医学部入学案内(PDF) - 群馬大学 大学院保健学研究科 医学部保健学科

群馬大学医学部 入学案内 2012
GUNMA UNIVERSITY
FACULTY of MEDICINE
http://www.med.gunma-u.ac.jp/
人間性豊かな
医療人を
育成します。
群馬大学医学部長
和泉 孝志
前橋市の市街地にある群馬大学の昭和キャンパスには、医学部(医学科と保健学科)
、大学
院医学系研究科、大学院保健学研究科、医学部附属病院、生体調節研究所、重粒子線医学セ
ンターなどがあります。
群馬大学医学部は北関東における医学・保健学教育と研究の中心として、医学科では多く
の医師、医学研究者、医療行政者などを育成し、保健学科では看護師、保健師、助産師、臨
床検査技師、細胞検査士、理学療法士、作業療法士などを育成してきました。医学部附属病
院は、特定機能病院として先進医療を実践するとともに、地域医療の中核として社会に貢献
しています。重粒子線医学センターでは、日本の大学に最初に設置された世界最先端のがん
治療装置を用いて重粒子線治療が行われています。
医学科は、生命や人体の構造と機能を追求し、疾病の本態を解明し、それを克服するため
の方策を探求するとともに、優れた人間性をもつ医師や最先端の医学研究者を養成すること
を主な目的としています。保健学科は、総合的で先進的な保健学教育・研究を展開すること
を通して、保健医療の専門職として確固たる倫理観と豊かな人間性を持ち、社会的使命を果
たすことのできる医療人の育成を目的としています。
医学部では、入学試験と学生教育の改善に力を入れ、多様な学生を迎える体制を整えてき
ました。入学後は、早期から医療の実際に触れ、医療従事者となる上で必要な知識、技術、
心構えを早くから学生自身が身をもって体験できるように配慮しています。また、医療は多
くの職種の人たちのチームワークによって成り立っています。一部の教育・実習のプログラム、
また時間外の運動クラブや文化クラブの活動は、医学科学生と保健学科学生が共同で取り組
んでいます。
現在、医学部・大学院を中心として、学部・大学院教育や研究者・専門医療人養成のため
群馬大学医学部 沿革
に次のような大型プログラムが進行しています。
昭和 18 年4月●前橋医学専門学校設置
1) 大学教育・学生支援推進事業大学教育推進プログラム「人体解剖と CT の統合による先駆
昭和 23 年2月●前橋医科大学設置
昭和 24 年5月●群馬大学医学部医学科となる
的医学教育」
、2) 大学教育・学生支援推進事業大学教育推進プログラム「総合的学士力の育
昭和 30 年4月●群馬大学大学院医学研究科(博士課程)設置
成に向けたチーム医療教育」
、3) グローバル COE プログラム「生体調節シグナルの統合的研
平成8年 10 月●群馬大学医学部保健学科設置
究」
、4) がんプロフェッショナル養成プラン「北関東域連携がん先進医療人材育成プラン」
、5)
平成 13 年4月●大学院医学研究科を大学院医学系研究科に改称し、修士課程保健学専攻を設置
平成 15 年4月●大学院医学系研究科医科学専攻に講座を設置。同保健学専攻博士(後期)課程を設置
大学病院連携型高度医療人養成推進事業「関東・信州広域循環型専門医養成プログラム−専
平成 19 年4月●大学院医学系研究科生命医科学専攻(修士課程)を設置
門医育成と医師不足解消を目指して−」
、6) 科学技術人材育成費補助金 テニュアトラック
平成 23 年4月●大学院保健学研究科を設置
普及・定着事業「若手先端科学研究者の研究環境改革」
C O N T E N T S
医学部では、アメリカ合衆国、モンゴル、台湾、インドネシア、タイなどの大学との国際
医学部長メッセージ
20
保健学科教員
交流にも力を入れています。学生の間に先進国や途上国の医療情勢を体験し、外国の医学系
2
学科長対談
24
CAMPUS SCENE
6
医学科 TOPICS
26
の知人と情報を交換し国際感覚を培うことは、将来的にも有用で意義深いことです。
施設紹介
8
保健学科 TOPICS
28
私たちの大学生活
10
講座・専攻構成
34
卒業生からのメッセージ
12
医学科カリキュラム
36
CLUB&COMMITTEE
14
医学科研究室
38
QUESTION&ANSWER
18
保健学科カリキュラム
40
INFORMATION
医学部学生は、様々な活動などを通して広い視野のもとに医学・医療を学び、人間性豊か
な医師・医療人、また教育者・研究者に成長することが期待されています。
群馬大学医学部の今日から明日へ
学科長対談
「研究マインドを発揮する医師」と
「全人的治療を獲得した医療人」の
育成を目指して
医学科長
保健学科長
和泉 孝志
え方をして医療に取り組もうというところ
り、そのためにも研究にふれるということ
「地域
の18人 注2は、群馬県が奨学金を出す
代からチーム医療の考え方を学び、現場を
ればいけない。それを学生の間に学んでほ
で、皆が集まるチームに教育の重点を置い
も大変大事なことだと思います。
医療枠」注3の学生です。
知ってほしい。それが必ずしもうまくいっ
しいと思います。
医師や看護師といった、
純
和泉 群馬大学医学部医学科の特徴は、よ
ていることが特徴だと思います。
渡 保健学科では、正直なところ、保健
地域医療枠の学生には、地域医療を学ぶ
ていないこともありますけれども、どのよ
粋培養の世界だけではなく、互いの友達同
り良き医師、
医療人を目指し、
教育をすると
本来は指定科目に入っていない科目で
学という学問がまだ確立されていないの
プログラムが用意されています。これは県
うにすればチーム医療が円滑に動くかと
士や専門の職業人を目指す違うコースの学
ころではありますけれども、それだけでは
も、
きちんと必修科目にし、
チームワークで
で、そのためどの方向に行くかということ
と県医師会、病院協会と一緒に作っていこ
いうことを常に問題意識として持ってもら
生、
また広く社会に出て、
実際に悩んでいる
なく、
世界最先端の医学研究、
医療の開発を
の講義と実習を組み立てています。その教
を現在試行錯誤しているところです。まず
うとしているプログラムです。必ずしも地
い、どのような職種の人がどのような専門
患者さんの声を聞くとか、いろいろな社会
行っています。附属病院では地域の皆さん
育は、医学科の先生や学生にも大変多くの
はキーワードを
「地域」と
「国際」に持ってい
域医療枠の学生に限らず、一般の学生にも
性を持ち医療を担っているのかということ
を知ることも大事です。
に対し、高度先進医療をはじめ地域医療を
協力と理解を得ており、医学科と保健学科
きたい。
たとえば、
それをカリキュラムに入
開かれたプログラムですし、地域医療枠の
を、まず知ることが大変重要だと考えてい
その中で本学医学部の特徴としては、同
提供しています。それ以外に昭和キャンパ
の学生と一緒になったカリキュラムが特徴
れていきたいという思いがあります。
学生だけでなく、地域医療の現場を知って
ます。
じキャンパスに医学科と保健学科の学生が
スの重粒子線医学センターは、大学として
です。
その中で、
特に地域については今、
大学院
もらうカリキュラムが、たとえば2年生は
いて、その交流が非常にしやすい。しかも、
は日本でただひとつの重粒子線治療の施設
和泉 医学科の教育でも、人を全体的に診
渡 カリキュラムの連携ということも
と学部と両方にわたり、地域に出て行くよ
「病院実習」
という形で行われます。
また、
従
大変重要なのですが、私たちが関わってい
その関係がクラブ活動、課外活動を通じて
であり、がん治療の開発をしているという
る点は、保健学科に通ずるところです。一
うな形のカリキュラムを組んでいます。こ
来から行われていた保健所等での実習もあ
ない、課外授業というか、特にクラブ、サー
行われやすいということは大きな特徴だと
特徴があります。
方、
医学は非常な勢いで進歩していますし、
れを必修科目にし、地域に出て行くような
ります。
そういうことからも、
地域医療枠に
クル系の活動で、多くが医学部として一緒
思います。
医学教育の特徴としては、早期に医療
医療技術も日々改良・改善が重ねられてお
カリキュラムを作れたらと思っています。
限らず地域医療の現場を知ることが医学科
にやっているんです。
そうした交流により、
のカリキュラムの中で行われています。
それぞれの学科の特徴
研究環境について
現 場を 体 験してもらうカリキュラムと、
りますので、大学で学んだことは卒業して
いかに医療を地域のニーズに応えたもの
チュートリアル授業 注1をカリキュラムの中
何年か経つと、その場で役に立たないとい
として定着させるかということを進めてい
にいくつか用意をしているのが特徴だと思
う可能性があると思います。
き、それが医学部を一緒につくる医学科と
います。
では
「大学で何を学ぶか」
というと、
医学・
保健学科の役割かというふうに考えていま
渡 保健学科の特徴は、看護学、検査技
医療の背景にあるものの考え方、堅く言え
す。
くにあたり、先ほど渡 先生は全人的医療
人はすべて卒業した後も勉学を続けなく
ば学問ということになりますが、それを学
和泉 地域医療に関しましては、まず現在
和泉 本学の医学部の特徴として、同じ学
術科学、理学療法学、作業療法学の四つの
部に二つの学科があり、しかも校舎は同じ
という立場を説明されておりました。やは
てはいけない。
そのために一番いいのは、
研
専攻があり、それぞれが国家試験の資格職
ぶ姿勢を身につけてほしいということが一
の医師不足・偏在に対応する措置として、
医
キャンパスにあり非常に近い。また実習の
り、病気を持っておられる方は病気で苦し
究にふれることだと思います。それだけで
種で、それぞれに独自の教育を行っている
番です。
そのためには、
学問というのはどの
学科の入学定員が何年かにわたって少しず
場も共通であるほかに、教員の間でお互い
んでいるだけではなく、病気を持つゆえに
なく、
将来の医学・保健学を作っていく研究
ことと、四つの違う職種があるということ
ように作られてきて、今後どのような方向
つ増やされてきて、現在は編入学生を含め
のカリキュラムを教え合ったり、共通のカ
社会的、
経済的、
人間関係などいろいろな悩
者、教育者という道も大学院医学系研究科
から、人を全体的に診るという全人的な考
に向かおうかとしているかを知る必要があ
ると123人の入学定員があります。
そのうち
リキュラムもあります。そういう意味で連
みが発生することがあります。それを理解
と大学院保健学研究科、さらに上の研究の
携を深めやすい関係にあります。
するには病気や治療方法を学べばいいだけ
コースも開かれています。そこに入って学
注1:少人数でディスカッションをしながら、
ただ教わる
一方だけでなく、
学生のほうから参加していく、
参加型
の少人数教育です。
注2:入学定員・地域医療枠の学生数は平成23年4月入学
者の学生数です。
平成24年度以降の定員数等は、
本学ホー
ムページや入学者選抜に関する要項等でご確認ください。
2
渡邊 秀臣
注3:
「地域医療枠」
は群馬県での将来の医療を担うという強
い意志を持ち、
群馬県からの修学資金貸与を希望する場合の
出願区分です。
これに対し、
医師や医学研究者等を目指す一般
的な選抜枠で、
群馬県からの修学資金貸与を希望しない場合
の出願区分が
「一般枠」
になります。
「地域医療枠」
で出願し、
合
格者判定の結果、成績が募集人員内にあると判定され、成績
順に決められる修学資金貸与予定者よりも下位である場合
は、
一般枠として合格となります。
なお、
「地域医療枠」
「一般枠」
のいずれで出願しても合格者の判定は同一の基準で実施しま
す。
「地域医療枠」
については6ページの
「入学定員増と地域医
療枠」
もご参照ください。
キャンパスが一緒
勉強以外のいろいろなことが学べる。キャ
ンパスが一緒ということが大きいのではな
いかと、
私は最近すごく思います。
和泉 そうですね。患者さんを治療してい
和泉 研究の環境につきましては、医学・
医療は常に進歩を続けるものなので、医療
また、医師はコーディネーターの役目が
ではなく、患者さんがどういうことで悩む
問を拓いていく、またはそれを教えていく
求められますが、医療は医師だけでできる
のか、また悩む可能性があることを知らな
研究者、教育者という立場になる道も拓か
ものではなく、いろいろな専門的職種の医
いといけない。
れていることを、高校生の皆さんにも知っ
療人たちの協力を得ながら、チーム医療を
そのために、医師だけではなくすべての
ておいてもらえればと思います。
行っていかなければならないので、学生時
医療人は、高いレベルの人間性を持たなけ
渡 研究というと、医学科との大きな違
3
学科長対談
医学科長 和泉 孝志
profile
profile
昭和 52 年 東京大学医学部卒業
東京大学医学部附属病院医員
昭和 59 年 東京大学医学部 研究員
昭和 62 年 スウェーデン カロリンスカ研究所 客員研究員
平成 2 年 東京大学医学部 研究員
平成 3 年 東京大学医学部 助手
平成 9 年 東京大学大学院医学系研究科 助手
平成 10 年 東京大学大学院医学系研究科 助教授
平成 12 年 群馬大学医学部 教授
平成 15 年 群馬大学大学院医学系研究科 教授
平成 18 年 群馬大学生体調節研究所附属生体情報ゲノムリソースセンター長
平成 21 年 群馬大学副学長
群馬大学理事(研究・国際交流担当)
群馬大学経営協議会委員
群馬大学教育研究評議会評議員
群馬大学研究・産学連携戦略推進機構長
群馬大学重粒子線医学推進機構長
平成 23 年 群馬大学医学部長
群馬大学大学院医学系研究科長
医学博士
昭和 54 年 群馬大学医学部医学科卒業
昭和 63 年 米国ミシガン癌財団研究所 科学研究者
平成 3 年 群馬大学医学部附属病院助手
平成 9 年 群馬大学医学部附属病院講師
平成 14 年 群馬大学医学部助教授
平成 15 年 群馬大学大学院医学系研究科助教授
平成 17 年 群馬大学医学部保健学科教授
平成 20 年 群馬大学教育・学生支援機構大学教育センター 教育方法企画部長
平成 21 年 群馬大学医学部保健学科長、副医学部長
保健学科長 渡邊 秀臣
群馬大学大学院医学系研究科保健学専攻長
群馬大学教育研究評議会評議員
平成 23 年 群馬大学大学院保健学研究科長
医学博士
いは、
保健学科には卒業研究があり、
看護学
と日本の医学研究は少し低迷しています。
いうことがあります。
る専門的な医療人の育成に取り組んでいま
ることが地域にもあります。要するに地域
いけないと思います。それを前提に、
「病気
や検査技術など各専攻によって違うのです
これは医療制度、研修医の必修化などいろ
群馬大学は放射線科を中心に、腫瘍放射
す。
を見るためにも、国際的な視野を養うこと
の人を助けてあげたい」
「医療人になりたい」
が、1年間をかけて一つのテーマを取り上
いろな問題があることと、学生の専門医認
線専門医を非常に多く輩出してきた長い伝
渡 おそらく、保健学科のほうで一番
は必要なことと思います。
という強い意志を持った人に来てほしいで
げるというシステムがあります。
また、
大学
定志向により、学問というより自分の専門
統と歴史があり、放射線治療を日本全国に
携われるのは
「がん看護専門看護師」で、が
和泉 国際的視野を持つことが、地域のよ
す。
それは深い人間性であったり、広い社会
院に進むという道があり、たとえば地域を
性に少し目がいってしまうというところが
広めていくという使命を担っています。平
ん患者さんが困っていることを扱う高度専
り深い理解につながるということですよね。
性であったりするのですが、一番大事なの
研究するのであれば、学生のうちから地域
あります。
それはもちろん必要なのですが、
成22年3月から、重粒子線医学センターに
門職です。
また、
リハビリテーション関連の
渡 そうです。外国に行って活躍してく
は、
まず人の苦しみをわかってあげられる、
に関わっていると大学院に行けるというよ
やはり背景には学問を学んでいった上での
おいて重粒子線によるがん治療が実際に始
人たちは重粒子線治療後のケアにきちんと
れる人はもちろんですが、
外国に行き、
そこ
患者さんの言っていることを理解できる共
うな、ある意味で学部と大学院の一貫的な
専門性だと思います。そこが少しおろそか
まり、放射線治療の中でもさらに最先端の
対応するという場面でも、保健学科はお役
の問題を見て来て、
地域に出て行く。
地域の
鳴力、共感力というか、人として基本の心だ
研究体制というようなものが望ましいし、
になっているので、
今まで述べたように
「研
重粒子線治療という、大きな武器を手に入
に立てることがあるのではないかと思いま
山奥の診療所に行って、もちろん医師がい
と思います。やさしさ、人の苦しみが分かる
これから作っていきたいと考えています。
究マインドを持った医師・医療人になって
れたということになります。
す。
ればこしたことはないのですが、医師を支
能力と言ってもいいかもしれません。
おそらく、
そういう形を取っていくと、
学生
ほしい」
という思いを少し強くしています。
日本では、放射線医学総合研究所と兵庫
和泉 がん患者さんに対する理学療法、作
える人が何人かいれば、きちんと診療はで
渡 基本的には自分の選んだ職種、目
のうちから研究というものを、もう少し社
全国の医学部もその方向に行っていると思
県立粒子線医療センターで、重粒子線によ
業療法の開発の余地はかなりあります。い
きていくと思います。大きな病院の診療を
指す職種に絶対なりたいという意志、
「私は
会のニーズに応える研究に広げることがで
いますが、群馬大学の医学部はその先駆け
るがん治療を行っています。いずれも重粒
ろいろながん患者さんが治療を求めて群馬
支えるのはもちろんですけれども、
「自分た
こういう看護師になりたい」
とか
「こういう
きるかと思います。
としていろいろな取組みを行い、研究マイ
子線治療の専門病院です。
ところが、
当大学
大学に集まって来てくだされば、そのよう
ちは地域で何の役に立つか」ということを
理学療法士になりたい」という強い意志を
和泉 医学 科のほうから少し付け加え
ンドを育成・養成するためのプログラムを
では医学部の総合病院の中で重粒子線治療
な方に対して重粒子線治療だけではなく、
知るようなカリキュラムができればいいと
持っていてほしいし、就いた職種に関して
ますと、医学科は2年次に
「医学論文作成
実行していこうと考えています。
ができます。たとえば化学療法でもいろい
生活の質の改善という面でもケアができる
考えています。
は
「自分はこの職種になった」
という自負を
チュートリアル」
という授業で、
研究をまと
渡 保健学科は、研究自体とするとま
ろな療法がありますが、それとの組み合わ
態勢を取っていくということができるよう
和泉 全体的に言えることは、医学・保健
持ってほしいと思います。
めて論文に仕上げていくという作業と、4
だまだレベルが高いとは思いません。自分
せ、また手術を含めた外科療法との組み合
になると思います。
学を勉強することや医療技術を学ぶことも
和泉 一言で言えば、使命感や責任感とな
年次に行われている
「選択基礎医学実習」
で
のやりたいことをやって何かに書いて終わ
わせにより、新しい重粒子線治療を開発で
基礎の研究室に配属になり、4週間の間に
りということではなく、きちんと他から評
きる非常に有利な立場にあります。従来な
自分で研究をして論文にまとめていく作業
価を受けるというところまで持っていくよ
かった新しいがん治療ができるのではない
があります。
うな体制を作らなければと思っています。
かと期待しています。
そのために、
若いがん
保健学科と少し違うのは、必ずしも社会
雑誌などで、
どのような討論が行われ、
書か
治療医が育って、
新しい治療法を開発し、
た
和泉 先ほどの繰り返しになりますが、研
のニーズに対応する研究ではなく、生命現
れ、
報告されているのかを知ることにより、
くさんの患者さんを治してほしいと思いま
象そのものを解析・解明していく基礎医学
保健学の研究の基礎が見つかるのではない
す。
的研究を重視している点です。
将来、
臨床に
かと考えています。
入れば臨床的な研究や、苦しんでいる患者
さんを目の前にして、その患者さんを治す
ための臨床に取り組まざるを得ないのです
重粒子線医学センターを
軸に
が、
その背景にある
「生命現象を解明するた
4
群馬大学医学部附属病院医員
大事なのだけれども、
広い意味で、
高いレベ
ると思うのですが、
医療人としてそれが持て
ルの人間性を学生時代に身につけてほしい
る人。
最初入学する時からは無理ですが、
医
ということと、
授業に出るだけ、
友達とクラ
療人としての使命感や責任感を持つことの
ブ活動をやるだけではなく、
広く人間性、
社
できる人に入ってきてほしいと思います。
会性を身につけてほしいということです。
群馬大学は、北関東の医療の中心的な役
究マインドを持った医師を育てていきたい
それができるのはある程度時間に余裕があ
割を担っており、また北関東の国立大学で
