平成27年度 - 株式会社 旭川保健医療情報センター[アーミック]

事
業 報 告
(第 3 0 期)
自
平成 27 年 4 月 31 日
至
平成 28 年 3 月 31 日
株式会社旭川保健医療情報センター
.旭川市金星町 1 丁目 1 番 50 号
平成27年度事業報告
1.各業務の推進状況
マイナンバーの利用開始に伴い、特定個人情報を取り扱う業務に関わる場面も生じ得るこ
とから、事業全般に亘り、情報セキュリティ意識のさらなる定着と強化に努め、社員教育や
各種セキュリティ規程の整備によって、安全な事業運営を目指し取り組みました。
常駐保守業務は、行政システム、病院情報システム共に計画どおり受注し、行政システム
においては、
マイナンバー対応等による業務集中が見込まれたことから 1 名増員の体制とし、
安全な業務遂行に努めました。病院情報システムにおいては、電子カルテおよび医事会計シ
ステムの技術習得をさらに進めることに注力しました。
賃貸借・管理保守業務では、狂犬病予防システムの更新、保健福祉情報システムの 2 業務
追加、学校給食支援システムのアレルギー対応機能の追加、避難行動要支援者名簿システム
の機能強化など、既存システムの更新および機能強化対応を、すべて計画どおり受注するこ
とができました。特に学校給食支援システムでは、アレルギー対応に関するデータ入力業務
が、今後も年次作業として必要となるため、経年的な受注に結び付けられる有意義な取り組
みとなりました。
個別委託業務では、マイナンバーに関する業務をはじめ、当初計画を大幅に上回る実績と
なりました。保健福祉、児童手当、妊婦健診、乳幼児健診、赤ちゃん訪問事業に関する各種
システムについて、国の補助に基づいて平成 27 年度の対象作業を実施し、さらにメーカーか
らは、介護保険システムや後期高齢者医療システムのマイナンバー対応を、他自治体向けの
作業も含めて受注することができました。このほか、当初計画のとおり、子育て世帯臨時特
例給付金の支給と、子育て世帯生活応援商品券の給付に関する管理システムの構築(運用管
理保守を含む)を受注できたことに加え、当初計画にはなかった国保レセプトシステムのマ
イナンバー対応、指定難病システムの改修業務、子ども総合相談センターの開設に伴う端末
設置/ネットワーク構築業務、指名競争入札によって受注した軽自動車税車両台帳データ突
合システムの構築など、行政システムの個別委託業務がたいへん好調でした。医療システム
も、メーカーより道内病院の電子カルテ導入に伴うマスタ作成や稼働立会い支援、さらに既
存ユーザー病院への診療報酬改定対応や医事統計修正作業等を受注し、当初計画を上回る実
績となりました。
データ入出力業務では、妊婦健診が追加される予定であったことから、前年度実績を上回
る計画を策定しましたが、特定健診も含め、概ね計画どおりの受注実績となりました。
パッケージ販売では、健診システム、給食管理システム共に計画達成には届きませんでし
たが、販路拡大に向け、健診システムはホームページのリニューアル、給食システムは展示
会への出展や DM 発送に取り組みました。また、販路拡大に向けた企業連携を模索し、異業種
の企業も含めてコンタクトを取り、次年度以降への足掛かりとなりました。
健診システムは、平成 27 年 12 月より新たな制度としてスタートした「ストレスチェック」
をオプション製品化し、既存ユーザー1 件への導入を受注、さらに数件の照会をいただく状況
となりました。
給食システムは、食品成分表の改訂に伴うリビジョンアップ対応を行い、製品価値の向上
を図るとともに、既存ユーザーへは保守サポート範囲内で提供し、顧客満足度の維持・向上
に努めました。
各パッケージ製品の販売実績は下表のとおりです。
□健診システム/特定保健指導システムの販売件数
H24年度まで
H25年度
H26年度
H27年度
計
健診(新規)
17
1
1
0
19
〃 (更新)
0
2
1
2
5
特定保健指導(新規)
6
1
0
0
7
〃 (更新)
0
1
1
0
2
□保育所向け給食管理システムの販売件数
H24年度まで
H25年度
H26年度
H27年度
計
保育所向け給食(新規)
32
5
3
4
44
〃 (更新)
17
7
5
3
32
□特別支援学校向け給食管理システムの販売件数
H24年度まで
特別支援学校向け給食(新規)
〃 (更新)
33
9
H25年度
8
12
H26年度
2
1
H27年度
計
3
1
なお、業務区分ごとの売上実績は次表のとおり、PKG 販売が伸び悩んだものの、自治体向け
システムのマイナンバー対応をはじめとする個別委託業務がたいへん好調で、全体として計
画を上回る成果となりました。
46
23
業務区分
当初計画
実績
増減
達成率
常駐保守
67,470
67,567
97
100.1%
賃貸借および管理保守
90,371
90,770
399
100.4%
個別委託
29,540
52,432
22,892
177.5%
7,553
7,670
117
101.5%
40,208
20,016
△ 20,192
49.8%
651
609
△ 42
93.5%
235,793
239,064
3,271
101.4%
データ入出力
PKG販売
その他
計
(金額の単位はいずれも千円)
支出の面では、個別委託業務の増大に伴い人件費等の増加はあったものの、全社的な体制
の確保によって効率化を図り、経常利益は 7,128 千円で、平成 7 年度から 21 期連続して収支
黒字となっております。
2.その他の業務状況
□調査・研究
各種システムのマイナンバー対応を進める上で、制度情報や中間サーバーコネクタ等の
