仕 様 書

富加町議場放送設備等改修工事
仕
様
書
岐阜県加茂郡富加町
第1章
総 則
1.適用範囲
本仕様書は、富加町役場に設置されている議場放送設備の既存設備の撤去、機器類の製作、設
置、調整、試験について適用する。
2.履行期間
契約締結日から平成26年12月19日までとする。
3.工事場所
岐阜県加茂郡富加町滝田1511番地 富加町役場庁舎3階
4.工事概要
富加町議会本会議場のマイクユニット、スピーカー、録音機器等を更新するとともに、本会議
の中継をインターネット等によるVOD(ビデオ・オンデ・デマンド)方式で行うための、映像
設備を設置する。
5.適用法令等
請負者は当該工事に関する最新の諸規定を遵守し、工事の円滑な進捗を図るとともに、責任を
もって諸規定の適用運用を行わなければならない。
(1) 日本工業規格(JIS)
(2) 日本電気工業会標準規格(JEM)
(3) 日本電気規格調査会標準規格(JEC)
(4) 電気通信設備工事共通仕様(国土交通省建設経済局電気通信室編集)
(5) 電気設備工事共通仕様書(国土交通省大臣官房官庁営繕部監修)
(6) 電気設備工事標準図(国土交通省大臣官房官庁営繕部監修)
(7) 岐阜県公共工事共通仕様書
(8) その他の関係諸規定
6.法令の遵守
請負者は法令を尊守し、これに違反した場合は、発生するであろう責務が発注者に及ばないよう
にしなければならない。
7.保安及び衛生
(1) 請負者は、常に施工の安全確保に留意して現場管理を行い、災害防止を図らなければな
らない。
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(2) 現場管理は、労働基準法、労働安全衛生法、その他関係法令に従って適切に実施し、火
災、盗難その他事故防止に注意しなければならない。
(3) 強風、豪雨等、風水害及び地震に対する万全の措置を講じなければならない。
(4) 機械器具の取り扱い熟練者を配置し、常に機械の点検整備を安全に行い、運転にあたっ
ては操作を誤らないようにしなければならない。
(5) 施工中に事故が発生した場合は、事故発生の原因及び経過、事故による被害の内容等に
ついて、直ちに発注者に報告しなければならない。
8.工事の把握
(1) 請負者は、工事着手に先立ち現場の状況、既設設備の状況その他について綿密な調査を
行い、実情を十分に把握したうえで、施工しなればならない。
(2) 請負者は、常に工事の進捗状況について把握し、工程と実績を比較して、工事の円滑な
施工を図ること。
(3) 請負者は、工事の出来形、品質等が本仕様書の内容に適合するよう十分な施工管理を行
うこと。
(4) 請負者は、発注者の常時の施工状況の確認のため、適宜、必要な資料及び報告書等を提
出すること。
9.質疑
本仕様書等において、疑義又は規定にない事項が生じた場合は、速やかに発注者と請負者で協
議して定めるものとする。
ただし、施工上当然必要と認められる軽微なものについては、請負者の負担においてこれを施
工しなければならない。
10.瑕疵期間
本設備の瑕疵期間は、引渡し日の翌日から起算して1年とし、瑕疵期間内に生じた故障で、明
らかに設計、制作施工上の不備によるものについては請負者の負担で修理するものとする。
11.その他
本仕様書に記載のない省略事項であっても、機能・性能及び運用上、当然実施しなければなら
ない事項等については、請負者が無償で措置するものとする。
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第2章 システム概要
1.議場システム
(1) 事務局操作器の操作及び、液晶ディスプレイにタッチパネルを装着した表示方式とす
ること。また、事務局操作器は議場内に設置し、操作と表示が同時に行うことができ
ること。
(2) 演壇のマイクの音量は、発言者の選択により、自動的にその発言者の音声の記録によ
る音量レベルに調整され、誰が発言してもいつも同じ音量の放送になるようにするこ
と。
(3) 録音はICレコーダーへの録音とし、予備録音としてパソコンのハードディスクに録
音ができること。
(4) ハウリングを最小限に抑えるための機能を有すること。
(5) マイクロホンに自動点検機能があること。自動でスピーカーから音を流しマイク動作
試験ができること。
(6) 運用中に事務局操作器で行える事項のうち、主要なものは一画面で行えるものとし、
その内容については事務局の要望するものを表示できるようにすること。また、不必
要なものは、別の画面にて表示できるようにカスタマイズすること。
