CONTENTS 01 トップメッセージ 02 ガラス を 究 め 、 ガラス を 超 え る 。 CONTENTS 事業ハイライト 事業一覧 03 ガラスびん 05 ハウスウェア 06 紙容器/ペットボトル用プリフォーム 07 キャップ/プラスチック容器 08 アドバンストガラス/研究開発 09 エンジニアリング 10 社会性報告 社会とのかかわり 11 お客さまとのかかわり 13 従業員とのかかわり 15 環境報告 環境マネジメント 17 環境活動の目標と実績 18 環境パフォーマンス 19 コーポレートガバナンス 23 会社概要 25 会社概要 財務情報 第三者意見 26 ● 対象期間 ● 対象とする読者 2009年度(2009年4月 2010年3月) を報告対象期間としています。 顧客、取引先、株主・投資家、地域住民、行政、環境保護団体、従業員とその 一部報告対象期間外の内容を含みます。 家族の皆さまを読者として想定し編集しています。 ● 発行時期 ● 編集方針 2010年10月(次回発行は、2011年10月を予定しています) 本報告書は、 ステークホルダーの皆さまに、石塚硝子グループがこの1年間 ● 対象組織 石塚硝子株式会社の取り組みを中心に、国内グループ会社の取り組みも 紹介し、社会とのコミュニケーションを図ることを目的として発行しています。 一部報告しています。 ● 参考としたガイドライン ※記載の対象範囲は以下の基準で区分しています。 本報告書は、環境省「環境報告ガイドライン」 ( 2007年版) を参考として 石塚硝子(株)、当社:石塚硝子株式会社 います。 石 塚 硝 子グ ル ープ:石塚硝子株式会社および国内グループ会社 限定された範囲である場合は、個別に対象範囲を記載しています。 01 に環境および社会に対して取り組んできたことを、正確かつわかりやすくご SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2010 課題に果敢に挑戦し、 より社会に愛され貢献できる 「ものづくり」企業を目指します トップメッセージ 世界同時不況からの脱却に喘ぐ日本経済は、円高・デフレ・ してまいります。 当社グループは、長年受け継がれてきた社是である 「誠実・ 透明な状況がしばらくは続くことを覚悟しなければなりません。 努 力・創 造 」の精 神を今 後とも貫き通し、当社の企 業 理 念 、 当社グループを取り巻く経営環境も大きな影響を受けている現 行動規範にのっとり、社会の一員であることを自覚し、 ステーク 状にあります。 ホルダーとの信頼関係を確固たるものにします。それが当社の そうした厳しい状況下でありますが、急激に変化する経済・ 企業価値を向上させることであり、社会に対する使命であると 認識しております。 その実現のため、 リスク管理、 コンプライアンス、 先を見据えて根本的な変革に挑戦するために、当社グループ 内部統制等をさらに地道に推進します。 このような取り組みが は、 「自分が変われば、会社が変わる」 のスローガンの下、 「経営 社会に愛され、社会に貢献できる 「ものづくり」企業を目指す原 基盤の強化」 を基本コンセプトとした新しい 「石塚硝子グループ 点であると考えております。 中期経営計画(ISHIZUKAイノベーション 78)」 を今期より 本報告書をご高覧いただき、当社グループの事業活動、並 スタートさせました。新しい中期経営計画は「個々の事業基盤 びに社会貢献活動、環境関連活動への取り組みについてご理 の強化」 「キャッシュフローの改善」 「 現場力の強化= 『人財』の 解を賜わりたく存じます。 また、今後の活動をより充実させていく 育成」 「グループ力の強化」 を4本柱の課題とし、 グループの総 ために、皆さまの忌憚のないご意見ご感想をお寄せいただけ 力を結集して果敢に挑戦しているところであります。 れば幸甚でございます。 環境報告 ガラスびん・紙容器・ペットボトルや、 キャップなどの容器関連 社会性報告 社会環境を冷静に見つめ、既成概念にとらわれず、5年先、10年 事業ハイライト 雇用不安・個人消費の低迷・少子高齢化などにより、先行き不 事業では、それぞれの素材のよさを生かし、市場のニーズをと 2010年10月 らえた商品開発を行うとともに、各容器事業の相互のシナジー 石塚硝子株式会社 代表取締役社長 効果を発揮させる事業展開を行ってまいります。その一貫とし て2010年6月には、紙容器事業を行う当社グループであった コーポレートガバナンス アイピーアイ株式会社を事業の効率化を目的として吸収合併し ました。 また、 ガラス食器事業では、生産体制の再構築を図り、 価格競争力を強化する一環として、当社初の海外生産拠点と して中国・珠海に新工場を建設中で、今秋にも稼動の予定です。 こうした事業展開を進めていく上で、 より社会に愛され貢献 できる 「ものづくり」の精神を忘れることなく推進することが重要 模の課題に向けて、持続可能な社会の構築に役立つ製品や 事業活動が求められています。当社グループは、主力事業であ る各種の容器製造を通じて、環境配慮設計に留意しながら3R (リデュース・リユース・リサイクル)の推進に注力するとともに、 社是 誠実・努力・創造 1. 信用第一 に心がけ、社内外の信頼を得る。 2. 企業は人なり の理念で、人材の育成に努める。 3. 最高の品質 を求め、絶えず新技術を開発する。 4. 革新と創造 に満ちた永続的発展を続け、社会に貢献する。 会社概要・第三者意見 であると考えています。地球温暖化や資源枯渇などの地球規 経営理念 資源循環型社会形成にふさわしい容器を提供できるよう挑戦 SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2010 02 創業百九十年 。 より 社 会に愛され 貢 献できる ﹁ものづく り﹂企 業 を 目 指 して ガラスびん Glass Bottles ハウスウェア 研究開発 Houseware Research and Development 紙容器 エンジニアリング Paper Packages Engineering ペットボトル用 プリフォーム アドバンストガラス Advanced Glass PET Bottles Preforms プラスチック容器 Plastic Containers 03 SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2010 キャップ Caps 事業ハイライト 創業 190 年の伝統が支える、 さらなる飛躍への挑戦 石塚硝子グループは、 わが国のガラス製造業界の中ではもっとも長い歴史を持っています。 トップメッセージ 1819年(文政2年)の創業以来、190年にわたり、 「 信用第一」 「企業は人なり」の理念で 人材育成に努め、 「最高の品質」 を求めて新技術を開発し、 「革新と創造」に満ちた発展を 続けることで社会に貢献してきました。現在では、 ガラスびん、 ガラス食器、高強度ガラス・ 抗菌ガラス等の特殊ガラス材料、 プラスチックおよび紙容器へと事業分野を拡大し、容器 の総合メーカーグループへの飛躍を図っています。 をすべての思考の原点に置いて、 ものづくりに励んできました。 当社は創業以来「お客さま」 また早くから環境問題の重要性にも着目し、環境配慮製品の開発・提供を行っています。 事業ハイライト 今後も 「一方ではガラスを究め、他方でガラスを超えよ」を経営ビジョンとして、全従業員・ グループが一丸となって「より質の高い事業」を目指し、 さらなる飛躍に挑戦していきます。 全国に広がる 伝統と信頼の石塚ネットワーク 社会性報告 石塚玻璃(香港)有限公司 深圳工場 石塚玻璃(香港)有限公司 本社(香港) 亞徳利玻璃(珠海)有限公司 石硝運輸(株) 石塚物流サービス(株) (株)高田製作所 北洋硝子(株) 環境報告 石塚硝子(株)本社・岩倉工場 石塚硝子(株)名古屋支店 日本パリソン(株)岩倉工場 アデリア(株)名古屋支店 久金属工業(株)滋賀工場 石塚硝子(株)福崎工場 石塚硝子(株)東京工場 日本パリソン(株)本社・東京工場 石塚硝子(株)姫路工場 石塚硝子(株)東京支店 アデリア(株)本社 石塚硝子(株)大阪支店 アデリア(株)大阪支店 石塚硝子(株)九州支店 アデリア(株)九州支店 福崎工場 久金属工業(株)本社工場 本社・岩倉工場 会社概要・第三者意見 姫路工場 コーポレートガバナンス ウイストン(株)蟹江工場 東京工場 SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2010 04 ガラスびん Glass Bottles ガラスびんは透明で密封性に優れているため、中味のおいしさをそのまま閉じ込めて、 「安心」 「 安全」を皆さまに届けることができます。 他の容器に比べて加飾性や形状の自由度にも優れた「表現力」豊かな容器です。 Outline 岩倉工場(愛知県)、姫路工場(兵庫県) の2拠点でガラスびんの製造を行っています。 両工場ともガラス溶解炉をはじめとするすべてのびん生産工程で、業界に先駆けてCO2の排出の少な い都市ガスへの燃料転換を完了し、温室効果ガスの削減に努めています。 また、容器3R(リデュース、 リユース、 リサイクル)推進のために、業界団体と連携しながらガラスびんの 普及啓発活動や技術開発に取り組んでいます。 環境配慮製品(軽量リターナブルびん) 他の容器素材にはないガラスびんの大きな特徴は、繰り返し ガラスびんアワード2009 日本ガラスびん協会が主催する第6回「ガラスびんアワード 使用できるリターナブルびんの存在です。ライフサイクルアセ 2009」授賞式が2010年3月に行われました。当社製品として スメントの視点でとらえると、繰り返し使用することで温室効果 は 、キ ユ ーピ ー 株 式 会 社 さま 「 キ ユ ー ピ ードレ ッシ ン グ 、 ガス排出量を減らすことも可能です。 当社が独自に開発した「リターナブルびん用薄膜コーティン キユーピーノンオイル」が機能 グ」は、びんの外表面を薄膜樹脂コートで覆うことにより外表 優秀賞、 日本ミルクコミュニティ 面への加傷を防ぎ、ガラスびんが本来備えている強度を保つ 株 式 会 社 さま「 メグまご こ ろ ことができます。 この技術を用いたリターナブルびんは小林硝 ビン」が環境優秀賞をそれぞれ 子株式会社さまの協力も得て、明治乳業株式会社さまと共同 受賞しました。 開発した200mℓ牛乳びんで最初に採用いただきました。