20周年記念号

2008 第21号《20周年記念号》
第221回〜第234回 オプトフォーラム
2008年9月 発行:光交流会
光交流会はオプトエレクトロニクスに興味をもつ
人々が光情報の交換の場として1988年に設立した
異業種交流団体です。企業規模の大小やメーカー
が商社かと言った業態、企業人か学者かと言った
職種に関係なく、自主性と積極性を持つ会員によ
り構成されています。立場や利害を超えて光産業
に係わる様々な立場の方々が出会い、語らい、学
び合う場所です。ここに集う人々が日本のみならず
世界の光産業の健全な発展に寄与し、世界の人々
におおいに貢献することを願いつつその一条の光
となるよう皆様のご理解とご参加をお待ちしており
ます。
視 点
株式会社 ニデック コート事業部
コート営業部 蜂須賀 政 幸
2005年7月に光交流会へ入会し丸3年が経過しまし
た。毎月開催されるオプトフォーラムは夕方から開催され、
懇親会が終了するのが20時過ぎ。急ぎ足(千鳥足?)
で
東京駅に向かい最終電車に間に合わせるべく、21時30
分発ひかり431号に乗車、
愛知県岡崎市の自宅に帰宅す
ると既に日付が切り替わっている。会社へは何時も6時前
に自宅を出るので、光交流会の翌日は寝不足で仕事へ
の集中が途切れることが多々有ります。
オプトフォーラム
が金曜日に開催されたらこんなキツイ思いをしなくてすむ
のにと何時も思います。3年間でオプトフォーラムに出席し
たのが26回、実に72%の出席率です。結構出席率低い
ねと思われる方がお見えになるかもしれませんが、
社内の
会議などに重なる事も有りますし、
オプトフォーラムに併せ
て当日東京で仕事を作らないと愛知県の距離ではなか
なか出張できないのです。
よく3年間これだけ出席できた
なあと思っていますが、
その原動力は懇親会に有ります。
普段なかなか話をする機会に恵まれない会社の社長さ
ん、
幹部の方々、
高名な先生や同業者の方々とフランクに
会話の出来る懇親会は、
どれだけ辛くても出席する価値
が有ります。
そんな私が今年幹事を引き受けることになりました。今
まではお膳立ていただいた場所に出席しているだけで
済んでいましたが、裏方のお手伝いを通じて今まで気づ
かなかった光交流会の新たな価値を見つけたいと思って
ます。
ただ、
距離的な問題は抱えたままですので、
他の幹
事の皆様にご迷惑をお掛けするのではないかということ
を心配しています。今年新設された企画部にて、会員企
業の皆様に光交流会をもっと有意義に活用いただけるよ
う無い知恵を絞って頑張りたいと思いますので、
皆様もご
協力お願いします。
(筆者後列右から4番目)
2008年〜2009年活動報告特集
平成19年7月 第221回
後援会
平成19年8月 第222回
講演会
「測 光」
「コーチングについての説明」
講師:月刊誌・アサヒカメラ「ニューフェース診断室」
ドクター 川向 秀和 氏
講師:大石 みち子、宮坂 幸雄 両先生
第221回オプトフォーラムは、本会創立20周年記念事
業第1回目としてちよだプラットフォームスクエアーに会
場を移し、
「測光」
をテーマに、現在月刊誌・アサヒカメラ
「ニューフェース診断室」のドクターを担当されている川
向秀和氏に講演をお願いしました。
最新のデジタルカメラを診断するために利用する独自
で開発された計測装置、均一光源のお話から、迷光の
処理方法、暗室を使わずに測光を行う方法、測光量の
単位である光束lm(ルーメン)
、
光度cd(カンデラ)
、
輝度
cd/㎡、照度lx(ルクス)の定義波長は物体を通過する
空間によって変わってしまうが、周波数は影響を受けな
い「1カンデラ
(cd)
は、周波数540×10の12乗Hz( 波長
555nm)
の単色放射を放出し、
所定の方向におけるその
放射強度が1/683ワット毎ステラジアンである光源のそ
の方向における光度である」
と国際的に定義されている
ことなど、
また光源の一つ、光度標準電球の使い方、機
材は電源を入れて安定させてから測定を行うことは当然
とし、測定機を熟知した上で、測光時の環境を考慮、経
験と慣をもって測光することが重要とのお話でした。
この
ほか検査協会時代のエピソードなど興味深いお話もたく
さんお話いただき、
有意義な講演会となりました。講演会
終了後はプラットフォームカフェで川向氏をお招きし懇親
会を盛大に行いました。
担当:竹谷 和芳
東京の寒暖計が37度を示した8月22日、
第222回オプ
トフォーラムが開催されました。
今回は大石みち子、宮坂幸雄両先生によるコーチン
グについての説明、
およびその実体験でした。
コーチン
グとは何か、
その概略説明の中で語られていたことの一
部を列挙的に書くと次のようなものです。
(今回フォーラム
で使用のpptファイルより)
ひとまずはこのようなものと了解しても、
講師の方も言っ
ておられましたが、
コーチングの対象は相手の「こころ」
であり、
100人いれば100様の「こころ」があり、
ここに述
べられているような目的、手段がただちに現場において
そのまま採用されるものではありません。
それぞれが特殊
といっていい個々のケースごとに適切な対応を見出し、
さ
らには判断、
修正しつつ即興的な応答でもって対峙して
いくのですから、
これはかなりの専門性を必要とされる仕
事です。
しかも一方ではカウンセラー=クライアントという
狭義の対置にありながら、他方ではより普遍的な「ひと」
同士の関係にも置かれているのですから、
専門性に限ら
ない日常の個人間コミュニケーションのあり方にも心配り
をしなくてはならないでしょう。
−2−
結局のところ、
コーチングを安易に理解したつもりになっ
て、会社でしかるべく相手にセッションを敢行しても、
そう
やすやすと思ったとおりの結果が得られるとは思えませ
ん。
それどころか逆効果の事態すら生じるかもしれませ
ん。
「こころ」の問題とはかくも難しいもの、
ここは専門の
方にまかせるべきというのが私なりの感想です。
ところでフォーラムに先立ち、
当会20周年記念事業の
中核ともいうべき11月浜松地域視察交流でお世話にな
る浜松地域知的クラスター本部の方々がお見えになり、
説明をいただきました。会員のみなさまには、
まもなく正式
な案内が発信されますので、多くの会員の参加に期待
したいところです。
フォーラム終了後は中華レストランに移動して、
8月恒
例の納涼会となりました。
もちろん浜松からの四名様、
お
よび板橋区からの担当者様も参加され、活発な交流が
行われたことは言うまでもありません。
担当:高木 貢一
平成19年9月 第223回
講演会
ことができる。
カメラが捉えた入力画像をエッジ強調処理
によって照合用画像に変換させると、血管の輪郭が明
確になり静脈パターンの照合画像として用いることができ
るとの説明であった。
また、生体の血流パターンから照合画像を作るため、
死体の登録画像済みの指では認証できないとのこと、
こ
のことからも同装置は高度なセキュリティーシステムと言
える。講演の終盤では、
同装置の応用分野に関する、
オ
フイス・セキュリティ
・ソリューションの概念、
卓上型指認証
システムについての事例を紹介された。
聴講者から、
「静脈を画像として捕らえることは理解で
きたが、動脈はどうなるのか」
と質問が出された。
この質
問に対し、
「 実は動脈も合わせて画像として捕らえてい
