26.「残された妻の上手な相続対策」 (1)子供が親と同居したり、親の面倒

26.「残された妻の上手な相続対策」
(1)子供が親と同居したり、親の面倒を見ることはない時代
現在の日本では、結婚した子供が、親と同居したり、 親の面倒を看たりする事
はほとんどなくなりました。
らいいのでしょうか?
そんな時代である今、夫を亡くした妻はどう生きた
突然の夫の死の時から老後の生き方を考えていたのでは
もう遅い事が多いのです。
以下、相続開始前と、相続開始後の両方で、妻が取る
べき10項目の相続対策を考えてみます。
①
まず、今横に居る配偶者・夫との良い関係を築くことから始まる。
②
自宅を確保する。
③
生命保険の活用で「納税資金」と「遺産分割の代償金」と「生活費」を確保する。
④
「年金」を確保する。
⑤
「介護費用」と「医療費用」を確保する。
⑥
「預金」+「年金」+「生活費」を確保する。
⑦
「預金」+「年金」+「賃貸収入」で「豊かな老後」を確保する。
⑧
子供との良い家族関係を確保する。
⑨
以上を、「生前贈与」と「遺言書作成」と「遺産分割協議」で実現する。
⑩
遺言書がなく相続が開始した場合の上手な対策
(2)まず、今横に居る配偶者・夫との良い関係を築くことから始まる。
一旦相続が発生すると、民法では、相続財産は法定相続人全員の共有(未分割の
ままの共有)になり、「遺言書があれば」それに従い、「遺言書がなければ」、法定
相続人全員で、均分相続の考え方で定められた「法定相続分」を基準として「遺産
分割協議」をして、遺産の分割をすることになります。
父親が生きている間は、父親の前で、「母親が住んでいる自宅を売って法定相続
分の財産を私にも下さい」と言う子は居ません。
しかし、父親が亡くなった後で
は、特に兄弟仲が悪い場合や親との仲が悪い子供が居る場合や生活に困窮している
子供が居る場合等々には、更にその子供の配偶者の要求が加わったりする時、「私
の分をくれ!」ということに必ずと言っていい程なります。
そうなることは、民法が「均分相続」を旨として定められているのですから、仕
方のないことなのかもしれません。
そうだとしても、母親がまだ生きている状態なのに、「母親の住む自宅を売って
お金をくれ!」と言うのは「やはりおかしい要求だ」、と思いますし、一旦そうな
ったら家族の関係はバラバラになり、元の仲の良い親子・兄弟の関係は失われてし
まいます。
親としてこんなに悲しいことはありません。
そこで、こんな残された家族の悲劇を食い止める為には、父親(夫)が生きてい
る内に「生前贈与」や「遺言書」を書いておくしかありません。
その為には、被相続人である夫が「自分亡き後、妻の生活や家族関係が仲良く行
-1-
くように」、生きている内にやるべきことをやりたくなるようにしなければなり
ません。
その為には、妻は「自分の死後に万全を尽くしたくなるような生涯連れ添った伴
侶・有り難い妻」と夫に感じて頂かなければならないからです。
貴女が、良い妻・良い母親であれば、良い家族関係ができているし、夫も残され
た妻の為にやるべきことをやりたくなるはずですから。
即ち、相続問題と家族関
係は、全て妻である貴女の心の持ち方から始まるわけです。
そして、夫と共に、現在の生活のあり方と、どちらかが残された時に、どのよう
な備えをしておくべきかを学び、相談し、実行しましょう!
(3)自宅を確保する。
夫または妻の死後、まず確保すべきは、今住んでいる自宅にそのまま住めるよう
にすることです。
例えば、夫婦と2人の子供が居る家族で、長男は結婚して、嫁とは性格が合わな
いので外に出て賃貸住宅に住んでおり、長男と仲の悪い未婚の長女が体の弱い母親
の面倒をみながら自宅に同居している状態で、自宅一つを残して夫が亡くなったら、
どうなるでしょうか?