従来 URL ガラスびんアワード2009 http://www.glassbottle.org/quality/award/2009/index.html 比で43%の軽量化に加えて再使用回数が飛躍的にアップし、 びんの長寿命化が図れます。寿命を終えたガラスびんはその ままガラス原料として再利用できます。容器3Rを象徴する代 表的な製品です。 メグまごころビン キユーピードレッシング 無 駄 のない 飲み 切りサイズ へ の 変 びん肩 部の点 字や握りやすい形 状 更 に 合 せ 軽 量 化 と当 社 の 薄 膜 コー などのユニバーサルデザインに配慮し ティング 技 術をご 採 用 い た だきまし たパッケージづくりが評価されました。 た 。リター ナブ ル の 43%の軽量化! Before After 140g 機能強化、温室効果 ガス削減効果などの 環 境 配 慮が評 価さ れました。 244g Voice パッケージ営業本部 営業開発室長 ガラスびんは密封性・耐熱性・中味保護 等の機能面に加え、形状の自由度・加飾性 といった他の容器素材よりも魅力的な表 現力を備えています。マーケティングや新 軽 量びん 従 来びん 明 治 乳 業( 株 )さま と の 共 同 開 発 に より 2 0 0 mℓ牛 乳 びんで最 SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2010 んの普及促進活動を通じて、ガラスびん 初 に 採 用 となった「リ のよさが発揮される商品開発に取り組ん ターナブルび ん 用 薄 膜 でいます。 コーティング」。 05 製品の企画、業界団体を交えたガラスび 鈴木 伸吾 事業ハイライト ハウスウェア Houseware 人々の暮らしに、古代から長く寄り添ってきたガラス。 天然素材であるガラスの特性を生かし、食器やインテリアなどの 暮らしに欠かせないアイテムを提供し、世界中のニーズに応え続けています。 トップメッセージ Outline 当 社 の ハウスウェアのブランド名として 、長く親しまれ て いる「 アデリア (ADERIA GLASS)」。ブランド名であると同時に、市販ルートへの販売会社 名でもあります。自社オートメーション工場生産によるガラス食器類はもとよ り、輸入クリスタル製品・ハンドクラフト (手づくり)ガラス食器、青森県の伝統 工芸品である津軽びいどろ等幅広く扱っています。 本社・岩倉工場ショールーム 「泡づくり」 というネーミングの通り、 グラス内面のサンドブラ スト面にビールが触れることで、柔らかでクリーミーな泡が生 ません。時間と手間をかけずにおいしく健康的な本格料理を1 人前からつくることができます。現在、バリエーションは15種 類。スチームドームを使って調理する 「簡単レシピ」付きで、はじ 事業ハイライト 新製品①「泡づくりグラス」 めての方でも安心です。 まれる機能性ビアグラスです。クリーミーな泡とナチュラルな 格子柄が、いつものビールをよりおいしく感じさせてくれます。 また、TV情報番組でも取り上げられ、その機能性が話題になり 社会性報告 ました。いつものビールを、ちょっと贅沢に楽しむことができる タンブラータイプ・ジョッキタイプで、全8種類あります。 中国進出 様なニーズに対応すべく2009年4月、中国広東省に子会社 「亞徳利玻璃(珠海)有限公司」を設立し、2010年度中の操 環境報告 愛知県岩倉市に工場を構えて40有余年。新しい時代の多 業予定で新たなガラス食器工場を建設中です。ハウスウェア カンパニーは、これからも世界の多様なニーズに応え続けて いきます。 「スチームドーム」は、耐 熱ガラスを採 用した電 子 レンジ 調 理 器です。 「レン ジでチン!そのままテーブ ル へ 。」というキャッチフ レーズの通り、食材の旨味 が、電子レンジで簡単にで きる器です。お好きな材料 を入 れてレンジでチンす るだけの2ステップ。ホイ ル、ラップも不要なのでゴ ハウスウェアカンパニー マーケティング部 企画グループ 近藤 弘美 「うつわ」 を通じて「ガラス」のよさを伝え たい。私たちは、 「 毎日使いたくなる器」 を 会社概要・第三者意見 を逃 がしにくい 蒸し料 理 Voice コーポレートガバナンス 新製品②「スチームドーム」 目指し商品開発しています。食卓を中心と したライフスタイルを通じ、 より多くの人に 「ガラス」 という素材のよさを伝えるととも に、多様化するマーケットニーズに対応し つつ、長く愛される商品を開発していくこ とが大切だと考えています。 ミも出ず、調理に油も使い SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2010 06 紙容器 Paper Packages 当社は、紙容器事業を担っていたアイピーアイ株式会社を 2010年6月に吸収合併しました。生産・販売の一元化と経営の効率化により、 お客さまへのさらなるサービス体制を確立していきます。 Outline 牛乳、乳飲料、果汁や清涼飲料用などの紙容器を福崎工 場(兵庫県)で生産しています。最新鋭のオフセット10色印 刷機を導入し徹底した衛生管理のもとで、 グラフィカルで商 紙容器の原紙は徹底した森林管理を行う海外原紙メーカーか ら調達しています。計画植林された木材の端材や間伐材などを 原料にしてつくられた原紙を使用し、緑の地球を守ります。生産 工程の損紙(ロス) を最小限に抑える省資源化や、紙パックの回 収率向上の啓発活動にも取り組んでいます。 品価値を高める紙容器を提供しています。 Voice 事業紹介と環境への取り組み 100mℓ∼1ℓの各サイズの紙容器を提供しています。香りや 味が外気に影響されやすいお茶や浸透性が高いジュースには、 最新のラミネート技術によるハイバリアー紙を使用し、風味劣化 や漏れを防止しておいしさを守ります。 また充填機の販売とメン テナンス事業も行っており、紙容器の供給から充填機のメンテナ パッケージ営業本部 東京支店第二グループ 太田 真梨子 紙容器は軽量で折りたたんで輸送でき るので、輸送効率にも優れCO 2 の削減に 貢献します。廃棄原紙や使用後の容器の トイレットパーパー等へのリサイクルや、 中味飲料の劣化を防ぐ次世代容器の開発 にも取り組むことで、一層の社会貢献を目 指しています。 ンスまでの総合サービスが当社の強みです。 ペットボトル用プリフォーム PET Bottles Preforms 日本パリソン株式会社は、1997年に日本で最初のペットボトル用プリフォーム 専業製造会社として誕生しました。ペットボトル容器のコストを大幅に削減し、 環境負荷低減に寄与するビジネスモデルとして発展しています。 Outline ペットボトル用の中間製品のプリフォームはお客さま でブロー成形され、さまざまな形状の各種飲料用ペット ボトルに生まれ変わります。 プリフォームのリーディング カンパニーとして現在に至っています。 を推進し、省資源化に取り組んでいます。 ● 原料消費効率向上を目指して 生産工程で発生する廃棄原料を粉砕してリプロ化※し、原料のリサイク ルを行っています。現在このリサイクル率をさらに向上させる取り組みを 行っています。 ※リプロ:成形工程で発生する端材や不良品などを粉砕して、再び樹脂の原料として再利用すること Voice 環境への取り組み ● 輸送効率の改善 ボトルからプリフォームに輸送形態を変えることにより、500mℓクラス では約8倍、2ℓクラスでは13倍もの輸送効率を改善しました。輸送コスト の低減と、CO2排出量削減を実現し、環境改善に大きく貢献しています。 ● 軽量化への取り組み 当社では取引先との共同開発を行い、500mℓ、2ℓ用の大幅な軽量化 07 SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2010 日本パリソン株式会社 R&Dセンター主幹 ペットボトルの軽量化は、使用原材料の 低減だけでなく輸送燃料の節約、使用後 の減容化にも効果があり、地球環境問題 に対し省資源の側面から大きな貢献をす ることができます。 私が所属するR&Dセンターは、ペットボ トルがより 「eco」な容器に進化するような 開発に取り組んでいます。 秋山 嗣晴 事業ハイライト キャップ Caps 金属キャップを生産販売する久金属工業株式会社は、 1915年(大正4年)に大阪・浪速の地に創業されました。 以来、 日本の金属キャップの草分けとして多くの新技術を開発し製品化してきました。 日本 ではじめて開発した注射剤用ガラスびん容器のキャップ で、大手製薬会社に長年採用されています。スクリューキャップ も大手製薬会社の錠剤用ガラス容器に採用されています。 PP 久金属工業株式会社は、本社・ キャップはウィスキーや日本酒・焼酎のガラスびん容器に採用さ 大阪工場(大阪市西成区)で医薬 れ、その品質は高い評価と信頼を得ています。 用 金 属キャップ 、滋 賀 工 場( 滋 賀 また、各種キャップのさらなる機能性アップも追求しています。 県甲賀市)で酒類用金属キャップ トップメッセージ Outline その一つに、開栓時に無理な力がかかってもアルミリングの切断 を生産しています。 久金属工業(株)滋賀工場 面のバリが発生しにくいPPキャップがあります。従来よりも安全 で人にやさしいキャップです。 事業ハイライト Column 製品紹介 久金属工業株式会社の本社・ 主要製品は医薬用のフリップオフ(F 事務所棟は、付近の街並みのシン O) キャップ(アルミ製)、 スクリューキャッ ボル的存在です。昭和時代のレト プ(ブリキ製) と酒類用プリファープルー ロ感漂う高貴な趣きが、多くのメ フ(PP)キャップ(アルミ製)です。 FO ディアで紹介されています。 キャップ は 久 金 属 工 業 株 式 会 社 が 本社・事務所棟外観 プラスチック容器 社会性報告 フリップオフキャップ Plastic Containers ウイストン株式会社は、 インジェクションブロー成形機でプラスチック容器を製造しています。 環境報告 国内では当社のみが保有する成形機で製造される容器は、 寸法精度・製品の光沢感・コスト面等において、お客さまより高い評価をいただいています。 ションも豊富で、改ざん防止のセーフティーシリーズ・着色ボ Outline トル等さまざまな機能の製品により、多用なニーズにお応えし コーポレートガバナンス ています。 インジェクションブローマシン、イン ジェクションマシン、その他検査機設備 を多種保有し、食品容器、医薬品容器、 文具容器、各種キャップ等、さまざまな プラスチック製品を生産しています。 