第4回 クレジットカードについて 1. 設問 【問1】 あなたはクレジットカード

第4回 クレジットカードについて
1. 設問
【問1】 あなたはクレジットカードに対してどのようなイメージをお持ちですか。電子マネーなどの
他の支払い(決済)ツールと比較してあなたのクレジットカードに対するイメージを教えて
ください。
【問2】 若者のクレジットカード利用について、あなたの率直な意見を教えてください。
【問3】 クレジットカードについて、若者がその特徴を把握し、正しく、賢い利用を促進するために、
どのような取組(広報、教育、その他施策)が効果的だと思いますか。理由も含めてお書
きください。
2. 設問の背景
クレジットカードは、その特徴を把握し、正しく、賢く利用することにより、消費者
の生活が便利になるだけではなく、現金保有の場合に比べ、盗難時のリスク回避ができ
るなど、より充実した消費生活を送ることができるというメリットがある。
近年、我が国のクレジットカード取引はインターネット取引の普及や税金の支払いに
もクレジットカードが利用できるようになるなど着実な増加を示してきているものの、
我が国の最終消費支出に占めるクレジットカードの決済率は約 16%で諸外国に比べると
利用率はまだまだ低い状況にある。
ある調査では心理面の不安からクレジットカードを利用しないというデータも出てお
り、その心理面の不安が親から子に引き継がれることにより、若年層ではクレジットカ
ードに触れる前からすでに「怖い」
「借金」等のマイナスイメージが定着してしまってい
ることがクレジットカードの利用を阻害しているという見方もある。
クレジットカードの正しく、賢い利用の促進の検討に資するため、この課題を設定し
た。
3. 意見募集期間
平成 25 年 1 月 18 日∼2 月 12 日
4. 回答者数等
109 名、男性 55 名(50.5%)、女性 54 名(49.5%)、提出率 49.5%。
98
5. 問の分析
【問1】 あなたはクレジットカードに対してどのようなイメージをお持ちですか。電子マネーなどの
他の支払い(決済)ツールと比較してあなたのクレジットカードに対するイメージを教えて
ください。
■全体的な傾向
「便利だけど、使い過ぎ、紛失や犯罪リスクなどで不安」と回答したのが
36.6%。次いで「非常に機能的で、電子マネー等よりも便利」は 28.4%、
「電子マネーの方が安心」13.4%であった。
0.0%
20.0%
40.0%
非常に機能的で、電子マネー等よりも便利
28.4%
便利だけど、使い過ぎ、紛失や犯罪リスクなどで不安
36.6%
電子マネーの方が安心
13.4%
使ったことがない、わからない、不要
5.2%
社会人や大人が持つもの
9.0%
高額な買物に便利
2.2%
借金に近いイメージ
3.0%
審査が厳しい
2.2%
■男女別の回答
0.0%
20.0%
非常に機能的で、電子マネー等よりも便利
22.7%
13.2%
13.6%
電子マネーの方が安心
4.4%
6.1%
使ったことがない、わからない、不要
7.4%
社会人や大人が持つもの
借金に近いイメージ
審査が厳しい
33.8%
35.3%
37.9%
便利だけど、使い過ぎ、紛失や犯罪リスクなどで不安
高額な買物に便利
40.0%
10.6%
1.5%
3.0%
1.5%
0.0%
4.4%
4.5%
99
■職業別の回答
上段:件
下段:%
全体
学生
正規職員
職業 非正規職員
家事従事者
無業者
非常に機
能的で、
実合計 電子マ
ネー等よ
りも便利
134
100.0%
57
100.0%
26
100.0%
23
100.0%
3
100.0%
0
0.0%
38
28.4%
15
26.3%
11
42.3%
10
43.5%
2
66.7%
0
0.0%
便利だけ
ど、使い
電子マ
過ぎ、紛
ネーの方
失や犯罪
が安心
リスクなど
で不安
49
36.6%
22
38.6%
15
57.7%
11
47.8%
1
33.3%
0
0.0%
18
13.4%
11
19.3%
4
15.4%
3
13.0%
0
0.0%
0
0.0%
100
使ったこと
社会人や
借金に近
がない、
高額な買
審査が厳
大人が持
いイメー
わからな
物に便利
しい
つもの
ジ
い、不要
7
5.2%
4
7.0%
1
3.8%
2
8.7%
0
0.0%
0
0.0%
12
9.0%
10
17.5%
0
0.0%
2
8.7%
0
0.0%
0
0.0%
3
2.2%
2
3.5%
0
0.0%
1
4.3%
0
0.0%
0
0.0%
4
3.0%
3
5.3%
0
0.0%
1
4.3%
0
0.0%
0
0.0%
3
2.2%
2
3.5%
0
0.0%
1
4.3%
0
0.0%
0
0.0%
【提出された主な意見の要旨】
◆クレジットカードに対するイメージ
○非常に機能的で、電子マネー等よりも便利
・ クレジットカードは既に何回も利用しており、自分自身でメリットを強く感じている。
ネット決済に有効である。使いすぎなどに気を付ければ、非常に有意義なツールだ。
電子マネーはまだまだ対応していないところも多い。
(男性・27 歳・自営業・自由業)
・ クレジットカードは非常に安全で便利なツールだ。こんなに便利なものはほかにはな
い。(女性・29 歳・家事に従事)
・ 現金を持ち合わせていなくてもその場での会計自体はできるため、いくら必要かを考
えて事前に現金を持ち出しておくこともない。想定外の出費にもスマートに対応でき
る。(男性・20 歳・大学生)
