(NAB) 2015 年通期決算 戦略目標を達成 - National Australia Bank

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800 Bourke Street
Docklands Victoria 3008
AUSTRALIA
www.nabgroup.com
2015年10月28日水曜日
ASX 発表
ナショナルオーストラリア銀行(NAB)
2015 年通期決算
戦略目標を達成
ハイライト
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現金収益 1 は、前年比 15.5%増(特別項目 2 を除くと 2.4%増)、法定純利益は、19.7%増加
全事業が収益にプラスに貢献
2015 年中間決算で発表の通り、最終配当金は 100%適格配当で一株当たり 99 セント
生命保険事業の 80%を売却し、日本生命と提携
2016 年 2 月に CYBG3 の分社化と新規株式公開を計画
バランスシートは引き続き堅調、CET1 比率は 10.2%、資産の質も改善
主なポイント
別途記載がない限り、2015 年 9 月末の通年(2015 年 9 月期)の業績は、2014 年 9 月末の通年(2014 年 9 月期)との比較
(前年比)となっています。
 法定基準による当社株主に帰属する純利益は、前期より 19.7%(10.4 億ドル)増加し、63.4 億ドルとなりました。
非継続事業 4 を除いた法定純利益は 22.7%増の 63.6 億ドルとなりました。
 現金収益 1 は、前年比 15.5%(7.8 億ドル)増の 58.4 億ドルとなりました。特別項目 2 を除くと、前年比 2.4%、2015
年 3 月期半期比で 2.8%増加しました。法定基準による当社株主に帰属する純利益と現金収益の差額は公正価値と
ヘッジの無効性 1 に関連します。
 現金収益ベース:
1
o
収益は約 4%の増加となりました。訴訟和解金と英国商業不動産ローンの売却、SGA 資産売却による利益を除
くと、貸付残高の増加、マーケット・トレジャリー収益 5 の増加、富裕層向け事業の純利益増、そして為替レ
ートの影響により収益は約 3%増加しました。グループの純利息マージン(NIM)は主に法人向け融資の競争
によって 4 ベーシスポイント低下しました。
o
費用は約 1%減となりましたが、特別項目 2 と為替レートの変動の影響を除くと約 4%増となりました。主な
増加要因は、グループの優先顧客セグメントへの投資、テクノロジー費用の増加、それに英国事業売却準備に
かかる支出増に賃金上昇が加わったことです。
2
本文書の 7 ページにある現金収益、公正価値とヘッジの無効性に関する注釈を参照してください。
英国事業に関連する引当金を含む特別項目が 2014 年 9 月期と 2015 年 9 月期の費用および現金収益に影響しました。詳細は 2015 年通期決算発表資料の 20 ペ
ージを参照してください。
3
Clydesdale Bank PLC の新設持ち株会社で、これまで「ListCo」と称されていた事業体に相当するもの。
4
非継続事業には、GWB の税引後損益および GWB に関連する資産売却で認識される税引後の損益が含まれます。
5
マーケット・トレジャリー収益は、顧客リスクおよび NAB リスクマネジメント収益を表しています。
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o
資産内容の改善により、貸倒引当金繰入額の総額は 8 億 2,300 万ドルとなり、豪州国内および英国の銀行業務
の引当金繰入額の減少を要因として前年比約 5%減となりました。この引当金繰入には、豪州の農業および資
源セクターに関する 1 億 2 百万ドル、およびニュージランドにおける主に乳製品セクターに関連する 7,800
万ニュージーランド・ドルの引当金の増加が含まれています。
 弊行グループによるバーゼル III の普通株式等 Tier 1(CET1)比率は、2015 年 9 月 30 日現在で 10.2%と、2015 年 3
月末比で 137 ベーシスポイント上昇していますが、これは主に株主割当発行を反映したものです。弊行グループで
は現在の規制要件に基づき、引き続き 8.75%∼9.25%の CET1 比率にすることを目標としています。2015 年 9 月末
現在の CET1 比率は、目標レンジを上回っていますが、これは 2016 年に導入される規制により住宅ローンのリス
クウェイトが高まることと、英国における会社分割計画を反映したものです。
 最終配当金は、2015 年中間期と 2014 年最終配当金から変わらず、100%適格配当で 99 セントを維持しています。
 弊行グループは十分に分散化された資金ポートフォリオを有しており、2015 年 9 月期にはおよそ 265 億ドルのホー
