Lipofectamine® 3000 Generation and Transfection of iPSCs 日本語

アプリケーションノート
人工多能性幹細胞(iPSC)の樹立
およびトランスフェクション
Lipofectamine 3000 Reagent
®
人工多能性幹細胞(iPSC)は、無数の疾患および症状に対する未来の再生医療および
個別化治療につながる大きな可能性を秘めています。Lipofectamine
®
3000トランス
フェクション試薬は、幹細胞のの有用性を最大限に引き出すために、エレクトロポレー
ションに代わる高効率で低コストな遺伝子導入法として開発されました。高度な脂質ナ
ノ粒子テクノロジーが、エレクトロポレーションによる細胞ストレスを最小化し、リプロ
グラミングのワークフローを簡略化し、新しい遺伝子編集テクノロジーを可能にします。
Lipofectamine 3000試薬は以下の性能を持つよう設計されています:
®
• 優れた導入効率—これまで導入困難だった細胞を導入可能な細胞に変える
• 低毒性—細胞にやさしく、細胞生存率が改善
• 高い汎用性—1種類のキットでDNA、RNA、コトランスフェクションが可能
“ GT1-1細胞へのトランスフェクションに成功しました。
これまでどんな試薬でも上手くいかず、ウイルスかエレクトロ
ポレーションを使わない限り不可能だったことです。”
—Julien Sebag, PhD
Assistant Professor, Vanderbilt University
2
Life Technologies™ | Lipofectamine 3000 reagent
®
目次
患者ドナー由来線維芽細胞からのiPSC樹立
4
多能性幹細胞のゲノム編集
6
Lipofectamine® 3000を用いた
多能性幹細胞へのトランスフェクション
7
ヒト線維芽細胞リプログラミングの詳細なプロトコール
8
lifetechnologies.com/3000
3
患者ドナー由来線維芽細胞からの
iPSC樹立
線維芽細胞のリプログラミング
患者由来のiPSCは、他の手法では入手できない細胞集団を生存する患者から得ることができ、さまざまな可能性を
持っています。この可能性を現実のものにするためには、ドナーの体細胞を効率よくiPSCにリプログラムすることが
重要になります。本研究では、Epi5 Episomal iPSC Reprogramming Kit*およびLipofectamine 3000試薬を使用し、
ドナー3名の皮膚生検標本から得た線維芽細胞をiPSCにリプログラミングしました(図1および2)。その結果、エレクトロ
ポレーションを用いた場合と同等のリプログラミング効率が確認されました(図3)。導入効率に改善がみられたことに
より、エレクトロポレーションによる細胞ストレスが最小になり、リプログラミングのワークフローが簡略化され、
トランスジーン・フリー、ウイルス・フリーのヒトiPSCを0.04%∼0.3%の効率で得られます。
™
®
培養
エンジニアリング
分化
キャラクタリゼーション
Lipofectamine® 3000試薬と
Epi5™ Episomal iPSC
Reprogramming Kitにより、
Lipofectamine® 3000トランス
エレクトロポレーションを行
ターの切断効率を向上させ、
わなくても高効率で体細胞を
遺伝子改変効率を2倍に向上させ
リプログラミングできます。
ます。
培養
エンジニアリング
分化
キャラクタリゼーション
培養
エンジニアリング
分化
キャラクタリゼーション
フェクション試薬はまた、多能
Lipofectamine® 3000試薬は培養下の
ESCおよびiPSCにDNAを導入するこ
Lipofectamine® 3000試薬は培養下の
導入困難な分化細胞にDNAを導入する
性幹細胞において CRISPR ベク
とができます。
ことができます。
外胚葉細胞
ゲノムDNAの
挿入欠失
iPSCs
中胚葉細胞
成人細胞
内胚葉細胞
リプログラミング因子
図1. 多能性幹細胞アプリケーションのためのLipofectamine® 3000
トランスフェクション効率の高さから、Lipofectamine® 3000は、線維芽細胞のリプログラミング、遺伝子編集、および導入困難細胞へのトランスフェクションなど、様々
なアプリケーションに使用することができます。
* 京都大学 iPS 細胞研究所(CiRA )山中教授研究室の沖田博士による設計です。
4
Life Technologies™ | Lipofectamine 3000 reagent
®
• Day -1: Geltrex マトリック
®
スでコートしたディッシュ上
に細胞を播種します。
Day -1
• Day 0: 線維芽細胞用培地中で24時間トランスフェクション • Day 15–20: E8培地中で培養
を行います。
します(1日1回培地交換)
• Day 1–14: 100 ng/mL bFGFを含むN2B27培地で培養し