ウイストン(株)本社工場 Column 5mℓの容器から成形可能な新 鋭機は、 クリーンルーム対応で高 当社の汎用製品「規格ボトル」は、そ 度な品質基準をクリアしています。 の品 質が高く評 価され 、大 手メーカー また、環境問題にも配慮し、 リプ のサプリメント、医薬品用ボトルとして ロなどを効果的に活用した製品づ 広くご愛用をいただいています。 30mℓ∼500mℓとサイズバリエー くりを積極的に推進しています。 ハイブリッド型の インジェクションブローマシン 会社概要・第三者意見 製品紹介 「規格ボトルS」シリーズ SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2010 08 アドバンストガラス Advanced Glass アドバンストガラスカンパニーはガラスの持つ可能性を追求し、 衣・食・住・情報分野に貢献する機能性マテリアルの 開発・商品化を進めています。 どに使用されています。米国製化粧品にも使われ、安全性が非 Outline 常に高いのが特長です。 また、時計・携帯端末用途向けに高強 度ガラスの製造・販売も行っています。ガラス表面の圧縮応力 「地球にやさしい」 をキーワードに 層によって強度を増大させた高強度ガラス「クリスターナ」は 開 発された無 機 系ガラス抗 菌 剤 RoHSなどの海外環境規制にも対応しています。 「イオンピュア」。抗菌効果や自由な 製品寿命の設計が特長で、世界中 で採用されています。 イオンピュアの電子顕微鏡写真 Voice アドバンストガラスカンパニー 営業部 野川 あい 「 イオンピュア」のグロー バ ル・スタン ダード化を目指し、欧米で販売するための 製品紹介 登録許認可を担当しています。世界各国 の安全に対する意識は日本以上に高いで 無機系ガラス抗菌剤「イオンピュア」 すが、安全性の高い「イオンピュア」だから は 、当 社 のガラスび ん・ガラス食 器 で こそやりがいがあります。 培ったガラス技術を応用しています。お もに樹脂製品(三角コーナー等)、砂場、 当社のガラスびんのセパレートシートな 研究開発 高強度ガラス「クリスターナ」 Research and Development 製造業において、研究開発は欠かすことができません。 当社グループは、創業以来一貫して研究開発に注力し、 新素材の研究から新製品・新プロセスの開発まで幅広く取り組んでいます。 ます。発電特性に悪影響を与える要素を抑えながら、最終的に Outline は量産とコストダウンを実現することを目標に、いろいろな角度 から開発を進めています。 ガラスをはじめとする新機能材料の 研究開発から、ガラスびん・ガラス食 器の新しい加工方法、その加工技術を 実現する新しい装置・設備の開発な ど、素材から設備まで手がけています。 精密測定の様子 抗菌試験所 Voice 研究開発センター ガラス開発部主幹 ガラス素材の持つ特徴と自社の基盤技 術を生かした新製品づくりを心がけてい 事例紹介 ます。現在は、太陽光発電にかかわるガラ ス部材の開発を担当しています。エネル 今 後ますます需 要が拡 大する太 陽 ギーは人類に不可欠であり、この開発に 光発電。当社では、発電効率の高い集 携われることに意義を感じています。 これ 光式の太陽光発電システムにおいて からも未来を見据えた研究開発を続けて 欠 か すことの できない「 ホ モジ ナ イ ザー」というガラス部品を開発してい 09 SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2010 行きます。 ホモジナイザー素子 山本 哲 事業ハイライト エンジニアリング Engineering ガラスびんを中心とする容器事業で培った技術を広く世界に展開するため、 当社では20年以上前から海外ガラスメーカーに技術援助を行っています。 製造設備販売や製造ラインの構築支援などのエンジニアリング事業も展開しています。 技術支援 おもにガラスびんやガラス食器の製造技術について、 南米、中国、韓国など世界各国のガラスメーカーと契約 を結び、技術援助を行っています。技術者の派遣による 上していく地域においては、生産性の向上が第一の優先課題 です。当社では長い歴史に裏打ちされた製造技術を体系的に 指導することで、相手先生産工場における効率アップや不良率 トップメッセージ Outline Technical Assistance の低減に大きく寄与しています。さらに品質向上に対しても惜 しみない援助を行っています。 事業ハイライト 現地教育や、相手先メンバーの受け入れ研修などによ り、技術力アップに貢献しています。 事例紹介 ガラス産業を取り巻く環境は国ごとに大きく異なります。そ れに伴い、ガラスメーカーに求められる技術も地域ごとに異 社会性報告 なってきています。たとえばこれから人口が増え生活水準が向 技術支援の様子 機器販売 Equipment Sales 環境報告 Outline ガラスびん、ガラス食 器 、P E Tボトルやプリフォー ムなどのコア事業における生産技術を基に、各種検査 機や成 型 機などの設 備 機 器 類を開 発・販 売していま す。各 種 検 査 機や、P E Tボトルのブローマシンなど、 PETボトル成形機 食品トレー異物検査装置 製品紹介 コーポレートガバナンス お客さまのご要望に幅広くお応えできる機器を提供し ています。 食の安全に対する意識はますます高まっています。それに伴 会社概要・第三者意見 い食品製造ラインにおける各種検査機のニーズも大きな広が りを見せています。液中異物検査機や茶葉異物検査機など、 食品メーカーごとの要請に沿った検査機開発を行っています。 ボトル液中異物検査装置 SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2010 10 社会とのかかわり 信頼関係の構築を大切にしています。 さまざまなステークホルダーの皆さまとのコミュニケーションを通じた 社会・地域とのコミュニケーション 工場見学 各自治体の環境行政担当者や地域の皆さまをはじめ、小中学 生の皆さまにガラスびんの3Rや環境について知っていただく コミュニケーション活動 場として、工場見学を受け入れています。 特に岩倉工場は、 ガラスびん業界各社のなかでもトップクラス 2009年度に実施したおもな環境コミュニケーション活動を ご紹介します。 の毎年約2,000名の方に見学いただいています。小学生のお 子さんから見学後に感想文をいただくことも多く、感受性の豊か さに驚かされます。 ■ コミュニケーション活動 環境フェア 9月20日 環境デーなごや2009 10月31日∼11月1日 環境フェスタ江南2009 11月7日∼11月8日 いわくら市民ふれ愛まつり 「環境フェア2009」 11月11日∼11月14日 メッセナゴヤ2009 愛知県江南市古知野西小学校4年生の皆さん 参加者からのお礼のお手紙 ガラス工芸教室 7月21日 知多市リサイクルプラザ(参加者15名) ※上記以外にハウスウェアの展示会にも出展しています。 2010年6月:インテリアライフスタイル 2010年6月:テーブルウェアトップショー ■ 石塚硝子 工場見学者数 人数 0 団体 500 1,000 1,500 2,000 2,500 1,986 2008 69 2,610 2007 0 メッセナゴヤ石塚硝子ブース 74 2,102 2009 メッセナゴヤ石塚硝子ブース 3,000 (人) (年度) 10 20 30 40 50 60 70 80 (団体数) 80 アデリア・バーゲンセール 当社の事業活動に対する地域の皆さまのご理解への感謝を 込めて、岩倉工場では毎年7月にアデリア・バーゲンセールを 開催しています。19回目となる2010年度は、2日間で約1万 名のご来場をいただきました。 セール会場では、ガラス食器などの廉価販売のほか、空きび 11 インテリアライフスタイルショー ガラス工芸教室の様子 いわくら市民ふれ愛まつり いわくら市民ふれ愛まつり SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2010 んの回収も行い、 ガラスびんのリサイクル活動の普及促進に努 めています。 アデリア・バーゲンセール アデリア・バーゲンセール 社会性報告 災害時の対応 社会貢献活動 トップメッセージ 岩倉市合同防災訓練 社会貢献活動 愛知県岩倉市では、毎年8月の最終日曜日に合同防災訓練 防犯・交通安全、防火・防災などの活動組織への参画や、文 化事業への協賛など、地域社会の発展のために、行政や地域 加し、水難救助、応急救護、火災消火などさまざまな訓練が行 の皆さまと連携を図りながら、企業市民としての責任を果たす われます。 活動に取り組んでいます。 事業ハイライト を実施しています。市内の自治体、学校関係者、企業などが参 岩倉工場は、当社の自衛消防 隊と岩 倉 市 消 防 本 部や地 域の 消 防 団の合 同 放 水 消 火 訓 練に 毎年参加しています。大災害時 には地域と連携して災害対策に あたります。 岩倉市合同防災訓練 毎月ゼロの日に行っている通学路の 交通安全街頭立哨指導 ■ その他の取り組み(寄付・協賛) 災害時の飲料水提供 名古屋市ボストン美術館への寄付 社会性報告 岩倉市危険物安全協会の推薦を受け 全国危険物安全協会より団体表彰 近隣小学校への写真ニュースの提供 岩倉工場では地下水を処理して飲料水として使用しています。 メッセナゴヤ、環境デーなごや、岩倉五条川マラソンへの協賛 この飲料水を大地震などで市内のライフラインが止まってしまった 時に提供し、市民生活の復旧活動に貢献できるよう岩倉市と協定 「あいち、なごやクリーンアクションfor COP10」への参画 2010年10月に愛知県で開催されるCOP10(生物多様性条約第 10回締約国会議) に向け、来県される方々を美しい環境でお迎えすると ともに、クリーンな生物の生息環境をつくり、 BCPと安否確認 開催地にふさわしい地域づくりを進める県内 一斉クリーンキャンペーンに参画しています。 当社ではBCP(Business Continuity Plan)の観点からさ このほかにも岩倉工場では近隣の県道周辺 の清掃活動を定期的に実施しています。 地震等の発生時に速やかに従業員やその家族の安否を確認 する 「安否確認サービス」 を導入しています。 