る。従って静脈と動脈を合わせた状態を認識パターンと
して使っていることになる」
との回答であった。
宇都宮氏の当講演に際しては、早くから聴講者の関
心度が高く、期待されていたこともあって聴講者多数の
大変有意義なオプトフォーラムとなった。
担当:吉村 泰信
「指静脈認証技術の応用」
平成19年10月 第224回
講演会
講師:宇都宮 康夫 氏
9月21日、宇都宮康夫氏(株式会社日立情報制御ソ
リューションズ勤務)
を講師にお迎えし、光応用技術の
先端技術とも呼べる指静脈認証技術とその応用につい
て、
講演会を開催した。
宇都宮氏の講演は、
まず1960年代から今日に至るま
で発展を遂げてきた画像処理技術の歴史を10年毎に
区切って、応用製品分野の分類とその目的と内容につ
いて、大変解り易い説明から始まった。画像処理システ
ムの設計要件としての照明条件に関する説明では、照
明光学の基礎的な部分の解説があり、聴講者にとって
はおさらい学習をさせてもらったようであった。つづいて
デジタル画像処理技術体系とノイズの除去、
画像のエッ
ジ強調処理、
フーリエ変換による周波数補正、
情報抽出
技術等の説明がなされた後、
いよいよ指紋の照合判断
技術から指静脈認証技術の話へと移って講演は佳境
に入った。
指静脈認証システムは、光源とする近赤外LEDと近
赤外線高感度カメラで構成されている。近赤外光は指
を透過することから、指内部の血管を画像として捉える
「新時代を迎えたデジタルカメラ技術」
講師:市川 泰憲 氏(写真工業出版社)
●デジタルカメラの歴史
デジタルカメラは、
いまでこそ、
デジタルカメラ、
デジカメ
という言葉が日常的になりましたが、
当初はアナログ記録
方式で電子スチルカメラ、
スチルビデオカメラ、
フロッピー
カメラとか呼ばれていましたが、最初に一般に提示され
たのは1981年のソニー・マビカシステムです。
マビカすな
わちMagnetic Video Cameraシステム、
磁気記録カメ
ラです。
いままでのフィルムに変わり、CCDなどの固体撮
像素子により画像をとらえ電気的な信号処理により写真
を得ようというものでした。発表当時、一般マスコミは
“マ
ビカショック”
なる言葉をつくりフィルムがなくなると騒ぎま
したが、実際にマビカシステムとそれに類した電子スチ
ルカメラが民生用として発売されたのは1980年代の後
半で、
カメラとしてはビジネス的には成功せず、
逆にフィル
ムはこの時代さまざまな新技術が投入され安定した成
長をとげました。
そこで、
なぜ1980年代後半の電子スチ
−3−
ルカメラは成功しなかったということを改めて考えて見ま
すと、最大の原因は写真的な画像クオリティーを満足で
きなかったこと、
さらに画像処理を行うにはスーパーコン
ピュータを用いるぐらいの規模を必要とし、
加えて通信設
備などのインフラも整っていなかったことなどがあげられ
ます。
デジタルカメラの出現は1990年代の初頭からで、
当時
は大きく
・重く、価格も1画素あたり3円近くを必要とし、限
られた業務用としての道具でしかありませんでした。
これ
に対して1994年末に価格も個人レベルでも購入可能な
民生用として発売されたアップル・クイックテイク100の画
素数は30万画素(VGA)相当。
また1995年初頭発売の
カシオQV-10は公称で25万画素のCCDを使っていまし
Ver.3.2で、従来から発売されている一眼レフカメラおよ
び交換レンズでRAWデータ撮影してあれば、撮影後に
歪曲収差、
周辺光量低下、
色収差、
色にじみなどを低減
できるようにしました。
たが、
記録画素数は240×320画素で実質7万画素相当
のいわゆるQVGAでした。
しかし画像を内蔵モニター画面で見るには十分で、
デ
ジタルカメラのその後の可能性を引き出す魅力を持って
いたことから大きく受け入れられました。
ただし、
プリントが少なくともサービスサイズのL判や2L
判で写真的に満足できる画質を得るには100万画素を
超えたカメラの出現を待つよりありませんでした。
100万画素すなわちメガピクセル超えの到来は1997
年にオリンパスから発売されたキャメディアC-1400L、
1998年のニコンクールピクス900あたりから、画素数だ
けでなく、
ズームレンズ組み込み、価格で10万円台と、
今日ある姿に近いカメラスタイルとなり受け入れられまし
た。一方で、
デジタル一眼レフは1999年にニコンD1が
APS-C画面サイズで274万画素・65万円で発売されて
以来、業務用途で大幅に採用されました。民生用として
は2003年9月にキヤノンEOS Kissデジタルが630万画
素、12万円で発売され、2006年12月のニコンD40では
610万画素、6万円という価格を達成し、
フィルム時代以
上に一般ユーザーに一眼レフの存在を身近なものとした
ことが注目点です。
外部パソコンを介してという違いはありますが、
どちらもレ
ンズの収差補正を電気的な信号処理で解消してしまお
うというのが共通した考え方です。従来から、
カメラメー
カーのバンドル品とは独立したメーカーのフォトレタッチ
ソフトなどで同様の効果が得られるものはいくつかありま
したが、
カメラシステムの中にそのような考え方を組み入
れるというのは初のことです。
ただし、唯一それ以前の、
2006年12月に発売されたライカM8と6bitコード搭載レン
ズでは、周辺光量低下を信号処理で補おうという機能
が付加されていました。
ここで最も注目したいのは、従来フィルムカメラの時代
から、写真画質を向上させるにはフィルム性能を向上さ
せることと同時にレンズ性能を向上させるという絶対的
条件があったわけですが、
デジタルカメラにおいてはカメ
ラ側である部分を背負ってしまうというわけです。
これは
見方を変えれば、
同じ撮影レンズを使っても、
まったく異な
る画像が得られる可能性があるということです。
また、
デジタルカメラシステムでは、
従来のフィルムに相
当する部分をCCDやCMOSなどの撮像素子にたとえ
るわけですが、同じレンズを使って同じ撮像素子を使っ
ていても、
その間の信号処理プロセスが異なればできあ
がってくる画像の品質も当然異なってくることが考えられ
るわけです。
さらにこの時期のデジタル一眼レフにおいて最も目に
つく特徴は、撮影感度の大幅な拡張です。
もちろんフィ
ルムカメラ時代と同じように、
より高感度で使用すれば粒
状性が粗くなるのと同様にノイズが浮くというような現象
は避けられませんが、
高度な信号処理により、
ISO6400、
ISO3200、
時にはISO25600という超高感度が実用上通
常写真として扱えるようになったのが注目されます。
これ
によって撮影領域が拡大され、
スポーツや報道の分野で
は今までにない写真が撮影できるようになりました。
レンズの収差補正技術がカメラ内に組み込まれたり、
ソフト的に補正できるようになり、
このように高感度での撮
影が日常となると、撮影領域が拡大するといっただけで
なく、従来画質を左右したレンズ設計、製造の考え方も
変わってくるでしょう。
カメラの写真画質の向上は、
レンズ
性能に依存しない時代がやってきたのでしょうか。考えさ
せられた2007年でした。
文責:高木 貢一
●新時代を迎えたデジタルカメラの技術
2007年は、
デジタルカメラにとっては技術的に大きな節
