06 味トレンドレポートforecast 2013年夏版

“味覚参謀 カンシンタロウ”が予想する
T&A味トレンドレポート Forecast
【2013年夏トレンド】
プロをも越える「味覚センサー」の舌で見た、飲料、食品の“これまで”と“これから”をレポート!
Report No.
FO-13SU
味に関する最新情報はココ↓
http://www.mikaku.jp/
女性の支持層拡大中のエナジードリンクは、“良薬口にさわやか”?!
ここ数年、若年層を中心に支持を拡大しているエナジードリンクですが、クラブシーンやパーティなどの夜の時間帯から、朝の目覚め
や日中のリフレッシュへと飲用時間、シーンの拡大が見られます。そのポイントは「素材」と「酸味」によるさわやかテイスト。男性を中
心とした「栄養ドリンク」にはなかった「女性」を取り込んでいるのが「エナジードリンク」市場。味の違いをマップで比較しました。
Bizpoint/素材を生かした“ナチュラルテイスト”が、飲用シーンを「日中」にも拡大させている。
1,エナジードリンク支持拡大の秘密は、「酸味」のさわやかさにあり。
「栄養ドリンク」というとちょっと古くさい。「エナジードリンク」だと近未来的イメージがする。若年層を中心に支持拡
大を広げているエナジードリンクは、エクストリーム・スポーツやクラブシーンなどを中心に顧客層を獲得していきました
が、最近では、オフィスで働く女性も「朝の気合の1杯」として、コーヒーではなくエナジードリンクを飲むシーンも見ら
れるようになってきました。マーケットが拡大基調にあるこのエナジードリンクにも味のタイプが分かれてきています。
左記のグラフは、主要なエナジードリ
[エナジードリンクテイストマップ]
ンクを味覚センサーで測定し、横軸に
「酸味」、縦軸に「苦味」で味の強さを
マップに表現したものです。1日の経過
に従い、疲労回復を伴う「酸味」が支持
されることから、時間軸も記してありま
す。
朝の目覚めや気持ちの切り替えとして
「苦味」にアクセントがある商品はレッ
ドブルやモンスターエナジーなどがコー
ヒーの代用となりますが、一方で日中の
ちょっとしたリフレッシュや気分転換に
はスターバックスリフレッシャーズ、1
日の疲労感や夜の「アゲる」気持ちを盛
り上げるにはバーンやレッドスターが分
類されると言えるでしょう。エナジード
リンクはどれも同じではなく、味の違い
をそれぞれのシーンに合わせて飲み分け
る動きが進みつつあります。
※写真はホームページより
エナジードリンク「スターバックス リフレッシャーズ
® ベリーベリーハイビスカス」「 同 クールライム」
を、6月25日(火)から全国の「セブンイレブン」で
先行発売
2,“脱トクホ”で女性支持を得るエナジードリンク市場
キープ力をサポートする、
BCAA、リボースを配合し
たバーン リフレッシュエナ
ジー」が登場
今年のエナジードリンクは、さらに一歩進んで「素
材重視」の傾向が見られます。医薬部外品でもなく、
トクホでもないエナジードリンクは効果・効用をうた
うことはできないため、使用している素材で商品の違
いをアピールしています。
バーン(コカ・コーラ)がアップル&キウイ味のさ
わやかテイストのバーン リフレッシュエナジーを発売。
一方、スターバックスリフレッシャーズ®では、アラビ
カ種の焙煎前のグリーンコーヒー(生豆)を使用したナ
チュラルなテイストが特徴。気合を入れる強い印象の
エナジードリンクに日常の飲用を手軽にする飲みやす
さを強調しています。
キリンメッツコーラのようにトクホを全面に打ち出
す一方、エナジードリンクはナチュラルテイストで女
性の消費者を取り込む。今年のエナジードリンクは
「脱トクホ」で飲料市場を活況にしそうです。
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