子どもと育ち総合研究所からのお知らせ プ レ イ(遊び) デ ィ ブ(育ち) つ う し ん play&dev通信 2014年 2月号(2月6月10月、年3回発行) ♪♪ play & development クリエイティブ・ワークショップへのご参加、ありがとうございました! たちのこと 大阪で初雪となった1/19(日)。 この日、研究所で初めての「クリエイティブ・ワークショップ」を開催いたしました! ! 「クリエイティブ」=「創造力」。 とても曖昧で苦手、憧れはあるけど自分には無い…そんな事を思ってしまいがちではないで 活動内容② ・「それまでなかった しょうか。 そもそも、 「創造」 ってどうゆう意味??と、辞書で調べてみると… 「新しいものを初めてつくり出すこと」 子どもと育ち総合研究所では、講座の開催・運営だけでなく、ピラ さまざまな研修やワークショップのご相談に応じます♪ ミッドメソッドに基づく保育環境や保育内容の園内研修、およびおも たとえば… ちゃ遊びの講習会やワークショップなどの講師派遣やおもちゃ・ピラ の保育園や会場へ伺って講座を開催するなど活動の幅を広げています。 ★保育環境の整備に取り組みたいので、指導をして欲しい! ★ピラミッドメソッドのプロジェクトを取り入れたい! 年に数回、園に来てもらえるかな? R ★おもちゃコーディネーター 養成講座を園で開催したいなぁ ★子育て支援でボードゲームやおもちゃのイベントを開催したいけど そのための勉強ってどうしたらいい?…などなど 1. 各種講座の主催・運営、出張 ミッドメソッド・子どもの育ちに関するコラムの執筆などさまざまな 活動も行なっております。職員を対象とした研修だけでなく、子ども たちへのワークショップなども行なっております。また、近年は各地 ものを初めてつくり出すこと」 むむむ…。 とにかく全く新しい「何か」を生み出さなければいけないような雰囲気があり 「壁」を感じます。 「より良い保育者になるには、何をしたらいいですか?」 という宍戸の問いに、オランダの先生(ピラミッドメソッドのチューターの先生)は「クリエ イティビティを磨くこと」 と答えられたそうです。 「即興性」 「表現力」 「遊びを楽しむ力」 「対応力」…、保育者が必要とする力はたくさんあ (保育に限らないと思うのですが) そんな感性を磨くこのWS、内容よりもご参加いただいた先生方の「生の声」をご紹介します。 りますが、 子どもの出来ることから寄り添う遊び、 プロセスを大事に展開する遊びが体験できた。 【テーマ】おもちゃはもちろんの事、保育環境・保育内容 った。 。 小さな点から始まった積み木遊びがここまで広がって、 自分が(一人の力じゃないけど)ここまで出来ると思っていなかった。 R 2. おもちゃコーディネーター の認定 プロジェクト・表現活動・保育指導…など 指示や教えるのではなく、 「導く」 ってこうゆう事かと思った。 3. ピラミッドメソッドの普及活動 【対象者】保育者だけでなく、保護者・子育て支援・ボランティア 苦手だなと思ったら誰かに寄りかかったり真似したりしてもいいよ、 「真似」=「そのアイデアに共感して、いいねと 4. 保育園・幼稚園の研修への講師派遣 など子どもに関わる方ならどなたでも 5. おもちゃ遊びや保育・教育に関する指導・講演・講師派遣 定期的な研修や長期・単発企画など、様々な計画のご相談に応じま 6. 書籍の出版・販売 す。どうぞ、お気軽にお問い合わせください。 共有すること」だから何も悪い事じゃないんだよと言ってもらえて楽になった。そんな中で遊ぶのは心地がよかった。 「ありのままでいいよ、みんな出来ることをしよう」 と受け入れてもらえた心地良さ=自己肯定感。 遊びや表現に間違いなんてないし失敗もない、 という安心感=自己肯定感。 この自己肯定感の大切さ・意味を再認識しました。 「おもちゃコーディネーターⓇ」 でも 「ピラミッド たちのこと メソッド」 でも、根底にあるのは「自己肯定感」や「居心地の良さ」。 「クリエイティビティ」を引き出すのもやっぱりココなんだと、すべてが 講師プロフィール 繋がっていました。次回の開催はまだ決まっていませんが、ぜひ一度 所長 宮野 亮(みやの あきら) お越しいただきたいです。私達が抱いている 「創造」の壁が崩れ、 1960年福岡県生まれ。北九州市立大学文学部(中退)の後、大阪府立大学総合科学部人間関係コース きっと肩の荷が降りたような心地良さを感じていただ (心理学、社会学専攻)卒業。 けると思います。 