Operation Management lecture 5 (SCM, MBA course)

Lecture 5
SCMにおけるオペレーション管理
Hw
Quiz (homework)
• 問題:日本から韓国への輸送費と、ヨーロッパから日本への輸
送費は、どちらが安いだろうか?それは、なぜか?
(なお、輸送する単位は同じとする。)
• 回答(01/22/2007 SCMの際に話す):
– この問題は定量的な問題設定にはしていません。視点を問う問題です
– 日本からヨーロッパ向けのコンテナがかなり輸送されてくる[参考資料:国
際貿易収支]ため、空になったコンテナを日本に戻す必要がある。空より
は誰かが使ってくれたら激安でも0円よりよいという状態である。相対的に、
日本から韓国への輸送費より、ヨーロッパから日本への輸送費の方が安
い。
• 価格は、需要と供給に応じて決まることが理解できていればよい.
• 国際貿易では、輸送経路長ももちろん影響しますが、輸送コンテナの需要と
供給の数量の関係が大きく影響します。
• また、コンテナ数量に依存して決まるという話も考慮されていると良い.
– 例えば、ある量を境目に価格の高価・安価が決まるという回答もOK.
– B2Bの輸送費用は、単純な国際郵便費用とは、換算方法が違います
– その他
Lecture 5
Lec5_1:
SCMにおけるオペレーション管理:生産流通管理技術としてのSCM
•
•
生産管理、流通の基本
事例紹介:
–
–
–
基本コンセプト(全体最適)の理解: 統合オペレーション戦略のケーススタディ(藤野直明、OR経営の科学
2003年12月号)
最新技術動向を見る:
•
RFID(ICタグ)を使ったSCM業務改善: “迫り来るヨドバシショック ICタグを使った業務改革が始動”
(日経マイクロデバイス)
•
GIS (Geographic Information System): “ゴミ収集車の巡回経路表示システム”(OR経営の科学OR
経営の科学 vol.50 no.11, 2005-11)
SCMの進化モデル(2種類)
•
Pull type model
•
Closed-Loop Supply Chain:
**並行同期化生産: “Synchronous Manufacturing” , Encyclopedia of MFG
*人・組織と製造:
** OR経営の科学 vol50. no9, 2005-9, pp.605-610 (日本の製造業の環境変化とアウトソーシングの可能
性)
**先週渡した資料:B2BにおけるPRM (Partner Relationship management)関連資料: 「自動車部品取引の「オープン化
とサプライチェーンマネジメントの今後の課題」」[オペレーションズリサーチ 経営の科学 2003年12月号より]
Lec5_2(未定):事例講演「産業廃棄物等を取り巻くSCM」(canceled)
or
Lec5_3(Case Study):
Closed-Loop Supply Chain Management: Recycle, Remanufacturing, Reverse logistics, etc>>Lec5_1の中に挿入
Lec5_4(Case Study: *Special Talk): 企業の国際展開SCMを支えるIT System Integration
"Virtual Factory (Factory Integration): System Integration for Global Company"
Lecture 5
Today’s Handout
1.
2.
3.
4.
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8.
9.
Lecture document (power point file)
基本コンセプト(全体最適)の理解: 統合オペレーション戦略のケーススタディ(藤野直明、OR
経営の科学2003年12月号)
最新技術動向を見る: RFID(ICタグ)を使ったSCM業務改善: “迫り来るヨドバシショック IC
タグを使った業務改革が始動”(日経マイクロデバイス)
最新技術動向を見る: GIS (Geographic Information System): “ゴミ収集車の巡回経路表
示システム”(OR経営の科学OR 経営の科学 vol.50 no.11, 2005-11)
SCMの進化モデル:**並行同期化生産: “Synchronous Manufacturing” , Encyclopedia of
MFG
人・組織と製造:** OR経営の科学 vol50. no9, 2005-9, pp.605-610 (日本の製造業の環境
変化とアウトソーシングの可能性)
サプライチェーンの経営学: ”トリプルAのサプライチェーン”, Hau, Lee.
サプライチェーンの経営学: ”サプライチェーン再考:人材・技術・プロセス”, 特別談義録.
CRM/SCM 関連資料: ** 日経コンピュータ 2006年5月号., pp.40-59 (セブンイレブンの研
究:考えつくすための情報システム)
10. その他おまけ(就職活動用):”企業が求める人材とは”,
Lec5_4(Case Study: *Special Talk): 企業の国際展開SCMを支えるIT System Integration
"Virtual Factory (Factory Integration): System Integration for Global
Company"
企業の機能階層と組織体制
Lecture 4
典型的な企業(
製造業)の機能
分類。これら機
能毎に分業化、
組織が体系化さ
れてきた。
Lecture 5
Lecture 6
Lecture 7
Lecture 8
出典:「オペレーション戦略」、遠藤功[監修], Globis Management Institute編、ダイヤモンド社発行
•
•
•
•
•
これら
オペレーショ
ンモジュー
ルの位置付
けを知ろう。
-Definition,
-Mission,
-Keys
産業革命後から、企業組織は分業を実現し、機能階層毎にオペレーションを管理してきた。
古典的企業組織の体系は、機能毎に体系化された。
ところが、部分最適の限界により、全体最適を目指す際、これらが大きな弊害となっている。
組織改革(水平化)、およびオペレーションモジュール単位での管理が重要になってきた。
組織改変を果たさずともIT技術の活用により、これらオペレーションモジュール単位の管理が可能に。
Introduction to SCM
• SCMという新たな概念を作ることによって、生・配・販を統合して取り扱うべく人・組織・組織間のあり方を大きく改
善することが可能になりました。
• それを駆動し支えるITの進化。今後、ますます人に身近なところで加速していくことが予想されます。
• ITの進化に伴い、長年企業の課題であった組織内部門間および企業間の取引の透明性を増し、スピーディに業
務連携を取ることが可能になりました。
• そして、より一層の品質向上とコスト削減、それらの両立に加えて新たな付加価値の創造への取り組みが図られ
ています。
• また、昨今の世界的一大課題である地球環境保護。京都議定書や我々人類の存続の源となってきた「生産」に
ついて、真剣に向き合う時が来ました。そのためのSCMの概念拡張と新たな取り組みも始まっています。
•まずは、SCMとは何か、SCMにおけるミッション、キー、課題とそれにむけた取り組み、具体的にどんな枠組みと
統合オペレーション管理がなされているのか、順に見ていきましょう。
•そのために、生産・流通の基本と今後も学び、今後の方向性や課題を学ぼう。今回こそCase studyは体に美味し
いぞ!
オペレーションの5つのモジュール2
SCM
• SCM (Supply Chain
Management)
Lecture 4
製品を生産し、顧客に届けるまでの一連のプロセス
Lecture 5
• SCMにおけるオペレーションのミッション:
Lecture 6
– CRMによって創出された商品・サービスに対する需要のスピーディな充足
– 一気通貫で透明性の高い業務プロセス・ルールの設計
Lecture 7
– 顧客へのサービス・ポリシー設定
etc.
Lecture 8
• Keys :一気通貫, 全体最適,
対外ポリシーの設定, etc.