・ 電子マネーなどと同じ感覚で使っており、便利だ。(女性・24 歳・大学生)
・ ポイントも付くし、大変便利なサービスだ。地方では電子マネーはほとんど普及して
いないので、クレジットカードの方が使いやすい。
(男性・29 歳・正規の職員・従業員)
・ 便利で簡単で、ポイントが貯まるなどのメリットやお得感もある。電子マネーと違っ
てチャージする手間も省け、支出もわかりやすい。
(女性・25 歳・派遣社員・契約社員)
・ ネットショッピングや飛行機のチケット購入などネットでの買い物などには非常に便
利である。(男性・20 歳・大学生)
・ 支払いをするときにポイントが付く。現金よりも少しだけお得である。手元に現金が
なくても買い物できる。(女性・23 歳・家事に従事)
・ 便利でポイントが貯まる。銀行より早く金利換算すると率が良い。明細が家計簿代わ
りになる。(女性・28 歳・正規の職員・従業員)
・ 使えるお店が多いので便利。ポイントをためやすい。暗証番号などセキュリティがし
っかりしているので、紛失しない限り安心。(女性・29 歳・正規の職員・従業員)
・ カード利用によるポイント付与や各種割引などが充実している。
(男性・25 歳・自営業・
自由業)
・ 公共料金、ローンをクレジット払いしたら沢山ポイントがついてきてお得だ。(男性・
17 歳・高校生)
・ 実際にクレジットカードをよく使うし、良い印象を持っている。少々高い買い物でも
使えて便利。インターネット通販等も含め、あらゆる店で決済に使える。電子マネー
でそうした使い方ができるものは少ない。(男性・19 歳・大学生)
・ 非常に便利だ。一枚所持していれば、多額の現金を持ち歩く必要がないので、とても
重宝する。作成には審査が必要なので、ある種の身分証明としても機能している。万
が一紛失してしまっても、即座に使用停止の措置を取れば、被害を最小に抑えること
もできる。海外でもカードがあれば現金を持ち歩くよりはるかに安全に観光が行える。
(女性・25 歳・自営業・自由業)
○便利だけど、使い過ぎ、紛失や犯罪リスクなどで不安
・ クレジットカードは残金を確認することができないため、使用しすぎる恐れがある。
101
海外でも使用できる点は、電子マネーよりも便利である。
(女性・23 歳・専門学校など
その他の学校の学生)
・ 便利だけど、落としたら怖い。(男性・23 歳・正規の職員・従業員)
・ ホテルなどに宿泊する際は「前金」などを取られないで済む。ポイントで決算を相殺
したり現金還元や電子マネーに変換できたりして便利である反面、気をつけないと使
いすぎて支払いが大変になる。(女性・27 歳・家業の手伝い)
・ 購入限度が、生活必要費以上なので、便利だけど怖い。(女性・17 歳・高校生)
・ 海外旅行や海外勤務などで、便利に使えるが、電子マネーのような限度がなく、手持
ち以上の買い物をしてしまう。(男性・27 歳・自営業・自由業)
・ 手持ちの現金が減るわけではないので、自分のお金を使用したことを認識しておかな
いと、あとでとんでもないことになる。(女性・29 歳・正規の職員・従業員)
・ 使い方に気をつけないと借金地獄の始まる原因だ。(男性・21 歳・大学生)
・ お金を使っている感覚が薄れ、使いすぎてしまわないか心配である。
(男性・25 歳・正
規の職員・従業員)
・ カードを落としてしまい他の人の手に渡ってしまったり、インターネットを利用して
支払いをする際に不正に使われたりすると、こわい。海外では、特に紛失や使う場所
に注意している。(女性・26 歳・正規の職員・従業員)
・ 現金を払うわけではないので知らず知らずのうちに、使いすぎてしまうこともある。
使い方には注意が必要だ。(男性・16 歳・高校生)
○電子マネーの方が安心
・ 海外でスキミングの被害にあったことがある。(女性・28 歳・正規の職員・従業員)
・ 電子マネーは現金の代用のような感じでお手軽なイメージがする。
(女性・29 歳・派遣
社員・契約社員)
・ クレジットカードの方が電子マネーより実体がない不安感を抱かせる。
(男性・24 歳・
専門学校などその他の学校の学生)
・ 紛失による経済的損失が少ない電子マネーの方が安心である。
(男性・22 歳・正規の職
員・従業員)
・ スキミングなどの犯罪被害に会う危険やカード破産になるイメージを持っていた。電
子マネーは現金をチャージして利用するので、利用上限金額が低い金額になるので、
盗難被害や使い過ぎに対して安全なイメージがある。
(男性・28 歳・正規の職員・従業
員)
・ 電子マネーは先にチャージしてから使うので、チャージが切れたら、
「今週は使い過ぎ
たから少し買い物は控えよう」などとなる。(男性・19 歳・大学生)
・ 落としたり紛失したりしたら悪用される危険がある。支払日に口座へ入金が遅れたら
延滞金がつく。リボ払いなどにしたら手数料や金利がかかる。
(女性・28 歳・家事に従
事)
・ 電子マネーは基本的にチャージ金額を超えて使うことができないが、クレジットカー
ドは限度額まで使えてしまうので判断が難しい。(女性・17 歳・高校生)
102
・
クレジットカードは月末などにまとめて口座から引き落とされるのでお金を使ったと
いう意識が薄らぐのではないか。また悪用されたときに被害が大きくなりやすい。
(男
性・14 歳・中学生)
○使ったことがない、わからない、不要
・ 使ったことはない。(男性・25 歳・家業の手伝い)
・ クレジットカードはいらない。現金で十分だ。
(女性・22 歳・大学生)
・ 持っていないし使わない。(男性・22 歳・正規の職員・従業員)