また、本社機能を有 する岩倉工場では約140名の防災隊員を組織し、消火、被災者 清掃活動の様子 「堀川1000人調査隊2010」の応援隊への参加 救出・支援を想定した総合防災訓練を毎年実施しています。地震 「堀川1000人調査隊2010」は、名古屋城築城400年、堀川開削 等の重大災害時にも事業を継続し、お客さまへの責任を果たす 400年の記念すべき2010年に向けて、名古屋市の堀川浄化の社会実 ために、業 務 運 営に関 わる電 子 情 報 の 消 失 保 護 の 観 点から 験の効果を市民の視線で検証し、堀川を愛する市民の輪を大きく広げて 2 0 1 0 年に社 内サーバーの免 震 化および 社 外サーバーへの いこうという市民活動です。 本年COP10が名古屋で開催されることもあり、環境活動の一環とし て当社も参加しています。 また、 「 お客様対策室」を設置し 緊急時でもお客さまのご要望に 当社は昭和のはじめより約80年間、名古屋市の新堀川沿いに本社が お応えできる体制に努めていま あり、現在も多くの従業員が名古屋に住んでいます。現在、本社は岩倉 す。この他、新型インフルエンザ 市に移転しましたが、引き続き堀川を応援するとともに地元における環 対策の「対応マニュアル」 を運用 境保全活動にも貢献していきます。 総合防災訓練の様子 URL 会社概要・第三者意見 バックアップ体制を整備しました。 コーポレートガバナンス まざまな取り組みを行っています。 しています。 環境報告 を結んでいます。 http://www.horikawa1000nin.jp/ SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2010 12 お客さまとのかかわり 常にお客さまの声に耳を傾け、信頼性の高い製品の提供に努めています。 「お客さまにご満足いただくこと」 を最も大切な目標として 品質サポート体制 高い品質と信頼性の追求 ガラスびんカンパニーでは、お客さまからのトラブル情報を 迅速に社内に伝え、的確に対応し、その結果をお客さまにご報 ISO9001取得状況 告する 「品質トラブルシステム」 を導入しています。システムに よって管理された情報をカンパニー内の全部門で共有し、お客 石塚硝子グループは、1998年に岩倉工 さまに安心して製品をお使いいただけるよう努めています。 場ではじめてISO9001を取得して以来、 順次取得を拡大し、品質管理体制を整備し ■ 品質サポートシステム体制図 ています。 [情報] お客さまより ■ ISO9001取得状況 1998年 石塚硝子(株)岩倉工場 1999年 石塚硝子(株)東京工場びん(拡大認証) 2000年 日本パリソン (株)東京工場(拡大認証) 2003年 日本パリソン (株)岩倉工場(拡大認証) [発行] 営業担当 システムで一元 管 理 ISO9001登録証 [登録] 品質保証部 [原因・調査・対策] 該当部署 アイーピーアイ (株) (現 ペーパーパッケージカンパニー) 久金属工業(株)本社 2004年 石塚硝子(株)姫路工場統合 [是正処置] [お客さま報告] ・対策の実施 ・効果確認 営業・品質管理 ※関係資料登録 久金属工業(株)滋賀工場 2008年 石塚硝子(株)びん営業(拡大認証) 2009年 石塚硝子(株)食器直販部(拡大認証) [処理完了・集約] 品質保証部(データベース化) システム(PC)でカンパニー他 部署メンバーも内容把握が可能 トレーサビリティ 製品の製造・加工情報を遡って確認できることを 「トレーサビ リティ」 といいます。 生産記録 トレーサビリティを確実に行うために不可欠なものが生産記録 当社では製造・加工年月日を箱に印字したり、パレットに現品 票(製品名、年月日、ロットNoを記したラベル) を貼付していま です。 原料の入荷から製造、加工、保管の各工程で、操作・検査・測 す。また、ガラスびんには、びんの底や裾に生 産 工 場の識 別 定などの管理記録をオペレーターや作業員が記録しています。 マークと生産年月、金型番号を刻印しています。日時までの詳 これを生産記録といいます。 また、温度や圧力など自動制御して 細情報をレーザー印字しているガラス製品もあります。 いるものについては計測機器で自動記録を行ったり、必要に応 じて各設備の稼動状況の映像記録を行うこともあります。 びんの裾の刻印 13 SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2010 びん底の刻印 社会性報告 お客さま満足度の向上を目指して 石塚硝子グループ情報誌創刊 ハウスウェア WEBカタログ開設 当社HP上にハウスウェア「アデリア」のWEBカタログを開 設しています。 「総合カタログ」 と 「バラエティカタログ」に分かれており、冊 パッケージ(包装)、 コンテナー(容器)の頭文字と、それらを つくる人、モノづくりという言葉を合わせた「パコモノ」。容器を 製造する側からの視点で、旬な商品にまつわる容器情報をお届 けしています。ガラスびん、紙容器、 PETボトルといった当社が 中 核とする容 器・キャップを中 心に、 のPRはもちろん、 「プロ専用」ツールではWEBカタログ上で画 話題性のある新商品情報を掲載してい 像データの取り込みができるなど、販促業務のスピードアップ ます。 また暮らしに彩りを添えるハウス にも役立っています。 WEBカタログを導入したことで従来の冊子の印刷部数を抑 えることができ、紙資源の節約を図る効果も期待できます。 URL http://www.ishizuka.co.jp/houseware/index.html 事業ハイライト 子版カタログと同じ内容を掲載しています。一般のお客さまへ 2010年度よりスタートしました。 トップメッセージ パッケージ営業本部では、お客さまとのコミュニケーションを 図るツールとして情報誌「pacomono (パコモノ)」の発行を ウェア製品もご紹介しています。創業 190年を誇る歴 史とともに、当 社グ ループの容器開発力をお伝えできれ ば幸いです。今後も皆さまに愛される 総合容器メーカーを目指し、誌面制作 ハウスウェア WEBカタログ 情報誌「pacomono (パコモノ)」 お客様相談室 さまとコミュニケーションを図ることにより、品質やサービスにお 客さまの声を反映させていきたいと考えています。その大切な 「ガラスshop ISHIZUKA」では、当社グループのハウスウェ この通販サイトでは、 ご購入いただいた皆さまからレビューを いただくこともあります。多様化する商品嗜好をタイムリーに取 窓口として「お客様相談室」 を設け、直通の電話番号を製品の シールやしおり、包装の箱などに表示しています。 ご購入に関す るご質問、製品・サービスに関する苦情や改善点、 ご要望等どん なことでも一つひとつ丁寧にお受けするよう心がけています。 「お客さま満足の向上」 を基本にこれからもお客さまと工場を つなぐ役割を果たしていきます。 り入れ、 より消費者の皆さまにご愛顧いただける商品を開発し提 供していきます。 URL http://www.rakuten.co.jp/shopishizuka/ コーポレートガバナンス ア商品がインターネットでご購入いただけます。 環境報告 ハウスウェアカンパニーでは、できるだけ多くの消費者の皆 インターネット通販 社会性報告 を行っていきます。 会社概要・第三者意見 インターネット通販サイト SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2010 14 従業員とのかかわり その個性と能力を最大限に発揮できる体制整備に取り組んでいます。 「企業は人なり」の経営理念に基づき、従業員一人ひとりが 人財育成・教育制度 教育訓練体系 小集団パワーアップ活動 当社ひいては社会のさらなる発展の鍵を握るのは従業員一人 今期の経営方針の一つ「人財の育成・現場力の強化」 を図る ひとりの力です。その力を高めていくには、能力開発を通じて ため、小集団活動をさらに活性化させることにしました。 「現場力 一人ひとりが変革し、 自律していくことが重要と考えます。 の強化」はものづくりの原点であり、企業の成長・発展はそこに 階層に応じて必要な教育訓練を体系化し、人事諸制度の総合 働く従業員の成長の結果であるとの信念からです。そのために 的な運用を図りながら個人別の教育計画を定め、社会にその力 2010年3月に小集団活動推進室を発足させ「小集団パワー を還元できる人財育成に努めています。 アップ活動」 を開始しました。 この活動は円滑な世代交代、技能 継承としての役割も担っています。 ■ 教育訓練体系図 職階 資格 等級 階層別研修 職能別研修 ペーパーパッケージカンパニー 推進委員会 ガラスびんカンパニー姫路 推進委員会 アドバンストガラスカンパニー 推進委員会 技能職技能研修 ハウスウェアカンパニー 推進委員会 J-1 事務局 小集団活動推進室 ガラスびんカンパニー岩倉 推進委員会 新入社員 研修 各種公的資格取得 J-2 各種講習会・研修会 技能職 一般 職 総合職 J-3 通信教育・自己啓発学習 企画職 中堅社員 研修 ビジュアル研修︵人権学習︶ S-4 メンタルヘルス研修 監督者 研修 技能訓練制度︵生産・技術︶ S-5 企画職 能力開発講座 監督職 企画職 S-6 ■ 小集団推進管理体制図 小集団推進管理 委員会 コンプライアンス研修 人事 新任管理者 アセスメント 研修 コーチング研修 M-7 部門別管理者︵スタッフ︶研修 ︵事務・営業・設計・開発︶ M-8 考課者 研修 管理職層 M-10 上級管理職 研修 M-9 (選抜教育) 社外 研修 共通 働きやすい職場環境づくり 次世代育成支援制度 少子高齢時代への対応も企業の重要な社会的責任の一つ です。従業員が仕事と家庭を両立できる職場環境づくりのために、 制度の改善と活用を推進し、次世代育成の支援を行っています。 ■ 支援制度一覧 1. 配偶者の出産時特別休暇付与日数の増加 2. 子育て支援休暇取得制度の充実 3. 不妊治療サポート制度の新設 4. 再雇用支援制度 ※の新設 ※出産・育児を理由に退職した者(退職後5年以内) を優先的に再雇用する制度 15 SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2010 Voice ハウスウェアカンパニー 印刷グループ 育児休業制度を長女、次女の出産の際 に二度利用させていただきました。復職 後は子どもが満3歳になる日まで育児短 時 間 勤 務 制 度も利 用し、同 僚 や 上 司 の 方々の理解と助けがあって、慣れない育 児と仕事を何とか両立させることができま した。