ということと、地域に貢献する医師を育て
る大学時代だと思います。それをカリキュ
唯一の医学部ということもあって、地域か
群馬大医学部が求める
人材とは
また、がん治療全体の中では必ずしも手
ることが求められています。これらは必ず
ラムの上でサポートすることはなかなか難
ら期待されています。活躍できる医療圏は
術療法や放射線治療に適応できる患者さん
しも相反するものではなく、地域に出て最
しいのですが、
できるだけ社会に出て、
いろ
非常に広大であるという大きな特徴があり
よりも、むしろできない方のほうが多いか
先端の医療を提供できるような医師になっ
いろな人間関係ができるような場を提供す
ます。
その特徴を活かし、
学問的にも高い水
も知れません。
すると、
看護師を中心とした
てもらわないといけないということになり
ることも重要だと思います。
準を保ち続けていますので、
全国・世界レベ
緩和ケアが非常に重要になっていくと思い
ます。
渡 そういうことを考えたとき、保健学
ルの医療人、学者、教育者、研究者が育って
科として入ってほしい人には、保健学以外
くれるものと期待しています。
の本にも興味を持って欲しいです。経済学
渡 私としては、次の大学院にも目を向
めの基礎医学的な知識」が必要と考えてい
和泉 重粒子線というのは放射線の一つ
ます。
大学では今年度まで
「がんプロフェッ
渡 保健学科では、地域密着ということ
ます。必ずしも卒業研究の形でまとめる必
で、放射線によるがん治療を行うわけです
ショナル養成プラン」
というのがあり、
さら
を一番に持っていきたいというのが、おそ
要はなく、基礎医学的な研究を4年次まで
が、
欧米諸国に比べ、
日本はがん治療自体の
に新しいプログラムも考えられています。
らく教員や学生たちの本当の考えだと思い
や政治学等、広い視野を持つためにたくさ
けてもらいたい。大学に入学するときはな
に身につけてもらうというカリキュラムに
普及が遅れています。一つひとつの技術は
がんに携わる医師だけではなく、
「がん看護
ます。
しかし、
同時に国際的な視野も大事で
んの本を読んでくれればいいと思います。
かなかそこまで見ていないでしょうけれど
なっています。
すばらしく、最先端の技術を持っているの
専門看護師」
のように、
広い意味での医療人
す。
「地域の住民にはこういう問題があるか
和泉 医学の勉強というのは、膨大な医学
も、
自分の分野を
「学問としてきちっと進め
また、現在、群馬大学医学部は、日本国内
ですが、国民全体のがん治療という点から
を育成するプランが群馬大学医学部では採
ら、
じゃあこうしよう」
と考えているとき、
ふ
知識・医療技術を学ばなければいけないの
ていくんだ」という意欲のある人を育てて
の大学の医学部の中では高い研究水準を維
見ると、放射線治療が必ずしも普及してい
択されていますし、医師、看護師、病院の放
と世界を見ると同じことが起こっているん
で、もちろんそれを身につけるための基礎
いきたいと思っています。
持していると思いますが、全世界的に見る
ない。
また、
国民の理解も得られていないと
射線技師など、医学部全体でのがんに携わ
です。
逆に、
発展途上国の人たちが困ってい
学力というのは、最低限持っていなければ
5
医学科
4 人体解剖と CT の統合による先駆的医学教育
http://anatomy.dept.med.gunma-u.ac.jp/ct/
人体構造の 3 次元的理解と画像診断能力育成教育の質的改革を目指す
群馬大学医学部は、
文部科学省は、
全国の大学の教育向上の取り組みのうち優れたものを重点的に支援しています。
本学の
「人体解剖とCTの統合による先駆的医学教育」
もその一つで、
先端医療に即応できる、
人体構造の3次元的
常に先進の医学領域とコミットし、
理解のための解剖学と画像診断学の統合に取り組んでいます。
新しい試みに積極的です。
解剖に用いるご遺体をあらかじめCT撮影
(生前に任意で許可をいただいた方のみ)
し、
解剖実習のときに
そのいくつかを紹介します。
履修学生がそのCT画像と実物を対応付けながら、
立体的・多角的に解剖を進めます。
CT画像の参照はiPod
TOPICS
touchを使用しますので、
手軽に画像と実際の解剖体とを対応できます。
解剖学に続く、
後の教科でも引き
続き医療用画像を活用し、
人体構造理解の強化・深化を図ります。
1 重粒子線治療
http://heavy-ion.showa.gunma-u.ac.jp/
世界最先端のがん治療装置
2010年3月に国内の大学では初めて群馬大学で始まり、
国内外から大きな注目を集めている最先端の治療法
が、
がんを
「切らずに治す」
重粒子線治療です。
重粒子線治療の特徴は、
①炭素イオン等を高速に加速して病巣を狙うため、
がんに対する線量集中性が極めて
優れていること、
②一般に使われるX線やγ線に比べてがん細胞を殺傷する力が強いこと、
③照射の精度が高く、
がん細胞周囲の健常臓器の機能を温存できることなどが上げられます。
ここ群馬大学で世界最先端のがん治療である重粒子線治療がスタートしたのは、
放射線治療研究が全国でも
屈指のレベルにあり人材が豊かだったことが大きな要因の一つです。
現在、
日本原子力研究開発機構・高崎量子応用研究所、
宇宙航空研究開発機構とも協力して、1mm程度の微小
病変に対して高精度照射を行う革新的な治療システムの研究開発を進めています。
同時に、
米国のマサチューセッツ総合病院
(ハーバード大学医学部の教育病院)
やメイヨークリニック、
ドイツ
国立重イオン研究所と学術交流協定を結ぶなど国際的研究拠点の形成にも努めています。
また、
国際原子力機関
(IAEA)
のアジア地域保健医療領域の事務局も設置されるなど、
放射線治療のトップランナーとして国際貢献を
推進しています。
2 グローバル COE
http://www.imcr.gunma-u.ac.jp/gcoe/index_i.html
国際的に卓越した教育研究拠点形成に向けた重点的支援プログラム
5 チューター制度を活用した臨床実習支援
より実践的な学生支援を目指す
医学科では入学者全員に対してそれぞれチューターとしての教授を指定し、
卒業までいろいろな問題に
ついてきめ細かい個人指導を行っています。
しかし、
5年次からの臨床実習が始まると学生は多忙になり、
また新しい悩みや問題がでてきます。
そこで臨床実習に関連した指導を行うため、平成20年度よりCS
(クラークシップ)チューター制度を発
足しました。
担当は従来のチューターに加えて、
臨床実習で実際の指導医となる准教授、
講師層を中心に人
員を配置し、
さまざまな相談に応じたり、
あるいは学外実習施設選定の助言をしたり、
できるだけ実践的な
学生支援を目指しています。
この制度は、
概ね双方に好評で、
「教授のチューターより親近感があり、
細かい点も気軽に相談できて良
い」
といった意見も聞かれます。
今後も、
学生がより充実した臨床実習を学修できるように支援していきま
す。
6 北関東域連携がん先進医療人材育成プラン
http://gakumu.dept.med.gunma-u.ac.jp/ganpro/
がんを総合的・横断的に診療できる医療人育成
生命科学の研究と教育の国際的拠点形成を目指す国家プロジェクトとして、文部科学省は、2002年から5年間、21世
紀COEプログラム、2007年からはグローバルCOEプログラムとして日本における卓越した研究教育機関の選択と育成
を図っています。群馬大学では生体調節研究所が中心となって申請したグローバルCOEプログラム「生体調節シグナ
ルの統合的研究」が、多数の応募課題の中から厳しい審査を受け、見事に採択されました。このプログラムは中間報告で
「A」評価を受けた21世紀COEプログラムとして採択されていた群馬大学の「生体情報の受容伝達と機能発現」と秋田大
学の「細胞の運命決定制御」が基になっています。今回のグローバルCOEではこれまでほとんど前例を見ない地方大学
間の強固な連携研究体制をとり、それぞれの大学が誇る世界水準の研究・教育を飛躍的に発展させる仕組みを構築して
います。競争的な環境に置かれた日本の大学が進むべきモデルとして全国から注目を集めています。個性豊かな二つの
大学の連携により、日本はもとより、世界に通ずる優れた研究成果を発信し、次世代をリードする研究者の養成を可能
にしています。生体調節の根幹をなす、神経系、内分泌系、免疫系分野の優れた若手研究者が集まり、まさに最先端の拠
点が形成されつつあります。
3 入学定員増と地域医療枠
がんはわが国の死亡順位第1位の疾患ですが、
がんを総合的・横断的に診療できる医療人は少なく、
わが
国のがん医療体制の大きな問題となっています。
がん治療には、
薬物療法、
手術療法、
放射線療法、
緩和医療
など多面的なアプローチが必要です。また、がん診療は医師だけでは完結せず、がん医療に習熟した看護
師、
薬剤師、
その他の医療技術者の参画による高度のチーム医療が欠かせません。
「北関東域連携がん先進医療人材育成プラン」
とは、
こうした観点から、
群馬大学及び獨協医科大学の連
携のもとに、
地域におけるがん医療を担う人材を育成するための教育プログラムです。
医学科を卒業した人が進学する大学院医科学専攻には、
がん薬物療法専門医と放射線腫瘍専門医養成の
ための特別コースが設置されています。
がんに関する基礎研究を行いながら、
高度ながん診療能力を身に
つけ、
専門医資格を無理なく取得できるようプログラムが組まれています。
平成22年6月から群馬大学で
開始した重粒子線治療を担う医療人の育成も本プランの主目的の一つです。
地域医療貢献を目指す
7 関東・信州広域循環型専門医養成プログラム
大学病院が緊密に連携・協力し、得意分野による相互補完を図る
医学科は、
多様な医師・医療関係者、
医学研究者を育成するため、
入学試験制度の改革を積極的に行って
国公私立大学病院から申請されたプログラムの中から、
文部科学省は、
質の高い専門医及び臨床研究者
きました。
入学定員は平成23年度入試に6名増えて、123名
(推薦入試25名、
一般入試前期53名、
一般入試後
を養成し得る内容を有するプログラムに対し財政支援を行うことにより、
大学病院及び地域の医療の活性
期30名、
第2年次編入学15名)
となっています。
化を促進し、
将来の医療を担う医師養成の推進を図っています。
平成21年度に創設された地域医療枠も、拡充されて18名になりました。地域医療枠は、群馬県と協力し
群馬大学では、
信州大学、
獨協医科大学、
日本大学及び埼玉医科大学並びに各大学病院の関連病院が連携
て、
県の医療を担う医師を養成し、
県内の医師不足解消に貢献することを目的としたものです。
この制度で
するプログラムを構築し、
採択されました。
このプログラムでは、
大学病院が緊密に連携・協力し、
それぞれ
は学生に月額15万円の修学資金が貸与され、
卒業後、
群馬大学医学部附属病院をはじめ群馬県内の基幹病
の得意分野による相互補完を図り、
各病院
(地域における関連医療機関を含む)
を循環しながら研修や幅広
院において一定期間診療に従事することで修学資金の返還が免除されます。
その際に、
リストアップされ
い経験を積むことができる医師キャリア形成システムを構築しました。
ている基幹病院の中から勤務する病院を選択できる特徴があります。
また、
返還免除に必要な診療従事期
大学病院の若手医師に多様なキャリアパスを明確に示すことにより、
若手医師が将来に希望を持ちなが
間を、
出産・育児や県外医学研修
(海外留学を含む)
によって中断することもできます。
詳細については、
学
ら安心して研修に専念できるプログラムです。
国民の要請に応えられる質の高い専門医や臨床研究者を養
生募集要項の
「群馬県緊急医師確保修学資金貸与制度について」
をご覧ください。
成するとともに、研修中及び研修修了後により多くの医師が地域医療に貢献することを目的としていま
す。
6
7
保健学科
臨床研究コーディネーター(Clinical Research Coordinator)
4 専門職養成プログラムについて(大学院)
専門看護師(Certified Nurse Specialist)
臨床研究コーディネーター(Clinical Research Coordinator)
群馬大学医学部は、保健・医療の「知」の拠点として
高度化・専門分化が進む医療現場において、質の高い看護ケアを効率よく提供する専門
教育・研究・診療にわたり、
看護師(CNS)の資格認定制度があり、
資格をもつ専門看護師が病院などで活躍しています。
CNSになるには特定の専門看護分野の実務経験と大学院博士前期課程での修学が必要です。
常に先端的課題を探究しています。
本学では、
がん看護と老人看護分野の専門看護師を養成する教育課程が認可され、CNSコー
スとして大学院教育を行っています。
CNSコース修了生は日本看護協会による資格認定審査
TOPICS
に合格してCNSの資格を得ることができます。平成23年3月までに資格認定審査に本学の
修了生11名
(がん看護8名、
老人看護3名)
が受験して全員合格しました。
がん看護と老人看
護に続いて平成22年度から、
慢性看護分野のCNSコース教育を開始しています
(平成23年度
に教育課程認可申請予定)
。
新しい治療法や予防法を確立するための科学的根拠は、
臨床試験をはじめとした臨床研究
から得られます。
臨床研究の拠点となっている世界の研究医療機関では、
臨床研究コーディ
ネーター
(CRC)
やデータマネージャー
(DM)
と呼ばれる専門職が活躍して、
臨床研究や疫学
1 チームワーク実習
http://shsgp2.dept.health.gunma-u.ac.jp
WHOや世界各国の大学と連携して、日本全国のチーム医療教育ネットワークを構築し、さらに教育の充実を目指す
保健学科は看護学、
検査技術科学、
理学療法学、
作業療法学の4専攻で構成されています。
全人的医療を
担う高度医療人の養成を教育理念の基本におき、
チーム医療教育の中核として位置づけられている科目が
第3学年全員で行われる
「チームワーク実習」
です。
実習分野を
「病院医療」
「
、地域保健」
「
、在宅ケア」
「
、リハビリテーション」
「
、精神障害者医療」
「
、小児医療」
、
研究が進められています。
質の高い研究を行うには、
これら専門職のなかでも高度な知識や
スキルを身につけた人材を欠かすことができません。
しかし、
わが国ではこれらの指導的人
材を育てられる教育機関はごくわずかです。
群馬大学大学院保健学研究科では、
平成13年の
大学院設置当初から、
臨床研究専門職の管理的指導者養成のための講義や演習を行ってきま
した。
また、
附属病院臨床試験部と連携して実践的な演習を含む
「CRC管理者養成コース」
を
開講しています。
コース履修者には、
「臨床研究プロフェッショナル
(臨プロ)
」
の称号が与え
られます。
「高齢者ケア」
の7つに設定して、
現代の多様化した地域医療を包括的に担っている学内外20施設に協力を
得て、
12年の実績を積み重ねてきました。
本実習科目は、
平成19年特色GPの
「多専攻学生による模擬体験型チーム医療実習」
という取り組みとし
て文部科学省に採択され、
この評価と支援を基に平成20年度からシナリオ症例が導入され、
医学科学生も
参加する実習へと発展しました。
平成22年度から大学教育推進GP
「総合的学士力育成に向けたチーム医療
教育」
に選ばれ、WHOやJICAをはじめ国内外の他機関、
他大学とも連携して学生教育のさらなる向上をめ
ざしています。
2 地域保健学リーダー
http://graduate.health.gunma-u.ac.jp/
地域活動と教育との一体化を目指した大学院教育プログラム
保健学専攻では設置当初より昼夜開講等社会人学生に配慮した教育を実施してきました。
その結果、
現
在、
博士前期課程の約6割、
後期課程の約8割が主に保健医療機関で働く社会人学生という特徴がありま
す。
そこで、
これまでの教育を発展させ、
さらなる地域活動と教育との一体化を目指した新しい大学院教育
プログラム
「地域・大学院循環型保健学リーダーの育成」
を構築し、
平成19年から3年間文部科学省大学院
教育改革支援プログラム(大学院GP)の支援を受けました。平成22年度以降も教育プログラムとして継続
しています。
具体的には、
地域の保健医療従事者を社会人学生として受け入れ、
所属機関における研究課題
を、
所属機関と大学との共同で
「地域保健学研究プロジェクト」
として遂行します。
学生はこの課程を通し
て、
研究能力やリーダーとしての能力を体験的に修得し、
大学院修了後は
「地域保健学リーダー」
として、
地
域保健医療活動の推進や、
大学との協働の促進における役割を果たすことが期待されます。
5 国際交流
国際感覚の向上と国際社会への貢献
保健学科は国際社会で活躍できる人材の育成を目指し、教員及び学生の国際交流を行う
とともに、
国際社会に貢献するために国際協力を行っています。
ワシントン大学、
ピュジェッ
ト・サウンド大学など米国の大学や、
ニカラグア国立自治大学マナグア校及びモンゴル国立
健康科学大学とも交流し、
相互の訪問を行っています。
学生は、
留学生と一緒に学ぶ中で国際
感覚や、
国際社会で必要とされるコミュニケーション能力を養うとともに、
留学生にとって
は将来の母国の発展に役立つ知識や技術を得る機会となります。
在学中から積極的に開発途
上国を訪れ、
卒業数年後に国際協力を行う学生も多く存在します。
また、
保健学科が群馬県と
協力して3年間ニカラグアで行ってきた草の根技術協力
「感染症対策技術向上」
プロジェク
トやモンゴルでの理学療法士養成のための教育支援など大学が行う国際協力として注目さ
れ、
高く評価されています。
このように、
保健学科全体で国際交流・国際協力に取り組んでい
ます。
「生活の質」
を学ぶ新しい保健学教育-
3 地域交流教育-
http://chiiki-gp.dept.health.gunma-u.ac.jp/index.html
健康長寿のまちづくりを目指す
少子高齢化と人口減少によって地域社会の姿は急激に変わりつつあります。
「地域交流教育」
は、
地域社会に暮らす高齢者や障害者から直接話を聞いたり、
彼
らを支える保健・医療・福祉の現場に出かけたりする教育プログラムです。
これ
らの交流を通して、
地域に暮らす人々の
「生活の質」
を体験的に学び、
地域社会の
変化に対応した柔軟な考え方で
「住み慣れた地域でよりよく暮らす」
ことを支援
できる人材を育成します。
「地域交流教育」
は授業名ではありません。
群馬大学が築いてきた豊富な地域
活動を背景として、
地域と生活のことを学びたいと思った時に学べるようにつ
くられたユニークな教育方法の名称です。
この教育プログラムによって
「健康長
寿のまちづくり」
を担う専門職が誕生することが期待されます。
8
9
群 馬 大 学 医 学 部
明 日 の 医 学 領 域 を 切 り 拓 く
医学科
看護学
人 間 に と っ て 真 に 豊 か な
保健学科
医学科は生命や人体の構造と機能を追求し、疾病の本態を解明し、それを克服するための方策を
探求するとともに、優れた医師、真摯な医学研究者を養成することを目的としています。
遺伝子は分子を作り、
それが集まって神
経細胞となり、
さらには環境の影響を受
けながら脳が誕生します。その脳の知・
情・意の総体がこころです。脳をいかに
鍛え、成熟させてこころの発達を促す
か、
脳をいかに守ってこころの健康の維
持を図るかを神経科学的に研究し、
その
最新の成果を医学教育に反映させるよ
うにしています。
Metabolic Regulation
Biological Regulation
本講座の重点研究課題は
「内分泌代謝疾
患(ホルモン受容体異常疾患、肥満代謝
異常、内分泌腫瘍など)の病態解明と先
端的診断・治療」
であり、
遺伝子改変動物
モデルの作成などを通じて先端的研究
を推進します。
人体の機能は器官・細胞・分子の各レベ
ルで制御され、
その異常が病気となって
現れます。本講座では、解剖学・生理学・
生化学の手法を用いて各レベルの機能
を明らかにする研究や、
臨床検査学や整
形外科学における診断・治療の研究に取
り組んでいます。
病態腫瘍制御学講座
Organ Circulation and Regeneration
Oncology
生体機能の主軸をなす循環器系の病態
を理解するため、
個々の疾患に関して最
新の生命科学の知見を踏まえながら教
育、
研究します。
さらに、
エビデンスに基
づく診断や治療の進歩及びゲノム科学
の臨床応用について研究します。
本講座の重点研究課題は
「悪性腫瘍の病
因解明及び先端的診断法(遺伝子診断、
画像診断)と先端的低侵襲治療法(先端
的放射線治療、
低侵襲手術)の開発」
であ
り、
腫瘍に関する高度な研究の推進と研
究者育成を行います。
生体防御機構学講座
社会環境医療学講座
Infection and Bioresponse
Socio-Environmental Health Sciences
