st02.doc // 2005/05/03 // H. Ueda // B5 質問と答え 2課.Valencia p.25 ■本文 *(2)「un par de veces al año」という表現がありますが、どうして「al」año となるのですか?「一年に」なら、英語では few times a year などと言うので、 uno año と言う言い方はありませんか? →al, a la は「…につき」という意味で使われます。また, 「…につき」は,por un año「一年で」という言い方もできます。un par de veces al año は英語にす ると a couple of times a year となりますが,スペイン語の al año と英語の a year は違う言い方になります。 *(2)の un par de veces al año は voy の目的語ですか? →voy は ir という自動詞の活用形なので, 目的語はありません。un par de veces al año は名詞句ですが,この文の中では副詞のように働いています。頻度や 時を示す名詞句はそのままの形で副詞になることがあります。 *(6) Sí, tienen unas playas estupendas... とありますが、どうしてここは tienen になるのですか?主語が Valencia なら tiene になる気がするのですが…根本的 に理解していなかったら申し訳ありません… →3 人称複数形は一般の人を指すことがあります。英語の they とよく似てい ます。ここでは,Valencia の人々という意味です。 *(4) 1 課ではスペインがヨーロッパの南にあるのを言うとき en el sur de Europa というのに,2 課のバレンシアがイベリア半島にる,という所では al este de la Peni/nsula Ibe/rica となっていて,en と a は使い分けているんです か? →その通り en と a を使い分けています。1課の en el sur de Europa はスペイ ンを Europa 全体の中に位置づけています。 2課では話し手が Madrid にいて, その東方に向かった位置に Valencia がある,という意味です。 1 *(6) 主語がとくにないのに3人称複数をとるのはどうしてですか。同じよ うに3人称単数をとることもあるのですか? →3人称複数形は主語を一般化します。このときは「彼らは」という意味で はなく,主語を(話者を含まない)一般の人とするか,またはそれを曖昧に して訳さない方がよいでしょう。たとえば,ここでは「彼らはすばらしい海 岸を持つ」ではなく, 「すばらしい海岸があります」のような意味になります。 一方,3人称単数では限定されるので特定の人をさすことになります。後で 習う再帰代名詞を使えば,やはり主語が明示されなくなり一般人称に近づき ます。 *(7) 本文では la huerta となっているが,las huertas にしなくてよいのだろう か? →確かに現実には huerta は複数あるはずです。もちろんここで las huertas と いうことも可能です。そのときは,実際に複数の huerta をイメージしていま す。一方,本文のように la huerta とすると,一般の huerta,全体としての huerta がイメージされます。 *(7) スペイン語の cantidad と英語の quality の形がかなり違いますが…。 →ラテン語の qua はスペイン語では ca に変化し,ラテン語の tate(m) はスペイン語 の dad に変化しました。英語の語尾 ty はスペイン語の dad に対応します。 *(8) gran と grandes は gran が量を,grandes が大きさを表すのだろうか? →grande は単数の名詞の前に置かれると gran となります。そのときは,偉大 さや重要さ,量などを示します。一方,grande は名詞の後や形容詞が名詞か ら離れて使われるときの形です。そのときは具体的な大きさを表すことが多 いのです。これはまた複数 grandes にもなります。このように,gran と grande の違いは基本的に名詞に対する位置によるものです。そして名詞の前になる と意味が抽象的になり,名詞のあとになると具体的な大きさを示します。(8) の grandes ciudades では名詞の前にあるので,具体的な大きさよりも,人口や 重要性なども含めた「大都市」という意味になります。単数ならば gran ciudad です。一方,una ciudad grande「大きな都市」というと第一に面積がイメージ されます。 2 *(9) ¿dónde?になぜアクセント記号がつくのですか? →疑問詞にはアクセント記号がつきます。 *(11)の Por は何を意味しますか? →これは¿Por qué?という「理由」を聞く疑問詞の一部です。英語では Why? という 1 語で聞きますが,スペイン語では「何」¿qué?