ドキドキしながら参加してくださった 園長、施設長の皆様へ 高校時代より野外活動リーダーをつとめ、辻井正の主宰する「おもちゃライブラリー」において障害児 皆様、本当にありがとうございました!(スタッフ小島) いつも一方ならぬお力添えにあずかり、誠にありがとうございます。 いつも一方ならぬお力添えにあずかり、誠にありがとうございます。 職員の皆様へのご回覧を、どうぞ宜しくお願いいたします。 宍戸のナビゲートのもと、 からだも心もめいいっぱい動かしてWSしました。 療育活動とおもちゃによる保育活動をはじめる。2004年、オランダCitoにてピラミッドメソッド国際普 及会議に参加。2011年、子どもと育ち総合研究所(旧 辻井こども総合研究所)所長に就任。 今後の講座スケジュール ※2014年2月現在の予定です。 日程が変更になる場合もございますので、予めご了承ください。 講座内容 主任研究員 宍戸 信子(ししど のぶこ) 2014年 5 月3~5 日(土祝・日祝・月祝) 東京 2014年 7 月19~21 日(土・日・月祝) 大阪 2014年 9 月13~15 日(土・日・月祝) 東京 2014年 8 月10 日(日) 「空間」 2014年 5 月18 日(日) 「遊び」 2014年 6 月7・8 日(土・日) 2014年 4 月19 19・20 20 日(土・日) 東京 2014年 5 月31 31・6 月1 日(土・日) 新潟 2014年 7 月26 26・27 27 日(土・日) 2014年 8 月2・3 日(土・日) 愛知 2014年 8 月23・24 日(土・日) 大阪 京都府生まれ。平安女学院短期大学保育科 卒業。幼稚園教諭・保育士。 基礎理論講座 幼稚園教諭として保育に没頭後、辻井正の主宰する「おもちゃライブラリー」での障害児療育活動・ おもちゃによる保育活動・ヨーロッパの保育との出会いをとおして保育・幼児教育を学びなおす。ピ ピラミッド メソッド 幼児教育法 ラミッドメソッド・ティーチャー/チューター 両資格取得。2002-3年、オーストリア オルフ研究 所にて「創造的な音と動き―オルフ教育」のインターナショナルコースに参加。 「子ども・遊び・保育素材」「幼児期の保育・教育とは」「音・動き・造形―創造的な表現活動」な 具体的な遊びの展開をグループ で体験していただく実践的な講座 ・子育てや福祉の支援者などへの働きかけ、また様々なあそびを使ってのWSなども務める。 発行:子どもと育ち総合研究所 おもちゃコーディネーターⓇ養成講座 〒544-0032 大阪市生野区中川西2-24-36 電話:06-6731-4031 fax:06-6731-4032 the Pyramid Method 編集担当:小島 講師派遣等のご依頼は、お電話でもメールでも受け付けております。お気軽にご連絡ください。 「キホンのキ」セミナー! 実践セミナー どを研究・実践する。現在は、保育・教育現場から依頼される様々なテーマに対しての研修、保護者 メール:[email protected] HP:http://www.play-dev.jp ピラミッドブック基礎編【改訳版】をもとに、 メソッドの理論をじっくり知っていただく講座 スタートセミナー 地域 日程 おもちゃと子どもの育ちをつなぐ、おもちゃに親しんでいただく講座 大阪 初 福岡 実践セミナー「空間」 ・ 「遊び」へ参加されませんか? 2013年10月末の大阪での第29回「おもちゃコーディネーターⓇ養成講座」にて、ついに、受講者が延べ1000名を達成いたしました! 1000名というこの4桁の数字まで歩みを継続してこられたこと、やはり感慨深いです。これもひとえに、受講してくださる皆さま方の存在が あっての事です。そして、お誘いあわせて受講してくださった方、また、受講後にお知り合いの方にご紹介してくださった皆様方のお力添え し、深めるのかなどを実践しながらその本質をつかんでいただく学びの場です。「⾐服」「家」「数える」「受け⼊れ」…などピラミッ ドメソッドにおけるテーマを⼀巡して開催してきましたが、今年は、2年ぶりに「遊び」と「空間」のセミナーを開催します。 遊びの実 践 ピラミッドメソッドでの遊びは、ごっこ遊びや劇遊びが中⼼。ごっこ遊びは創造性を培い、⼦どもの⼒を 初めておもちゃコーディネーターⓇ養成講座を開催することになった2006年の秋、研究所であーでもない、こーでもないと認定証をつく 総合的に使うため、実際よりも⾼いレベルで活動することができる遊びとして重要視されています。 っている時、お渡ししていく順に番号を刻もう!!