ます(1日1回培地交換)。
• Day 21+: コロニーをピックア
Day 0
Day 14
ップして増殖させます。
bFGF(100 ng/mL)添加N2B27培地
線維芽細胞用培地
Day 21
Essential 8™ 培地
®
Geltrex matrix
®
Lipofectamine 3000
体細胞
コロニー形成の開始
ES細胞様コロニーを同定
ピックアップ
および増殖
+
™
Epi5 Episomal iPSC
Reprogramming Kit
図2. Epi5™ リプログラミングキットおよび Lipofectamine® 3000 試薬によるiPSC 樹立プロトコールの概要
線維芽細胞へのトランスフェクションから21日以内にコロニーのピックアップおよび増殖ができます。
A
B
Day 14
Lipofectamine
3000 試薬
Day 17
BJ
HDFn
HDFa
®
Neon® システム
を用いた
エレクトロポレ
ーション
図3. Lipofectamine® 3000によるリプログラミング効率をエレクトロポレーションと比較 Lipofectamine 3000またはNeon Transfection Systemを用いてEpi5 ベクターをトランスフェクトし、BJ 線維芽細胞ならびに新生児(HDFn)および成人(HDFa)
ヒト皮膚線維芽細胞をiPSCへリプログラミングしました。明視野顕微鏡( A)およびアルカリフォスファターゼ染色(B)によりコロニーを可視化しました。
®
®
™
lifetechnologies.com/3000
5
多能性幹細胞のゲノム編集
Clustered Regularly Interspaced Short Palindromic Repeat(CRISPR)によるゲノム編集テクノロジーは、特定部位で
のDNA切断を可能にします。しかし、DNA切断効率は、ゲノム編集ツールの選択だけでなく、目的部位の配列特性、導
入効率も影響を受けます。このことは標的の遺伝子改変が表現型におよぼす影響を調べるための安定細胞株および
ノックアウトモデル樹立という非常に労力を要する実験目的において、ダウンストリーム実験の煩雑さを左右する重
要な要素です。ここでは、CRISPRベクターを用いたゲノム編集において、様々なiPSCクローンに対し、Lipofectamine
3000がプラスミドDNAの導入効率を改善し、ゲノム編集の成功率を向上させることを示します。
®
GeneArt CRISPRベクターのインサートを設計
Pol III
term
pUC origin
OFP
Ampicillin
2A
Dosage (μL)
CRISPR Nuclease OFP
Reporter 9,219 bp
GFP control
vector
F1 origin
TK pA
tracrRNA
Lipofectamine®
3000
CAAAA
1 kb ladder
CACCG
U6 promoter
Lipofectamine®
2000
®
0.3
0.5
0.15
0.3
2.5
3.6
5.5
4.0
0.3
500 bp
400
PCMV
300
Cas9 (with NLS1 and NLS2)
200
Lipofectamine 3000によるトランスフェクション
®
100
Gene
modification
efficiency (%)
GeneArt Genomic Cleavage Detection(GCD) Kitを用い、
0.0
®
切断効率を測定
図 4. Lipofectamine 3000®により、iPSCにおける
CRISPRベクターの切断効率が向上 特定のゲノム部位をターゲットとしたGeneArt
CRISPRベクターを、Lipofectamine 2000または
Lipofectamine 3000を用いて一過性にトランスフェクト
しました。GeneArt Genomic Cleavage Detection
Kitを用い、切断効率を測定しました。
®
Cas9
ゲノムDNAの
インデル
Target-specific crRNA
G
GC AUUUC GG UAUGC AUAUG AAU
C G T A A A G C C A T A C G T A T A C T A C C
G C A T T T C G G T A T G C A T A T G A N G G
Target genomic loci
コロニーのスクリーニングおよび増殖
6
Life Technologies™ | Lipofectamine 3000 reagent
®
PAM
G
UA
CG
GC
GC
UA
GC
AA
CG
G A
UUUU G
AU
UA
U
CG
G
GC A
A
A
A
A
G UG
A
AU
A
UA
A
UA
G
UA
U
UA
U
tracrRNA
G U
C
A AAGGC UAG UC C G UUAUC AA
®
®
®
Lipofectamine 3000を用いた ®