目にあたる年となりました。
まず、
11月に発売されたニコン
のD300とD3では、
レンズ諸収差のうち倍率の色収差を
信号処理で補正するという、
今までにない考え方が導入
されました。
また同じ11月にキヤノンはカメラにバンドルのRAW
データ展開ソフトであるデジタルフォトプロフェッショナル
ニコンの場合はカメラボディ内で、
キヤノンの場合は
−4−
平成19年11月 第225回
展示会
「浜松地域視察交流訪問」
光交流会創立20周年記念事業の中核と位置づけら
れる第225回オプトフォーラムは11月7日〜8日の二日間
にわたり浜松市にて開催されました。
その主たる目的は、
浜松市側にあっては(財)テクノポリス推進機構および浜
松市商工会議所が中心となって、
当会々員企業と浜松
地域企業の「合同イチオシ展示会」
を実現することにあ
りました。
また同展示会実現の機会を作っていただいた
のは板橋区産業活性化推進室であり、
さらには往復バ
スまで提供していただき行きやすい環境を整えていただ
きました。
ここにあらためて感謝の念を表したいと思いま
す。
7日朝8時過ぎ一行を乗せたバスは渋谷を出発しま
した。
そもそも二日がかりのオプトフォーラム、
そして他の
団体との共催というのは初めての経験であり、数ヶ月前
から入念な打ち合わせを重ねてはいたものの内心落ち
着くことはありませんでした。
しかし会場に着いてみれば
浜松側の方々の手ですっかり用意が整っており、
あえて
何をすると言うこともないままに展示会開催時間を待つ
ばかりでした。
いよいよ予定の2時半になりまずは開会式です。
当会
関代表幹事に引き続き、
財団法人浜松地域テクノポリス
推進機構理事長 石村和清様、浜松商工会議所常任
相談役 柴田義文様より歓迎と期待のこもったご挨拶を
いただきました。
また静岡新聞、
テレビ静岡よりこの展示
会への取材があり、
とくにこの開会式の記事と写真が翌
日の静岡新聞に大きく出ていました。掲載の写真がそれ
で、
雰囲気を感じ取っていただけたらばと思います。
また
テレビ放映は17日予定と言うことで残念ながら見ること
はできませんでした。
次に展示・発表会に移りました。今回の演出はインタ
ビュアーが順番に各企業ブースを訪ね、
そこで色々と質
問をしながらイチオシ情報を引き出そうというものです。
イ
ンタビュアーは当会関代表幹事が務めましたが、人を引
きずりこむ語り口もさることながら、豊富な知識に裏付け
された質問上手ぶりを遺憾なく発揮、
大いに効果があっ
たものと思います。
これは浜松側の方々にも好評だった
ようで、
今後は展示会におけるひとつの可能なあり方とし
て参考にするとのことでした。
予想以上の参加者を集めた展示会も終わり、交流懇
親会となりました。乾杯のご発声は、浜松地域知的クラ
スター本部科学技術コーディネーター 奥村隆俊様にお
願いいたしました。
またなるべく知り合い同士で固まらず
に、
広く場所を移動しつつ交流するよう要請いたしました
ので、多くの名刺が行き交ったようです。商談成立への
即効性はともかく、
浜松の方々との関係構築の確かな一
歩を踏み出した方もいたように見受けました。
お酒もいく
らか廻ってきたころ、所用のため途中から急ぎ駆け付け
ていただいた、関東経済産業局地域経済部地域振興
課係長 戸川哲宏様より歓迎のご挨拶をいただき、
やが
て中締めとなり交流懇親会も幕となりました。
なお、当日
の参加者の内訳は次のとおりです。
展示会出展企業数
光交流会:16社(団体) 浜松:9社(団体)
展示会参加人数
光交流会:37名 浜松:70名
明けて8日、
午前中は光産業創成大学院大学主催の
シンポジウム
「光産業創成 WEEK IN HAMATSU」
に出席しました。当日のプログラムは学生起業を実践し
ている方たちの実体験にもとづく報告でした。
5名ほどの
方々の報告を聞きましたが、
必ずしも順風ばかりとは限ら
ない起業実践の反省に立ちながらも希望、大志を語る
学生さんたちをつくづく羨ましく思いました。何年先かは
分かりませんが、ぜひとも成功事例の報告者として再び
演壇に立てることを願ってやみません。
続いて今回フォーラム最後の予定、浜松ホトニクス㈱
中央研究所見学へと向かいました。同研究所は見通し
の良い高台にあり、手入れのよく行き届いた落ち着いた
雰囲気を漂わせております。敷地内には多くの桜が植
わっており、春のうららかなひと時を想像してしまいまし
た。実際、晝馬会長も毎年この場所で花見をするとのこ
とです。見学のご案内役を務めていただいたのは原所
長代理と小楠渉外グループ長でした。詳細な説明を頂
いたうえに大変な気配りに預かり恐縮してしまいました。
見学したなかでとくに印象に残ったのは「PET」
と呼ば
れているもので、人間のがん細胞を撮影してその位置
や大きさを見るものです。
なかんずくその発見率の高さ
が特徴ということでした。
なお見学者数は31名でした。
五時前に中央研究所を出るとまもなく街灯も目立つよ
うになりました。
この二日間にわたり多くの方々の協力のも
と、
こうして無事帰途に付けたことに安堵しつつ、
バスの
座席に深々と腰を沈ませました。 文責:高木 貢一
−5−
平成19年12月 第226回
講演会
「光応用におけるデバイス技術の重要性」
講師:埼玉医科大学 吉澤 徹 先生
今回は従来のフォーラム会場とは異なり都心の千代
田プラットホーム6階会議室にて吉澤先生に「光応用デ
バイス技術」について講演をしていただきました。吉澤先
生は光交流会のオプトフォーラムでは東京農工大教授
の頃から何回も講演をしていただきました。
講演内容はいろいろな光応用製品の基礎研究から製
品までの流れでした。
今回はSPIA
(国際光工学会)
で三次元計測グルー
プ議長として内外の光技術者と交流を持ち、
その経験
から最近の「各種デバイスの進歩と原理技術の実用化
の観点から光応用製品を構成するデバイスの重要性に
ついて」の講演となりました。
いかに素晴らしい光応用製
品を開発しても、製品化できるかはデバイスの精度と信
頼性にかかってくるが、
光応用製品の新開発・新製品に
は会社の目が向くものの、光デバイスの製造技術に関し
ては目が向けられていない、
しかしとても大切なことであ
る、
と国内外の状況の例をあげての講演は、
90分がこ
んなにも短いのかと思わせるようでした。
懇親会は近くのKKRホテル東京の鳳凰(11階)
に場
所を移して開かれました。都心の1等地からの夜景の素
晴らしさと美酒に酔い今年最後のオプトフォーラムは終わ
りました。
担当幹事:内堀 稔浩・松永 智彦
平成20年1月 第227回
講演会
「フラットパネル・ディスプレーの最新開発動向」
今やフラットパネル・ディスプレー
(FPD)産業は、経済
を牽引する代表的な産業の一つと言え、
このFPD製造
にオプトメカトロニクス技術が大きく貢献していることもよ
く知られているところである。 そこで、新年を飾る講演会としてFPD産業の実情に
大変詳しい、FPD専門誌「イーエクスプレス」の副編集
長、
川名弘康氏に「フラットパネル・ディスプレーの最新開
発動向」
と題して、
ご講演を願った。
興味深いテーマであ
り、
新年早々の講演会とあってか会員外の方々も聴講を
希望され多数の参加者で盛況な講演会であった。
今年のFPD産業における各国メーカーの総生産予
測は、
10.
