企業イメージ構築に役立つリサーチ

企業イメージ構築に役立つリサーチ
~企業広報活動への応用~
2014年6月18日
© 2014 日本リサーチセンター
1
片岡氏のお話をまとめると、
1.攻める広報の時代
→どうしたいかという「企業の意思=広報の目的・役割」がより重要に。
2.目的・役割に応じた仕掛けはある程度可能
→例えば、信頼のアップと決定すれば、それに準じた展開が可能
*広報にどのような目的・役割が向いているかという視点は重要
3.イメージ形成の手段が多岐に
→マスメディアに加えて、ソーシャルメディアが台頭。何に活かすか。
4.発信のコンテンツとして、FACTが重要に
→事実をどのように見せるか、あるいは創るかが大切。
→ただし、前提として、その事実でストーリーを描ける原作(=企業活動)が
しっかりしていることが活用の条件
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2
広報部門の業務の役割
 広報部門の業務の役割が多岐になり、かつ変化している。
◆本社広報部門で対応している広報活動(複数回答)
 「危機管理」「ブランド戦略の
推進」は、年々増加している。
 一方で、「IR活動」は減少傾向
にある。株主・投資家対応の
重要度がますます高まる中で、
独立組織を設置する企業が増
えていると考えられる。
 なお、近年急速に利用が拡大
している「ソーシャルメディア」
は、2割近くの企業が本社広
報部門で対応している。
出典:経済広報センター『第11回企業の広報活動に関する意識実態調査報告書』2012年
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3
広報部門の悩み
 広報活動の効果測定は難しい。人数は増加傾向(SNS対策など)
◆広報部門としての日頃の悩み(複数回答)
広報活動の効果測定
が難しい。
出典:経済広報センター『第11回企業の広報活動に関する意識実態調査報告書』2012年
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4
広報効果の曖昧さ
 広報活動の効果測定は極めて曖昧。指標がないという企業も2割近く。
◆広報の効果として使っていること(複数回答)
これらは、本当に指標
と言えるのか?
特に指標がない
出典:経済広報センター『第11回企業の広報活動に関する意識実態調査報告書』2012年
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5
今、広報部が置かれている状況
 新しい役割が課されつつある。
1.社会貢献をはじめ企業活動をしっかり伝えられない。
→良い活動=メディアに取り上げられる活動/評価される活動ではない。
2.広報活動の効果をどのように捉えるかが難しい。
→今、用いられている指標は、どの企業でも自由に使えるデータを引用
→とはいえ、有効な効果測定が確立されているわけでもない。
3.広報部の役割が定まらない。(一部解消/でも永遠?)
→SNSの対応で人員の増加や組織変更など行われた企業も多い。
新たに
4.ブランド戦略の推進/CSVが加わり始めた。
→CSV:社会と共有できる価値の創造という発想
企業としてブランド価値を高めることが、結果的に社会の課題を企業とお客
さまで一緒になって解決することにつながり、社会と企業、お客さまとで、ウィ
ン・ウィンの関係を築ける。
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6
自主調査を実施
*社会の課題を企業とお客さまで一緒になって解決というけれど?
◎ 生活者は企業の社会貢献活動を
どのように捉えているか。
→生活者は、企業の社会貢献活動に対して、どのようなイメージや意識・
気持ち、 どのような期待をしているのか。
*企業としてブランド価値(企業イメージ)を高めるというけれど?
◎ 企業の社会貢献活動は企業イメージ
の構築にどのように影響するか。
→社会貢献活動を知ると、企業イメージは向上するのか。加えて、
商品・サービスの選択に影響を与えるのか?