ルセール資金を調達しました。
弊行グループが 2015 年 9 月期に調達した資金の加重平均償還期間は 4.7 年でした。
安定資金調達指数は 2015 年 9 月末現在で 92.3%と、2014 年 9 月末比で 1.9 パーセント上昇しました。
 弊行グループの四半期平均流動性カバレッジ・レシオは 2015 年 9 月末現在で 115%でした。
エグゼクティブ・サマリー
NAB グループの最高経営責任者であるアンドリュー・ソーバーンは、「2015 年、弊行は、豪州およびニュージーランド
事業の業績改善、成長に向けた投資を行い、お客様のためにテクノロジー面で大きな目標を達成し、バランスシートをさ
らに強固なものにするとともに、リターンの低い負の資産から撤退するという計画の実行に重点的に取り組んで参りまし
た」と述べています。
「顧客経験価値(カスタマー・エクスペリエンス)の向上が弊行の最優先事項です。NPS(ネットプロモーターシステム)6 採
用の初年度には、弊行の豪州およびニュージーランド事業はそれを中心に真の顧客中心文化の醸成に務めてきました。
NPS は現在、160 の事業ユニットリーダーのスコアカードに組み込まれており、 お客様中心の企業文化の徹底と、継続的
なサービス向上に役立っています」
「弊行のウェルス事業(NAB Wealth)* は 2013 年以降大きく改善しており、その結果、本日、世界有数の生命保険会社であ
ります日本生命保険との長期的なパートナーシップ構築について発表することができました。日本生命は弊行の生保事業
の 80%を取得し、弊行は引き続き残りの 20%を維持してまいります。このパートナーシップにより、弊社は今後も保険ソ
リューションをお客様に提供し続け、同時に株主の皆様にもウエルス事業からのリターン改善という恩恵を受けていただ
くことができると考えます」
「弊行ではウェルス商品を引き続き重視しており、スーパーアニュエーション(老齢退職年金)、投資プラットフォーム、
助言および資産運用事業などウェルス事業への今後 4 年間にわたる最低 3 億ドルの追加投資について、本日発表させてい
ただきます。これにより弊行は、素晴らしい顧客経験価値を提供できるのみならず、銀行業務とウェルス事業間のより緊
密な連携を推進していくことができるようになります。」
「また、2016 年 2 月初旬に完了が予定されております、CYBG PLC(CYBG)の会社分割および IPO につきましても謹ん
で報告申し上げます。これは、グレート・ウェスタン銀行(GWB)の売却、生命再保険取引の完了、および英国商業不動
産ポートフォリオの大半の売却に続く取引となります。」
6
Net Promoter® および NPS®は、登録商標であり、Net Promoter Score および Net Promoter System は、Bain & Company、Satmetrix Systems
および Fred Reichheld の商標です。
*ウェルス事業(NAB Wealth)には、1) 投資、退職年金、保険関連の個人向け各種ソリューション、2) 投資、退職年金関連の企業向け各種ソリューション, 3)
資産運用、4) 投資プラットフォーム及び プライベートウェルス・ソリューション等が含まれます。
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「豪州では、個人金融部門(Personal Banking)の収益が堅調に伸び、引き続き勢いのある年となり、また Visa との 10
年間の独占パートナーシップ契約を締結し、カード事業への将来に向けた投資が可能となりました。弊行が中小企業向け
に力を入れている法人銀行部門ではマーケットシェアを拡大するなど明るい兆しは見られるものの、弊行を取り巻く環境
は引き続き競争の激化が続いており、当事業における更なる業績の向上に今後も務めてまいります。弊行のニュージーラ
ンド事業は引き続き好調で、牛乳価格の下落にもかかわらず、良好な利益の伸びを示しています。」
「今年はテクノロジー面でも、顧客経験価値の向上に資する大きな目標を達成しました。パーソナルバンキング・オリジ
ネーション・プラットフォーム(PBOP)が現在、お問い合せセンターと一部支店で試験運転段階に入っており、新たな
プラットフォーム上で個人向け商品を提供し、お客様向けの機能を改善するとともに事務処理時間を短縮しています。ま
た 9 月には、1,000 余りの業務アプリケーションと 3,500 台のサーバーを最先端の新たなデータセンターに移行しました。
」
「この 1 年、引き続きバランスシートの強化にも努めてまいりました。5 月には 55 億ドルの増資を行い、今後自己資本
比率要件が一層厳しくなっても、弊社はそれに十分対応できる態勢にあります。さらに、リスク基準維持への取り組みが
資産の質の一層の改善にもつながりました。」
