海外赴任者・出張者の任意予防接種について Q 当社では海外赴任者に対し、A型・B型肝炎、破傷風の予防接種を行っています。また海外 出張者については 1 週間以上滞在する場合に行っています。地域としては中国・台湾・タイなど が多いようです。 ①一般的にどの予防接種が行われているのか。 ②海外出張者についてはどのくらい滞在した場合に行われているのか。 などの点についてご教示下さい。その他にも海外勤務者の予防接種に関する情報がありましたら教えてくださ い。 A 先生が接種されているように、A 型、 B 型肝炎と破傷風は短期長期に拘ら ず最低限接種しておくべき予防接種 と考えられています。これに加え、長 期滞在者(3ヶ月以上)でかつ田舎 に住む可能性のある人には狂犬病が、東南アジア、 南アジアに出かける人、特に雨季滞在する人には日 本脳炎が勧められます。予防接種ではありませんが、 マラリア流行地に出かける人に対しては予防内服ある な問題がありますのでここでは触れません。以上に加 え、腸チフスワクチンが是非とも接種しておきたい予 防接種です。欧米では普通に行われています。しか しながら国内では未だ認可されていないため、一部の 病院でワクチンが個人輸入され行われているのが現 状です。何の予防接種を行うにしろ、1回の接種で充 分な免疫を得られることはまずありません。2∼3回接 種する必要がありますので、できれば出張の2ヶ月程 前から予防接種を開始したいものです。 いは stand by 治療等で対応しますが、これには複雑 19
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