4型以上を対象にしただけでも、4億4,
770万
枚が見込まれている。
これは昨年度実績:
3億7、
950万
枚に対し18%増である。
用途別では、
TV用:
26%増、
モニタ用:
12%増、
ノートPC
用:
14%増と見込まれている。
TV用における08年の主力サイズは32型から40/42
・
46型へと大型化する傾向にある。 このため、
基板素材などは従来サイズより更に大きなサ
イズが必要とされる。当然のごとく製造設備はより大型
化され、
特に基板の搬送ロボットの大型化が要求されて
いる。液晶パネルの製法にも変化が見られ、
液晶封入工
程がセルの大型化に対応するため、従来の真空による
吸入方式から滴下方式に変わっている。
LCDの変遷するPRポイントが紹介された。
04〜05年
は色の再現性、
05〜06年は調光制御によるハイコントラ
ストと省電力、07年以降は薄型化に拍車がかかってい
る。
このためLEDを用いたバックライトが出現してきた。
メタルコアの片面PCBにRGB三色のLEDを配列し、
空間距離を持って混色させ白色とする最新のバックライ
トが紹介された。
また、RGB三色のLEDチップを多面導
光ミラーと拡散シートなどを小さなパッケージに収め、
これ
を方眼に配列したユニークなバックライトも紹介された。
リサイクル光を有効に用いるためにCCFL用の反射板
と拡散板の中間位置にマイクロレンズを置き、
マイクロレ
ンズと反射板の中間位置にRGB三色LEDを配列した
構造のバックライトも紹介された。三色のLEDチップに代
わって、青色LEDでRGの2色の蛍光体を刺激して、青
色発光色と励起色を合わせて混合白色とするタイプの
バックライトが、
70型の大型に用いられている。従来の
CCFLタイプのバックライトも薄型化されている。例えば、
32型のサイドライト方式では、薄さ12mmを実現してい
る。
これは、管径3mmのCCFLを四方に各3灯づつ、計
12灯使用しており導光体を通すのでバック照明としてム
ラがない。 しかしエリアコントロールは不可である。
山口東京理科大学で開発された世界最速液晶ディ
スプレーとして、強誘電性液晶が紹介された。4型(800
×600画素)
においての応答速度は、
0.
5msである。
こ
れはTNよりも3桁も早い高速応答性とメモリー性の2つ
の特性を持っている。
また、
無欠陥配向で、
コントラストは
700
:
1である。RGBバックライトを用い、CFは使わない。
同様の強誘電性液晶タイプでUVキュアブル液晶材
料を用いたものは、
同画素数でのコントラスト比800
:
1と
なるものもある。
他には大型液晶画面として、
シャープ52型の説明が
あった。52インチと大型にもかかわらず、
その厚さは2セン
チ、
コントラスト比は10万:
1と優秀である。今年度中に製
品化される見通しであると、
最新情報が披露された。
LCDタイプに続いて、
リアプロジェクタータイプの大型
TVの仕組み、偏光メガネやレンチキュラーを用いない、
−6−
ヘッドアップディスプレータイプの3D映像装置の仕組み
が紹介され、
大いに興味深かった。
紙面の都合上、
講演内容のすべてを紹介させていた
だくことが適わず残念であるが、豊富な資料を使っての
盛り沢山な内容に、光技術に高い関心を抱く当会会員
たちにとっては、大変面白く有意義な内容の講演であっ
た。
ご講演いただいた、川名弘康氏に紙面より改めて感
謝申し上げる次第である。
担当幹事:吉村 泰信
◆新年会
(1月23日 18時より ホテルメトロポリタンにて)
第227回オプトフォーラムに引き続き、会場を近くのホ
テルメトロポリタンに移し、新年会が開かれました。出席
者は総勢50名と、正月にふさわしい盛況をみることがで
きました。関代表幹事の挨拶のあと、辻内先生(東京工
業大学名誉教授)
よりお言葉をいただきました。健康の
話なども出ましたが、お見受けしたところ先生ご自身は
壮健そのもののご様子、
いつまでも当交流会のアドバイ
ザーとして君臨していただけそうです。続いて村原先生
(東京工業大学特任教授)
に乾杯の音頭をとっていた
だきました。先生は前日にスウェーデンから帰国したばか
りということで、土産話のさわりだけでひとまず乾杯、残り
の本筋部分はお楽しみとし、宴たけなわとなってからの
ご披露でした。
また多くの先生方からは正月らしい打ち
解けた楽しい話をお聞かせいただきました。先生方とい
えども、
一杯入れていただくと口も滑らかになるようです。
あっという間の2時間でした。
文責:高木 貢一
製造を始め創業65年を迎える。
プラスチックの眼鏡レンズが出現したことから、
1970
年前後から先代(父親)社長がフイルター硝子の製造を
始めた。
この頃より自分も一緒に仕事をはじめたが、
均質
な硝子を溶解することが難しく、
クレームを受けるたびに
コンプレックスに陥り、
これを克服するために大変苦労を
した。その甲斐あってか大手写真用フィルターメーカー
の受注生産を始めることとなった。
その後、
光学ガラスの
モールド成型技術を確立し生産を始めたことから、5年
前に光学ガラス工業会に入会した。
経営方針として特殊硝子に特化し、屈折率を正確に
管理することを掲げて実行してきたことで顧客の評価を
得ている。近年カスタムメイドの硝種も次第に増えてい
る。光学ガラスのモールド製品の生産は、
自社で開発し
た成型装置で行っている。
自社開発による設備であるこ
とから日々改良を加えて完成度の高い設備に仕上がっ
ている。
遠近両用眼鏡レンズの従来品は貼り合わせていた
が、
モールド成型では接合の必要は無く、
形状精度±5μ
以内で金型成型が可能となった。従来の研削方法では
難しいところを克服したことになる。
光学用低融点硝子3種の特許出願中である。
これら
の硝子はモールド用、研磨用、
ともに適用可能な硝子材
料であり、
プラチナ溶解炉を使用している。用途として
は、
高精度の照明系レンズ
(例:
リアプロジェクションタイプ
TV)
、空港滑走路照明灯などに応用されている。
レンズ
サイズはΦ40〜100mmくらいを守備範囲としている。
また非球面形状でφ100近い大きさのレンズもモール
ド成型後にほんの少し磨くだけで、3μ以内の形状精度
が得られる。
これを
「さらっと研磨」
と称している。品質管
理には、社内に高性能な検査測定機器を取り揃えてい
るが、
外部機関に測定を依頼する場合もある。
100社ほどの大阪眼鏡業界が30社余りとなり業界が
縮んでいく中で、小規模ながら特許を取得した自社ブラ
ンドの製品を扱うことは意義あることで「ものづくりにおい
て違いがある」
ことを感じている。
また、地域業界の活性
化にも貢献できていると思っている。
最後に、
「こんなものがお前のところで出来ないか」
と
声を掛けてほしいと、堤社長の熱の篭った発表であっ
た。
記録者:吉村 泰信
◆ 東芝テリー株式会社 発表者:斉藤 清 氏
平成20年2月 第228回
講演会
「我が社の技術・製品発表会」
「我が社の技術・製品発表会」
と題して会員企業、
オーエムジー株式会社、東芝テリー株式会社、興栄化
学株式会社の3社によって、
自社の得意とされる技術や
製品について各社熱意あふれる発表をしていただい
た。
以下発表順に紹介したい。 ◆ オーエムジー株式会社 発表者:堤 高志 氏