「2016 年は、お客様と株主の皆様をより一層重視した、より強固な銀行となるべく努力してまいります。行員たちもこ
れらの目標に向け足並みを
えています。収益性の低い海外事業すべてから撤退し、優先的な事業部門に力を注ぐことが
でき、豪州やニュージーランドで行ってきた投資を活用することができると考えています。」
生命保険事業の 80%の売却および、日本生命とのパートナーシップ構築
ウェルス事業(NAB Wealth)の収益性を向上し、お客様にウェルス・ソリューションを今後とも提供していく取り組みの
一環として、弊行は本日、生命保険事業を日本生命保険(日本生命)に 24 億ドル7で売却することを発表いたします。こ
れは 2015 年 7 月に確定した生命再保険取引8とは別のものであり、それに加えて、優良企業との長期にわたる魅力的なパ
ートナーシップが構築されることになります。日本生命は、126 年の歴史を持つ、顧客を非常に重視した世界有数の生命
保険会社です。パートナーシップのもとで、弊行は自社ネットワークと提携ネットワークを通して、生命保険商品を販売
する 20 年契約を締結します。
弊行は、スーパーアニュエーション(老齢退職年金)、プラットフォーム、助言および資産運用などを含む投資事業の所
有権は維持します。
本取引では、スーパーアニュエーション(老齢退職年金)および投資事業を切り離し、その他のリストラを経た後に MLC
Limited の 80%を売却します。弊行は、10 年間生命保険事業での使用許諾を受けている MLC ブランドを維持し、スーパ
ーアニュエーション(老齢退職年金)、投資および助言業務で現在使われている通り、今後も MLC ブランドを使用いた
します。売却は 2016 年下半期までに完了予定ですが、当局の承認、単体事業としての生命保険事業の確立、MLC Limited
からのスーパーアニュエーション(老齢退職年金事業)の切り離しや一定の契約の締結など、一定条件を満たす必要があ
ります。弊行は、完了まで生命保険事業の運用について引き続き責任を負います。
売却価格 6 は、約 1 億 6 千万ドルの 2015 年度予想収益に基づき、80%の持ち分について PER19 倍に相当します。売却の
結果、のれん割当 16 億ドル9を含む買収完了時の生命保険予想純資産額 36 億ドルに基づき、売却費用および分離費用を
含め 11 億ドル10 の概算売却損が発生すると見込まれています。さらに、弊行の 2015 年度予想 CET1 比率は、取引および
分割コストを考慮した後、およそ 50 ベーシスポイントの上昇が見込まれ、弊行が維持することになる自己資本は、自己
資本比率の要件が引き上げられてもそれを満たすと思われます。
7
売却価格は、2016 年下半期の予想完了日のもので、2015 年 5 月に発表された再保険取引からの資本リリース後となります。この金額は、2015 年 10
月 28 日から売却完了までの間に弊行に支払われる配当金など一定の資金の流出入によって調整されます。
8
世界中の主要な再保険業者との生命再保険取引契約はリテールの助言保険契約の約 21%をカバーしています。
9
最終的なのれんの比率は、変更される場合があり、分割時に決定されます。
10
実際の損失は、署名から完了までの間の収益水準、分割時の最終的なのれんの比率、最終手金取引コストやその他複数の事項に左右されます。この損金
については、非現金収益として計上される見込みです。
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退職老齢年金事業の分離と簡素化にかかる税引後費用は約 4 億 4 千万ドル11 で、弊行が負担する予定です。
英国事業について
弊行グループは豪州およびニュージーランド事業重視の戦略に沿い、2016 年 2 月初旬に会社分割および新規株式公開
(IPO)によって CYBG PLC (CYBG) 3 を売却する方針を発表しました。これに関しては両国の主要監督機関、株式上場関連
機関との関係で大きな進展がありました。
弊行グループとしては、CYBG の総発行株式数の 75%を NAB 株主に、残りの株式については IPO を通した機関投資家へ
の売却(最大約 25%)を計画しています。CYBG はロンドン証券取引所(LSE)におけるプライマリー上場、オーストラ
リア証券取引所(ASX)におけるチェス預託証券(CDI)上場を計画しています。
この会社分割と IPO には、関係各裁判所や規制当局による承認、NAB 株主による承認などが必要です。株主については、
2016 年 1 月後半に開催予定の総会で承認を求める予定です。
2015 年 8 月 10 日付の第 3 四半期業績報告で発表した通り、2015 年通期決算時点で支払保証保険(PPI)および金利ヘッ
ジ商品(IRHP)のコストに関して引当金の積み増しが必要になると予想されていましたが、これらの引当金積み増しにつ