の「理由で」por とい う構成になります。 *(11) ¿Por qué?は英語の For what?に対応するが意味が違う。 →英語の for にはスペイン語の por と para が対応します。¿Por qué?の por は 「理由」を示すので,英語のように「何のために」というのではなく, 「何の 理由で」という質問になります。英語の For what は,スペイン語では??Para que/?となります。なお,para は歴史的には por + a という2つの前置詞が合体 したものです。 *(11) yo と me の区別は? →yo は主語で me は目的語です。詳しくは 3 課で説明します。 *(12)は las Fallas はどうして固有名詞なのに la がつくのですか?Fallas は固 有名詞でも s が付くのですか? →Falla はラテン語の facula「たいまつ」に由来する普通名詞で,現代スペイ ン語では「(バレンシアのサンホセ祭りで焼かれる)張り子の人形」を指しま す。それが Valencia 独特のお祭りの名前として大文字で書かれます。このよ うに大文字で書かれていても普通名詞に由来するものは定冠詞がつきます。 複数形になる理由も普通名詞だからです。 *(13)の toda la ciudad と todas las ciudades の違いは? →ciudad の複数は ciudades です。toda la ciudad は「1 つの都市全体」を意味 し,todas las ciudades は「(複数の)すべての都市で」を意味します。 *(15)の los muñecos arden junto con...はどうして los muñecos arden juntos con... 3 ではないのですか? →junto「…といっしょに」は副詞で使われるときは変化しません。形容詞と して使われるときは,それがかかる名詞に一致して性数が変化します。15 の 場合は動詞の arden を修飾する副詞として使われています。 *(15) どうしてスペインでは人形を燃やしたり割ったりする行事が結構あ るのでしょうか?(人形がかわいそうな気がしてしまうのですが…) →たしかに,せっかく作った人形を焼いてしまうのはかわいそうですし,も ったいないのですが,この祭りの起源は,昔の大工さんたちがサンホセの日 (3 月 19 日)に木ぎれなどを燃やしてたき火をしていたことだそうです。日本 でも,たとえば青森県の「人形焼き」(7 月 20 日)や京都の平岡八幡宮で行わ れる節分祭でも人形が焼かれます。それぞれ伝統や宗教的な意味があるので しょう。 *(16)の durante。1課に出て来た mientras と2課に出て来た durante は同じ意 味のように見えますが、使い分けはどのようにすればよいのですか? →どちらも「…(の)間」と訳されますが,mientras は接続詞で,次に節が来ま す。durante は前置詞で次は名詞句です。 ■文法 1.現在.不規則変化 *なぜ不規則動詞が生まれたのですか? →次が参考になると思います。 「スペイン語の動詞活用」 • http://gamp.c.u-tokyo.ac.jp/~ueda/gakusyu/katuyo.pdf *ir の不規則が v~で,ir と何の関係もないように見えますが…。 →voy, vas, va...はラテン語の他の動詞(vadere「川を渡る」)を補充したもので す。それで形がまったく違うことになりました。 *現在形の不規則活用は,どうして1人称単数の所ばかり不規則な活用なん ですか。 →「g」の動詞は,ER 動詞と IR 動詞だけで,AR 動詞はありません。ER, IR 4 動詞の活用語尾を見ると,1 人称単数形だけが後母音(o)となり,残りは全部, 前母音(e, i)になります。このように後に続く母音の性質が条件となって,音 韻が一定の変化をしたのです。たとえば,hago は-c-が2つの母音に囲まれて いますね。そのために有声化していますが,他の位置では haces, hace, ...のよ うに次の母音が前母音(e)なので, 「c」の音が口の前の方で発音する英語の th のように音に変化しました。hago は次が後母音の「o」なので,そのような 変化はありませんでした。decir-digo についても同じことが言えます。 conocer-conozco は元の形が conozcer のような発音でした。これ前母音(e)の前 では容易に conocer になりますが,[o]の場合は例外で「z」が残り,conozco という形が保たれています。他の動詞については,go 型の動詞と同じように 変化する類推作用が働いたようです。動詞の活用の全体については, http://gamp.c.u-tokyo.ac.jp/~ueda/gakusyu/index.php の「スペイン語の動詞活用」を参考にしてください。 *なぜ ir の現在の活用は不定詞の形とまったく違うのですか? → ir という動詞に voy, vas, va という活用形があるのは,本来 ir とは異なる(ラテン 語の)動詞が合流したためです。ラテン語の vadere という動詞ですが,「川を渡る」と いう意味です。中世のスペイン語ではたとえば現代スペイン語の vamos の形では なく imos という形も使われていました。 *スペイン語には助動詞がないのですか? →querer, poder, ir a などが助動詞の部類に入ります。これらの動詞には次に不定 詞が続き,不定詞の目的語が助動詞の前に置くことができます。たとえば,Lo vamos a ver. 私たちはそれを見ましょう。 *saber と conocer の意味の違いがよくわかりません。 →saber は基本的に知識として知っていることを示します。一方,conocer は 経 験 に よ って 知 っ て いる こ と を 示し ま す 。 次の 例 を 参 考に し て く ださ い。??<Conoce> usted al sen/or Pe/rez? -- <Se/> quie/n es, pero so/lo le <conozco> de vista. // あなたはペレスさんをご存知ですか.―どなたかはわかりますが, ただお顔を存じているというだけでございます 5 *語根母音変化動詞の pensar と pedir で,同じ e の部分でも pensar では e→ie に変化して,pedir では e→i に変化するのはなぜですか。 →これは,e という母音によるのではなく,それぞれの動詞がどのような活 用のタイプに属するのかによります。同じ e があっても,たとえば presentar の e は変化しません(規則動詞です) 。同じ「e」なのにこのような区別がで きた理由はラテン語で母音が長短2種あったためです。長母音はそのままス ペイン語に継承されましたが,短母音は e>ie という変化を受けました。これ が pensar の活用形の理由です(e>ie, o>ue の変化は AR 動詞と ER 動詞に限り ます)。一方,pedir は語尾の ir の部分の i が条件となり,異なる音変化を生 みました(e>i の変化は IR 動詞に限ります) 。動詞の活用の全体については, http://gamp.c.u-tokyo.ac.jp/~ueda/gakusyu/index.php の「スペイン語の動詞活用」を参考にしてください。 *どうしてスペイン語では主語を省略するようになり,形容詞や動詞を変化 させるようになったのですか。 →言語の歴史を振り返ると実はスペイン語のように主語がないタイプや,形 容詞や動詞が変化するタイプの方がヨーロッパの言語の根源に近いことがわ かります。一方,たとえば英語では主語を動詞に並記させるようになり,ま た形容詞・動詞の変化がなくなったりしました。このように言語は一定のタ イプに固定されるものではなく,変遷や変異をも含めて相対的に見るほうが よいと思います。スペイン語を学習することで私たちはいろいろな視点や考 え方も学ぶことができます。 *-cer, -ner の2音節の動詞は go 型になりやすい? →-cer の動詞はその前に母音があれば zc になりますが,hacer と cocer が例外 です。また,-ner の動詞は,ほとんどがたとえば contener, componer などのよ うに tener と poner の合成語になりますから,それらも同じように contengo, compongo というように変化します。これにも cerner という例外があります。 お気づきのように単語は語尾から調べてみるといろいろな発見があります。 そのような配列に資料を次の場所に作りましたので,参考にしてください。 http://gamp.c.u-tokyo.ac.jp/~ueda/kenkyu/gyakubiki/index.php 「逆引きスペイン語辞典」です。 6 *不規則動詞は全部で何個ぐらいあるのですか? →試算では 800 位だと思います。しかし,これらは一定の規則に従っていま すから,初めは代表形をしっかり覚えましょう。次を参考にしてください。 http://gamp.c.u-tokyo.ac.jp/~ueda/gakusyu/hukisoku.txt 「不規則動詞対応表」です。 *hui/s にアクセント記号がつくのはなぜですか? →hui/s は本来ならば1音節語であり,しかも ui は閉母音の連続ですからアク セントは後の母音[i]にあるはずです。そこで,規則からはアクセント記号は 不要なはずです。実際にスペインの言語アカデミー(1999)はアクセントのな い形を認めています。一方,hu-i/s というように,母音を分けて発音するこ ともあるので,その場合はアクセントをつけてもよい,とも言っています。 どちらのほうが多いのかはあまり書かれた資料の頻度がなくて正確には言え ないのですが,16 世紀以降の近代スペイン語の資料を調べてみるとアクセン ト記号をつける方が断然多いようです。日本のスペイン語教育の辞書や参考 書では従来から hui/s の形を載せています。