第10号 平成22年2月 放送大学千葉学習センター THE OPEN UNIVERSITY OF JAPAN CHIBA STUDY CENTER 12月20日(日曜日)、放送大学長・石弘光先生をお迎えして公開講座を催しました。会場いっぱいに お越しくださった方々に向けて、石学長は、「年金改革の視点」と題し、数多くの具体的資料を提示 されながらわかりやすくお話してくださいました。会場からのご質問の一つひとつにも、ご丁寧に応 じてくださいました。 写真/山本直美 The more I learn, the more I realize I don’t know. The more I realize I don’t know, the more I want to learn. Albert Einstein:1879-1955 ちばがく 第10号 [1] 放送大学長・石弘光先生による公開講座:「年金改革の視点」 12月20日(日曜日)、まさに師が走る師走。お忙しい日程のなかで放 送大学長・石先生が公開講座にご登壇くださいました。題して「年金改 革の視点」。どなたも関心の高いテーマをめぐってのご講演の後、会場 からのご質問に予定時間を大幅にオーバーしてまで懇切丁寧に応対して くださいました。 参加者は総勢116名(男性84名、女性32名)。本学学生74名、一般 市民42名。リピーター88名、初参加者28名。臨時の椅子を用意するほ どの盛況。千葉県各所からはもちろん、江戸川区、三郷市、久喜市から の参加者も。 エレベーターを使わずに3階の会場まで駆けるようにして階段を使用さ れるお元気さに、仰天。石学長の熱弁に会場はシーンと静まるとともに、 学長の笑顔とジョークに会場からは万雷の拍手と笑い。 クリスマスが近づいていたこともあり、受付にはサンタに扮した学生が 参加者の方々にチョコレートをプレゼント。ありがとうございました。 ちばがく 第10号 [2] 公開講座「千葉県の産業の姿」猿田寿男氏 1月16日(土) 15:30-17:00 、「千葉県の 産業」と題し、 千葉県商工会議所連合会専務理 事・猿田寿男氏をお迎えして、公開講座を催しま した。 長らく千葉県総合企画部参事兼知事室長、地域振 興担当部長、商工労働部長の要職を務めてこられ た猿田氏は、膨大な資料を参加者全員に配布され、 ①国・県を取り巻く経済情勢、②県の中小企業施 策としての「ちば中小企業元気戦略」と「元気づ くり基金」の活用、③農商工連携、④アクアライ ンを活用した企業誘致、⑤観光施策等にわたって 紹介され、千葉県の「これまで」と「これから」 を熱く語ってくださいました。 参加者総勢57名(男性45名、女性12名)。本学 学生34名、一般市民23名。リピーター51名、初 参加者6名。 参加者は、習志野市、柏市、千葉市、旭市、君津 市、山武市、市原市、成田市、長柄町、長生村な ど、千葉県各地からおいでくださいました。 これからの公開講座について 平成21年度から月例公開講座として実施してまいりました。毎回、100名内外の本学学生ならびに一 般市民が参加してくださっています。 参加者からは、これからの講演テーマとして、次のような多様なご要望をいただいております。 ・美術評論 ・自転車主体の安全な道路行政 ・政権交代とこれからの政治 ・福祉問題 ・歴史解説 ・現代政治と経済問題 ・地域力 ・自助と公助 ・今日の教育問題 ・中国が目指しているもの ・最先端技術 ・民族音楽 ・自然保護の今後の進め方 ・高齢者健康維持の具体的方法 ・将来に夢を持てる若者の姿 ・日本に求められる国際貢献 ・日本文化のエトス ・古典文化 ・民俗習慣 ・医療問題 ・日本の将来 ・身近な経済 ・千葉県の歴史・文化 ・宇宙論 ・税制・財政問題 ・自然科学の世界 ・介護問題 ・環境問題 ・法律 ・裁判員制度 ・ベビーホテル ・日本の食糧自給率 ・食生活 ・国のかたち ・防衛問題 ・余暇時間のすごし方 ・成長力の指標 その他 これらは、毎回の公開講座でご記入いただいているご意見のほんの一部です。