2016/4/5 北米の日系部品メーカ ー:ホン ダとトヨタの新工場向けに生産体制拡充 マークラ イ ン ズ 自動車産業ポータル 北米の日系部品メーカー:ホンダとトヨタの新工場向けに生産体制拡充 北米市場の縮小に対応して、生産拠点集約やメキシコへの生産移管も 2008.3.26 No.663 北米では、トヨタが2006年にTexas工場 (年産能力20万台) を稼動、2007年には富士重工のSIAでCamryの委託 生産 (10万台) を開始、メキシコ工場の年産能力も3万台から5万台に拡充した。2008年にはカナダ第2工場 (15万 台)、2010年頃にはMississippi工場 (15万台) を稼動する。 日産は、2007年にメキシコのAguascalientes工場の年産能力を20万台から35万台に拡充した。ホンダは、2008年 にIndiana工場 (20万台) で生産を開始、カナダ完成車工場近隣のエンジン工場 (20万基) を稼動する。 これら、北米における日系自動車メーカーの生産拡大に対応し、日系部品メーカーも新工場建設や設備増強によ り、生産体制を拡充している。一方、北米市場の縮小で収益性が悪化した日系部品メーカーも多く、生産拠点集約 やメキシコへの生産移管等も行われている。 以下は、北米での日系自動車部品メーカーの最近動向の概要である (収録対象は、2008年3月上旬までの約1年 間)。 ホンダIndiana新工場とトヨタMississippi新工場への、供給拠点構築が進展 新規生産拠点と新工場建設では、ホンダとトヨタの新工場への供給拠点構築が進展中。オカモトは内装材、ケーヒ ンは燃料供給製品・空調用製品、テイエステックはシートの生産拠点を新設、いずれもホンダのIndiana新工場に供 給する。 豊田合成は内外装樹脂部品の新工場、トヨタ車体は米国初の生産子会社を設立し、トヨタのMississippi新工場に 供給する。トヨタ紡織とニフコもトヨタ向けに新工場を新設する。 この他、イビデンがディーゼルエンジン用DPF (日系部品メーカー初)、協豊製作所がプレス部品 (初の海外拠点) の米国生産を開始する。 日系自動車部品メーカーの米国での動き:新規生産拠点・新工場の構築 (2008年 3月上旬までの約 1年を中心とする動向で、配列は企業名 50音順) ■イビデン:Ford 向け DPF の米国生産を、2009年までに開始 イビデンは、07年 5月、ディーゼルエンジン用 DPF の米国生産を09年までに開始すると発表した (日本の DPF メーカーの米国現地生産は初)。現在、工場用地を選定中。当初は Ford に供給するが、その他メーカーへの供 給も視野。現在は日本から輸出している Ford 向け出荷額は、07年 3月期で 100億円程度。 ■オカモト:月産 80万m の内装材工場が2008年に稼動、ホンダ Indiana 工場等に供給 オカモトは、07年 7月、Ohio 州に内装材の Okamoto Sandusky Manufacturing LLC を設立した。資本金は 500万ドルで、米国現地法人 Okamoto U.S.A. が全額出資。08年 8月稼動予定の新工場で、月間 80万m の内 装材を生産する。主に座席や天井、パネル用で、ホンダの Indiana 新工場に供給し、新たな販売先も開拓する。 ■協豊製作所:プレス部品工場を新設、NUMMI に供給 協豊製作所は、California 州 Stockton 市に、初の海外プレス部品工場、Kyoho Manufacturing California を 設立した。08年 1月から、溶接加工を主体とする自動車ボデー部品を、NUMMI に供給する。09年には、大型プレ ス機も導入し、プレスから溶接まで一貫生産する。総投資額は 87億円。 ■ケーヒン:ホンダ Indiana 工場への、燃料供給製品・空調用製品の供給拠点を新設 ケーヒンは、07年春、燃料供給製品と空調用製品を生産する Keihin Michigan Manufacturing, LLC. を Michigan 州に設立した。資本金は 1,000万ドルで、Keihin Indiana Precision Technology, Inc. (ケーヒンが 74.08% 保有) が全額出資。年産能力はインテークマニホールド 68万台、HVAC 20万台で、08年秋に稼動予定。 ホンダの Indiana 新工場に供給する。 http://www.marklines.com/ja/report/rep663_200804 1/9 2016/4/5 北米の日系部品メーカ ー:ホン ダとトヨタの新工場向けに生産体制拡充 マークラ イ ン ズ 自動車産業ポータル ■神戸製鋼所:高機能コーティングの受託加工を開始 神戸製鋼所は、Illinois 州 Buffaro Grove 市に KOBELCO Advanced Coating (America), Inc. を設立、PVD (物理的蒸着) 装置を使った高機能硬質膜コーティングの受託加工を07年 10月に開始した。資本金は 300万ド ル。PVD コーティングは部品寿命を 2~10倍程向上でき、エンジン部品等に欧州メーカーの高級車が採用、日系 メーカーの採用も増加する見込み。2010年までに日米両国での受託加工売上を、07年の 3億円から、20億円に 拡大する計画。 ■積水化学:合わせガラス用中間膜を、米国で量産 積水化学は、07年10月、合わせガラス用中間膜の量産を、SEKISUI S-LEC AMERICA, LLC. (Kentucky 州) で開始した。合わせガラスに挟み込む通常中間膜と遮音中間膜を、年間 600万台分生産し、日系自動車メーカー 向けに供給する。総投資額は約 50億円。