1943年戦時統合により設立され、戦後眼鏡ガラスの
当社は1950年に東芝より分離した東京電子工業株
式会社が前身。
その後、2004年10月に東芝通信システ
ム株式会社の監視カメラシステム事業部を統合して、
現
在の東芝テリー株式会社に社名変更を行った。資本金:
2億6000万円、
従業員数:380名である。
主たる事業は、産業用エレクトロニクス機器システム
の開発・設計・製造・販売を行っている。
当社の特徴は、
● FA用カメラのリーディングカンパニーである。
● 国内最大の販売網を有している。
代理店網:国内=18社、総拠点数=188拠点、海外代
−7−
理店=12社
(欧州・アジア)
● FA市場の高いシェアー。
● 競合他社に類を見ないカメララインナップの充実
● 新技術・新商品開発力と信頼性。
● ユーザー要求への個別対応力。
● 周辺関連主要メーカーとの連携
(レンズ/照明/
ボードなど)
製品群別に、
3事業部門で構成している。
● セキュリティー&監視カメラシステム機器
● マシンビジョン&メディカルイメージング機器
● メディカル&プラズマ電源機器
営業戦略は下記の方針を掲げ、
提案営業を展開してい
る。
インダストリアルイメージング協会(JIIA)の代表理事も
務められ、光交流会に入会された経緯の説明がなされ
た。JIIAは大変活発な活動をなされている団体であり、
光交流会はお互いに講演会などで情報交換の交流を
図っていきたい。
以上
記録者:吉村 泰信
◆ 興栄化学株式会社 発表者:朝倉 耕治
当社は、
バブル全盛期より高付加価値を求め多品種
少量生産を方針とし、
「より多く、
人・物・設備・分野の新結
合!」
を理念として、完全カスタムメード生産を行っている
会社です。取り扱い品種は多数を極め、
顧客より守秘義
務を求められている為、
この場では十分発表できない点
半導体・電子機器産業以外の市場開拓推進→シ
リコンサイクルの影響を受けにくい体質。
● FA市場シェアー拡大およびユーザー数の拡大→
産業用カメラ市場でNO,1の地位を保持、提案営
業の推進によるユーザー数の拡大。
● 戦略商品の早期拡販→ドラゴンシリーズ
(デジタル
出力カメラ)
、
単板3層CMOSカラーカメラ、
他。
● 事業グローバリゼーションの推進→日本/アジア
・
米州・欧州の世界三重点市場での事業体制構
築、
シェアーの拡大。
FA市場で日本一を誇る
「Teli」
ブランドの特徴。
● ハードおよびソフト全てについて産業環境に整合
した設計と確認を実施しており、高い信頼性を実
現→多彩な外部同期モードや電子シャッター機
能。
(高画素・高フレームレートによる連続撮影、
高速な
伝送インターフェース、外部制御通信モード、高い
耐振動性/耐衝撃性など)
● CCD,光学部品、
電源系統のキー部品の高グレー
ド品の採用。
● 長期安定商品提供と仕様書に対するギャラン
ティー。
● 手厚いユーザーサポート。
当社が誇るスマートカメラは画像処理機能付のカメラ
で、
電子部品実装業界、
半導体製造業界、
FPD製造業
界、
その他一般業界の目視検査に代わり、
自動で外観
検査・画像計測・位置決め・3次元測定などを行う画像
処理付きカメラである。
その他、画像処理用のカメラは、文字検査やロボット
の視覚センサーにも広く用いられ、
その画素数は33万〜
500万画素までと種類も多い。
また、
インターフェースもデジタルとアナログが選べ、
カメラ
ヘッドとCCUを分離したタイプや一体型など種類を取り
揃えている。
斉藤氏の「わが社の技術・製品」紹介は、
会社の技術
に誇りをもたれた特機営業担当者として相応しい熱の
こもった丁寧な解説であった。斉藤氏に続いて、
マシン
ビジョン&メディカルイメージング事業部、岡茂男理事か
ら会社紹介の補足説明があった。
また、岡理事は、
日本
もあります。
フォト
・エッチングを主に、硝子基板加工、蒸着、写真、
エッチング、
メッキ、印刷の各技術を集合一体化させた
総合技術が、
当社の誇りとする保有技術です。
防衛庁向けを初めに昭和32年から行われたこのフォ
ト
・エッチングは、各種光学製品内の特殊部品を加工す
る為の技術であり、部品加工技術としては非常に特殊
な分野に属すると思います。
需要先も多岐に渡り、継続的取引は88社であり、
この
ことは売り上げの安定化に繋がっています。
当社では、
金属膜、
ITO膜、
多層金属膜、
誘電体多層
膜、難エッチング膜(チタン・タンタル)、金属板等を精密
エッチングしています。
上記膜形成には、抵抗加熱、
スパッタリング、
イオンプ
レーティングの内最適な蒸着方を選択し、
フォト
・エッチン
グの全加工工程を社内で行っています。
製品としては、
医療、
測定器、
顕微鏡、
スコープ内の各
種スケール、
スリットとして、
またカメラのレンズ検査に用い
る解像力チャートなどがあります。
新製品の中には開発期間が短く、顧客にご迷惑を掛
けない為、
80%以上の完成見込みが立たない場合、受
注をお断りする場合もあります。
記録者:朝倉 耕治
●
平成20年3月 第229回
自社技術紹介
「レーザースキャンと光 MEMS スキャナ」
講師:エーエルティー株式会社 代表取締役 高野 裕氏
3月のオプトフォーラムは会員企業であるエーエル
ティー株式会社代表取締役高野裕さんに同社の中心
技術である
「レーザースキャン技術」に付いて講演いた
だきました。
レーザースキャン、
レーザースキャニングとはレーザーを
ガルバノミラーやポリゴンミラーを用い高分解能、高速走
査するアプリケーションの総称です。
レーザープリンター
を始めとする民生機器や印刷機 或いは光計測に応
用されています。
−8−
講演の後半ではこの原理を応用した超小型セン
サー、
ヘッドアップディスプレー、網膜型ディスプレーなど
光MEMSスキャナの応用例をいろいろご紹介いただきま
した。
またシリコンは弾性披露がなく長寿命であることも
驚きでした。
自社製品として走査ビーム径計測システム、fシーター
レンズ特性検査システム、fシーターレンズ外観検査シス
テムを始めとするオリジナルセンサ群のご紹介や 光
MENSスキャナーではfシーターレンズではなくアークサイ
ンレンズを用いる事など新しい情報を講演いただきまし
た。
本講演を聴けなかった人には残念ですがたくさんの
新しい情報を充電させていただきました。
当交流会発足時より17年間在籍され副代表幹事も
務められた川澄氏に「半世紀、(株)アタゴを勤め上げて
学んだこと」について講演をしていただきました。
「社長
のスピードは時速100キロ」いかに素早く社長の要求に
答えるか、答えが出せなければ状況報告をすぐに行う。
管理者は部下とコミニュケーションをとること。
ゴールデン
ウイークに徹夜して社長に怒られた経験、
このことが後
に社長を心から信じる気持ちになったとのエピソードを
交え社長、管理者、従業員の関係についてお話をいた
だきました。
文責:関 英夫
これからもお二人には光交流会のためにサポートをお
願いいただきたいと思っています。
有意義な講演をいただきありがとうございました。
担当幹事:竹谷 和
平成20年4月 第230回
講演会
平成20年5月 第231回
講演会
「半世紀(48 年間)
1 企業を全うして
学んだこと」
「良い音を楽しむ、電気、振動、光技術の応用」