いて以下が確定しました。
・ 過去の事業の見直し、結果として生じる新たな顧客対応のニーズ、改善プログラムの実施コストなどを
考慮し、PPI 関連で引当金 3 億 9,000 万ポンド(税引き後 3 億 2,300 万ポンド[7 億 400 万豪ドル])
・ IRHP および今後に生じ得る請求に基づく固定金利 TBL(テイラードビジネスローン)関連で引当金 7,500
万ポンド(税引き後 6,300 万ポンド[1 億 3,500 万豪ドル])
2015 年 3 月の中間決算での発表の通り、CYBG の会社分割ならびに IPO を計画通りに遂行するには、将来に想定されるレ
ガシーコンダクトコストに関連して、CYBG に対し 17 億ポンドの資金支援が英国 PRA(健全性監視機構)から求められ
ています。2015 年 9 月期半期決算で計上した引当金 4 億 6,500 万ポンドはこの 17 億ポンドの支援金の一部に充当され、
将来の CYBG のコンダクト債務 1 億 2,000 万ポンドと合わせ、会社分割時の NAB からの補償上限は 11 億 1,500 万ポンド
となります12。今後会社分割前の引当金引き上げがないと想定した場合、将来のレガシーコンダクトコストは NAB が
90.3%、CYBG が 9.7%を受け持つことになります。
会社分割完了時点で、この上限付き 11 億 1,500 万ポンドの補償額 11 は NAB のバーゼル III の普通株式等 Tier 1(CET1)資
本から差し引かれると予想されます。この補償金に対する請求が最終的に 11 億 1,500 万ポンド未満に収まった場合、NAB
にとってはその分が CET1 比率上のメリットとなります。
事業に関するコメント
豪州国内の銀行事業の現金収入は、収益の増加と貸倒引当金繰入額の減少により、3%増加して 51 億 1,100 万ドルとなり
ました。収益は 4%増加しました。純利息マージン(NIM)が貸出競争の激化で 3 ベーシスポイント低下した一方で、マ
ーケット・トレジャリー収益 5 が改善しました。これは、住宅ローンおよび法人向け融資が増加したことによるものです。
メインバンクの役割として優先度の高い顧客部門への投資とプロジェクト経費の上昇分が、効率化に伴う経費削減により
一部相殺された結果、費用は 6%(為替レート変動の影響を除くと 5%)増加しました。資産内容は引き続き改善し、貸
倒引当金繰入額は 6 億 6,500 万ドルと、前年比では 10%、2015 年 3 月時点の半期比では 18%減少しました。農業および
資源セクター向け 1 億 200 万ドルのオーバーレイなど貸倒引当金繰入額の増加にもかかわらず、主として新規不良債権の
減少が貢献しました。
11
12
11 億ドルの売却にかかる概算の損失に含まれ、非現金収益に計上される見込みです。
会社分割に先立ち、他の引当金が適用されて NAB が資金を提供する場合はこの限りではありません。
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ウェルス事業(NAB Wealth)の現金収入は、保険収入の増加、経費の安定推移に支えられ 27%増の 4 億 5,400 万ドルと
なりました。純利益は、保険料の引き上げや保険金請求率や失効率の改善、前年に発生した保険準備金積み増しが今期は
なかったため、10%増加しました。運用資産は投資市場の好調推移、2015 年 3 月期の半期決算における Oechard Street
Investment Management の買収により 8%増加しましたが、主に留保利益に対する投資収益(loRE)の低下13、MySuper
の変化、事業構成変更の影響による投資収益の低下で相殺されました。
ニュージーランドの銀行業務での現地通貨建て現金収入は前年比 2%増加して 8 億 2,300 万ドルとなりました。基調的な増
益率は好調でしたが、2015 年 9 月期は主に酪農セクター向けの貸倒引当金繰入額の増加で一部相殺されました。収益は、貸
出額の増加と利
の改善を受けて 4%増加しました。オークランドを中心とする成長戦略を支えるため、人材およびテクノ
ロジーへの投資を続行していますが、費用の伸びは 2%に抑えることができました。
英国の銀行業務における現地通貨建て現金収入は 1 億 5,600 万ポンドと概ね横ばいでした。住宅ローンが伸びるとともに、
資産内容の改善を反映して貸倒引当金繰入額が 3,800 万ポンドに半減したものの、特に 2015 年 9 月期半期におけるコス
ト上昇と利
の低下がより大きく影響しました。費用は事業への投資と会社分割の関連費用の影響で 7%増加しましたが、
年金に関する臨時収益により一部相殺されました。
グループの資産内容
グループの資産内容は当期も引き続き改善しています。グループ保有の返済期限 90 日超および総不良資産が総貸付およ