法定相続分に従い、長男が強行に「自宅の1/4の持ち分をお金でくれ」と主張し
てきたら、支払うお金がなければ、自宅を売って支払うしかなくなり、自宅に住め
なくなってしまいます。
①
次のような対策を立てておくべきでしょう。
日頃から、家族に「妻(母親)は体が弱いので、私が亡くなった時には、自宅は妻
に残す」と言い含め、「遺言書」にもこの旨を記入しておくこと。
②
更に、自分に死亡保険をかけておき、妻と子供達にも生活の足しになるお金をそれ
ぞれに残すこと。
それでも納得しないような不仲な子供が居る場合には、「生命保険の受取人を妻
に指定した契約」をしておけば、「生命保険は相続財産にならない」ので、そこか
ら長男に支払う自宅の法定相続分又は遺留分(法定相続分の1/2)に相当するお金
を支払い、自宅を確保することができます。
③
もちろん、一番優れた方法は、母親が自宅に住み、子供達が協力して母親の面倒を
みながら、それぞれの生活も成り立つように配慮し、家族仲良く生きていけるよう
に、自分(夫)が生きている内から努力し、子供達の納得を得ておくことです。
④
「20年以上連れ添った配偶者(妻)への自宅の贈与は、2,000万円まで無税」の制
度を利用して、土地は路線価・建物は固定資産税評価価格でみた2,000万までの自
宅の贈与を妻に対して無税で行うことができます。
例えば、今川地区の80坪の土地・築20年の40坪の家なら、贈与税の評価価格は
6,500万+200万=6,700万位なので、2,100万÷6,700万=31.3%(31/100)までは
土地建物の所有権の持ち分を妻に贈与しても贈与税はかかりません。
これで、自宅の贈与を3/10の持ち分まで行い、妻の住む権利を強くしておくことが
できるわけです。
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(4)生命保険の活用で「納税資金」と「遺産分割代償金」と「生活費」を確保する。
「死亡生命保険」をかけておけば、「納税資金」や「遺産分割代償金」や「生活
資金」に当てるお金が相続人の手に残ります。
①
相続税は、相続開始の時(被相続人の死亡の時)から10ヶ月以内に、現金で一括納
付することが原則です。
日本の地主さんは、「地主」と言われるように土地を持っている割には一般的に
は現金を持っていないことが多いので、
「納税資金」を保険金(現金で支給される)
で用意するのが、相続対策としてお勧めの方法です。
それに、「延納」や「物納」もできますが、延納は金利が4%と高いし、物納は
手続きが煩雑で経費と時間がかかりますので、「納税資金は生命保険で作るのが最
適」です。
その保険の掛け金分は、被相続人の現金が少なくなった分、相続財産
が減り、節税にもなります。
②
土地は分割しにくいので、相続人の一人が取得し、他の相続人には、相続分に相当
するお金(「代償金」)を保険金から支払えば、スムーズな遺産分割ができます。
③
死亡生命保険に加入しておけば、残された妻や子供達の生活費が生命保険でできま
すので、大変に便利で有効な相続対策になります。
(詳しくは「生命保険の活用」参照)
(5)年金を確保する。
年金が幾らもらえるのか、知る必要があり、それを基礎にして、老後の生活費の
工面をしておくべきです。
専門家としては、FP(フィナンシャルプランナー)や
社会保険労務士に相談したらいいでしょう。 (詳しくは、「老後と年金」参照)
(6)「介護費用」と「医療費用」を確保する。
残念ながら、人は年を取ると段々体が思うように動かなくなり、階段がつらくな
り、自分でトイレに行けなくなり、病気ではないのにとうとう寝込んでしまいます。
そうなると、誰かの介護が必要になり、妻(あるいは夫)や子供の世話になるし
かなくなります。
また、老いると内臓も老いるので、病気になりやすくなり、病
気で病院通いや入院をすることが多くなります。
誰もが思います。
「元気で永生きし、ぽっくりと死にたい!」と。
また言い
ます、年老いて死ぬ人の最高の死に方は、「元気で永生きし、倒れたら3ヶ月間家
族に看病されて死ぬことである」と。
確かに「介護は3ヶ月位までなら、介護す
る人にも『やることはやった』、という満足感を与えるが、それ以上になると苦痛