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7
企業の社会貢献活動
に関する調査結果のご紹介
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8
実施概要
調査手法
Webアンケート調査
(NRCサイバーパネル使用)
調査対象
全国20~69歳男女 1,000人
(エリア×性×年代を国勢調査比率で割付)
調査時期
2014年5月
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9
トピック
「企業の社会貢献活動」について
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
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「活動」の認知
「活動」の認知経路
「活動」のイメージ
「活動」の具体的内容の認知
「活動」で期待するもの
「活動」に対する考え
「活動」の影響
「活動」実施企業への印象
10
「企業の社会貢献活動」の認知
今、さまざまな企業が「社会貢献活動」を実施していますが、あなたは、「企業の社会貢献活動」について、ご存知ですか。
 「よく知っている」5%、「少しは知っている」37%、これらを合わせた認知率は4割程度。
まったく知らない
14%
言葉だけは
聞いたことがある
44%
よく知っている
5%
知っている・計
43%
少しは知っている
37%
N=1,000
一般の人の「企業の社会貢献活動」の認知は半数以下。
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11
「企業の社会貢献活動」の認知(性別×年代)
今、さまざまな企業が「社会貢献活動」を実施していますが、あなたは、「企業の社会貢献活動」について、ご存知ですか。
 認知率(=知っている・計)は男女とも40代以下で低く、50代以上で高くなる。最も認知率
が高い60代男性は67%に対し、最も低い30~40代女性は29~30%と差が大きい。
よく知っている
N
全 体
男
性
女
性
1,000
5
37
20代
83
5
37
30代
111
40代
101
50代
98
60代
106
20代
83
30代
107
40代
100
50代
99
60代
112
8
聞いたことがある
10
40
9
29
30
42
16
41
41
17
43
40
40
55
50
10
29
45
29
42
22
58
7
43
14
36
38
知っている・計
まったく知らない
44
33
5
0
言葉だけは
少しは知っている
67
4
24
36
25
30
29
16
0
5
3
35
42
55
53
41
5
45
3
(%)
「企業の社会貢献活動」の認知は、性別・年代による差が大きい。
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12
「企業の社会貢献活動」の認知経路
「企業の社会貢献活動」についての情報は、ふだんどのようなところから見たり、聞いたりしていますか。
 認知経路は「テレビCM・ラジオCM」が約7割でトップ、次いで「新聞広告・雑誌広告」「企業の
ホームページ」が半数。
 「企業のFacebook、Twitter、LINEなど」SNSからは1割未満と、まだ低い。
(%)
75
67
色の説明
ネット
メディア
マス
メディア
その他
(リアル)
自社
46
50
自社以外
46
34
29
25
24
22
21
17
8
7
6
6
5
2
5
0
ラ
ジ
オ
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雑
誌
広
告
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雑
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品
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店
頭
や
商
品
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場
国
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他
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な
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忘
れ
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「企業の社会貢献活動」を知っている・計 N=425
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13
「企業の社会貢献活動」のイメージ【純粋想起】①
「企業の社会貢献活動」と聞いて、あなたはどのようなことを思い浮かべますか。あなたが連想する事柄やイメージを、どんな