– 人・組織連携: 新しいSCM形態、EMSの活用、CPFR(Lec6調達オペレーションで)
– IT: RFID, GIS, FI (Factory Integration)
– 政策: 各種流通政策、各種環境政策, Reverse Logistics, Closed-Loop SCM,
出典:「オペレーション戦略」、遠藤功[監修], Globis Management Institute編、ダイヤモンド社発行
オペレーションモジュール2:SCM
•
現代の生産流通に大きく影響する事項とSCMと環境:【CRM時に既述
】
CRM時に既述】
人/ Human
消費者生活の変化
豊かさ・多様性
安全
個人尊重・人権保護
新た
なコ
ミュ
新た
ニテ
な市
ィ
場(
個人
取引
)
技術/ Technology:
技術の発達・普及
IT、
インターネット
統計データからマクロ傾向を見る:
個人消費の国民総生産に占める割合
6割以上 [2002[2002-]>>消費者重視
]>>消費者重視
【ここで考えること(SCM
抜粋)】
】
ここで考えること(SCM抜粋)
・消費者重視の製品開発+
・消費者重視の製品開発+販売: CPFR
・僅差競争力の追求とSCM
:
・僅差競争力の追求とSCM:
市場変化スピードの激化
>> Pull型のスピーディな需要供給形態が必
Pull型のスピーディな需要供給形態が必
保 用
要。しかし、見込みPush
型に比べて、供給ス
要。しかし、見込みPush型に比べて、供給ス
確 活 )
立 IT 配
ピードは遅く見える。この課題を改善する仕組
と 分
両
みが必要
有
ドの 共 損益
・環境配慮とSCM
:
・環境配慮とSCM:
ー の 、
京都議定書や各種リサイクル法により義務化さ
ピ
ト 送 動
ス
ス
配
活
れた企業の生産・流通規制
と
コ
Closed-Loop SCM,
質 間・ 共同 企業 境整備援、含) >>Reverse Logistics, Closed品 時
、 の 労働環 働力支
Green Logisticsなど。
Logisticsなど。
労
・
有 慮
性
•
SCM基盤技術:
基盤技術:
女
SCM
報 共
守 ( 価 制度
情 報 境配 順
•これらを実現し継続的に確かなものとするため
評
情
令
の企業間取引・協業のポリシー策定、IT
技術の
環
の企業間取引・協業のポリシー策定、IT技術の
( ・ 法
活用 などなど
会
社
組織/ Organization
系列一部解体・オープン取引
少量取引、多重連携
コンプライアンス
環境 Space
関連業界全体による
進化型SCMへの取り組み
Introduction: Thinking time!
•
Consider your daily life you own
個人と企業活動の対比:
– To live, you Manage
1.
2.
3.
4.
5.
Yourself and others
Place (&Life-line)
Goods (include foods:):
Money
Task、Information (method):
Industrial Engineering (IE)において
生産に必要なInput(投入物)は、以下5Mと言われる。
1. Man (人)
2. Machine (モノ(生産設備) )
3. Material (モノ(生産部材))
4. Money (金)
5. Method (方法)
Output(産出物)は、商品(製品、サービス、情報)である。
・企業では、 上記要素を、各労働市場、物財市場、
金融市場、情報市場、から獲得し、商品市場を作り出す
・これは、個人の姓名存続活動としての生産としても
同様に見てとれる。
– No problems? e.g.
•
•
Task management: shopping, cooking, cleaning, washing, etc.
Inventory management
– What is the problem you face?
Introduction: life management
•
I consider followings in my daily life
–
Manage
•
•
•
•
•
•
–
No problems? Particularly in
•
•
–
Yourself and others
Place (&Life-line): facility location and placement, self movement line
Task: shopping cycle,
Goods( include foods:): inventory control,
Money: weekly check,
Information (method): how to manage and do tasks
Task management: shopping, cooking, cleaning, washing, etc.
Inventory management
What is the problem you face?
•
Live or die decision of Goods & info
日用品
購買周期
単位購買数量
単位使用数量(期限)/時間
在庫下限
トイレットペー
パー
1/ 3M
55m x 12 rolls
=60+600=660m
0.5m x 8 times =6m /1day
6m x90days=540 m/3M
2 rolls
(0)
箱ティッシュ
1/3M
200p x 5boxes= 4,000p
@Home 2p x15 times=30p /1day
30p x 90days = 2700p/3M
Office: 12p/1day, 1080p/3M
Total use: 3,780p/3M
3 box 以上
(1)
歯ブラシ
1/ 3M
6pc
2pc /1M x 3M= 6pc
4pc (2pc)
シャンプー
1/ 3M
400ml x 2 pk= 800ml
8ml/1day x90days= 720 ml
1 pk (1pk)
リンス
1/3M
400ml x 1 pk = 400ml
4ml/1day x90days= 360 ml
1 pk (0pk)
ボディソープ
1/3M
400 ml x 2 pk = 800ml
8ml/1day x90days= 720 ml
1 pk (1pk)
1/20days
50g x 1pc
2.5g x 20 = 50g
0.05-0.01 (-)
洗顔フォーム
鮮度商品
• 現在:収納スペースがあるので、下限在庫を持っていても問題ない。仕入れは自動車を使うので、一度で大量に買い込むことが可能。
• 過去:1Kの収納がほぼない住居に住んで居たときは、上記在庫はもてずよく在庫切れを起こした。また仕入れ手段の問題もあった。
• 未来:女性の社会進出に伴い、日常生活管理を代替してくれる機構のニーズ。それを可能にする、技術活用・住宅構成も今後面白い。
生産管理の基本/
Basic Manufacturing systems engineering
生産とは?
•
生産要素を有形製品や無形サービス(情報も含む)経済財*に変換し、効用を生成する機能。その中で。生産過程(モノの流
れ)によって、価値増殖過程(価値の流れ)を実現する。
–
•
Note: *経済財と自由財:
–
–
•
経済財(economic goods): 人間の欲望を満足させるたけ十分な亮がなく(希少性(scarcity))、従って所定の時刻と場所で得るためには、費用(cost)を
かけて生産せねばならないもの。
自由財(free goods):自然界に無制限に存分にあって(例えば、日光、空気、水)、費用を要しないで無制限に得られるもの。
効用と価値:形態・時間・場所 (form, time, and place utility) , 所有(possession utility) ⇔ 使用価値(use value) 、交換価値(exchange value)
–
E.g. 自動車という形態の効用、電話による時間の効用、食う工期による場所の効用、製造による形態の効用、流通による時間・場所の効用の生成。
•
管理対象:
Input(生産要素、投入物) 5MとOutput(産出物)商品・サービス・情報およびそれを作り出す工程(生産過程・価
値増殖過程)
–
Input(生産要素、投入物) : 生産対象、手段、労働力、方法など。IEでは、5M(Man, Machine, Material,
Money, Method)
–
Output(産出物): 商品(製品、サービス、情報)
•
生産の価値要件
物財生産目的の遂行、即ち、製品としての機能を果たす適切な品質のものを、必要な量、迅速に(必要な時に)、
かつ安価に作ること。(これがQCDの原点)
•
–
管理項目
1.
工場計画、配置管理、施設・設備管理、
2.
工程管理
3.
在庫管理(仕掛り品、完成品)
4.
搬送管理
5.
5M+Outputの市場管理
6.
生産の価値管理(価値=(QCD+E): Quality, Cost, Delivery, Environment)、生産性評価
7.
生産システム管理(生産財管理含む)、情報管理、情報システム管理
生産流通情報管理システム: CIM, ERP( including MRP), APS, MES, EES, FA, etc.
生産管理の基本/
Structure of Manufacturing systems
生産管理論 ⇔ 経営学 ⇔ 産業・生産システム工学(IE)
生産管理論の扱う範囲
生産管理・品質管理
•
•
1.
工場計画:
工場位置(工業立地・工場造成)、生産工程、生産方式、工場配置(建物・設備配置)
2.
が扱う内容の復習
→ SCMの学習
生産費用と経営規模:
生産費用(原価、総費用曲線、平均費用曲線)、大量生産の法則と経済性、操業度の理論、
大規模生産(生産規模拡大・様式変化もふまえた生産費の様相)
3.
生産計画:
生産計画と生産方式、生産計画の内容と方法(生産計画、日程計画、内部生産・外注生産)、生産量計画、
4.
作業研究:
時間研究(時間観測法、規定時間標準 (PTS)法)、工程研究(工程の研究・分析)、動作研究(サーブリック分析、動作分析法、
動作経済の原理、標準化)
5.