になる」からである、と。
しかし、なかなかそううまくは行きません。
寝込んでしまって、何年間も生き
ていたら、家族に大変な負担をかけます。
年老いた妻(あるいは夫)の看護・介護は老老介護になり、妻の寿命を縮める
でしょう。
子供の場合は、子育てや仕事の忙しさの中でやらねばならないので、
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これまた大変な苦痛になるでしょう。
そこで、介護や入院は、専門家である介護施設や病院にお任せすることができれ
ば、家族はお見舞いに行けばいいだけになり、家族に負担をかけなくて済み、本人
も専門家の完全看護を受けられて安心だし、家族に負担をかけることの心労からも
解放されます。
その為には、介護施設に入り、あるいは病気で病院に入院する費
用を、親自身が用意できていれば問題は解決します。
これらのお金は、「預金」の他に、「医療保険」「介護保険」等の保険で用意する
こともできます。
(7)「預金」+「年金」で「生活費」を確保する。
60歳過ぎた夫婦が生きていくのに必要な生活費は、「最低限度で月に242,000円、
豊かな生活をするには月に379,000円 (一人になったらその半額)」が必要である、
というデータがあります(このデータは都会生活を基準にしています)。
この計算の下、自分たちの老後の生活費を用意する必要があります。
日本人の平均寿命は、男が80歳、女が86歳ですので、今60歳とすれば、以下の計
算になります。
最低必要な生活費は、 26年×12月×242,000円 = 7,550万
豊かに生きる生活費は、26年×12月×379,000円 =1億1,824万
「年金」+「預金」で用意できますか?
過ごす対策をお立て下さい。
ご自分の最後までの命を大切に、豊かに
地方に移住すれば、生活費は半分以下で過ごすこと
もできますが、病院や介護施設や買い物の便利さなども考慮して、お考え下さい。
(8)「預金」+「年金」+「賃貸収入」で「豊かな老後」を確保する。
上記のごとく、平均寿命が延びて老後が長くなったので、かなり老後の生活費が
必要になりました。
そこで、豊かな生活を続けたい人は、老後になっても収入の道を考える必要が出
てきています。
この為に、私が強く提案しているのが「アパート・貸家等の収益
物件を持つこと」です。
「アパート・貸家等の収益物件」は、入居者さえ居れば、年老いて認知症になっ
ても、外国に住んで居ても、旅行していても、賃料が自分の口座に入金され続けま
すので、「金の卵を産む鶏」を持ったようなもので、老後の収入源としては最高の
方法である、と言えます。
江戸の昔から、大家さんになることは老後の理想像だ
ったのはこの為です。
少子高齢化・人口減少の時代になりましたので、賃貸業は危ないのではないか、
との疑問もありますが、少なくなったとは言え、毎年110万人近くの子供が生まれ、
若者は結婚して自宅を買う(初めて家を買うのは平均32歳)までは、賃貸に住みま
すので、賃貸需要がなくなることはありません。
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また、首都圏は、2030年までは
人口が増え続け、GDPも10.2%伸びるという経済産業省のデータもありますので、
首都圏の中でも住みたい人の多い浦安市・ディズニーで若者に人気の高い浦安市
で、若者の賃貸需要がなくなることは考えられません。
そこで、入居者が居なく
なり、空室になる危険が少ない浦安のような地域に賃貸物件を持つことは、老後の
収入源としてお勧めできるものである、と思います。
預金の金利は1%にも満たないし、国債も2%以下だし、株式は得することもあ
るが損することが多く、年老いて頭や行動が鈍ったらとてもやれない危険な投資で
すので、これらと比べて、年間利回りが7~10%になる賃貸収入は、老後の投資に
はきわめて適している、と言えます。
年間賃料収入÷購入資金=0.07(7%)以上あれば、補修費、管理費、固定資産
税等を差し引いても5.5%を超えるので「買い」でしょう。
(詳しくは「豊かに生きる為の賃貸経営」参照)
