旅行業関係者へのジカウイルス感染症の流行に関する注意喚起について

事
務
連
絡
平成28年2月26日
一般社団法人全国旅行業協会会長 殿
観光庁観光産業課旅行安全対策推進室長
旅行業関係者へのジカウイルス感染症の流行に関する注意喚起について
標記について、別添のとおり、厚生労働省健康局結核感染症課長及び同省医薬・生活衛
生局生活衛生・食品安全部企画情報課検疫所業務管理室長より、中南米地域等への観光旅
行を取り扱う旅行業関係者に対する注意喚起の協力依頼がありました。
つきましては、貴協会におかれましては、傘下会員に対し、旅行参加者に対する案内の
際には別添依頼文書添付のリーフレットを活用し、予防策等について注意喚起いただきま
すよう、傘下会員に対し周知徹底方よろしくお願いいたします。
健 感 発 0226 第 1 号
生 食 検 発 0226 第 3 号
平 成 28 年 2 月 26 日
観光庁観光産業課旅行安全対策推進室長
殿
厚 生 労 働 省 健 康 局 結 核 感 染 症 課 長
(
公
印
省
略
)
厚生労働省医薬・生活衛生局生活衛生・食品安全部企画情報課検疫所業務管理室長
(
公
印
省
略
)
ジカウイルス感染症に関する注意喚起の徹底について(協力依頼)
日頃より、検疫業務に対する御理解と御協力をいただき厚く御礼申し上げます。
昨年5月から、ブラジルを中心に中南米の広い地域で蚊が媒介する感染症であるジ
カウイルス感染症の患者が、多数確認されています。ジカウイルス感染症は比較的症
状の軽い疾病ですが、妊娠中のジカウイルス感染と胎児の小頭症との関係が示唆され
ており、2月1日には、WHOより小頭症及び神経障害の集団発生に関する国際的に
懸念される公衆の保健上の緊急事態が宣言されています。また、2月 25 日には、WH
Oの緊急事態宣言後、初めてとなるジカウイルス感染症患者(輸入症例)が日本で確
認されております。
このことから、厚生労働省では、中南米に渡航される方(特に、妊婦の方及び妊娠
の可能性のある方)への注意喚起の一層の徹底を図ることとしております。
つきましては、お手数ではございますが、貴職から旅行業関係者等に対し、別添の
リーフレットを活用し、中南米地域に渡航予定の方への注意喚起に御協力いただきま
すよう、よろしくお取り計らい願います。
別添:リーフレット「中南米地域で「ジカウイルス感染症」が流行」
中南米地域で
「ジカウイルス感染症」
が流行
特に妊婦及び妊娠の可能性のある方は
ご注意ください
【症状】
主として軽度の発熱、頭痛、関節痛、
筋肉痛、斑丘疹、結膜炎、疲労感、
倦怠感などを呈します。これらの症状
は軽く、通常、2∼7日続きます。
【治療等】
対症療法となります。通常は比較的
症状が軽く、特別な治療を必要としま
せん。
【予防対策】
米領バージン諸島
プエルトリコ
ホンジュラス
キュラソー島
アルバ
メキシコ
グアテマラ
エルサルバドル
ニカラグア
コスタリカ
パナマ
流行地域に渡航される際は、蚊に刺
されないように注意してください。
セント・マーティン島
ハイチ ドミニカ共和国
ジャマイカ
ボネール
グアドル−プ
ベネズエラ
ガイアナ
スリナム
マルティ
ニーク
仏領ギアナ
バルバドス
トリニダード
・トバゴ
エクアドル
コロンビア
【流行地域】
アフリカ、中南米、アジア太平洋地域
で発生がありますが、近年は中南米
で流行が拡大しています。
また、中南米以外(米領サモア、マー
シャル諸島、サモア、トンガ、カーボ
ベルデ及びタイ)でも発生しています。
ボリビア
パラグアイ
ブラジル
※平成28年2月24日現在 中南米における流行地域
【妊婦及び妊娠の可能性のある方へ】
近年、ブラジルにおいて小頭症の新生児が増えており、ジカウイルスとの関連が示唆さ
れています。このため、妊婦の方及び妊娠の可能性のある方は流行地域への渡航を控
えた方が良いとされています。やむを得ず渡航をする場合は、特に蚊に刺されないように
注意してください。
【流行地域に渡航される方へ】
【渡航中】
流行地域では、長袖、長ズボンの着用や、蚊の忌避剤(虫除けスプレー等)の使用など
により、蚊に刺されないように注意してください。
【帰国時】
蚊にさされたことだけで過分に心配する必要はありませんが、心配なことや発熱等の
症状のある方は、検疫所にご相談ください。
検疫所ホームページ FORTH
http://www.forth.go.jp
厚生労働省
FORTH