今日の講義内容 新聞・雑誌情報の探し方 Ⅰ • • • • • 図書館活用法(生田後期) 第7講 2007年11月9日(金) 4時限 生田図書館 生田図書館 豊満 朝子 土田 大輔 逐次刊行物とは何か 生田図書館にある雑誌の紹介 雑誌の利用方法 OPACで雑誌を探す【実習】 DBを使って、論文情報を探す【実習】 2 1 1.1.逐次刊行物とは 1.2.雑誌の種類 • 逐次刊行物 ・・・ 雑誌、新聞などの総称 – Serials、 Serial Publications、 Periodicalsなど • 一般雑誌(Magazine) 読者を限定せず、学術性を問わない 例) AERA、 News Week、 文藝春秋 ・・・ – 同一名称、号を逐(お)って、終刊を予定 せずに刊行される出版物 • 学術雑誌(Journal) – 定期刊行物 週刊、月刊、季刊など 研究者の研究成果の発表の場 例) Nature、 Science ・・・ – 媒体を問わない 3 1.3.学術雑誌(journal)とは 4 1.4.雑誌の特徴 • 研究論文を収載して刊行される雑誌 • 図書と比較して情報が早い – 新しい研究成果やニュースを速報する • 「紀要」・・・大学・研究機関などで定期的に出す研究論文集 – 所属員の研究成果を収録したもの – 非流通・・・書店等で購入できない – 刊行部数が少ない – 誌名の変更、休刊、廃刊などが突然起こる • 記事単位で読める • 継続的に発行される – 終刊を予定していない • 学術論文の掲載される可能性のある雑誌 • 1冊に複数の記事が収められている • 狭義にはレフェリーシステム(査読システム)を持つ学会誌 • 電子ジャーナルの発展 図書館活用法第7講(生田) – 雑誌は多数の執筆者による記事・論文の集合体 5 6 1 1.5.雑誌の歴史(外国) 1.6.雑誌の歴史(日本) • 1665年 「Journal des scavans 」 • 1867年(慶應3) 「西洋雑誌」 – 「ジュルナール・デ・サヴァン」 – フランスで発行、書評雑誌の最初のもの – 柳河春三(やながわ・しゅんさん)により開物社から創刊 – 1869年(明治2)まで6冊が出た • 1665年 「Philosophical Transactions」 • 1874年(明治7) 「民間雑誌」 – イギリスで発行、英国王立協会(The Royal Society)の 機関誌、最初の学術雑誌 – 慶應義塾の創始者福澤諭吉が創刊 • 1874年(明治7) 「明六雑誌」 • 1736年 「Gentleman’s Magazine」 – 森有礼らが結成した明六社から創刊 – 最初の啓蒙的評論雑誌 – イギリスで発行、「Magazine」を初めて使用 7 8 2F 雑誌エリア(カレント雑誌) 2.1.生田図書館の特徴 • 最新号とバックナンバーで配架されている 場所が異なる • 最新号(当年分)を配架 • 配架は請求記号順 • 和洋別配架 – 最新号(今年度分)・・・2F雑誌エリア – バックナンバー P001-P463→1F 第4開架 P464-P950→B1F 雑誌書庫 • 例:『数学セミナー』 配置場所:生田雑誌 請求記号:P410/37//S 所蔵巻号: 注意:ただし、最新号でも2F雑誌エリアに配架 されないものがある(主に寄贈雑誌) (1991-2006)30-44, 45(1-11)+ 9 ☆棚の中をあけると 今年1年の雑誌が ☚入っています。 10 1F 雑誌 P001-P463 • 請求記号P001-P463 が配架されている • 和洋混配 • 例:『高分子論文集 』 配置場所:生田雑誌 請求記号:P431/8//S ☆理工学部には基本的な コアジャーナル IEE & IEEE 2Fフロア中央付近にあり ます☛ 11 図書館活用法第7講(生田) 12 2 製本したもの B1F 雑誌書庫 P464-P950 製本する前 • 請求記号P464-P950 が配架されている • 和洋混配 • 例:『現代農業』 配置場所:生田雑誌 請求記号:P612/11//S 製本雑誌 • 長期保存するため、 一定の頻度で製本する。 • 製本中はOPACの表示 が「製本中」になり閲覧 できない。 製本準備中 です。 13 14 明治大学の学生が執筆している雑誌 UNBOUND(非製本雑誌) UNBOUNDとは・・・ 一定期間保存し た後、廃棄処分 • 配架場所: – 最新号は2F 雑誌エリア – 過去1-2年分 はB2書庫 • 例:『エコノミスト』 • 『芸術新潮』 請求記号: UNBOUND///S 廃棄する前に 「あげます本」にだします。 15 2.2.生田図書館で所蔵している 雑誌の数 • 所蔵雑誌タイトル数 – 和雑誌 – 洋雑誌 – 和雑誌 – 洋雑誌 3.1.