び引受に占める割合は 2015 年 9 月末で 0.71%となりましたが、これは 2015 年 3 月末より 14 ベーシスポイント低く、ま
た 2014年 9 月末より 48 ベーシスポイント低くなっています。
信用リスク加重資産に対する総引当金率は 2015 年 3 月末の 1.01%から変化していません。減損資産に対する特定引当金
比率は、2015 年 3 月末の 36.0%に対して 2015 年 9 月末は 32.7%でした。
さらに詳しい情報は、以下にお問い合わせください。
Media
Meaghan Telford
M: +61 (0) 457 551 211
Emily Ritchie
M: +61 (0) 477 389 438
Investor Relations
Ross Brown
M: +61 (0) 417 483 549
Natalie Coombe
M: +61 (0) 477 327 540
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留保利益に対する投資収益。
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免責条項と将来の見通しに関する記述
本発表には、将来の見通しに関する記述である、あるいはそうみなされる可能性のある記述が含まれています。そうした将来の見通しに関する記述は、
「信
ずる」「予想する」、「計画する」、「予測する」、「期待する」、「思われる」、「意図する」、「おそらく」、「かもしれない」、「∼だろう」、「可
能性がある」「べきである」などの用語とそれぞれの否定形、その他の活用形、もしくはその他類似表現を含む用語、または戦略や計画、目的、目標、ゴ
ール、将来の出来事や意図などの記載によって示される場合があります。将来の収益や財務状況、業績に関する示唆または予想も将来の見通しに関する記
述です。こうした将来の見通しに関する記述は将来の業績を保証するものでもなく、また既知および未知のリスク、不確実性その他の要因を含み、その多
くは弊行グループの管理を超えており、また実際の結果が本記述で明示または暗示した内容と大幅に異なる可能性もあります。実際の帰結がこれらの記述
内容と大幅に異なる可能性を否定する、いかなる保証も存在しません。実際の結果が本記述での予想と大幅に異なる原因となる主要因については、弊行グ
ループの年次報告書に詳細が掲載されています。
弊行グループは、本発表に記載されている将来の見通しに関する記述に関し、新たな情報または今後の展開その他によるものであるかどうかにかかかわら
ず、それを更新、見直し、修正する義務も約束も明示的に否定します。
法で認められている限りにおいて、弊行グループとそのアドバイザー、関係者、関連会社の取締役、役員、パートナー、社員および代理人は:
いかなる理由あるいは方法にせよ、本発表の情報が不正確であったもしくは不完全であったことに起因する経費、損失、損害、コストに関し、(過失も含
めるがそれに限られない)いかなる債務も除外し、否定します。かつ、 明示・黙示を問わず、本発表の情報の最新性、正確性、信頼性、完全性に関してい
かなる表明も保証も行いません。
現金収益に関する注釈
2015 年通期の現金収益の定義方法の完全な詳細、非現金収入項目についての検討、および当社株主に帰属する法定純利益との完全な照合は、2015 年
通期業績発表 2 ページから 8 ページの「利益照合」セクションに記載されています。
弊行グループの決算および部門別業務および業績の検討は、別途記載がない限り現金収益ベースで提示されています。現金収益は、NAB、投資業界およ
び類似の事業特性を持つ NAB の豪州における競合他社が使用する財務業績を測るための主な指標です。また現金収益は NAB が弊行グループの基礎とな
る業績と考えるものをよりよく反映していることから、NAB では社内用経営報告にも使用しています。現金収益は法定財務基準ではなく、豪州会計基準
に従って提示されたり、豪州監査基準に従って監査または検討が行われたりするものでもありません。「現金収益」は、当社株主に帰属する法定純利益
に含まれる非継続事業に関連するもの等いくつかの項目を除外して計算されます。通年業績報告のセクション 5 には、当社株主に帰属する法定純利益を
含めた弊行グループの連結利益計算書が含まれています。2001 年会社法(Cth)および豪州会計基準に従って作成された弊行グループの監査済財務諸表
は、2015 年 11 月 16 日に予定される 2015 年年次財務報告の際に発表される予定です。
自己株式は、社員のインセンティブ制度に基づく義務を満たすために、弊行の生命保険事業が保有し、弊行グループ内で信託された弊行の株式です。株
価変動による未実現評価損益や配当利益、弊行の生命保険事業保有株売却による実現損益は法定報告目的では排除されています。