ことでも結構ですので、具体的に3つまでお知らせください。
 「企業の社会貢献活動」で思い浮かべることをテキストマイニングにて分析。
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「企業の社会貢献活動」のイメージ【純粋想起】②
「企業の社会貢献活動」と聞いて、あなたはどのようなことを思い浮かべますか。あなたが連想する事柄やイメージを、どんな
ことでも結構ですので、具体的に3つまでお知らせください。
 純粋想起は「環境保全・自然保護」「地域社会への支援」「スポーツ支援・協賛」がトップ3。
 一方、想起なし(=「特になし」)も多い。
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想起内容
件数
環境保全・自然保護
550
地域社会への支援
197
スポーツ支援・協賛
137
特になし
224
15
「企業の社会貢献活動」のイメージ【助成想起】
では、次の中ではいかがでしょうか。「企業の社会貢献活動」と聞いて、あなたがイメージすることを2つまでお知らせください。
 「ボランティア活動」が5割と最も多い。次いで「慈善事業」4割、「社会的責任」「利益の社会
還元」が約3割。
 一方、「企業イメージや価値向上」「広報宣伝」は1割程度と低い。
(%)
60
52
41
32
30
30
12
7
0
企
業
の
ボ
ラ
ン
テ
ィ
ア
活
動
企
業
の
慈
善
事
業
企
業
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社
会
的
責
任
企
業
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利
益
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社
会
還
元
企
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値 や
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企
業
の
広
告
宣
伝
1
そ
の
他
N=1,000
企業の社会貢献活動は、営利活動の範囲では捉えられていない。
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16
「企業の社会貢献活動」のイメージ【助成想起】(性別×年代)
では、次の中ではいかがでしょうか。「企業の社会貢献活動」と聞いて、あなたがイメージすることを2つまでお知らせください。
 男女とも50代以上では「社会的責任」「社会還元」が多い。
 男性30代以下では「慈善事業」、女性30代以下では「ボランティア」が多い。
企業の
ボランティア活動
企業の
慈善事業
企業の
社会的責任
企業の利益の
社会還元
N
全 体
男
性
女
性
企業イメージや
ブランド価値の
アップ
企業の
広告宣伝
その他
1,000
52
41
32
30
12
7
1
20代
83
51
48
18
19
24
10
0
30代
111
56
57
29
16
9
3
0
40代
101
53
40
31
30
13
6
1
50代
98
39
29
51
35
14
3
3
60代
106
43
30
46
49
7
7
0
20代
83
65
41
18
18
15
10
0
30代
107
65
51
24
17
10
8
1
40代
100
56
38
28
21
13
13
0
50代
99
46
43
30
40
10
5
3
60代
112
48
30
39
48
7
10
1
(%)
高年代は「企業の責務」、若年代は「企業の厚意」と捉えている。
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「企業の社会貢献活動」の具体的内容の認知
企業が行っている「社会貢献活動」のうち、あなたがご存知のものを、次の中からいくつでもお知らせください。
 認知されている活動は「スポーツ支援」「環境保全・自然保護」「災害被災地支援」が4割以上。
(%)
60
51
49
44
31
30
23
22
20
18
18
17
17
16
16
15
14
10
8
0
0
ス
ポ
ー
ツ
支
援
環
境
保
全
・
自
然
保
護
災
害
被
災
地
支
援
地
域
社
会
支
援
ま
ち
づ
く
り
・
国
際
ボ
ラ
ン
テ
ィ
ア
国
際
交
流
・
社
会
教
育
支
援
学
校
教
育
・
N
P
O
・
プ
ロ
ボ
ノ
活
動
雇
用
の
創
出
社
会
福
祉
支
援
青
少
年
健
全
育
成
活
動
保
全
や
文
化
・
芸
術
活
動
史
跡
・
伝
統
文
化
の
保
護
・
交
通
安
全
運
動
支
援
学
術
・
研
究
分
野
支
援
健
康
・
医
療
支
援
介
護
支
援
高
齢
者
の
日
常
生
活
・
人
権
保
護
活
動
そ
の
他
い
ず
れ
も
知
ら
な
い
N=1,000
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「企業の社会貢献活動」で期待するもの