資材管理:
資材計画(資材分類、資材計画)、購買管理(購買調査・計画)、外注管理(外注企業の保護と育成)、在庫管理(適正常備量、
最適発注量、常備品の発注方式、在庫のABC管理(品目・金額割合))、 価値分析()
6.
統計的品質管理(SQC):
品質管理の定義、統計的品質管理の歴史、新しい品質管理の概念、統計的方法の基礎事項(度数・曲線・母集団・サンプル・
統計量の表現方法)、管理図法(管理図法の種類、管理図の判定法、特性要因図)、抜取検査(全数検査と抜取検査)
7.
生産管理論とマーケティング理念の結合:
生産部門とマーケティング部門の対立点、集権化/分権化されたマーケティングと生産計画論、インダストリアルダイナミクス
8.
管理科学モデル(MSM) ←経営科学(MS)の生産管理論に果たす役割
管理科学モデルの意義・役割、利益最大化・費用最小化・シャドウプライス(経営所資源の限界利益貢献度)、労務費と学習
生産管理のいま [Hot topics]
•
•
•
•
モノと情報の流れの融合(同期化)
モノ
価値の流れ(価値システム)と付加価値・顧客満足
環境・社会と生産美学(生産システム工学(人見勝人著)) >> See 別資料
アジアの変貌・影響
商品
–
–
価値
情報
サービス
アジアの位置付け: 世界の工場(中国、韓国、台湾、シンガポール、マレーシア、タイ、 フィリピン、インドネシア、インド、etc.)
•
東南アジア:資源源泉のため昔から鉄鋼業は盛ん。電機電子機器の製造が盛ん。豊かな環境・資源・農業技術で農牧業
•
未だ安価な労働力が魅力。昨今では、大市場に近い工場立地効果を生かす戦略も。
中国の変貌
•
生産の世界一大拠点
•
1.
2.
2大大国の比較:
輸入輸出額の成長: 10年で30倍以上、 人口(米国5倍、日本10倍) 労働人口比も同様と考えると???
交通網: 米国はRailで発展(今でも輸送60%がRail)、中国はHigh wayの発展に投資
*これらは発展時期のよる経営資源や技術の違いによる
先進国の投資(短期間・高額)、各種技術の熟成度と技術移転
主要交通網の違い、経営環境・市場戦略の違い(大量生産v.s.多品種少量生産、配送先の多様化)
•
•
”Strategic Supply Chain Alignment: Best Practice in Supply Chain Management,” Gower, 2002
流通の基本・流通のいま
• 別資料参照
• 物流:
– 販売物流(Lec4)
– 生産物流(Lec5)
– 調達物流(Lec6)
人・組織とSCM
・企業活動全体を容易に見通すこしとができるようになり、組織や組織間での協調の有効性が理解でされようになりました。永年の
目標である生産性の向上とサイクルタイムの短縮には、無駄を無くし、余計な時間をできるだけ短縮する取り組みが盛んになってい
ます。特に卸業不要論が盛んになった後、SCMの導入が盛んになりました。そして新たな卸業の役割・位置付けが認識されました。
・市場は劇的に変化し、良いものを作るだけでは競争に打ち勝てなくなっています。僅差の商品開発にしのぎを削る時に、競争力の
鍵は、スピードアップを図ること。そのためには業務連鎖が欠かせない時代になりました。
・また、生産は初期立ち上げから恒常に至るまでコストの塊です。物理的に無から有を作ることはできませんし、また生産を取り巻く
関連業務の管理自体もコストのかかるものです。工場計画から、在庫管理、資材計画、工程管理、価値管理、などの情報共有により
無駄なコストやスピード劣化を防ぐことが必須です。ポリシーや関係性を適切に明確化した協業環境下で情報をリアルタイムにアップ
デートし次の損益配分を適正に管理することが大切です。
・生産や流通といったオペレーションの塊の部分において、適切な技術や自動化の導入、そしてSCM概念の導入。
・SCMという新たな概念を作ることによって、人・組織およびその間の業務体系を大きく改善することが可能になりました。
・商品・情報サービスは、その供給者から需要者へ届けて始めて責務が完了します。その端点である流通について、多種多様な小
売業の展開と物流における共同配送や事前確認固定配送などさまざまな新サービスが提供されています。
・限りある資源、人は皆協力して無駄なものは作らずとも、人類が豊かに生活できる時代を実現してくれる人と組織のあり方にワクワ
クするね。
SCMにおけるオペレーション管理
Lec5_1:(資料1-5章+): 生産流通管理技術としてのSCM
0. 生産管理、流通の基本
1. SCMとは
2. SCMオペレーションモデルの進化
3. Pull Type model, Closed-loop (forward + reverse logistics) model
4. SCM excellenceへの取り組み
1. 戦略的サービス・ポリシーの設定
2. 需要予測精度の向上
3. 業務連鎖の設計
4. 部門別業績評価指標の見直し
5. ITの活用
5. SCMにおける物流改革
1. 全体最適ロジスティクス
2. トータル物流コスト管理
6. 昨今の事例:EMSのインパクト
Lec5_1:SCMにおけるオペレーション管理
SCMとは?/What is Supply Chain Management?
•
Definition:
顧客の要求に応答するために、生産地から消費地に至る、原材料、仕掛り在庫、完成品、および関連情報の、
効率的で費用対効果の優れた流れおよび保管について計画・実行・管理するプロセス
The process of planning, implementing and controlling the efficiency, cost effective flow and storage of
raw materials, in-process inventory, finished goods, and related information from point-of origin to pointof-consumption for the purpose of conforming to customer requirement.
業務の連鎖(調達-製造-流通-在庫-販売)において、次の職能へ供給(サプライ)が価値を高めるように
IT支援で運用される管理体系を指す。 経営手法(広義)、SCMソフト(狭義) (備考:Logisticsの原点は要件満足)
オペレーション戦略から
図:典型的サプライチェーン
•
Allinmentから1つ
基本コンセプト:グローバル対応、部分最適から全体最適、シナジー(相乗)効果、Win-Winのための情報共有
–
グローバル対応: 技術の発達により世界中で時空を共有することが可能に
–
全体最適の重要性: 以下の通り、古く紀元前ギリシャ時代から知られていた
•
「全体は部分の和以上のものである」(アリストテレス,紀元前384-322年)
•
「致數輿無輿:全体構造は車の部分をいくら詳しく調べても分からない」(老子三十九章)
•
「3人寄れば文殊の知恵」(日本、元々は中国から伝来)
•
合成の誤謬(fallacy of composition ただ個々が正しい選択・行動をしても全体で逆効果)もある
•
–
Note: トータル・システム/ Total system: 各モジュール/ホロンが自律的に行動し独立性が高いもの、ホロニック・システム/ Holonic system:
全体とこの調和がはかられた柔軟な体系
Win-Winのための情報共有: 世界競争で勝ち残る方法、単独でなし得ない効果を目指した果てしない戦い、業界の進歩
出典:Designing and Managing the Supply Chain, David Simchi-Levi, McGraw-Hill, p.2;
「オペレーション戦略」、遠藤功[監修], Globis Management Institute編、ダイヤモンド社発行, p.78
Problems in Supply Chain Management
1. Logistic network configuration
2. Inventory management and Risk pooling
3. The value of Information
4. Supply chain integration
5. Strategic alliances
6. Procurement and Outsourcing strategy
7. International issues in SCM
8. Coordinated product and supply chain design
9. Customer value and SCM
10. IT for SCM
11. Decision-support system for SCM
ロジスティクス・ SCMの進化と歴史
Next lecture
調達オペレーションにて
This time
SCMオペレーションにて
出典:ロジスティクス概論, 菊地康也著, 税務経理協会1999. p. 33, 37,42, originalシの出典は図下に記載。
SCM導入による変化(企業内効果一般論)
•
12 items
1.
2.
3.