・ あまり良いイメージがない。両親も必要最低限しかクレジットを利用しない家庭で育
った。使いすぎてしまうのが怖いし、あえて必要もない。
(女性・21 歳・専門学校など
その他の学校の学生)
・ 学生で安定した収入がない場合には持たない方が良い。
(男性・20 歳・大学生)
○社会人や大人が持つもの
・ クレジットカードはやはりハードルが高い。「大人の持ち物」というイメージがある。
(男性・22 歳・パート・アルバイト)
・ 働いている人が持っているイメージ。(男性・19 歳・大学生)
・ 大人の持つもの、というイメージがある。事後決済なので、自分でしっかりと管理し
ないといけない。(男性・19 歳・大学生)
・ 大人っぽくて、都会的でおしゃれ。かっこ良い。ただ使い方には危険もついてまわる。
(男性・24 歳・大学生)
・ 使い方が難しいもの、大人が使うものだ。(女性・17 歳・高校生)
○高額な買物に便利
・ 高額の現金を持たずに高額の買い物ができるので安心。
(女性・29 歳・正規の職員・従
業員)
・ 高額の買い物をする機会が多い人が用いるというイメージがある。
(女性・18 歳・大学
生)
○借金に近いイメージ
・ クレジットは借金というイメージがある。手元にお金が無くても物を買ったりできる
感覚が強い。(女性・29 歳・派遣社員・契約社員)
・ クレジットカードに対して、あまり良いイメージがない。消費者金融やサラ金、闇金
を連想してしまう。(男性・26 歳・パート・アルバイト)
・ 要するに借金だから好きではない。(女性・16 歳・高校生)
・ 一歩間違えば借金まみれになってしまう。(女性・27 歳・パート・アルバイト)
・ お金を借りて支払うので、借金に似ている。(女性・24 歳・派遣社員・契約社員)
・ ただやはりお金を使っているという感覚にならないので、注意が必要だ。
(男性・18 歳・
大学生)
・ クレジットカードに対しては、わざわざ借金をして買い物をしているイメージがある。
リボ払いのような、現金や電子マネー決済に比べると総額での支払金額が大きくなる
仕組みが盛んに宣伝されていて、金融機関に対する印象は良くない。
(男性・21 歳・大
103
学生)
・ 分割払い、リボ払い、キャッシング等の機能を知らないまま利用するとほかの支払い
方法と違って手数料や金利がかかったり、簡単に借金を負ってしまったりする。テレ
ビCM等の広告では明るいイメージをアピールしているため不信感がある。
(女性・23
歳・正規の職員・従業員)
○審査が厳しい
・ クレジットカード審査に落ちたことがある。(男性・23 歳・正規の職員・従業員)
104
【問2】 若者のクレジットカード利用について、あなたの率直な意見を教えてください。
■全体的な傾向
「自分自身が、支払い限度、借金や自己破産等のリスクを認識すべき」が最も
多く 28.9%、
「利用すべきではない、不要、現金で十分」
(25.0%)、「自己責任
の原則で、個人の判断で利用すればよい」(20.3%)が続く。
0.0%
20.0%
自己責任の原則で、個人の判断で利用すればよい
40.0%
20.3%
親や社会が、利用限度を決めたり、分割払いをしない等の制
限やガイドラインも必要
15.6%
自分自身が、支払い限度、借金や自己破産等のリスクを認
識すべき
28.9%
利用すべきではない、不要、現金で十分
25.0%
ゲーム世代はゲーム感覚で利用
1.6%
ポイント制度につられている
3.1%
■男女別の回答
0.0%
20.0%
23.1%
自己責任の原則で、個人の判断で利用すればよい
17.5%
親や社会が、利用限度を決めたり、分割払いをしない等の制限
やガイドラインも必要
13.8%
17.5%
自分自身が、支払い限度、借金や自己破産等のリスクを認識す
べき
29.2%
28.6%
26.2%
23.8%
利用すべきではない、不要、現金で十分
ゲーム世代はゲーム感覚で利用
ポイント制度につられている
40.0%
0.0%
3.2%
3.1%
3.2%
105
■職業別の回答
上段:件
下段:%
全体
学生
正規職員
職業 非正規職員
家事従事者
無業者
親や社会
が、利用
自己責任 限度を決
の原則
めたり、
で、個人 分割払い
実合計
の判断で をしない
利用すれ 等の制限
ばよい
やガイド
ラインも
必要
120
100.0%
57
100.0%
26
100.0%
23
100.0%
3
100.0%
0
0.0%
26
19.4%
9
15.8%
8
30.8%
7
30.4%
2
66.7%
0
0.0%
20
14.9%
10
17.5%
5
19.2%
5
21.7%
0
0.0%
0
0.0%
106
自分自身
が、支払
い限度、
借金や自
己破産等
のリスクを
認識すべ
き
利用すべ
きではな
い、不要、
現金で十
分
37
27.6%
23
40.4%
8
30.8%
5
21.7%
1
33.3%
0
0.0%
32
23.9%
21
36.8%
5
19.2%
6
26.1%
0
0.0%
0
0.0%
ゲーム世
代はゲー
ム感覚で
利用
2
1.5%
1
1.8%
0
0.0%
1
4.3%
0
0.0%
0
0.0%
ポイント
制度につ
られてい
る
3
2.2%
0
0.0%
3
11.5%
0
0.0%
0
0.0%
0
0.0%
【提出された主な意見の要旨】
◆若者のクレジットカード利用について
○自己責任の原則で、個人の判断で利用すればよい
・ 好きに使えば良い。(男性・25 歳・家業の手伝い)
・ 何も疑問なくどんどん使っていけば問題ないと考える。
(男性・27 歳・自営業・自由業)
