M-0833 HD10AM HD/SD 8-チャンネル AES エンベッダ/ディスエンベッダ ユーザーズ・マニュアル 2007 年 3 月 08 日 P/N 101661-00 2 商 標 AJA、Io、や KONA は AJA ビデオ社の商標です。 Dolby®およびダブル D 記号は、ドルビ ーラボラトリーズの登録商標です。 他の全ての会社名、製品名はそれぞれの会社の商 標または登録商標です。 注 意 著作権について このマニュアルの全ての著作権は AJA ビデオ社に帰属します。 このマニュアル中の全 ての情報は予告なしに変化することがあります。 AJA 社の明白な書面による許可なし で、当文書の再版、他の書式への変換あるいは電子的、機械的等の方法にて写真複写 や記録することを許可しておりません。 FCCエミッション この機器は、FCC 規則 Part15 によるクラス A デジタル装置に関する規定に準拠し試験さ れ合格しています。 当該規定は商業環境中での使用において、有害な電波干渉に対し て適正な保護ができる事を目的として設定されています。 この機器は、無線周波数エ ネルギーを生成・使用そして放射する可能性があります。 また、取り扱い説明書に従っ て正しく設置、使用されない場合には無線通信への妨害を引き起こす場合があります。 住宅地区での当装置の使用は電波障害を引き起こす原因となる場合があります。 この ような場合には、ユーザー側の負担にて障害対策を講じる必要があります。 AJA ビデオにより承認されないいかなる変更または改造は放射規制に対し影響がある 可能性があり、この機器を操作するユーザーの権利を失います。 連絡先 購入後のお問い合わせは、下記連絡先へお願い致します。 サポートの目的で下記へ電話連絡をしていただく場合には、予め当該製品に関する全て の情報(シリアル番号、接続環境、接続機器等)を用意した上でお電話ください。 日本正規代理店 (株)計測技術研究所 〒224-0037 横浜市都筑区茅ヶ崎南 2-12-2 ビジュアルウエア事業部 TEL:045-948-0215 FAX:045-948-0225 ビジュアルウェア・カスタマ・サポート URL:http://www.keisoku.co.jp/ E-mail:[email protected] AJA HD10AM HD/SDI 8-Ch AES エンベデッダー/ディスエンベデッダー ユーザーズ・マニュアル ─ 保証範囲 保証範囲 (株)計測技術研究所は、AJA社の製品購入日から5年間、材料と品質の不具合の修理 改善措置を保証します。 製品が保証期間中に故障した場合は、メーカー(AJA社)にて 無償で故障した製品を修理するか、またはその製品をお取り替えいたします。 ※製品が故障した場合は、事前にご連絡ください。 尚、送料につきましては、下記条件によってお客様にご負担いただく場合がございます。 ・弊社への製品返送にかかる送料はお客様にご負担して頂きます。 ・弊社からの製品発送にかかる送料は弊社が負担いたします。 ・故障内容によってはメーカー(米国)での修理となります。 その際発生した国際運送費用(往復分)は、5年以内の場合は弊社負担、5年を超過し た場合はお客様にご負担して頂きます。 ※お客様から故障製品をお送り頂く場合、お客様にて製品を安全に梱包し、(株)計測技 術研究所へご送付お願い致します。 当製品に対する保証は、本保証が全てです。他の如何なる保証も適応いた しません。 AJA ビデオおよびその販売店は、市場性あるいは特殊仕様での動作等で発 生した問題には対処いたしません。 AJA ビデオあるいは販売店の修理や部品交換に関する責任は、故障等に関 し事前通告の実施の有無に関係なく、間接的、特別、偶発的あるいは必然 的に発生した損害に対し対処された範囲に限ります。 電源コードについて 警告! 本製品に添付の電源ケーブルは本製品専用となっています。 他の機器には使用しないでください。 3 4 概要 HD10AM は デュアルレート対応の 8 チャンネル、AES オーデイオ・エンベッダ/ディスエン ベッダです。ディスエンベッダは常に動作しており、SDI 入力にオーディオがあれば、グル ープ 1 と 2、もしくは 3 と 4(ユーザー選択可)を出力します。ディスエンベッドはエンベッド 処理からは独立しています。 エンベッダは、チャンネル単位にオーディオ SDI 入力のオ ーディオをそのまま出力するか、ブレークアウトケーブルからの AES オーディオ入力をエ ンベッドするかをユーザーが選択できます。 