共通基盤に関する情報の収集と分析に努めました。
また、旭川市業務システム最適化基本方針案の方向性を踏まえ、市にとって最適と考え
られる新サーバー室の在り方を検討し、データセンターの視察等により、設備面、技術面、
運用保守面からの調査を進め、市への提案を行いました。
3.経営基盤の整備に関する取り組み状況
□技術力と生産性の向上
開発管理ツールの導入により、プログラムとドキュメントの管理強化を図りました。本
年度においては、特定の開発プロジェクトのみで取り組みを開始し、生産性と管理効率の
向上に一定の成果が得られました。今後、管理対象の開発プロジェクトを拡大していくこ
とを検討しております。
4.企業価値の向上に関する取り組み状況
□環境負荷の低減
例年に引き続き、クールビズとウォームビズの励行、エアコンや暖房の適度なコントロ
ール、使用していない機器類や電気のオフに気を配るなどして、省エネルギーに努めまし
た。また、自動車の不要なアイドリングの抑制や、ゴミとリサイクル資源(缶、ペットボ
トル、段ボールなど)の分別にも通年で取り組みました。
□ISMSの取り組み
本年度も PDCA サイクルの循環と、社員教育に注力しながら、情報セキュリティの維持・
向上に努めました。未整備箇所のルール化や、運用資料の様式改善などに加え、情報資産
管理の強化や社内システムのセキュリティ強化を図るべく、セキュリティ管理ツールを導
入し、次年度からの本格的な運用開始に向け、準備に着手しました。
また、2012 年の認証取得後初となる更新審査(3 年周期)を受審し、問題なく更新しま
した。
□社会貢献活動
会社所在地に隣接するリベライン旭川パークが活動の拠点として定着し、本年度は春と
秋に清掃活動を計画しました。春は計画どおりの実施となりましたが、秋は降雪のため中
止となりました。また、寄贈活動もここ数年で定着しておりました公共施設への車椅子寄
贈を計画しておりましたが、公共施設の車椅子の充足状況との兼ね合いから、本年度は執
行せず、例年同等額の寄贈資金を積み立て、次年度へ繰り越すこととしました。
時期
内容
平成 27 年 6 月
清掃活動
平成 27 年 10 月
平成 27 年 12 月
活動状況
リベライン旭川パーク(フラワーランド)の清掃を実施
役職員およびその家族 27 名が参加
清掃活動
リベライン旭川パーク(フラワーランド)の清掃を予定
(中止)
するも、降雪により中止
寄贈活動
公共施設における車椅子の充足状況との兼ね合いから、
(繰り越し) 例年同等額の寄贈資金を積み立て、次年度へ繰り越し
5.設備投資の状況
当期において実施した設備投資の総額は 1,933 千円であり、主なものは次のと
おりであります。
工具器具備品
1,470 千円
ソフトウェア
463 千円
6.財産および損益の状況の推移
区
分
24年度
25年度
26年度
27年度
(当期)
売
高
209,891 千円
259,196 千円
228,536 千円
239,063 千円
損 益
11,654 千円
29,195 千円
4,984 千円
7,127 千円
当 期 純 損 益
7,049 千円
17,681 千円
4,025 千円
4,532 千円
一株当たり当期純損益
624.57 円
1,566.54 円
356.61 円
401.55 円
経
上
常
総
資
産
476,864 千円
525,572 千円
515,267 千円
533,736 千円
純
資
産
414,295 千円
431,977 千円
436,002 千円
440,535 千円
7.従業員の状況
従
業
員
数
前 期 末 比 増 減 数
30名
2名増
8.会社の株式に関する事項
(1)発行可能株式総数
13,895株
(2)発行済株式の総数
11,287株(自己株式133株を除く)
(3)当事業年度末の株主数
38法人
(4)大株主(発行済株式の総数の10分の1以上の数の株式を有する株主)
株
主
旭
一般社団法人
川
名
市
旭川市医師会
日本電気株式会社
持
株
2,692 株
2,652 株
1,663 株
数
9.会社役員に関する事項
(1)取締役及び監査役
平成28年3月31日
役
職
氏
名
代表取締役社長
岡
本 幸 男
取
石
川 信 也
締
役
摘
要
注1
〃
野
﨑 幸 宏
旭川市福祉保険部長
注1
〃
山
下 裕 久
一般社団法人 旭川市医師会会長
注1
〃
上
村 利 彦
一般社団法人 旭川市医師会副会長
注1
〃
三
戸 知 史
一般社団法人 旭川歯科医師会会長
注1
〃
藤
澤 芳 則
旭川薬剤師会会長
注1
〃
荒
木 哲 哉
日本電気(株)北海道支社長
注1
〃
松
野 和 彦
旭川商工会議所副会頭
注1
〃
藤
池 英 樹
(株)北洋銀行常務執行役員旭川中央支店長
清
河 智 英
(株)北海道銀行常務執行役員旭川支店長
村
松 宏 紀
旭川信用金庫 専務理事
大
家 教 正
平成 27 年 3 月 31 日辞任
長
野
実
平成 27 年 3 月 31 日辞任
西
山 秀 樹
平成 27 年 6 月 25 日退任
安
藤
平成 27 年 6 月 25 日退任
注2
監
査
注2
役
〃
取
締
役
〃
監
査
役
〃
徹
注1.会社法第2条第15号に定める社外取締役であります。
注2.会社法第2条第16号に定める社外監査役であります。
(2)取締役の報酬等の額(当事業年度に係る役員の報酬等の総額)
区
取
分
締
合
役
計
支給人数
報酬等の額
2名
5,062,956 円
2名
5,062,956 円
摘
要
年額 12,000 千円以内
また、報酬等の額に記載するほかに、当事業年度に退任した監査役1名に対
し退職慰労金 300,000 円を支給しております。