多能性幹細胞へのトランスフェクション
Lipofectamine 3000トランスフェクション試薬を用い、Geltrex マトリックスでコートしたディッシュ上にて増殖中の
導入困難な幹細胞(H9 ESCおよびiPSC)へ、DNAの導入を行いました(図5)。40∼70%のトランスフェクション効率が
確認され、高い平均蛍光強度が得られました(図6)。
®
®
Day 0
Timeline
ローラーを
動かす方向
2
®
3000
$
Vortex 2 –3 sec
Diluted DNA
Day 1
3
4
5
細胞塊を含む培地を移し、 細胞を一晩インキュベー
重力により沈降させる
トした後、培地を交換し
てトランスフェクション
実施
6
Day 2-4
ディッシュ
コラゲナーゼで 5 分間処理し
た後、ローラーでコロニーを
均質なサイズの細胞塊にカッ
トする
Steps
Seed cells to be 70–90%
confluent at transfection
$
Diluted Lipofectamine
細胞塊を12ウェル
プレートに播種
培地
細胞
Geltrex マトリック
スでコートした6cm
1
7
$
Dilute Lipofectamine ® 3000
Reagent in Opti-MEM ®
Medium (2 tubes) – Mix well
Prepare master mix of DNA
by diluting DNA in OptiMEM® Medium, then add
P3000 ™ Reagent – Mix well
Add Diluted DNA to
each tube of Diluted
Lipofectamine ® 3000
Reagent (1:1 ratio)
$
1. SSEA4染色による多能性の確認
2. 蛍光イメージング
3. フローサイトメトリー
Incubate
$
Add DNA-lipid complex to
cells
$
Visualize/analyze
transfected cells
$
図5. Lipofectamine® 3000による多能性幹細胞へのトランスフェクションのプロトコール概要 Geltrex® マトリックスでコートしたディッシュからマルチウェルプレートへ細胞を移し、Lipofectamine ® 3000を用いてトランスフェクションを行いました。トランス
フェクション効率はフローサイトメトリーおよび蛍光イメージングにより評価しました。
A
B
DNA: 1.0 µg
Lipofectamine 3000: 1.5 µL
SSEA+/GFP+: 42%
GFP MFI 247344
DNA: 1.3 µg
Lipofectamine 3000: 1.5 µL
SSEA+/GFP+: 69%
GFP MFI 456741
®
®
図6. 幹細胞へのトランスフェクション Lipofectamine® 3000を用いて、H9 ESC( A)またはiPSC(B)にトランスフェクションを行いました。蛍光顕微鏡により細胞を可視化し、フローサイトメトリーを用い
た解析によりトランスフェクション効率を求めました。
まとめ
Lipofectamine 3000トランスフェクション試薬は、導入が困難な細胞におけるトランスフェクション効率を向上させる
ために開発されました。この研究レポートでは、Epi5 Episomal iPSC Reprogramming Kitと共にLipofectamine 3000の
ような優れたトランスフェクション試薬を用いることで、エレクトロポレーションを必要とせず、細胞をリプログラミ
ングできることが実証されました。
®
™
®
lifetechnologies.com/3000
7
ヒト線維芽細胞リプログラミングの 詳細なプロトコール
®
™
Lipofectamine 3000トランスフェクション試薬をEpi5 Episomal iPSC Reprogramming Kitと共に使用することによって、 エレクトロポレーションを行わなくても、効率よくリプログラミングを行なうことができます。
リプログラミングのタイムライン
Day -1
Day 0
Geltrex マトリックスで
コートした 6 ウェルディ
ッシュに細胞を播種
Days 1–14
線維芽細胞増殖培地中で
100 ng/mL FGF添加
24時間トランスフェクション N2B27培地
(1日1回培地交換)
®
Days 15–20
Day 21+
Essential 8 培地
(1日1回培地交換)
コロニーをピックアップし、
培養および増殖
™
細胞および試薬
製品番号
機器
Epi5 Episomal iPSC Reprogramming Kit
A15960
実体顕微鏡を備えた無菌細胞培養フード
(バイオセーフティキャビネット)
Lipofectamine 3000 Transfection Reagent
L3000015
倒立顕微鏡
Opti-MEM I Reduced Serum Medium