新興・再興感染症の発症機構について、
また老化・変性病変の発現・進展機構に
ついて、先端的領域融合型研究を推進
し、その予防法・治療法を開発していま
す。
本講座では健康を支える社会環境の構
築を目指しています。市民との交流を
通じての医療倫理学的な諸問題の検
討や疫学研究から予防医学への展開、
ITを活用した健康増進支援、リハビリ
テーションや和漢医療を含む総合医療
のあり方を模索しながら、教育・研究・
臨床活動を行っています。
地域看護学
Fundamental Nursing
Community Health Nursing
看護学の入門及び健康で自立した生活
国内での地域住民の健康増進や疾病予
を支える援助法に関する知識・技術と看
防に関する様々な保健活動、
在宅で療養
護管理について学習する分野です。
より
する人々や家族への看護支援、
在日外国
積極的で有効な看護技法の研究開発を
行い、
教育─臨床実践の連携を目指して
人医療及び国外での看護活動や国際看
護協力などについての教育・研究に取り
います。
組んでいます。
母子看護学
Clinical Nursing
Maternal and Child Health Nursing and Midwifery
成人期・老年期にある人々の健康増進、疾
病・障害、終末期の看護について知識と技
術を学習します。生活習慣病、がん看護、
高齢者看護について研究を行っていま
す。また、人々の心の健康を守る看護につ
いて教育・研究に取り組んでいます。
母性の発達、マタニティサイクル、出産
の援助(助産)と母親支援について教育・
研究に取り組んでいます。
また小児の発
達特性と健康障害に関する専門知識と
援助技術について教育・研究に取り組ん
でいます。
基礎検査学
応用検査学
Basic Laboratory Sciences
Clinical Laboratory Sciences
生物学、化学、物理学などの教養科目の
知識を基に、
臨床検査学の基礎を習得す
るための分野です。
内容は、
生化学、
臨床
化学、
基礎生理学、
免疫学、
遺伝子学の教
育と研究を行っています。
基礎検査学で学んだ知識や技術を発展
させ、臨床検査に応用する分野です。内
容は、臨床生理学、微生物学、医動物学、
血液検査学、病理組織学、細胞診断学の
教育と研究を行っています。
理学療法学 作業療法学 医療基礎学
器官機能制御学講座
検査技術科学
Developmental and Integrative Neuroscience
神経生理学、
病態病理学、
麻酔神経科学、
耳鼻咽喉科・頭頸部外科学、脳神経内科
学、脳神経外科学分野からなり、共通
テーマは
「ニューロン・グリアの細胞特
性に基づく難治性神経疾患の病態解明
と治療戦略の構築」
です。
病態循環再生学講座
10
脳神経発達統御学講座
Medical Neuroscience
器官代謝制御学講座
基礎看護学
臨床看護学
講座構成
脳神経病態制御学講座
保健学科は総合的で先進的な保健学教育・研究を展開し、保健医療の専門職として、確固た
る倫理観と豊かな人間性を持ち、社会的使命を果たすことのできる人材を育成します。
基礎理学療法学
総合理学療法学
Basic Physical Therapy
Clinical Physical Therapy
主に神経疾患、
呼吸器疾患に対する理学
療法と動作解析装置などを用いた運動
制御について研究しています。また、認
主に運動器(筋・骨格系)疾患やスポーツ
障害の病態や理学療法について研究し
ています。また、障害を持っている方の
知症のリハビリテーションにも積極的
に取り組んでいます。
生活支援や介護予防にも取り組んでい
ます。
基礎作業療法学
心身障害作業療法学
Basic Occupational Therapy
Applied Occupational Therapy
障害を持った方々は、
日常生活をすこや
かに過ごすことが困難になります。
この
講座では作業活動の視点から、
日常生活
をすこやかに送るために必要な筋の働
き、
動作、
行為、
そして精神の働きなどを
研究しています。
障害を持った方々が、
快適で健康的な生
活へ復帰するために、
作業活動を治療的
に展開する方法を修得します。身体障
害、
精神障害、
発達障害、
老年期障害及び
地域作業療法の領域における教育と研
究を行っています。
医療基礎学
Basic Sciences
学部では、教養教育科目や専門基礎・支
持的科目を中心に、幅広く教育してい
ます。
研究は、
生物学、
生化学、
物理学、
数
学、
疫学、
心理学、
健康教育から英文学ま
で多岐に渡り、
教員の過半は大学院も担
当しています。
11
CURRICULUM
医学科カリキュラム
教養教育・専門前教育
1年次
3年次
2年次
5年次
4年次
6年次
医学の基礎と教養を学ぶ
医学の基礎知識を学ぶ
医学関連知識を深める
臨床実習にむけ各臓器疾患の知識を獲得
病院で患者さんと接する
総合的な知識を
獲得する
1年次
医師として基本的な素養と人間性を磨く
2年次
3年次
4年次
▲
CBT・OSCE
医師には科学者としての素養とともに、人と社会を理解する文化的な素養が求められます。事実を客観
5年次
▲
6年次
Advanced
OSCE
▲
国家試験
的に捉えて分析し、既知の部分と未知の部分を明らかにした上で、問題解決の道を探求する科学者として
の態度が必要となることはいうまでもありません。一方、臨床の現場での問題解決では、前もって用意さ
れている正解があるわけではありません。一人一人の患者さんが満足できる医療を提供するためには、病
気を抱えた人の気持ち、その生活環境や社会的背景までも細やかに理解する態度が不可欠です。このよう
な素養を身に付けるには、人類がこれまで築き上げてきた種々の学問(文化)を教養科目や入学早期の体
験実習によって学ぶとともに、異なった価値観や人格をもつ人々と積極的に交わることによって人間性を
磨くことが求められます。
教育の特徴
1
チュートリアル型学習
少人数(3〜6人)グループの自己学習を基本とした問題解決型の学習シス
テムです。本学科では、2 年次の医学論文作成チュートリアルと 4 年次の臨床
シナリオチュートリアルがあります。チュートリアル教育用の学習室が 18 室
あり、これらは自習室にも使用できます。
生命医学
1年次
3年次
2年次
5年次
4年次
6年次
解剖学から病理学まで、
医学の基礎を学ぶ
2・3年次に学ぶ、基礎医学とも呼ばれる分野です。疾患を理解するには、まず正常な人体の構造と
機能を学ばなければなりません。2年次前期には基礎医学の知識の修得を目標とした生命医学講義Ⅰ、
大学院講義と連携した動物実験学、放射線生物学、基礎遺伝学などがあります。2年次後期からは本格
的な専門教育がスタートします。解剖学、組織学、生理学、薬理学、生化学、法医学、微生物学、衛生学、
寄生虫・免疫学、公衆衛生学、病理学などとともに臨床医学の基本を講義と実習を通じて学びます。こ
教育の特徴
2
クリニカルクラークシップ
のような専門科目主体の時期になると、教養科目主体の頃に比べて学生生活はたいへん忙しくなります。
従来の見学型臨床実習では、医学生自身が実際の医療を体験する機会が少な
気持ちをしっかり切り替え、専門教育に臨んでください。
く、医師に求められる基本的診療技術や態度を十分に習得できませんでした。
クリニカルクラークシップでは、医学生も医療チームの一員として指導者の監
督の下に、規定された範囲の医療行為をいろいろと経験します。ただし、クリ
ニカルクラークシップを行うためには、本
学科の学科試験と全国共通の CBT、OSCE
応用医学
1年次
3年次
2年次
で一定以上の成績を修めなければなりませ
5年次
4年次
6年次
国家試験合格を目指し、
臨床の現場に
臨床医学とも呼ばれる分野です。4年次の教育は、提示された症例の問題点を自ら解決していくチュー
トリアル型学習と従来の座学型講義とのハイブリット形式を採っています。講義内容の重複を避け、全
臨床科目を4ブロックに分け、有機的に構成しました。5年次の5〜 12 月は、主に附属病院の各診療科
を1週間毎にローテーションするクリニカルクラークシップを行います。5年次の1月から6年次の7
月は卒業前臨床実習(1ターム2週間で8ターム以上:必修と選択から少なくとも各4タームずつ)を
行い、実践臨床病態学講義が8〜9月にあります。この講義は専門教育の総まとめで、これによって知
識を整理し、10 〜 12 月にかけての試験に合格すれば卒業できます。2月には医師国家試験を受験しま
すが、国家試験の合格は医師としてのスタートラインに立てたことを意味するに過ぎません。生涯を通
じて学び、社会に貢献する医師、研究者、教育者、医療行政担当者になって欲しいと思います。
ん。CBT、OSCE は、患者さんに対して医
学生の質(知識、技能、態度)を保障する
ために行います。
■ CBT
Computer Based Testing
知識が十分であるかどうかを客観的に評価する試験です。コンピュータにプールされた 20,000 題
の中から、受験者一人一人に対してランダムに 320 問が出題されます。出題範囲は2年次〜4年次
の専門教育で学習した全科目です。
■ OSCE 客観的臨床技能試験
Objective Structured Clinical Examination
基本的診療技術と診療態度を評価します。4年次修了時にはクリニカルクラークシップに進む前の
医療面接(問診)
、頭頸部・胸部・腹部・神経診察(身体診察)などの共用試験 OSCE を、5年修
了時には1年間のクリニカルクラークシップの成果を評価する高度な内容の Advanced OSCE(本
学科独自の試験)を行っています。
12
13
Laboratory
日進月歩の医療界において、
研究活動と臨床は表裏一体。
常に先端研究への取り組みが行われています。
医学科研究室
14
脳神経病態制御学講座
脳神経病態制御学講座
脳神経病態制御学講座
器官代謝制御学講座
器官代謝制御学講座
神経生理学
病態病理学
麻酔神経科学
生体構造学
病態制御内科学
泌尿器科学
Neurophysiology
Human Pathology
Anesthesiology
Anatomy and Cell Biology
Medicine and Molecular Science
Urology
麻酔科の主な仕事は手術を受け
る患者さんの麻酔と痛みの治療
です。
安全に麻酔し、
大きな手術
を受けても苦痛を感じない治療
技術は、
痛みに苦しむがん患者
さんなどの治療
(ペインクリニッ
ク)
にも応用されています。
電子顕微鏡やレーザー顕微鏡
を用いる形態学的方法と、
分子
細胞生物学的な方法を用いて、
臓器や細胞の構造と機能を解
析しています。
内科学は臨床医学の骨幹を成
す学問体系です。
当内科学教室
では患者さんの信頼に応えられ
る良質な医療を提供するととも
に、
人間愛にあふれた臨床医な
らびにすぐれた研究者を育成す
るためのカリキュラムが編成さ
れています。
泌尿器科は尿路
(腎臓・尿管・膀
胱・尿道)
と男性生殖器を扱いま
す。診断から治療
(手術療法や
薬物治療全般)
をすべての分野
について行います。
特に、
腎臓移
植や前立腺がんなど、
社会的な
ニーズの高い分野の基礎研究を
積極的に行っています。
器官機能制御学講座
器官機能制御学講座
当分野では、
脳における記憶学
習の分子メカニズム解明と、神
経変性疾患
(特に脊髄小脳変性
症)
の遺伝子治療法開発をテー
マとしています。
先端研究技術
を積極的に取り入れ、
ゲノム医
学と電気生理学を組み合わせて
世界トップレベルの研究を行っ
ています。
病理学はヒトの病気の成り立ちを
解明する学問領域です。
病態病理
学分野では特に中枢神経系疾患
(脳腫瘍、
アルツハイマー病、
多発
性硬化症など)
を最新の形態学的
及び分子生物学的手法を駆使し
ながら解析しています。
また病理
学の実践として大学内外の病理
診断業務を担い、
臨床の現場に貢
献しています。
器官代謝制御学講座
脳神経病態制御学講座
脳神経病態制御学講座
脳神経病態制御学講座
器官代謝制御学講座
器官代謝制御学講座
耳鼻咽喉科・頭頸部外科学
脳神経内科学
脳神経外科学
産科婦人科学
臨床薬理学
生化学
機能形態学
Otolaryngology-Head and Neck Surgery
Neurology
Neurosurgery
Obstetrics and Gynecology
Clinical Pharmacology
Biochemistry
Anatomy
コミュニケーション手段として
重要な聴覚の仕組みとがんの治
療について研究しています。
生
まれつき聴覚障害のある人、
ま
た中耳炎などにより聴力を失っ
た人たちに対して聴力回復のた
め手術法の開発、
がん免疫治療
の開発などを行っています。
中枢神経系、
末梢神経系及び筋
肉の病気を中心に診療と研究
を行っています。特にアルツハ
イマー病、パーキ ンソン 病、筋
萎縮性側索硬化症、
筋ジストロ
フィーなどの研究を行っていま
す。
高度先進医療として一部の
遺伝性神経疾患で遺伝子検査
も行っています。
脳神経外科は、
脳や神経の病気
を外科的に治療する分野です。
脳腫瘍、
脳卒中、
脳動脈瘤などの
手術には、
脳の機能を守るため、
マイクロサージャリーと呼ばれ
る顕微鏡を用いた精密な手術を
行っています。
診療科は産科・婦人科で、周産
期、
腫瘍、
生殖の3部門を中心に
その専門性を重視して診療体制
を整えています。
生殖班は不妊
治療・体外受精、周産期班は新
生児の予後を重視した周産期管
理、
腫瘍班は最新の診断技術を
取り入れ、
それぞれ最適な治療
を施行するための研究を推進し
ています。
患者個々で薬に対する反応は異
なります。
当研究室では、
ある薬
が効きにくい人、
または容易に
薬物血中濃度が中毒域に達して
しまう人などの、
いわゆる
「薬物
治療抵抗因子」
について検討す
ることによって、有効で副作用
の少ない薬物治療法の構築を目
指し、
医療に貢献しています。
細胞膜はリン脂質という脂
(あ
ぶら)
からできていますが、
刺激
を受けるとその情報を受けてリ
ン脂質が分解を受けて次の情報
を伝える物質に変換されます。
当分野では、
この脂質の代謝や
情報伝達の仕組みを研究してい
ます。
筋肉がどんどん壊れてしまう難
病の筋ジストロフィーについて、
鍵となるタンパクがどこで、
どん
なふうに働いているかを研究す
るとともに、
生命誕生に必要な
タンパクについても、
それがい
つ、
どこで、
どのように働いてい
るかを調べています。
脳神経発達統御学講座
脳神経発達統御学講座
脳神経発達統御学講座
脳神経発達統御学講座
器官機能制御学講座
器官機能制御学講座
器官機能制御学講座
神経薬理学
遺伝発達行動学
神経精神医学
整形外科学
応用生理学
Genetic and Behavioral Neuroscience
分子細胞生物学
臨床検査医学
Neurobiology and Behavior
Psychiatry and Neuroscience
Clinical Laboratory Medicine
Orthopaedic Surgery
Integrative Physiology
脳機能を担う神経回路の接合
点であるシナプスの機能解明を
目指し、
遺伝子クローニング、
生
化学、
免疫組織化学、
細胞培養、
電気生理学、
遺伝子改変動物の
作成とその行動観察などの方法
を用いて、
分子から行動まで幅
広いレベルで解析を進めていま
す。
遺伝発達行動学分野では、
遺伝
に関する知識が蓄積されている
マウスを利用して脳の機能に関
する研究を行っています。
これ
らの研究から、
病気の発症機序
の解明や治療法の開発に貢献し
ようとしています。
神経系細胞
(ニューロンとグリ
ア)
の誕生から死までを分子細
胞生物学的手法で研究していま
す。
特にアストロサイトと呼ばれ
るグリア細胞の発生・分化の機
構と生理機能を明らかにするこ
とを目指しています。
得られた知
見を脳・脊髄の再生医学に応用
することが究極の目標です。
うつ病はがん・心血管病と並ぶ
3大疾患として知られていま
す。
このうつ病をはじめとしたこ
ころの問題について脳科学の最
新の知識と技術を導入して診療
を行い、
また脳機能の動態や背
景をなす分子機構の解明に取り
組んでいます。
病気の予防、
診断や治療を行う
うえで、血液、尿などの検体検
査、心電図、肺機能や超音波検
査などの生理機能検査が不可
欠となっています。
当分野では、
正確な検査診断法の確立ととも
に新しい検査法の開発と医療へ
の応用に向けて幅広い研究を推
進しています。
運動器
(筋肉、
骨、
関節、
靱帯、脊
椎、
手足の神経や血管など)
の病
気やケガを治療しています。
特
に、
五十肩、
変形性関節症、
脊椎
症、
骨腫瘍などの病態や治療法
の研究、
さらにはスポーツ医学
にも力を入れています。
ホルモンなどの生理活性物質が
細胞機能をどのように調節する
のか、
また、
環境中の化学物質が
その作用をどのように修飾する
のか、
培養細胞や遺伝子改変動
物を用いて研究しています。
留
学生が多いことも本研究室の特
徴です。
Molecular and Cellular Neurobiology
15
日進月歩の医療界において、
研究活動と臨床は表裏一体。
常に先端研究への取り組みが行われています。
医学科研究室
病態循環再生学講座
病態循環再生学講座
生体防御機構学講座
生体防御機構学講座
生体防御機構学講座
生体防御機構学講座
病態薬理学
臓器病態内科学
臓器病態外科学
細菌学
国際寄生虫病学
法医学
生体統御内科学
Molecular and Cellular Pharmacology
Medicine and Biological Science
Thoracic and Visceral Organ Surgery
Bacteriology
Parasitology
Legal Medicine
Medicine and Clinical Science
細胞内情報伝達の理解がこれ
からの薬物療法の理論的根拠に
必要であるとの考えによりカル
シウムイオンの生体制御、
特に
アクトミオシン系に対する制御
を研究しています。
生体機能の主軸をなす循環器
系、
呼吸器系を対象とする臨床
系の分野であることから、
患者
さんの信頼に応えられる安全で
質の高い医療を提供するととも
に、
世界水準の研究者を育成す
るためのカリキュラムを編成し
ています。
心臓、
大血管、
肺、
乳腺、
食道、
肝
臓など色々な臓器の手術を行っ
ています。
胃・大腸、肺疾患の内
視鏡手術やセンチネルリンパ節
生検を用いた乳房温存手術など
の縮小手術を積極的に行ってい
ます。
また、
人工心肺補助下の下
大静脈切除・置換術など拡大手
術にも取り組んでいます。
細菌がヒトに感染症をおこすた
めの種々の性質
(形質)
と関連す
る遺伝現象を分子生物学的に
解析しています。
特に薬剤耐性
菌、
日和見感染菌とヒト及び環
境との関わりを包括的に研究し
ています。
世界の3/4を超える人々が何らかの
寄生虫病にさらされています。ボー
ダレス時代の現在、
日本で寄生虫病
に遭遇する機会は今後ますます増
加するでしょう。我々は国際協力も
視野に入れ、寄生虫病、特にマラリ
アを制圧するための戦略について、
また寄生虫病とアレルギーとの関
係について、免疫学的に研究してい
ます。
病態循環再生学講座
病態循環再生学講座
病態腫瘍制御学講座
病態腫瘍制御学講座
生体防御機構学講座
臓器病態救急学
眼科学
病理診断学
病態総合外科学
Emergency Medicine
Ophthalmology
Diagnostic Pathology
General Surgical Science
病院の最前線で、外傷、心臓・大血管疾
患、脳血管障害、熱傷、中毒、感染症等
のあらゆる病態に対して、軽傷から重
症患者まで幅広く対応しているのが
特色です。災害医療にも積極的に取り
組み、新潟中越地震、中越沖地震およ
び東日本大震災への災害医療チーム
派遣の実績があります。
また、院内での
BLSやICLSコースを開催しoff-the-job
trainingにも力をいれています。
網膜手術では国内トップの業績
を持ちます。
網膜硝子体の臨床
研究では国際的に高い評価を
得ています。
網膜脈路膜の微小
循環、糖尿病網膜症の治療、加
齢黄斑変性の病態を解明し、
新
規治療の開発を行っています。
レーザー光凝固や眼底疾患学の
専門書を出版しています。
先進的ながんの病理診断、
治療
の向上を目指し、患者さんのた
めになる臨床研究を行っていま
す。
その研究分野は、
乳がん、
前
立腺がん、消化器、婦人科領域
と広範囲にわたっています。
病態腫瘍制御学講座
病態腫瘍制御学講座
腫瘍放射線学
Radiation Oncology
“切らずに治すがん治 療”を目
指し、
重粒子線治療を含む世界
トップレベルの放 射線治療か
ら、
がん治療に関する分子生物
学的な基礎研究まで、
多様性に
富んだ教育・人材育成を行って
います。
また、
国際原子力機関へ