2 台のユニットを並列に接続して、最大 16 チャンネルまでのオーディオをエンベッド可能 です: 1 台目でグループ 1 と 2 をエンベッド、2 台目でグループ 3 と 4 をエンベッド、また はその逆も可能です。 SMPTE 291M 準拠の補助データパケットであれば、全てそのま ま出力します。 SRC ディップスイッチをオンに設定すると、AES 入力はビデオ入力に同期した 48KHzでサ ンプルレートコンバートされます。 HD10AM は入力ビデオを自動的に検出、設定します。 ロック LED は、HD では赤く、SD では緑に点灯します。 SRC ディップスイッチをオフに設定すると、AES から入力されたデータパケットがそのまま エンベッドされ、補助パケットとして出力されます。 この動作は、SMPTE 337M に準拠し ています。 48KHz に同期した補助パケットは、SRC ディップスイッチ設定にかかわらず、 AES 出力へそのままディスエンベッドされて出力されます。 AES3-2003 で規定されたチャンネルステータスビットは、サンプルレートを除いて、全て そのままエンベッド/ディスエンベッド出力されます。 サンプルレートは常に 48KHz 固定 です。 チャンネルステータスの CRC は再計算されて、ビットストリームへ挿入されます。 この機能と、非常に小さなオーディオ エンベッド/ディスエンベッド遅延により、ドルビー® ビットストリームとの互換性を 100%保証します。 特徴 ● ● ● ● ● ● ● デュアルレート対応の HD-SDI/SDI エンベッダ/ディスエンベッダです。 8 チャンネル AES I/O を装備しています。 バランスド AES-XLR コネクタ用 ブレークアウトケーブルが付属しています。 HD-SDI/SDI 入力対応です。 HD-SDI/SDI 2 出力(入力に追従)を装備しています。 設定はディップスイッチで行います。 5-18V、DC 電源です。 ブロック図 AJA HD10AM HD/SDI 8-Ch AES エンベッダ/ディスエンベッダユーザーズ・マニュアル ─ 5 ブロック図 Embed 1/2, 3/4, 5/6, 7/8 Embed Group 1/2, 3/4 AUX EQ Cable Driver HD-SDI Out 1 Embed and Pass-through Packet Processor HD-SDI Out 2 Cable Driver XLR Breakout Cable XLR Breakout Cable AES Input 1 (Ch 1/2 or 9/10) SRC AES Input 2 (Ch 3/4 or 11/12) SRC AES Input 3 (Ch 5/6 or 13/14) SRC AES Input 4 (Ch 7/8 or 15/16) SRC SRC Bypass HD10AM、ブロック図 入出力接続 HD10AM とケーブル、 側面 DisEmbedder AES Output 1 (Ch 1/2 or 9/10) AES Output 2 (Ch 3/4 or 11/12) AES Output 3 (Ch 5/6 or 13/14) AES Output 4 (Ch 7/8 or 15/16) Disembed Group 1/2, 3/4 6 ユーザーコントロール DIP Switch Setting LEFT RIGHT HD10AM 用ユーザーインターフェイスは、8 ビットの DIP スイッチで、ユニット底面にあ ります。 この DIP スイッチは、AES エンベディング/ ディスエンベディング機能設定に使用しま す。 注意: AUX スイッチ設定(スイッチ 8)とそ の他のスイッチとの組み合わせで、 HD10AM の全般的なオペレーションが決ま ります。 DIP スイッチそれぞれの正確な機能とコン トロール内容は、以下のページに記述しま す。 工場出荷時のデフォルト設定は、全て左に 設定されています。 スイッチ 1 (EMBD 1/2) ― チャンネル 1/2 用オーディオエンベディングを制御します。 左 右 チャンネル 1/2 のパケットを上書きまた は新たにエンベッドします。 AUX が左の場合: 入力 SDI のチャン ネル 1/2 パケットを全てそのまま出力し ます。 