・ 若者もどんどんクレジットカードを使っていくべきだ。借金地獄に陥って苦しい目に
あうのは自分自身である。(女性・29 歳・家事に従事)
・ 多重債務などにならなければ良いのではないか。(女性・29 歳・派遣社員・契約社員)
・ 金銭感覚の備わった人であるならば、大いに利用するべきだ。高額な商品を購入する
際には大変便利な道具である。(男性・24 歳・専門学校などその他の学校の学生)
・ お金を使っていることを自覚して、正しく使う必要がある。
(男性・25 歳・正規の職員・
従業員)
・ 利用する若者が使用限度額を設けるなど、節度のある利用をすれば良いのではないか。
(男性・26 歳・パート・アルバイト)
・ 自分で家計を管理できる責任能力があるのなら問題ない。(女性・23 歳・家事に従事)
・ リスクを承知しておけば、使っても良い。
(女性・25 歳・正規の職員・従業員)
・ 経済インフラとして信頼されている以上、積極的に使うべき。むしろ、現代社会では
なくてはならないものかもしれない。
(男性・27 歳・派遣社員・契約社員)
・ 自己責任を問われる年齢(現状では 20 歳)になったら持てば良い。
(男性・26 歳・正
規の職員・従業員)
・ うまく生活の中に取り込めれば、生活が円滑になる。
(男性・29 歳・正規の職員・従業
員)
・ クレジットカードでの決済は非常に合理的であり、将来的には紙幣や硬貨に完全に取
って代わるだろう。若者のクレジットカードの利用はどんどん促進するべきである。
(男性・22 歳・大学生)
・ 若年層でも社会人や成人であれば、生活の質、幅を広げてくれる有用な物でもあるの
で、自分の財産や行動に責任を持つ、と言う意味合いも含め大いに活用していくべき
だ。(女性・25 歳・自営業・自由業)
・ 安定した収入があり、それなりの金銭感覚、経済感覚を身に着けているのであればク
レジットカードを便利に活用して良い。(男性・21 歳・大学生)
○親や社会が、利用限度を決めたり、分割払いをしない等の制限やガイドラインも必要
・ それぞれに自己責任を負わせている現状では、特に問題ないが、使用する場面で、何
かしらの注意を促すような文章が書いてあればなお良い。
(男性・27 歳・自営業・自由
業)
・ 金銭を管理するだけの能力が若者にあると親が判断すれば使用許可しても良いが、許
可することはインターネットなどで支払いを次から次へと行うようになる危険性があ
る。(女性・19 歳・大学生)
・ 18 歳以上になれば利用しても良い。大学生になれば持つ人も増えるうえ、大学生協・
107
郵便局・銀行などで勧められるケースもある。ただし、カードの使い過ぎには注意し
なくてはならないので周囲の大人がきちんと注意をしておく必要がある。(男性・21
歳・大学生)
・ 18 歳以上かつ支払能力のある労働者(アルバイト可)の使用に限定されるべきである。
クレジットカードの使用は自己責任であるが、仕組みの理解や支払額の計算ができる
事を条件に加入させるべきである。(男性・27 歳・派遣社員・契約社員)
・ 「成人」になる前の利用者には保護者の目が行きとどくようにすべき。
(男性・26 歳・
正規の職員・従業員)
・ 18 歳未満には厳格に利用を制限し、家庭で指導、管理する必要がある。
(女性・25 歳・
自営業・自由業)
・ クレジットカード会社は、カード契約時に契約者の所得や銀行口座にある預金の金額
を調査する必要がある。(男性・24 歳・正規の職員・従業員)
・ 現金を持ち歩くのも危険なので、カード支払いは良い。ただ、収入等に応じた「限度
額」の設定や暗証番号以外の本人確認が必要だ。(女性・29 歳・正規の職員・従業員)
・ 正しい使い方のガイドラインを定めるべきだ。(女性・27 歳・家業の手伝い)
・ リボ払いやキャッシングなど知らないまま使ってしまうと、困るものもある。そうし
た知識をわかりやすく伝えてから、利用できるようにしてほしい。
(女性・23 歳・正規
の職員・従業員)
・ カードローンやリボルビング払いなど手軽なサービスを安易に信用してはならない。
小中学校、高校でもクレジットカード利用について教育する時間は圧倒的に不足して
いる。(男性・27 歳・派遣社員・契約社員)
・ クレジットカードをはじめとする決済の方法や金融商品について、その仕組みを学ぶ
機会が少ないのではないかと感じている。今現在は利便性ばかりがクレジットカード
会社からアピールされており、その特徴やリスクをもっと伝えられるべきだ。(男性・
21 歳・大学生)
○自分自身が、支払い限度、借金や自己破産等のリスクを認識すべき
・ 毎月支払う金額が一定で少ないからと危険なリボルビング払いを使い出すと首が回ら
なくなる。若者は一括払いのみをすべきだ。
(男性・25 歳・専門学校などその他の学校
の学生)
・ 自分の力で一人前に稼げるようになってから、クレジットカードを使うべきだ。まず
は、汗水垂らして稼ぐ現金の重みを知るべきである。
(男性・22 歳・パート・アルバイ
ト)
・ 自分のカードで、自分の貯蓄で使うのであれば、何の問題もない。親の資産を使うの
であれば、親の教育にかかっている。(女性・21 歳・大学生)
・ お金に責任のある人が使うものである。(女性・18 歳・大学生)
・ 学生対象を限定したクレジットカードも多く存在し、社会に出る前にカード利用が身
近なものとなっている。金額が大きい現金でのやり取りの経験が少ないうちから早期
にカード利用が始まると、金銭感覚の鈍化が心配である。
(男性・25 歳・自営業・自由
108
業)