実にさまざまな問題にわ たってのご関心をお持ちであることが、よくわかります。 来年度は、お寄せいただいている広範なご要望のすべてにお応えすることは当然できませんが、いただ いたご要望をできるかぎり汲んで、実質的な月例公開講座のプログラミングをしたいと考えています。 どうぞ、これからも、公開講座の演題等についてのご要望をお寄せください。 [email protected]宛に。 ちばがく 第10号 [3] 「面接授業」に関する懇談会を行いました [写真:山本直美] 「面接授業」は、ラジオ・テレビの電子媒体による放送教育とともに、放送大学における教育のかけが えのない柱のひとつです。そのため、千葉学習センターでは、担当講師と同一の時間・空間のなかで それぞれのテーマをめぐって学習・討議する「面接授業」の重要性を考え、その企画には最深の考慮を しています。1月16日(土)、お集まりいただいた在校生の方々と、「千葉学習センターにおける面接 授業をめぐって」と題し、懇談会を催しました。上の写真は、その様子です。 ご出席の方々からは、千葉学習センターとしての特色を十分発揮した面接授業科目の設定、他の近隣 センターとの連携を図る面接授業科目の運営などをめぐって、建設的なご意見をいただきました。あ りがとうございました。 いただいたご意見は、今後の「面接授業」の企画に少しでも活かしていくことにします。 既に、本誌にて、来年度1学期の「面接授業」の全容はご紹介済みですが、来年度2学期の「面接授業」 の全容がほぼ確定しつつありますのでご紹介いたします。1学期ならびに2学期の「面接授業」を多く の方々が積極的に受講していただけることを期待しております。 [宮] ちばがく 第10号 [4] 面接授業「佐原学~まちづくり政策システム」を受講して 伝統の街「佐原」の文化とおもてなしに触れてきました 植木健三(人間の探求コース) 正月明けの9日・10日の2日間、 古い町並みが残る香取市佐原での田 口一博先生の面接授業「佐原学~ま ちづくり政策システム」に出席しま した。 先生は放送大学大学院修了の先輩。 この授業は昨年から担当されていま す。昨年の講義内容の豊かさと巧み な進め方に魅かれ、是非今回もと思 い受講しました。 昨年同様にエネルギッシュな進め 方で、しかも、昨年と全く違う切り 口での斬新な講義に新たな驚きを覚 えました。講義内容については、こ れから受講なさる方のお楽しみとい うことで割愛しますが、ときに飛び 出す先生のユーモアに和みながらも、 佐原の「重要伝統的建造物群保存地区」の町並み 受講生は程良い緊張感で楽しく受講 できたものと思います。 今回は受講生全員が合宿のため受 講生相互のコミュニケーションの時 間も充分あり、何組かの輪ができた 模様。和気あいあいの夕食のあと、 先生の計らいで、特別に受講生だけ に、地元で営々と伝えられている佐 原囃子の演奏と手踊りのおもてなし がありました。揃いの法被で横笛・ 太鼓・鼓・鉦が織りなす軽快のリズ ムに感激し、また、踊り手の女性の 指導でお囃子に合わせた手踊りのお 稽古ではぎこちない身振りながら楽 しいひとときを過ごしました。就寝 前の時間に図らずも宿泊所近くの居 酒屋で受講生の数人と遭遇。佐原の 地酒を飲みながら、同席の地元の 方々と、佐原の文化・人間交流など の話に花が咲いたのも、思いがけな 佐原囃子演奏風景(小学生の演奏者もいました) い貴重な学習になりました。 