の研究協力など国際活動も積極
的に行っております。
Laboratory
16
病態循環再生学講座
医学の知識を法律上の問題解
決に応用する科学です。
事件解
決のため、
死体を解剖して死因
を解明し、
血液型やDNA型を検
査して親子関係を明らかにする
など、
社会問題を医学的に解決
する研究に取り組んでいます。
内科学は臨床医学の根幹を成
す学問体系です。
当内科学教室
では患者さんの信頼に応えられ
る良質な医療を提供するととも
に、
人間愛にあふれた臨床医な
らびに研究者を育成するための
カリキュラムが編成されていま
す。
生体防御機構学講座
社会環境医療学講座
小児科学
皮膚科学
公衆衛生学
Pediatrics
Dermatology
Public Health
臓器別臨床
(食道、胃、大腸、肝
臓・胆嚢・膵臓、肝臓移植、小児
外科、
呼吸器、
乳腺・甲状腺)
、
基
礎的研究
(病理組織学、分子生
物学、
腫瘍学、
手術侵襲学、
消化
管運動生理学、
再生医療)
の2つ
の観点からのグループが、
縦糸、
横糸として有機的に連携して診
察・研究と教育を推進していま
す。
小児科は患者さん・家族と一緒
に悩み、
学び、
そして共に成長す
る分野です。
病気を治すことの
みではなく、
子どもたちの未来
を創ることが私たち小児科の使
命です。
そのため、
単に病気の知
識だけではなく、
豊かな人間性
と倫理性を兼ね備えた全人的な
医療を目指しています。
皮膚疾患には、
皮膚固有のもの
と、全身性疾患に伴ってあらわ
れるものがあり、
その多彩な皮
膚病変を間違いなく診断・治療
できる医師、
さらに研究者の育
成を推進しています。
研究課題
には、皮膚の老化と変性、膠原
病、
免疫アレルギー、
がんなどが
あります。
社会環境の中で、
健康を阻害す
る要因を減らし健康を支える要
因を増やしていくことによって
公衆衛生の向上及び増進を図る
学問分野です。
セレンの栄養疫
学、地域中高年者のコホート調
査、
自殺予防うつスクリーニング
調査等の研究を通し健康に暮ら
せる社会環境の構築を目指して
います。
病態腫瘍制御学講座
生体防御機構学講座
社会環境医療学講座
社会環境医療学講座
社会環境医療学講座
社会環境医療学講座
放射線診断核医学
顎口腔科学
分子予防医学
医学哲学・倫理学
情報医療学(協力分野)
総合医療学
リハビリテーション医学(協力分野)
Diagnostic Radiology and Nuclear Medicine
Stomatology and Maxillofacial Surgery
Virology and Preventive Medicine
Medical Philosophy and Ethics
Medical Informatics
General Practice Medicine
Rehabilitation Medicine
画像診断は、
現代医学に欠かせ
ないものとなっています。
エック
ス線発見、
ラジウム発見から100
年余り。
CT、
MRI、
PET、
SPECTな
どの画像診断やIVR・核医学治
療などの治療法も発達していま
す。群馬大学では古くからその
臨床応用と開発に力を入れてい
ます。
口腔を中心に歯、顎骨とその隣接組織
の疾患を扱う医学分野です。特に口腔
がんの外科的治療法と鏡視下微小血
管吻合技術を用いた遊離組織移植(マ
イクロバスキュラーサージャリー)によ
る口腔がん切除後の機能的、整容的再
建を臨床、研究の中心としています。
さ
らに、顎口腔領域のさまざまな疾患の
治療法や創傷治癒機序などを上皮の
細胞代謝の面から研究しています。
ヒトのレトロウイルス
(エイズの
原因のHIV-1と成 人T細胞白血
病の原因のHTLV-I)及びB型肝
炎ウイルスを中心に、
細胞培養
系でその感染機構を解析してい
ます。
(写真:細胞培養室)
医学・医療の目的って何だろう。
健康と病気の境目はどこにある
のだろう。
医療者は、
患者さんの
人生にどこまで踏み込んでよい
のだろう。何が患者さんの最善
の利益なのか、
それを決めるの
は一体誰なのか。
どんな医療が
よい医療なのか。
こんなことを
考え抜こうとしています。
医療を情報としてとらえ、ITを医
療に適応することで問題の解決
を図ります。
病院や地域医療の
情報化、
遠隔医療などを進めま
す。
また、
インターネット上で市
民の健康を守るための支援シス
テムを開発し、
その効果の研究
を行っています。
東洋医学と西洋医学の利点を生
かした新しい診療体系を作り出
そうとしています。
研究面では、
現在社会の重要課題である老
年医療を主要なテーマにしてい
ます。
これらを通して、
社会に貢
献する総合医療学を目指してい
ます。
リハ医学は障害の診断と治療を
行う臨床医学です。
幅広い専門
分野があり、
医師、
看護師、
理学
療法士、作業療法士、言語聴覚
士、
ソーシャルワーカーなどが協
力して診療、
研究、
教育を行いま
す。
いろいろな測定機、
解析器機
を用いて診断法の開発、
治療へ
の応用を研究します。
17
CURRICULUM
保健学科カリキュラム
看護学専攻
Department of Nursing
生命、
個人を尊重し、
的確な看護を提供するために、
看護の専門的知識
教育
特徴
や技術を学びます。
病気を予防する健康教育、
健康回復への支援、
終
末期ケア、
人間のライフサイクル各期における看護を習得し、
高度・
専門化した保健医療福祉に対応できるような教育を行います。
医療・保健の現場で看護の専門性を発揮できる能力と国際看護協力が実践できる能力を育成します。
看護学専攻の教育目標は、保健医療の専門職として、健康
問題を有する人々に接する真摯な態度と生涯にわたる自己学
習の習慣を体得することにあります。学生が将来、保健医療
福祉におけるチームの中で看護の専門性を発揮し、ケアの調
整やマネジメントにリーダーシップを発揮でき、さらに、国
際化の進展に対応して世界の看護に視野を広げ、国際看護協
力が実践できる看護師または保健師、助産師になるために、
看護学の基本的知識を理解し、科学的でクリティカルな思考
能力と看護の実践に必要な基本的技術を修得することを目指
しています。
看護学専攻のカリキュラムは、看護師、保健師、助産師の
検査技術科学専攻
Department of Laboratory Sciences
各専門領域における知識や技術が効率よく修得できるように
工夫されています。具体的には、①人間の身体的・精神的側
面、人間を取り巻く社会環境についての学習、②看護学の基
礎理論や方法論の学習と看護実践能力の修得、③人間のライ
フサイクル各期における健康の保持増進を図るための知識と
援助技術の修得、④看護活動の場の拡大に対応した看護実践
能力の修得、⑤健康障害者の看護を実践する知識と援助技術、
態度の修得から構成されています。先駆的に臨床と連携して
看護専門外来を開設・運営し、卒後のキャリア開発の教育も
目指しています。
教育
特徴
日進月歩で発展する検査技術科学分野の専門知識や技術を学び、
検
体検査、
生理機能検査、
病気早期発見のための検査、
遺伝子検査、
画像
解析などをマスターして、
高度・専門化した医療に対応できるような
教育を行います。
高度な知識と技術を備え、国際的な活躍ができる臨床検査技師を育成します。
検査技術科学専攻では、「全人的医療」・「チーム医療」・
「バイオサイエンス」をキーワードに、確固とした倫理観と
豊かな人間性をもち、高度な技術と知識を備えた臨床検査技
師育成を目指しています。チームワーク実習を通じて、チー
ム医療の重要性を指導すると共に、遺伝子検査や画像解析な
どの最新検査技術の教育に力を入れています。
また、高度な臨床検査学の教育・研究体制を支える人材を
育成するため、卒業研究に1年間を当て、各教員の指導のも
と研究を行い、論文作成を行っています。これにより、十分
な研究手法及び研究的思考法を習得し、将来研究職・教育職
につく人材育成が可能です。また、国際社会で活躍できる人
18
材育成のため、英語論文の輪読などを通して、英語による口
頭・紙上発表の基本を学びます。さらに、国際的視野を広め
るため、ワシントン大学医学部臨床検査学科との交換留学も
実施しています。また、本学では細胞検査士養成コース(3
〜4年次)を開設しており、修了者は4年次に同資格認定試
験(日本臨床細胞学会)の受験資格が得られます。
このように、本専攻では日本のみならず、世界で指導的役
割を担える臨床検査技師の育成を行っています。
理学療法学専攻
Department of Physical Therapy
教育
特徴
専門職としての態度や実践的な技能の修得が円滑に図れるよう、
科
目の枠を超えた教育を心がけ、
机上での学習だけではなく、
臨床での
体験や実習などを通した能動的な学習への支援を重視しています。
新しい機能回復の理論、技術の研究・開発能力を育てていきます。
少子・高齢社会という現代の日本において、疾病構造の変
化や医療・福祉サービスの多様化に伴い、理学療法士に求め
られる社会的ニーズも拡大しています。その社会的ニーズに
応えるためには、人間や社会を幅広く捉える知識と実践的で
効果的な技術が求められています。理学療法学専攻では、医
学や人間学等の知識をもとに、理学療法に必要な疾病と障害
の成り立ちやその実態についての基礎的知識を学び、機能や
障害を評価する方法、障害に対する運動療法、物理療法、補
装具療法などの適応理論と臨床応用を学びます。また、運動
器系理学療法学、神経系理学療法学、発達障害理学療法学、
内部障害系理学療法学などの専門的な理学療法の理論と技
作業療法学専攻
Department of Occupational Therapy
術、さらに急性期から地域や在宅での理学療法、健康管理や
スポーツ分野での理学療法など、幅広い分野における理学療
法について学びます。そして、これからの理学療法学の発展
に貢献できる新しい理論や治療技術の研究・開発能力を修得
し、臨床・教育・研究の分野において活躍できる人材の育成
を目指しています。
教育
特徴
健康機能を制限された人に対する専門的な判断力や接触態度を養
い、
作業活動の活用、
評価・治療・援助及び研究に必要な知識と技術を
学び、
臨床実習で専門職業人としての学習を統合します。
心と体に障害を持つ人々の生活支援の知識と技術を学びます。
作業療法は、心身の健康機能を制限された方々が、自立生
活に必要な日々の生活技術や社会的適応能力を修得して、快
適で個性的な生活を営めるように援助することを目標としま
す。また、作業活動を治療 ・ 援助の手段として、対象者の方々
のニーズを満たし、心身の健康機能や生活の質の向上を目指
すサービスです。
作業療法学専攻では、基礎分野として、科学的思考の基盤
や人間と生活に関する教養科目を学び、人間理解を深めます。
専門基礎分野として、人体の機能 ・ 構造や心身機能の発達、
疾病や障害とそれらの回復過程、保健 ・ 医療 ・ 福祉とリハビ
リテーション理念を学び、専門性の基礎理解を深めます。専
門分野として、作業療法過程の構築、評価、治療援助、地域
生活への適応、臨床実習及び研究に必要な知識と技術を学び、
専門職業人としての学習を統合します。
卒業生は、保健・医療・福祉など実践の職場で活躍するほ
か、大学院博士課程(前期 ・ 後期)に進学しています。作業
療法士には、近年、地域社会での障害予防や健康増進の担い
手としても期待が高まっています。
19
保健学科
教員
日進月歩の医療界において、
臨床と研究活動は表裏一体。
常に先端研究への取り組みが
行われています。
看護学専攻
看護学専攻
基礎看護学・小板橋喜久代 教授
基礎看護学・岩永喜久子 教授
ホリスティックナーシングケアに
活用できる補完代替療法の効果に
ついて研究しています。
特にリラク
セーション法やタッチ、
マッサージ、
気功法などの実践研究を行うと共
に、
群馬大学医学部附属病院でリラ
クセーション外来を開設して患者
さんの指導に当たっています。
看護学専攻
基礎看護学・柳 奈津子 講師
看護における基礎的な技術
特に指圧・マッサージ、アロマセラ
ピー、
リラクセーション法などリラッ
クスを促すための技術の効果の検
証を行っています。
また、
リラクセー
ション外来では、
それらの技術を提
供し指導しています。
Staff
看護学専攻
看護学専攻
基礎看護学・小林しのぶ 助教
基礎看護学の演習、実習を担当してい
ます。
心身調和を図るための看護ケア、
リラクセーション法に関するテーマに
取り組んでおります。また、群馬大学
医学部附属病院でのリラクセーション
外来に携わっています。皆さんのパ
ワーをいただきながら、創造的か
つ楽しく学んでいこうと思います。
基礎看護学の演習と実習を担当
しています。
看護技術の教育につ
いて関心を持ち、
現在の教育に至
るまでの変遷を調査することに取
り組んでいます。
今後は
「触れるケ
ア」
に関する学びを深めていきた
いと考えています。
看護学専攻
看護学専攻
臨床看護学・二渡玉江 教授
精神看護学実習を担当していま
す。
高齢者や発達障害児を対象と
した動物介在活動
(アニマル・セラ
ピー)
の実践・評価などを行ってい
ます。
また、
災害時の精神障害者の
支援について、
調査・研究を行って
います。
看護学専攻
母子看護学・常盤洋子 教授
母親意識の発達に関する研究、出産
体験の意味づけに関する研究、生涯
学習の視座からとらえた助産師基礎
教育と臨床の協働型継続教育プログ
ラムの開発に関する研究を行ってい
ます。また、母性看護外来
(看護専門
外来)
で妊娠・出産にかかわる悩みや
不安に関する看護相談を行ってます。
母子看護学・篠﨑博光 教授
周産期領域におけるアドレノメ
デュリンに関する研究、分子生物
学的手法をもちいたゴナドトロピ
ン受容体の構造と機能に関する研
究を行っております。
また、
わが国
の周産期医療の再生で鍵である、
助産師・看護師の育成に関しても
力を入れております。
看護学専攻
看護学専攻
看護学専攻
看護学専攻
基礎看護学・辻村弘美 講師
母子看護学・佐光恵子 准教授
母子看護学・國清恭子 講師
母子看護学・金泉志保美 講師
主な教育活動としては、
基礎看護
学演習や実習、
コミュニケーション
に関する授業を担当しています。
また、
異文化看護や認知症に関す
る研究などもしています。
皆さんの
若々しく、
そして力強いパワーをい
ただきながら、
私自身も成長してい
きたいと思います。
臨床看護学・神田清子 教授
がん患者・家族のセルフマネジメン
ト、症状緩和支援、End of Life Care
に関する研究を行っています。
大学院
教育では、がん看護専門看護師の育
成も行っています。がん相談に参加
し、教育と臨床実践の有機的な連携
を図っています。
また、群馬がん看護
ネットワークづくりを行っています。
看護学専攻
手術を受けるがん患者の意思決
定、
心理適応過程の支援に関する
研究を行っています。
同じ講座の
神田教授とともに、
がん看護専門
看護師教育、
がん看護研究会、外
来がん看護相談を行い、
教育と臨
床の連携、
研究成果の実践活用を
進めています。
看護学専攻
臨床看護学・長嶺竹明 教授
主な研究テーマは、
「健康食品の生理
活性の解明」で、食品中の活性物質の
抗体作成及びその測定系の開発をし
ています。また細胞・組織中の微量元
素の動態を、
マイクロPIXEを使用して
測定しています。
さらに
「脂質代謝の解
明」や
「メタロチオネインと疾患」に関
する最先端の研究も行っています。
小児の健やかな成長発達やQOL向
上のために、
小児保健や学校保健(思
春期も含む)を中心に、子どもたちを
取り巻く環境との相互作用を考慮し
た支援方法を探求しています。多職
種との連携や養護教諭との協働実践
活動(健康教育、
健康相談活動等)、
実
証的研究に取り組んでいます。
コントロール感覚という切り口か
ら母親の出産体験をとらえ、
意味
づけを促す支援を探っていきたい
と思っています。
また、
今後は助産
師教育についての研究を行ってい
く予定です。
医療依存度の高い子どもの在宅療
養へ向けての支援や、
在宅療養中
の子どもと家族のQOL向上のため
の支援に関する研究に取り組んで
います。
また、
乳幼児期の生活リズ
ムと健康問題をテーマとした健康
教育を手がけてきています。
看護学専攻
看護学専攻
看護学専攻
母子看護学・荒井洋子 助教
母子看護学・牧野孝俊 助教
母子看護学・立木歌織 助教
母性看護学実習と助産学実習を
担当しています。
母性領域の中で
も特に妊娠期の女性の心理状況を
研究テーマとし、
一人でも多くの女
性が妊娠期を明るく楽しく笑顔で
過ごされ、
素敵な出産を迎えられ
るようなサポートができるよう、
学
びを深めたいと思っています。
成長発達過程にある子どもの特徴
やQOL向上を念頭に置き、
小児看
護学方法論・方法論演習、小児看
護学実習を担当しています。
また、
「父親の育児」
や
「Interprofessional
Education」
をキーワードとし、
研究
を行っています。
母性看護学実習、
助産実習を担当
しています。
より正期産に近い時期
で早産となった母親の出産や育児
支援に関する研究をするとともに、
どんな女性も安心して妊娠・出産・
育児できるような助産・看護につ
いて考えていきたいと思っていま
す。
看護学専攻
看護学専攻
看護学専攻
地域看護学・牛久保美津子 教授
地域看護学・佐藤由美 教授
地域看護学・森 淑江 教授
国の在宅医療推進化や患者・家族
の希望により、住みなれた自宅で
生活する医療依存度や重症度の高
い療養者が増えています。
本研究
室は、
在宅療養者・家族が安全・安
心に、
かつQOL向上のための療養
支援方法について、
さまざまな角
度から考え、
取り組みます。
「在日外国人学校に通う子供の健
康支援」
「地域での健康づくり活
、
動の推進」
「介護保険サービスの
、
質評価・改善」
など地域の健康課題
に対し、
保健師、
介護支援専門員、
地域住民等関係者と共同で実践
的な研究に取り組んでいます。
看護分野の国際協力、
諸外国の看
護・看護教育制度、
異文化看護、
在
日外国人・在外邦人への看護、
災害
看護などに関する研究を広く行う
とともに、
日本国内の国際協力に携
わる人材や海外の看護職を対象と
した研修も実施しています。
看護学専攻
看護学専攻
看護学専攻
看護学専攻
看護学専攻
看護学専攻
臨床看護学・伴野祥一 教授
臨床看護学・日下和代 教授
臨床看護学・内田陽子 准教授
地域看護学・齋藤智子 講師
地域看護学・山田淳子 助教
地域看護学・桐生育恵 助教
糖尿病の合併症、
特に狭心症や心
筋梗塞についての臨床研究が中
心。
また糖尿病、
高脂血症など、
生
活習慣病の実態調査と、
食事や運
動指導などの生活介入によるそれ
ら生活習慣病の改善や予防につい
ての研究を行っています。
看護学専攻
精神障害者のリハビリテーション
に関する研究、
精神科急性期患者
の早期退院を目指したクリティカ
ル・パスに関する研究、
非配偶者間
人工受精に関わる人々の心理的な
研究などを行っています。学生や
看護師の対人関係能力の育成・研
究に取り組んでいます。
看護学専攻
臨床看護学・恩幣宏美 講師
透析や糖尿病などの慢性疾患をも
つ患者さんへの患者教育の研究を
行っています。
特に食事管理の患
者教育における態度やレディネス
の研究に取り組んでいます。
患者
さんが食事管理を行いながらも、
食事が楽しいと感じられる支援に
ついて取り組んでいます。
看護学博士、
専門は高齢者のアウ
トカム評価と経済的評価、
ケアの
質改善。現場のフィールド調査を
基本とし研究を進めています。
大
学や臨床現場の教育活動、
地域と
の連携活動と多岐にわたっていき
いきと楽しく、
明るく、
前向きに活
動をしています。
看護学専攻
臨床看護学・武居明美 助教
成人看護学の演習・実習を担当し
ております。
研究はがん患者・家族
を対象とし、
外来で行う化学療法
などをテーマとして取り組んでい
ます。
また、
群馬がん看護研究会の
事務局運営や、
群馬大学医学部附
属病院でのがん相談を行っており
ます。
看護学専攻
看護学専攻
臨床看護学・千田寛子 助教
臨床看護学・堀越政孝 助教
主に、3年生の成人看護学
(急性
期)
臨地実習や演習を担当してい
ます。
高齢者を対象とした研究に
取り組んでいました。
今後は、
脳疾
患患者に関する研究も進めていき
たいと思っています。
20
看護管理に必要な医療制度、
経済、
人材の育成、
より良い看護を目指
したマネジメントなどを学習する
看護管理学や看護管理システム
論を担当します。
研究では患者、
看
護職、
学生のメンタルヘルス、
看護
職のキャリア開発などに取り組ん
でいます。
看護学専攻
基礎看護学・大川美千代 助教
臨床看護学・岡 美智代 教授
生活習慣病患者における塩分制限や
運動などの自己管理に関する研究を
行っています。自己管理が必要な患
者さんへの、具体的な支援を目指し
ています。
また大学院では慢性疾患
看護専門看護師の教育を行っていま
す。
http://oka.dept.health.gunma-u.