・ 上限を決めて計画的に使用するのならば若者の利用が増えるのも望ましいが、いくら
使ったかわからないなど無駄な浪費が増えないようにすることが必要だ。(女性・24
歳・派遣社員・契約社員)
・ 気づかないうちに利用額が増えていく反面、カード払い(後払い)にできる便利さも
あるので、支払い方に気を付けて活用してほしい。
(女性・29 歳・正規の職員・従業員)
○利用すべきではない、不要、現金で十分
・ カードをどれくらい使ったか、がわからない。若いお金がない間はやはり現金の方が
良い。(女性・28 歳・正規の職員・従業員)
・ 若者はカードをもたないのが一番良い。現金で十分。(女性・22 歳・大学生)
・ 持っていないし使わない。(男性・22 歳・正規の職員・従業員)
・ 現金で十分だ。カードを使っていると、自分がお金持ちになったと勘違いするし、現
金のありがたみがわからない。(男性・21 歳・大学生)
・ 若者の使用はやめたほうが良い。金銭感覚が薄い若者は使いすぎて、またクレジット
で返済という負のスパイラルが起こる。(男性・17 歳・高校生)
・ 詐欺が多く危険である。(男性・15 歳・高校生)
・ あまり早いうちからクレジットカードを使うのはどうか。(女性・13 歳・中学生)
・ そもそもクレジットカードの存在意義を理解できないので若者に限らず持つべきでは
ない。(男性・29 歳・自営業・自由業)
・ 自分で稼ぐようになるまではクレジットカードを持つべきではない。経済的に自立し
ていない若者は、お金の価値・尊さを考えるためにも現金決済が最善だ。
(女性・16 歳・
高校生)
○ゲーム世代はゲーム感覚で利用
・ 幼いころにゲームを楽しんでいた世代でもあるため、ゲーム感覚でお金を使用してし
まうのではないか。(女性・23 歳・専門学校などその他の学校の学生)
・ 多重債務に陥る人が増えている現状にもクレジットカードが原因の一つとして考えら
れる。オンラインゲームで未成年が親のクレジットカードで高額利用していた問題か
らもカードの認識が甘い。(女性・25 歳・派遣社員・契約社員)
・ 近年、携帯電話のオンラインゲームで、親のクレジットカードを利用した若年層によ
って多額の請求が来るという事件があった。ゲーム会社が金額を制限しているようだ
が、そもそも正当な判断のできない大学生未満の年齢の人間がクレジットカードを持
つ、利用するべきではない。(男性・29 歳・パート・アルバイト)
○ポイント制度につられている
・ カードを利用すると使いすぎて困っている。でも、ポイントは貯まるので、嬉しい。
(男
性・23 歳・正規の職員・従業員)
109
【問3】 クレジットカードについて、若者がその特徴を把握し、正しく、賢い利用を促進するために、
どのような取組(広報、教育、その他施策)が効果的だと思いますか。理由も含めてお書
きください。
■全体的な傾向
「学校や家庭での教育や研修の実施」が効果的という回答が 49.4%で最も多か
った。「パンフレットやポスター、メディア等での広報・啓発活動」(20.8%)
がこれに次ぎ、「限度額の設定、利用額の頻繁な通知」、「信販会社等による仕
組の説明、リスク解説を厳格化」といった意見も 10%程度あった。
0.0%
20.0%
パンフレットやポスター、メディア等での広報・啓発活動
40.0%
20.8%
学校や家庭での教育や研修の実施
49.4%
限度額の設定、利用額の頻繁な通知
10.4%
信販会社等による仕組の説明、リスク解説を厳格化
11.0%
行政による規制、年齢制限
犯罪防止策の厳守
取組は不要、わからない
60.0%
3.9%
1.3%
3.2%
■男女別の回答
0.0%
20.0%
パンフレットやポスター、メディア等での広報・啓発活動
17.7%
8.0%
限度額の設定、利用額の頻繁な通知
取組は不要、わからない
12.7%
10.7%
11.4%
信販会社等による仕組の説明、リスク解説を厳格化
犯罪防止策の厳守
60.0%
24.0%
48.0%
50.6%
学校や家庭での教育や研修の実施
行政による規制、年齢制限
40.0%
2.7%
5.1%
1.3%
1.3%
5.3%
1.3%
110
■職業別の回答
上段:件
下段:%
全体
学生
正規職員
職業 非正規職員
家事従事者
無業者
パンフレッ
トやポス
ター、メ
実合計 ディア等
での広
報・啓発
活動
154
100.0%
57
100.0%
26
100.0%
23
100.0%
3
100.0%
0
0.0%
32
23.9%
14
24.6%
9
34.6%
8
34.8%
1
33.3%
0
0.0%
学校や家
庭での教
育や研修
実施
限度額の
設定、利
用額の頻
繁な通知
76
56.7%
45
78.9%
17
65.4%
11
47.8%
3
100.0%
0
0.0%
16
11.9%
11
19.3%
4
15.4%
1
4.3%
0
0.0%
0
0.0%
111
信販会社
等による
行政によ
取組は不
仕組の説
犯罪防止
る規制、
要、わか
明、リスク
策の厳守
年齢制限
らない
解説を厳
格化
17
12.7%
9
15.8%
6
23.1%
2
8.7%
0
0.0%
0
0.0%
6
4.5%
2
3.5%
3
11.5%
1
4.3%
0
0.0%
0
0.0%
2
1.5%
2
3.5%
0
0.0%
0
0.0%
0
0.0%
0
0.0%
5
3.7%
0
0.0%
1
3.8%
4
17.4%
0
0.0%
0
0.0%
【提出された主な意見の要旨】
◆クレジットカード利用の効果的な取組
○パンフレットやポスター、メディア等での広報・啓発活動