2.カメラシステム
(1) 議場システムと連動させ、議場システムで演壇又は自席での発言者を選択すると、カ
メラが適正な状態で自動的に発言者を写すこと。
(2) 自席から演壇までの全動作を自動的に写すこと。また、カメラ追尾中の映像が流れる
ことなく、複数台のカメラの切換により、あたかも手動で操作しているようなカメラ
動作と映像を実現すること。
(3) カメラの映像は、ブルーレイディスクに録画できること。録画品質はSD品質とする。
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第3章
機器仕様
本工事で整備する設備については、次の機器仕様を有するものとする。なお、機器仕様で参考型式を
示しているが、同等品以上(規格・品質が本仕様参考型式と同等以上)を可とする。
1,マイクユニット(型式:NCE-8555)
会議制御器に接続することにより、マイク入力、スピーカー拡声、発言/発言要求操作が行えるこ
と。機器間の接続は、汎用性の高いLANケーブルを使用すること。
(1) 会議者ユニット
・形状
卓上型
・マイク入力
ハイインピーダンス不平衡
・スピーカー出力
スピーカインピーダンス 8Ω -50mW 以上 1 回路
・周波数特性
100Hz~7kHz
・ひずみ率
0.2%以下(1kHz定格出力時、30kHzLPF)
・接続ケーブル
LANケーブル
・信号対雑音比
60dB 以上(1kHz定格出力時、
‘A’WEIGHT)
・その他
優先ボタン付き
-50dBu
1回路
(2) マイクロホン
・フレキシブル形エレクトレットコンデンサ 単一指向性 表示灯付き
2.制御架
(1)会議制御器(型式:NCU-397)
・会議マイク入力
ハイインピーダンス平衡
・会議マイク出力
ローインピーダンス平衡 160dBu 1 回路 4 系統
・周波数特性
50Hz~10kHz
・ひずみ率
0.2%以下(1kHz定格出力時)
・信号対雑音比
80dB 以上(1kHz定格出力時、
‘A’WEIGHT)
・制御装置(PC)接続 LAN接続
(2)ハウリングサプレッサ(型式:AFS224)
・周波数特性
20Hz ~ 20kHz(±0.5dB)
・THD+ノイズ
0.003%(+4dBu、1kHz)
・消費電力
9W
・入力端子
XLR×2、TRS フォン×2
4
0dBu
1回路
4系統
・出力端子
XLR×2、TRS フォン×2
・ハウリング機能
AFS
(3)電力増幅器(型式:BE-60)
・定格出力
60W
・周波数特性
50Hz~20kHz±3dB
・ひずみ率
1%以下
(4)端末制御パネル
・形状
ラック用パネル型
・レベルメータ
10W 8Ωに 0dB ×表示部点灯
・モニタスピーカ部
80mm フルレンジスピーカ
・アッテネータ
4段階切換式
(5)ICレコーダー(型式:DN-700R)
・ネットワーク接続
対応
・SD カードスロット
2スロット
・USB ポート
1ポート(音声メディア接続用)
・wav ファイル仕様
録音/再生とも:96/48/44.1 kHz 24/16 ビット(ステレオ/モノラル)
・mp3 ファイル仕様
録音:48/44.1 kHz 16 ビット
・外部制御端子
シリアルポート(RS-232C)およびパラレルポート(D-sub 25 ピン)
・リレー録音機能
あり
・タイマー機能:
あり(録音/再生 各 30 個設定可能)
・録音モニター機能
あり
・デュアル録音機能
あり
・プリ録音機能
あり
・スピードチェック機能 あり
・外部マイク入力:
あり(2ch、XLR 端子、48V ファンタム電源供給可能)
(6)SW-HUB(型式:FS-816S)
・通信速度
10Mdps/100Mdps
・ポート
10BASE-T/100BASE-TX(RJ-45 コネクタ)×16
オートネゴシエーション/MDIMDI-X 自動切替
Full Duplex 固定/Half Duplex 固定
・定格入力電圧
AC100V-240V
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(7)無停電電源装置(型式:YEUP―061SPR)
・電源
AC100V,50/60Hz
・最大定格電流
480W
・出力コンセント
4個
・バックアップ時間
7分
・バッテリ個数
3個
・本体サイズ
43.5×422×385mm(H×W×D)
(8)電源制御ユニット(型式:AV-P2800)
・電源
AC100V,50/60Hz
・最大定格電流
