試し読み記事:「同人音楽よ、XVIDEOSと乱交せよ」

同人音楽よ、XVIDEOS と乱交せよ
「XVIDEOS を中心に活動するギタリスト」や「XVIDEOS コンピアルバム」の存在をご存知でしょ
うか?両方一応実在します。バカかと思うでしょうが、ここには同人音楽文化の未来図がある
かもしれないと僕は思います。そのあたりについて、音楽文化史を踏まえてご説明しましょう。
音楽文化の歴史は、音楽メディアの歴史でもありました。音楽メディアは手書きの楽譜から
始まり、やがて音そのものの録音再生が可能となり、レコード盤の流通は産業としての音楽に
革命をもたらし、21 世紀以降のデジタルオーディオは音楽文化から時空間の概念を取り払って
しまいました。
また、元来は音楽を楽しむツールではなかった蓄音機とレコードのように非音楽メディアが
音楽化したり、ターンテーブルやギターアンプのように楽器とメディアの両義性を持つものも
存在します。
このように音楽メディアは単に音楽を再生するに留まらず、音楽文化を上書きしてきました。
そしてそれはメディアをハックもしくはファックすることで成立してきたとも表現できます。
前置きが長くなりましたが、ここで質問。
「世界最高のコンテンツ配信メディアといえば何で
しょう?」ハイ、当然 XVIDEOS ですね。そして先述の歴史を踏まえると、
この XVIDEOS をファッ
クすれば何か革新が起きる可能性が極めて高いといえます。そしてそれができるのは同人音楽
だけのはずです。
今までの同人音楽のメディアはどうだったかといえばフィジカルメディア(具体的には CD
とそのパッケージ)にこだわる作家が多いように見受けられ、
少なくとも一般的なミュージシャ
ンと比べると myspace や soundcloud など新興音楽メディアを軸とした活動は遅れ気味でした。
しかし、ニコニコ動画では活発に同人音楽活動がなされています。ここで興味深いのは、ニコ
ニコ動画は音楽専用サービスではない仕様を持つがゆえに音楽の創造性を高めてしまったこと
です(タグやコメントやレコメンデーションの問題です)
。非音楽メディアの音楽化がもたらし
た産物の好例と言えるでしょう。
同人音楽は音楽メディアに乗り遅れている、だか
らこそ、非音楽メディアと交わり革新的音楽を生み
出す可能性が高いのかもしれません。ならば我々が
考えるべきことは soundcloud のディグり方ではな
く、XVIDEOS でのオナり方でしょう。さぁ、連中を
出しヌこうじゃないか。
文責:あおいん
(2016 年春M3 サークルスペース コ -37a)
とはいえこの絵面の世界に飛び込むのは勇気が
いる気がしますね。それといくら出しぬこうっ
て言ってもアンダー 18 はダメですよ ( タチやん )