ac.jp/~michiyo/
看護学専攻
臨床看護学・坂入和也 助教
臨床看護学・越井英美子 助教
成人看護学の演習と実習を担当し
ています。
研究テーマは、
慢性疾患
における患者教育と患者‐看護
師間のコミュニケーションです。
慢
性疾患の患者さんが自分自身の生
活を大切にできるよう、効果的な
患者教育について取り組んでいま
す。
看護学専攻
3、4年生の成人看護学臨地実習や
演習を主に担当しています。
専門
分野は、
急性期・周術期です。
附属
病院でがん相談専門外来も担当し
ています。
また、
「がん看護」
「看護
学生の学び」
をキーワードに研究
を行っています。
特定保健指導における保健師の効
果的な保健指導技術の構築や保
健指導技術を高めていくための現
任教育のあり方などに関する研究
に関心を持っています。地域の住
民や保健師の皆さまと一緒に活動
しながら、研究に取り組んでいけ
たらよいと思っています。
老年看護学の演習と実習を担当
し、
介護老人保健施設で実習指導
をしています。
女性や高齢者の排
尿障害・膀胱留置カテーテル除去
後のケア・看護相談・予防活動等
についての研究に取り組んでいま
す。
地域看護学の演習や実習を担当
しています。
子どもからお年寄りま
で、
幅広い人々を対象とする保健
師の役割や支援技術が研究テー
マです。
現場のスタッフとともに、
地域の健康づくりに取り組みなが
ら、
実践的な研究に取り組んでい
ます。
看護学専攻
検査技術科学専攻
検査技術科学専攻
地域看護学・新井明子 助教
基礎検査学・高山清茂 教授
基礎検査学・江本正志 教授
在宅看護学の科目を担当していま
す。
地域における訪問看護に限ら
ず、病院においても
「在宅」
「地域」
を視野に入れた看護支援を目指し
ています。
研究は、ALS療養者が病
気と向き合って生活していくため
の看護支援、
地域連携をテーマと
して取り組んでいます。
検査技術科学専攻
臨床看護学・上山真美 助教
地域看護学実習や演習を担当して
います。
研究テーマは、
産業保健師
の活動に関することです。
また、
領
域で取り組んでいる地域の健康づ
くり活動支援にも携わっています。
脳神経と消化管活動
(運動・分泌)
との関係を研究しています。
消化
管活動に対して中枢ニューロンが
どのように関係しているのか、
ま
た、
消化管から分泌されるホルモ
ンなどの生理活性物質が脳神経に
どのように影響して消化管の機能
に関わるのかを研究しています。
検査技術科学専攻
基礎検査学・輿石一郎 教授
多くの病態の誘導機構として“酸
化ストレス仮説”が提唱されており
ますが、
その分子機構はまだまだ
謎ばかりです。
当研究室では、
病態
誘導の主役と考えられる活性酸素
種・フリーラジカルの生体内挙動
を明らかにすることで、
その全容を
解明しようとしています。
当教室では、NKT細胞をはじめとする各
種免疫担当細胞、並びに肝臓、腸管、骨
髄を中心に私たちがその存在を明らか
にした未知の細胞群の生体内における
役割解明を中心に研究を進めています。
●当教室のホームページ
h t t p : / / w w w. g e o c i t i e s . j p /
emotolab/
検査技術科学専攻
基礎検査学・近藤壽彦 准教授
当研究室では、
独自に開発した自
動遺伝子解析システムを用いて、
がんの早期診断、
遺伝子多型の解
析、腸内フローラの解析などの研
究を行っています。
また、
新技術の
開発を目指して、
地域の研究機関
や企業との間で共同研究をしてい
ます。
基礎検査学・安部由美子 准教授
種々の細胞で様々な作用を発揮し
ている増殖因子アクチビンとイン
ヒビン、及びアクチビンの結合蛋
白質フォリスタチンの作用と産生
調節機序を研究しています。
イン
ヒビンとアクチビンには複数の分
子種が存在するため、
分子種に特
異的な測定法も開発しています。
21
保健学科
教員
日進月歩の医療界において、
臨床と研究活動は表裏一体。
常に先端研究への取り組みが
行われています。
検査技術科学専攻
検査技術科学専攻
理学療法学専攻
理学療法学専攻
理学療法学専攻
基礎検査学・中里享美 助教
基礎検査学・熊 煜 助教
総合理学療法学・浅川康吉 准教授
総合理学療法学・山路雄彦 准教授
総合理学療法学・久留利菜菜 助教
生体内で必須微量金属
(Zn、
Cu)
の
代謝調節や重金属
(Cd、Hg)
の解
毒、
酸化的ストレスの軽減、
細胞の
増殖・分化、
化学発がんの防御等に
関与する蛋白であるメタロチオネ
インについて、様々な条件下での
生体内における発現や動態を研究
しています。
高齢者・障害者が住み慣れた地域
で暮らし続けることを支援する地
域リハビリテーションの研究に取
り組んでいます。
専門は生活環境
支援系理学療法学で、
主な研究分
野は日常生活活動、
運動器の機能
向上、
介護予防です。
臨床では主に切断者や肩関節疾患
を担当し、
教育では補装具(義肢や
装具)、
基本的・応用的臨床技能実
習などを担当しています。研究で
は、
生理的振戦をはじめとした生
体信号解析や三次元動作解析装
置による歩行やスポーツ動作の解
析を行っています。
2年次の運動学実習、
理学療法早
期体験臨床実習、
3年次の臨床理
学療法学実習Ⅰ
(神経系)
、
症例基
盤型実習Ⅲ
(内部障害)など実習
を中心に教育活動を行っておりま
す。
研究活動では、
歩行やバランス
のDual taskの課題設定の検討に
関する研究を行っております。
検査技術科学専攻
検査技術科学専攻
理学療法学専攻
作業療法学専攻
作業療法学専攻
基礎検査学・時田佳治 助教
基礎検査学・田中秀幸 助教
総合理学療法学・中澤理恵 助教
基礎作業療法学・椎原康史 教授
基礎作業療法学・外里冨佐江 教授
糖鎖は生理機能や疾患の発症と
深い関わりがありますが、
その動態
や機序はよく分かっていません。
そこで、
①免疫学や分析化学的手
法による種々の糖鎖定量法の確立
とその動態解析、
②分子生物学・細
胞生物学的手法による機序の解明
を目指して研究を進めています。
Staff
学位・医学博士、
教育における担当
分野はおもに解剖学関連の実習の
補助。
研究における専門分野は分
子解剖学。
電子顕微鏡技術を駆使
し、
筋肉細胞における収縮関連タ
ンパク質の生理学的・薬理学的影
響を解析している。
臨床理学療法学実習Ⅱなどの運動
器系の授業の実習を担当していま
す。
また、
成長期
(特に中学生年代)
のスポーツ傷害予防に関する研究
を中心に行い、
県内中学・高校サッ
カー及び 高 校 野 球 大 会など、ス
ポーツ現場での理学療法サポート
にも取り組んでいます。
学部の講義は精神医学・臨床生理
学を担当。修士・博士課程も担当
しています。
研究テーマは、
皮膚電
気活動の24時間携帯記録、
睡眠研
究、
ストレス研究、
産業のメンタル
ヘルス。
詳細は椎原研究室ホーム
ページを参照してください。
専門領域は、老年期作業療法、地
域リハビリテーション、
障害者の心
理的適応、
社会的不利の研究をし
ております。
年齢、
性別、
人種、
障害
のあるなしにかかわらず同じ地域
で好きな生活スタイルで暮らせる
ような世界を目指しています。
検査技術科学専攻
検査技術科学専攻
検査技術科学専攻
作業療法学専攻
作業療法学専攻
作業療法学専攻
応用検査学・村上博和 教授
応用検査学・横山知行 教授
応用検査学・福田利夫 教授
基礎作業療法学・李 範爽 助教
基礎作業療法学・風間寛子 助教
心身障害作業療法学・小林夏子 教授
当研究室では、
血液疾患、
特に血液
腫瘍の検査・診断法の開発を目的
に基礎研究をしています。
主に遺
伝子学的技術や免疫学的技術を
用いて研究をしています。
この他、
骨髄腫という血液腫瘍の全国的治
療研究にも参加しています。
心電図、
肺機能、
超音波、
MRI、
脳
波などの生理機能検査を担当して
います。現場のニーズに十分に応
えられる臨床検査技師を目指すと
ともに、
呼吸循環器に関する分子
生物学から生理学までの幅広い研
究を行っています。
ヒトの病変の病理組織診断、細胞診断を主な研究対
象とし、基本的な組織標本作製技術、染色技術の検
討・改良とともに、組織・細胞材料を用いた分子生物学
的解析や検討も行っています。種々のがんを対象にし
て研究していますが、特に子宮頚部がんの発生とヒト
乳頭腫ウィルスとの関連、子宮体部がんの前がん病
変の解析、骨・軟部腫瘍、分子細胞学的解析法につい
て研究し、液状化した検体の細胞診断への応用と診
断に有用なマーカーの検索と評価も行っています。
身体活動量は心身機能と密接な関
係があり、
お年寄りの場合は身体
活動量が高いほど転倒骨折の危険
性が低下し、
生活の質も向上する
ことが知られています。
この身体
活動量をリハビリテーションの評
価手段として用いる方法について
研究しています。
精神科作業療法の実践における、
対象者の主観的な認識に興味を
持って取り組んでいます。
主に、
主
観的疲労感と認知機能障害の関連
性や社会適応技能の面から、
精神
障がい者が地域で主体的に生活し
ていくための、
より良い援助・介入
方法を考えます。
精神機能に変調を持つ方々の作業
療法サービスの実践と研究を行っ
ています。
興味や個性を生かし、
生
活技能や作業的役割をこなして、
充実した生活を送るために有効な
専門性やチーム作りが重要課題で
す。
検査技術科学専攻
検査技術科学専攻
検査技術科学専攻
作業療法学専攻
作業療法学専攻
作業療法学専攻
応用検査学・嶋田淳子 教授
応用検査学・佐竹幸子 准教授
応用検査学・蒲 貞行 准教授
心身障害作業療法学・山崎恒夫 教授
心身障害作業療法学・岩崎清隆 准教授
心身障害作業療法学・勝山しおり 助教
当研究室では国際的感染症である
マラリアやトリパノソーマを対象
として分子生物学的研究を行って
います。
マラリア重症化機構の解
明、
トリパノソーマ感染による宿主
応答などについて分子レベルで解
析し、
薬剤開発の研究も進めてい
ます。
WHOと共同で開発したソフトウエ
アを活用して抗生物質が効かない
菌
(耐性菌)
の広がりを調査して問
題となっている耐性菌を見つけ、
その耐性菌の遺伝子を解析する研
究をしています。
がんの診断は、
病理・細胞診によっ
て行われます。
当研究室では悪性リ
ンパ腫の診断精度の向上や、判別
分析によるハイリスクHPVによる
子宮頚部病変の細胞像などの臨床
研究をしています。
また群馬県臨床
検査技師会と連携し細胞検査士資
格取得の指導をしています。
専門は臨床神経学で、
主として細
胞生物学的アプローチを用いた認
知症の研究を行っています。
今後
は認知症によって生じる高次脳機
能障害の分野にも研究のフィール
ドを広げようと考えています。
発達障害児の治療場面で用いる
遊び及び治療遊具の研究・開発、
発達障害児における精神的機能の
評価に関する研究などが主な研究
テーマです。
また、
途上国の障害児
への支援活動、
青年海外協力隊員
への支援活動なども行ってきまし
た。
認知症や要介護状態の高齢者・障
害者の
「わたしらしい生活・人生」
の遂行が行えるよう、
予防的観点
も含めた作業療法の実践を中心に
活動しています。
検査技術科学専攻
検査技術科学専攻
検査技術科学専攻
作業療法学専攻
医療基礎学
医療基礎学
応用検査学・吉田朋美 助教
応用検査学・畑生俊光 助教
応用検査学・松井弘樹 助教
心身障害作業療法学・亀ヶ谷忠彦 助教
医療基礎学・都丸 正 教授
医療基礎学・林 邦彦 教授
患者さんから採取された細胞を顕
微鏡で観察し、良性・悪性の鑑別、
病気の判定まで行う
「細胞診断」
の
スペシャリストを目指す学生でいっ
ぱいです。
また細胞材料を用い、
早
期診断に貢献できるような研究も
行い、
国内・外の学会発表も盛んに
行っています。
国際的感染症である熱帯熱マラリ
アの重症化及び病態形成に関係す
る宿主病原因子の探索とその作用
機構の解析ならびに薬剤耐性マラ
リアの分子疫学や対策についての
研究を行っています。
肥満が虚血性心疾患や高血圧、
動
脈硬化などに及ぼすリスクについ
て、
ヒト、動物、細胞など様々な対
象から分子レベルによる解析と、
超音波検査やカテーテル検査など
の機能的解析を合わせて検討する
ことで、
生活習慣病の予防へ向け
た研究をしております。
高齢者や身体機能に障害をもつ
方々の日常生活活動の評価と治
療、
車いすなど各種福祉用具を活
用した自立生活支援について研究
しています。
施設や地域で活躍す
る作業療法士が、
信頼できる根拠
に基づいたリハビリテーションを
実践できることを目指しています。
授業は数学と統計学を担当してい
ます。
研究分野は数学の中の複素
解析空間の特異点論で、
この10年
間ほどは、
リーマン面の退化族と
の関連を研究しています。
医療従事者からなる大規模女性コ
ホート研究
(JNHS)で、
日常生活
や保健医療習慣がどのように健康
に影響を与えるかを、
経時的に調査
しています。
また、
子宮内膜症患者コ
ホート研究
(JEMS)など、集団を
対象とした疫学という研究法で予
防や治療の評価を行っています。
理学療法学専攻
理学療法学専攻
理学療法学専攻
医療基礎学
医療基礎学
医療基礎学
基礎理学療法学・山口晴保 教授
基礎理学療法学・土橋邦生 教授
基礎理学療法学・臼田 滋 教授
医療基礎学・保坂公平 教授
医療基礎学・吉田 亨 教授
医療基礎学・飯田義裕 准教授
理学療法学専攻
理学療法学専攻
理学療法学専攻
医療基礎学
医療基礎学
医療基礎学
認知症と地域リハを研究テーマ
に、
アルツハイマー病の脳βアミロ
イド沈着の病理学的研究、
認知症
の早期診断のための臨床研究、
地
域に暮らしながら必要なリハサー
ビスを受けられる地域リハ推進活
動などを行っています。
基礎理学療法学・松田祐一 助教
骨格筋の筋発揮力、
筋力、
筋反応時
間などについて、
若年者から、
高齢
者まで幅広く研究しています。
特
に現在は高齢者のストレングスエ
ルゴによる脚伸展筋力について検
討しています。
22
環境に適して脳・中枢神経機構は
どのように関わっているのかを中
心として研究をしています。
また、
環境の影響がどのように脳神経
の発達や機能に関わっているのか
を、
動物実験、
分子生物学的な手法
を用いて研究しています。
研 究テーマは、各 種呼吸 器 疾 患
(喘息、COPD、
がん、
感染症)
発症
への、
酸化ストレスの関与を、
人の
吸気中に含まれる成分の測定や、
培養細胞を使った研究をしていま
す。
また、
慢性呼吸器疾患の呼吸リ
ハビリテーションの有効性の検討
をしています。
総合理学療法学・坂本雅昭 教授
本研究室では、
1)スポーツ外傷・障害
の予防に対する理学療法、2)中・高
齢者及び障害者の健康評価と健康づ
くり、3)アスレティックリハビリテー
ションなどに関する研究を行っていま
す。
また、県内中学・高校サッカー、
バス
ケットボール、野球大会等での理学療
法サポートを行っています。
基本的動作能力について、
三次元
動作解析装置などを用いた基礎的
な研究や臨床で使用できる評価尺
度の開発を研究しています。
また、
高齢者の健康関連体力や転倒、
介
護負担感、
社会参加などに関する
調査研究にも取り組んでいます。
総合理学療法学・渡 秀臣 教授
運動器の病気や外傷、
スポーツ障
害に対して最新の診断法や治療法
の研究を行い、
またチーム医療教
育の成果について研究をしていま
す。
治療面では手術療法と術前、
術
後の理学療法を包括的に活用する
運動器機能回復治療の研究をして
います。
酵母リン脂質合成の調節機構の
分子生物学的解析。
カルシニュー
リン阻害物質の探索と医薬への応
用。
アルキルベンゼンスルホン酸
の毒性機構の酵母を用いた分子遺
伝学的解析。
医療基礎学・大桃道幸 准教授
19世紀から20世紀にかけてのイギ
リス小説、
特にトマス・ハーディの
作品を研究しています。ハーディ
文学の今日的意義を探ることを研
究の主眼にしていますが、
従来あ
まり顧みられなかった作品の再評
価にも力を入れています。
地域保健活動に不可欠な健康教
育とヘルスプロモーションについ
て研究しています。
住民(当事者)参
加による保健福祉のまちづくりに
特に関心があり、
大学院では地域
健康推進学を担当しています。
医療基礎学・村田祥子 准教授
心理学の立場から、
行動指標・生理
指標を用いて人間の適応過程に接
近を試みています。
適応過程には
学習機構が深く関わると捉え、
主
要な課題として記憶、
学習の領域
を位置づけています。
昭和で物理学と実験、
荒牧で情報
処理入門を担当しています。
また、
検査技術科学専攻の医用電子工
学と実習も担当しています。
難しい
と言われる電子工学ですが、
実習
で
「考えて、
試して、
分かる」
体験を
目指しています。
医療基礎学・上宮英之 講師
原始的な昆虫類が、
どのような発
生をするかを調べて、
それを元に
昆虫を含む節足動物がどのように
進化してきたのかということを研
究しています。
担当授業科目は、
生
物学Ⅰ、
自然実験、情報処理入門、
昆虫の科学、
動物の分類と進化で
す。
23
CAMPUS SCENE
Aramaki
荒牧キャンパス
教養教育を学ぶ荒牧キャンパス、そして専門教育を学ぶ昭和キャンパスへ。
24
Showa
昭和キャンパス
アカデミズムと希望あふれるキャンパス。
今日、
未来がはじまる。
25
施設紹介
SHOWA CAMPUS
昭和キャンパスは医学・保健学・医療を学ぶ場所であると同時に、
かけがえのない青春の時間を紡ぐステージとなります。
■群馬大学総合情報メディアセンター図書館 医学分館
■保健学科
医学分館は、医学部分館、医療技術短期
■新着学術雑誌室(外国雑誌)
■目録・情報検索室
■閲覧室
大学部図書室、内分泌研究所図書室を
統合し、平成 6 年 1 月に開館しました。
最新の医学情報を得る目的で設置されています。
PubMed( 米国立医学図書館が一般公開してい
医学分館の特徴はなんといっても利用
■ライブラリー 患者さんのこころ
蔵書数は内外の医学・医療専門書 14 万
電子ジャーナルと合わせて 6,100 タイトルが
利用可能です。外国雑誌室には 1 年以内の新着
る検索システム)、OPAC(図書館所蔵目録デー
タベース)などを利用し雑誌から単行本まで、
が 24 時間体制であることです。いつ
でも必要な時に文献を見ることができ
教育」のために準備しました。闘病記、
介護記、ホスピス緩和ケア記録、医療事
冊を数えます。
雑誌 300 タイトルが閲覧可能になっています。
内外の医学文献の検索をすることが可能です。
ます。250 席余の収容力があります。
故及び倫理学関連書籍などがあります。
「良医養成のための体験的・実践的専門前
■保健学科中央棟・西棟
■保健学科・新棟
■共用施設棟
■ミレニアムホール
■臨床生体機能実習室
理学・作業療法学専攻の施設・教員研究
看護学専攻の施設・教員研究室が配置
検査技術科学専攻の施設・教員研究室、医療基礎
21 世紀のスタートに合わせて建設され
専門科目分野の一つである、エコー、
室、大講義室などが配置されています。