・ 大学にクレジットカードの支払い方法や利子についてある程度詳しく書いてあるよう
なパンフレットを置くのが良い。理想としては毎年の新入生にオリエンテーション時
に全員に配布するのが良い。(男性・25 歳・専門学校などその他の学校の学生)
・ 広報やポスターなど以外にもCMなどで配信していくことも大切である。(女性・27
歳・家業の手伝い)
・ 消費者センターなどと協力し便利な反面、危険な面もあるということを啓発すべきだ。
(女性・29 歳・派遣社員・契約社員)
・ 銀行カードや電子マネー、ケータイのお財布ケータイ機能となんら変わらないという
ことを、広く知ってもらうことが必要だ。(女性・24 歳・大学生)
・ テレビやラジオでもっと宣伝する。広報は、若者が見るファッション誌などに、読ん
でもらえるように特集する。(女性・28 歳・家事に従事)
・ クレジットカードの決済シミュレーションやクレジットシステムのリスクを解説する
漫画形式で親しみやすく、インターネットで話題になるような情報発信には効果があ
る。(男性・29 歳・正規の職員・従業員)
・ テレビや新聞だけではなく、ネットやスマホでも、正しく賢い利用方法を促すCMを
流すべきである。カードの使い方をまちがえるととんでもないことになる。
(男性・19
歳・専門学校などその他の学校の学生)
・ 若者が読む雑誌や、ネットのサイトなどにクレジットカードの賢い利用を促す記事や
広告をのせる。(男性・20 歳・大学生)
○その理由
・
今までの広報や教育活動は、どうしても危険性を伝えるためにマイナスイメージを強
く伝えすぎである。テレビのニュースでもカード破産やスキミング被害などマイナス
面が報じられるのでよけいにリスクを強く感じる。広報活動や学校での授業で教える
場合には、まずクレジットカードが便利なこと、ポイントが貯まることや現金の盗難
リスク防止などのメリットを伝えるべきである。
・ 今の若者は、働いて収入を得る、本当の大切さ、お金の使い道を知らない、わからな
い人が多い。さらに、今の親の世代が、しっかりと「自分の子どもの教育をしていな
い点」も大きく影響している。
・ 私達の身近な生活における金銭価値(例:為替相場制度、不動産購入や投資、経済活
動全般)について、常に変化し、生きていく上で必要不可欠なものであるという認識
を持たせることが大切である。
・ ローン地獄などなど若者が陥りやすいものはどうして起こるのか、クレジットカード
の「怖さ」を教えておく必要がある。
○学校や家庭での教育や研修の実施
・ しっかり責任をもって購入した金額は自分で払うようにする。家庭内での教育を含め
112
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
た取り組みが必要になる。(男性・27 歳・自営業・自由業)
基本的には、学校で行う金融教育の一環で、子どもに人気の漫画などとコラボレーシ
ョンした冊子を作り、
「クレジットカードは正しく賢く使えば怖くない!」という主旨
の教育をすれば良い。(男性・22 歳・パート・アルバイト)
クレジットカードに関する議論を教育段階でしっかりしていくべきだ。議論すること
で理解が深まっていくはずである。(女性・29 歳・家事に従事)
現在行われている経済教育(ファイナンシャル・プランニング教育など)による人生
設計を早いうちから児童に向けて行うべきで、金銭感覚を実際に養うような授業を小
学生のうちから行うことは必要である。
(男性・24 歳・専門学校などその他の学校の学
生)
義務教育の時点で仕組みと感覚を教えておくべきだ。社会人になってからというより、
大学生になってからでも、カードの使い方を学ぶには遅すぎる気がする。失敗できな
くなってから学ぶのではなく、模擬カードでも良いので、教育に組み込んだ方が良い。
(男性・20 歳・大学生)
小中学校の社会科で金融の原理について学び、正しいクレジットカードの利用につい
ても教えたほうが良い。なお、広報は大きな影響がないと思うので、教育のほうが良
い。(男性・17 歳・高校生)
クレジットカードについて、若者がその特徴を把握し、正しく、賢い利用を促進する
為に「広報、教育の充実」が本当に必要である。つまり、義務教育、高校教育の場に
おいて、しっかりと教えることが今こそ必要だ。今の若者は、働いて収入を得る、本
当の大切さ、お金の使い道を知らない、わからない人が多い。(女性・19 歳・大学生)
クレジットカードの仕組み、支払い、収入の関係などをきちんと授業で指導すること、
使いすぎるとどうなるのか、支払い延長したり、支払えなかった分を親がどのように
対処をするのかを明確に示すこと、裁判や、取り立てなどもしっかり教えることが必
要だ。(女性・23 歳・家事に従事)
郵便局、銀行といった金融機関、大学などの教育機関を利用するべきではないか。若
者向けのクレジットカーを利用する様に宣伝しても良い。(男性・21 歳・大学生)
カードについてのみの教育は疑問である。お金の使い方、払い方、消費者が賢くお金
を払う、いわゆる「消費者教育」が必要である。(女性・26 歳・正規の職員・従業員)
学校に専門家の人やクレジットカード会社の人を招待して講義してもらうことが効果
的である。(女性・25 歳・正規の職員・従業員)
実際に模擬カードを使った消費の授業や、クレジットカードの危険性についての教育
の場での講義が必要。その際、お金の出入りの両面を感じて円の価値を知るべく、お
金を消費するだけではなく、稼ぐこととセットにした講義にする。
(男性・24 歳・正規