翌2日目の午前中は4~5人によるグループで、古き町並みが残る佐原のあちこちを歩き回り、お 住まいの方々とのコミュニケーションを図りながら佐原の歴史や文化・それに関する意見などの聞き 取り調査を行いました。地元の皆さん方の気安く、丁寧な対応に感謝しながら、各グループとも良い 成果を上げた様子でした。午後の講義の合間には商店などのおかみさん会の主催で受講生全員に表千 家お手前のお振る舞いがあり、芳しい抹茶の一服で、ホットした瞬間を楽しみました。 伝統を大事に、生活と調和させ、いつもおもてなしの心を、それがいまの佐原の文化だと、自分勝 手に納得して帰ってまいりましたが、得るところが非常に多い楽しい面接授業でした。 先生は来年も講義をお考えとのこと、是非の受講をお勧めします。切り口の違う考察手法も掴める かも知れませんし、新しい出会いも、そして、佐原の街の文化や独特なおもてなしの再発見があるか も知れません。 面接授業に関するご感想をお寄せください! 放送大学千葉学習センターでは、1学期・2学期を通して、毎年、約160科目の「面接授業」を開設してい ます。受講生からお寄せいただける「面接授業」に関するご感想等は、これから履修される方々への大 切な情報と思われます。どうぞ、ご意見・ご感想をご寄稿ください。 ちばがく 第10号 [5] 平成22年度第2学期面接授業一覧 科目区分 科目名 2月20日現在 若干の変更の可能性があります 担当講師 所属 基礎科目 デザインの基礎:立体▲ 宮崎 清 放送大学特任教授・放送大学千葉学習センター所長 基礎科目 パソコンを使いこなす▲ 虎岩 雅明 千葉大学非常勤講師 トライワープ社長 基礎科目 ITCの活用▲ 廣瀬 洋子 ICT活用・遠隔教育センター 教授 基礎外国語 基礎からの英文法m 大橋 理枝 放送大学 准教授 総合科目 社会のなかの大学 前田 早苗 千葉大学 教授・放送大学千葉学習センター客員教授 総合科目 新・生涯学習と社会参加 三輪 建二 お茶の水女子大学大学院・教授 総合科目 新・産業技術から市民技術へ 板生 清 東京理科大学教授 共通(人文系) 芸能に映る「千葉」 岡田 万里子 日本橋学館・大妻女子大学 非常勤講師 共通(人文系) デザインの楽しみ▲ 宮崎 紀郎 千葉大学グランドフェロー 共通(人文系) 日本の伝統的工芸文化を考える● 宮崎 清 放送大学特任教授・放送大学千葉学習センター所長 共通(人文系) 文化形態の哲学 勢力 尚雅 日本大学 准教授 共通(人文系) 自分の音楽をつくろう▲ 宮野 モモ子 千葉大学 教授・放送大学千葉学習センター客員教授 共通(社会系) 生活空間づくり:イタリア編 宮脇 勝 千葉大学 准教授 共通(社会系) すこやかな老いを生きる 石垣 和子 千葉県立保健医療大学健康科学部長 共通(社会系) 問題発見と解決の技法ー解決 大林 康二 北里大学 教授 共通(社会系) 社会学入門 島村 賢一 世田谷区立生涯大学専任講師 共通(社会系) 生活リスク論 奈良 由美子 放送大学 准教授 共通(自然系) パンドラの箱を開けよう▲ 生井澤 寛 放送大学 教授 共通(自然系) 地球温暖化を考える 山本 忠 千葉大学名誉教授・放送大学千葉学習センター客員教授 共通(自然系) 千葉県の博物誌● 宮野 信也 千葉県立中央博物館・自然誌・歴史研究部長 共通(自然系) 観測天文学入門▲ 佐藤 英男 東京理科大学 非常勤講師 共通(自然系) 不思議を探る化学の実験▲ 山田 サチ子 東邦大学 非常勤講師 共通(自然系) 物理の不思議を学ぶ●▲ 大高 一雄 千葉大学名誉教授 千葉市科学館長 共通(自然系) 数学の目で見る身の回りの事象 高橋 眞映 山形大学名誉教授 共通(自然系) 画像工学入門 小林 裕幸 千葉大学 教授 共通(外国語) 