されています。また、ミレニアムホー
ル、中講義室・大学院講義室などが配
学の教員研究室、一部理学療法学専攻の施設及び
教員研究室、さらに事務部が配置されています。
たことから、有為な医療人を輩出する
意義を込めて命名されました。講義・
肺気量測定装置、心電計など画像診断
学分野の実習が行われます。
置されています。
また、医学科関連の施設も配置されています。
セミナー・講演などに使われています。
■生体調節研究所
ホルモンをはじめとする生体調節系の
制御機構解明を目指す研究所です。そ
の異常による疾患、特に糖尿病、動脈
硬化などの生活習慣病の病態の解明を
目指しています。
■生協
■研究室
「生体調節シグナルの統合的研究」 のテーマで「文
部科学省グローバル COE プログラム・生命科学
分野」において研究拠点として選出され、医学系
研究科大学院とともに研究を推進しています。
■カフェテリア
■食堂
■購買部
一日の大半を大学キャンパスで過ごす
学生生活。不規則になりがちな食生活
何と言っても「安い」
「美味しい」
「早い」
が生協食堂のセールスポイント。もち
日常雑貨、文房具、そして専門書まで
購買部は何かとお世話になります。
から日常品の購入、寛ぎの時間も生協
がバックアップ。
ろん栄養計算はばっちり。
■重粒子線医学センター
■ゆめのこ保育園
■石井ホール
一般幼児と病児が対象で、本学教職員
の利用を主としています。
放射線医学における国際貢献が期待される同センター。
■生体情報ゲノムリソースセンター
石井英男群馬大学名誉教授の名を冠し
た石井ホールは、医学部キャンパス内
の質の高い交流・学習空間の集合体と
して計画され、コミュニケーション、
学習、リラクセーションの場となって
います。
遺伝子工学の中心である組換え DNA の
実験・研究技術の普及と、専門研究者の
教育・養成などを行う学内共同利用施設
です。
■刀城会館
医学部同窓会(刀城クラブ)の募金により
建設された多目的施設です。緑にかこまれ
たキャンパスの南西にあり、学会、講演会、
研修会、セミナー、入学・卒業行事などに
利用されています。
26
■ R I研究棟
放射性同位元素を利用して、ごく微量の
血清中ホルモンを測定するラジオインム
ノアッセイ法などを行う施設です。
■医学科・大学院医学系研究科
■群馬大学医学部附属病院
群馬大学医学部附属病院は、
「患者さ
ん中心の医療を推進する」という基本
理念の基に、医療を受けられる皆様の
権利を尊重しながら、最高最良の医療
を提供することを目指しています。
■受付ロビー
毎日多くの患者さんが病院には訪れま
す。受付から診療、薬剤処方、精算ま
で一連の医療活動を合理的なシステム
が支えています。
■基礎医学棟
■臨床研究棟
■薬剤耐性菌実験施設
■プロジェクト棟
■実習棟顕微鏡実習室
■診療
■手術
解剖学、病理学、法医学など、基礎医学の研
究・教育を担当する教員の研究室があり、医
学の基礎研究が行われています。隣接して基
礎医学を学ぶ教室や実習室があります。
内科学、外科学などをはじめとする臨
床医学を担当する教員の研究室があり
ます。附属病院での診療と並行して臨
床分野での研究が行われています。
本邦で唯一の薬剤耐性菌に関する専門的研究
施設です。社会的に大きな問題になっている
細菌が薬剤に対して耐性を獲得するしくみを
遺伝学的、分子生物学的に研究しています。
大学外組織との共同研究をはじめと
する様々な医学領域の研究プロジェ
クトを行う建物です。
実習棟では、顕微鏡を使った実習などを
はじめとする基礎医学の様々な実習が、
最新の設備を使って行われています。
病気との闘いは患者さんと医療従事
者との共同活動です。徹底したイン
フォームドコンセントに基づいて計画
的な医療を進めています。
不幸にも外科的な処置が必要になる患
者さんも数多くいます。附属病院で最
新の技術と機器を駆使し多くの実績を
築いてきました。
27
私たちの大学生活
医学科
群馬大学医学部の学びの現場にいる先輩たちが、
待っている。
医療者としてまっすぐ
地域医療を見つめたい
書上 奏
CAMPUS LIFE
医療と共に自分自身も
日々進歩していきたい
Kakiage Kanade
大島 祐太郎
私は、住み慣れた場所で、安心して暮らし続
医学部医学科2年
群馬県立前橋女子高校 出身
医学科
医学部における学習は、4年生までは講義主体の
医学部医学科6年
埼玉県立熊谷高校 出身
けたいという患者さんの思いを医療面から支
え、医者と患者という関係だけでなく、地域で
ものですが、5年生からは病棟実習が始まります。病
棟実習では、それまで学習してきた知識を基に、全て
の診療科を回ります。
ともに暮らし、
より良いまちづくりに寄与でき
実際の現場を見ることによって、講義のときには
る一員でありたいと考えています。
あまり興味がなかった診療科に興味が湧いてきた
1年次の一般教養では、
「法学」
や
「労働環境」
り、現場で求められている知識とはどういったもの
など、
私たちの生きる社会について学ぶ授業に
なのかを知ることができるなど、毎日が発見の連続
関心をもちました。
2年次になると医学的な授
です。また、普段の勉強も自分の眼で見てきた現場
業が増えますが、からだの構造や、生物が生き
の風景と、学習内容がリンクして、より一層モチベー
ていくための機能は、
とても神秘的なものに思
えます。
自主ゼミサークル
「e∞gg」でミーティング
ションが高まります。
エコーの実習での
丁寧な指導
私は、医学部内の学びの環境について、学生
群馬大学の特徴として、先生方が非常に教育熱心
であることが挙げられます。解剖学実習を例に挙げ
の立場から大学と意見交換をする学友会の役
ると、ipod touchを使って、実際に臨床の現場で使わ
員もやっています。歴代の諸先輩の活動のお
れているCT画像と、ご遺体を見比べながら、人体構
かげで、教育環境がよくなっていることを感
造を立体的にとらえていくという試みを行っていま
じます。また、医療系自主ゼミサークル
「e∞gg
す。これは実際の現場で行われている、内視鏡治療や
(エッグ)
」に参加し、社会と医療について考察
映写装置を使っての放射線生物学の講義
画像診断技術に解剖実習が対応できていない現状を
しています。
e∞ggでは、哲学や社会問題、国際
大学生協の購買部では医学書が充実
協力など自分たちの興味に沿って幅広く学び、
てホテルの1フロアを貸し切り、外科手技講習会を
ン病療養所を訪問したり、東日本大震災の際、
開くなど、忙しい中でも、先生方が学生に対してしっ
釜石市での防災教育で注目を浴びた、
群馬大学
かりと教育する姿勢が見られます。また、海外留学を
大学院・片田敏孝教授の講演会を企画したりし
支援するプログラムもあり、実際に私はタイのチェ
ました。
毎年8月に全国の医療系自主ゼミサー
ンマイ大学へ短期留学に行きました。他国の学生と
クルが一堂に会するイベントもあります。
いろ
医療を共に学び、その学習意欲の高さに触れ、とても
いろな出会いの中で、とても視野が広がりま
学友会では学生のさまざまな要望を討議して
大学側に提案
朝の講義でも集中して傾聴
す。
剣道部では集中力を鍛錬
石井ホールの自習室で友達と
カンファレンスではときには笑いも
私は群馬で生まれ育ち、
地域の人たちに支え
られてきました。その恩に報いるためにも、ま
TIME TABLE
教養時間割(荒牧)専門時間割(昭和)
MON.
TUE.
WED.
THU.
FRI.
た、昨年5月に亡くなった祖母の
「患者さんの
1
1
2
2
10:30〜12:00
9:50〜10:50
医学論文作成
チュートリアル
3
物理学実験
放射線生物学
13:00〜14:30
13:00〜14:00
5
学友会会議
ランチ
課外活動・ランチ
生命医学講義Ⅰ
(試験・補講)
4
14:40〜16:10
15:20〜16:20
オリエンテーション
カンファレンス
血液レオロジー
トレッドミル
ピロリ菌検査
頚部・甲状腺エコー
免疫電気泳動
各種エコー練習
生命医学講義Ⅰ
を積み重ねていかなければなりませんが、その分、や
りがいを感じる仕事であると、学生ながら感じてい
けるよう、努力していきたいと思います。
lunch time
教室や生協食堂で友達とランチ
生命医学講義Ⅰ
のとおりで、低学年で学んだ知識が、高学年になる頃
ます。今後も勉強を重ね、自分自身も日進月歩してい
石井ホール・生協食堂で友達とランチ
生命医学講義Ⅰ
14:10〜15:10
6
FRI.
基礎遺伝学
4
3
THU.
医学統計
11:00〜12:00
lunch time
WED.
者さんに最適な医療を提供するためには、日々勉強
8:00 ~ 12:00
生命医学講義Ⅰ
TUE.
には古いものとなることもあります。したがって、患
動物実験学
8:40〜9:40
私が医師を目指したのは自分が一生打ちこめる、
す。
「医療は日進月歩」とよく言われますが、確かにそ
MON.
ためにも、
日々がんばりたいと思います。
英語
刺激的な体験となりました。
やりがいのある仕事をしたいと考えていたからで
TIME TABLE
話が聞ける医者になってほしい」
という願いの
8:50〜10:20
踏まえたもので、時代に沿った医学教育を目標にし
た取り組みの一つです。他にも、高学年の学生に向け
自由に議論します。先日は、草津にあるハンセ
地域医療への思いを語る
Oshima Yutaro
医学論文作成チュートリアル
13:00 ~
17:00
脳波実習
腹部エコー
感染症・微生物検査
心エコー
抗核抗体検査
血液検査
心エコー
肺機能検査
心エコー
実習まとめ
after school
石井ホールで勉強
部活
勉強会
部活
アルバイト
7
16:30〜17:30
after school
サークル
友達と勉強
タイのチェンマイ大学にて
医学論文チュートリアル(個別指導・精神科)での懇切な説明
28
29
私たちの大学生活
保健学科
看護学
専攻
医学的な知識も身につけた
看護師になりたい
比留川 大樹
CAMPUS LIFE
検査技術科学
専攻
検査技術の基本は
「人の細胞」
について学ぶこと
Hirukawa Taiju
須田 いつみ
医療に携わりたいと思ったきっかけは、
テレビド
医学部保健学科看護学専攻3年
私立千葉国際高校 出身
保健学科
高校の時から生物や化学が好きで、
それを生
医学部保健学科検査技術科学専攻3年
群馬県立桐生高校 出身
ラマの影響でした。
医師や看護師は、
人の役に立っ
ていることが目に見える、
やりがいのある仕事だと
かそうと思い群馬大学の検査技術科学専攻を
志望しました。
臨床検査技師の合格率が高いこ
思います。
とも、
群馬大学検査技術科学専攻を志望した理
看護の目的には、
病院で過ごす患者さんの生活支
由の一つです。
援と、
医師が行う診療を補助することの二つがあり
本専攻で学ぶ検査技術とは、
人の病気を発見
ます。
1、
2年では、
「生理学」
や
「解剖学」
「薬理学」
、
な
するための検査ですから、
「人の細胞」
の仕組み
どの基礎科目を学び、
2年生の夏休みに一週間の病
や働きについて学ぶことだとも言えるかもし
院実習があります。
3年になって学ぶ看護過程の展
れません。大学の授業では、からだの中の生体
開では、
まず仮想の患者さんを想定して、
グループ
成分の働き・分析方法を学ぶ
「臨床化学」や、血
ワーキングをします。
年齢・家族構成・既往症・過去
点滴の方法を習得
液について学ぶ
「血液学」
「臨床生理学」が好き
他専攻の見解や知識
が学べるチームワー
ク実習
の治療の内容・今後の見通し等の情報収集からアセ
です。正常な血液の中では、白血球の好中球の
スメントし看護診断を行い、
それぞれの事例や症状
核が分かれていますが、
核の分かれているのが
に合った看護計画を立てます。
続いて、
立てた計画
少なかったり多かったりすると、
異常というこ
を実施・評価して看護過程の展開が完了するのです
とになります。
「血液検査学実習」では、学生が
が、
仮想の患者さんにはできません。
3年生後期の
お互いに自分の血液を採取して検査し、
血液検
4カ月に及ぶ病院実習で、
実際に患者さんを相手に
査方法について学びます。
看護過程を展開していくことになります。
中講義室で疫学を受講
週3~4回、
桐生で塾のアルバイトをしてい
実習室にて
私は、
1年生の夏休みから自発的に、
群馬大学生
ます。基本的には理数系ですが、答えられる質
体調節研究所の研究室にも通っています。
内分泌や
問にはどんどん応じています。
大学の授業とア
代謝学の研究施設です。
1年生のあいだは主に実験
ルバイトで、かなり忙しい毎日ですが、大学院
の手抜の練習でしたが、
2年生の夏休み前から、
私
への進学を希望しているので、
その分の貯金も
のとったデータが研究に使ってもらえるようになり
しています。
ました。
できれば卒業までに、
看護の論文と、
医学系
今はどの授業も楽しくて、興味が尽きませ
の論文と、
両方に取り組みたいと思っています。
ん。どちらかというと座学が好きで、実習系は
アパートでの下宿生活ですが、
近くに民間の群大
地域看護学方法論を受講中
チームワーク実習では学生だけで積極的に議
論
注射の実習では緊張気味
生の寮があるので、
朝食と夕食はそちらで食べてい
ちょっと苦手です。
実験の前は必ず実習書を読
本を調べながら顕微鏡での観察
慎重に試薬を注入
臨床生体機能学実習での脳波検査
ます。
前橋は人口密度も、
自然とまちのバランスの
点でも、
とても住みやすい街だと思います。
クラスに
TIME TABLE
MON.
TUE.
WED.
THU.
FRI.
将来は、
救急の現場やICUでばりばり働ける看護
医療生命倫理
8:50〜10:20
師になりたいです。
看護の主な目的の一つは患者さ
成人看護学方法論演習
Ⅰ・Ⅱ
3・4
10:30〜12:00
地域看護学方法論演習
Ⅰ
医療統計学演習
lunch time
5・6
13:00〜14:30
1割ほどいる男子学生に助けられながら楽しく過ご
小児看護学方法論演習
スペイン語
んの日常生活の支援ですが、
ベースには医学的な知
識も必要だと考えています。
生協食堂で友達とランチ
在宅看護学方法論
地域保健医療推進論
老年学
看護管理学
7・8
MON.
8:50〜10:20
16:20〜17:50
WED.
THU.
FRI.
検査管理総論
保健行政論
病態組織細胞学
検査の世界では、日々技術も発展しますし、
3・4
10:30〜12:00
5・6
臨床生体機能学Ⅲ
臨床生体機能学Ⅳ
遺伝子検査学
教室や生協食堂で友達
とランチ
教室や生協食堂で友達とランチ
病原生物学
ので、
大学院にも進んでもっと深く学んでいき
たいです。
臨床化学Ⅱ
臨床化学実習Ⅰ
臨床生体機能学Ⅴ
RI検査技術学
細胞診断学Ⅰ
チームワーク実習
老年看護学方法論演習
母性看護学方法論演習
疫学
7・8
14:40〜16:10
9・10
TUE.
医療系はこの先もずっと勉強が必要だと思う
1・2
13:00〜14:30
チームワーク実習
14:40〜16:10
進めるように心がけています。
TIME TABLE
lunch time
精神看護学方法論
んで予習をするようにしています。
毎日忙しい
ので、
とにかくやれることをどんどん前倒しで
しています。
1・2
Suda Itsumi
病原生物学実習
臨床生体機能学実習
リハビリテーション概論
地域看護学方法論Ⅱ
生体防御学実習
助産学総論
9・10
16:20〜17:50
after school
アルバイト
老年看護学方法論演習でお年寄りに扮した学生に介助の練習
30
after school
アルバイト
アルバイト
アルバイト
マウスの解剖で生命の尊さと不思議を実感
31
私たちの大学生活
保健学科
理学療法学
専攻
CAMPUS LIFE
理学療法の勉強は、
人間のからだの
構造を知ることからはじまる Horiuchi Saki
堀内 沙季
作業療法学
専攻
患者さんのより身近なところで
治療に関わりたい
Kikuchi Rena
菊池 礼奈
小学生のころからバレーボールをやっていた
医学部保健学科理学療法学専攻3年
群馬県立高崎女子高校 出身
保健学科
医療の職場で多くの人を助けたいと思って
医学部保健学科作業療法学専攻3年
長野県立諏訪清陵高校 出身
ので、
けがで病院へ行く機会が多く、
そんなとき
に理学療法士さんってかっこいいなあと思いま
いますが、
中でも作業療法士は、
精神障害・身体
障害・老年期障害・発達障害と領域も広く、
精神
した。
的なケアにも関わることができます。さらに、
理学療法では、疾患や事故により障害を持っ
リハビリだけでなく、住環境の整備や、生活の
た患者さんに、
関節可動域練習や筋力強化練習、
アドバイス等も行う必要があるので、
患者さん
起居・移動動作練習を行って、日常生活が過ご
のより身近なところで治療に関われる仕事だ
しやすくなるよう練習します。歩行練習やマッ
と思います。
サージのほか、電気や超音波といった物理療法
3年次の
「身体障害作業治療学」
では、
麻痺や
を活用することもあります。
変形、
拘縮、
脳血管障害の患者さんに対して、
ど
群馬大学では、3年になると
「臨床理学療法
チームワーク実習でメ
ンバーの意見を筆記
学」がはじまり、ⅠとⅡでは、筋力の測定や、関
療計画を立てるという過程を学んでいます。
評
節の可動域を測定する方法を学びます。Ⅲのグ
価のために徒手筋力検査やROM測定
(関節可
ループワーク実習では、一つの症例について、グ
動域測定)
等を行います。
また、
3年次の前期に
ループで話し合います。3年次の4月から7月
は、保健学科の
「チームワーク実習」があり、私
にかけては、保健学科全体の
「チームワーク実
が専門とするリハビリの分野に、
他専攻の学生
習」もありますが、他の職種の視点を学びつつ、
からアドバイスを受けることもあり、
新しい考
私たち理学療法士の仕事を他のメンバーに知っ
ギター・サークルにて
のように治療を進めていくか、
面接・評価し、
治
グループ発表で広く
深く課題を考究
装置を使って知る身体の仕組み
てもらう機会にもなります。
同じチームで、
2日
レポート発表は仲間の前でも緊張気味
仲間と交替で理学療法の技術を修得
称やつき方を覚えながら、
効果的なマッサージ
る理学療法士の役割をよく見たいと思います。
の方法を作業療法の先生からご指導いただい
理学療法学専攻は1学年20人なので、みんな
てます。また、私は糖尿病の子どもたちとふれ
仲良しで、
お誕生日会や飲み会、
クラス旅行にも
あう
「LEADS」
というサークルにも参加してい
行ったりします。
同学年だけでなく、
1年生から
ます。血糖値が下がりにくく、めまいや失神等
4年生とも交流する機会があるので先輩から具
と闘っている子どもたちと、
キャンプに行った
将来は、
患者さんの状態に応じて、
的確に対応
り、
クリスマス会を開催しています。
バドミントン部の仲間たちと
カードを使って問題点を整理
生協食堂のテラスにて
最近では、要介護認定予備軍の高齢者に、作
できる理学療法士になりたいです。そのために
も、治療方法を学ぶだけでなく、まずは、基本的
TIME TABLE
MON.
