新 刊 案 内 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ティーンズのココロ通信 『えっ?平凡ですよ??』【5】 平成27年 12月 1日 発行 〒753−0075 山口市中園町7−7 月雪 はな/著 アルファポリス T/ツハ 『愚物語』 西尾 維新/著 講談社 T/ニイ TEL:083−901−1040 FAX:083−901−1144 Eメール:info@lib−yama.jp □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ 『帰宅部ボーイズ』 はらだ みずき/著 幻冬舎 山口市立中央図書館 144号 T/ハミ 『本屋って何?』 稲葉 茂勝/文 ミネルヴァ書房 T024/イシ 『学校にはない教科書』 岩波 邦明/著 岩波書店 T159/イク 『達人たちの夢の叶えかた』 恋物語 神木 隆之介/著 マガジンハウス T281/カリ 『18きっぷ』 朝日新聞社/著 朝日新聞出版 T371/シユ 『あっ!妄想グルメだ!』 いとう りえこ/著 KADOKAWA T596/イリ 『女騎士さん、ジャスコ行こうよ』【3】【4】 伊藤 ヒロ/著 KADOKAWA TB/イヒ 『0能者ミナト』【9】 葉山 透/著 KADOKAWA TB/ハト 『闇の炎』 クリス ダレーシー/著 竹書房 TF/タク 『鏡の世界』 コルネーリア フンケ/著 WAVE出版 TF/フコ 風も冷たくなり、気がつけばカレンダーは12月。 今年も残り少なくなってきました。今年は、どんな1年 でしたか? テーマにあわせて、色々な本を紹介しまし たが、気になる本と出会えましたか? たくさん本を読 んだ人もいれば、なかなか読書の時間がとれなかった人 もいると思います。 今年、最後のテーマは【恋物語】です。 どんな恋物語が出てくるのでしょうか?本の世界で、 色んな恋と出会ってみて下さい。 『賢者のおくりもの』 オー・ヘンリー/文 リスベート・ツヴェルガー/画 矢川 澄子/訳 富山房 E/ツリ 大変貧乏な若い夫婦は、クリスマスだというのに、プレゼントを買う お金がありません。互いに贈りたい物は決まっていました。妻は、夫の 金時計の革紐がボロボロで、人前で隠すように時間を見ているのを知っ ていました。夫は、妻がショウウインドウに飾られている、べっ甲の櫛 (くし)を、あがめるように見ていたのを知っていました。考えた末、夫 は、金時計を売り、べっ甲の櫛(くし)を買い、妻は、長い髪を売り、金 時計の鎖(くさり)を買いました。相手のためを思う気持ちこそ、最高の プレゼント。『最後の一葉』で有名なオー・ヘンリーの絵本。 (H.Y) 『わたしの恋人』 藤野 恵美/著 Tフメ(講談社) 、TB/フメ(角川文庫) まだ恋を知らない君たちへ。恋の始まりは何だろう。恋とは何だろう。 きっと君もこの物語を読むと恋がしたくなる。 高校 1 年生の龍樹は、保健室で出会った少女、せつなに恋をする。 高校生の甘く切なく、そして、ほろ苦い恋。はじめての恋をしてみま せんか?この物語を読んだ次には「ぼくの嘘」を読んでもらいたい。 恋と友情に心締め付けられるはず。 (H.K) 『サウスポー』 ジュティス・ヴィオースト/作 金原 『黄色い目の魚』 佐藤 多佳子/著 新潮社 T/サタ 16才の悟は、亡くなった父の影響で、絵を描くのが好きになった。 白い紙があったら、せっせと描いてしまう。癖(くせ)みたいなものだ。 授業中も、教科書やノートにびっしりと落書きする。でも、描くのは人 間ばかり。クラスメイトは誰もかも。それは見惚れる程に上手いのだが、 みのりだけは、どうしても描けなかった。描けないから、意識して目で 追っている。みのりの好きな人は、世の中でたった一人。それは、絵描 きの叔父で、彼が絵を描いているのをそっと見ているのが好き。絵を描 くのが好きな悟と、絵を描く人が好きなみのりが、惹かれあっていく気 持ちの甘く切ない物語。 (H.Y) 『バンドマンの恋人になる方法』 大槻 ケンヂ/著 インデックス・コミュニケーションズ T914/オケ バンド「筋肉少女帯」のボーカル、大槻ケンヂが贈る、モテマニュア ル(?)本。これを読むと、モテるのか? はたまたバンドマンの恋人に なれるのか?恋の悩みを解決してくそうな一冊。 「色恋篇」 「男のキモチ篇」 「人生指南篇」などの4部構成になってい る。恋の悩みだけでなく、何かにモヤモヤしている人も読めば、きっと 元気になれる言葉が見つかるかも? (H.K) 瑞人/訳 はた こうしろう/絵 文溪堂 E/ハコ お互い気になっているのに素直になれなくて、ついつい悪態をついて しまう、強がる女の子(ジャネット)に、素直になれない男の子(リチャ ード)。そんなふたりのココロが、手紙のやりとりを通じて、だんだん 近づいて・・・・。ひねくれてしまうのは恋の常。いくつになっても恋 はほろにがく甘いものなのです。 金原瑞人さんの絶妙な訳と、はたこうしろうさんの鉛筆でサラサラと 描かれたステキな絵。思わず笑顔になってしまう、小さな恋の往復書簡 です。 (K.M) 『ぼくは勉強が出来ない』 山田 詠美/著 T/ヤエ(新潮社) 、TB/ヤエ(新潮文庫) 17歳の秀美くんはサッカー好きの高校生。勉強は出来ないが女には モテる。ショット・バーで働く、年上の桃子さんと熱愛中。世の中のい ろんなことについて、自分の頭でしっかり考え、真正面からぶつかって いく、彼の姿が痛快でカッコいい。学校の授業では教えてもらえない貴 重な言葉がここにはあります。 『「ぼくは勉強が出来ない」で勉強してきた』 (文春文庫解説:綿矢り さ)とは、まさに言い得て妙。青春小説で恋愛小説。そして哲学小説で もある。十代のうちに読んでおきたい、そして大人になってからも読み 返したい一冊。 (K.M)
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