私はアクセントを外してもよいの ではないかと思います。 *不規則動詞はこれで全部ですか? →基本的に現在形のタイプはこれで全部です。語根母音変化と zc の動詞,お よび uir で終わる動詞は他にもあります。 2.形容詞 *un estudiante español は「スペイン語を勉強する学生」になるのですか?そ れとも「スペイン人の学生」となるのですか?どのようにして書き分けたら 良いのでしょうか? →un estudiante español は「スペイン人の学生」です。 「スペイン語の(を勉強 する)学生」ならば un estudiante del español となります。 *形容詞+名詞の変化について。 →次の「スペイン語ガイドブック」に詳しく説明しました。 7 • http://gamp.c.u-tokyo.ac.jp/~ueda/guia/kei-huku/keiyosi.pdf その他 *スペイン語の語順はまったく自由ですか? →平叙文ならば基本的に主語+動詞,疑問文ならば,動詞+主語になります が,平叙文でも主語が後ろになることもあります。新しい情報として提示す るときは,主語が後ろになります。 *疑問詞を使った疑問文の語順は? →疑問詞+動詞+主語が基本的な語順です。たとえば¿Qué quiere hacer José? (ホセは何をしたいのですか?)主語がないときは次のようになります。¿Qué quieres hacer? (君は何がしたいの?) *疑問文に対して否定文で答えるときの語順は? →たとえば,¿Tienes tiempo? (君時間ある?) -- No, no tengo tiempo. (いいや, 僕は時間がない)のように言います。最初の No で前の文を否定し,次の no が動詞 tengo を否定します。 *se と sé の違いは強く読むか弱く読むかの違いですか? →発音に関してはそうなります。機能については,se は代名詞,sé はこの課 で見るように動詞の活用形という違いがあります。 *不規則動詞の活用の仕方は同じ g の動詞であっても,しかも同じ er や ir で終わる単語であっても違っていて規則性のようなものが見られない気がす るのですが,この活用の仕方は個々の単語毎に覚えるものなのですか? →活用語尾は er 動詞や ir 動詞と同じになりますが,語根の部分に特殊な子音 があったり,母音変化があります。規則としては,語尾に a, o という母音(i, e という前母音以外)があるときに,zc や g の母音が現れます。二重母音に ついては,p. 26 1)と同じ規則です。 *conocer と saber。que がつくときは必ず saber が使われますか? →conocer は経験して知っていることを示し,saber は知識として知っている 8 ことを示します。そのため que 節は saber を使います。 *zc の動詞と g の動詞はどうやって見分けたら良いのですか?これも単語毎 に覚えるしかありませんか? →zc の動詞は「母音+cer, cir」という動詞です。ただし,hacer は除きます。 hacer などの g の動詞はこれらの動詞に特有ですが,これに接頭辞がついた動 詞も同じように変化します。たとえば,componer は poner と同じように変化 します。 3.a+「人」を示す直接目的語 *¿Conoces a Juan?と Conozco al Sr. López. では,どちらも人物なのにどうし て a と al との使い分けがなされているのでしょうか? →Sr.は señor の略語で señor と読みます。これは普通名詞なので,その人に言 及するときは定冠詞をつけることになります。文法的な関係は Sr. (señor)と López が同格になります。一方,Juan は固有名詞なので定冠詞はつけません。 また,al は a (前置詞)+ el(冠詞)が合成されてできたものなので,女性ならば a + la となります。cf. Conozco a la Sra.. (señora) López. *男性は a+el=al となるのが,女性の場合は a + la で,合成されて ala とな らずにそのまま a la なのですか? →その通りです。de と a は次に男性単数の定冠詞が続くときは,それぞれ del と al という合成した形になります。女性の定冠詞(la)や複数の定冠詞では合 成しません。他の前置詞でも合成は起こらないので,al と del という形だけ 覚えておきましょう。 *なぜ,a+「人」を示す直接目的語で,a に意味がないのにつけなければい けないのですか? →スペイン語は語順がかなり自由なので,a をつけないと,名詞の位置だけ ではそれが主語なのか目的語なのか不明になります。たとえば José conoce a María というとき,a があるので María が目的語,a がない José が主語である ことがわかります。