4.
5.
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7.
8.
9.
10.
11.
12.
全体在庫の減少
供給期間短縮(消費者にとどくまで)
商品の品揃え良化、商品回転率の向上
(消費者にとって価値のない)古い業界慣習がなくなる
メーカーのマーケティング活動スピード向上
→消費ニーズに即した商品開発
卸売業の役割が変化
新しいビジネスモデルが生まれる
企業間の関係が変わる
メーカーの役割が変わる
オープンな経営になる
経営サイクルが早くなる
企業のキャッシュフローが改善されるetc.
出典: 図解 サプライチェーン・マネージメント」, SCM研究会, 日本実業出版社, 2002. P.37
重点
Lec4
CRM
+
Lec5
SCM
+
Lec6
調達
(PRM,
SRM,
VMI)
Lec5_1:SCMにおけるオペレーション管理
SCMの狙い/Why SCM is needed?
•
基本ニーズ・目的:
–
[社会性] グローバル社会への対応:
•
より豊かな(世界を広げ多様な文化を取り込む)世界づくり
–
–
–
•
–
市場調整の限界、
組織内調整の限界、
統合オペレーション実現性の高まり
[経済性+社会性] Win-Winの取引関係:
•
•
•
•
Note: 以下の項目も含む
[経済性] 全体最適、シナジー効果:
•
•
•
–
国内外交通機関の発達: Long distance trans が可能に (*同時に保管技術の発達も欠かせない)
ITの発達: World-wide Information collection, Easy information search through Internet
環境問題対策
機会主義的(相手を欺く)行動がないことが前提のビジネスモデル
情報共有技術・相互連携ポリシーの発展
業界発展にむけた取り組み:標準化,オープン化 >>スピードアップ,コスト削減,品質向上,継続的発展
全体最適の事例:
–
–
組織内機能部門連携: 後述
組織間連携: 企業間取引慣行の改善。IT導入のみでは必ずしも大きな成果を生まない。
•
「統合オペレーション戦略のケーススタディ (藤野直明、OR経営の科学2003年12月号 pp892.898) 」
>>See 図1 オペレーションからもたらされる各企業の利得 (シナジー効果例)
サプライチェーンの経営学 [2006]
•
AAA(トリプルA)のサプライチェーン, Hau L. Lee
–
–
–
•
サプライチェーン再考:人材、技術、プロセス
–
–
–
–
–
•
Agility(俊敏性)
Adjustability(適応力)
Alignment (利害の一致)
人材: 米国では、大学院サプライチェーンマネジメント専攻が存在する(ハーバー
ド・ビジネススクール, MIT, サンディエゴ大学等)、実務人材とリーダー人材
技術は、適切な技術の選択・導入と活用する最適な人材によって効果を生む
プロセス:協業リレーション/信頼を築く契約(ペナルティ規定含む), 情報交換, 知
財重視,定着化
問題: 社外よりも社内の部門間の障壁を取り除くことの方が困難である.
目標設定: サプライチェーンの中でのイノベーションの影響と効果の理解
バリューチェーン(VC)とサプライチェーン(SC)
–
–
–
バリューチェーンとサプライチェーンは別物か?
リーダー企業の軸足は、SCからVCへ移行しつつある.
適切なSCはVCを形成する.統合された需給チェーンは統合されたバリューチェー
ンである.コスト削減だけでなく売上の向上、イノベーションの推進、価値の創造の
ためのSCの活用
出典:「サプライチェーンの経営学」、 ハーバード・ビジネス・レビュー編集部編・訳、ダイヤモンド社発行, 2006.
SCMへの実企業の取り組み事例
•
SCMの重要性:
– 事業戦略面:共通目的を果す、業務面:技術的・人事的な協力の支援、
– 会社の生産効率・業績向上に結びつけることは重要であるが、顧客満足を得られ
なければ意味がない。→ 顧客の戦略パートナーになる要件
•
SCMに重要なこと:
– 世界最高水準AAAサプライチェーン実践事例:Agility(敏捷性)、Adaptability(順応性)&
Alignment(統合・調整力), Prof. Hau. Lee
•
SCMの現状と今後:
– サプライチェーン展開進捗5段階とパフォーマンス最新調査, CSCコンサルテイン
グ
•
SCM実行における管理方法
–
•
全体最適と部分最適の融合・統合、SCORとシックスシグマのリンキング, HP
SCM先進企業事例:
– モレックス社、ブラザーインターナショナル社、ウォルトディズニー社
サプライチェーンワールド・ノースアメリカ・2004後記より
出典: 米国企業に見るSCM最新動向, 美濃部靖彦, 株)日本ビジネスクリエイト, 2005
Lec5_1:SCMにおけるオペレーション管理
SCMオペレーションモデルの推移(日本):
Main 2 movement of SCM operation model (Business aspects)
•
Type : Push → Pull
•
Model : Forward >> Forward, Reverse → Closed-loop (forward + reverse)
SCMの歴史と年次進化
1.
経営環境に伴う変化:
–
1980s: push type production (consumption > origin)
ある程度、消費者の生活必需品が揃うと、市場が低迷。多品種化。
在庫生産フレキシビリティの向上、需要予測精度向上へ尽力。限界
–
1990s: pull type production (consumption < origin)
経済の低迷、売れるものづくり、産業全体の生き残り作戦、
まずは、90年代は経済を活性
化させるための変化、次に90
年代後半から21世紀は環境
問題を解決するための変化を
迫られている。
環境問題対策が遅くなったの
は、経済低迷のため企業の余
力が不足していたため。
2.
環境問題に伴う変化:
–
1980s: for human life
–
1990s- 環境問題が深刻化 →1990年代後半から closed-loop SCMが盛んに
3.
技術・IT進化に伴う変化(SCMを実現する基盤):
•
交通網・交通機関の発達:より遠くのものをより効果的に運送可能。世界の広がり地球規模
•
ITの発達: 1990s: Internet, C-S system, Web-ブラウザの普及
-2005: 光通信技術発達と各国のブロードバンド敷設>実時間遠隔双方向通信
年代・地域別の発展推移動向 → Group projectで取り上げて欲しい
4.
–
–
年代1960-
国: 日米欧、アジア、その他
Lec5_1:SCMにおけるオペレーション管理
Pull Type Operation Model
Lec5_1:(資料1-5章)
背景:
•
1990年代以降の経営環境:
市場の成熟・低迷、顧客ニーズの多様化、変化スピードの上昇
•
Push type model:
非効率(過剰在庫、偏在庫)→機会損失、収益の低下
•
その他の地道な努力:
生産フレキシビリティ向上、需要予測精度の向上 --- しかし限界が→new BP model
•
1990年代 Pull型モデルの登場
以下、順にケースを見ていく
1.
2.