ということになり、スタートを「001」から始めようか迷いましたが、まずは ”1000名まで達 「⼦どもは遊びの天才!」と⾔われたりしますが、反⾯、その⾔葉によって遊びの危うさやもろさが覆い 成できるといいな~” という想いを込めて「0001」から開始した事をよく覚えています。 隠されてしまうことがしばしば。「遊びの質」について考えを深め、ねらいをもって展開させるために保 まだまだ小さな歩みかもしれませんが、私たちにとっては大きな一歩です。「継続は力なり」を実感すると共に、「現状維持では後退するば 育室での普段の遊びの準備、⼦どもたちへの⾔葉がけやそのタイミング、引き際の⾒極め かりである」というウォルト・ディズニーさんの言葉も実感しています。講座の内容は、第一回目と比べると、よりパワーアップしいています! など保育者のスキルが⼤きな意味をもちます。 この講座が、ひとつ大きな節目を迎えられたこと、本当に感謝いたします。ありがとうございます。これからも、「おもちゃと子どもをつなぐ」、 「⼦どもの遊びのマンネリ化は、保育のチャンス!」 おもちゃコーディネーターⓇの輪を広げていきたいと思っています!今年は出張講座も、新潟・福岡・愛知と盛りだくさんです。素敵な出会 ⼀緒に遊びを通して学びませんか? ♪♪ 中 のおかげと感謝を申し上げます。 ピラミッドメソッドの中で保育の柱となる「プロジェクト」。実践セミナーはプロジェクトやそれにまつわる遊びについて、どう展開 おもちゃコーディネーターⓇ、1000名達成! ! いがあることを今から楽しみにしています。今後とも、子どもと育ち総合研究所をどうぞよろしくお願いいたします。 ⼦ こっそりお知らせ! プロジェクトブック・交通 皆さま、お待たせいたしました!待望の「交通」がまもなく完成いたしました! 待ち 待ち ご注⽂は、別紙 ピラミッドメソッド のパンフレットをご覧ください。ご注⽂、⼼よりお待ちしております。 連載−わくわくおもちゃtime(全24回) ども の遊び を認める って ? 昨年の1月から毎月『ネオネイタルケア』(発行:メディカ出版)にて連載させていただいているコラム 『おかあさんにすすめたい 赤ちゃんの 発達を促すわくわくおもちゃ』 。連載2年決定を記念して、おもちゃの魅力をこの通信でもお伝えしていきます! ひろがる積み木遊び ∼クレヨンハウス東京にて∼ 京に にて にて わくわくおもちゃ②「気配」を楽しむ - モビール 「積み木遊びを家庭で楽しんでいただきたい」 そんな思いを汲んでいただき、東京のクレヨンハウスさんがワークショップを開催してくださり、 り なんとなく感じる、ぼんやり分かる、赤ちゃんの「感じる力」はそんなところから始まります。ミルクのにおい、 その講師を務めてまいりました。1月25日、寒さが少し緩んだ土曜日のことです。 日の入る窓、誰かの足音…なじみの気配は赤ちゃんを安心させますし、はじめて出会う気配は新しい 「積み木遊びは1歳から始めることができるんですよ」ということで、まずは、1、2歳児さんのクラス。 世界に気づかせてくれます。 立方体から始めました。並べたり積んだり。積み木を受け取るとすぐ並べ始める子、一つ一つお母 いつも赤ちゃんが居る場所・行く場所に、モビールを吊り下げてみませんか?自分の位置を確認することも さんに手渡しする子、積んでみる子……。さまざまな遊び方をしてくれます。それにおとながどう関 移動の見通しを持つことも出来ない赤ちゃんですが、モビールの存在を感じることは出来ます。赤ちゃんは、 わって行くかを説明しながらご父兄も一緒に遊んでいただきました。手渡しする子には、「ありがとう」 見慣れたモビールの気配を感じ「いつもの場所に帰ってきた」と安心し、ゆるゆると穏やかに過ごすのです。 と言って受け取り、「ハイ、どうぞ」と言って返してあげる。これを何度か繰り返して、楽しく感じてきた モビールは風や光と仲良しですから、ゆらゆら・くるくると風に揺れたり、朝・昼・夕方で色の見え方が ら、次は受け取った積み木を床の上に置く。子どもは「あれ?今までと違う」と感じてちょっと戸惑っ 変わったりしながら、赤ちゃんに「ここに居るよ!」とアピールします。やさしく赤ちゃんを迎えるこのモビール、 ています。「もう一つちょうだい」と促して子どもにもう一つ手渡ししてもらいます。うけとった積木を先 温かみのある素材・木で作られています。一番下で揺れる小さなクリスタルは部屋の中に虹色の光を連れてきてくれますよ。 ほど床に置いた積木の上に置きます。子どもは、新しい状況の出現に興味を持ちました。