AUX が右の場合: 入力 SDI からチャ ンネル 1/2 パケットを全て消去します。 スイッチ 2 (EMBD 3/4) ― チャンネル 3/4 用オーディオエンベディングを制御します。 左 右 チャンネル 3/4 のパケットを上書きまた は新たにエンベッドします。 AUX が左の場合: 入力 SDI のチャン ネル 3/4 パケットを全てそのまま出力し ます。 AUX が右の場合: 入力 SDI からチャ ンネル 3/4 パケットを全て消去します。 スイッチ 3 (EMBD 5/6)-チャンネル 5/6 用オーディオエンベディングを制御します。 左 右 チャンネル 5/6 のパケットを上書きまた は新たにエンベッドします。 AUX が左の場合: 入力 SDI のチャン ネル 5/6 パケットを全てそのまま出力し ます。 AUX が右の場合: 入力 SDI からチャ ンネル 5/6 パケットを全て消去します。 AJA HD10AM HD/SDI 8-Ch AES エンベッダ/ディスエンベッダユーザーズ・マニュアル ─ ユーザーコントロール スイッチ 4 (EMBD 7/8)-チャンネル 7/8 用オーディオエンベディングを制御します。 左 右 チャンネル 7/8 のパケットを上書きまた は新たにエンベッドします。 AUX が左の場合: 入力 SDI のチャン ネル 7/8 パケットを全てそのまま出力し ます。 AUX が右の場合: 入力 SDI からチャ ンネル 7/8 パケットを全て消去します。 スイッチ 5 (EMBD GRP)-エンベデッドグループに対する AES チャンネルのマッピング を選択します。 左 右 272M および 299M 規格通りにグループ 1 と 2 へエンベッドします。 (下記の表参照) 272M や 299M 規格通りにグループ 3 と 4 へエンベッドします。 (下記の表参照) スイッチ 5 を左にすると、グループ 1、2 へエンベッドします。AES チャンネルのマッピ ングは以下の通りです: AES 入力 SDI エンベデッド チャンネル グループ チャンネル 1 --> 2 --> 1 1 1 2 3 --> 4 --> 1 1 3 4 5 --> 6 --> 2 2 5 6 7 --> 8 --> 2 2 7 8 スイッチ 5 を右にすると、グループ 3、4 へエンベッドします。AES チャンネルのマッピ ングは以下の通りです: AES 入力 SDI エンベデッド チャンネル グループ チャンネル 1 --> 2 --> 3 3 9 10 3 --> 4 --> 3 3 11 12 5 --> 6 --> 4 4 13 14 7 --> 8 --> 4 4 15 16 7 8 スイッチ 6 (DISEMBD GRP)-ディスエンベッドするグループと AES チャンネルマッピング の選択をします。 左 右 272M や 299M 規格通りにグループ 1 と 2 からディスエンベッドします。 (下記の表参照) 272M や 299M 規格通りにグループ 3 と 4 からディスエンベッドします。 (下記の表参照) スイッチ 6 を左にすると、グループ 1、2 からディスエンベッドし、下記のように AES チ ャンネルにマッピングします: SDI エンベデッド 入力グループ AES 出力 チャンネル チャンネル 1 1 1 --> 2 --> 1 2 1 1 3 --> 4 --> 3 4 2 2 5 --> 6 --> 5 6 2 2 7 --> 8 --> 7 8 スイッチ 6 を右にすると、グループ 3、4 からディスエンベッドし、下記のように AES チ ャンネルにマッピングします: SDI エンベデッド 入力グループ AES 出力 チャンネル チャンネル 3 3 9 --> 10 --> 1 2 3 3 11 --> 12 --> 3 4 4 4 13 --> 14 --> 5 6 4 4 15 --> 16 --> 7 8 スイッチ 7 (SRC)-入力 AES オーディオを、サンプルレートコンバートするかどうか制御 します。 左 右 エンベディング前に、全ての AES オー ディオ入力をサンプルレートコンバート します (例、同期ソースからの PCM オーディ オ) エンベディング前に、全ての AES オー ディオ入力をサンプルレートコンバート しません (例、ドルビー® デジタル) 注意: スイッチ7は、4 入力、全てに適用されます。 