31985062
37 ℃、5% CO2に設定したインキュベーター
Basic Fibroblast Growth Factor (bFGF), recombinant
human
PHG0261
37 ℃に設定したウォーターバス
KnockOut Serum Replacement
10828010
滅菌済セロロジカルピペット(5 mL、10 mL)
Essential 8 Medium
A1517001
遠心機
DMEM/F-12, GlutaMAX supplement
10565018
15 mL 遠心チューブ
N-2 Supplement (100X)
17502048
6ウェル組織培養処理プレート
B-27 Supplement (50X) , Serum Free
17504044
10 μL、200 μL、1,000 μL PIPETMAN マイクロピペット
™
®
®
™
™
™
®
®
およびチップ
100X MEM Non-Essential Amino Acids (NEAA)
11140050
β-mercaptoethanol
21985023
Fetal Bovine Serum, embryonic stem cell–qualified
16141061
DMEM, High Glucose, GlutaMAX Supplement
10566016
0.05% Trypsin-EDTA (1X), phenol red
25300054
Geltrex LDEV-Free, hESC-Qualified, Reduced Growth
Factor Basement Membrane Matrix
A1413301
Dulbecco’s PBS (DPBS) without Calcium and Magnesium
14190
™
®
8
Life Technologies™ | Lipofectamine 3000 reagent
®
細胞および試薬の調製
Essential 8 Medium
I. 培地の調製
1. 500 mLのEssential 8™ 培地を調製するには、まず凍結状
態のEssential 8™ Supplementを2∼8 ℃で一晩解凍しま
す。凍結しているサプリメントを 37 ℃で解凍しないでくだ
™
線維芽細胞用培地
500 mL の線 維芽細胞用培地を調製するには、以下の試薬を
無菌状態で混合してください。線維芽細胞用培地は 4˚Cで最長
1ヵ月間保存できます。
DMEM
ウシ胎児血清 (FBS)、ESC 品質
100X MEM NEAA(10 mM)
50 mL
2. 解凍したサプリメントのバイアルを数回穏やかに転倒混和
します。Essential 8™ Basal Mediumから培地を10 mL 取
り除き、無菌状態でEssential 8™ Supplement の溶液を
全てEssential 8™ Basal Medium のボトルに入れます。
5 mL
3. ボトルを回して撹拌し、均一な完全培地500 mLを得ます。
445 mL
4. Essential 8™ 完全培地は2∼8 ℃で最長 2 週間保存できま
N2B27 培地
す。使 用前は、同日中に必要なだけの完 全培地を、ボトル
500 mL の N2B27 完全培地を調製するには、以下の試薬を無
菌状態で混合してください。N2B27 培地(bFGF添加前)は、2
∼8 ℃で最長1週間保存できます。
DMEM/F-12
N-2 Supplement(100X)
479 mL
10 mL
100X MEM NEAA(10 mM)
5 mL
β-メルカプトエタノール(1,000X)
に触っても冷たく感じない程度まで室温で温めて下さい。
培地を37 ℃で温めないでください。
II. Geltrex マトリックスでコートしたディッシュの準備
®
1.
Geltrex® マトリックスを4℃で一晩解凍します。
5 mL
B-27 Supplement (50X)
®
さい。
908 μL
2. 4℃の冷蔵庫からDMEM/F-12 を取り出します。無菌状 態
で、かつ重合を防ぐため氷上で作業してください。Geltrex®
マトリックスを同量のDMEM/F-12(1:1)で希釈し、穏やか
に混和します。マイクロ遠心チューブに分注し、直ちに–20℃
で冷凍してください。
bFGF (100 µg/mL)
3. 1:1に希釈したGeltrex®マトリックスに氷上でDMEM/F-12
1. bFGFストック溶液:1 mLの100 μg/mL bFGF溶液を調
製するには、以下の試薬を無菌状態で混合してください:
bFGF
100 µg
DPBS 、Ca2+およびMg2+不含
999 µL
KnockOut™ Serum Replacement
1 µL
2. bFGF溶液を分注した後、–20℃で最長6ヵ月間保存できます。
3. N2B27培地1 mL あたり、1.0μLのbFGFが必要です。
bFGFを含まないN2B27培地を調製しておき、使用時にフ