1490W(14.9A)
・電源コンセント
連動:後面 2P×12、3P×10 非連動:全面
(9)同期信号発生器 (型式:SG-401)
・信号方式
NTSC、SMPTE170M 準拠
・信号出力
ブラックバースト 75Ω 4 系統
SYNC 0.286V(p-p)
BURST 0.286V(p-p)
SCH 位相 ±10°以内
・電源
AC100V~AC240V 50Hz/60Hz
(10)映像・音声分配器(型式:DA-144)
・映像信号方式
コンポジット、NTSC
・映像入力
1.0V(p-p)75Ωまたはループスルー(自動切換)
VBS/VS 1 系統(コネクタ BNC)
・映像出力
1.0V(p-p)75ΩVBS/VS 4 分配出力
・音声信号方式
アンバランス(不平衡)信号 2 チャンネル
・音声入力
-10dBu 50KΩ以上 不平衡 2 チャンネル 1 系統
・音声出力
-10dBu ローインピーダンス 4 分配出力
・電源
AC90V~AC110V 50Hz/60Hz
(11)ブルーレイディスクレコーダー(型式:BR-160)
・ハードディスク容量
320GB 以上
・再生可能ディスク
DVD-RW/+RW,BD-R
・入力端子
アナログRCA
・電源
AC90V~AC110V 50Hz/60Hz
6
映像/音声
1 系統
(12)シーケンシャルスイッチャー(型式:SS-1000)
・映像信号方式
コンポジット信号,NTSC,PAL 対応
・映像入力
1.0V(p-p)VBS/VS75Ω10 系統
・映像出力
1.0V(p-p)VBS/VS75Ω1 系統 2 分配
・外部制御
LAN、パラレル
・電源電圧
AC100V 50Hz/60Hz
(13)4画面分割ユニット(型式:SW-D410)
・テレビジョン方式
NTSC 方式準拠
・カメラ入力
4 回路、VBS1.0V(p-p)、75Ω自動終端、BNC
・カメラ出力
4 回路、スルー出力、BNC
・モニター出力
1 回路、VBS1.0V(p-p)、75Ω、BNC
・分割表示
4 画面、2 画面、PinP(親+子画面 1,2)
・タイトル表示
1 行 8 文字、英・数・カタカナ・記号
・電源
AC100V、50Hz/60Hz
(14)収容架
・形状
自立型 1架 扉付き
・寸法
(幅)540mm×(高)1603mm×(奥行)595mm
・入出力端子盤
必要数
3.天井スピーカー(型式:PR-176)
・定格入力
6W
・出力音圧レベル
95dB
・寸法
(幅)230mm×(高)174mm×(奥行)100mm
・使用スピーカー
φ16cm ダイナミックコーンスピーカー(8Ω)
4.映像機器
(1)HDインテグレーテッドカメラ(型式:AW-HE60HN)
・タイプ
回転台一体型
・画像圧縮方式
H.264、JPEG
・光学ズーム倍率
18 倍
・デジタルズーム倍率
10 倍
・パンチルト機能
・寸法
(幅)160mm ×(高)178mm×(奥行)166mm
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(2)マルチインターフェースケーブル(型式:AW-CA20T6)
・専用ケーブル(カメラとカメラコントローラ間を接続)
5.事務局操作器
(1) パソコン
・OS
Windows7Pro
・メモリー
2GB 以上
・CPU
Core i5-4200M (2.50GHz)以上
・HDD
160GB 以上
・通信機能
LAN
(2) タッチパネルディスプレイ
・液晶表示方式
TFT アクティブマトリックス方式
・画面サイズ
17 インチ
・最大解像度
1280×1024
・表示色
1677 万色
・輝度
200cd/㎡
・タッチパネル方式
超音波表面弾性波方式
・映像信号入力接続
アナログ RGB ミニ D-SUB15pin
・電源
AC100V~240V
50Hz/60Hz
(3) 13.3 型液晶テレビ(型式:NEKO-10000A)
・画面サイズ
13.3V 型
・画素数
1.280×800
・視野角
60 度
・接続端子
HDMI 入力端子、AV 入力(RCA ピン)
・電源
AC100V、50Hz/60Hz
(4) カメラコントローラ(型式:AW-RP50N)
・リモートカメラ制御 IPv4、RS-422(AW シリーズプロトコル)
・カメラ接続台数
シリアル接続:最大 5 台、 IP 接続:最大 100 台
・リモート制御機能
パン/チルト、ズーム、フォーカス、アイリス、ゲイン、
ペデスタル、シャッター、ディテイル、ホワイトバランス(オート、