あなたは、企業に対して、どのような社会貢献活動を期待したいですか。
 あなたご自身が特に期待したい、力を入れてほしいと思う活動はどれですか。
 では、社会一般にとって、特に期待されているものや重要だと思う活動はどれだと思いますか。
 【社会から期待】と【自身が期待】に分けて聴取。いずれも【社会から期待】が【自身が期待】を
上回るが、トップ3はいずれも「災害被災地支援」「環境保全・自然保護」「雇用の創出」。
 【認知】の高さと合わせてみると「雇用の創出」は期待が高く、「スポーツ支援」は期待が低い。
(%)
60
60
42
・・・社会が期待
・・・自身が期待
41
37
37 35
29 27
30
24
27
22
2625 25
21
23
21
23
30
20
18
15
17
13
17
17
12
12
15
10
14
10
13
1618
10
1 1
0
災
害
被
災
地
支
援
環
境
保
全
・
自
然
保
護
雇
用
の
創
出
地
域
社
会
支
援
ま
ち
づ
く
り
・
ス
ポ
ー
ツ
支
援
健
康
・
医
療
支
援
社
会
福
祉
支
援
社
会
教
育
支
援
学
校
教
育
・
介
護
支
援
高
齢
者
の
日
常
生
活
・
や
文
化
・
芸
術
活
動
史
跡
・
伝
統
文
化
の
保
護
・
保
全
学
術
・
研
究
分
野
支
援
国
際
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国
際
交
流
・
青
少
年
健
全
育
成
活
動
交
通
安
全
運
動
支
援
N
P
O
・
プ
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ノ
活
動
人
権
保
護
活
動
そ
の
他
0
あ
て
は
ま
る
も
の
は
な
い
N=1,000
「雇用の創出」は認知度は低いが、期待は高い。
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19
「企業の社会貢献活動」に対する考え①
「企業の社会貢献活動」について、あなたはどのようなお考えをお持ちですか。それぞれについてお知らせください。
 「得意な分野で取り組んでほしい」が7割。
 「社会貢献活動を行うことで、企業の価値が上がる」が6割ある一方、「どのように世の中の
役に立っているのかわかりにくい」も同程度。
 「世の中に積極的にPRしてほしい」が約5割。
そう思う
そう思わない
わからない
70
社会貢献活動は、その企業が得意な分野で取り組んでほしい
11
19
もっと多くの企業が社会貢献活動に、積極的に取り組んでほしい
65
11
24
企業は社会貢献活動を実施することで、社会から信頼される企業になる
64
11
25
社会貢献活動を行うことで、企業の価値が上がると思う
63
14
24
17
23
企業の社会貢献活動が、どのように世の中の役に立っているかわかりにくい
60
企業は社会貢献活動を行うことで、社会への責任を果たしてほしい
60
14
26
企業は規模の大小に関わらず、社会貢献活動を行うべきだと思う
54
17
29
社会貢献活動は、企業として当然行うべきことだと思う
53
18
28
企業は、実施している社会貢献活動を、世の中に積極的にPRしてほしい
52
20
28
消費者接点が少ない企業ほど、社会貢献活動を行ってほしい
41
21
38
(%)
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N=1,000
社会貢献活動で企業価値向上が見込める。取り組み方は
「得意な分野」で、わかりやすい内容を積極的にPRすることが求められる。20
「企業の社会貢献活動」に対する考え②
「企業の社会貢献活動」について、あなたはどのようなお考えをお持ちですか。それぞれについてお知らせください。
 「企業の社会貢献活動=寄付」が4割強、「価格へ転嫁されるならば、やらない方がよい」が
約4割、「利益の出ている企業のみが実施すればよい」が約2割。
 「本業に力入れるべきで活動は必要なし」は1割程度。
そう思う
そう思わない
45
企業の社会貢献活動は、寄付のようなものだと思う
27
37
社会貢献活動が商品・サービス価格に転嫁されるのならば、やらない方がよい
わからない
28(%)
29
34
社会貢献活動は、企業の広告や宣伝活動にすぎないと思う
23
42
35
社会貢献活動は、利益の出ている企業のみが実施すればよい
23
44
33
企業は、実施している社会貢献活動を、世の中にPRする必要はない
21
企業の社会貢献活動は、自分には関係がない
企業は本業に力を入れるべきで、社会貢献活動は必要ない
16
12
51
28
51
33
63
(%)
26
(%)
N=1,000
活動にネガティブな印象を抱く人はいるものの、その割合は少数。
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21
「企業の社会貢献活動」の影響
 ある企業が社会貢献活動を積極的に行っていると知った場合、あなたはその企業に対して、イメージや評価がアップし
ますか。