一方,それが「物」ならば,たとえば José conoce Madrid. という文で考えると,Madrid が意味的に主語にはなれないので,a は不要に 9 なります。ラテン語から発達したスペイン語はかなり早い時期からこの直接 目的語の a をつけるようになりました。ラテン語では名詞の語尾が変化して 主語であるか目的語であるかが明示されていました。スペイン語になってそ れが消失したので,この前置詞 a が機能的にそれを補ったのです。 ■観察 *「観察」p.32 の 1) lotería の上にある graduado escolar の意味は? →義務教育を終えていない人のために特別な課程で教育するところです。就 職などのために必要になります。 *「観察」p.32 の 2) 1 x 2 の意味は? →A チーム(ホーム)と B チーム(ビジター)の対戦で,1が A が勝つことを予 想するときは 1, B ならば 2,引き分けならば x とします。 *前々回の「観察」に朝食のメニューがあって値段が書いてあったので気に なったのですが、スペインの物価は日本と比べてどうですか? 昔は日本と比べて物価が安い国だったのですが,現在ではほとんど変わりま せん。(市場などで買う食料品は安い) ■動作 *「動作」の un poquito は un poco と違いはありますか? →どちらも「少し」という意味ですが,un poquito のほうがさらに少ないこ とを強調します。また口語的なので相手への親しみが感じられます。 *「動作」p.32, 1) 手をこすっている動作がどうして金持ちの意味になるの ですか? →紙幣を数えている動作です。 「お金」を意味します。 *「動作」p.32, 1) dinero はクウェートやリビアの通貨ディナールと似ていま すが…? →本来はラテン語の denarius からスペイン語やアラビア語に伝わりました。 denarius は「10 ずつの」という意味の形容詞で,den(i)はスペイン語の diez (10) 10 と共通の語源を持ちます。 *「動作」p.32, 1) 現金でなくカードで支払うと金持ちということなのです か? →この人はカードを何枚も持っているようです。 *「動作」p.32, 1) この動作を英語の劇で見ました。西洋人は皆ああするの でしょうか? →スペイン独特の動作もありますが,欧米に共通のものやもっと広い範囲で 使われているものもあります。日本のものと比べるとおもしろいと思います。 *「動作」p.32, 1)の Éste になぜアクセント記号がつくのですか? →指示代名詞にはアクセント記号がつきます。指示語のアクセント記号につ いては 4 課で扱います。 *「動作」p.32, 2) ¿Qué van a tomar?の van a は英語の be going to と同じです か? →はい。スペイン語の ir a +不定詞は英語の be going to 不定詞と同じように 使われます。 ■練習 *「練習」p.29 の 1) 4 の文の構造は? →la madre le cuenta un cuento al niño の le と al niño は同じ人を指します。この ように代名詞が他の名詞を(重複して)指すことがあり,とくに間接目的語の 場合によく起こります。 *p.31. 練習 5 で国名を「∼の人」とするときに語尾に何をつければよいかとい う規則性はあるんですか? →一般性のある規則はなく,それぞれの国名に固有の形容詞があります。しかし, 形容詞の語尾にはあまりバリエーションがありません。140カ国語ぐらいで調 べてみましたが,80カ国以上は男性・女性形が-o / -a という語尾になります。 たとえば,mexicano, mexicana. 次に多いのは és - esa です。例:japonés / -esa(3 11 0以上)。また,ense, í, ta で終わる形容詞も6∼8ぐらい見つかりました。 canadiense, iraní, croata. くわしくは「スペイン語学習ガイド」→「語句」→「国 名の形容詞」をご覧ください。 ■その他 *英語では s で始まる語が,なぜスペイン語では es になるのですか? →s+閉鎖音(p, t, k)という連続はスペイン語では es+閉鎖音(p, t, k)となりま す。たとえば,espía (spy),estudiar (study), esquí (ski)。これは,s のほうが閉 鎖音よりも聞きとりやすいので,s だけで音節を作る傾向があったためです。 音節を作るために本来なかった母音 e を語頭に付け加えました。日本語では 子音だけの発音ができないので子音の後に u を付け加えます。たとえば「ス パイ」(supai).この現象とよく似ています。 *bien (muy bien)と bueno (buenas playas)の違いは? →bien は「よく」という意味の副詞で bueno は「よい」と言う意味の形容詞 です。 12
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