雑誌の利用の注意 5,909誌 • 館外貸出はできない • 中央図書館、和泉図書館の雑誌も配送可能 • 複写は可能(各階コピーコーナー、書庫内に もコピー機あり。著作権法31条の範囲内。) 3,497誌 2,412誌 • 受入継続雑誌タイトル数 3,295誌 1,893誌 (うち購入451誌) 1,402誌 (うち購入1,284誌) ※2007年6月27日 • バックナンバーを製本して保存するため、 「製本中」で利用できないこともある →カウンターで相談 17 図書館活用法第7講(生田) 16 18 3 3.2.雑誌の請求記号 配置場所 • P・・・雑誌を示す(Periodical) ※請求記号を付与し、製本して長期保存 「電気学会誌」(電気学会)月刊誌 生田図書館 P540/18//S • UNBOUND・・・ ※製本をせず短期保存 「Aera = アエラ 」(朝日新聞社)週刊誌 生田図書館 UNBOUND///S 請求記号 生田開架 519.8/462//S 生田B2書庫 762/16//S 注意点 エレベータで入庫 生田シラバス本 農/ク//S 館内利用 生田雑誌 P405/1//S 館内利用 生田参考開架 R813/1/H/S 館内利用 生田研究室 貸出カウンターで取 501/183//K り寄せ申し込み 491.3/669//S 930.28/275//HZ 申込書に記入し貸 生田保存書庫 し出しカウンターへ 19 4.1.OPACで雑誌を探す 3.3.雑誌の利用の流れ ①OPACで検索 ②生田図書館に所蔵あり → 2F雑誌エリア、1F、B1F書庫 ③生田図書館に所蔵なし → 他館から取り寄せ(ポータルサービス) ④明治大学に所蔵なし 20 ☆次の論文を読みたい。どう探すか? まずは、掲載されている雑誌名に注目! 参考係に相談 細田祐司 a.所蔵機関から文献コピーの取寄せ 著者名 *送料・コピー代は申込者の負担 *ILL申し込み(オンライン)の手引き b.所蔵機関へ閲覧に行く(紹介状) ☆Nacsis Webcat ☆山手線コンソーシアム 「ロボットビジネスへの取り組み」 論題、論文名 (日本ロボット学会誌 vol.24 no.3 2006年4月 296- ) 掲載誌名 掲載巻号 掲載年 ページ数 21 4.2.OPAC検索での注意点① ■引用・参考文献の読み解き方 • 図書か雑誌論文かを判断する • 雑誌の論文単位ではできない 論題名「ロボットビジネスへの取り組み」 では検索できない。 • 記述方法はいろいろあるので注意する – 巻号 3巻4号 → Vol.3 No.4 → 3(4) – ページ数 pp.10-15 → p.10- → 10-15 • 雑誌名の省略形 – 法律時報 → 法時 – 判例タイムス → 判タ – American journal of physics → AJP 図書館活用法第7講(生田) 22 収録雑誌名で検索し、所蔵しているか確認する。 「日本ロボット学会誌」→P531/29//S 所蔵している ☆収録雑誌名がわからない場合の探し方は→ 後ほど、「論文記事索引の使い方」で説明します。 23 24 4 ☆検索してみよう 探しているのは、「日本ロボット学会誌 vol.24 no.3」 探しているのは、「日本ロボット学会誌 vol.24 no.3」 雑誌・新聞を限定して 検索することができる 所蔵巻号を 必ず確認すること 25 26 4.3.OPAC検索での注意点② ■OPACで所蔵していることが確認できたら、 配置場所・請求記号をメモして、書架へ探しに行こう。 • 配置場所の確認 – 例)生田雑誌、中央雑誌開架、和泉雑誌開架 利用できるか 確認しよう。 • 請求記号の確認(生田図書館の場合) ★最新号(2007年刊行)は2F雑誌エリア バックナンバー(2006年以前)は1F, B1F,B2Fと 配架されている場所が異なる!! 所蔵一覧の中から探している 24(3)を見つけて、NO.をクリック P001-P463→1F 第4開架 P464-P950→ B1F 雑誌書庫 UNBOUND→B2F 書庫UNBOUND棚 27 4.4. 検索テクニック①:単語のみの雑誌名 頭に「#」を付ける 例)#科学 28 4.4. 検索テクニック②:文字単位で検索 ■ 「A+U 」(エー・アンド・ユー)という雑誌を探す。 • 検索キー・・・「A+U」 ではヒットしない • 検索キー・・・ 「A&U」でもヒットしない • 検索キー・・・ 「エー アンド ユー」でヒットする。 不明な場合は レファレンスカウンター へ相談してください。 「#」を付けたので、ヒット 件数が絞られたが、 「#」がないと、ヒット件 は467件。 29 図書館活用法第7講(生田) 30 5 実習課題 1-1 4.5.山手線コンソーシアム① 「図書館調査研究リポート」という 雑誌を探している。 次の参考文献を入手したい。 明治大学図書館にある場合は配置場所と 請求記号を書きなさい。 ※大学内に複数所 蔵がある場合は、その中で一つ書きなさい。 ※3問目のヒント!雑誌名は省略されている。 31 4.5.山手線コンソーシアム② 32 4.5.山手線コンソーシアム③ 明大では所蔵していない。 山手線コンソーシアム加盟館で所蔵して 青山学院大学で 所蔵している。 いる大学があるか検索してみる。 調べたい大学名をクリック。 33 4.6.NII書誌検索① ~全国の大学図書館の所蔵検索~ 34 4.6.NII書誌検索② 所蔵している大学名の一覧。 ・利用したい巻号があるか必ず確認すること。 ・他大学の資料を利用する場合は、 紹介状持参か文献コピーの取り寄せになる。 このボタンをクリック 35 図書館活用法第7講(生田) 36 6 書誌データと所蔵データの関係(雑誌) 4.7.一括所蔵情報 • 雑誌・新聞特有のデータ • 最新の所蔵情報を表示 • 読み解き方 – 例) 月刊誌(年12冊発行)の場合 「1-3,4(1-5,7-12),5(1-11) +」 ・5(1)は5巻1号を示す ・4巻6号が欠号であることを示す ・他の巻には欠号がないことを示す ・+(プラスマーク)は現在受入継続中を示す 37 所蔵している最初と最後の年を表示。 これが一括所蔵情報。 実際に所蔵している 巻号が一目でわかる。 書誌データ 「ニュ-ズウィ-ク日本版」 生田雑誌の 中央雑誌の 一括所蔵データ 一括所蔵データ 最新の所蔵表示 所蔵データ 所蔵データ 所蔵データ 何巻何号の詳細な表示 所蔵データ 最新の所蔵表示 所蔵データ 何巻何号の詳細な表示 所蔵データ 38 4.8.雑誌名の変遷 • 雑誌名の変遷 – 目録に「書誌変遷リンク」がある – 「週刊東洋経済」 「東洋経済新報」→「週刊東洋経済」 (変遷前誌) (変遷後誌) 実際に所蔵している巻号を表示。 利用したい巻号をよく確認 して番号をクリック。 製本中などで利用できない 場合もある。 39 実習課題 1-2 クリックして 変遷前誌に アクセス クリックして 変遷後誌に アクセス 図書館活用法第7講(生田) 40 • 下記の雑誌の所蔵館を記入しなさい。 明治大学図書館にある場合は配置場所と請 求記号を書きなさい。(※大学内に複数所蔵 がある場合は、その中で一つ書きなさい。) • 明治大学図書館にない場合は、山手線コン ソーシアム検索、そこにもなければNII書誌検 索も使って所蔵大学を調べなさい。 41 42 7 5.2.NDL-OPACで論文情報を 検索してみよう 5.1.雑誌論文を検索する • 『雑誌記事索引』(国立国会図書館編集) • 国立国会図書館作成の雑誌記事索引 ○複数の雑誌論文、新聞記事を論文単位、記事単位で検 索できるようにしたもの ○キーワード、著者名などで検索が可能 – 国内刊行の学術雑誌を中心とした約1,600 誌を収録する – 1946年から現在まで検索可能 – 毎週更新 – 1946年から1971年は人文・社会系のみ – 764万件(2007年2月現在)を収録 – 個人での複写申込が可能(登録制) – 冊子体 • 「人文・社会編」「科学・技術編」「医学・薬学編」など • 1948年から1995年まで – CD-ROM版 • 収録期間は1975年から2002年まで – NDL-OPAC(インターネット) • 1946年から現在まで 43 44 ここをクリック 45 46 ■ここ、3-4年の間に執筆された「麹菌」に関する論文を探す。 クリックすると詳細表示になる. 3番目の論文情報を見てみる。 検索対象年を限定できる。 論題名や執筆年を限定したら、 検索ボタンをクリック。 47 図書館活用法第7講(生田) 48 8 国立国会図書館の所蔵情報 これは 国立国会図書館の 請求記号 雑誌名、 明大OPACで 巻号等を 所蔵を確認する。 確認する。 49 ここをクリックすると 同じ号の他の論文も 参照できる 50 実習課題 1-3 ・ 次の論文・記事について検索し、 該当する論文情報(論題名、記事が掲載され ている雑誌名、巻号、ページ)を記述しなさい。 ・また、明治大学での雑誌の所蔵情報(配置 場所、請求記号)も調べなさい。 51 52 5.2.その他の検索ツール • 「MAGAZINEPLUS」(日外アソシエーツ編集) 国内最大の雑誌・論文情報データベース(日外アソシエー ツ提供)。 1945年から最新2週間前までの国内で刊行された雑誌の 論文・記事が 検索できます。 • 「JDream Ⅱ」(科学技術振興機構(JST)提供)。 日本最大級の科学技術文献情報の文献データベース 収録記事は、4,600万件 • この他ツールはいろいろある – 特徴を把握して使い分ける必要がある 図書館活用法第7講(生田) 来週、説明します。 53 9
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