製品安全デ－タシ－ト会社名武藤化学株式会社住所〒113-0033 東京都文京区本郷２－１０－７担当部門学術課緊急連絡先／受付時間：月曜日～金曜日、9:00～17:00 電話番号：03-3814-5511 FAX:03-3815-4832 ＭＳＤＳ番号製品 206 名改訂・作成Ｍ／１５りん酸緩衝液ｐＨ６．４ 2005年 6月14日 M/15Phosphate buffer pH6.4 物質の特定単一製品、混合物の区別：混合物含有成分化学名リン酸二水素カリウム含有量（１Ｌ中）化学式官報公示整理番号ＣＡＳ．Ｎｏ．国連分類国連番号リン酸水素二ナトリウム 0.663% ＫＨ 2ＰＯ 4 0.256% Ｎａ 2ＨＰＯ 4 7778-77-0 7558-79-4 アジ化ナトリウム(注) 0.0125% ＮａＮ 3 １－４８２ 26628-22-8 水 99.0685% １６８７注：アジ化ナトリウムは防腐剤として添加されている。［濃度：0.0125％(w/v)］危険有害性の分類分類の名称：該当なし。（が、急性毒性物質に準じての取扱が望ましい。）危険性：なし本品は無機化合物の希薄水溶液であり、発火や引火の危険性はない有害性：ほぼなし本品にはアジ化ナトリウムが０．０１２５％含まれ、毒物には指定されないものの（注：毒劇取締法ではアジ化ナトリウム及びアジ化ナトリウムの濃度が0.1％を越える試薬は毒物に指定されている）毒物に準じた取扱が望まれる。環境影響：ほぼなし（が、リン酸緩衝液の本品はリン分を含み、湖沼へ直接多量に廃棄された場合､湖沼水の富栄養化を起こすことが考えられる) 応急処置目に入った場合：清浄水で十分に洗い流す。症状がある場合は必要に応じて医師の診断を受ける。皮膚に付着した場合：付着部位又は接触部を水洗する。飲み込んだ場合：口をすすぐ。多量の水を飲ませる。症状がある場合は必要に応じて医師の診断を受ける。吸入した場合：本品に揮発性はなく、吸入しても問題はなし。火災時の措置漏出時の措置本品は不燃（本品は不燃の無機化合物の希薄水溶液である）少量：拭きとる多量：漏れだした本液を水で希釈して洗い流す。取扱い及び保管上の注意暴露防止措置冷所保存が望ましい（特に開封した本品は短期間の内に使いきる場合は室温保存で問題ないが、防腐剤のアジ化ナトリウムが添加されているものの長期間に渡って使う場合微生物混入発育を防ぐために冷所保存が望ましい）。設備対策：不要保護具：必要に応じて保護衣、保護眼鏡物理／化学的性質外観：無色透明の液体（水溶液）ｐＨ値：６．４臭い：なし沸点：約100℃（水に準ずる）水溶解性：水と任意の比率で混和する。危険性情報可燃性、酸化性、爆発性等：なし反応性：本液の成分の中で防腐剤として添加されているアジ化ナトリウムは反応性はあるものの、その濃度が０．０１２５％であり、反応性はほぼないと考えられる。有害性情報毒劇物取締法ではアジ化ナトリウム及びアジ化ナトリウムの濃度が０．１％を越える試薬は毒物に指定されている。本品「リン酸緩衝液」にはアジ化ナトリウムが０．０１２５％含まれ、毒物には該当しなく、普通物として取り扱われるが、ここでは本品「リン酸緩衝液」の中の有害性成分のアジ化ナトリウムについてその有害性について記す。アジ化ナトリウムに関する有害性情報 3) 急性経口毒性：ＴＤＬｏヒト 0.71 mg/kg ＬＤＬｏヒト 14 mg/kg ＬＤ 50 マウス 27 mg/kg ＬＤ 50 ラット 45 mg/kg 皮膚腐食性：薬傷をおこす刺激性（目、他）：薬傷をおこすことがあるがん原性（微生物、染色体異常）：知見なし生殖毒性、催奇形性：知見なし環境影響情報蓄積性、魚毒性：知見なし廃棄上の注意水で希釈して処理輸送上の注意漏洩に注意して運ぶ適用法規なし引用文献１）MERCK INDEX 11th. ed. Merck & Co., INC., 1989 ２）危険物デ－タブック（第２版）、(財)東京連合防火協会編、丸善、1993年３）医薬発第１１３８号毒物及び劇物指定令等の一部改正について（通知）（1998年１２月２４日付）危険、有害性の評価は必ずしも十分ではないので、注意してご利用ください。記載内容の問い合わせ先武藤化学株式会社学術課 TEL:03-3814-5511