Push型とPull型の違いを見る(在庫分布例より):
Pull type modelのキャッシュフローへの影響(DellコンピューターBTO生産例):
出典:「オペレーション戦略」、遠藤功[監修], Globis Management Institute編、ダイヤモンド社発行, p.81-82
Lec5_1:SCMにおけるオペレーション管理
Pull Type Operation Model
•
Push型とPull型の違いを見る(在庫分布例より):
Cost
Quality(サービス)
Speed&Service quality UP
•
Sharpの取り組み:
–
課題:顧客企業から厳しい納入期間要求-白物家電製品5ヶ月を1ヶ月で
–
取り組み:
•
IT化: 全世界の事業所にERPを導入しリアルタイムの情報共有 >2,3ヶ月に短縮 (半分に短縮)
•
管理方式改革: 工場では、製品納入ヒット率向上(77>>88%), 在庫(製品:1/3, 部品:60%へ低減)
•
組織・企業間連携改革: Pull type modelを目指して、1週間へ
•
パトライト
–
1万8000品種中、即日出荷体制の定番商品1000品種以外は、3日納品
–
取り組み:
•
IT化: 商品分類、商品管理強化
•
製造工程の見直し: セル方式。(>>後述)
出典:「オペレーション戦略」、遠藤功[監修], Globis Management Institute編、ダイヤモンド社発行, p.81-82
Lec5_1:SCMにおけるオペレーション管理
Pull-Type Operation Model and Cash Flow
•
Pull type model:
キャッシュフロー経営:
連結決算の導入:グループ企業を含めて在庫を圧縮>資金の回転を改善
–
–
•
Pull type modelの効果
在庫削減
原材料・部品の発注から売掛金回収までの期間を短縮
リスク低減
–
–
–
図5-5
成功事例:
•
Pull type modelのキャッシュフローへの影響(DellコンピューターBTO生産例):
-1993年: Direct marketing succeeded, but loss mass market
1993年-: to Mass market >Large cost (for marketing, death inventory,) - $3600million loss
*成長性ばかりに視点、収益性や流動性への配慮不足
1996年頃-:全社的にキャッシュフロー経営(特にCash Conversion Cycle)を重視
小売チャネル・ルートから撤退> direct marketing, C-segmentation (armature),
corporation network(with FedEX, Supplier) &情報共有(需要・生産・在庫) by SCM >
・ [実績と効果]
»
»
»
受注後5日スピード納入
在庫削減(在庫回転率年52回(v.s.他社平均5-7回), 在庫日数7日間(v.s.他社平均50-90日))、
資金回転期間の最適化,
先の例も含め、組み立て産業におけるpull type model導入は、非常に有効である。
–
•
•
これは実は、製造工程(製品設計含む)や生産方式の変更と密接な関係がある。(全サイクルタイム
において製造処理時間が最も長時間を費やしクリティカルパスの一部となる)
多くの多品種小中量組み立て生産では、セル生産やアジャイル(agile) fab やミニファブ体制を採用。
出典:「オペレーション戦略」、遠藤功[監修], Globis Management Institute編、ダイヤモンド社発行, p.81-82
Lec5_1:SCMにおけるオペレーション管理
Pull type modelの実現のために
•
Pull type modelを実現するためには、一気貫通したプロセス管理とサイクルタイム短
縮が必須である。そのために行われている取り組みの一部を以下に列挙する。
–
–
–
–
計画実績管理と情報一元管理:SCMソフトの導入(受発注、生産計画、生産実施・記録、入
出庫)
計画の精度の向上と柔軟性: 生産計画を実績に基づき予測、データマイニング
生産方式の見直し:セル生産方式、アジャイル生産/Quick Response(QR)、ミニファブ へ
調達業務改善: ネット調達、VMI (Vender Managed Inventory)、系列組織連携
入出庫管理: RFID(無線ICタグ)の利用による自動化、
–
その他組織改革: 産業内標準化、情報共有機構構築とオープン化、 etc.
–
青時は、本講義で既に取り上げた事項、赤字は今後取り上げる事項、
セル生産方式については、次ページに概略を追記する。
Lec5_1:SCMにおけるオペレーション管理
Pull type model関連事項:生産方式/Cell production
•
–
–
一般的によく使われる生産方式:
Push type :見込み生産、process-focus production, ベルトコンベア方式(line production)
Pull type: 受注生産、product-focus production(高度な汎用製造設備), Cell production(多能工)
セル型生産
•
–
–
–
主に多品種中少量生産を対象とする。類似工作物をまとめてグループ化できて見かけ上生産ロットを構成できるような場
合、GT (Group technology)の原理に従いグループ化した工作物(部品ファミリー)を間欠生産形態で作る。
標準的工程レイアウトは、作業員+セル(単位FMS(Flexible Machining Cell)=加工マシニングセンター1台+パレット
プール+ロボット)
効果:
•
サイクルタイム短縮(段取り時間・工程間運搬・加工待ち時間の低減)、
•
製品の分類と類似品グループ化による個別生産以上の生産性確保
•
職務拡大(job enlargement),職務充実(job enrichment)による作業員の士気向上による更なる生産性向上
–
•
•
課題:
導入時には、工程レイアウト検討
継続的には、多能工の教育が重要。 日本で成功例をよく聞くのは、作業員の能力, 充実度, 士気が比較的高いため。
Note: GTの原理:多品種少量生産を効果的に行うため、類似部品を集約しグループ化し、設計を合理化し、各グループに
適切な生産設備と冶工具を配置する。上記効果(サイクルタイム短縮)に加えて無秩序個別生産よりも大きなロット数生産
し生産性を高める。
・TOYOTAは、熟練工know-howの共有による立ち上げSpeed-upをはかるため、工程処理教育のためのビデオを作製し、
世界展開に有効活用。
–
重要な備考:
生産対象によって適合する生産形態を選ぶ必要がある。例えば、定番製品を大量に生産する場合には、セル生産方式は
向かずPush typeの方がよい。 Pull type SCMの事例に出したような組み立て多品種少量生産においてはセル生産が有
効。
Lec5_1:SCMにおけるオペレーション管理
Application of pull-Type Model and CPFR
•
•
Case study: 百貨店とアパレル業者との連携業務改善
企業間取引改革:
–
統合オペレーション戦略により、企業間連携によるシナジー効果をいかに作り上げるか
–
例: 商取引慣行に対する統合オペレーション
•
アパレル小売業 FBA(ファッションビジネスアーキテクチャ)コラボレーション協会
•
コラボレーション取引が前提とする統合オペレーションの内容
–
–
–
目的: 統合オペレーションによるシナジー効果
背景: 百貨店とアパレル業者のあいまいな取引慣行と機会主義的行動、納品・返品取引
手段:
»
企業間で緊密な情報共有、あいまいな発注行為の明確化
1.
2.
3.
百貨店による、「需要予測情報・販売計画情報」の提供
百貨店による、「計画発注」:シーズン前の定時期に単品レベルでの発注数量提示
百貨店による。「納品発注」:
»
»
販売計画と生産供給計画の機敏な修正
各種コラボレーションの具体的なオペレーション条件への事前の合意と準備
1.
–
•
機会主義的行動の抑制:百貨店が計画発注に対する消化率、アパレル業者が納品発注に対する納品
率を約束
備考:アパレル関連では、百貨店以外チャネルでは、SAP(単独企業で生産供給から店舗販売までを行ってい
る製造小売業)では、ニッチ市場への集中戦略により垂直統合形態で規模の経済を達成している例もある。
Pull typeの実現にむけた取り組み:
CPFR (Collaborative Planning Forecasting and Replenishment)ビジネスモデルの標準化
–
製造と販売が協力しながら(Collaborative)、ビジネス/商品販売計画を立案(Planning)し、
商品別販売予測(Forecasting)を調整しあい、商品の補充(Replenishment)作業を行う。
–
Lec6の調達オペレーションで話す。
出典:統合オペレーション戦略のケーススタディ(藤野直明、OR経営の科学2003年12月号 pp892-.898),
次世代CPRFがわかる本, ジョセフ・アンドラスキー、舟木秀男、 日本能率協会マネジメントセンター、 2002.
Lec5_1:SCMにおけるオペレーション管理
Standard CPFR Process
•
Lec6の調達オペレーションで話す。
•
•
•
CPFRビジネスモデル
米国では?
日本では?
出典:次世代CPRFがわかる本, ジョセフ・アンドラスキー、舟木秀男、 日本能率協会マネジメントセンター、 2002.
Lec5_1:SCMにおけるオペレーション管理
Closed-Loop SCM (Forward and Reverse Logistics)
背景:
•
20世紀後半からの大きな課題: 環境・資源問題
>>環境政策施行
–
–
–
社会: 地球環境保全法案可決(京都議定書など)、不法投棄防止対策強化、資源の有効活用
市場: 中古(Reuse)市場の活性化、回収・廃棄処分の必要性、商品の短寿命化
生産: 企業の生産物に対するlife-endまでの責任。その中でValue産出。
現状:
•
社会、市場や生産における新しいニーズを満たすための仕組みづくり
–
–
–
reverse SCM >> Closed-loop (forward+reverse) SCM
•
•
市場: 中古/reuse、回収/collection、再利用業、廃棄処分/Disposal, スピード
生産: Remanufacturing・Recycleを考慮した設計・製造記録、製品寿命の延命、etc.