TUE.
WED.
lunch time
5・6
13:00〜14:30
な人間のからだの構造を知ることが重要だと
整形外科学Ⅱ
8:50〜10:20
3・4
FRI.
思っています。
1・2
10:30〜12:00
THU.
臨床運動学
lunch time
5・6
THU.
老年期障害作業
治療学Ⅰ
整形外科学Ⅱ
性をいっそう感じました。まだ専門領域は決
まっていませんが、
多くの患者さんの役に立て
るような、
フィールドの広い作業療法士になり
たいです。
日常生活活動学実習
身体障害作業
治療学Ⅰ
総合能力評価学
教室や生協食堂で友達とランチ
神経内科学Ⅱ
教室や生協食堂で友達とランチ
日常生活活動学
精神障害作業
治療学Ⅰ
地域作業療法学概論
7・8
14:40〜16:10
9・10
9・10
16:20〜17:50
アルバイト
FRI.
チームワーク実習
理学療法研究法入門
アルバイト
発達障害作業
治療学Ⅰ
WED.
チームワーク実習
16:20〜17:50
after school
after school
サークル
からだのバランスを点検
32
1・2
TUE.
13:00〜14:30
臨床理学療法学Ⅰ
臨床理学療法学Ⅱ
臨床理学療法学実習Ⅰ 臨床理学療法学実習Ⅱ
7・8
MON.
3・4
教室や生協食堂で友達とランチ
高める研究のお手伝いをして、
作業療法の可能
TIME TABLE
10:30〜12:00
臨床理学療法学Ⅲ
14:40〜16:10
業療法的介入をすることで介護予防の効果を
8:50〜10:20
神経内科学Ⅱ
教室や生協食堂で友達とランチ
サークルのMMR
(徒手療法)
では、
筋肉の名
間の病院実習にも行くので、チーム医療におけ
体的なアドバイスをもらう機会も多いです。
興味深い講義を傾聴
え方や発見に出会うことができます。
作業療法評価学実習
作業治療学実習
地域作業療法学各論
精神医学Ⅲ
部活
アルバイト
部活
器具をつけて老人の身体機能を体感
33
卒業生からのメッセージ
MESSAGE
大学を巣立ち、
社会の一線で活躍する先輩たちがいる。
大学での日々、
そして
「今」
を聞いた。
Kigure Wakako
木暮 和夏子
医学部医学科 平成17年3月卒業 群馬大学大学院病態総合外科
群馬大学大学院医学系研究科医科学専攻在学
群馬県出身
Yamada Minami
癌治療のための総合的な医療環境に携わりたい
患者さんのため、
検査の知識と技術を生かしたい
2年間の研修医、
1年間の外科勤務を経て、
大学院に進みました。
研究テーマは癌のリン
パ節転移についてです。
外科の癌治療では、
手術が終わりではなく、
その前後の化学療法を
含め、
全般的な治療のサポートを担っています。
それで現在の研究を始めました。
学生時代は、国際医療に興味があり、
「アジア医学生連絡協議会AMSA」や
「IFMSA」の活
動に積極的に参加していました。
一つのテーマについて、
国内のみならず、
世界の医学生が
集まって、
さまざまにディスカッションします。
医学生の皆さんにはぜひ、
学内にとどまら
ず、
学外の講演会や勉強会にも積極的に参加してほしいと思います。
私が外科医を選んだきっかけは、
病院実習でした。
患者さんとのつながりは、
手術だけで
なく、
告知にはじまる術前や、
術後の治療、
リハビリ、
再発のケア、
そして看取りまでです。
そうした、
患者さんとの濃いつきあいに魅力を感じました。
今後は緩和治療やターミナル
ケアを含めた癌治療の環境整備に携わっていきたいと思います。
私は大学進学に際して、
原因不明の病気の研究に携わり、
病気で悩んでいる人たちのた
めになりたいと考え、
群馬大学の検査技術科学専攻を選びました。
学生時代は神経細胞に
関する研究に重点をおき、とくに
「神経細胞の極性形成に関連した新規遺伝子の同定」を
テーマにして励みました。
現在の職場では主に生理機能検査を担当しています。
心臓専門病院なので検査中に命に
関わるたいへん重篤な所見を目にすることも稀ではありません。
そのようなときには的確
な判断のもとに担当医に迅速に報告することが必要です。
そんな仕事に携わっていること
に大きな責任を感じるとともに、
たいへん誇りに思う毎日です。
近い将来には心臓超音波検査のスペシャリストになりたいと思っています。
心臓超音波
検査は、
診断に適した鮮明な画像を描出したり、
画像を正確に判読したりするために多く
の知識と技術が必要とされます。
まだまだ研鑽が必要な私ですが、
大学で培った知識を活
かし、
今の職場でできるだけ多くのことを吸収して、
知識と技術を患者さんのために生か
せる自分になりたいと思っています。
山田 三菜美
医学部保健学科検査技術科学専攻 平成20年3月卒業
大学院医学系研究科保健学専攻 生体・環境保健情報科学
平成22年3月修了
群馬県立心臓血管センター生理検査課 臨床検査技師
群馬県出身
Kubo Nobuteru
久保 亘輝
医学部医学科 平成19年3月卒業
群馬大学医学部附属病院放射線科
埼玉県出身
Tomita Yosuke
必要な人に放射線治療を届けたい
世界で通用する理学療法を目指したい
私は放射線科の医師として主にがん治療に携わっています。
がん治療では手術、
抗がん剤、
放射
線が治療の3本柱と言われていますが、
その中でも放射線はなじみが薄い分野のためか、
治療が必
要な人全員に行き届いているとは言えません。
そのような人が少しでも減り、
より良い医療が受け
られるように放射線科医となることを決めました。
大学時代は中学から続けていた弓道部に所属していました。
団体行動の中では学ぶことが多く、
そのことを卒業してから日々実感しています。
部活でなくても良いのですが、
大学生活では何かし
らの活動に参加することを是非お勧めします。
また医学科では5年生から本格的な病院の実習が始まります。
医学科に入る学生には何かしら
理想とする医師の姿があるはずです。
実習の時にもそれを忘れずに、10年後、20年後の自分を考え
ながら行うのが良いと思います。
現在、
臨床以外にも国内外での学会発表や研究活動など、様々なことに取り組んでいます。今後
はこれらの機会を通して得た知識を実際の治療で活かし、
医療の質の向上に努めていきたいです。
8時半から17時半の病院勤務の後、大学院に通っていて、1年生のときは週3,4回、2年生
の今は週2回ほど、
授業を受けています。
忙しい生活ですが、
毎日充実しています。
病院では、脳卒中や脊椎・脊髄疾患の患者さんのリハビリを担当しています。患者さん1人
が、1日にできる純粋なリハビリの時間は3時間ほどしかないので、看護師や介護職のメン
バーと連携し、
患者さんの治療には、
病院全体で取り組むことが重要だと感じています。
大学院では、中枢神経の病気や損傷によって生じる運動機能障害について研究しています。
たとえば、脳卒中と脊髄損傷の人を比べて、どのような運動機能の低下が特徴的であるかとい
うことを研究しています。
学部生時代はモンゴルやニカラグアの留学生と交流し、実際にモンゴルにも行きました。研
究では海外の文献を活用する機会が多くあります。また、学部生時代には学科長の渡 先生の
勧めもあり、WHOから講師を招く授業で、
英語のプレゼンをしたこともあります。
そんな経験
から現在、
理学療法では世界のトップをゆくオーストラリアへの留学を準備しています。
本の中や、大学や病院には尊敬できる先輩が大勢います。そんな人たちに少しでも近づき、
効果的な治療ができるよう上を目指して勉強したいと思います。
冨田 洋介
医学部保健学科理学療法学専攻 平成22年3月卒業
榛名荘病院 理学療法士
保健学研究科基礎保健学ユニット基礎リハビリテーション学分野
博士前期課程2年在学
神奈川県出身
Koshii Emiko
越井 英美子
医学部保健学科看護学専攻 平成14年3月卒業
群馬大学医学部保健学科臨床看護学 助教
栃木県出身
34
Igarashi Mana
現場に生かせる看護学の研究を深めたい
よりよい方法を求めつづける作業療法士になりたい
卒業後、
附属病院で臨床に携わった8年間、
現場では、
根拠のある知識や技術を活用する
重要さを実感しました。
特に病気と患者さんの関係は、
慢性疾患の場合など、
治療して終わ
りではなく、
退院後も日々の生活を自己管理しなければなりません。
その重要性は、
患者さ
んの価値観や生活スタイルまで理解していないと、
十分に伝えきることができません。
昨年から担当している看護学の授業では、
看護学専攻の3年生に、
事例を用いた看護過
程の展開について、
演習と実習をしています。
短時間でも学生が多くの事を学べるよう、
学
生と向き合うことを心がけています。
研究の分野では、
患者教育や看護師と患者間のコミュニケーションをテーマとしていま
す。
大事なのは、
患者さんの思いや体験を理解することですが、
社会経験の少ない学生や若
手看護師には、
難しい場合もあります。
患者さんとしっかりコミュニケーションをとり、
患
者さんにあった教育が行えることが課題です。
学生時代には群馬大学吹奏楽団に所属しました。
忙しくも充実した毎日でした。
現在も
慌ただしい毎日ですが、
今後も研究と教育の分野で、
新たな知見を得て、
医療に貢献したい
と思います。
私は現在、
回復期のリハビリテーション病棟にいます。
脳卒中の片麻痺や大腿骨骨折の
患者さん等が急性期を脱し、
自宅に戻る時期のリハビリを担当しています。
日常の動作か
ら、より複雑な、自宅環境に合う動作方法を練習していただいたり、ときには家屋評価に
伺って、
手すりの設置をアドバイスすることもあります。
大学では、
ビックバンドの
「FBO」
でテナーサックスを吹いてました。
月に一度は、
学内や
県内の観光施設、
ショッピングセンター等で演奏をして、
たくさんのお客さんに楽しんで
もらいました。
授業では、
チームワーク実習での他職種との意見交換が、
現場に出た際、
相手の仕事を考
えつつ自分の動きを判断できるようになるための良い経験だったと思います。
学生生活は受け身で終わりがちですが、
患者さんには自分から働きかけなければいけま
せん。
患者さんの状態は千差万別ですし、
時間の経過によっても変化します。
ベストと思え
るアプローチを実行しながら、
常にもっといい方法はないかと広い視野のもてる作業療法
士になりたいです。
五十嵐 真那
医学部保健学科作業療法学専攻 平成23年3月卒業
老年病研究所附属病院 リハビリテーション部勤務
作業療法士
群馬県出身
35
CLUB & COMMITTEE
医学部学生は、
課外活動も積極的。
多彩な活動でキャンパスライフの幅をグンと広げる。
CLUB
弓道部
剣道部
群大医学部弓道部は医学科・保健学科、
男子・女子、
初心
者・経験者を問わず、
楽しく活動をしています☆
東医体優勝!! 他色々入賞! 男子14名女子10名で、日々稽古
に励んでいます。初心者も大歓迎♪ 優しく指導します。
e∞gg 〜えっぐ〜
LEADS
Let's Enjoy At DM Summer Camp
http://sports.geocities.jp/gundai_kendo/
3泊4日のSummer Camp!! 学生ボランティアとして小児(1型)糖尿病の子ども達と
一緒に元気に遊びませんか? 企画・運営はすべて学生主体。夏の楽しい思い出になります♪
準硬式野球部
バドミントン部
Guit's
60年以上の伝統を誇る医学部準硬式野球部
初心者から経験者まで野球を楽しんでいます。
男女合わせて62人、医学科も保健学科も一緒に練習します。
経験者はもちろん初心者も大歓迎!気軽に見学に来てみてください。
http://gubc.web.fc2.com/
http://gunmedbad2010.web.fc2.com/
COMMITTEE
「ハモりで作る音楽」
そんな音楽をしたい方、
是非是非Voice Creamへ!!
http://voicecream.web.fc2.com
スポーツから芸術、
ボランティア、
医学部ならではのサークルまで、
バラエティに富んでます!
医学祭実行委員会
2年毎に昭和キャンパスを舞台に開催される群馬大学医学
祭は学内での学科・学年を超えた交流、
キャンパス周辺地域の
方々との交流を目的とし、多くのイベントを実施します。
(次
回は2011年11月開催予定です。
)
昭和キャンパス・サークル
学友会は、
医学科及び保健学科の全学生により構成される組織です。
年に2回
「教職員との懇談会」
を開催し、
大学生活をより良いものとし
ていくため、
大学施設に関すること、
授業・カリキュラムに関すること等
について意見交換を行っています。
その他、
新入生への学生生活に関
するアドバイス、
部活・サークルのとりまとめ等も行っています。
http://yaplog.jp/egg_mugendai/
アカペラサークル Voice Cream
“アコースティックギター”を使って「弾く」
「歌う」
「楽しく」
が目標のとってもにぎやかな音楽サークルです!!
CIRCLE
学友会
テーマは「医療」
「社会」なんでもござれ♪ 授業では学べない、体験で
きないようなことを自分たちでやっちゃう自主ゼミサークルです。
運動部 合気道部/医学部医学科弓道部/医学部保健学科弓道部/医学部剣道部/医学部硬式庭球部
/医学部ゴルフ部/医学部サイクリング部/医学部サッカー部/医学部スキー部/医学部ソフトテニ
ス部/医学部馬術部/医学部バスケットボール部/医学部バドミントン部/医学部バレーボール部/
医学部ラグビー部/陸上競技部/Et’s
(バスケットボール)
/Get’s
(サッカー)
/柔道部/準硬式野球部
/水泳部/卓球部/トレッキングサークル/Vit’s
(ダブルダッチ)/ビリヤード部/Let’s Met’s
(野球
及びソフトボール)
/ワンダーフォーゲル部/球遊会/杖道部/医学部フットサルサークル
文化部 アカペラサークル Voice Cream/医学部ピアノ部/医学部モダンジャズ研究会/囲碁将棋部/
e∞gg~えっぐ~(自 主 ゼ ミ サーク ル)/MMR(徒 手 療 法)/エ レ ク トーン 部/Guit’s(ア コース ティック ギ
ター)/軽音楽部/国際医療ボランティアの会(FORS)/シネマ倶楽部サークル/写真部/聖書研究会/天文
部/東洋医学研究会/なないろ号(ボランティア)/美術愛好会/Fore-Bridge Orchestra/Potipotent(自然
を楽しむ)/MESS(Medical English Speaking Society)/野草を食べる会/LEADS(小児糖尿病関連)/Flow
Orchestra & Chorus/群馬大学救急医学研究会/映画研究会/合唱サークルPico/麺サー
*その他、
荒牧キャンパスにも多彩なサークル活動があります。
36
37
QUESTION & ANSWER
Q
勉学環境で知りたいことは
チューター制度とは
どのようなものですか ?
Q
将来を見据えた注目の資格について
保健師コースについて教えてください。
A【保】: 保健師は、地域保健(行政)
、産業保健(企業)等の場にお
素朴な疑問から将来展望まで、
気になるあれこれお答えします。
Q
先輩たちの進路は ?
A【医】
【保】: 群馬大学医学部では、入学と同時に学生一人ひとりに
いて、乳幼児期から高齢期までのすべての人々を対象に、健康教育や
対して指導教員 ( チューター ) を割り当てています。生活上での相談、
健康相談等の保健指導の実施、健康づくりを推進する環境整備等を通
学業や進路などの相談はもとより、学問への志や医療人としての心構
じて、人々の健康の保持・増進を支援する活動を担う国家資格です。
国家試験の合格状況を教えてください。
看護学専攻にこのコースを設置する予定です。保健師コース希望者
A【医】
【保】: 過去 3 年間の合格状況は以下のとおりです。
えなど自由に聞くことができます。
男子学生と女子学生の割合は
どの程度でしょうか。
は3年次からコース選択に必要な科目を履修することが必要で、さら
に3年次終了時に所定の科目の成績及び選考試験の成績を評価して、
■医師国家試験合格率推移
コース履修者を選考します。コース履修者は4年次にさらに保健師国
医学科
家試験受験資格に必要なカリキュラムを履修します。
H21
H22
H23
A【医】
【保】: 学年によって多少の違いはありますが、医学科について
は男女比 6:4、保健学科看護学専攻は 1:9、検査技術科学専攻は 3:7、
助産コースについて教えてください。
理学療法学専攻は 5:5、作業療法学専攻は 3:7 です。
A【保】: 助産師は、女性の妊娠、出産、産褥の各期を通じて、サポート、
入学料・授業料免除、奨学金制度に
ついて教えてください。
A【医】
【保】: 学業成績が優秀であり、経済的な理由で学業の継続が
困難な学生のために、一定の基準を満たしている場合に、入学料・授
業料免除制度があります。詳細は群馬大学ホームページの「受験生の
みなさまへ」(http://www.gunma-u.ac.jp/) をご覧ください。
サークルやアルバイトと
学業の両立はできますか?