納期の大幅短縮など (約 4週間から数日間に短縮)、現地生産化の効 果を活かして、北米での中間膜シェアを 2010年度末には 30% に引き上げる計画 (06年度は 22%)。 ■テイエステック:ホンダ Indiana 工場向けに、自動車用シート工場を新設 テイエステックは、07年 4月、Indiana 州に自動車用シートを生産する TS TECH INDIANA, LLC を設立した (資本金は 1,000万ドル)。ホンダの Indiana 新工場稼動に対応、08年秋に年 20万台分の生産を開始する。投資 額は 1,750万ドル。2011年度の売上高見込みは 1億 5,000万ドル。 ■豊田合成:トヨタ Mississippi 新工場向けに、内外装樹脂部品の新工場を設立 豊田合成は、TG Missouri Corporation の内外装樹脂部品の新工場を Mississippi 州 Batesville 市に新設、 2010年に稼動する。トヨタが Mississippi 新工場で生産する Highlander 向けに、年 15万台分のインストルメント パネル周辺部品、コンソールボックス、ラジエータグリル等を生産する。投資額は 21億円。2010年に 34億円の売 上高を見込む。 ■トヨタ車体:米国初の生産子会社を設立、トヨタ Mississippi 工場近隣に工場建設 トヨタ車体は、07年 8月、米国初の生産子会社、プレス・溶接部品と樹脂部品を生産する Auto Parts Manufacturing Mississippi Inc. を設立した。資本金は 64億円で、トヨタ車体が全額出資。投資額は約 220億 円。2010年に稼動するトヨタの Mississippi 工場の近接地、Baldwin 市に工場を新設、2010年頃に生産を開始す る。2010年度の売上見込みは 180億円。 ■豊田通商:長谷虎紡績と共同で高級車用タフトカーペットを生産 豊田通商は、07年 7月、長谷虎紡績と共同で、Tennessee 州 Chattanooga 市に、高級車用タフトカーペットを 生産する TUFTORA AUTOMOTIVE CARPET INC. を設立した。資本金は約 2億 4,000万円で、豊田通商が 60%、長谷虎紡績が 40% 出資。年産能力 250万㎡ の工場は、08年 5月に稼動予定。現地日系自動車メーカー向 けに、08年は 4億 8,000万円の売上を目指す。工場は既設工場の一部を賃借し、設備を含めて当初費用は約 4 億 2,000万円。 ■トヨタ紡織:トヨタの Highlander 向け工場と、Sienna 向け工場を建設 トヨタ紡織は、07年 9月、Mississippi 州 Fulton 市に、Toyota Boshoku Mississippi, LLC を設立した。新工場 を建設し、2010年から自動車用シート、ドアトリム、フロアカーペットを生産 (年産能力 15万セット)、全量をトヨタが 現地生産する予定の Highlander 向けに供給し、年間売上高 250~260億円を計画。投資額は約 92億円。資本 金は約 61億円で、トヨタ紡織の北米統括会社が全額出資。 トヨタ紡織は、07年 11月、Indiana 州 Princeton 市に、内装部品を生産する Toyota Boshoku Indiana, LLC を 設立した。資本金は 4,000万ドル で、トヨタ紡織の北米事業統括会社が全額出資。5,700万ドル を投じて工場を 新設し、トヨタが現地生産する Sienna 用のシートフレームとシートウレタン生産を 2010年に開始、隣接するトヨタ 紡織の子会社 Total Interior Systems-America, LLC に納品する。年産能力は 17万セット。 ■ハイレックス:現代自動車向けに、ウインドレギュレーターの新工場を建設 ハイレックスコーポレーションは、現代自動車向けのウインドレギュレーター工場を米国南部に建設し、09年夏ま でに稼動させる (投資額は約 8億円)。新工場は、韓国での合弁生産会社 DAE DONG HI-LEX Inc. (大同ハイ レックス) の子会社とする予定。現代自動車の Alabama 工場と、09年に稼動する起亜自動車の Georgia 工場に 供給する。2010年度以降、30億円の売上を見込む。 ■ニフコ:トヨタ向けのプラスチックファスナーを生産 ニフコは、07年 3月、Kentucky 州に Nifco North America Inc. を設立した (資本金は約 10億円)。08年春稼 http://www.marklines.com/ja/report/rep663_200804 2/9 2016/4/5 北米の日系部品メーカ ー:ホン ダとトヨタの新工場向けに生産体制拡充 マークラ イ ン ズ 自動車産業ポータル 動予定で新工場を建設、主にトヨタ向けに工業用プラスチックファスナーを生産する。24時間稼動が可能な自動化 ラインを導入し、生産コストを従来より 3割削減する。総投資額は 15億円。 ■三ツ知:カスタムファスナー工場を建設 三ツ知は、販売子会社がある Tennessee 州に、自動車用カスタムファスナー (留め金) 工場を建設、08年 6月 頃に稼動する。総投資額は約 3億 2,000万円。日系自動車部品メーカー等に供給し、年間 1億 2,000万円の売 上を目指す。 資料:各社広報資料、各紙報道 設備拡充と生産品目拡大の動き:内製化も進展 設備拡充では、アイシン精機がAT用湿式摩擦材、菊池プレス工業が自動車骨格部品、KYBが緩衝器、小糸製作 所がヘッドランプ、田中精密工業が鉄製ロッカーアーム、TBKがエンジン用ポンプ、東洋ゴムがタイヤ、日信工業が アルミ製ナックルとABSとVSA、日本特殊陶業がスパークプラグ、ムロコーポが精密プレス部品、ヨコオが車載通信機 器の生産体制を拡充する。 