レッシュな bFGFを最終濃度100 ng/mLになるよう添加し
を加え、使用ストック溶液を調製します。一般的な培養に
は最終希釈率1:100 を推奨します。6ウェルディッシュの各
ウェル表面を、Geltrex ®マトリックスの使用ストック溶液
1.5 mLで完全に覆います。
4. コートした培養容器を37 ℃で1時間インキュベートします。
使用前にディッシュまたはプレートを層流フード内に置き、
室温に戻します(約1時間)。コートしたプレートまたはディ
ッシュを直ぐに使用しない場合は、パラフィルム®でシール
し、4℃で最長 2週間まで保存します。保存中のディッシュが
乾燥またはコンタミネーションしないようにご注意ください。
てください。
lifetechnologies.com/3000
9
III. 線維芽細胞の培養
15. 線維芽細胞培養をスプリットするには、まず線維芽細胞用
培地を培養容器から吸引除去します。
1. 線 維芽細胞用培地を 37 ℃のウォーターバスで温めておき
ます。
16. 洗浄のため、室温にした5 mLの CaCl 2・MgCl 2不含 DPBS
(培養ディッシュから線維芽細胞を適切に剥離させるため
2. 眼の保護具を着用してください。液体窒素中で保管してい
には、二価カチオンが存在してはなりません)を加え、室温
たクライオバイアルは暖められると破裂するおそれがあり
で5分間置きます。
ます。
3. 極低温用のクライオグローブを着用してください。金属製
のピ ンセットを用いて液体窒素保存容器からBJ 線維芽細
17. DPBS洗浄液を吸引除去し、2 mL の 0.05%トリプシン
ーEDTAを室温で培養容器に加えます(表 7を参照し、培養
容器のサイズに合わせてトリプシンの量を調節してくださ
胞のクライオバイアルを取り出します。
い)。37 ℃、5% CO2のインキュベーターで約3∼5分間イン
4. 両手の間でバイアルを10∼15 秒間転がし霜を取り除きます。
キュベートします。顕微鏡で細胞を観察し、細胞の形が丸く
なり始めたらインキュベーションを止めてください。
5. 37 ℃のウォーターバスにバイアルを浸けます。穏やかに旋
回させてください。
18. 予め温めておいた線維芽細胞用培地 4 mLを培養ディッシュ
に加え、トリプシン処理を止めます。懸濁液を数回吹き付
注意:キャップを水面下に沈めないようにしてください。
けることで培養容器の表面から細胞を全て剥離させ、全て
6. 氷の結晶のみになったら、バイアルをウォーターバ スから
の細胞を単一細胞懸濁液として回収します。細胞懸濁液を
取り出します。
7.
15 mL 遠心チューブに移します。
バイアルの外側を70%エタノールでスプレーし、フード 内に
置きます。
8. 1 mLのマイクロピペットを使用し、細胞を50 mLコニカル
19. 200×gで4分間遠心し、上精を吸引除去します。
20. 細胞のペレットを、温めたフレッシュな線維芽細胞用培地
2∼3 mLで再懸濁し、上下にピペッティングして単一細胞懸
チューブへピペッティングします。
9.
10 mLのピペットを使用し、温めておいた線維芽細胞用培
地10 mLを、50 mL コニカルチューブへ滴下します(細胞
濁液にします。
21. 細胞数をカウントし、適切な数の細胞を適切な量の培地と
共に、新しい組織培養処理済みの培養ディッシュに播種し
への浸透圧ショックを避けるため)。この間、チューブを穏
ます。定期的な維持管理として通常 3 ∼ 4日ごとに1:6 のス
やかに旋回させながら行ってください。上下にピペッティ
プリット比で継代できます。
ングし穏やかに混和します。
IV. Epi5 エピソームのリプログラミング
™
10. 200×gで4分間遠心し、上精を吸引除去します。
11. 細胞のペレットを適切な量の線維芽細胞用培地に再懸濁
します。通常、5 ∼7 mLの培地にバイアルの内容物を懸濁
し、T25 組織培養処理済み培養フラスコに播種します。
12. BJ線維芽細胞培養を37℃、5% CO2のインキュベーター中
Geltrex マトリックスコートディッシュへの ®
ヒト線維芽細胞の播種
6ウェルプレートの中で、1ウェルあたり50,000 ∼100,000 個の
細胞が 2 mL の線維芽細胞用培地において約 30 ∼ 60%コンフ
ルエントになるように(図7参照)、37 ℃、5% CO2 で一晩培養し
ます。
で一晩培養します。
13. 翌日、使用済み培地を吸引除去し、予め温めておいた新し
い線維芽細胞用培地に交換します。フラスコがおよそ70%
コンフルエントになるまで、1日おきに培地を交換してくだ
さい。
14. 70%コンフルエントになったら、細胞をスプリットし、セル
バンク作製用に再播種するか、Epi5™ トランスフェクション
用に直接播種する必要があります。実験には初期継代細胞
の一部を使用することを推奨します。
6 ウェル ディッシュ中 のヒト 線 維 芽 細 胞 へ の Lipofectamine 3000を使用したトランスフェクション
®
1.
