北方山草 14 (1996) 松木恒男氏からの手紙 札幌市 はじめに 高野英二 について執筆され、グラビアページには梅 北見にお住いの松木恒男氏から北海道開 沢俊氏が北海道に自生するカラフトアツモ 拓記念館括資料目録第 1 7集(昭和 6 0年 リソウとして礼文島と北見の写真を掲載し 3月)をお贈りいただいた。 ておられる。 その q ,にアツモリソウの標本(収蔵詳号 前i l iの松木氏採集のアツモリソウの椋本 3 3 8 0 5 )があり採集地は網走者1津別 l 町、採集 写真は(資料1)、梅沢氏のカラフトアツモ 年月は 1 9 7 1(昭和 4 6 )年 6月と記載されて リソウによく似ているので疑問をもつよう いる。 になり、いつの日にか採集者の松木氏にお たずねしたいと思っていた。 私はラン科ホ直物について以前から興味を もっていたが、意識して絶滅危倶植物とし 1 9 9 6年 1月、会友からカラフ↑アツモリ て遠ざけていた。しかし会誌第 1 3号に吉野 ソウの記述のある植物研究雑誌をいただい 博吉氏が、トL 丈島のカラフトアツモリソウ た。そのー古¥ 1を次に記載する(資料 2。 ) 資料一 2 j o u r n .) a p .B o t . Yol .5 5N o .4 A p r i l 1980 1 0 1 伊i 付占有J ': 北海道新産ラン科植物 Koji ITO傘 ・ 2 1 重村 00 two orchidaceous p!ants new t o Hokkaido 1 ) 力ラ 7 トアツモリソウ C y t r i t e d i l ll l 1 c a { c e o l u s L i n n . v a r .t a r u ( f l o r u l l t ( S a l i s b . ) Fern 白 CypripediulII c a/cc o ! u sL inn はユーラ γ ア大院から北京にかけ北半 1 1'に広く, m 極的に分布する W1~) である.政悶の日}近では iまじめ郎大にその IEn:知られていた. m ,WI 院大凶 r l UJ ¥i でi 主 された朝告に基づいて ( F r . Schmidt,1 8 6 9 )I カラフトアツモリ ソウ(宮部・三宅. 1 9 1 5 ) の名が与えられた.その 1 &工iI長は北 J w太拙 1",時五日fでオオキ 、ナア γモリソウの名を与えた(工牒. 1924). 市仰木からは 1933~~ 竹江五日 1: ,1;らによ り健保山からその院ヵ、 1 1 1られ (Miyabeand Tatewaki,1 9 3 3 ),用問太に分布する))1 がわかったが ιiO i J Nflである.最近,制定正rT'山戸 n r付近り広恭二出林下の作wで,者T t K少なラソ科 !~i 拘が rt 戸 IHJ !l:諜改良普及員 r たものの ?,~Ú O) 辺 H >l:' ::tけた.その写 品山内氏により発見され. 1978'nm惜し nからの判断では Cytri ρe d i ulII I I J O n 1 a1l1l1l! DougL cx L in dJ.に近い感じを受けた. しかし 1979jl者,生品の送付を長け』史に V ! j 叫叫 f iの 抗 日 こ の ラ ン N Ni物は Cypripcd川 1 1 1 c a i c e o l l l sL in n . であり』また何らか のHlC 悶て'状 Jrrlrl~t の地 IU したものでなく,切らかに好生日1 であることを確認した. 1 1 3
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