の職員・従業員)
学校で正しいクレジットカードの使い方のパンフレットを配布し、行事で正しいクレ
ジットの使い方を教わる教室などを開くと一定の効果はある。(男性・19 歳・大学生)
大学入学時やクレジットカードを作る機会が多い時に、学校単位(クラス単位)で説
113
明会を実施する。クレジットカードの利便性・問題点を認識してもらうきっかけとな
る。クレジットカードのメリットや間違った使い方をした際の落とし穴を漫画にした
冊子を配布するのも、具体事例をいくつか記載することで理解が深まる。収入が一定
未満(学生・家族カード利用者)の場合は、写真入りにして本人確認を行い、不正使
用を防ぐ仕組みを整備すべきである。(女性・29 歳・正規の職員・従業員)
・ 実際にカードを使い始める前の学生時代にロールプレイング形式で、クレジットカー
ドがどのような仕組みになっているのか、使用者、カード会社やお店のそれぞれの立
場でカードについて理解できるように教えると、クレジットカードについての理解が
進む。(男性・23 歳・正規の職員・従業員)
・ 使い方によっては借金を背負うことになるし、お金の価値をきちんと把握したほうが
良いので、小さいうちから学校などでしっかりお金の価値や使い方、その特徴や怖い
面などを段階的に教えるべきだ。(女性・21 歳・専門学校などその他の学校の学生)
・ 高校の購買部での疑似システムの導入で高校生の時から使い方を学ぶ。購買の買い物
を通してクレジットの仕組みがわかるようになる。(女性・17 歳・高校生)
・ 高校3年生の授業でクレジットカードの利用に関する授業を義務づける。(男性・20
歳・大学生)
・ クレジットカードの存在を知るのは主にカード会社のテレビ広告からだと思われるの
で、よりデメリット(手数料、キャッシング、カードローン、個人情報流出等)を把
握できるような内容が必要だ。周知方法としては、上記に同じようにテレビCM、義
務教育や高校等の授業で取り上げるのが確実で効果的である。
(女性・23 歳・正規の職
員・従業員)
・ 実際にカードを作るまでの一連の流れや、作ったカードを使って買い物する体験がで
きるような授業や機会があっても良い。パンフレットや単調な授業による啓蒙ではな
く、楽しみながら学べる場が欲しい。カードと上手く付き合う方法を学ぶ機会をとに
かく増やし、知識をつけることが重要だ。(女性・25 歳・自営業・自由業)
○その理由
・
クレジットカードは大学生になったら作ることを考える人が多い。
・
電子マネーの利用範囲が日本でも広まっている。クレジットカード=電子マネーだと
思っている者も多い中、小中学校から電子マネーという存在を正しく理解させること
が必要だ。分割やリボ払い、公民の授業の一環として教え、早くて数年後、失敗しな
いために早くに個人にその判断を委ねる。そういった教育が必要不可欠である。
・
クレジットカードのメリットやデメリット、実際にクレジットカードのために破産し
てしまった例などについての講演を高校で聞いてみたい。
・
借金やローン等を扱うすべての授業において、最も大事なメッセージは「危険性があ
るから止めなさい」ではなくて「デメリット・メリットをしっかり理解して利用しま
しょう。理解できないなら止めましょう」という事を発信して理解してもらうことが
重要である。
・
クレジットカードに限らず、お金の使い方に関する教育って今まで受けたことがない。
114
・
授業で実際の悪徳商法などを知り、とても知識が増えた。若い時代からそのような教
育をすることは大人になるためにもとても効果的で良い。
・ お金に関する利用方法は、基本的に各家庭で親から子へ引き継がれる。いくら政府が
公報を打とうとも、社会に出てから簡単に価値観が変わるものではないが、学校で習
っておけば必ず知り、学び、それを活かすことができる。
○限度額の設定、利用額の頻繁な通知
・ 普段、買い物をしていてもクレジットカードで購入している人を多く見かける。大金
を持ち歩かずに高額な買い物をすることができるのは便利である。カード使用金額の
家計簿を推奨する。スマートフォンが流通しているため、家計簿アプリに反映させる
と良い。(女性・23 歳・専門学校などその他の学校の学生)
・ 日本も、電子化が進み、色々な技術があるので、1日ごとにいくら使ったか(月合計)
をメールで配信し、小さな金額でもカードを使って良い環境を作るとより利用するよ
うになる。(女性・28 歳・正規の職員・従業員)
・ 家族カードにして親の口座から引き落とすのではなく、自分の口座を持ち、自分のお
金がクレジットカードを経由して払われていることを学ぶべきだ。親の口座からだと
少額に感じても、自分の口座からだと大金に感じることは多いので、気軽に払うこと
が可能だが使いすぎないよう金額を意識させる必要がある。
(女性・19 歳・大学生)
・ 20 歳以下の若者向けに安全なクレジットカード(子どもケータイみたいなもの)があ
れば、クレジットカードの使い方が経験を通して学べる。
(女性・19 歳・専門学校など
その他の学校の学生)
・ やはり年齢制限で上限金を設定し、今月の使用金額を SNS などで頻繁に知らせてくれ
る機能があれば自分がいくら使ったのか認識できて、効率的である。
(男性・21 歳・大
学生)
・ 若者が使える限度額を収入に応じて設定する。支払いに余裕ができるように、預け払
い方式を採用して保証金のような限度内での使用を推進する。
(女性・17 歳・高校生)
○その理由
・ 電子化が進み色々な技術があるので、利用額を細かく監視・確認できるサービスは提
供できるはずである。