Opti-MEM®培地を室温に温め、下記の通りにチューブAおよ
びチューブBを用意してください。
2. チューブ A と ラ ベ ル し た 1. 5 m L エッ ペ ンド ルフ チュー
ブ 中 で、118 μ L の Opti-MEM ® 培 地 に 、2 種 類 の Epi5 ™
Reprogramming Vectorミックスを各1.2 μLずつ(トータ
ル2.4 μL)加えます。4.8 μLのP3000™ Reagentを加え、よ
く撹拌します。
10 Life Technologies | Lipofectamine 3000 reagent
™
®
50,000 cells/6ウェル 100,000 cells/6ウェル
7.
37℃、5% CO2のインキュベーターでプレートを24時間イン
キュベートします。
HDFn
トランスフェクション試薬の除去および細胞のリカバリー
1. 24時間のトランスフェクション後、プレートから培地を吸引
除去します。100 ng/mL bFGF(使用直前に添加)を含む
N2B27培地2 mLを各ウェルに加えます。
HDFa
2. 14 日間、N2B27 培地を毎日交換します。使 用済みの培 地
を、1ウェルあたり2 mL の100ng/mL bFGF 添加 N2B27
培地と交換してください。
Essential 8 培地への馴化
™
1.
図7. 新生児(HDFn)および成人(HDFa)ヒト皮膚線維芽細胞の播種密度
3. チューブBとラベルした1.5 mL エッペンドルフ®チューブ中
で、3.6 μLのLipofectamine® 3000試薬を、121 μLの温め
たOpti-MEM® に希釈します。
注意:Opti-MEM® 培地で希釈したLipofectamine® 3000 試薬
は、希釈後15 分以内に使用してください。それ以上時間が経つ
とトランスフェクション効率が低下する場合があります。
Day 14に使用済みN2B27培地を吸引除去し、Essential 8™ 完
全培地に置き換えます。1ウェルあたり2 mLの培地を毎日交
換します。
2. 1日おきに顕微鏡下でプレートを観察し、形質転換細胞を示
す細胞集塊の出現を確認してください。トランスフェクショ
ン後15 ∼21日以内にiPSCのコロニーが増殖し、分離に適し
たサイズになります。
3. Day 21までにはコロニーが明瞭になり、ピックアップおよび
培養と増殖が可能になります。データ例を図8に示します。
6ウェルディッシュ1ウェル分のチューブA およびチューブ B 溶液
調製については以下の表にまとめてあります:
試薬
容量
50,000 cells
100,000 cells
チューブA
™
Epi5 p53 and EBNA Vectors
®
Opti-MEM medium
™
P3000 Reagent
1.2 μL
1.2 μL
118 μL
HDFn
™
Epi5 Reprogramming Vectors
4.8 μL
チューブB
®
Opti-MEM medium
3.6 μL
121 μL
4. トランスフェクションマスターミックスを調製するには、チ
ューブAの溶液をチューブBに移し、良く混ぜます。
HDFa
®
Lipofectamine 3000 reagent
5. トランスフェクションマスターミックスを室温で5 分間イン
キュベートします。
6. もう一度混合した後、250 μLのトランスフェクションマス
ターミックス全てを、2 mLのフレッシュな線維芽細胞成長
培地を含むGeltrex® マトリックスコートプレートにまいた
図8. 新生児(HDFn)および成人(HDFa)ヒト皮膚線維芽細胞をリプログラミング
した後に得られたアルカリホスファターゼ陽性コロニー
ヒト線維芽細胞の各ウェルに加えます。
lifetechnologies.com/3000 11
Ordering information
製品名
サイズ
Lipofectamine 3000 Transfection Kit
®
製品番号
0.1 ml
L3000001
¥ 9,000
0.75 ml
L3000008
¥ 64,500
1.5 ml
L3000015
¥ 97,000
1.5 ml x 5
L3000075
¥ 430,000
15 ml
L3000150
¥ 720,000
* 記載の価格は2014年8月現在の価格です。消費税は含まれておりません。価格は予告なしに変更する場合がありますので予めご了承ください。
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