•
e.g. Recycling活用成功例:
–
Speed up: 一部のAssembly manufacturingでは、 overhaul and remanufacturing with reuse parts,
downgrade remanufacturing により、throughputを高めcost reductionに成功している。
–
Cost reduction by material recycling: Tescoは、Returnable Transit Packaging (RTP, cardboard outer)
recycleで50,000tonnesのcardと同じだけの資材調達を削減した。その他landfill chargeの削減も合わせて
£12 million benefitを獲得
(reference: “Strategic Supply Chain Alignment,” J.Gattorna, Grower, 2002.)
今や効果的にRemanufacturing, recycle, reuseを活用・管理できなければコスト・スピード競争に負ける。
課題:
•
•
•
経営課題・製品の生産管理方法の見直し:life-endまで見据えた生産・管理方法の見直し、回収・再利用・廃棄(scrap
or landfill)処分の方法、コストに応じた対応配分の検討などがあり、管理体系は未発達。各種リサイクル法施行対応
–
e.g. 自動車リサイクル法施行により、life-endの解体・リサイクルコストを消費者が負担。業者への報告義務化。
施行1年後の現状を読む(朝日新聞2006年1月16日版「自動車リサイクル法1年・違法処分監視進むか」)
–
e.g. 家電リサイクル法に基づく再利用指針。>See 配布資料「家電リサイクル法」(経済産業省)
大型家電(エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機)の50%の部品・材料をリサイクルすることを義務化。
–
e.g. New material: 再利用可能な材料への置き換えによるdisposal cost reduction. Fuel tank の
polyethylene use > 35% recycled plastic
製品の長寿命化(increase product lifecycles): また、再利用できない製品(タイヤなど)の製品寿命の延命
–
E.g. 再利用不可能製品の長寿命化:タイヤ、半導体IC →研究・開発オペレーション管理にて説明する。
詳細:別資料 Closed-Loop Supply Chain conference資料で説明
–
Closed-loop Supply Chain management
Lec5_1:SCMにおけるオペレーション管理
Note: overview of reverse logistics
•
•
Drivers of reverse logistics
–
Government legislation:
–
New channel of distribution
–
Shifting power in the supply chain
–
Shorten product lifecycles
–
Cost reduction
Term Definitions+α:
Word
Description
objectives/effects (S:Speed, C:Cost,
Com:Compliance, Q:Quality, R:Risk), Notes
Refurbishment or
remanufacturing
Lack current functionality>replace the parts (up or down grade)
minimize C& increase S, / C&S,
e.g. Xerox remanufactures “recovered equipment” and savings of $200
million
Repair
Process for a product returned by the reason not to fit to perform the
task designed. With warranty or Non-warranty.
minimize C& increase S and increase the life of the product. Process-costwarranty control/ Q, note that Need Bias rule
Reuse
Process to apply product for a product itself or spare parts without
remanufacturing or repair
minimize C& increase S, add vakue /(same). , spare parts are mainly used
for repair processes.
Resale
Process to sale a returned product (lease or catalogue return) without
remanufacturing or repair
Low C and high S and Q/ increase value,
Particularly for high-technology B2B
Recycling
Process to break down into components or materials returned product
unsuitable to refurbishment, repair, or resale, but also scrap
waste-management (Low C, Com) /increase value and reduce landfill/scrap
cost, e.g.Black&Decker avoid $500K in landfill cost and collected $463K
Scrap & Landfill
Process for a product or its parts no alternative course of dispose.
Scrap and /or incineration(焼却). Fill in/under the land in life-end
Reduce separation cost, Com(liable for the waste), R(dissuade legislation)
e.g. BASF’s carpet division. Voluntary takes responsibility and avoid Risk
•
Trend in reverse logistics
–
Design for disassembly, Design for Manufacturing
–
Recycle more material, Higher recycle rate
–
Increase product lifecycles
–
Materials
•
Future reverse logistics
–
Physical structure:
–
Financial impact:
–
Information technology:
reference: “Strategic Supply Chain Alignment,” J.Gattorna, Grower, 2002. pp.619-632
Lec5_1:SCMにおけるオペレーション管理
SCM excellenceへの取り組み
Lec5_1:(資料1-5章)
総括:
1. 戦略的サービス・ポリシーの設定
2. 需要予測精度の向上
3. 業務連鎖の設計
4. 部門別業績評価指標の見直し
5. ITの活用
による
SCMオペレーション管理
p.87 図5-6
出典:「オペレーション戦略」、遠藤功[監修], Globis Management Institute編、ダイヤモンド社発行, p. 87
Lec5_1:SCMにおけるオペレーション管理
SCM excellenceへの取り組み
1.戦略略的サービス・ポリシーの設定
•
•
•
理想:全ての顧客の実需に俊敏に対応できること。
そのためには、想定される需要を上回る供給キャパシティ確保が必要
現実:限られた供給キャパシティ
Key:
基本的なサービスポリシー
1.
2.
3.
製品別標準リードタイム: 顧客への納入までにかかる時間(固定在庫量を考慮)
在庫水準/在庫ポイント: 最適在庫数、在庫保有ポイント(仕掛り、メーカー、代理店)
顧客の優先度
Lec5_1:SCMにおけるオペレーション管理
SCM excellenceへの取り組み
2. 需要予測精度の向上
Lec5_1:(資料1-5章)
•
•
•
理想: 需要変動に対応できる柔軟性の高い仕組み。
現実: 柔軟性には限界がある。
Key:
需要予測精度の向上と活用
1.
2.
P90図
需要トレンドや経済状況との関連性
過去のデータ解析(商品タイプ、属性分類別の販売傾向など)
e.g.
・玩具メーカーの例: 商品カテゴリ分け+需要パターンの観測、 図参照
・先のSharpの例の関連事項:
商品毎に販売開始から終了までの平均的な売れ行きパターンを抽出(白物103、冷蔵庫7
パターン)。パターンをベースに17の需要変動要因を設定、指数化してベースパターンへ
の影響度を測る。
週毎に需要予測システムを動かし、次週の生産計画へ反映させる。(技術の進化で実現)
同情報を部品メーカーへ開示し部品製造の連携をはからせる。
出典:「オペレーション戦略」、遠藤功[監修], Globis Management Institute編、ダイヤモンド社発行, p. 90
Lec5_1:SCMにおけるオペレーション管理
SCM excellenceへの取り組み
3.業務連鎖の設計
•
Key:
1.
2.
3.
業務手順とルールの明確化: 発注、生産手配、部材手配、需給調整、生産、納品の関連
プッシュ型とプル型のMix:製品の特性(汎・特)・市場セグメントの需要タイプ別管理Mix
需給調整機能の強化: 生産計画周期の短期化による需給調整 (e.g.三菱電機半導体)
図5-9,5-10,5-11
出典:「オペレーション戦略」、遠藤功[監修], Globis Management Institute編、ダイヤモンド社発行, pp. 91-94
Lec5_1:SCMにおけるオペレーション管理
SCM excellenceへの取り組み
4.部門別業績評価指標の見直し
・ 一度サプライチェーンを築いても、顧客や市場ニーズに合わせて常に業績評
価・調整を続ける必要がある。従来の評価項目では不足・偏りが起こる可能
性があるので、体制に応じた権限もふまえて評価指標を決定する。
プル型生産の評価方法の見直し:
–
評価項目の補充:生産高だけでなく、段取り換え頻度・コスト、納期遵守率などの考慮
–
評価項目の重心見直し:固定費を除外し、生産性・効率性の指標を中心に評価
–
権限の明確化:生産指示、在庫ポイント、設備投資などの意思決定責任者
–
備考:【評価指標事例】生産性評価指標 [新・生産管理工学(人見勝人著)、その他より]
•
Throughput/ Cycle time
•
Response time
•
Utility rate/ Operation rate
•
Availability (Adjust rate, idle time, )
•
Lateness: total late period
•
Tardiness: maximum late period
•
Reliability (MTBF, MTTR, etc.)