子育てをしながら仕事をすることは とても大変でいつも時間に追われる日々 ですが、毎日がとても充実しています。 田中 悦子 社会性報告 再雇用制度(エルダー制度) 「完全無災害」 を目指して 災害発生件数は近年横ばい傾向にありますが、究極の目標で め、再雇用制度(エルダー制度) を設けています。 また特に優れ ある 「完全無災害」 を目指し、 リスク低減活動・5S活動の推進・ た技能を有する再雇用者は、 「 技能訓練教育専任指導員制度」 指差呼称の徹底・各種パトロールの強化を図っています。 により若手従業員への技能伝承の役割を担っています。 ■ 労働災害発生件数 休業災害4日以上 不休業災害 度数率:窯業・土石製品製造業全国平均 度数率:石塚硝子(株) ワークライフバランスの推進 0 2 時間管理の推進に取り組んでいます。 また、業務の内容、目的・ 目標、評価を明確化し、多様な働き方を導入することで、従業員 のやる気を引き出し、労働生産性を高めるよう努めています。 0.77 2009 2008 0 0 2007 ユニオンショップ制を採用しています。 8 8 1.13 6 1.01 0.29 7 1 0.5 10 (件数) 1.0 1.5 2.0 2.5 (総度数率) 3.0 メンタルヘルス対策 社会性報告 当社の労働組合は、管理職を除くすべての従業員が加入する 6 0.9 1 0 労働組合活動 4 2 0 0 9 年 度は、管 理 職 対 象の 会社と組合は車の両輪としてお互いの立場を尊重し合いなが 事業ハイライト (年度) フレックスタイム制度や「ノー残業デー」等により柔軟な労働 トップメッセージ 労働意欲をもつ定年退職者のニーズに可能な限り応じるた 「リスニング研修」および外部機 ら、組織の発展と従業員が働きやすい職場環境をつくることに 関による「メンタルヘルスカウン 向けて、労使一体となって取り組んでいます。 セリング」等を実施しました。今後 はセルフケアの研修を実施し、メ ていきます。 労働安全衛生の推進 おもな労働安全衛生活動 OHSAS取得状況 「完全無災害」 を目標として、 さまざまな労働安全衛生活動に 取り組んでいます。 づく安全衛生活動を推進しています。 2009年度は、石塚グループ全体の安全衛生推進を図るべく 新しい管理体制を構築し、中央環境・安全衛生委員会、中央ス タッフ会議の開催、 グループの環境安全衛生月報の発行等、さ らなる環境・安全衛生活動の充実に取り組んでいます。 環境・安全・衛生 委員会活動 月度重点活動項目の設定/年間スケジュールに基づく活動の 具体化/災害の再発防止対策/交通事故撲滅のための施策/ 健康衛生に関する施策・啓発/環境に関する施策・啓発 安全基本3活動の推進 指差呼称・危険予知・ヒヤリハット活動の取り組み強化 リフト事故撲滅対策 衛生対策 2000年 石塚硝子(株)岩倉工場 2001年 石塚硝子(株)東京工場 日本パリソン (株)東京工場(拡大認証) (株)岩倉工場(拡大認証) 2004年 日本パリソン 2005年 石塚硝子(株)姫路工場(拡大認証) OHSAS18001登録証 外部講師によるリフト作業安全講習/社内リフト作業者の認定 (社内免許交付) じん肺対策 じん肺委員会の開催/じん肺教育の実施/じん肺健診の実施 有機溶剤他 有機溶剤・特化物・鉛教育の実施/特殊健診の実施/ 衛生パトロールの実施 健康増進対策 ウォーキングキャンペーンの実施 メンタルヘルス リスニング研修 ドライバークラブ・ 通勤対策 交通講話の実施/シートベルト・自転車ライトのチェック/ 自動車運転適正検査の実施 SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2010 会社概要・第三者意見 ■ OHSAS取得状況 コーポレートガバナンス 2000年よりOHSAS18001を導入し、PDCAサイクルに基 2005年 2007年版へ移行 2008年 リスニング研修の様子 環境報告 ンタルヘルス対策の推進を図っ 16 環境マネジメント 経営と一体化した環境マネジメントを推進しています。 ISO14001を軸として 環境に関する方針 環境管理体制 環境管理体制 環境基本方針 当組織の環境保全、維持活動に対する意志を明確にし、環境 マネジメントシステムを確立し、文書化し、実施し、維持し、継続 的に改善を推進するため「環境基本方針」を策定しています。 当社では、環境と労働安全衛生を、一つの管理体制で運用し ています。 全体を総括管理する本部管理責任者のもとに、各カンパニー に担当管理責任者を配置し、環境及び労働安全衛生の推進、管 理を行っています。 びん・食器等のガラス製品、及びプラスチック製品のメー カーとしての石塚硝子株式会社、及び日本パリソン株式会社 ■ 環境管理体制 経営者(社長) は、当組織の全ての生産活動において、下記環境基本方針とし 担当役員(管理本部長) て明文化し、実行し、維持する。 1 要求・見解に基づき設定し、見直しを行う。 地域との共生に努める。 5 本方針は、当組織に働く全従業員及び請負者に対し、 周知し、意識の向上と実効をあげる。 6 環境・安全衛生委員会 [各事業所] 地域の環境保全、環境維持活動に積極的に参加し、 管理本部 管理責任者 4 この方針は、一般の人が入手を可能とする。 ISO14001取得状況 1999年 石塚硝子(株)岩倉工場 2000年 石塚硝子(株)岩倉工場 日本パリソン(株)東京工場(拡大認証) 2001年 2004年 久金属工業(株)滋賀工場 石塚硝子(株)姫路工場 日本パリソン(株)岩倉工場(拡大認証) 2005年 2004年版へ移行 アイピーアイ (株) 2006年 (現ペーパーパッケージカンパニー) 17 SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2010 ISO14001登録証 ISO推進委員会 技能訓練委員会 内部監査委員会 各担当管理責任者 中 央 環 境・安 全 衛 生 委 員 会 アドバンストガラスカンパニー社長 各担当管理責任者 当組織の環境目的・環境目標は、法規及び利害関係者の じん肺 委 員 会 ハウスウェアカンパニー社長 本方針の達成に向け継続的改善を遂行するため、 各担当管理責任者 3 ガラスびんカンパニー社長 更なる環境保全の向上に努める。 各担当管理責任者 技術的・経済的に可能な範囲で、 自主基準を設定し、 テクニカルカンパニー、 研究開発センター社長 環境に関連する法規・協定などを遵守するとともに、 各担当管理責任者 削減を進め、環境負荷の軽減に努める。 日本パリソン ︵株︶社長 共に、生産活動を通じ省資源・省エネルギー・廃棄物の 2 本部管理責任者(経営企画部長) 当組織は、生産活動に伴う環境汚染の予防に努力すると 環境報告 環境活動の目標と実績 環境活動の定量目標を定め、常に把握・管理することによって 効率的な環境経営を目指しています。 環境活動の目標と実績 ○:目標達成 △:目標未達であるが、前年度よりもパフォーマンスの向上が図られた ×:前年度よりもパフォーマンスが悪化した 大分類名 ガラス生産に関わる エネルギー エネルギー原単位の削減 ガラスびん ガラス食器 廃棄物 実績値 286 L/t(11.1 GJ/t) エネルギー原単位:1%削減(2008年度比) 518 L/t(20.1 GJ/t) エネルギー原単位:1%削減(2008年度比) ガラスびん ガラス食器 自己評価 262 L/t(10.2 GJ/t) 540 L/t(20.9 GJ/t) 122 千t-CO2 エネルギー起源CO2排出量:20%(120千t-CO2)削減(2007年度比) 0.618t-CO2/t CO2排出量原単位:1%削減(2008年度比) 0.551 t-CO2/t 1.296t-CO2/t CO2排出量原単位:1%削減(2008年度比) 1.334 t-CO2/t ガラスびん生産における カレット使用率の拡大 資源 目標値 実績値 105 千t-CO2 67.1% 2010年までに71% 埋立廃棄物の削減 事業ハイライト CO2排出量 ガラス生産に関わる CO2排出量、並びに 排出量原単位の削減 2009年度 2008年度 重点活動項目 トップメッセージ 環境活動の目標と実績 69.0% 686 t 646t 埋立処分される産業廃棄物の削減 2008年ベースの維持 ※エネルギー原単位: 原油換算L/ガラス溶解量 ※C O 2 排 出 量 : t - CO2/ガラス溶解量 エネルギーの熱量換算やCO2換算は、国から公表された最新の換算係数を用いて算定しています。 CO2排出量原単位は、エネルギー起源CO2に加え、ガラス原料の熱分解で排出される非エネルギー起源CO2を加えて算定しています。 ※対 象 範 社会性報告 ※カ レ ッ ト 使 用 率 : ガラス溶解量ベース 囲:[エネルギー・CO2排出量・資源]2008年度 石塚硝子(株)岩倉工場・姫路工場・東京工場 2009年度 石塚硝子(株)岩倉工場・姫路工場(東京工場は2008年度をもってガラスびん生産を停止) [ 廃 棄 物 ]石塚硝子(株)岩倉工場・姫路工場 マテリアルバランス INPUT OUTPUT 6.6 千t 14.9 千t 排ガス 862 千GJ 11 t CO 2 161.7 千t CO 2 12.3 千t 490 千m3 カレット (ハウス) ガラス原料として循環利用 産業廃棄物、有価物 75.0 千t 2.2 千t 会社概要・第三者意見 副産物 用水 954 千m3 58 t 排水 エネルギー 上水、工業用水、地下水 2,044 千GJ 534 t SOx ばいじん 輸送 購入電力 NOx コーポレートガバナンス 0.1 千t 大気系 1.1 千t 特殊ガラス製品原材料 燃料系(都市ガス、重油など) 182.2 千t ガラスびん、ガラス食器類、王冠、抗菌剤など 161.5 千t 王冠材料 その他原材料・資材 製品 他 環境報告 副原料 カレット (市中、ハウス) 生産 原材料 ガラス原料(びん、食器用) 主原料(珪砂、石灰石、ソーダ灰) 109.7 千t 算定範囲:石塚硝子(株)各サイト (東京、岩倉、姫路の3工場) を対象とし、各サイト内でのグループ会社の生産活動や、営業支店等の業務活動分は除いています。 SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2010 18 環境パフォーマンス 事業活動に起因する環境負荷を把握し、 グループ一丸となって 環境負荷の低減と効率的なものづくりを推進しています。 