おしっこの話(第5話)。

おしっこの話(第5話)
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お久しぶりです。阿南病院泌尿器科の寺内です。最近めっきり冷え込んできましたが、体
調など崩されていませんか?私は、随分長い間、鼻かぜをひいており、脱水になるのでは
と言うほど、鼻水がひっきりなしに出ていました。泌尿器科的には、寒くなると膀胱の関
係で、我慢がききにくくなり、おしっこが近くなるようです。冬場だけトイレが近いと感
じられる方は、特に下腹部の保温をしてみてください。
(やけどしない程度に。)それでも、
だめなときは、病院でお待ちしております。
今回は、女性特有の尿失禁の症状をご説明いたします。
42 歳女性Aさん、主婦。最近お腹も出てきたし、運動不足を感じていました。同じく運動
不足の友達に誘われテニスサークルに通い出しました。テニスで程よい汗をかいていまし
たが、スマッシュで「おりゃー、どりゃー」と、踏ん張るたびに軽い尿漏れを感じるよう
になりました。思い起こせば、長男、長女と出産を終えるたびに症状が出てきたような気
がします。Aさん、「ああ、ついに私も、腹圧性尿失禁。もうあの頃には戻れない。」と、
ちょっと寂しさを感じていましたが、同世代の友達に聞いてみると、みんな同じような症
状。ちょっと安心。
皆さんご存知と思われるのですが、よく、くしゃみした時に尿が漏れる、腹圧性尿失禁と
いう症状です。女性でお産の経験のある方、肥満気味の方に多い傾向があります。原因は、
骨盤内の筋肉、靭帯の緩みから、生じる症状と考えられています。治療は??。ピンと来
た方も、いらっしゃるかと思われますが、緩んだ筋肉を鍛えなおし、骨盤の緩みを解消す
る骨盤底筋体操です。具体的には、一日 5~10 分程度、肛門を「ギュッ」と締めます。す
ぐには、効きませんが、長く続けることが重要な治療法です。ほかにも、症状や希望に応
じて薬や手術による治療も行っております。
「歳をとれば漏れるのは当たり前」と思われていたのは昔の話です。
積極的に治療をすることで、またあの頃に戻れるかもしれませんよ。
「青春バンザイ。カムバック あの頃。
」です。
県立阿南病院
泌尿器科
寺内文人医師
インフルエンザ 予防接種のご
予防接種のご案内
のご案内
阿南病院ではインフルエンザの予防接種を次の金額で行っています。
1回目 4,000円
2回目 2,000円
*65歳以上の高齢者の方は、市町村からの補助により料金が異なりますので、病院へ
お尋ねください。