出典:「オペレーション戦略」、遠藤功[監修], Globis Management Institute編、ダイヤモンド社発行, p.94
Lec5_1:SCMにおけるオペレーション管理
SCM excellenceへの取り組み
5. ITの活用
情報技術
•
全体業務プロセスの把握
•
進捗状況の把握: 関連する全ての部門間、企業間でプロセスの進捗状況を
確認
•
SCMソフトを利用した情報管理システムのスピード構築、柔軟で容易な調整
能力
– Note: SCMソフトの詳細は、必修講義で既に触れているそうなので省略
インターネット
• 企業間ネットワークを介したリアルタイム情報共有
• Web-EDIによる低コスト情報共有
•
膨大な導入コスト:規模に応じて数億~数百億円
–
E.g. Sharp全社導入:200億円、東芝半導体部門 約200億円
RFIDの活用と効果
出典:「オペレーション戦略」、遠藤功[監修], Globis Management Institute編、ダイヤモンド社発行, p.95
Lec5_1:SCMにおけるオペレーション管理
SCM excellenceへの取り組み
Quiz1.(Report):
以下の5つでSCM excellenceを目指した取り組みの中に
おいて、重要な問題は何か?各項目(1-5)および全体につ
いて1事項以上を記述しなさい。
Quiz2.(Report):
以下の5つでSCM excellenceは達成できるか?
達成できるとする場合には、その理由は何か?
達成できないと考える場合には、何が不足しているか?
Lec5_1:(資料1-5章)
1. 戦略的サービス・ポリシーの設定
2. 需要予測精度の向上
3. 業務連鎖の設計
4. 部門別業績評価指標の見直し
5. ITの活用
時間が無いので省略
SCMにおける物流改革
SC内の各所で非常に重要な機能「機能同士をつなぐ」 物流
•
調達物流, 工場内物流, 出荷・配送物流, 倉庫保管, 荷役
図5-12
・最終ボトルネック: スピード経営時代には、物流のスピード化が大きな課題
・コスト: チェーン全体の勘定では、無視できない(全業種平均で売上高の3%弱(社外支払い分))
実質は5-6%、一部企業は10%にも及ぶ
1.
全体最適ロジスティクスとコスト削減・スピードアップ
2.
トータル物流コスト管理と適正なサービス・価格設定
•
物流は単なる輸送・在庫管理ではない。ロジスティクス(カスタマー・サービス、マーケティング、生産など
関連部門を抱合する全体最適の重要な戦力)
顧客サービス水準、物流コストを勘案した価格政策やパッケージ(鈴谷のパンが気になる)、生産計画と物
流計画の連動、物流最適を勘案した生産拠点立地
e.g. 大手金属メーカーのロジスティクス改革: 物流部・営業部・主要製造所合同チームにより
ユーザー重要性区分、配送頻度、納入ロット・サイズ、在庫保有の有無など物流サービスレベル定義
その定義と将来の生産拠点拡張加味し、在庫保有物流拠点数やロケーションの見直し、
物流コスト30%削減
物流に関連する全体コストの把握、 要素コストのバランスと関連、効率化ポイントの発見
顧客別コスト解析(ABC (Activity Based Costing)分析等)によるサービスレベル・価格設定
自社物流機能の見極めとアウトソーシング検討
物流を内部・外部どちらで賄うか? 専門性を持った高度な物流サービス企業へアウトソーシング
•
•
3PL(3rd Party Logistics): 物流専門業者とパートナーシップを組み実現する物流改革。専門業者のノウハウを活用し、
物流コスト削減かつサービスレベル向上を達成。ネットワークを結び、受注情報・顧客情報を共有
4PL(4th party Logistics): SCM全体再構築のための分析・意思決定支援、広範囲L執行能力、先進的IT・ EDI活用能
力、顧客の組織業務改革・業務提携の推進支援能力をもつロジスティクス
出典:「オペレーション戦略」、遠藤功[監修], Globis Management Institute編、ダイヤモンド社発行, pp.96-100
SCMにおけるオペレーション管理
昨今の事例:EMSのインパクト
EMS (Electronics Manufacturing Services電子機器製造委託サービス)
•
•
•
•
•
自社製品は持たずに、半導体IC製造、電子機器組み立ての製造委託に特化
デバイス(部品)、アセンブリー(組み立て)、ブランド(マーケティング)を分解しコア・コンピタンスに集中し競争力を
高める
EMSはデバイス最適調達と生産リードタイム短縮に特化
投資家が買収したメーカー工場(または新規建設した製造設備)と労働力を使用
EMS企業は、各種製品メーカーの製造を請け負うことで技術蓄積を果たし、着実に成長してきた。
図5-15
•
日本におけるEMS
–
–
–
–
•
図5-16
2000年 ソニー中新田工場をセレクトロンが買収、1300人の従業員も転籍
その後、大手EMSメーカーが続々と進出。 *日本は、全世界のエレクトロニクス機器の1/3を生産するアセンブリー大国
松下の製造部門独立「ファクトリー・センター」化: 自社向け製造および他社の委託製造。e.g.日本で唯一の45nm半導体工場
横河電機がEMS事業強化、2005年売上高1000億円を目指す。
EMSの懸念:
–
–
–
薄利多売事業(粗利益が数%) i.e.高成長を前提としたビジネスモデル。成長が鈍化した時点で成り立たなくなる大きなリスク
日本メーカーは、デバイスーブランドーアセンブリを統合的に管理し高品質製品を作り出してきた。独自製造技術開拓は鈍化
そのため、EMSは欧米の企業が多く、日本のメーカーは二の足を踏んでいる
EMSのSCMに対する効果:
•
SCMで全体最適をはかった結果、自社で製造することが効果的でない場合には、EMSなど外部製造能力を買う。
•
全て自社内で全体最適化を図って勝ち残っていくことは難しい。自社のコア・コンピタンスや将来像に合わせて、選
択と集中をはかり、不足する部分(物流,製造,研究開発技術,人,etc.)は他社から買う、この流れは確実に存在する。
•
昨今のEMS:
配布資料:「OR経営の科学Vol.50 no.9, 2005-09, “日本の製造業の環境変化とアウトソーシングの可能性”(稲垣公夫)」
出典:「オペレーション戦略」、遠藤功[監修], Globis Management Institute編、ダイヤモンド社発行, pp.100-103
参考:企業とビジネスモデル
• MBA特定課題研究で津久井英樹君・綿引智
美さん・太田大輔君[有馬研]のまとめた事例
を紹介する
SCMにおけるオペレーション管理
~技術の進化とSCM~
Lec5_2:
IT applied to SCM(配布資料):
– RFID:
• ICタグ活用の基本:オラクル通信より
• RFID(ICタグ)を使ったSCM業務改善(日経マイクロデバイス
2005年10月号)
• その他
– GIS:
•
ゴミ収集車の巡回経路表示システム(OR 経営の科学 vol.50 no.11,
2005-11, pp.770-775 )
• 影響力の大きいオペレーション管理革命
– Business model: EMS, Web order & BTO, VMI,
– Manufacturing model: cell production(1人屋台方式)
– IT model :RFID application, GIS application
ITとSCM
・SCMは、最もIT進化のインパクトを受けているオペレーションモジュールの1つであ
る。それは、元々属人的部分が多く、技術導入により改善可能な部分が多かったた
めであろう。
・今後、携帯端末に加えて紙の代わりになるFlexible display・無線データ通信の普
及に備えて、電子情報の卸・小売業が活躍するビジネスも盛んになるでしょう。
・今後も、益々NEW supplier business modelからは目が離せないね
Basic IT system for SCM and CIM
~製造業向けソリューションレイヤ~
Planning
DB
トー
タル
ソリ
ュ
ーシ
ョン
ERP
Supplier, Retailer
需要予測
Plan参照
生産計画
APS
DB
Order獲得
Data Warehouse
(re-)Planning&Scheduling
実績レポート
POS
Master DB
Execution DB
MES
Particular
Management
Master DB
Execution DB
特別工程管理など
Automation
Facility
(Equipment/ MHS)
Data collection
Execution condition
Failure alert
Data Warehouse
Failure recovery
Real-time analysis & feedback
Failure forecasting
Maintenance alert
DB,
spreadsheet
IT model: RFID application
•
RFID(ICタグ)を使ったSCM業務改善
–
For what?