R/B ゲイン)、ブラックバランス(オート、R/B ペデスタル)、シーン
ファイル切替
・インターフェース
10BASE-T/100BASE-TX(IP 制御用)RJ45×1
RS-422(シリアル制御用)RJ45×5
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TALLY INPUT × 5 系統(フォトカプラ受け)
GPI INPUT × 4 系統(フォトカプラ受け)
GPI OUTPUT × 4 系統(オープンコレクタ出力)
D-sub 15 ピンメス×1
・動作温度
0℃~+40℃
・許容湿度
10%~90%(結露なきこと)
・電源電圧/消費電力
DC12 V ±10 %( AC アダプター添付)、0.5 A
DC ジャック×1
(5) ソフトウェア
① Widows7のアプリケーションソフトとすること。
② 議会中に操作する画面と議会中に操作しない画面は、1個のスイッチを設け、そのスイ
ッチにより運営中と待機中に切換え、誤動作を生じないようにすること。
③ メインウィンドウ及びサブウィンドウは、それぞれ独立して操作画面を選択できること。
④ メインウィンドウは議席配置を必要とする画面とし、サブウィンドウは操作のみで行える
ものとする。各ウィンドウの背面色は、仕様打合せ時に指定するものとする。
イ)メインウィンドウ
出席状況、マイク選択、発言残時間、個別音量とする。
ロ)サブウィンドウ
メインウィンドウの補助的操作を行う。画面下の操作ボタンにより画面を選択する。選
択できる内容は、操作パネル、音量調整、発言残時間、録音時間、カメラ操作とする。
⑤操作内容
イ)出席状況
出席議員の操作を行うことにより、出席議員の表示及び出席議員数の表示ができるもの
とする。
ロ)個別音量
・議員や職員等、個別で音量設定ができること。
・演壇発言と自席発言の切換スイッチ付きとすること。
・演壇発言時にマイクを選択すると、選択された議員又は職員の音声レベルに演壇マイ
クロホンが設定できること。
・自席発言時にマイク選択をすると、その席のマイクが動作し、音声レベルは予め設定
されたレベルであること。
ハ)発言残時間
演壇の発言残時間を計測できること。
二)音量操作
動作しているマイクの音量操作ができること。
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ホ)録音連動
ICレコーダーの起動、一時停止、停止の操作が行えるものとする。ICレコーダー
と同時にパソコンのハードディスクに録音ができること。
へ)カメラ操作
マイク選択画面内にスイッチ機能を設け、強制的に議長席、議員全員の採決状況等が
写せること。スイッチ数は8個とする。又、サブウィンドウ内に操作スイッチを設け、
カメラの連動停止ができること。
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第4章
工事仕様
1.工事着手にあたっては、既設システムの十分な事前調査・検討を行い、適正かつ効率的な作業を
実施すること。なお、既設設備に損傷等影響を与えた場合は、請負者の責任において対応するこ
と。
2.機器・部品等の輸送及び搬入については、発注者と打ち合わせの上、日程時間を決定すること。
3.施工する機器、部品が現地に到着した時点で、使用材料調書、仕様書等により数量の確認を行う
こと。万が一、不足な点が生じた場合は、直ちに関係部門に連絡し、速やかに対処すること。
4.現地への搬入は、工程に併せて、長期保管等が生じないよう十分な配慮を行うこと。
5.荷おろし、建屋への搬入については、機器を損傷させないよう最大限の注意を払うこと。また、
安全対策を十分に行うこと。
6.事務局操作器は事務局長席に設置するが、将来速記者席に移設出来るように配線を敷設しておく
こと。
7.本工事の施工上、必要となる軽微な部品及び消耗品は、本工事に含め、請負者の負担において施
工すること。
8.必要に応じて、機器の取扱方法・説明書等の資料を作成するとともに、取扱者に説明すること。
9.試験、動作確認等を実施すること。詳細については、別途打ち合わせにて決定する。
10.仕様書に定められた内容、現場納まり等の不明な点や、施工上の困難、不都合が発生した場合は、
その都度監督員と協議すること。なお、仕様書どおりの施工であっても、使用上の不具合が発生
又は想定される場合は協議の上、改善策を講じること。
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