生産品目拡大では、イイダ産業が鋼板補強材、大同メタル工業が軸受のブッシュやスラストワッシャー、日本発条 が高機能自動車シート部品、三菱重工業が3次元スクロールコンプレッサーの生産を新たに開始する。 この他に、内製率を引き上げる動きも多く、エクセディがトルコン用アルミダイカスト製品、ジェイテクトがステアリング 用アルミダイカスト部品、ヨロズがサスペンション用プレス部品を内製化する。 日系自動車部品メーカーの米国での動き:生産能力と生産品目の拡充 (2008年 3月上旬までの約 1年を中心とする動向で、配列は企業名 50音順) ■アイシン精機:AT用湿式摩擦材等の生産能力を 50% 拡充 アイシン精機は、AISIN CHEMICAL INDIANA, LLC で、07年 6月から自動車用制振材と AT用湿式摩擦材を 生産、トヨタ自動車や関連会社の AW NORTH CAROLINA, INC. 等に供給している。09年度売上見込みは約 20百万ドル (約 24億円)。2012年度までに、生産ライン増設や生産効率向上により、生産能力を約 50% 引き上げ る計画 (07年 12月発表)。 ■イイダ産業:鋼板補強材の専用ラインを新設 イイダ産業は、07年 9月、OROTEX CORPORATION (Michigan州) の既存工場内に専用ラインを新設、自動 車用鋼板補強材 (ドアパネル等の内側に貼付する樹脂製補強材) 生産を開始した。日系自動車メーカーに供給 する。投資額は 5,000万円。既存部品も増産して、09年を目処に、06年比 1.5倍の現地売上高 15億円を見込 む。 ■エクセディ:アルミダイカスト設備を導入、トルコン機軸部品を内製化 エクセディは、EXEDY America Corporation の工場にアルミダイカスト生産設備を導入、外注していたトルコン 機軸部品のステーター (固定翼) を内製化する (08年 3月発表)。08年度は 100万個、2010年までに 200万個の 生産体制とする計画。内製率を高め、物流コスト等を削減して、最大の供給先 Ford の不振に伴う業績悪化を補 う。総投資額は約 20億円。 ■菊池プレス工業:ホンダ Indiana 工場向けに、自動車骨格部品の生産能力を 20万台分拡充 菊池プレス工業は、31.3% 出資している Ohio 州 Jefferson Industries Corporation の工場設備を拡張、自動 車骨格部品の年産能力を約 20万台分増やす (約 2,200万ドルを投じて、大型プレス機や溶接ラインを増設)。08 年秋に稼動予定のホンダ Indiana 新工場で生産する Civic 向けとされる。 ■KYB:緩衝器の増産投資を圧縮、年産 880万本体制に KYB は、08年 3月までに予定していた KYB Manufacturing North America Inc. の増産投資を 5億円減額し た。景気減速感が強まり、受注も横ばいに転じ始めたため。建屋と生産ライン 4本の増設で (当初計画は 8本増 設)、投資額を 26億円に抑えた (当初計画は 31億円)。増産投資後の緩衝器生産体制は、年産 880万本 (それま での 660万本体制から 33% 増)。 ■小糸製作所:米国でのヘッドランプ年産能力を 60万台拡充、330万台に 小糸製作所は、08年 1月、子会社の North American Lighting, Inc. の Paris 工場 (Illinois州) の生産ライン を増設し、ヘッドランプ年産能力を 120万台分から 180万台分に拡充した (米国全体では 330万台分に拡大)。日 系自動車メーカーを中心とした需要増への対応で、投資額は 25億円程度。 http://www.marklines.com/ja/report/rep663_200804 3/9 2016/4/5 北米の日系部品メーカ ー:ホン ダとトヨタの新工場向けに生産体制拡充 マークラ イ ン ズ 自動車産業ポータル ■ジェイテクト:ステアリングのアルミダイカスト部品の内製拡大 ジェイテクトは、JTEKT AUTOMOTIVE TENNESSEE-MORRISTOWN, INC. の工場に、ダイカストの生産ライ ンを増強し (投資額は約 10億円)、ステアリング用アルミダイカスト部品の内製を拡大する。新ラインは 08年に稼動 予定で、現在は 5% 以下の同部品の内製比率を、約 20% に引き上げる。将来は、内製化率を 50~60% として、利 益率向上と部品調達の安定化を図る。 ■田中精密工業:鉄製ロッカーアームを月 40万台生産 田中精密工業は、ホンダの V6 エンジン向けに増産予定のロッカーアーム仕様を、アルミ製から鉄製に変更す る。子会社の F.T. Precision, Inc. (Ohio州) に 10億円を投資し、鉄に対応した設備を導入、09年春に生産ライ ンを立ち上げる。立ち上げ時の生産規模は月産 40万台だが、さらに増強する計画。 ■大同メタル工業:軸受部品の生産品目を拡大 大同メタル工業は、現地子会社傘下の Daido Metal Bellfontaine, LLC (Ohio州) で、08年半ばから自動車用 軸受のブッシュやスラストワッシャーの生産を新たに開始する。米国 3社からの受注増に加え、日系メーカーからの 受注も増加しているため。09年売上高を 58億円に増やす計画 (07年実績は 33億円規模)。 ■TBK:エンジン用の水・油ポンプ生産を 8倍増 TBK は、Indiana 州の空き工場を購入し、同州の既存工場を移転、08年 5月にもエンジン用の水・油ポンプ生産 を開始する。2010年の排出ガス規制対応需要で、既存工場では生産能力が不足するため。