次は親が 筆:宍戸信子 出典:『ネオネイタルケア 2月号 "おかあさんにすすめたい 赤ちゃんの発達を促すわくわくおもちゃ"』 より 新しい積み木をとって子どもにとって渡し、「上に置こうか」と声かけ。子どもは「積み上げる」遊びを 始めました。何度か繰り返した後に、新しい積み木を親が手渡しするのではなく、余ってる積み木か 私たちのこと 活動内容① ら自分で一つ取ってそれを積むことを子どもに教えると、子どもは一人で「積み上げる」遊びを始め 私たちは、子どもの発達・育ちのこと、子どもに関わる大人の育ちのこと、そして子どもを取り巻く環境やもののことなど、総合的に取り R 組んでいきたいという想いから幅広く活動を行なっております。主な活動は、おもちゃコーディネーター とピラミッドメソッド幼児教育法 の2つの講座の開催・運営。「子どもの育ちに寄り添えるおもちゃの力を伝えたい」そして何より「子ども達により良い育ちを」という想い を込めて、年に数回ずつ講座を開催・運営しています。 ました。こうなると親は手出しせず見守ることで十分な対応です。 ………これは当日ワークショップで見られた場面の一つです。 3歳児、4歳児と全部で5つのクラスを行いました。全てのクラスで、ここに書ききれないたくさんの 場面に出会えました。どの回にも共通してお伝えしたのは、「子どもが今できることから始め、それを R ◎おもちゃコーディネーター とは? 繋いで行くことで遊びが楽しく豊かになります」「子どもは楽しくなると一人で遊び始めます。そのとき コーディネーター(coordinator)という言葉には「異なった価値観をひとつにまとめる、調和する」「関係を作る」等といった意味が含まれ ています。おもちゃは一人でも何となく遊ぶことができますが、本当はおもちゃは与えてくれる人との心のふれあいがあってこそ楽しさや豊 かさを生み出し、おもちゃとしての大切な意味を持ちます。おもちゃを通じて人と人とのつながりを作り上げていくこと、また、子どもの中 から自然とうまれてくる「遊びたい」という思いを育てる、これが「おもちゃコーディネーター 」としての役割だと考えています。家庭で R も、保育現場やおもちゃを広げる活動の場でも同じ事がいえると思います。2006年よりおもちゃコーディネーター 講座を開催しています。 R は離れて見守りましょう」ということでした。ピラミッドメソッドで言う「手助けのレベル」「ニアネスとディ スタンス」、それと子どもに臨機応変に対応する、私たちおとなの「クリエイティビティ」。 私たち研究所が普段からお伝えしていることを、一般の方々へもお伝えする事ができた、とても ありがたい機会でした。 ◎ピラミッドメソッド幼児教育法とは? また当日は保育園の先生もお越しになり、「0、1、2歳児のクラスで積み木遊びを どう取り組んだらいいのか困っていた。良い勉強ができた」とおっしゃっていただきました。 お越しいただいた皆様、機会を作っていただいたクレヨンハウスの皆様に感謝申し上げます。 所長 宮野 亮 (写真)積み⽊に夢中になっている⼦どもたち。 表情からも驚きや発⾒、真剣さ、楽しさが伝わってきます♪ ⼩さな⼿で並べたり積み上げたり…たっぷり遊んでいただきました! 「積み⽊ワークショップ」のようす クレヨンハウス東京店・クーヨンマーケットにて 2014年1⽉25⽇撮影 1994年にCito(オランダ政府教育評価機構・1999年に民営化)が開発した幼児教育法です。 ピラミッドメソッドはさまざまな教育理論を背景にもっていて、養護が満たされてこそ教育が成立すること、子どもは自主的な遊びから学 ぶこと、子どもを抽象の世界へ導くには保育者の働きかけが必要なこと、一人ひとりの子どもを大切にするには手助けに3つの段階が必要な ことなどが、幼児教育として基本的なことから実践的なことを含めて丁寧に整理された幼児教育法です。 子どもの遊ぶ(学ぶ)意欲を引き出すための保育環境づくりや保育内容が特徴的で、テーマ性をもつ「プロジェクト」という保育活動を提 唱しています。子ども同士や保育者と子どもが一緒に遊ぶ「協同学習」を重視し、日々の遊びや経験を継続的に展開させるため、年少~年長 まで毎年同じ時期に同じテーマを繰り返し学ぶよう組み立てられています。また、遊びや学びが不十分な子どもへの支援や、保護者への活動 も充実しています。先生方が行なっておられる普段の保育を整理するためにとても有効な幼児教育法として、紹介しています。
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