果が大きく寄与しています。さらに温室効果ガス排出の少ない 環境パフォーマンスデータ 都市ガスへの転換による効果も大きく貢献しています。 ■ CO2排出量 エネルギー CO2排出量(単体) 2009年度におけるグループ全体のエネルギー使用量は、 0 3,810千GJで前年度比の約11%減となりました。2008年度 (年度) 後半に東京工場の生産停止を含めたガラスびん生産体制の合 2009 理化が寄与したものです。 この合理化により、ガラスびんのエネルギー原単位について は、ほぼ見込みどおり2007年度比で20%近くの改善を達成 することができました。引き続き燃焼効率の改善策を実施し、エ ネルギー削減の努力を続けていきます。 ■ 総エネルギー使用量 総エネルギー(単体) 1,000 2,000 3,000 4,000 2,907 2009 5,000 3,810 3,262 2008 0 1 2 3 4 5 6 7 6,000 150 200 162 201 186 2008 250 0 100 200 300 618 232 400 350 総排出量 (千t-CO2) 551 211 2007 300 258 500 694 600 原単位 (kg-CO2/t) 700 9 スのライフサイクル全体で排出される温室効果ガスの量をCO2 11.1 10 カーボンフットプリント( C F P:C a r b o n F o o t p r i n t o f Products) とは、直訳すると 「炭素の足跡」です。商品・サービ 換算し商品等にマークを表示する制度です。2009年度より、国 12.3 4,751 8 7,000 (千GJ) 10.2 4,321 3,664 2007 100 ガラスびんのカーボンフットプリント算定への取り組み ガラスびんエネルギー原単位(溶解量ベース) 0 50 Column 総エネルギー(グループ) (年度) CO2排出量(グループ) CO2排出量(びん炉溶解)原単位(溶解量ベース) 原単位 (GJ/t) 11 12 13 内におけるCFP制度の円滑な導入・普及のために、経済産業省 などによる 「CFP制度試行事業」 が始まりました。 当社は、日本ガラスびん協会および加盟各社とともにこの 試行事業に参加し、 ガラスびんの商品・サービスごとに排出量の 算 定 ル ー ルを作 成 するた めの「 商 品 種 別 算 定 基 準( P C R: ■ エネルギー種類別内訳(グループ) Product Category Rule)策定基準」の策定作業を進めてき 灯油 ました。 LNG(都市ガス) 3千GJ 0.1% 1,800千GJ 47.2% LPG CFPおよび試行事業については、 17千GJ 0.4% A重油 235千GJ 6.2% また、 ガラス以外の容器包装においても各容器包装団体が中 心となって、PCRの策定作業がすすめられています。 http://www.cfp-japan.jp/のサイトに公開されています。 3,810千GJ 購入電力 1,755千GJ 46.1% Column 試行排出量取引スキームへの参加 2008年、低炭素化社会づくりの仕組みとして実施された第 地球温暖化防止 2009年度におけるグループ全体のCO 2 排出量は201千t で、前年度比約13%減となりました。 ガラスびんの生産量の減少も理由の一つですが、ガラスび ん生産体制の合理化により生産拠点を集約したことによる効 19 SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2010 1回の試行排出量取引スキームに参加し、そのフォローアップ 報告を行いました。当社は、ガラスびん事業を対象に目標設定 型に参加し、ガラスびん生産に関わるCO 2 排出量を2009年度 には総量で基準年度比の約20%削減する当初目標をほぼ達成 しています。業界団体である日本ガラスびん協会の自主行動計 画に沿って、 さらなる削減に努めます。 環境報告 用水 ガラスリサイクル 当社ではガラスびんリサイクルを積極的に行ってきました。 容器包装リサイクル法に基づくガラスびんのリサイクル施策 ら減少傾向にあり、今後も継続して削減努力を行っていきます。 として、生産工程で発生するカレット (ハウスカレット)に加え、 市町村で回収されたガラスびんのカレット (市中カレット) をガ ■ 用水使用量 用水使用量(単体) ラス原料として再利用するなど、資源の有効利用に取り組ん 用水使用量(グループ) でいます。 用水使用量原単位(ガラス溶解量対比) 0 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400 1,600 1,800 2,000 使用量 (千m3) 954 1,127 2009 1,186 2008 4.0 1,482 2007 0 1 2 3 用のみならずエネルギー効率向上による温室効果ガスの削減 1,568 4 用率アップを推進しています。 カレットの使用率の拡大は、廃棄物の削減と資源の有効利 4.7 1,284 2010年度から、新たな指標であるカレット使用率(ガラス 溶解量に対するカレット使用割合)が導入され、業界全体で使 5.7 原単位 (m3/t) 6 5 事業ハイライト (年度) トップメッセージ 2008年度後半に東京工場の生産停止を含めたガラスびん 生産体制の合理化により、総使用量は減少しました。 2007年か にも寄与します。さらなる使用率向上に向け、市中カレットの 調達に力を入れるとともに、工場見学を通じ、行政、市民の皆 さまに適切な分別方法をお伝えしてリサイクルへの協力をお 願いし、カレットの使用拡大を図っていきます。 廃棄物(副産物排出量) 0 ガラスびん生産体制の合理化により、当社単体の副産物排 出量を約20%削減したことでグループ全体では減少に転じま した。ただし、単体での有効利用率は70%程度に留まってお ていきます。 ■ 廃棄物(副産物排出量) と有効利用率 0 (年度) 1,000 3,000 2,228 4,677 2,718 2008 0 10 20 有効利用率(単体) 30 6,000 50 60 80 250 300 生産量 (千t) 166 69.0 67.1 173 2008 2007 183 10 20 30 40 50 60 70 71.0 80 90 使用率 (%) 100 ※対象範囲:石塚硝子(株)岩倉工場・姫路工場 Column 76 70 200 8,000 排出量 (t) 72 5,036 40 7,000 69 5,390 2,857 2007 5,000 150 90 有効利用率 (%) 100 リユースびんの普及に向けて 名古屋市では、洗って繰り返し使用できるリユースびんの促 進を提案する目的で、2009年11月∼2010年2月に、なごや ■ 廃棄物(副産物排出量)種類別内訳(グループ) 7% 有価物・有償売却 環境大学リユースびんプロジェクトによる 「なごやリユースびん 66% 普及キャンペーン」が開催されました。そのキャンペーンの一環 廃プラスチック類 5% として、行政、酒類販売店、びん商、消費者代表などの皆さまを ガラス、陶磁器屑 11% 製びんメーカーの代表者の立場で参加しました。 リユースびん 汚泥 11% 交えた、 「リユースびんを考える円卓会議」が開催され、当社は の普及が進まない現状課題の解決に向け、活発な意見交換を 行いました。 SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2010 会社概要・第三者意見 その他 コーポレートガバナンス 2009 4,000 100 2009 0 副産物排出量(グループ) 2,000 50 (年度) 環境報告 り、さらなる施策を推進し埋立される産業廃棄物の削減に努め 副産物排出量(単体) ガラスびん カレット使用率(溶解量ベース) びん炉 ガラスびん生産量(仕上量) 社会性報告 ■ ガラスびんのカレット使用率(単体) 20 環境パフォーマンス 化学物質 * また、PRTR制度やMSDS制度 の改正に合わせて、 見える 1 2008年度と比較して取扱量が増えた化学物質もあります が、全体的には届出対象となる化学物質は、取扱量で5%、排 化を図るため、MSDSのデータベース化を進めており、運用を 出量で15%、移動量で17%の削減となりました。今後とも削 はじめています。 減活動に努めていきます。 *1 : MSDS(Material Safety Date Sheet)制度:化学物質を含有する製品(材料)の性状や取 扱いに関する情報を提供する制度です。 * ■ 化学物質 PRTR法 に基づく届出対象物質の集計 (単体) 2 物質 取扱量(kg) 増減 38,900 △12% 0 - 0 - 3,658 △23% 0 - 0 - 6価クロム 有機スズ化合物 鉛化合物 ホウ素化合物 排出量(kg) 0 - 1,100 △31% 0 △9% 27 △31% 310 △13% 1,200 2,800 △1% 97 17,700 43% 0 合計(届出対象未満の法対象物質含む) 86,962 △5% 144 大気 △15% 4% - 1,552 *2 : PRTR法は、特定化学物質の環境への排出量の把 握および管理の改善の促進に関する法律です。 ※対象工場は、当社の岩倉、姫路、東京工場です。各サ イト内のグループ会社の取扱量などは除いています。 △24% 0 - 増減 △17% ※ここに記載した物質は、各工場毎に法に基づき届出 対象の取扱量となる化学物質です。但し、物質毎の集計 にあたっては、届出対象量未満の取扱量しかない工場 の算定値も含んでいます。 ※増減率は、対前年度との比較です。 水質 都市ガスへの燃料転換に加え、2008年度に実施したガラスび 岩倉工場の排水は、排水処理を経て公共用水域である河川に ん生産体制の合理化により、 ガラス溶解炉などのばい煙施設から 放流していますが、総量規制制度を受けて、 COD、全窒素、全り 排出される大気汚染物質は減少しました。特にSOxの減少率は んの連続測定を行い、適切な排水の維持管理を続けています。 大きく、 グループ全体では前年度比で65%の削減となりました。 ■ ばいじん排出量と原単位(グループ) びん溶解炉 0 (年度) 2009 10 1 0.006 4 15 20 25 0.016 0 (年度) 0.01 0.015 2009 100 58 200 300 135 0.2 500 総排出量(t) 0.6 165 276 0 (年度) 200 0.4 307 0.6 0.8 400 600 800 1.0 2007 SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2010 1.0 1.5 1,000 1.2 1,200 1,400 総排出量(t) 3.3 <0.1 全窒素 全りん (kg/日) (kg/日) 2.2 <0.1 土壌汚染対策 2006年に閉鎖した旧高辻事業所(愛知県名古屋市)の土壌 2.0 騒音・振動 各地の工場内には、騒音・振動を発生させる施設が稼働して います。工場周辺にも民家が増えるなど、環境が大きく変化して 2.8 713 768 0.5 5.0 的なモニタリングを行いながら監視を行っています。 2.0 534 615 2008 0 3.7 全窒素 全りん (mg/L) (mg/L) 原単位(kg/t) びん溶解炉 原単位(溶解量ベース) 食器溶解炉およびその他施設 432 2009 0.7 COD (mg/L) 地の保全を行っています。引き続き安全を確保するため、定期 1.2 ■ NOx排出量と原単位(グループ) びん溶解炉 7.4 鉱物油 BOD (mg/L) (mg/L) に関しては、名古屋市の条例に従って、拡散防止処置を施し土 2007 0 400 0.2 2008 1,179 6.3 びん溶解炉 原単位(溶解量ベース) 食器溶解炉およびその他施設 35 pH 原単位(kg/t) 0.02 ■ SOx排出量と原単位(グループ) びん溶解炉 排水量 (㎥/日) COD (kg/日) 0.016 19 0.005 ■ 石塚硝子(株)岩倉工場 排水の水質(平均値) ■ 石塚硝子(株)岩倉工場 排水の汚濁負荷量(平均値) 16 0 30 総排出量(t) 11 4 2007 びん溶解炉 原単位(溶解量ベース) 食器溶解炉およびその他施設 5 2008 21 移動量(kg) 21,000 マンガン ポリオキシエチレンアルキルエーテル 増減 879 2.5 います。定期的な監視測定を行うとともに、近隣にご迷惑をかけ 3.4 3.0 原単位(kg/t) 3.5 ることのないように、地域とのコミュニケーションを図りながら、 発生源での低減や防音などの対策を続けています。 環境報告 サイト別環境パフォーマンスデータ トップメッセージ サイト別データ 2009年度の各事業所別環境パフォーマンスデータは以下 の通りです。 ■ 事業所環境パフォーマンスデータ エネルギー 総エネルギー CO2 排出量 用水 総使用量 廃棄物 ばい煙 単位 岩倉工場サイト 東京工場サイト 姫路工場サイト 福崎工場サイト [日本パリソン(株)含む] [日本パリソン(株)含む] [協力会社含む] [旧アイピーアイ (株)] ウイストン(株) 久金属工業(株) [大阪・滋賀] 計 3,810 2,122.4 532.7 1,016.1 94.9 35.4 8.5 千t-CO2 119.6 23.0 53.0 3.5 1.7 0.3 201 千m3 767.1 150.7 183.3 20.0 4.0 1.7 1,127 4,677 千GJ t 1,770 1,224 893 512 69 208 % 97% 94% 46% 92% 66% 100% ばいじん t 10.7 0 0.3 0 0 <0.1 SOx t 52.2 0 5.9 0 0 <0.1 58 NOx t 307.8 0 225.9 0 0 <0.1 534 副産物等排出量 有効利用率 11 環境報告 生物多様性への取り組み 購入」 を定め、環境負荷が少ない購入物品の8つの視点の一つ として「生態系を壊さない資源採取を行っている」 ことを挙げて います。 この方針にのっとり、当社グループはガラスのおもな原 に多大な利益をもたらしています。 この生物多様性を保全し、今 料である珪砂や紙容器の原料である原紙を、鉱山や森林への植 後もそのめぐみ(生態系サービス) を持続可能なかたちで享受し 林活動など生物多様性の損失を防ぐ活動に取り組むサプライ ていくためには、生物多様性の損失を防ぐ 「自然共生社会」の実 ヤーから調達しています。 当社グループの事業活動も、たとえばガラス製造のための珪 さらに容器製造を行う私たちは、同時にサプライヤーの立場 でもあります。各容器の3Rの推進に寄与する製品開発や産官 砂などの天然資源の採掘や、紙容器製造のための森林資源の 民を交えた環境活動を推進していくことも重要な責務であると 消費など、生物多様性の恩恵によって成り立っており、それは同 とらえて取り組んでいます。 意味します。 このような環境負荷の大きさを認識し、 「できること からアクションを起こす」 ことが、生態系の保全と持続可能な利 用につながると考えています。 間伐促進活動「森の町内会」への参加 さまざまな課題の一つに、原材料調達における生物多様性 本報告書は環境NPOオフィス町内会が運営する 「森の町内 への配慮があります。当社は「グリーン購入基本方針」の柱の 会」の「間伐に寄与する紙」 を使用しています。 「 森の町内会」に 一つに「環境に与える負荷が小さい物品・サービスの優先的 ついては裏表紙を参照ください。 SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2010 会社概要・第三者意見 時に、事業活動が生態系へマイナスの影響を与えていることを コーポレートガバナンス 生態系は、それ自体がかけがえのない価値を持ち、私たち人類 現が必要です。 社会性報告 ※岩 倉 工 場 サイト:日本パリソン(株)岩倉工場分を含むサイト全体の実績値です。 ※東 京 工 場 サイト:日本パリソン(株)東京工場分を含むサイト全体の実績値です。 ※久金属工業(株): 大阪本社工場分と滋賀工場分を合計した実績値です。 ※副産物等排出量はハウスカレット発生量を除いています。 サプライチェーンにおける取り組み 事業ハイライト 項目 22 コーポレートガバナンス コーポレートガバナンス (企業統治)の充実を通じて、経営の透明性、 健全性、遵法性を高め、企業価値の向上に努めています。 財務報告に係る内部統制システムの整備・運用 内部統制体制の整備と運用 財 務 報 告 に 係 る内 部 統 制 に つ い て は 、金 融 商 品 取 引 法 (2006年6月制定) にのっとり、体制の整備を行い、その運用を 内部統制 評価する仕組みを構築し、2009年度から本格的な運用を開始 当社は、新会社法(2006年5月施行)にのっとり、内部統制 しています。 システムに関する基本方針を2006年5月の取締役会で決議 石 塚 硝 子グループ しました。 当社グループは、 グループ全体の経営理念とコンプライアン 全 社 的な内 部 統 制の評 価 ス行動規範を定めるとともにコンプライアンス委員会を設置 し、法令、社内規程の遵守を徹底して行っています。 また、企業 の業績、運営に大きく影響するリスク管理については、社長が 決 算・財 務 報 告に係る業 務プロセスの評 価 委員長となり役員およびグループ会社社長が委員のリスク管 主 要な業 務プロセスの評 価 理委員会を定期的に開催し、必要な対策と継続的なモニタリン グを行っています。 内 部 統 制の有 効 性の確 認 内部統制システムに関する基本方針の内容 1 コンプライアンス体制と委員会の設置について 2 情報の保存管理体制について 3 リスク管理体制と委員会の設置について 4 効率的な職務執行体制について 5 グループ会社の管理体制について 6 監査役の監査体制について 内 部 統 制の重 要な欠 陥・統 制の不 備の是 正 評 価 資 料 等の記 録および 保 存 内 部 統 制 報 告 書の提 出 ■ コーポレートガバナンス体制図 Voice 株主総会 業務監査部 副主幹 内部統制といっても特別なことではあ 監査役会 会計監査人 取締役会 相 互 に連 携 リスク管 理 委員会 コンプライアンス 委員会 カンパニー社長会 業務監査部 カンパニーおよび関連会社 23 SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2010 コー ポ レ ー ト 機 能 / 事 業 執 行 機 能 (4名。うち社外 監査役3名) りません。それは、石塚硝子という有機的 な生命・人格に、もともと備わっている免 疫的機能のようなものだと思うのです。会 社という生命は、長い間さまざまなリスク に否応なくさらされながら対応策やルー ルをつくりだし、それを守りながら数多く の困難を乗り越え発展して来ました。私た ちはそうしたリスクを未然に防止できるよ う、 また、現場が今よりも動きやすくなるよ う、業務の改善につながる監査を常に心 がけていきたいと考えています。 蒲谷 稔 コーポレートガバナンス コンプライアンスの強化 コンプライアンス研修 コンプライアンス行動規範 当社グループは、企業としての社会的責任を果たし、社会か らの信頼に応えていくことを目指しています。 ンテーマとして取り上げ、延べ18回開催し約500名が受講しま した。すべてオリジナルの研修 トップメッセージ 2008年度より毎年、 グループ各社従業員を対象にコンプライ アンス研修を実施しています。2009年度は 「情報漏えい」 をメイ で、 ドラマによる事例紹介、理解 度チェックテストの実施などによ り理解を深めることができまし 念」の実現に向けて、企業活動における基本的な行動指針を定 た。今後も研修を通じて、 コンプ めたものです。さらに業務遂行において、従業員一人ひとりが ライアンスを徹底していきます。 自主性をもって判断し、行動していくための拠り所となる具体 コンプライアンス研修風景 的な基準も示しています。 事業ハイライト 「コンプライアンス行動規範」は「石塚硝子グループ経営理 コンプライアンスのしおり 顧客満足の向上/安全で高品質な製品・サービスの提供 /法令遵守と速やかな情報伝達/事故・トラブル発生の迅 速な対応と再発防止/個人情報・顧客情報の保護 法令の遵守 2 適用法規制や社内規則の遵守/社会的規範を念頭に置 いた良識的な行動/海外活動における当該国の文化・習慣 の尊重、国際ルールへの適応 2007年9月より2ヶ月に一度、 グループ全従業員に向けて、 「コンプライアンスのしおり」 を発行しています。 容器をモチーフにしたキャラ クターなどが多数登場するオリ ジナルのマンガで、 コンプライア ンスに対する取り組みや実践の 仕方をわかりやすく解説し、従業 員の意識向上を図っています。 