2010年 3月までに、 ポンプ生産量を、現在の約 8倍、年間 40万個に拡大する計画 (総投資額 18億円)。主に、DMAX (いすずと GM のエンジン合弁メーカー), Cummins Inc., Caterpillar 等に供給する。 ■東亜工業:ハイテン材加工向けに、プレス能力を 4割拡充 東亜工業は、08年 1月、Indiana 州の TOA (USA) LLC のプレス加工能力を約 4割拡充した。軽量で強度の高 いハイテン材 (高張力鋼板) 加工用に、加圧能力 3,000t と 800t のトランスファープレス機を導入。主要生産品 目は、富士重/トヨタ向けのサブフレームアッシーやクロスメンバーコンプル等のサスペンション部品と骨格部品。総 投資額は約 20億円。 ■東洋ゴム:タイヤの年産能力を 330万本に 1.5倍増、さらに第 2工場と第 3工場を増設 東洋ゴム工業は、Toyo Tire North America (Georgia 州) に 2億 3,000万ドルを投じ、 2013年を目処に年産 能力 (乗用車用タイヤベース) を現在の 3倍超の 730万本に拡充する (07年 7月発表)。 先ず、既存工場で新ラインを増設し、09年には年産能力を現在の 1.5倍の 330万本とする。拡充分は日系タイヤ メーカーへの OEM 供給も検討する。次いで、2010年に第 2 工場、2012年に第 3 工場を建設し、トラック・バス用 も含めたフルライン生産体制とする。2010年には米国販売 1,000万本超を目指す (06年は 700万本)。 ■日信工業:Georgia 工場を 2倍に拡張、Ohio 工場も年産能力増強 日信工業は、08年 10月までに Nissin Brake Georgia, Inc. の工場を現状の 2倍に拡張し、Nissin Brake Ohio, Inc. からアルミ製ナックルの鋳造・加工設備を移管、年産量を現状の 160万個から 240万個に増やす。大 型キャリパー生産も開始し (従来は日本から輸出)、年産 120万個を計画。 Nissin Brake Ohio, Inc. は、07年 9月投入のホンダ新型 Accord の立ち上げに対応し、ABS (横滑り防止装 置)、VSA (車両挙動安定化システム) 合計の年産量を、34万個から 50万個に引き上げた。 ■日本特殊陶業:スパークプラグの年産能力を 6,000万本に、1.5倍増 日本特殊陶業は、07年 4月、子会社の NGK Spark Plugs. (USA) Inc. の West Virginia 工場内に、米国で 2 ヶ所目のスパークプラグ工場を着工した。08年 6月に稼動予定。年産能力は 2,000万本。投資額は 17億円。日系 を含む現地自動車工場向け需要増に対応し、補修市場シェアも拡大する。(06年度の米国販売は 1億本強で、既 存の California 工場の年産量は 4,000万本)。 ■日本発条:アクティブヘッドレスト機構用の高機能自動車シート部品を生産開始 日本発条は、子会社 NHK Seating of America Inc. (Indiana州) に、高機能自動車シート部品の生産設備を導 入する (投資額 16億円)。08年中に、トヨタ等と共同開発したアクティブヘッドレストの機構部品を組み込んだシー ト骨格の生産を開始し、現地日系メーカーに納入する。 ■増田製作所:ホンダ向け小物プレス部品 20万台分を増産 増田製作所は、Indiana 州の共同出資拠点、TOMASCO Indiana LLC で (出資比率は、増田 65%、丸順 10%、 ベステックスキョーエイ 10%、その他 15%)、フューエルフィラーパイプやヒンジ類等の小物プレス部品を増産する。 http://www.marklines.com/ja/report/rep663_200804 4/9 2016/4/5 北米の日系部品メーカ ー:ホン ダとトヨタの新工場向けに生産体制拡充 マークラ イ ン ズ 自動車産業ポータル 増産規模は、08年秋に稼動するホンダの Indiana 新工場に対応し、約 20万台分。 ■三菱重工業:カーエアコン用 3次元スクロールコンプレッサー生産を開始 三菱重工業は、Mitsubishi Heavy Industries Climate Control Inc. (Indiana 州) に 約 5億円を投じ、カーエ アコン基幹部品の 3次元スクロールコンプレッサーの生産体制を整える。年産能力は 13万台で、08年度に生産を 開始する。 ■ムロコーポ:精密プレス部品の生産能力を 2割拡充 ムロコーポレーションは、Murotech Ohio Corporation (MTO) の精密プレス部品生産能力を、08年 5月を目処 に 2割拡充する。MTO は、変速機やエンジンの部品接合部にはさむワッシャーやシム類等の鍛造品を生産、ホン ダ向け売上が約 5割を占めるが、今後は、トヨタや、その系列部品メーカー等への販路拡大も目指す。 ■八千代工業: Indiana 州でプレス部品の一貫生産を開始、樹脂製燃料タンク工場も新設 八千代工業は、ホンダの Indiana 新工場に対応するため、Yachiyo Manufacturing of Alabama LLC (YMA) に、08年 1月、ルーフパネルなど車体用プレス部品の一貫生産体制を整えた (2,700万ドルを投じて建屋を増設、 2台のプレス機を導入)。カナダでプレス加工し、Alabama で溶接する体制に比べ、物流費の削減が大きい。 YMA に、鉄製より 10~25% 軽く、成形も容易で採用が拡大している樹脂製燃料タンクの新工場も建設する。建 屋と設備を合わせた投資額は 1,600万ドル。09年 1月に稼動予定で、年産能力は 20万台。 ■ヨコオ:車載通信機器の生産能力を大幅拡大 ヨコオは、07年 7月、Ohio 州 Hilliard 市の Yokowo Manufacturing of America LLC を、同市内の新拠点に 移転、衛星デジタルラジオ (SDARS) 用アンテナ、複合マイクロアンテナ、GPS アンテナ等の車載通信機器の生産 能力を大幅拡大した。総投資額は約 80万ドル。車載通信機器事業の北米売上高を、06年度の 20億円から、09 年度に 50億円に拡大する計画。 ■ヨロズ:研究開発体制を強化、小物プレス部品の生産/販売も開始 ヨロズは、北米での研究開発体制を強化し、08年を目処に北米向けサスペンションの試作品製作や性能試験の 一部を日本から移管する。ホンダ等の日系メーカーが現地の開発機能を強化し、GM との取引も増えているため。 07年中に Yorozu America の研究開発要員を 5人から 10人に倍増、09年には 20人にまで増員する。 ヨロズの、Yorozu Automotive Mississippi は、外部調達してきた小物プレス部品生産も07年夏に開始した。ブ ラケットや、シャシーの補強部材のレインホース等も生産して内製率を引き上げるとともに、これらの構成部品単位 でも拡販して、日産 Canton 工場の減産分を補填する計画 (Yorozu Automotive Tennessee からタンデムプレス 機等を移設した)。 資料:各社広報資料、各紙報道 曙ブレーキ/カルソニックカンセイ等が生産拠点集約、鬼怒川ゴムはアジアに一部移管 生産拠点の集約や移管、米国部品メーカーの買収、米国部品メーカーとの合弁解消等の事業再編も少なくない。 曙ブレーキ/カルソニックカンセイ/ダイヤモンド電機/西川ゴム/リケンが、米国内の一部の工場を閉鎖し、生産拠 点を集約。トピー工業は子会社を集約し、乗用車アルミホイール事業からは撤退した。鬼怒川ゴムは生産品目の3割 をアジアに移管する。 住友金属工業は米国 Norton Manufacturing を住友商事と共同で、双日は Plastic Trim を中国敏實集団と共同 で買収。芦森工業は Delphi との合弁生産を解消した (業務提携は維持)。 日系自動車部品メーカーの米国での動き:買収・合併・撤退等の事業再編 (2008年 3月上旬までの約 1年を中心とする動向で、配列は企業名 50音順) ■曙ブレーキ:北米事業統括会社に伊藤忠が資本参画、生産を 2拠点に集約 曙ブレーキは、07年 3月、北米事業統括会社 Akebono Corporation (North America) (ACNA) への伊藤忠グ ループの出資が完了したと発表した。伊藤忠グループが 40% を保有していた Amak Brake LLC (ACNAの子会 社) の持分を ACNA が買い取り、同時に第三者割り当て増資により ACNA に伊藤忠グループが 20% 出資した。 北米事業の経営資源拡充と、物流事業における伊藤忠の機能活用による効率化が狙い。 曙ブレーキは、米国の生産拠点を 3拠点から 2拠点に集約する。Kentucky 州の Amtec Brake LLC で生産し ている補修用ブレーキパッドとリビルトキャリパー製品等を、08年秋を目処に、同州の Amak Brake LLC に移管す る。Amak Brake は約 700万ドルを投じて工場を拡張、Amtec Brake は08年末までに閉鎖する。移管により、固定 http://www.marklines.com/ja/report/rep663_200804 5/9 2016/4/5 北米の日系部品メーカ ー:ホン ダとトヨタの新工場向けに生産体制拡充 マークラ イ ン ズ 自動車産業ポータル 費など年間 250万ドルのコスト削減を見込む。 ■芦森工業:Delphi との米国・メキシコでのシートベルト合弁生産契約を解消、業務提携は維持 芦森工業は、07年10月、Delphi Corporation との合弁契約を解消した。米国とメキシコで自動車用シートベルト を生産する合弁会社 DELPHI AUTOMOTIVE SYSTEMS ASHIMORI LLC. と DELPHI AUTOMOTIVE SYSTEMS ASHIMORI de MEXICO S.A. de C.V. にそれぞれ 49% 出資していたが、Delphi に約 2億 3,000万 円で持ち株を売却した。今後は独自に事業展開を目指すが、業務提携は維持し、従来通りシートベルト用部品を 日本から輸出し、Delphi の 2工場に供給する。 ■鬼怒川ゴム:車体シール部品の 3割をアジアに生産移管 鬼怒川ゴムは、08年半ばを目処に、米国子会社 TEPRO, Inc. が生産する車体シール部品の約 3割を、中国、 タイ、日本に生産移管する (TEPRO はシール部品 10種類、約 270点を生産、米国とメキシコの日産工場に供給 してきた)。形状が複雑で、加工に人手を要する部品が移管対象。人員削減を含む一連のリストラ策で年間 4~5 億円のコストを削減し、03年度から営業赤字が続く北米事業を、08年度には黒字化する計画。 ■カルソニックカンセイ:2工場を閉鎖、生産を集約して収益性改善 カルソニックカンセイは、07年前半に、排気系部品を生産する Vicksburg 工場 (Mississippi州) を閉鎖、 Manchester工場 (Tennessee州) も閉鎖し、自動車電装品の制御部品等の生産を Louisburg 工場 (Tennessee 州) に移管した。2工場の閉鎖で、米国工場の従業員の10% 弱を削減、操業度を引き上げ、日産の販売低迷の影 響で収益性が低下した北米事業の立て直しを図る。 ■住友金属工業:米国のクランクシャフト機械加工メーカーを、住友商事と共同買収 住友金属工業は、07年 8月、Ohio 州のクランクシャフト機械加工メーカー Norton Manufacturing Company Inc. を、08年末頃に買収することで、住友商事と基本合意した。買収額は 5,000万ドル (約 58億円)。住友金属が 60%、住友商事が 40% を保有する。住友金属が機械加工 (旋削、研磨、熱処理) に進出するのは、北米で、自動 車メーカーやエンジンメーカーによる機械加工工程の外製化が進んでいるため。 ■双日:中国の敏實集団と共同で、米国の外装部品メーカーを買収 双日と中国の敏實集団有限公司が米国に設立した Plastic Trim International, Inc. (PTI) は (双日が 44%、敏 實が 48% 出資)、07年 7月、外装部品メーカー Plastic Trim LLC (PTL, Ohio 州) を買収した。PTL は Ohio 州 と Michigan 州の工場で、GM 向け等にボディーサイドモールやピラー等の外装部品を生産している。今後、現地 日系メーカーとの取引や、敏實の中国工場での生産も検討する。 ■ダイヤモンド電機:Michigan 工場を閉鎖、West Virginia 工場に生産集約 ダイヤモンド電機は、Diamond Electric Mfg. Corp. の生産拠点再編の一環として、Michigan 工場を 07年 10 月に閉鎖した。米国 3社等に供給していたが、主力の自動車用大型 (一体型) 点火コイルの受注量が減少したた め。今後の生産は、West Virginia 工場に集約、製品も気筒別点火方式に対応する小型コイルを強化する。 Michigan 工場に隣接する本社は、営業や研究開発機能を強化するための拠点とする。 ■トピー工業:米国子会社 4社を 2社に集約、乗用車用アルミホイール事業からは撤退 トピー工業は、07年 3月、生産子会社 Topy Corporation と Topy International U.C.A., Inc. (建設機械用足 回り部品) を統合、全額出資の新会社 Topy America, Inc. (Kentucky州) を設立し、Topy Corporation が生産 してきた乗用車用アルミホイールからは撤退した。持株会社 Topy International, Inc. も解散し、その大型ダンプ トラック用ホイール部門も新会社に統合した。ナット、ワッシャー等の金属ファスナーを生産する Topy Precision Mfg., Inc. (Illinois州) は存続するが、日本のトピー工業の子会社の全額出資子会社とした。 ■西川ゴム:ゴムシール部品 3工場を、2工場に集約 西川ゴムは、Nishikawa Standard Company (NISCO, Indiana州) のゴムシール部品 3工場 (Indiana州) のう ち、New Haven 工場を 07年 9月に閉鎖、約 10億 8,000万円を投じて Topeka 工場の生産能力を増強する。こ れにより、年間 6億 6,000万円の収益改善を図る。 ■日立製作所:7工場の運営を統括する、自動車事業統括会社設置を検討 日立製作所は、北米に自動車事業の統括会社設置を検討中。日立の自動車部門が持っていた米国 2工場と、 旧ユニシアジェックス、トキコ、クラリオンの計 7工場の運営を統括し、法務・調達・輸送等の面で業務効率を改善 する狙い。早ければ 08年にも、Michigan 州内に設置する見込み。 ■リケン:米国 3拠点を、Michigan州 St. Johns工場に集約 http://www.marklines.com/ja/report/rep663_200804 6/9 2016/4/5 北米の日系部品メーカ ー:ホン ダとトヨタの新工場向けに生産体制拡充 マークラ イ ン ズ 自動車産業ポータル リケンのピストンリング生産子会社 Allied Ring Corporation は、07年 3月、折半出資の合弁先が、米国 Dana Corp. から独 Mahle GmbH に切り替わった。それを機に、08年中に米国内 3拠点を Michigan 州 St.Johns 工場 に集約し、生産を効率化、品質・コスト競争力を向上する。 資料:各社広報資料、各紙報道 カナダでの動き:デンソーが工場を拡張、ショーワが米国から生産移管 カナダでは、デンソーがトヨタ/ホンダの生産拡大に対応して工場を拡張し、クーリングモジュール等を生産する。シ ョーワは、油圧パワステ用ポンプの組み立てを米国からカナダに移管した。 イノアックコーポレーションは、カナダWoodbridge Foamとの提携を強化。東海理化は、カナダのシートベルト生産 拠点向けに、アジアから部品供給を拡大する。 日系自動車部品メーカーのカナダでの動き:設備増強・提携・解散等 (2008年 3月上旬までの約 1年を中心とする動向で、配列は企業名 50音順) ■イノアックコーポレーション:カナダ社と提携強化、ポリウレタンフォーム部品工場を相互利用 イノアックコーポレーションは、カナダの Woodbridge Foam Corp. (WB) との自動車用ポリウレタンフォーム事業 の提携を強化する (07年11月発表)。07年末に日米の各子会社を折半出資にし、工場を相互利用する。日本では イノアック九州の株式の 50% を WB に売却。北米では、米国 Texas 州とメキシコの WB 子会社 計 4社の株式の 50% を 20億円強で取得する。北米で新規受注したウレタンフォーム部品の供給拠点とし、08年度に 220億円の売 上を見込む。 ■ケーヒン:情報収集・窓口業務子会社を解散し、機能を米国 Michigan 州の新会社に集約 ケーヒンは、07年12月、顧客からの空調製品に関する情報収集と窓口業務機能を担う子会社 Keihin Canada Service, Inc. (KCS) を解散した。07年春に設立した、米国の Keihin Michigan Manufacturing, LLC に KCS 機 能を移管する。 ■ショーワ:油圧パワステ用ポンプの組み立てを、米国からカナダに移管 ショーワは、07年 5月、油圧パワステ用ポンプの組み立てを、米国 Ohio 州の American Showa Inc. の Blanchester 工場から、 Showa Canada (Ontario州) に移管した (建屋増築と設備導入に 12億 7,000万円を投 資)。日本からの輸出分も現地生産に切り替える。07年は 44万台を生産、09年には 148万台に引き上げる (ポン プ内部に使用する焼結部品のサイドプレートも内製化する)。Blanchester 工場は、ステアリング機構部品の生産に 特化する。 ■デンソー:Ontario 州の工場を拡張、新たにクーリングモジュール等を生産 デンソーは、Ontario 州の Denso Manufacturing Canada, Inc. の工場を現状の約 3倍の 3万平方メートルに 拡張する。07年 7月に着工、09年 1月に稼動予定。総投資額は 78億円。トヨタ/ホンダ等の現地生産拡大に対応 して、生産中のエアコンユニットに加え、ラジエーター、コンデンサ、電動ファン、およびこの 3製品を一体化したエ ンジンクーリングモジュールを生産する。2010年度の売上目標は 240百万ドル (06年度は 128百万ドル)。 ■東海理化:シートベルト生産拠点に、アジアからの部品供給を拡大 東海理化は、07年11月、カナダのシートベルト生産拠点 Quality Safety Systems Co. 向けに、アジアからの部 品供給を拡大すると発表した。製品の大半を米国の日系自動車メーカーや GM に供給しており、カナダドルの高 騰で輸出採算が悪化しているため (07年 3月期は赤字)。コスト競争力のあるタイ、フィリピン、中国から部品やサブ アセンブリーを供給し、原価低減を推進する。 資料:各社広報資料、各紙報道 メキシコでの動き:三桜工業/タカタ/日本ガイシ/日本プラスト/ブリヂストンが新工場建設 メキシコでは、低労働コストを活用する、新拠点設立や米国からの生産移管が続いている。 新工場は、三桜工業が配管部品、タカタがシートベルト部品、日本ガイシが排ガス浄化用セラミックス、リョービがダ イカスト、ブリヂストンがタイヤ、等。 米国からの生産移管は、日本プラストがハンドル部品 (工場新設立)、河西工業がサンバイザー、日本化薬がシー トベルトテンショナー用ガス発生器、パイオラックスが樹脂部品、富士通テンがカーオーディオ、等。 日系自動車部品メーカーのメキシコでの動き:生産拠点の構築・拡充等 http://www.marklines.com/ja/report/rep663_200804 7/9 2016/4/5 北米の日系部品メーカ ー:ホン ダとトヨタの新工場向けに生産体制拡充 マークラ イ ン ズ 自動車産業ポータル (2008年 3月上旬までの約 1年を中心とする動向で、配列は企業名 50音順) ■河西工業:サンバイザーの生産を、北米からメキシコに移管 河西工業は、07年秋、サンバイザーの生産をタイとメキシコに集約すると発表した。約 10億円を投じて両国の既 存工場に設備を導入し、09年を目処に生産を開始する。低コスト地域の拠点を有効活用し、コスト競争力の強化を 図る。2010年には両国合わせて年間 740万枚 (07年の 2.4倍) の生産体制を構築する。北米で生産中のサンバイ ザーは、メキシコ Guanajuato 州の内張り工場に移管。メキシコから北米・南米に供給する。 ■三桜工業:配管部品の新工場を建設 三桜工業の子会社 Sanoh Industrial de Mexico S.A. de C.V. (SANMEX) は、配管部品の新工場を建設、08 年 1月に稼動する。投資額は 6億円。燃料噴射装置レール、排ガス再循環装置 (EGR) 用パイプ等を生産する。 主に日産/ホンダなど日系自動車メーカーの北米での生産拡大に応えるが、燃料噴射装置システムメーカーを通 じて GM/Ford にも納入し、ブラジル等へも輸出する。SANMEX の 2010年度の売上高目標は 55億円 (06年度 実績の約 2倍)。 ■タカタ:シートベルト部品の新工場を建設、金属製バックルを内製化 タカタは、北東部の Monterrey 市にシートベルト部品の新工場を建設し、08年夏に稼動する。投資額は約 2,000万ドル。これまで外注していたシートベルトの金属製バックルを内製化する。GM 等からの受注が減り、収益 が悪化しているため、内製化で価格競争力を高める。月産能力は 200万セット程度。メキシコ国内の 4つのシート ベルト組み立て工場に供給。ブラジル拠点への輸出も検討する。 ■トヨタ紡織:内装品子会社 2 社を合併 トヨタ紡織は、08年 1月、内装部品を生産する Toyota Boshoku Monterrey, S.A. de C.V. (TBMO) と Araco de Mexico, S.A. de C.V. を、TBMO を存続会社として合併し、社名を TB DE MEXICO, S.A. DE C.V. に変更 した。メキシコでの事業拡大に向けた経営統括機能の強化が目的。TBMO はトヨタ Sienna 向けシートカバーを、 Araco de Mexico は GM の Chevrolet HHR/Tahoe, GMC Yukon 向けシートを生産する。 ■ニフコ:組み立て委託先に新工場建設を依頼し、成型工程も委託 ニフコは、メキシコ北部 Chihuahua 州で自動車用カップホルダー等の組み立てを委託している Intermex Manufactura De Chihuahua S.A. De C.V. に、新工場建設を依頼し、成型工程も委託する。先ず成型機を 11台 導入して07年内に稼動し、順次生産能力を高める。従来は、米国 Ohio 州の工場で成型し、Intermex が組み立 て、再び Ohio に戻して出荷していた。成型工程も Intermex に委託して、北米事業の収益改善を図る。 ■日本化薬:MGG 生産を米国からメキシコ工場へ移管 日本化薬は、07年 5月に Kayaku Safety Systems de Mexico, S.A. de C.V. を設立、米国工場 LifeSparc Inc. から、シートベルトテンショナー用ガス発生器 (MGG) の生産を移管する。08年後半に生産を開始し、北米の シートベルトメーカー等に供給する。09年末には年産能力を 2,000万個レベルに引き上げる。Life Sparc は増産 要請に人員増で対応した結果、収益が悪化しており、メキシコへの生産移管で、北米事業のコスト競争力を引き上 げる。LifeSparc は、点火具 (スクイブ) 専用の生産拠点とする。 ■日本ガイシ:ディーゼル車排ガス浄化用セラミックスの生産拠点を新設 日本ガイシは、08年1月、 Nuevo Leon 州 Monterrey 市にディーゼル車排出ガス浄化用セラミックスの新生産 拠点 (仮称) NGK Ceramics Mexico を、全額出資で設立する。当初資本金は 11億円だが、建設着工前に 40億 円に増資予定。敷地面積は約 24万㎡。日米欧でのディーゼル車排出ガス規制の強化による需要増に対応し、09 年 9月からコージェライト製 DPF と大型担体を生産する。 ■日本プラスト:ハンドル部品の新工場を設立し、米国から生産移管 日本プラストは、ハンドル部品の新工場を設立し、米国 Ohio 州の工場からハンドルの芯金生産を移管する。投 資額は 8億円。労務費の安いメキシコを活用して、北米地域の生産効率を高める。新工場の運営会社は、メキシコ の Nihon Plast Mexicana S.A. de C.V. が 90%、Ohio 州の Neaton Auto Products Manufacturing Inc. が 10%出資。鋳造機を 1台導入し、07年 6月に生産を開始。08年度売上高目標は6億 3,000万円。 ■パイオラックス:樹脂部品の生産能力を増強、米国工場から一部移管 パイオラックスは、PIOLAX, S.A. de C.V. に 4億円を投じて設備を増強し、ファスナーや、開閉部のダンパー等 の樹脂部品を増産、日産/ホンダ等の現地生産拡大に加え、GM 等からの受注増に対応する。米国 Georgia 州で 生産している樹脂・金属部品の一部も移管する。米国とメキシコ合計の 09年度の売上高目標は 75億円強 (06年 度は 62億円)。 http://www.marklines.com/ja/report/rep663_200804 8/9 2016/4/5 北米の日系部品メーカ ー:ホン ダとトヨタの新工場向けに生産体制拡充 マークラ イ ン ズ 自動車産業ポータル ■富士通テン:生産機能をメキシコ子会社に統合、米国工場は物流拠点として活用 富士通テンは、07年末までに、FUJITSU TEN CORP. OF AMERICA の Indiana 州 Rushville 工場の生産機 能を、FUJITSU TEN de MEXICO S.A. de C.V. に統合した。Rushville 工場はカーオーディオやキーレスエント リーシステムを生産していたが、収益性が悪化。生産機能をコスト面で優位なメキシコ生産拠点に集約することで、 生産効率の向上やコスト低減を図る。Rushville 工場は物流拠点とする。 ■ブリヂストン:Monterrey に完全自動化工場を稼動、Mexico City 工場は閉鎖 ブリヂストンは、07年 11月、Nuevo Leon 州 Monterrey 市のタイヤ工場の操業を開始した。建設のための投資 金額は約 2億ドル(約 230億円)。日産能力は 8,000本。部材工程から製品検査工程まで、全工程を完全自動化し た工法を、海外拠点で初採用した。高性能、超高性能タイヤ、リム径の大きな乗用車用・小型トラック用タイヤを生 産、主に北米市場に供給する。 ブリヂストン は、07年12月、Mexico City 工場を 08年下期に閉鎖すると発表した。都市部に位置し、拡張が困 難なこと、生産するトラック・バス用バイアスタイヤは廉価品で、新興国との価格競争が厳しいこと等により、閉鎖す る。今後は、付加価値の高いタイヤに経営資源を重点的に投入する方針。 ■リョービ:年産 12,000t のダイカスト工場を新設 リョービは、07年 4月、Guanajuato 州にダイカストを生産する RDCM S.R.L. de C.V. を設立。米国の生産子会 社 Ryobi Die Casting (USA), Inc. が 99.9%、北米事業統括子会社 Ryobi Holdings (USA), Inc. が 0.1%出資。 GM/Ford/日系自動車メーカーの増産に対応し、年間 12,000t 生産する。総投資額は 44百万ドル (約 51億 円)。08年 10月に稼動予定。09年に本格稼動すると、北米でのダイカスト生産能力は約 20% 増加する。 資料:各社広報資料、各紙報道 出典:マークラインズ Copyright(C)MarkLines Co., Ltd. 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