公正価値とヘッジの無効性とは、弊行グループが公正価値オプションを適用することにより生じる価格変動、適用された会計および経済的ヘッジとの関
係による価格差異の発生、ならびにヘッジ会計が適用されていない場合の多額の承認済み資金調達活動の経済的ヘッジ等があります。
免責条項―CYBG PLC の分社化と IPO に関する事項について
本発表には、いかなる管轄区においても、いかなる人に対しても、いかなる証券の購入または応募のオファー、またはオファーの勧誘も含まれず、
それを構成するものでもありません。また、IPO や機関投資家へのオファーの一部として個人へのオファーが検討されているわけでもありません。
本発表において、Clydesdale Bank の新たな持株会社として提案されている CYBG PLC の分社化および IPO の可能性に関して記載されている情報は参考情
報としてのみ提供されるのみであり、完全もしくは詳細な情報ではありません。いかなる目的にせよ、本発表に記載される情報またはその正確性、公平性、
完全性に依拠してはなりません。投資家または投資家となる可能性のある方が助言のために本書に依拠することは意図していません。また、特定投資家の
投資目的や財務状況、ニーズを考慮したものでもありません。
米国(米国領や米国所有地、米国の全州とコロンビア特別区を含む)、カナダ、日本、その他、本発表と本書の情報の出版、配布、発表がかかる管轄区の
関連法違反とみなされる管轄区では、本発表も本書の情報も、その全部か一部か、直接か間接かにかかわらず、かかる管轄区での出版、配布、発表のため
のものではありません。本発表の配布は、特定の管轄区では法で制限されている場合があり、ここで言及されている文書やその他情報を保有する者は、か
かる制約について知り、それを順守する必要があります。こうした制約を順守しないと、かかる管轄区の証券法違反とみなされる場合があります。
本発表は、2001 年豪州会社法(Cth)(「会社法」)における開示文書もしくは会社法第 7 章における商品開示記述を構成するものではなく、豪州証券投
資委員会に提出するものでもあれません。本書はオーストラリア国内での証券の宣伝や公開オファーではなく、いかなる状況においてもそのようにみなさ
れてはなりません。
本発表は(i)英国と(ii) 欧州経済領域(「EEA」)の加盟国の一般国民に向けたものではありません。機関投資家向けオファーが実施された場合、かかるオフ
ァーへの投資は、(a) EEA 加盟国居住者で、目論見書指令第 2(1)(e)条(指令 2003/71/EC 修正版)の定義による適格投資家(「適格投資家」)および (b)英
国の場合は、2000 年金融サービスおよび市場法第 19(5)条の指令 2005 修正版(「指令」)(金融営業活動)に定める投資に関連して専門的な経験を有す
る者もしくは(ii)同指令の第 49(2)(a)-(d)条で定める富裕団体である者だけに提供されます。(i)英国では関係者でない者、(ii)英国以外の EEA 加盟国では、 適
格投資家でない者は、本発表にも基づいて行動したり、依拠したりしてはなりません。本発表が関連する投資または投資活動は、英国の関係者および英国
以外の EEA 加盟国では適格投資家のみに提供され、かかる者のみが実行できます。
本発表は、米国、オーストラリア、カナダ、日本を含み、いかなる管轄区においても、いかなる人に対しても、証券の購入や応募のオファー、あるいはそ
の勧誘を含むものでもそれを構成するものでもありません。米国では、1933 年米国証券法修正法(「米国証券法」)で登録されているか、あるいは米国
証券法で登録義務が免除されている、あるいはその義務がない取引でオファーされた場合以外は、直接・間接を問わず証券のオファーも販売もできません。
米国証券法もしくはオーストラリア、カナダ、日本の適用ある証券法の下、いかなる証券のオファーも販売も登録されていません。
法で認められている限りにおいて、弊行グループとそのアドバイザー、関係者、関連会社の取締役、役員、パートナー、社員および代理人は:
いかなる理由でいかなる方法にせよ本発表の情報が不正確であったもしくは不完全であったことに起因する経費、損失、損害、コストに関し、(過失も含
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かなる表明も保証も行いません。 本発表に含まれる特定の数値は、財務情報を含め、四捨五入されています。したがって、場合によっては、本発表に含
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英語による発表内容が公式なものでこの邦訳は参考資料です。内容について齟齬がある場合は、英語による発表内容が優先します。
201511 (OR&C 2015-150)
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