(9)子供との良い家族関係を確保する。
残された妻として、老後生活を豊かにするには、何と言っても子供達との良い関
係を保つことが一番大事です。
親の心は、「子供の成長と幸せ」と「子供からの
感謝を感じられること」に尽きます。
この為には、未だ夫が生きている時から、
子供達との良い関係を築いていることが大事です。
人間の親としての生活は、三つの期に分けることができます。
①
親としての第1期は、子育て期
30~50歳の間は子供の成長の為に多くの時間をかけることになり、「子育てが最
大の仕事」になります。
けません。
子供達との良い関係は、子供達に優しくするだけでは築
父親の主な役目は、人の世の中を生きる厳しさと生きる術を教えるこ
と、母親の役目は、優しさで成長を見守ること、でしょう。 言わば「母親が太陽
で、父親が北風、この両方がないと、子供は力強く、優しい人間に成長できません」
誤解を恐れずにあえて言えば、「登校拒否」から「引きこもり」に至る子供が多
い時代ですが、中学生頃に子供にこの兆候があると気づいた時に、父親が母親に任
せ切りにして、子供に正面から立ち向かわなかった場合が多いように見えます。
子供に優しい、何とか守ろうとする母親ではなく、世の中の厳しさを知っている・
何か仕事をして生きて行かねばならないことを知っている父親が、命がけでその子
と対応していたら、ほとんどは解決したと思います。
生意気を言いましたが、私
は我が子のそういう兆候の出た時は、「親として言うべきことは言おう」「その為、
寝ている間に息子に殺されてもいい」「息子が一人出来そこなったら、私の人生は
失敗である」と覚悟を決めて、対決しました。
で生きて行く力をつけて、自立してくれました。
いことです。
お陰様で、息子達はそれぞれ自分
親として本当に嬉しく、有り難
親としてのやり方にはいろいろあるでしょうが、父親が本気で子供
に対応することが必要なことは確かでしょう。
私は、「父親は子供の友達ではなく、子供が乗り越える厳しい壁でなければなら
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ない」、と思っています。
②
(詳しくは「息子への手紙」参照)
親としての第2期、子供の自立応援期・老後生活の準備期
50代を過ぎると、「子供が独立できるように指導・応援するのが仕事」になりま
すが、子供が自立した後は、「自分達夫婦二人の生き甲斐探しと老後生活の準備が
仕事」になります。
③
親としての第3期、夫婦二人での人生の完成期
60歳過ぎの20~30年は老後生活になります。
子供達が自立したら、自分達が人
としてここまで生きてきた証・これから生きていく生き甲斐を見つけ、夫婦二人の
人生を完成させ、「ああ良い人生だった!」と締めくくりましょう!
「最後良け
れば、全て良し!」です。 上記の親としての3期間を、家族との良い関係を保ち
続けることが、夫婦の仕事・やり甲斐であり、良き家族の営みです。
以上のことを噛みしめて、親夫婦は子育てに当たり、老後に備え、子供達との良
い関係を築いていくことが、家庭を営む上では一番大事なことになります。
これ
が出来ていれば、遺産分けで家族が争い、バラバラになることなどないはずです。
(10) 以上を、「生前贈与」と「遺言書作成」と「遺産分割協議」で実現する。
以上、残された妻の上手な生前対策を述べてきましたが、これらのことを相続で
発生してから行うのでは、間に合いません。
未だ夫が生きている時から、夫婦で
協力して、「生前贈与」や「遺言書」の作成を行っておくことが必要です。
特に、子供の居ない妻の場合は、夫が死亡した場合、「遺言」がなければ「法定
相続」になり、「夫の両親が居れば両親に1/3が相続され」、両親が居なければ「夫
の財産の1/4が夫の兄弟に相続される」ことになります。
仲があんまり良くない
兄弟に夫の財産が1/3も行くのは納得がいかない人は、「遺言書」で「全ての財産
は妻に承継される」との遺言を書いておけば、兄弟には遺留分減殺請求権がないの
で、兄弟に相続権が行くことはなくなります。
(詳しくは、「今すぐにやる相続対策」参照)
(11) 遺言書がなく相続が開始した場合の上手な対策