•
Advanced operation :Shipping and Receiving & Inspection
•
Traceability of foods, customer allergen management.
–
–
–
既にITシステム化が整備されて
いる組織にRFIDを導入するメ
リットは、ここに尽きる。
Cost reduction:
Speed up:
New type management: 耐久性・非接触(解体不要)情報管理により新たな管理を実現
Case study
(配布資料:日経コンピュータ2005年10月号「迫り来るヨドバシショック」ICタグによる業務改革が始動)
•
•
•
小売業:Wall mart、ヨドバシカメラ
百貨店:三越
製造業:
•
New: 建設業:コンクリート製品(ライフサイクルが長い)の管理 (e.g.消波ブロック)
–
–
デンソー(),
生産管理に応用:富士ゼロックス、NECパーソナルプロダクツ, 日立製作所(生産性改善)
今後[2006]:
・ICチップや読取装置の安価化 →導入障壁低下
・非生産性や盗難の抑止→生産効率・業務効率向上
Influences
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Laws: 電波法改正(URF対応)、リサイクル法、・情報力を使った応用:自動通関手続き、セキュリティ
対策(コンテナ電子施錠および監視など)
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Technology:
[サプライチェーンの経営学p.206-207より]
– standardization of data (EPC,ucode)
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新たな効果として期待される
RFIDを導入するメリットは、ここ
に尽きる。
Effects:
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From barcode reader to automated wireless(UHF/) read
High speed computer network - uni-data management and worldwide accessibility.
Low cost computer environment: PC server, Linux OS, ProgreSQL DB,
Note: Cost of RFID infrastructure- order of 20-200 million JPY.>>大手主導
IT model: GIS application
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GIS(Geographic Information System)を使ったSCM業務改善
地理的位置を手がかりに、位置に関する情報を持ったデータ(空間データ)を総合的に管理・加工し、視覚
的に表示し、高度な分析や迅速な判断を可能にする技術
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For what?
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Geographic analysis: facility Location, trans problem on map
Report/Navigation : multiple data analysis with geo
3 type of data: 1. Map, 2.Statistical data , 3.Pictures (>>See 配布資料「GIS」)
Effects:
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新たな効果として期待されるGISを導入するメリットは、こんな感じかな。
Logistics optimization on map (with multiple conditions): Facility Location, Actual
trans,
Graphical report or navigation: directly use for the report or navigation system
(analysis ->user)
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Case study
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OR経営の科学 vol.50 no.11, 2005-11, pp.770-775 “ゴミ収集車の巡回経路表示システム”(川中子敬至)
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ゴミ収集の集荷・配送経路問題(効果:収集費用の削減, 作業時間短縮, 収集車排気ガス量の削減)
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組み合わせ問題(巡回セールスマン問題)の近似解法・市販ソフトを使用
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2つの集荷・配送経路問題を比較: 一般化割り当て法、セービング法(初期値Σ中継所往復からsaving)
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ゴミの量の大きな変動に対する変化の観測と必要収集車台数の検討
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GIS Logistic network (trans map) for SCM (>>事例:図)
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Influences
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Government support 阪神大震災の反省を元に災害状況確認等用途
Web-GIS
GPS 動的な初期状態設定など
参照: http://www.gsi.go.jp/GIS/whatisgis.html
出典:Designing and Managing the Supply Chain, David Simchi-Levi, McGraw-Hill
広がる世界/Globally integrated World?
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Q. What is the global world? What is total optimization?
– Global means world-wide, earth wide, spherical,
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Q. Is the global world realized? (Really?)
– We can know and get much many things around the world.
– We can go almost all place on the earth and also outer space.
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Q. What makes the global world? (Why so?)
– Improvement of technology makes one world on the earth.
• IT leads info integration in real time. In the past, nobody could see all over the world at
once, but now, we can.
• Transport facility realized a quick movement. Overcome time and geographic wall.
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Q. Global world make human beings happy? (So what?)
– We could and can many things and time, but
– The problem is that we got too much things and time over our own capacities.
That leads human unhappiness with bad earth environment, worse human health,
no-care for our availability.
– Again we have to consider what is the rich life for human and the space.
広がる世界/Global World(case study)
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世界を広げることは、
人類が直面する脅威の1つ・自然現象、時間・空間の上限、生命体の寿命、など
への戦いである。
– 人類の脅威: ここで、脅威とは、人類が制御不能なものを指す。
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成功例1: 地球シミュレーション (自然現象との戦い)
– 2003年 天気予報の的中率が著しく向上したことを知っている?
– 複雑に絡み合う地球全体の気候シミュレーションを大型計算機で実施。ローカルな予
報では相互干渉まで計算されるため、的中率が著しく向上。好好
– コメント:
• この調子で大災害予測(地震など)も行って欲しいところだ。
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試行・失敗例: 24h開発 (時間との戦い)
– IT技術の進化により、一時期盛り上がった地球上協調事業展開。 e.g. 米印、日米協
調S/W開発
– 担当者の健康を害する、目標ほどの効率が上がらない、文化の違い・コミュニケーショ
ンが不足など問題が勃発。
– コメント:
• 技術の進化および技術活用が未発達の現状では難しい。課題は、ルールと人材教育
余談:人類の脅威との戦い
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人類が直面する脅威の1つ・自然現象、時間、空間、生命体の寿命、などへの戦
いである。
– 人類の脅威:ここで、脅威とは、人類が制御不能なものを指す。
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成功例2: ホームビルドinハネムーン(仮称) (自然、時間、空間との戦い)
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2000年 日本で10日間で1軒屋が建築された。新婚さんのハネムーンの間に家が完成するという素敵な技術。
家作りで一番時間がかかるのは、土台作り(コンクリート型作り、コンクリート注入・自然乾燥、型の取り外し)で
ある。その工程を天候に無関係の工場内で行い、所定の位置に配置するだけで非常に工期が短縮できた。問
題は搬送。今のところは、搬送可能な地域のみ実現可能なので、空間としての問題は残る。
コメント:
• このような技術が、今後も出現して欲しいものだ。農業も、一部で全天候型になってきているね。
• 知的財産の創出は日本の国家的課題。このような特許を、日本でもバシバシと取っていきたいものだ。
• 最近、建築関係は、姉歯設計の構造計算偽造不祥事でたたかれたが、がんばっている人もいるよね。
成功例・失敗例:
– 調べてみよう!
Lecture 5: Special talk
Special Case Study(*Special Talk):
Factory Integration多国籍企業のSCMを支えるIT
"Virtual Factory: System Integration for Global
Company"
時間の許す限りで紹介する
<Contents>
1.最近のニュースから
2.自己紹介
3.半導体産業の動向~半導体製造の課題(処理フローと装置の紹
介など)~
4.ファクトリーインテグレーションへの期待
5.将来へ向けて、若者たちへ