講師 : 相島 彰徳 先生
講師 : 川澄 英明 氏 元(株)アタゴ
第230回オプトフォーラムは交流会サポート会員の大
塚進氏(元㈱キャビン)
にSNSについての解説、川澄英
明氏(元㈱アタゴ)
に「半世紀(48年間)
1企業を全うし
て学んだこと」
と題して講演をお願いしました。
光交流会では会員のコミュニケーションを促進する場
としてSNSを開設、
システム構築担当の大塚氏から実際
の利用方法を詳細に解説いただきました会員の皆様に
はパスワードを発行しています。SNSについての質問は
ログイン後「コンタクトする」から大塚氏にお寄せください。
今回はオーディオの話です。相島先生みずから会場
に機材を運び込み、実際に音を聞きながらの講演となり
ました。音を楽しみながら専門の話を交えていく手法に、
最後まで興味が尽きることはありませんでした。楽屋落ち
となりますが、
フォーラム開始に先立つ試運転で最初に
出た音がマイルスのマイファニーバレンタイン、
これにはし
びれました。
どう考えてもマイルスを容れるはずのない空
間で、
構えて聞くというより聞こえてきたという意外性がそ
の主たる理由だとは思いますが、
同時に音質のすばらし
さもその理由であったに違いありません。
たまたま同じC
Dを持っておりますが、
家で聞いてもこうまで
“しびれる”
こ
とはありません。
機材の選定にあたっては、
制約上小ぶりのシステム構
築となったのはやむを得ないのかと思いきや、相島先生
の狙いは、
むしろ良い音とは必ずしもシステムの大きさに
依存しているわけではないことを示す点にあったようで
す。
たとえば用意されたスピーカーは一升枡をふたつ重
ねた程度の大きさですが、
これがなんともクリアで、
そして
ふくらみのある豊かな音を出すのです。
もちろんアンプ、
プレイヤーなど他の機器の性能も関係しているのでしょ
うが、得られたソースの良さを裏切ることなく出力し直す
−9−
平成20年6月 第232回
講演会
「20周年記念フォーラム」
《第一部》
演題
「パイフォトニクス㈱〜起業実践による光産業創成〜」
講師:池田 貴裕 氏
光産業創成大学院大学 パイホトニクス株式会社 代表
学生企業家の池田氏の講演は、
所属される光産業
のは実力あっての結果でしょう。
ただしこのスピーカーセッ
ト、
36万円ぐらいとのことでした。
これでは気軽に音を出
すわけにもいかず、
かわりにため息が出るばかりです。
良い音の環境を作り出すにはさまざまな条件があるの
ですが、比較的見落としがちなのが振動対策ではない
でしょうか。今回の機材のなかでも、
アンプ、
プレイヤーの
足を特殊な合金
(制振合金)
に付け替え、
またCDを上か
ら押さえ込むように専用のディスクを重ね、
さらにその上
から制振合金で固定するという念の入りようです。振動
対策は専門的な知識がなくともある程度は処置できそう
ですが、
とはいえそのための費えがこれまたお安くない。
単なるオモリとしかみえないものでも1個数万円とのこと
でした。
20代にオーディオブームを経験した団塊の世代が定
年を迎え、
趣味の復活としていままたオーディオが見直さ
れつつあります。今回もその世代と見受けられる方が多
かったようでした。
いまのところは潜在的オーディオファン
だとしても、
まもなく顕在化するのではないでしょうか。事
実、量販店のオーディオコーナーには相応のスペースが
確保されるようになってきており、
また特筆すべきはマニ
アの目指す方向が高級志向にあることです。
ミニコンポ
は若者にゆずっても、本格的オーディオに関しては強烈
無比の団塊パワーが控えているとあっては、
これからの
オーディオブームの発展は大いに期待できそうです。
そんな背景のもと、
フォーラム、懇親会、
ともに30名以
上の出席者とその熱気に支えられ、時間の不足だけを
惜しむ一日となりました。
その中でも懇親会場で、
グラス
片手の質問攻めに大忙しの相島先生が印象的でした。
なお、相島先生への相談、質問等は以下を参考にし
てください。
㈲相島技研のサイト http://www5b.biglobe.ne.jp/~a-ag/
文責:高木 貢一
創成大学院大学についての説明から始まった。当大学
は、
テーマを光に絞り、
その無限の可能性を糧として新
たな産業を起こす事ができる人材を要請すること、
つま
り企業そのものが教育の第一目的として、浜松フォトニク
スが中心となり創設された。
また、
学則の第一条
(目的)
が
「光産業創成大学院大学は、光と生命体、物質、情報
等とのかかわりに関する学理と知見を基礎に置きつつ、
光の発生、変換・制御、利用に関する最先端技術を駆
使し、
光の各種機能を連携・融合、
さらにそれらの技術と
経営の融合に関する研究開発を教授研究し、
その信奥
をきわめ、新産業を自ら実践しうる人材養成を行うことを
目的とする」
と紹介された。
中でもこのユニークな大学の
「仕組みと位置づけ」、理事長の晝間氏が提唱されて
いる
「ヒルマ・リング」についての説明があった。
その後、
池田氏ご自身の当大学に入学され、
パイホトニクス㈱を
起業された動機と経緯について語られた。
池田氏はホロ
グラフィーをコア技術とされ、新開発の「定量位相顕微
鏡OPMシステム」および「ホログラム用照明装置:ホロラ
イト」現在ご研究中のテーマであると将来に向けて志し
ておられる豊富などが、
短時間の中で多くの内容が語ら
れ、
まさに若き学生企業家のエネルギッシュな講演を聞
かせていただいた。
文:吉村 泰信
《第二部》
演題
「農業分野における光技術の応用」
講師:岩井 万祐子 氏
光産業創成大学院大学院生、㈱ホト・アグリ 代表
具体的にはLEDを用いた植物栽培についての報告
でした。浜松市内に実験農場を構え試行錯誤の毎日の
ようでした。
その成果の一部なのでしょう、
サラダ用の野
菜を出荷したところ大変な好評をもってまたたくまに売り
切ってしまったという報告には思わず拍手を送りたくなり
ました。
ビジネスとしての見通しを、
少しずつでも確かなも
のにしていけるようこれからの努力と幸運を願わずには
いられません。
なお、
当日の聴講者のなかに農文協の方
がいらしており、翌日に簡単な感想を送っていただきまし
た。岩井さんの励みになればと思い、
それを掲載します。
普段はあまり話題にならない世界ですが、農業の世
界でも
「光」は注目されており、LEDの利用も報告にあっ
た機能性の向上だけでなく、病害虫防除、開花時期の
調節、
寡日照期の収量の大幅アップ、
鮮度保持などでの
−10−
効果が認められており、研究がされているだけでなく実
際の利用も広がっております。
昨日は、
特に機能性の向上への着目と、
その事業化と
いうことでしたが、
それなりにおもしろく聞きしました。全面
展開にはコストが問題になっているようでした。電気代は
安くて済むらしいので、設備投資にかかるのだと思いま
す。
ともあれ、
ああいう若い人(その前の方も含めて)が、
意欲的に取り組んでいるのはいいですね。
文:高木 貢一
《第三部》
演題
「光学薄膜の使われ方」
講師:鬼崎 康成 氏
東海光学㈱ 薄膜事業部 事業部長、当会会員
光交流会 会員を代表して東海光学 薄膜事業部 事
業部長 鬼崎様より
「光学薄膜の使われ方」に付いて講
演戴きました。
いろいろな光学機器や部品に使われ、
