『インドネシア･バタム市への低炭素技術ミッション（仮）』への参加を希望する企業募集のお知らせ公益財団法人地球環境戦略研究機関（IGES）は、シンガポールの経済圏の一角をなし近年経済発展がめざましいインドネシアのバタム市への低炭素技術ミッション（仮）に参加を希望される企業様を募集します。まずは、8 月に予定している第 1 回低炭素技術ミッション（仮）の概要を告知します。本ホームページで随時情報を更新して参りますので、ご関心のある企業は是非、IGES までお問い合わせください。１．主催機関について同ミッションは Y-PORT センター（横浜市、IGES）が実施する環境省委託事業「平成 27 年度アジアの低炭素社会実現のための JCM 案件形成可能性調査事業委託業務／横浜市・バタム市の都市間連携による JCM 案件形成支援事業委託業」の一環として実施するものです。横浜市は、市内企業の海外インフラビジネス支援の中核事業として Y-PORT 事業（横浜の資源，技術を活用した国際技術協力事業）を実施しており、市内企業、国際機関等との合同事業を進める Y-PORT センターを設立しました。バタム市と横浜市は 2015 年 5 月 27 日にバタム市の都市づくりに関する技術協力の覚書を交わしました。この度の低炭素技術ミッションは、この都市間協力の枠組みのもとで実施するものです。横浜市記者発表資料 URL：： http://www.city.yokohama.lg.jp/kokusai/yport/pdf/20150527pressrelease.pdf ２．バタム市についてシンガポールの南海岸から約 20km に位置しているバタム市は、バタム島開発協定（1980 年）、リアウ州開発の経済協力協定（1990 年）を経て、シンガポール国、マレーシア国ジョホール州との共同開発による成長の三角地帯の一角をなし、また自由貿易地域に指定されていることから、ビジネス拠点として注目されています。バタム市では、特に廃棄物処理･排水処理、省エネルギー、再生可能エネルギー等の分野において優れた低炭素技術の導入が必要不可欠だと考えられ、そのような技術を保有する日本企業に大きな期待が寄せられています。３．JCM（二国間クレジット制度）について一方、日本政府は優れた低炭素技術の普及や気候変動緩和活動の実施を加速し、途上国の持続可能な開発や地球規模での温室効果ガス排出削減・吸収行動を促進することを目的として二国間クレジット制度（Joint Crediting Mechanism: JCM）を提案し、同制度の実施のための二国間協定をアジア地域を中心に既に世界 12 カ国と調印しています。インドネシア政府との間では、JCM に関する二国間協定が 2013 年 8 月 26 日に締結され、現在プロジェクトの案件形成が活発に進んでいます。 JCM の協定国及び将来的な調印が期待される国においては、環境省の「二国間クレジット制度を利用したプロジェクト設備補助事業」や「二国間クレジット制度の構築に係る実現可能性等調査」等の補助金による支援が実施されており、上述の国々における日本の優れた低炭素技術の導入が強力に後押しされています。４．インドネシア･バタム市への低炭素技術ミッションについてこのような状況の中、IGES と横浜市等で構成する Y-PORT センターは、横浜市内をはじめとする日本の事業者が持つ低炭素技術のバタム市行政担当者･現地事業者への紹介および日尼の事業者間のビジネスマッチングの促進等を目的として 2015 年度に 2 回の現地での低炭素技術ミッションの派遣を計画しています。同ミッションにおいては、技術の紹介およびビジネスマッチングのためのワークショップの開催、現地でのプロジェクトサイト候補等の視察および調査等を行う予定です。なお、本事業では、上記ミッションに加え、バタム市行政担当者・現地事業者等を対象とした訪日研修を 2015 年 10 月に予定しており、日本においても技術紹介とビジネスマッチングを継続していくことで、さらに効果的に進める予定です。バタム市における貴社のビジネス展開･拡大のためのこの機会を是非ともご活用ください。【企業様の参加メリット】  横浜市とバタム市の都市間協力の下で行われるワークショップ等への参加を通じて、バタム市のニーズに関する情報収集や現地で事業を進めるうえでのビジネスパートナー探しなどのビジネス展開のスタートアップを支援します。