 あなたが商品やサービスの購入を最終決定する場面にあると仮定してみてください。社会貢献活動を積極的に行ってい
る企業と、そうでない企業の2社が最終候補に残った場合、あなたはどちらの企業の商品やサービスを選択しますか。
 企業イメージ向上が「大きく向上する」2割、「やや向上する」5割で、計7割が向上。
 「活動を行っている企業の商品・サービスを選択する」は約4割。
全く変わらない
6%
企業イメージへの
影響
企業イメージが
大きく向上する
24%
企業イメージがやや向上する
50%
あまり
変わらない
14%
企業イメージが向上する・計 73%
選択への影響
社会貢献活動を「行っている」
企業の商品・サービスを選ぶ
37%
社会貢献活動を実施しているか
どうかは、最終選択に影響しない
40%
社会貢献活動を「行っていない」
企業の商品・サービスを選ぶ
4%
わからない
7%
わからない
19%
いずれもN=1,000
社会貢献活動は、企業イメージ向上や商品・サービスの選択に効果あり。
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22
「企業の社会貢献活動」の企業イメージへの影響(性別×年代)
ある企業が社会貢献活動を積極的に行っていると知った場合、あなたはその企業に対してイメージや評価がアップしますか。
 男女とも高年代ほど、「イメージが向上する」が高まる傾向。
企業イメージが 企業イメージが
N
全 体
男
性
女
性
大きく向上する やや向上する
1,000
あまり変わらない 全く変わらない
24
50
20代
83
30代
111
40代
101
50代
98
34
60代
106
33
20代
83
16
30代
107
17
40代
100
50代
99
60代
112
15
14
51
18
13
46
22
14
36
49
54
31
73
56
53
7
65
13
7
8
64
11
7
68
3
69
2 5
82
7
11
13
58
27
6
20
48
20
向上する・計
8
21
47
わからない
6
64
17
11
6
8
74
13
4
9
74
13
8
13
83
5 4
84
(%)
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23
「企業の社会貢献活動」の選択への影響(性別×年代)
あなたが商品やサービスの購入を最終決定する場面にあると仮定してみてください。社会貢献活動を積極的に行っている
企業と、そうでない企業の2社が最終候補に残った場合、あなたはどちらの企業の商品やサービスを選択しますか。
 男女とも高年代ほど、選択への影響が高まる傾向。
 男女とも60代では、5割超に対し、20代男性は2割未満と低く、差が大きい。
社会貢献活動を
「行っている」企業の
商品・サービスを選ぶ
N
全 体
男
性
女
性
1,000
社会貢献活動を
社会貢献活動を
「行っていない」企業の 実施しているかどうかは、
商品・サービスを選ぶ 最終選択に影響しない
37
4
20代
83
30代
111
40代
101
50代
98
60代
106
20代
83
29
4
30代
107
30
3
40代
100
50代
99
60代
112
18
5
40
19
46
27
7
3
29
3
36
4
48
0
39
18
53
12
56
25
47
3
40
20
32
42
39
53
16
42
53
35
23
44
50
41
31
13
32
わからない
33
21
33
22
42
13
37
39
11
53
(%)
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商品・サービス選択への影響は年代が上がるほど強く出ている。
シニア戦略に有効か。
24
「企業の社会貢献活動」の選択への影響(企業イメージの変化別)
 企業イメージの変化別に商品選択への影響を見た。
 「企業イメージが大きく向上する」と回答した人は約8割、「やや向上する」人では約4割が活
動企業の商品を選ぶと回答。
N
全 体
企
業
イ
メ
ー
ジ
の
変
化
社会貢献活動を
「行っている」企業の
商品・サービスを選ぶ
1,000
企業イメージが大きく向上する
235
企業イメージがやや向上する
497
あまり変わらない
138
37
社会貢献活動を
「行っていない」企業の
商品・サービスを選ぶ
社会貢献活動を
実施しているかどうかは、
最終選択に影響しない
4
40
77
36
6 5
全く変わらない
56 2 4
わからない
74 31 10
わからない
19
2
6
16
45
65
5
13
24
71
23
87
(%)
活動により企業イメージが向上したほど。商品・サービスの選択がなされる。
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25
積極的に「社会貢献活動」を行う企業への印象
社会貢献活動を積極的に行っている企業に対して、あなたはどのような印象やイメージをお持ちになりますか。
 積極的に活動している企業のイメージは、「好感が持てる」4割、「社会に目が向いている」
「信用・信頼できる」「真面目で誠実な感じがする」が3割台。