・ リボ払いとかは金利がかかって、使った以上に必要である。限度額まで使ってしまう
と、大変だということを知ってほしい。
○信販会社等による仕組の説明、リスク解説を厳格化
・ カード審査に通らなければ何の意味もない。審査の厳格化が必要である。
(女性・28 歳・
正規の職員・従業員)
・ クレジットカードを作る際に、クレジットカードの性質などについて、カード会社に
説明させることを義務づけるなどするのも良い。私の経験では、カードは事務的に作
ることが可能で、使用方法について特に説明は受けた記憶がない。カード破産の実態
について学校にポスターを掲示するなどして広報した方が良い。
(男性・29 歳・正規の
職員・従業員)
115
・
リスク面を正しく把握することが賢い利用にもつながるので、カード会社が大学で講
演を行うなどして学生に理解を深めてもらう機会が必要だ。カード会社だけでなく、
実際の被害事例を吸い上げることができる国の機関が講義や講演などを通じて、伝え
ることが効果的である。(男性・25 歳・正規の職員・従業員)
・ 銀行や金融、信販会社に勤務されている現場のプロの話を直接聞く機会を積極的に設
ける。(女性・25 歳・自営業・自由業)
・ クレジットカードの申し込みをする際にはその店の担当者が使い方や注意点などしっ
かり説明する、個人情報保護を徹底する、など当たり前のことが必ずなされるよう企
業が努力しその事実を知らせる。また任意制で申し込み時に予め、月々あるいは単年
度の使用金額の上限を決められるようにすれば、後者の不安も軽減される。
(女性・19
歳・大学生)
・ クレジットは信用に基づく借金であるということを認識させる。特に今流行りのリボ
払いを定額さえ払えば使いたい放題であると勘違いしている人がたまにいる。実際に
は高額の利息が複利で加算され、限度額に達したらカードが利用停止になり、代金だ
け延々と払わないといけなくなる仕組みを理解せず利用しているという事は恐ろしい
ことだ。(女性・24 歳・専門学校などその他の学校の学生)
○その理由
・
カードは事務的に作ることが可能で、カード会社から使用方法について特に説明は受
けた記憶がない。
・ クレジットカードに関する広報や教育は、無駄であり必要ない。クレジットカードを
取得できる年齢(例えば大学入学時)にクレジットカードについての教育を、クレジ
ットカード会社にさせれば良い。大学や自治体と組んでの勉強会などでも十分で、ク
レジットカード会社は公共機関ではないので、国がフォローすることは適切だとは思
えない。
・ 個人のお金のことまで行政広報で注意を促さなければいけないのか。クレジットカー
ドとカタカナにするから軽く考えるような気がする。日本語で「前借りカード」と翻
訳して、親や学校の社会の時間などに借金であるから必ず後で支払わなければいけな
い社会のルールであること、個人の信用と名誉がかかっていることをきっちり教え、
発行する側にも収入のないものには発行しないなど発行基準を厳密にし、大きな発行
責任を持たせてほしい。経済的裏付けがないのに売らんがためにカードを持つ状態に
ない者にカードを持たせるというのは、発行(売る側)者のある意味犯罪のような気
がする。
○行政による規制、年齢制限
・ 携帯ゲームの利用料金などの問題でクレジットカードに責任を押し付けたりするのだ
から、いっそクレジットカード決済を禁止すれば良い。
(男性・25 歳・家業の手伝い)
・ 25 歳以下使用禁止。(女性・18 歳・大学生)
・ 政府は、若者がクレジットカードを持つことを制限するなどして、利用を促進するよ
うなことはやめるべきである。それは、借金に陥り将来を誤った方向に行かないため
116
に重要である。(男性・25 歳・正規の職員・従業員)
○その理由
・ 破産すると人生はどうなるのか、盗難されると身に覚えのない多額の請求がくること、
クレジットカードは必ず後から支払いがくるのであり決して何でも手に入る魔法のカ
ードではないこと、などをキチンと理解して、自分で考えて選択しながら生きていっ
てほしい。
・
仕組みが良くわからないまま使用すると、高額な引き落とし通知書がいきなり届くこ
とになり、非常に危険だから。
・
通販サイトや家電量販店、スーパーなどでやたらと「クレジットカード会員募集!」
とカード会員獲得に躍起になっていて、一人の人間に何枚もクレジットカードを作ら
せようとしていて恐ろしい。
「気軽で・お得で・持っていて当たり前」といったイメー
ジを抑えてほしい。
○犯罪防止策の厳守
・ 詐欺に対する法律の強化、使用者への呼びかけを促進すべきである。
(男性・15 歳・高
校生)
○その理由
・ 個人情報流出事件が多い。借金地獄に陥るかもしれないという不安があるので、これ
らの不安をなるべく取り除く必要がある。
・
海外でスキミングの被害にあった。
○取組は不要、わからない
・ 取組が必要なことなのかわからない。自己責任としか言えない。
(女性・29 歳・パート・
アルバイト)
・ 小さいころから慣れ親しむため、18歳未満でも持てるようにする。
(男性・29 歳・自
営業・自由業)
○その理由
・
賢く使用すれば、非常に有益である。
・
将来誰もがクレジット利用をする世の中になると思う。
・
日本で生活していれば、クレジットカードだけでなく、ローンや利子などと無縁な生
活はほとんどありえない。社会人にとっては常識である。
・
実際に使ってみないとわからないことは多い。
・ バカをやる人間はひとの話なんて聞かないし、パンフレットなど見ない。そういう人
には一度痛い目にあって自分の身で学べば良い。
117