常に脇役的存
在で普段ほとんど注目されてない光学薄膜にスポットライ
トを当て、
どのような機器にどの様な目的で使われている
かをご紹介戴きました。
ご列席戴きました数々の高名な先生の前で、
また大御
所 辻内順平先生の直前の講演と言う事で、
ご本人から
「恐れ多い」
との発言も賜りましたが、
「 耳を澄ませてご
らん 光の織りなすメロディーが きっと貴方にも聞こえる
でしょう♪」
とユーモアたっぷりに始まり、終始会場の関
心を集めていました。
光学薄膜の基礎から実際のアプリケーションまで、
ご
講演の内容は幅広く
・わかり易く具体的で、会員及び参
加者にとって大変参考になるものでした。
また、愛知万博への展示など自社の紹介も忘れずに
盛り込まれておりました。
文:蜂須賀 政幸
技術までを網羅した圧倒的な内容でした。
特に第三世代
(2)
に於けるディジタルカメラに於ける撮像素子、Low
Pass Filter、画像処理技術に関するお考えや 近接
場光学、回折理論による分解能の制限、Evanescent
波の検出、
光学現象のSimulationなど また第三世代
(3)
では新しいレーザー加工、高度通信技術、回折光
学技術など多岐に渡り貴重な講演いただきました。
また
日本のみならず世界の光学関連学会の動向と現状を
短い時間内に紹介され、
これらの多大な内容を纏めら
れた辻内先生の講演には大いに驚かされました。改め
て会員一同感謝申し上げます。
その後、
行われました光交流会創立20周年記念パー
ティには多くの会員と共に当会のサポーターの先生方を
始め多く方々にご参加いただき、多くの方々より貴重な
お言葉をいただきました。紙面の関係で一部の方々しか
記載できませんが 日本光学会幹事長谷田貝先生、
東
京農工大学教授大谷先生、千葉大名誉教授本田先
生、
一色先生、
三縞先生、
鶴田先生、
牛山先生、
井上先
生、
小柳先生 写真工業市川さん
(順不同)他、
大勢の
方々にご参加いただき会員との交流が大いに盛り上がり
ました。感謝申し上げます。
文:関 英夫
《第四部》
演題
「光学技術の変遷」
講師:辻内 順平 先生 東京工業大学名誉教授
日本の光学技術の基礎を作られ方として著名であり、
また光交流会アドバイザーとして長年に渡り光交流会
の活動をご指導いただいております辻内 順平先生に
「光学技術の変遷」のタイトルで講演いただきました。
先生の長年に渡る光学技術分野のご活躍の中から
抜粋いただいた講演は物理学に於ける最古・最重要な
位置を占めていた古典光学世代から第二次世界大戦
以後のエレクトロニクスの進歩を前提として レーザー
の出現、
精密加工技術の発展を踏まえた光学技術の第
一世代、
コンピューター技術の導入による第二世代、
そ
して革命的発想の導入による第三世代と過去から未来
−11−
平成20年7月 第233回
講演会
「地球環境問題」
7月には洞爺湖サミットにおいて「地球環境問題」
を重
要議題として取り上げられ、
わが国政府は、
太陽光発電
や燃料電池などを備えたCO 2の排出がほとんどない近
未来型住宅をサミット会場に展示して、世界に日本の進
んだ省エネ技術や環境改善技術のアピールを行ったこ
とは記憶に新しいところです。
そこで、
7月オプトフォーラム
も太陽光発電システムに関わる技術テーマをお二人の
講師にお願いしました。
必要な光学フイルターの開発が当時の技術では大変で
あった。
また、連日深夜までの実験を繰り返し、
キセノンラ
ンプの光を浴びすぎたことで実験中に目を痛め「もう少し
手遅れだと失明しているぞ」
と医者から厳重な注意を受
けたことなど、
開発にかかわるご苦労が話された。
人工太陽灯の応用範囲は広く、
およそ太陽光を必要
とする場において利用されている。塗装工場など色彩
管理が必要な現場や製品開発や農植物の新種の開
発・バイオなどの科学実験の現場において、
また、
デパー
トなど店頭販売の現場においても、高級呉服などの色
味間違いのトラブルが減少し、顧客クレームが減少した
と喜ばれている。医療関係では、床擦れ障害の治療に
大変有効的である事が医学会で認められ治療器として
活用されている。
また、人工太陽灯の照射により体内に
ビタミンDを増殖させる効果があり、
これは免疫力を強化
する働きがある。科学実験の分野では、特に太陽電池
の開発に欠かすことの出来ない設備として利用されて
いる。人工太陽灯によって気象条件や昼夜を問わずに
発電実験ができるからである。
これには、
より太陽の光に
近づけるために数十個の人工太陽灯を集合させた大
掛かりな専用装置となる。
この装置はほとんどの太陽電
池メーカーに採用されている。
セリック株式会社さんは本年度より光交流会に入会さ
れている。人工太陽灯について更に詳しくお知りになり
たい方は、
オプトフォーラムにて佐藤会長から直々に質
問されることをお勧めする。
尚、
第8回国際色彩学会など
で発表された論文「色彩評価用光源の条件」の別刷り
冊子が参加者全員に配布された。
演題
演題
「人工太陽照明灯の開発について」
講師:佐藤 泰司 氏 セリック株式会社 代表取締役会長
佐藤氏の講演は、氏がテレビ朝日系番組「日本の頭
脳たち」に出演されたときのビデオの紹介から始まった。
ビデオでは、発明大賞を始めとする数々の受賞製品で
ある人工太陽灯の技術的解説、
製品開発のきっかけや
ご苦労されたことなどが佐藤会長と司会者との対談の
形で始まり、
人工太陽灯装置について判り易い説明がな
され非常に興味深い放映内容であった。
「フレネルレンズを用いた500倍集光式太陽光発 電システムの開発とその評価」 講師:見目 喜重氏 豊橋創造大学 准教授 今年1月末に開催された「はままつメッセ2008」に光交
流会が出展したことにより、
同様に研究テーマの展示発
表をされていた見目先生との出会いがあった。展示会場
ではフレネルレンズを使った集光式の太陽光発電システ
ムが注目を集めていたことから、
その場において見目先
生にオプト・フォーラムでのご講演をお願いしたところ、
快
く応じてくださり7月に実現した次第である。
色の判定について従来は太陽光の下で行うとされて
いる。
それも晴天における正午±2時間内の太陽光とさ
れている。
この制約された不便さを何とか解決できない
かと考えたところ、小学生頃の気づきと中学生の時の体
験が解決に導いてくれた。
自然太陽の変化に制約され
ることなく、太陽光が必要な時にいつでも使える便利な
光を作ろうと、研究を始めたことが人工太陽灯の完成
につながった。色彩管理や美術品の鑑賞用照明などに
は、紫外線や熱戦の除去対策が必要となり、
この為に
−12−
化石エネルギー資源の大量消費による資源の枯渇と
地球温暖化が懸念され、
自然エネルギー利用への関心
が高まる中で、太陽光発電システムは世界の研究機関
や企業で様々な取り組みがなされている。
日本における
太陽光発電の導入は第一次石油ショックの翌年、1974
年のサンシャイン計画から始まった。太陽光発電システ
ムは個別住宅・集合住宅や地域集中導入、
そして工場
や公共の大型建築物など施設への導入が近年ますま
す盛んになってきている。
わが国各地で導入された集中
導入や大規模発電システムの例が写真映像で紹介さ
れた。
政府による新エネルギー供給目標は、
2010年:
482万Kw
(4.