SRC バイパスを適切に動作させる には、AES 入力タイミングが、外部で入力 SDI に同期している必要があります。 AJA HD10AM HD/SDI 8-Ch AES エンベッダ/ディスエンベッダユーザーズ・マニュアル ─ 設置 スイッチ 8 (AUX)- スイッチ1~4と共に使用し、水平補助データを入力から破棄する かそのまま出力するかを制御します。 左 右 可能であれば、消去用にマークされたパケ ットは除き、入ってくる全ての補助データを そのまま出力します。 新しいオーデイオパケットのエンベディング 前に、入ってくる全ての水平補助データを消 去します。 設置 標準的な HD10AM の設置は、下記のステップで実施します。 1.+5VDC 電源をコンバータから切断します。 2.接続機器やビデオフォーマットに対応した DIP スイッチ設定をします。 3.ビデオ機器をコンバータの BNC コネクタへ接続します。 4.+5VDC 電源をコンバータへ供給します。 (AJA 製 AC アダプタ DWP 推奨) 仕様 項目 仕様 ビデオフォーマット HD SMPTE 292/296M/274M SD SMPTE 259M (自動設定) オーデイオデータフォーマット AES3-2003 SMPTE 337M ビデオ入力 HD-SDI あるいは SDI BNC ビデオ出力 HD-SDI あるいは SDI BNC, 2 x BNC オーディオ入力 4 x AES3 110 Ω XLR, プロフォーマット オーディオ出力 4 x AES3 110 Ω XLR, プロフォーマット エンベデッドオーデイオ ビデオ処理遅延 オーディオ処理遅延 SMPTE 272M (SD):20-bit,48KHz サンプリング SMPTE 299M (HD):24-bit,48KHz サンプリング HD モード: 7µS SD モード: 19µS ディスエンベッド遅延: 920µS エンベッド遅延(SRC OFF): 290µS エンベッド遅延(SRC ON): 1500µS サンプルレートコンバータビット数 24 ビット ユーザーコントロール 外部 DIP スイッチ: エンベッダ オン/オフ、 チャネルペア 1/2-7/8 入力グループ選択、 1/2, 3/4 出力グループ選択、 1/2, 3/4 SRC(サンプルレートコンバータ)バイパス AUX(入力補助データの出力または消去) サイズ 5.8 x 3.1 x 1 インチ (147 x 79 x 25 ミリ) 電源 5 – 18V, 5 ワット 9 pin 25 pin 14 pin 13 pin 1 End View: 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 Pin Function In4 + In4 GND In3 In2 + In2 GND In1 Out4 + Out4 GND Out3 Out2 + Out2 GND Out1 NC In4 In3 + In3 GND In2 In1 + In1 GND Out4 Out3 + Out3 GND Out2 Out1 + Out1 GND Pin, <connector> 2, XLR 8 1, XLR 8 3, XLR 7 2, XLR 6 1, XLR 6 3, XLR 5 2, XLR 4 1, XLR 4 3, XLR 3 2, XLR 2 1, XLR 2 3, XLR 1 NC 3, XLR 8 2, XLR 7 1, XLR 7 3, XLR 6 2, XLR 5 1, XLR 5 3, XLR 4 2, XLR 3 1, XLR 3 3, XLR 2 2, XLR 1 1, XLR 1 DB25 Connector Pin-out Table 4 Channel Audio I/O Breakout Cable XLR 1 XLR 2 XLR 3 XLR 4 XLR 5 XLR 6 XLR 7 XLR 8 Ch.1 Out (1/2 AES) Ch.2 Out (3/4 AES) Ch.3 Out (5/6 AES) Ch.4 IOut (7/8 AES) Ch.1 In (1/2 AES) Ch.2 In (3/4 AES) Ch.3 In (5/6 AES) Ch.4 In (7/8 AES) pin 2 pin 3 pin 1 pin 2 pin 3 pin 1 10
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