また、案件によっては横浜市内での事業実績とあわせて製品・技術等を紹介することで、効果的なプロモーションが可能です。  バタム市行政担当者・事業者等を対象とした日本での視察ツアーの受入れを通じて、貴社の低炭素技術の現地側へプロモーションおよび現地関係者とのネットワーク形成が可能です  JCM 案件形成に向けて IGES やパシフィックコンサルタンツの助言を受けることが可能です。【スケジュール（予定）】 2015 年度のスケジュール（予定）実施年月日イベント内容開催場所 2015 年 4 月 20‐24 日（実施済み）バタム市調査インセプションミーティングバタム 5 月 25‐27 日（実施済み）バタム市来浜・施設見学、Y‐PORT ワーキングでの本邦企業との交流横浜 8 月（予定）第一回：低炭素技術ミッション（企業参加可）バタム（上旬）バタム側職員・企業等の施設見学等（企業参加可）（19‐21 日：予定）アジアスマートシティ会議における JCM 都市間連携専門家会合横浜第二回：低炭素技術ミッション（企業参加可）バタム最終報告会（企業参加可）バタム 10 月（予定） 11 月（予定） 2016 年 1 月（予定）【第一回低炭素技術ミッション（予定）】第一回低炭素技術ミッションの行程：後日掲載いたします。 ※イベントの開催時期･内容等については現時点での案であり、変更の可能性がございますことを予めご了承ください。 ※これらの全てのイベントへの参加を義務付けるものではございません。どのイベントにご参加いただくかはご相談の上決定させていただきます。【現地側参加機関･企業】（予定）  インドネシア・バタム市の行政担当者及び関連機関担当者  廃棄物処理、排水処理、省エネルギー、再生可能エネルギー分野における低炭素技術導入のニーズが高い現地企業。現時点での参加予定企業は以下の通りです。  バタム国際空港の運営会社  バタム国際フェリーターミナルの運営会社  産業廃棄物処理業者  バタムの工業団地【応募資格】以下を共に満たす日本の事業者  横浜市または横浜市内企業との連携による海外展開を検討している事業者で、横浜市 YPORT 事業によるバタム市との都市間協力の枠組みを通じた低炭素都市づくりに関心がある事業者  廃棄物処理、排水処理、省エネルギー、再生可能エネルギーの分野における低炭素技術を保有し、バタム市におけるビジネス展開･拡大を検討している事業者【参加費用等】  参加事業者の日本からインドネシアへの渡航費、滞在費、海外旅行保険費用等に係る経費は各事業者のご負担となります。また、IGES が参加事業者から参加費用等を徴収することはありません。【応募期間】  2015 年 6 月上旬～7 月中旬詳細については別途ご案内いたします。【応募方法】応募フォーマットを後日掲載いたします。フォーマットのダウンロード、必要事項をご記入の上、下記の応募･お問い合わせ先へご応募ください。応募・お問い合わせ先公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES) 気候変動とエネルギー領域浅川賢司〒240-0115 神奈川県三浦郡葉山町上山口 2108-11 Tel: 046-826-9592 Fax: 046-855-3809 E-mail: [email protected] 【主催機関，協力機関及びそれぞれの役割】 (1)主催機関  IGES：ミッション全体の企画･運営及び連絡調整 (2)協力機関  横浜市（Y-PORT センター）：バタム市との協力関係に基づく施策的アドバイス提供や Y-PORT 事業を通じた環境技術を有する企業の案件形成の支援  パシフィックコンサルタンツ（株）：温室効果ガス排出削減に関するデータ収集及び測定･報告･検証（MRV）に関する技術的支援参考リンク横浜市 Y-PORT ウェブサイト（http://www.city.yokohama.lg.jp/kokusai/yport/）第 12 回 Y-PORT ワーキング IGES 講演資料（PDF）：後日掲載いたします。新メカニズム情報プラットフォーム･JCM の基本コンセプト http://www.mmechanisms.org/ JETRO 海外ビジネス情報･インドネシア http://www.jetro.go.jp/world/asia/idn.html