(%)
50
42
36
35
33
31
29
27
27
25
24
22
21
21
21
18
17
14
11
15
6
0
好
感
が
持
て
る
社
会
に
目
が
向
い
て
い
る
信
用
・
信
頼
で
き
る
感
じ
が
す
る
真
面
目
で
誠
実
な
と
感
じ
る
人
や
地
球
に
や
さ
し
い
が
高
い
と
思
う
企
業
の
ブ
ラ
ン
ド
イ
メ
ー
ジ
一
流
の
企
業
だ
と
感
じ
る
親
し
み
が
わ
く
持
て
る
企
業
だ
と
思
う
従 尊
業 敬
員 で
が き
誇 る
り
の
法
ア 令
ン 遵
ス 守
)(
の コ
意 ン
識 プ
が ラ
高 イ
い
し
て
い
る
と
思
う
顧 安
客 心
・ で
消 き
費 る
者
を
大
事
に
し
て
い
る
と
思
う
よ
い
広
報
活
動
を
感
じ
る
成
長
性
や
将
来
性
を
国 な 際 リ
企 的ー
業、 ド
だ グ し
と ロ て
思ー い
う バ る
ル
先
進
的
で
時
代
を
企
業
だ
と
思
う
特
長
の
あ
る
ユ
ニ
ー
ク
な
特
に
何
も
感
じ
な
い
N=1,000
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調査結果まとめ
 「企業の社会貢献活動」への認知は、4割程度と低いが、活動に
対し、「世の中に積極的にPRしてほしい」という意見も多く、まだま
だ普及・認知の拡大が見込める。
 生活者は「企業の社会貢献活動」に対し、ネガティブな印象は抱い
ておらず、若年では厚意、高年では責務を果たしている企業として、
好意的に受け止めている。
 具体的な活動内容として、「スポーツ」「環境保全・自然保護」「災
害被災地支援」などはよく知られているが、「雇用の創出」など認
知は低いが期待度の大きいものがあり、企業側の活動と生活者の
期待に若干のギャップがある。
 企業の社会貢献活動により、企業イメージの向上や商品選択への
影響といった生活者側からのレスポンスが見込めると推察される。
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自主調査の結果から
*社会の課題を企業とお客さまで一緒になって解決というけれど?
◆消費者として企業と向き合っている。しかし、
企業活動、特に社会貢献活動のような活動とは
日常は向き合っていない。
◆まずは、知らせること。ただし、何を知らせるか。
*企業としてブランド価値(企業イメージ)を高めるというけれど?
◆「社会貢献を知れば企業イメージが向上する」は、
74%も存在した。
◆さらに、社会貢献活動を行っている企業の商品・
サービスを選ぶと37%が回答。
◆むろん、社会貢献活動を行っていない企業は
少ないので、消費者に社会貢献活動を行っている
という事実を上手に刷り込むことが戦略となる。
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広報部の戦略展開ヒント
 構築しやすい企業イメージ
好感
社会性
信用・信頼
 意外と損する活動
スポーツ支援
*認知が高い割に活動としての期待は低い。
 社会貢献活動の留意点
●社会貢献活動は寄付のようなもの・・・。という意識あり。
→しっかり伝えないと貢献しても企業は圧倒的に損をする。
●社会貢献活動が商品・サービスに価格転嫁されるのは困る
というのが本音
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調査も変化している背景
 ソーシャルメディアで、ブランドイメージ調査も変化せざるを得ない。
伝えること
伝わったこと
・企業発
TV
新聞
雑誌
・企業の意図:コントロール可能
=
・一方向的
調査の役割;
ブランド浸透率の確認
=結果=
認知を上げることができるが、
ブランドに対する信頼につながるかは不明
マスメディア
連
伝わること
動
・生活者発
口コミ
・企業の意図:コントロール不可
SNS
・波及的な広がり
ソーシャルメディア
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=
調査の役割;
発信コンテンツの見極め
(好意的な)認知を上げれば
ブランドに対する信頼に直結する
(構築の可能性の把握)
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調査の役割
1.広報が発信する意味のあるデータづくり
1)真実を示す正しいデータ:対象者/調査手法/質問方法でデータは変わる
調査企画
2.生活者に評価される企業活動(広報ネタ)探し
1)良い活動の中から、消費者にしっかり伝える活動を探し出すこと。
2)どのように活動を伝えることが、有効的な情報伝達となるか、
広報ネタのヒントを抽出すること
潜在能力判定/実力テスト
3.企業イメージ構築を前提とした企業広報の効果測定
1)広報活動が企業イメージの構築にどのように貢献したか=時系列
認知率/理解度/ブランドイメージ評価/商品選択寄与率
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