A【医】
【保】: 所属するサークルやアルバイトの職種等によってかな
り左右されると思われますが、きちんとした自己管理と計画性を持っ
ケア及び助言を行い、助産師の責任において出産を円滑に進め、新生
保健学科
児及び乳児のケアを提供するために、女性とパートナーシップを持っ
H21
H22
H23
て活動していく国家資格です。
看護学専攻にこのコースがあり、3年次終了時に、所定の科目の成
部で学んでいます。
実家が遠いため1人暮らしを
することになるのですが。
A【保】: 保健師国家試験に合格すると、免許法に定める所定の単位を
大学で修得している場合には、申請するだけで養護教諭 ( 2種 ) を取
得することができます。詳細は群馬県教育委員会「教育免許状取得の
関東甲信越地区の国立大学が共同利用する合宿研修施設です。
■卒業後の進路〈平成 22 年度〉
この資格は、国家試験ではなく学会の認定試験に合格して得られます。
看護
看護
ることができますが、人数枠 ( 毎年5名程度 ) があるために希望者が
多い場合は選抜試験で決めます。
Q
検査
検査
理学療法士と作業療法士の
違いが分かりにくいのですが。
●理学療法士……身体全身の基本動作能力の機能回復を目的としま
す。
『立つ、座る、歩く』といった基本的な運動練習が中心で、物理的
な刺激 ( 温熱や寒冷、電気やレーザー、牽引、マッサージやストレッ
(3%)
県内55名
県外29名
進学4名
その他3名
(32%)
(4%)
(3%)
〔主な進路〕桐生厚生総合病院/群馬県立病院/群馬大学医学部附属病院/社会保険群馬
中央総合病院/前橋協立病院/美原記念病院/脳神経疾患研究所附属総合南東北病院/
日立製作所ひたちなか総合病院/獨協医科大学附属病院/埼玉県立小児医療センター/自治医
科大学附属さいたま医療センター/埼玉医科大学附属病院/成田赤十字病院/順天堂大学
県内18名
県外13名
進学9名 その他1名
(44%)
(32%)
(22%) (2%)
医学部附属順天堂浦安病院/武蔵野赤十字病院/東京女子医科大学附属病院/国立国際医
療センター/国立成育医療センター/東京医科歯科大学附属病院/杏林大学医学部附属病
県内18名
県外13名
進学9名 その他1名
院/横浜市立大学附属病院/湘南鎌倉総合病院/前橋赤十字病院/群馬県立小児医療セン
(44%)
(32%)
(22%) (2%)
ター/群馬県高崎市/群馬県前橋市/群馬県館林市/群馬県明和町/吉岡町役場/鹿沼市
役所/宇都宮市/埼玉県三芳町/埼玉県立大学大学院保健医療福祉学研究科/千葉大学大
学院教育学研究科/国際医療福祉大学大学院/新潟大学養護教諭特別別科
(62%)
〔進路概要〕卒業数
26 名
理学
県内16名
(62%)
中心で、日常生活で行う作業 ( 着替えや歯磨きや洗面から、遊びや手
作業
(4%)
(4%)
その他3名
その他3名
(3%)
(3%)
県内18名
県内18名
(44%)
(44%)
県外13名
県外13名
(32%)
(32%)
進学9名 その他1名
進学9名 その他1名
(22%)
(22%)
(2%)
(2%)
検査
検査
理学
理学
〔主な進路〕前橋赤十字病院/キャリアアップ実務研修生 ( がんセンター ) /公立富岡
総合病院/群馬大学医学部附属病院/群馬中央総合病院/医療法人北関東循環器病院
/医療法人社団美心会黒沢病院附属ヘルスパーククリニック/医療法人中央群馬脳神経
外科病院/横田マタニティーホスピタル/古作クリニツク/医療法人社団田貫会高瀬ク
リニック/角田病院/岩手医科大学附属病院/国際医療福祉大学病院/深谷赤十字病院
県内16名
県外7名
進学1名 その他2名
県内16名
県外7名
進学1名 その他2名
(62%)
(27%)
(4%)
(8%)
/東京大学医学部附属病院/医療法人社団鳳凰会フェニックス・メディカル・クリニッ
(62%)
(27%)
(4%)
(8%)
ク/長野赤十字病院/出雲中央クリニック/ ( 財 ) 東日本労働衛生センター/㈱ BML
/㈱日立メディコ/㈱エシック/㈱アロカ/㈱小林製薬/群馬県/慶應義塾大学医学部
法医学教室/群馬大学大学院医学系研究科
●作業療法学専攻
県外7名
進学1名
その他2名
県外7名
進学1名
その他2名
(27%)
(27%)
(4%)
(4%)
〔進路概要〕卒業数 23 名
(8%)
県内8名
県内8名
(35%)
(35%)
(8%)
県外14名
県外14名
(61%)
(61%)
進学1名
進学1名
(4%)
(4%)
作業
作業
理学
目的とします。
『食事、着衣、整容動作』といった応用的な運動練習が
に用います。
その他3名
(4%)
県内16名
●作業療法士……腕や手指を使う細かい作業や応用動作の機能回復を
芸といった、生活で当たり前に行う作業全般 ) や生産的な作業を治療
進学4名
(32%)
●理学療法学専攻
チなど ) や運動療法を治療に用います。
草津セミナーハウス
県外29名
(60%)
進学4名
進学4名
〔進路概要〕卒業数 41 名
県内55名
(60%)
(32%)
(32%)
●検査技術科学専攻
〔進路概要〕卒業数 91 名
それが正常な組織なのかあるいは悪性腫瘍組織なのかなどを調べます。
A【保】:
北軽井沢研修所
作業療法士
(%)
群馬大学 全 国
95.7
81.0
100.0
82.2
100.0
71.0
看護
看護
●看護学専攻
A【保】: 細胞検査士は、人の身体の組織の一部を顕微鏡下で観察して、
その他
県外29名
県外29名
(60%)
(60%)
細胞検査士コースについて
教えてください。
検査技術科学専攻にこのコースがあり、3年生になってから選択す
た別荘を、
5月上旬から 10 月中旬まで開所。
「草津セミナーハウス」
は、
理学療法士
(%)
群馬大学 全 国
94.7
90.9
100.0
92.6
96.2
74.3
県内55名
A【保】: 保健学科卒業後、多くの学生は下のように県内外の医療関連施設で一線の専門職として働くことになります。
県内55名
手引」等でご確認ください。
net/) で紹介している物件をご覧になれば様子が分かりますが、都心に
ります。
「北軽井沢研修所」は、元京都大学教授田辺元氏から寄贈され
合格者数
93
91
93
A【医】: 医師国家試験に合格した人は、卒業後の 2 年間は大学病院や教育指定病院で臨床研修医として専門に偏らずに幅広く研修し、その後、大学
病院、一般市中病院、診療所、各種医療センターなどで専門領域のトレーニングを受けます。
なお、群馬大学の研修医になると、大学病院と市中病院を利用し、それぞれの長所を充分に生かし、各人の希望に沿った研修が可能です。
また、大学病院では 2 年間の初期臨床研修終了後はシニアレジデント制度を設けており、初期・後期研修の連続性を考慮した研修システム
を構築しています。
大学法人では群馬大学、弘前大学及び山口大学の3校だけです。
A【医】
【保】: 群馬のリゾート地として知られる北軽井沢と草津にあ
臨床検査技師(%)
群馬大学
全 国
90.2
71.8
95.1
67.8
97.2
67.0
受験者数
97
95
106
養護教諭の免許が
取得できるそうですが。
その認定試験の受験資格を得られるコースが設置されているのは国立
研修施設はありますか?
看護師(%)
群馬大学
全 国
100.0
89.9
94.9
89.5
97.5
91.8
H21
H22
H23
卒業後の進路について教えてください。
辺にアパートを借りています。群馬大学生活協同組合 (http://gucoop.
がたくさんあり、生活を送るうえでは非常に便利な環境といえます。
助産師(%)
群馬大学
全 国
100.0
99.9
90.0
83.1
100.0
97.2
順位
(全80大学中)
15
6
58
リキュラムを履修します。
A【医】
【保】: 1人暮らしをしている学生の大半は昭和キャンパス周
比べると家賃は安めです。キャンパス周辺にはスーパーや飲食店など
保健師
(%)
群馬大学
全 国
100.0
97.7
90.0
86.6
92.3
86.3
■医師国家試験受験者数と合格者数推移
全国(%)
91.0
89.2
89.3
績及び選考試験の成績を評価して選考し、4年次で助産師コースのカ
ていれば、学業と両立させることは大抵の場合可能だと思われます。
現在、多くの先輩がサークルやアルバイトと学業を両立させて、医学
群馬大学
(%)
95.3
96.0
87.7
〔主な進路〕富岡地域医療事務組合 公立七日市病院/多野藤岡医療事務市町村組合 公立藤岡総
合病院/桐生厚生総合病院/群馬大学医学部附属病院/医療法人龍邦会 東前橋整形外科/医療
法人社団日高会/医療法人社団相生会 わかば病院 /財団法人榛名荘 榛名荘病院/医療法人日
望会 みどり病院/特定医療法人慶友会 慶友整形外科病院/群馬中央医療生活協同組合 前橋
県内8名
県外14名
進学1名
(35%)
(61%)
(4%)
協立病院/特定医療法人社団みゆき会 みゆき会病院/上尾中央医科グループ/医療法人鉄水蕉
会 亀田メディカルセンター/長野県厚生連 長野松代総合病院/社会福祉法人聖隷福祉事業団
県内8名
県外14名
進学1名
/(株)ワールドステイ/群馬県理学療法士会/筑波大学大学院/前橋市/財団法人老年病研究
(35%)
(61%)
(4%)
所附属病院群馬中央医療生活協同組合 前橋協立病院/医療法人一羊会 上武呼吸器内科病院
〔主な進路〕公立七日市病院/社団法人群馬県医師会温泉研究所附属沢渡病院/財団法
人老年病研究所附属病院/医療法人社団日高会日高病院/社会福祉法人明清会/財団
法人脳血管研究所 美原記念病院/国立病院機構仙台医療センター/財団法人磐城済
世会松村総合病院/宇都宮社会保険病院/医療法人壮幸会行田総合病院/医療法人社
団新生会 大宮共立病院/医療法人三慶会指扇病院/医療法人社団三喜会 鶴巻温泉
病院/鹿教湯三才山リハビリテーションセンター/佐久総合病院/医療法人財団大西会
千曲中央病院/市立御前崎総合病院/医療法人光臨会 荒木脳神経外科病院/山形県
/群馬大学医学部附属病院
作業
38
39
INFORMATION
●入学者選抜
●学生生活
●受験準備・入学試験
Q. 学生生活支援は?
■平成 24 年度医学部募集人員(予定)
⇒[学生教育研究災害傷害保険]
Q. 過去問題の入手方法は?
⇒〔医学科・保健学科とも過去2年分の試験問題を公開しています〕
いて、不慮の災害事故により傷害を受けた場合の補償救済制度です。
・医 学 科 :「推薦」
「一般入試 ( 前期・後期 )」
「第 2 年次編入学」
⇒[生活協同組合]
・保健学科 :「推薦」
「帰国生・社会人入試」
「一般入試 ( 前期・後期 )」
学生及び教職員の大多数が組合員となって組織・運営されている生活協
同組合があります。書籍、日常生活用品を取り扱う購買部や、食堂、喫
推薦入試
茶などを運営しています。また、下宿・アパートについて学生生活に適
⇒〔請求方法〕
1 窓口での請求 …8:30 〜 17:15( 土日・祝祭日を除く ) に学務課
入学試験係 ( 昭和キャンパス共用施設棟 3F) までお越しください。
した部屋を紹介しております。
⇒[学生寮]
2 郵送による請求
本学には、前橋地区に養心寮(収容人員:男子 77 名・女子 62 名,全
①返信用封筒【角型 2 号 (33cm × 24cm)】に、送付先の郵便番号・
室個室)があります。経費は、寄宿料が月額 4,300 円で、他に光熱水
住所・氏名を明記し、390 円分の切手を貼ってください。
費の実費(月額約 6,000 円)が必要です。
②メモ用紙に、学科名 ( 保健学科は専攻名まで )、請求したい過去問
⇒[国際学生交換交流]
題の試験名、氏名、住所、電話番号を記入してください。
医学部同窓会からの援助により、毎年3〜4名の学生を、姉妹校提携を
③上記①、②を同封した封筒の表面左下に「○○科 ( ←保健学科は
しているインドネシア共和国立パジャジャラン大学、タイ国立チェンマ
専攻名まで記入する ) 過去問題請求 ( ○○○○←試験名を記入する )」
イ大学と相互に訪問するプログラムがあります。
と朱書きし、下記までお送りください。
姉妹校の提携は、この他にアメリカ合衆国のシアトルパシフィック大学、
試験係へ電話等で確認してください。見学する場合、学務課入学試験係
までお越しください。資料をお渡ししたり、ご質問にお答えします。
なお、夏季に実施している大学のオープンキャンパス(荒牧キャンパ
ス:高校1、2年生対象,昭和キャンパス:高校3年生対象)に参加し
ていただくと、本学教員や在学生の話を聞くことができます。
●学費・入学料・その他必要経費など(予定)
開催日:平成 23 年8月2日(火)
会 場:昭和キャンパス
開催日:平成 23 年8月5日(金)
会 場:昭和キャンパス
入 学 料
282,000 円
授 業 料
535,800 円(年額)
■過去問題請求先及びキャンパス見学連絡先
〒 371-8511 前橋市昭和町 3-39-22
群馬大学昭和地区事務部学務課入学試験係
TEL:027-220-8908・8909・8910 FAX:027-220-7798
刀城クラブ・同窓会終身会費
入学時に
必 要 な
経
費
22
9
40
理学療法学専攻
8
8
4
20
作業療法学専攻
8
8
4
20
計
計
若干名
若干名
55
若干名
若干名
71
34
160
80
若干名
若干名
124
64
268
※医学部医学科の推薦入試の募集人員 25 名には地域医療枠5名以内、前期日程の募集人員 53 名には地域医療枠9名程度、後期日程の募集人員 30 名には地域医療枠2名程度を含みます。
■選抜方法
特別入試
推薦入試
医
学
一般入試
帰国生
社 会 人
私費外国人留学生
科
●面接
●小論文
● 出願書類(調査書・推薦
書・適性資質調査書等)
—
—
科
●面接
●小論文Ⅰ(英語による出題)・
小論文Ⅱ(文系の出題)・
小論文Ⅲ(理系の出題)
●出願書類(調査書・推薦書)
●面接
●小論文Ⅰ(英語による出題)・
小論文Ⅱ(文系の出題)・
小論文Ⅲ(理系の出題)
●出願書類
●面接
●小論文Ⅰ(英語による出題)・
小論文Ⅱ(文系の出題)・
小論文Ⅲ(理系の出題)
●出願書類
集
人
員
15
若干名
志
願
者
数
476
0
第1次試験合格者
60
志
願
者
数
150
受
験
者
数
150
203
81
0
第2次試験合格者
15
合
格
者
数
25
53
30
0
入
15
入
学
者
数
25
53
30
0
251(212)
■保健学科
354(240)
看 護 学 専 攻
学
者
数
※医学部医学科では、編入学の入学年次を、平成 21 年度の入学者選抜から第 2
年次へ変更しました。
検査技術科学専攻
理学療法学専攻
外
後
前
者
数
92
0
5
88
99
0
53
0
0
51
54
1
59
0
1
25
38
1
19
1
1
15
25
0
※
受
験
者
数
92
0
5
85
99
0
53
0
0
50
54
0
59
0
1
25
38
1
19
1
1
15
25
0
合
格
者
数
31
0
2
33
24
0
11
0
0
24
12
0
9
0
0
9
4
0
8
0
1
8
5
0
入
学
者
数
31
0
2
30
17
0
11
0
0
23
8
0
9
0
0
9
4
0
8
0
1
8
3
0
期
願
期
志
国
国
日
日
推
推
人
程
程
薦
人
薦
人
社 会 人 入 試
4 若干名
帰 国 生 入 試
程
8
般
日
程
8 若干名 若干名
一
期
日
外
後
期
※
薦
前
17 若干名
推
社 会 人 入 試
程
33
人
帰 国 生 入 試
日
程
30 若干名 若干名
般
期
日
一
後
期
員
国
前
22
外
社 会 人 入 試
人
般
集
国
帰 国 生 入 試
一
外
募
28,000 円
9 若干名 若干名
作業療法学専攻
※
年間約150,000 円程度
程
TEL:027-220-7150
30
募
25
日
〒 371-8510 前橋市荒牧町四丁目 2 番地
53
第 2 年次編入学
外 国 人
員
期
群馬大学学務部学生受入課入学試験係
※
40,000 円
40,000 円(20,000 円)
3,370 円 (1,790 円)
2,000 円 (1,000 円)
3,500 円
※
4,000 円 (2,000 円)
看護・検査技術科学専攻では一部の実習が学外で行われ、旅費の負担が必要です。
学外実習
理学・作業療法学専攻では臨床実習の大半が学外施設で行われ、旅費や場合により
交 通 費
宿泊費等の費用が必要となります。
テキスト代など
●大学入試センター試験
●小論文Ⅰ・小論文Ⅱ
●調査書
人
後
入学願書付
●大学入試センター試験
●小論文Ⅰ・小論文Ⅱ
●調査書
集
程
9月中旬
入学願書付
後 期
日
9月中旬
●日本留学試験
●面接
●小論文Ⅰ・小論文Ⅱ
●出願書類
■医学科第2年次編入学
前 期
期
推薦入試学生募集要項
入学願書付
(私費外国人留学生入試を含みます。
)
●大学入試センター試験
●面接
●小論文
●調査書等
募
⇒■保健学科
学友会費
●大学入試センター試験
●学力検査(数学)
●面接
●小論文
●調査書等
※志願者数の
( )
は、
第1段階
(第1次)
選抜合格者数で、
内数とする。
9,500 円 (8,000 円)
費 学研災付帯賠償責任保険料
(予定) 荒牧クラブ・サークル協議会費
●日本留学試験
●学力検査(数学)
●面接
●小論文
●出願書類
前
9月中旬
12,000 円
学友会費
同窓会終身会費
後期日程
社 会 人 入 試
学生募集要項(一般入試)
※
3,500 円
共用試験受験料
前期日程
※医学部医学科では、志願者が前期日程については約4倍、後期日程については約8倍を超えた場合にのみ 2 段階選抜を実施します。
※医学部保健学科(前期日程・後期日程)について、理学療法学専攻及び作業療法学専攻のどちらにも進学意欲を持つ志願者は、出願の際に第2志望専攻を指定できます。
※医学部医学科では、平成 25 年度入試(平成 25 年4月入学者向け)より入学者選抜方法が変更になります。詳細は群馬大学ホームページの入試案内より「入試の主な変更点」にてご確認ください。
URL http://www.gunma-u.ac.jp/html_nyushi/examination_4_2.html
帰 国 生 入 試
7月下旬
学
薦
入学者選抜に関する要項
※
荒牧クラブ・サークル協議会費
経
備 考
60,000 円(50,000 円)
3,000 円 (2,500 円)
必 要 な 学生教育研究災害傷害保険料
発表時期(予定)
※
学研災付帯賠償責任保険料
入学時に 後援会費
Q. 募集要項の発表時期はいつですか?
健
推
全く同じ条件のもとで選抜を行っています。
170,000 円
4,800 円 (4,130 円)
(予定) 疾病互助会費
においても年齢はもちろん、性別、出身地、出身学校等の区別なく、
40
9
般
⇒医学科・保健学科とも年齢制限はありません。いずれの入学試験
請求・照会先
80
検査技術科学専攻
一
Q. 出願するにあたり年齢制限はありますか?
帰国生・社会人入試学生募集要項
108
17
推薦入試
学生教育研究災害傷害保険料
テキスト代など
(私費外国人留学生入試を含みます。)
30
33
—
■医学科
⇒■医学科
後援会費
募集要項の種別
53
—
■平成 23 年度入学者選抜実施状況
Q. その他必要経費は?
計
30
Q. 学費は?
開催日:平成 23 年8月6日(土)医学部・工学部
8月7日(日)教育学部・社会情報学部
会 場:荒牧キャンパス
後期日程
25
小
保
⇒入学時及び在学中に授業料の改定が行われた場合は、新授業料を適用
私費外国人留学生前期日程
科
ゴル国立健康科学大学と行っています。
します。毎年2期(前期:4月、後期:10 月)に分けて徴収します。
⇒
社 会 社会人
人
帰国生
科大学、南開大学生命科学学院、カナダのオタワ大学、モンゴルのモン
⇒土日・祝祭日以外は原則的に見学できますが、必ず事前に学務課入学
保健学科オープンキャンパス
学
専門高校・総合学科推薦
一般入試
看 護 学 専 攻
ワシントン大学、ニカラグアの国立自治大学マナグア校、中国の大連医
Q. キャンパス見学は?
医学科オープンキャンパス
医
保健学科
「第 3 年次編入学」
群馬大学オープンキャンパス
特別入試
学生が正課中、学校主催行事中、学内での休憩中または課外活動中にお
(専攻による)
年間 50,000 〜 70,000 円程度(専攻による)
※編入学した場合の金額
⇒[予防接種]医学部学生は、入学後、患者さん及び本人の感染防止のため、風疹・麻疹・
流行性耳下腺炎・水痘・B 型肝炎・結核等の抗体確認検査を実施し、陰性の項目につい
ては該当ワクチンを接種します。(検査及びワクチン接種費用は自費)
9 若干名
8 若干名 若干名
8
4 若干名
■保健学科第 3 年次編入学
看 護 学 専 攻
理学療法学専攻
作業療法学専攻
5
0
0
5
0
0
10
2
0
0
6
2
0
0
募
集
人
員
志
願
者
数
28
受
験
者
数
28
合
格
者
数
入
学
者
数
検査技術科学専攻
10
41
群馬大学大学院医学系研究科
群馬大学大学院保健学研究科
群馬大学医学部
(医学)〒371-8511
(保健)〒371-8514
群馬県前橋市昭和町三丁目39番22号
TEL.027-220-7111(代)
http://www.med.gunma-u.ac.jp/
★入学案内に関するお問い合わせ
TEL.027-220-8908・8909・8910
渋川
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川
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桐生
崎
高
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新前橋駅
JR両毛線
前橋駅
崎
高
←
[前橋駅から]渋川駅(小児医療センター)行きバス乗車→群大病院入口下車 約13分 徒歩6分
[前橋駅から]群大病院行きバス乗車→群大病院下車 約15分
[新前橋駅から]総合スポーツセンター行き乗車→群大病院下車 約25分
[渋川駅から]前橋駅行きバス乗車→群大病院入口下車 約30分 徒歩6分