日常生活の中の医療英語 森 容子 早稲田速記医療福祉専門学校 専任講師 基礎(外国語) 英語の基本A 志子田 祥子 東京大学 非常勤講師 共通(外国語) 英語講読V 小谷 かつ代 放送大学 非常勤講師 共通(外国語) 初めてのフランス語:発音編 仲島 陽一 東洋大学 非常勤講師 共通(外国語) 初めてのドイツ語:会話編 三ツ石 祐子 慶應義塾大学 非常勤講師 共通(外国語) 初めての中国語:文化編 謝 黎 昭和女子大学 国際文化研究所客員研究員 共通(外国語) 中国語中級:会話編 大山 潔 東京理科大学 非常勤講師 共通(外国語) 初めての韓国語:発音編 千 惠蘭 放送大学 非常勤講師 共通(外国語) 初めての韓国語:会話編 文 彰鶴 神奈川大学 非常勤講師 共通(外国語) 初めてのロシア語:会話編 久野 康彦 東京芸術大学 非常勤講師 共通(外国語) 初めてのスペイン語:会話編 丸田 千花子 慶應義塾大学 専任講師 共通(保健体育) 姿勢と健康 碓田 拓磨 早稲田大学 非常勤講師 専門(生活と福祉) 介護を考える 石垣 和子 千葉県立保健医療大学健康科学部長 専門(生活と福祉) がん終末期の人々を支える 眞嶋 朋子 千葉大学 教授 専門(生活と福祉) 調理とおいしさの科学 石井 克枝 千葉大学 教授 ちばがく 第10号 [6] 平成22年度第2学期面接授業一覧 科目区分802 科目名 2月20日現在 若干の変更の可能性があります 担当講師 所属 専門(生活と福祉) 家族から読み解くジェンダー 嶺崎 寛子 日本学術振興会特別研究員(PD) 専門(生活と福祉) 衣・生活用製品の多面的評価 藤原 康晴 放送大学客員教授 専門(生活と福祉) 日本の服飾文化を考える 小山 直子 御茶ノ水女子大学ジェンダー研究センター 客員研究員 専門(心理と教育) 日常生活の中の感覚・知覚心理学 西川 泰夫 放送大学 教授 専門(心理と教育) 子どもの理解と心理療法 北原 知典 こどもの城小児保健部 臨床心理士 専門(心理と教育) 心理学実験1▲ 松井 進 常磐大学 非常勤講師 専門(心理と教育) 心理学実験2▲ 森山 哲美 常磐大学 教授・副学長 専門(心理と教育) 心理学実験3▲ 藤井 輝男 敬愛大学 教授 専門(心理と教育) 教育心理学実習▲ 森山 哲美 常磐大学 教授・副学長 専門(心理と教育) 臨床心理学実習A▲ 高橋 千佳 東京海上日動メディカルサービス臨床心理士 専門(社会と産業) 身近な知的財産権を考える 松倉 秀実 慶応義塾大学大学院非常勤特別研究教授 弁理士 専門(社会と産業) 回想法に基づく都市環境計画 丸山 純 千葉大学 講師 専門(社会と産業) デザインを科学する 青木 弘之 千葉大学 教授 専門(社会と産業) プロジェクトマネジメント 進藤 昭夫 千葉工業大学 非常勤講師 専門(社会と産業) 社会調査実習B1▲ 島村 賢一 世田谷区立生涯大学 専任講師 専門(社会と産業) 社会調査実習B2▲ 島村 賢一 世田谷区立生涯大学 専任講師 専門(社会と産業) 戦後アメリカの歴史 小島 かおる 神田外語大学 非常勤講師・常磐大学 非常勤講師 専門(社会と産業) 佐原学:まちづくり政策システム●▲ 田口 一博 地方自治総合研究所・研究員 専門(社会と産業) 会計学 鈴木 孝則 早稲田大学 専門(社会と産業) アジア経済論 藤村 是清 神奈川大学 非常勤講師 専門(人間と文化) 狂言と遊ぼう 小笠原 匡 千葉大学客員教授 能楽師 専門(人間と文化) 総合芸術としての宴の音楽と文化 弥勒 忠史 東京藝術大学講師 演奏家・演出家 専門(人間と文化) 『南総里見八犬伝』を読む 高木 元 千葉大学 教授 専門(人間と文化) 持続可能な美しい都市を考える 福川 裕一 千葉大学 教授 