「遺言書」を書かないまま、夫が死亡してしまった場合、民法によって、「相続財
産は相続人全員の共有」になります。 「相続とは、被相続人(死亡した人)のプ
ラス財産(預金や不動産等々)とマイナス財産(借金や連帯保証人等々)の全てを
ひっくるめた法律上の地位を相続人が引き継ぐことである」とされていますので、
例えば自宅は、登記簿上では被相続人である死亡した夫の名義のままですが、死亡
と同時に、相続人全員の共有になっているのです。
そこで、このままでは、未分割のままの共有ですので、第三者からは誰の物か分
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からないし、その自宅を売ったり、家賃を受け取ったりするのも、「遺産分割協議
書」と戸籍謄本で相続人であることを証明しなければならず、且つ、相続人全員の
意見が一致して全員の名前でやらなければ実行することができません。
預金の引
き出しでも同じです。
そこで、この「未分割共有の状態から相続人個人個人に財産を分ける」為に、
「遺
産分割協議」をすることになります。
①
自宅にそのまま住めるようにする。
どんなに元気な人でも、人は老いていきますので、段々と働き・稼ぐ力はなくな
ります。
そこで、残された妻にまず確保されなければならないのは、今まで住ん
でいた自宅にそのまま住み続けることができるようにすることです。
また、自宅
は生活の拠点であり、人間関係もそこを中心にできていますので、自宅が変わると
人間関係も切れてしまい、老人にはつらいことになるからです。
②
生活費を確保する。
人は老いていき、段々と働き・稼ぐ力はなくなりますので、生活費を確保するこ
とが大事です。
いくら親子が仲が良くても、子供に生活費の全てを出してもらう
のでは肩身が狭いでしょう。
年金の他に、預金はどれくらい、賃貸収入はどれく
らい、と計算して、必要な生活費を相続財産から確保できるようにしましょう。
特に、元気な時は未だ良いですが、寝込んだ時の介護費用や、病気の時の医療費
等々は子供に負担させることが難しいし、苦痛ですから、是非とも多少の余裕のあ
る生活費を確保する必要があります。
民法では、夫の財産は妻の内助の功があったからできた物であること、家族の中
心的存在ではあるが夫ほどは稼げないであろう妻の立場等々を考慮して、相続財産
の1/2又は1億6,000万以下までは、相続税はかからないとしています。
「遺産分割協議」では、「相続税を払わないで済む
から」「いずれ私がいなくなったら、みんなが相続することになるのだから」と主
張して、家族・相続人に納得して頂き、自宅と生活費を確保しましょう!
この民法の趣旨を活かして、
妻はいずれ子供達より先に死亡することになり、妻の取得した相続財産は、その
死亡と同時に子供達に引き継がれる物ですから、母親の老後の安定のためなら、子
供達も判ってくれることでしょう。
「年金」と「預金」の他に、アパートや貸家等の賃料収入があると生活が安定し
ます。
一人の人間が生きていくのに必要な生活費は、最低でも月に121,000円、豊かな
生活には189,000円必要だとされています。
ご主人が元気で、力のある内に、年金や生命保険に加入し、アパートを購入して
おいたのですから、これらを遺産分割協議で取得し、豊かな老後を確保しましょう。
(「生命保険と相続対策」参照)
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③
子供との良い家族関係を確保する。
何と言っても、母親(父親)の幸せは、「子供達が立派に成長して幸せである
こと」と「その子供達が、親である自分に感謝して、大事に思ってくれること」が
「感じられること」ですから、子供達との良い関係を築くためにできることは何で
もやりましょう!
子供の結婚式の費用、子供の住宅取得資金、孫達の学費、お小遣い、家族旅行、
誕生日のプレゼント等々、自分に余裕があれば出してあげることができるし、子供
や孫との関係もより上手く行くでしょう。
そして、豊かな老後を過ごし、「良い人生だった!」「みんな、ありがとう!」
と言って人生を締めくくりましょう!
2009年10月26日
-8-
記