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3. 列車の乗り方
4.列車利用のポイント①
ヨーロッパの鉄道駅はとても使いやすい。ほとんどの駅では、駅の中央に
駅へ行く出発時刻の少なくとも 20~30 分は余裕をもって駅へ移動してください。
発着時刻を表示する案内板が設置されている。予約/チケットで列車の
ヨーロッパの駅には改札口がありません。乗車後に車掌の検札を受けてくださ
番号と出発時間を確認し、案内板を見て列車番号を探そう。案内板で自
い。
分が乗る列車が見つかったら、列車が出発するプラットホーム番号を確認
駅構内にある出発案内板で列車の発車時刻、行き先、プラットホームナンバー
する。
を確認してください。
プラットホームに着いたら、各車両(コーチ)に付いている車両番号を確認
途中駅で切り離される予定の行き先の違う車両が連結されている場合があり
しよう。車両(コーチ)番号は予約/チケットに記載されている。車両の側
ます。
面には、車両(コーチ)番号とともに座席(寝台)クラスも明記されている。
各車両のドアの脇についている行き先・経由表示板っを必ず確認して乗車して
列車に乗ると、飛行機と同じように、座席に番号が付いている。乗車し、予
下さい。
約/チケットに記載されている座席番号を見つけよう。
ヨーロッパの列車のほとんどの車両は、SMOKING と NON-SMOKING に別れて
ヨーロッパの鉄道駅では、国際空港と同じようにわかりやすい国際標準の
います。喫煙をされる方はご注意下さい。
絵文字(ピクトグラム)が使われている。この絵文字にしたがって行動する
列車は時間になると合図なく発車します。予定時間の5分前には乗車している
といいだろう。自分の列車が見つからない場合は、駅の係員にたずねれ
ようにしてくだい。
ば教えてくれる。
行き先別に列車の編成を組み直して切り離す必要がある場合には、途中駅の
停車中に列車が動いてしまうことがあります。ホームに降りて足をのばしたい
方は慎重に。
車内では放送がないので自分の降りる駅と、その一つ手前の停車駅名を覚え
ておくと便利です。
5. 列車利用のポイント② 荷物はどこに?
6. 列車の予約方法は? 列車は遅れたりしない?
①最初に使用する前に、駅の窓口で使用開始日、終了日、パスポート番
現地で予約される場合、通常、日本と同様に、駅の窓口で区間や日時、ク
号を記入してもらいます。
ラスやその他希望を伝えて、座席指定券や寝台券を購入することになりま
自分で記入したり、記入しないで乗車すると罰金が課せられます。
す。その国以外から出発する列車については予約ができる場所は限られ
②フレキシーパスの場合は上記に加え、乗車する日に所定の欄に使用日
ますので、現地で確認してください。ただ現地での予約は現地語以外通じ
を左詰めで自分で記入します。 途中から記入したり、とばして記入したり、
にくいことも多く、かなり手間がかかることもありますので、必要な部分は
乗車する前に全枠を記入すると違反です。
日本でご予約されていくことをお勧めします。特に全席指定の列車やキャ
③連続使用の場合は使用開始日から通用期間内、フレキシーパスの場合
パシティーの少ない寝台列車などは、現地で直前に申し込んでも既に満席
は自分で記入した日は鉄道が乗り放題です。
になっていて乗れなかったりすることもありますので、出発前に予約されて
ヨーロッパでは改札のない駅がほとんどです。乗車後、車掌にパスを提
いった方が安心だと思います。
示してください。
ヨーロッパの列車は概ね正確に運行されますが、国や列車によっても差が
スーツケースなどの荷物は通常日本と同じように窓の上の荷物用の棚
あるようです。スイスやドイツ、北欧といった国々は日本と同じかそれ以上
か、座席の下に荷物用のスペースがあればそこに置くことになります。ま
に正確ですが、南欧のイタリアやスペインではややルーズな国柄もあっ
たユーロスターやTGVなどでは車両の前後端にラゲッジスペースがありま
て、遅れることもしばしばあるようです。またイギリスでは運行管理の不備
すのでそこを利用します。コンパートメント席の場合は自分の席の上に 2
から、列車のスケジュールが急に変わったりすることもありますのでご注意
段の棚があります。よほどの荷物でないかぎり、スペースに収まらないこと
ください。フランスやイタリアではストライキも年に何度か行われることがあ
はないでしょう。いずれにしても飛行機やバスのように係員に預けるという
りますので、お乗りになる前に駅で情報を確認したほうがいいでしょう。ま
ことはまずありません。
た一般的には国際列車や特急といった優等列車の方がローカル列車より
優先的に運行されますので、遅れたり、運休などということは少ないと思い
ます。