専門(人間と文化) 西洋音楽作品研究B 佐々木 勉 名古屋音楽大学 教授 専門(人間と文化) 西洋美術を学ぶ 神野 真吾 千葉大学 准教授 専門(人間と文化) 「古事記」を紐解く 谷口 雅博 国学院大学 助教 専門(人間と文化) 日本庭園の特徴と庭の楽しみ 藤井 英二郎 千葉大学 教授 専門(人間と文化) 新約聖書から何を学ぶか 加藤 隆 千葉大学 教授 放送大学千葉学習センター客員教授 専門(人間と文化) 近世の古文書を読む 菅原 憲二 千葉大学 教授 専門(自然と環境) 自然セラピーの快適性・健康性 宮崎 良文 千葉大学 教授 専門(自然と環境) 環境浄化機能材料の創製 魯 云 千葉大学 准教授 専門(自然と環境) 水の汚れを測る▲ 宮崎 章 専門(自然と環境) 生物情報学実習▲ 二河 成男 放送大学 准教授 専門(自然と環境) 地球環境を守る微生物たち 淺田 泰男 日本大学 教授 専門(自然と環境) 10億分の1メートルの世界● 上野 信雄 千葉大学 教授 専門(自然と環境) 地球科学実習特講▲ 萩谷 宏 東京都市大学 准教授 専門(自然と環境) 海水の動きから何が読めるか 宮田 元靖 放送大学客員教授 (独)産業技術総合研究所 招聘研究員 ●面接授業が学園外で行われるもの ▲実験・実習を含むもの ちばがく 第10号 [7] 平成21年度第2学期単位認定試験が無事終了しました [写真:坂本香保] 1月22日(金)から31日(日)にかけて、平成21年度第2学期単位認定試験が行われました。25 日(月)と29日(金)が閉所日でしたから、千葉学習センターでの試験実施日は実質的には8日間 でしたが、この期間に千葉学習センターで受験を予定されていた方は、大学院生延べ408名、学部学 生延べ4248名でした。 今年は新型インフルエンザの流行で多くの欠席者が出るかもしれないと心配されましたが、幸いに も流行が峠を越えた時期であったからでしょうか、2月5日(金)から14日(日)にセットされてい た予備試験日では、 7日(日)に3名、13日(土)に2名が受験されただけでした。 2つの期間にまたがっての単位認定試験は千葉学習センターでも初めてのことでしたが、両期間に おける試験も特段の問題がなく無事終えることができました。試験に臨まれた方々のご協力に感謝い たします。皆様、お疲れさまでした。 試験期間中には、学習センターの随所で、寸暇を惜しんで勉学に励む学生諸氏の姿がみられました。 おそらく、皆様のご努力は優秀な成績となってお手元に届くことでしょう。 ちばがく 第10号 [8] 各地のお正月風景:成田 昨年12月発行の『ちばがく』第9号で、「各地のお正月風景をご紹介ください」とのお願いをいたし ましたが、それに応えて、数名の方が写真を送ってくださいました。初詣での写真を拝見しますと、 地域によって様相が異なっていることがうかがえます。 まずは、成田山参拝の写真からご紹介しましょう。 [写真:山戸基弘] ちばがく 第10号 [9] 各地のお正月風景:成田 成田山への初詣の後に印旛沼周辺の村落を散策されて正月飾りの写真を撮ったからと、送ってくださっ た方がいます。村落の小さな神社や祠などにも、それぞれの意匠が施された正月飾りがみられます。 [写真:菊池利彦] ちばがく 第10号 [10] 各地のお正月風景:佐野 佐野薬師にお参りに行ったからと、写真を送ってくださった方がいます。境内には屋台も出て、おお 賑わいだったそうです。 [写真:AY] ちばがく 第10号 [11] 各地のお正月風景:甲府 面接授業「佐原学~まちづくり制作システム」を受講して 甲府市武田神社参拝の写真です。「風林火山」の幟が寒風にはためくなかで、参道には長い行列ができ ていました。能舞台には、正月飾りが設えられていました。 [写真:宮崎清] ちばがく 第10号 [12] 面接授業「佐原学~まちづくり制作システム」を受講して 各地のお正月風景:京都 京都の友人から、写真が送られてきました。あいにくの雨のなかで撮ったそうです。俗称「わら神社」 があって、その護符は「わらシベ」だそうです。和紙に包まれた「わらシベ」に節があれば男の子、節が なければ女の子が授かると、昔から言い伝えられているそうです。今日でも、全国各地から、若い二人 連れが途切れることなくお参りにきているそうです。 [写真:曽和具之] ちばがく 第10号 [13] 面接授業「佐原学~まちづくり制作システム」を受講して 各地のお正月風景 京都の友人は、京都南部に位置する伏見稲荷大社の正月飾りの写真も送ってくれました。「千本鳥居」 が有名な大社の境内では、あでやかな朱塗りの建物に正月飾りが映えていました。[写真:曽和具之] ちばがく 第10号 [14] 仮入学制度が発足しました。ご入学前から施設をご利用いただけます。 放送大学の入学時期は、毎年4月ならびに10月の2期に分かれています。それぞれの募集期間に手 続きをされた方々を、新学期からお迎えしてます。 学習スタイルはそれぞれに異なりますが、ご自宅でテレビ放送を録画して、ご自分の空いた時間を活 用されておられる方も多いようです。しかし、ご自宅では普段の生活リズムと区別して勉強に集中する ことは、なかなか難しいとの声も聞こえてきます。そこで、学習センターに来られて、短時間に集中し て勉強されるなど、学習センターを上手に利用されている方も多数いらっしゃいます。 今学期の入学諸手続きを済ませ、教材を入手して本格的に学習を開始できるのは、通常ですと4月か らになります。しかし《勉強しようかな!》と思ったその時に直ぐに始めたいと願うのが自然です。こ れまでのこうした時差は、せっかくの学習意欲を減退させてしまうことにもなりかねません。 そこで全国の学習センターでは、少しでも早く学習を始めていただき、また、新しい生活リズムづく りに慣れていただけるよう、下記のような『仮入学制度』の取り扱いを開始いたしました。 是非ご活用ください。 【出願手続き】 出願書類を提出されますと、本部から「合格通知書」ならびに「学費振込み依頼書」が届きます。 お近くの銀行やコンビニなどから学費を振り込んでください。振り込み後に「入学許可書」ならび に「教材(テキスト)」が届きます。 【仮入学制度の利用申請】 学費の振り込みが終了しましたら、「合格通知書」「振り込み書(またはコピー)」を持って、学 習センターにお越しください。窓口にて申込書に記入していただきますと、「仮入学生証」を発行 します。その時点から、所属の学習センターを利用することができます。 正規の入学前の大切な期間を、どうぞ大いにご活用ください。 【学習センターでご利用いただけること】 千葉学習センターでは、次のような利用・活用ができます。 ・放送教材のDVDやCDなどを視聴、印刷教材の閲覧をしながら勉強する(附属図書館) ・学生用の休憩室・談話室等を利用する ・学習相談・学習指導を受ける ○詳細につきましては、気軽に、千葉学習センター窓口にて、ご相談ください。 「共修生」のご案内 千葉学習センターでは、本学の正規授業である「面接授業」(教室等において担当教員が行う授業・ スクーリング)を、広く一般の方にもご聴講いただける機会を設けております。「共修生」制度と呼ば れるものです。 「共修生」は、本学に在籍しなくとも、千葉学習センターで開講されている面接授業を聴講するこ とができ、在校生とともに、お望みの知識・教養を深めていくことができます。 「面接授業」は1時間25分の授業8回で完結します。「共修生」には修得単位をお出しすることはで きませんが、多くの方々にご利用いただければと思います。 