コンプライアンスのしおり 環境報告 企業活動の透明性 3 事業活動の開示/不当な利益・便宜の不供与/不当な利 益享受を目的とした贈答・接待の禁止/取引先等との適正な 関係/政治・行政との透明性の高い健全な関係の維持 差別・ハラスメントの禁止/活きいきとした職場作り/人 を大切にする人事政策 職場環境の整備 5 安全最優先に基づいた職場の安全衛生活動の実践 反社会的勢力への対応 6 堅実・適切な業務を心がけたトラブルの防止/反社会的勢 7 環境保全・地域社会との共生 環境関連法、省エネルギー、廃棄物削減、 リサイクルの推 進/情報公開、社員のボランティア活動の推進/地域社会 との共生 保有する情報は重要な資産であるとの認識のもと、その安全 性の確保と効率的かつ円滑な業務運営を推進し、取引先や社 会との信頼関係をゆるぎないものとするため、 「 情報管理規程」 をはじめとする各種の諸規定を定め、総合的な情報管理体制 の運用を行っています。 ●「情報管理規程」 ネットワーク・電子メール・社内外におけるPCなどの各運用 ●「文書取扱規程」 紙媒体の文書の収受・配布、保管から廃棄に至る取扱い ●「個人情報保護規程」 個人情報保護法に基づく個人情報の取得・利用の制限 ●「インサイダー取引管理規程」 会社概要・第三者意見 力への対応/公明正大な解決/社内の連携・協力 情報セキュリティ体制 コーポレートガバナンス 人権の尊重 4 社会性報告 企業活動の目的 1 インサイダー取引の未然防止をはかることを目的とした内部者情報 管理および株式の売買に関する行動基準 SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2010 24 会社概要 商 号 本 社 所 在 地 代 表 者 石塚硝子株式会社 資 ISHIZUKA GLASS CO., LTD. 事 本 業 内 金 59億1千万円 容 ガラス容器・ガラス食器・機能性ガラス素材の製 〒482-8510 造販売およびそれらの加工品の製造販売/プラ 愛知県岩倉市川井町1880番地 スチック容器・紙容器製品の販売/機器・プラ 代表取締役会長 石塚 芳三 ント販売並びにガラスびん・食器の製造加工 代表取締役社長 山中 昭廣 技術指導とデータサービス 創 業 文政2年(1819年)11月 W E B http://www.ishizuka.co.jp 設 立 昭和16年(1941年)4月16日 T E L 0587-37-2111(代表) 場 東京証券取引所、名古屋証券取引所第1部 F A X 0587-66-2668 1,359名(平成22年3月現在) E - M A I L 株 式 上 従業員数(連結) ■ 事業所 本社・岩倉工場 〒482-8510 愛知県岩倉市川井町1880番地 TEL: 0587-37-2111 FAX: 0587-66-2668 東京工場 〒306-0432 茨城県猿島郡境町大字下小橋880番地 TEL: 0280-86-7711 FAX: 0280-86-6637 姫路工場 〒672-8079 兵庫県姫路市飾磨区今在家1351番1号 TEL: 079-235-2551 FAX: 079-231-2415 福崎工場 〒679-2215 兵庫県神崎郡福崎町西治498番地 TEL: 0790-22-2681 FAX: 0790-22-2575 東京支店 〒103-0004 東京都中央区東日本橋2丁目1番5号石塚ビル <パッケージ営業本部>TEL: 03-3863-5292 FAX: 03-3863-7332 <ハウスウェアカンパニー>TEL: 03-3863-5294 FAX: 03-3863-7333 [email protected] ■ 財務情報 売上高は、前期比4.9%減の54,099百万円となりました。利 益 面では、原 燃 料をはじめとする諸 資 材 価 格が引下げに転じた こと、前連結会計年度に実施した生産体制の再構築に伴う固定 費 削 減 効 果およびグループを挙げての徹 底 的なコストダウンの 実 施により、営 業 利 益 1 , 3 5 1 百 万 円 、経 常 利 益 1 , 0 9 7 百 万 円 、 当期純利益543百万円となりました。 ■ 売上高(百万円)/連結 0 20,000 (年度) 40,000 60,000(百万円) 54,099 2009 2008 56,913 2007 56,764 町屋テクニカルセンター ■ 経常利益と当期純利益/連結 経常利益 当期純利益 〒116-0002 東京都荒川区荒川7丁目4番3号 TEL: 03-3802-7863 FAX: 03-5850-2511 -2,500 0 -2,000 <ハウスウェアカンパニー> 〒551-0031 大阪市大正区泉尾5丁目13番11号 TEL: 06-6554-8961 FAX: 06-6554-8960 名古屋支店 〒482-8510 愛知県岩倉市川井町1880番地 TEL: 0587-37-3159 FAX: 0587-37-3176 九州支店 -1,000 -500 500 2009年度 大阪支店 <パッケージ営業本部> 〒532-0003 大阪市淀川区宮原3丁目3番34号新大阪DOIビル TEL: 06-6150-0300 FAX: 06-6150-0302 -1,500 -2,080 -1,000 2008年度 2007年度 ■ 総資産・純資産/連結 0 (年度) 2009 2008 2007 〒812-0853 福岡市博多区東平尾1丁目17番12号 TEL: 092-621-7732 FAX: 092-621-6137 20,000 1,000 655 総資産 純資産 40,000 60,000 67,384 18,475 70,285 22,408 ■ 主要事業別売上高/連結(百万円) ガラス容器関連事業 2,470 28,239 5% 他素材容器関連事業 23,389 43% 25 SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2010 52% 54,099 80,000(百万円) 68,166 19,203 その他事業 1,097 543 351 1,500(百万円) 会社概要・第三者意見 第三者意見 貴社「社会・環境報告書2010」を拝見して 全般的な感想 表から知ることができる。中には目標に達していない項目 があるが、その項目については次年度にどのような対策 度の報告書では製品に関する記載が大幅に増え、製品にこ をなさるのか、特に昨年度も未達であった項目について められた貴社の意図や、製造段階での環境に対する様々な は、記載があるとより信頼感が増すと思われる。 工夫が説明されているだけでなく、製造・販売に携わる社 貴社全体のマテリアルバランス(物質収支)が記載して 員の方々の想いが生の声で紹介されているので、親しみを あるが、水は用水として954,000m 3 入って、排水として 持って貴社を理解することができる。形式的に報告書を出 約半分の490,000m 3しか出ていない。 「 収支」なので、記 すのではなく、 より多くの人たちに自分たちの会社を知って 載の仕方に一工夫お願いしたい。 トップメッセージ 企業と社会をつなぐ最も太いパイプは製品である。今年 もらおうとする前向きの姿勢が伺え好感が持てる。 社会・お客さまとのかかわりに関する意見 そもそもびんは再利用(Reuse)可能な環境負荷の少 小学生の工場見学の微笑ましいスナップ写真が、貴社と 地域社会との関係を物語っているようです。 ない容器であるが、それを軽量化することで原料のみなら トレーサビリティは、地味ですが製品品質を担保する上 ず輸送エネルギーも減量(Reduce)し、使い終われば原料 で不可欠であるので、今後もトレーサビリティの確保に努 として再資源化(Recycle)できる。 「 軽量リターナブル」 めていただきたいと思う。 びんは、資源循環型社会になくてはならない容器なので、 ステークホルダー、BCPなどのカタカナ語や略語が多用 今後も軽量化と再資源化に努めていただきたい。 されているが、利害関係者、事業継続計画の和訳を併記して いただくと、読者に優しいより読み易い報告書になると思う。 のボトルではなく中間製品のプリフォームで輸送すること 2010年10月 によって、輸送効率を10倍アップされた実績は、消費量の 多さを考えると評価に値する。 社会性報告 ペットボトルは現在容器の主役の観があるが、最終製品 事業ハイライト 事業主体に関する意 見 名古屋大学 大学院工学研究科 物質制御工学専攻 環境活動に関する意 見 項目ごとに具体的数値目標を掲げて、環境負荷の低減 に努力しておられ、着実に成果を上げておられることが図 教授 椿 淳一郎 環境報告 労働組合側 意見 私たち石塚硝子中央労働組合は、 「組合員の幸せと豊かさ」実現に向け、 日々活動しています。 しかしなが 業の社会的責任が求められる今日、労働組合としてCSRに対する取り組みを一層重視し、現場を最も知り得 る立場で会社との協議を通じ、社内体制づくりに積極的に参画しなければいけないと考えています。例えば 職場における労働安全衛生や環境改善は、労使一体となって取り組む課題の一つであると考えています。 その中で新たな取り組みとして構築された中央環境・安全衛生委員会は、当社の各事業所並びにグループ 石塚硝子中央労働組合 中央執行委員長 会社を交えた環境・安全衛生活動を横断的に展開し協議する場として、 さらなる充実に期待しています。 編集事務局 貴重なご意見をいただき、ありがとうございました。環境活動に対するご意見を踏まえ、 目標を達成していない項目についてはさらなる改善に 努め、 ご期待に沿えるよう邁進していきます。本報告書は、当社グループの社会・環境活動を広くステークホルダーの皆さまにご理解いただくた めの重要なツールの一つであります。今後も誠実な情報発信を続け、信頼され社会に貢献できるものづくり企業を目指していきます。 会社概要・第三者意見 第三者意見・労働組合側意見を受けて 東野 広隆 コーポレートガバナンス ら企業内労働組合という立場では、企業の永続的な存続と発展なくしてその実現はありません。 とりわけ、企 今後の活動と本報告書の改善を図っていくためにも、皆さまからの忌憚のないご意見・ご感想をお待ちしています。 SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2010 26
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