8Gw)、2030年:1億Kw(100Gw)で、
この数字は
全国家庭での電力消費の約半分を賄える事になる。
各種太陽電池の分光感度特性について、積層型太
光が進む場合の道筋がなぜ直線になるのかということ
の解説です。今回は点の運動という力学的な観点から、
与えられた2点の間ではある種の積分値(Energy)が最
小となるような運動が実現されるという原理に沿った説
明でした。
そしてまずは、
この系における当の定積分(こ
れはラグランジュ関数とよばれるものを被積分関数とする
ものです)を提示します。
ここから先は力学を離れて数学
にギアチェンジ、積分値の最小値を求めるという問題—
変分問題—に取りかかりました。
このあとの進行は細か
に報告することもできませんが、大変に厳密な議論の運
び方(数学の先生なのだからあたり前でしょうが)
であっ
た分、
専門的に過ぎて理解の範囲を超えた方もいたかも
しれません。最後には各点での加速度がゼロであること
陽電池の変換効率の改善、太陽光の集光利用(集光
レンズ・凹面反射鏡)
と集光方式の比較などの技術的
な説明があった。
ミラー式は集光効率が良いがデッドス
ペースができ、大型システムしか適用されない。
また、集
光500倍以上となると温度上昇が問題となる。一方フレ
ネルレンズ式はレンズを透過させるので光の損失が多
い。
しかしデットスペースが出来ず、
小型から大型まで適
用できる。集光倍率1000倍以上でも温度上昇が抑制可
能である。
注目されている
「500倍集光式太陽光発電システム」
は、
165mm角のアクリル製フレネルレンズを更に3次曲
線のカーブをつけて集光効率を高めたレンズが用いら
れている。
このフレネルレンズ1枚に対してホモジナイザー
(二次光学系)
と太陽電池セル
(7×7mm)1個が発電
モジュールとして校正されている。
このモジュールを縦横
に配列し、
その配列数でシステムの発電量が決まる。
ま
た、
太陽光の日照条件(気象状態・日照時間・直射面・傾
斜面など)
に対する発電効率についてデータを基に説
明がなされた。
集光式太陽光発電システムの問題点は、
従来の平板型発電システムに比べて、
太陽の追尾制御
機構が不可欠であること、
出力変動が大きいことなどが
あげられ、効率改善がこれから先にもまだまだ必要であ
ると話された。
報告者:吉村
を導出し、証明の完成となりました。
この他にも直接に直
線の長さを考察の対象にする幾何学的方法もあるので
すが、
そのことを懇親会の席上で聞いたところ被積分関
数に√が出てきて面倒であるとのことでした
(こちらの方
法は本年4月号の月刊誌「数理科学」に出ていますので
興味ある方は読んでみてください)。
平成20年8月 第234回
講演会
「光はなぜ直進するのか:変分問題入門」
第234回オプトフォーラム
「光はなぜ直進するのか:変
分問題入門」は8月27日
(水)、上野のラ・ベル・オーラム
にて開催されました。講師は慶應義塾大学理工学部教
授前田吉昭先生です。一見したところ内容がビジネス
の視点から見た応用面とはかけ離れていたため、
しかも
「数学」であったために参加者数が気になったところで
したが、結局39名の方の参加を得ることができたのは
予想もしなかった欣快事でした。
講義内容は、
3次元空間の中の1点から他の1点へ
今でも気になっている点は、異業種交流会での基礎
的学問の講演がどの程度受け入れられたのかというこ
とです。
ただありていに言えば、
「基礎的」であるというこ
とは、特殊でない分多くのビジネス局面に関連付けられ
るチャンスが多いということでもあります。
すでに用意され
ているさまざまな学問の成果の中で、利用度の高さとし
ては数学が傑出していると言わずにはいられません。先
般、本屋で数理ファイナンスの本を立ち読みしたのです
が、
その内容たるや文系の数学などというレベルではあ
りませんでした。
こんにち、多くの方面に数学が利用、発
展させられていることには隔世の感があります。
19世紀
中葉にリーマンが自らの名を冠した幾何学を打ち立てた
契機は、数学それ自身の中にあったにしても、
それから
半世紀余りを経て一般相対性理論を記述する言語とし
て採用されるとは、本人も草葉の陰で驚いたはずです。
しかし、
仮にリーマンがこんにちの状況を知ったとすれば
別段驚くことにはならなかったかもしれません。
数式が飛び交った講演のあとは8月恒例の暑気払い
となりました。講師の前田先生もお酒は嗜む口(平均以
上)
、
大学や学会のことなど普段はあまり知る機会もない
ことをお話いただき、興味尽きない時間の流れに身を置
文責:高木 貢一
くことができました。
−13−
会員企業名 (アイウエオ順)
アークレイオプトロン株式会社
セリック株式会社
株式会社 アイ電子工業
株式会社 大興製作所
アナー・ガラス有限会社
台東精機株式会社
株式会社 飯山特殊硝子
高木電線株式会社
生田精密研磨株式会社
株式会社 橘光学
伊藤光学工業株式会社
中央精機株式会社
株式会社 今光学機械製作所
株式会社 ティーエスシー
英弘精機株式会社
有限会社 テック・ワールド
エーエルティー株式会社
東海光学株式会社
エドモンド・オプティクス・ジャパン株式会社
東芝テリー株式会社
株式会社 エフアイ・テクノ
株式会社 トキナー
オーエムジー株式会社
株式会社 ときわ光学
株式会社 オーディオテクニカ
有限会社 トップ企画
株式会社 オプティカルソリューションズ
株式会社 中原光電子研究所
株式会社 オプテック
日東光学株式会社
株式会社 オプテル
株式会社 ニデック
株式会社 オプトデザイン
日本真空光学株式会社
有限会社 河村久蔵商店
日本ピーアイ株式会社
京セラ株式会社
株式会社 ニューオプト
協和電子工業株式会社
株式会社 八 光
株式会社ケイエヌテー
藤倉商事株式会社
ケイエルブイ株式会社
フジトク株式会社
興栄化学株式会社
株式会社 プラズマテック
興和株式会社
株式会社 ベストメディア
ココリサーチ株式会社
有限会社 本多彫刻所
株式会社 三恵舎
株式会社 マーク
株式会社 三 立
マイクロカット株式会社
CBC オプテックス株式会社
有限会社 増田レンズ製作所
ジオマテック株式会社
株式会社 村上開明堂
株式会社 ジャパンセル
株式会社 目白プレシジョン
株式会社 昌 新
山下電装株式会社
株式会社 新広宣伝社
株式会社 ヤマト光学
株式会社 杉 藤
リストン株式会社
株式会社住田光学ガラス
株式会社 ルケオ
精研硝子株式会社
レボックス株式会社
セラテックジャパン株式会社
有限会社 和紘テクノ
光交流会スケジュール
10月 236回 オプトフォーラム
10月15日 見学会
場所 富士フィルム 小田原工場
11月 237回 オプトフォーラム
11月19日 講演会
板橋区立グリンホール701会議室
「わが社の技術・製品発表」
㈱飯山特殊硝子・伊藤光学工業㈱
㈱村上開明堂
12月 238回 オプトフォーラム
12月17日 講演会及び忘年会
講演会会場 中小企業会館
池田弘明先生
「光ファイバーを使用した映像信号の
伝送技術」
光交流会ホームページ
http://www.oepa.gr.jp/
光交流会創立 20 周年を期にホームページをリニューアルしました。
会の活動や会員企業の得意分野を紹介しています。
またここから会員各社のホームページにアクセスすることが可能
です。ぜひ ご覧ください。
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