聴講料は、1科目あたり5,500円です。入学料は不要です。 詳細については、千葉学習センタへー教務係にお問い合わせください。電話:043-298-4367。 「千葉学習センター・サポーター」の募集 千葉学習センターでは、来年度4月より、「千葉学習センター・サポーター」を募集いたします。 在学生ならびに卒業生の有志に、千葉学習センターの運営等にかかわる下記事項推進の原動力とし て、お力をお貸しいただきたいのです。 ・公開講座の受付ならびに資料整理 ・『ちばがく』の編集・版下づくり ・各種広報媒体の版下づくり ・その他、所長が必要と考えること 各業務の依頼日には、交通費を支給いたします。お志をお持ちの方は、ぜひ、下記宛に、お名前・ ご住所・メールアドレス・電話番号などをご連絡ください。現在、サポーター登録中です。 連絡先 [email protected] ちばがく 第10号 [15] 春の足音が聞こえてきました 左の写真は、2月10日 に撮影したシンビジウム です。鉢植えのシンビジ ウムで、寒い季節に家の なかに取り込むこともせ ず、日当たりのよい場所 に一年中おいてあります。 それに、今年もつぼみが ついて、膨らみ始めてい ます。本格的な春の到来 を教えてくれます。植物 は正直ですね。今月末に は、今年も、きれいな花 をつけてくれることしょ う。 [宮] 編集後記 寿注連縄 注連縄の形状には、大きく分けて、棒状のものと円形状のも のがあります。江戸時代の文献には、関東には棒型、関西に は円形型の注連飾りが多いと記されています。 注連飾りの中央に寿の字型を綯い込んだ左の図は、寿注連縄 と呼ばれているものです。誰がいつごろデザインしたものか わかりませんが、日本各地には古くからさまざまな意匠が施 された正月飾りの文化が伝えられてきました。 一年間が平穏に送れることを誰もが願った証が、この寿注連 縄の意匠によく表れています。 このような意匠文化をみますと、工業化・近代化が進展し宇 宙にまで人間の軌跡が拡大していく今日にあっても、なお、 私たちの心のなかには、人知を超えたものに、私たち人間の、 この地球の、この宇宙の平穏を祈り願う思いが共存している ようです。 また、いつまでも、そのようてあってほしいと思います。 [図:宮崎清] 『ちばがく』第10号をお届けします。平成22年、最初の『ちばがく』です。 本号は、前号での「正月の記事をお寄せください」の呼びかけに応えて数名の方から送っていただい た各地の正月飾りの写真が、多くのページを占めました。1・2月合併号でもある本号ですので、あ えて多くの紙面をそれに当てることにしました。 植木健三さんからは、面接授業に参加された感想をお寄せくださいました。ありがとうございます。 千葉学習センターでは数多くの面接授業が開講されていますので、多くの受講生から、面接授業のご 紹介も兼ねて、受講の感想などをお寄せいただけたらと思います。 『ちばがく』は、いつもながら、皆様から寄せられる写真・玉稿などがあって初めて成り立ちます。 今後とも、多くの方々からの写真・玉稿などをお待ちしております。 [宮] 放送大学千葉学習センターは、年代・職業・地域を問わずさまざまな方々が集い、学生と学生、学生と教職員 とが学習やサークル活動などを通じて日ごろから触れ合える場です。 放送大学 千葉学習センター 〒261-8586 千葉市美浜区若葉2丁目11番地 TEL.043(298)4367 FAX.043(298)4386 HOME PAGE:http://u-air.net/chiba/ ちばがく 第10号 [16]
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