close

Enter

Log in using OpenID

PDFファイル - 應用外語系日文組

embedDownload
高 苑 科 技 大 學
Kao Yuan University
院別:商業暨管理學院
系別:應用外語系
學制:日間部四年制大學部
99 學年度 專題研究報告
題目:
(日)生け花
(中)花道
研究組員
學號
姓名
學號
姓名
49603202
吳美儀
49603244
白克筠
49603031
胡家瑜
49603444
鄭婷鄉
49603144
楊翊祺
49603615
張喆茗
49603228
郝思瑜
指導老師:陳采玉
中華民國 99 年 12 月
目次
序論(張喆茗) ..................................................................................................................................... 1
第 1 章 生け花の歴史(白克筠) .................................................................................................... 2
1-1 生け花の始まりと歴史 ................................................................................................................. 2
1-2 生け花の流派(胡家瑜) .............................................................................................................. 7
1-2-1 池坊 ............................................................................................................................... 7
1-2-2 古流 ............................................................................................................................... 9
1-2-3 小原流 ......................................................................................................................... 11
1-2-4 草月流 ......................................................................................................................... 14
1-3 生け花の精神(吳美儀) ............................................................................................................ 15
まとめ(張喆茗)............................................................................................................................... 16
第 2 章 小原流 ................................................................................................................................... 17
2-1 小原流の誕生と発展(楊翊祺)................................................................................................ 17
2-2 小原流の形式(楊翊祺.吳美儀)............................................................................................... 18
2-2-1 盛花 ............................................................................................................................. 18
2-2-2 瓶花 ............................................................................................................................. 22
2-2-3 花意匠 ......................................................................................................................... 28
2-2-4 花舞 ............................................................................................................................. 32
2-3 小原流のあゆみ(郝思瑜)........................................................................................................ 33
2-4 小原流の支部(郝思瑜) ........................................................................................................... 35
2-4-1 小原流の日本全国支部 ............................................................................................ 35
2-4-2 小原流の台湾支部..................................................................................................... 36
2-5 生け花テストの等級とテスト(楊翊祺.郝思瑜)................................................................. 37
2-6 生け花の花器(鄭婷鄉) ........................................................................................................... 39
2-6-1 花器 ............................................................................................................................. 39
2-6-2 器具 ............................................................................................................................. 40
2-6-3 水揚げ ......................................................................................................................... 41
2-6-4 季節の花材 ................................................................................................................. 43
まとめ(張喆茗)............................................................................................................................... 48
結論(張喆茗) ................................................................................................................................... 49
参考文献(張喆茗)........................................................................................................................... 50
付録:インタビュー........................................................................................................................... 54
序論
生け花は日本における伝統的な芸術である。日本の生け花は何百年も歴史がある。昔か
ら今でもたくさんの人が習っている。それに、日本だけではなく世界でも有名である。そ
れで、日本と地理的、そして文化的に古くから関係がある台湾で生け花を習っている人も
尐なくない。それにテレビでもよく生け花の番組が見られることによって、生け花はすで
にたくさんの人の生活に溶け込んでいることが伺えるのであろう。そこで、私たちは生け
花について研究したいと思う。この研究は、生け花の歴史はいつからか、流派はいくつあ
るか、それに生け花の花器は何種類あるか、そして、その中に潜んだ精神はどういうもの
かということについて考察するものである。また、台湾で一番学習者が多いと思われる流
派の小原流について日本の小原流と比べることにした。
具体的な研究方法は以下のとおりである。
まず書籍やインターネットで生け花の歴史について調べる。次に、有名な流派をいくつ
か選んで説明する。さらに、花を生ける時使う道具や花器なども文献やネット資料を通し
て調べる。また、台湾で一番学習者が多い流派「小原流」について日本の小原流と比較す
る。最後に、生け花を実際に教えている人と習っている人に「生け花の精神や実態」につ
いてインタビューをする。このように、文献調査をしてから、インタビューを通して、文
献に書かれていないことや、多尐個人差があるかもしれないが周りにいる人たちの実際の
考え方などを伺うことができる。
1
第1章 生け花の歴史
平安時代から今まで人が花を容器に挿して楽しむ習慣がある。しかし、時代によって挿
し方や花に対する考え方が異なっている。
ここでは平安時代からの歴史について説明する。
1-1 生け花の始まりと歴史
生け花の始まりについては、ウェブサイト「フラワーアレンジメント」1は「日本では、
平安時代には仏教とともに花を供えたり、花を挿す習慣があったようです。生け花(いけ
ばな)の始まりです。生け花の道を追求したものを華道(花道)といいます。華道は室町
時代の中期に確立しました」と述べている。
次に、平安時代から南北朝までの生け花の歴史については、ウェブサイト「いけばなの
根源 華道家元池坊」2は、以下のように述べている。
平安時代になると浄土信仰とともに供花が一般化されますが、その形式は、平家納経
の見返しや鳥獣戯画の供花の図によって知ることができます。また貴族の邸宅である寝
殿造では、花合せの遊びが行われ、草花の贈答につれて草花を瓶にさしてながめるよう
になりました。南北朝時代の作といわれる慕帰絵詞には、板戸の前に机を置き、花瓶に
桜の花を挿して、僧侶がこれを眺めている図がみられます。
以上のように、最初の生け花は仏教信仰とともに供花の形が生まれたことがわかる。
そして、生け花が「道」として確立されたといわれる室町時代の生け花の変化について、
ウェブサイト「いけばな小原流」3は以下のように述べている。
一般的な「いけばな」のイメージというと、床の間に置かれた純和風のお花というと
ころでしょうか。いろんな流派があって、家元がいて、なんだか堅苦しそうな感じ、と
思われるかもしれません。
しかしいけばなそのものは、その時代にふさわしいものとして、常に変化をとげてい
ます。
始まりは、仏前の供花だったり、貴族の娯楽だったりしますが、15 世紀の終わり室町
時代に、床の間が完成すると、そこにおける床飾りの一つとして定着するようになりま
した。すべての流派の源である「池坊」はここから生まれています。
これで、室町時代に生け花の初めての流派「池坊」が誕生したことがわかる。
さらに、当時の生け花の様式について、ウェブサイト「いけばな~基本から取り合わせ
1
『フラワーアレンジメント』
「歴史」 http://www.mainichinohana.com/about/history.html 2010.04.08
『いけばなの根源 華道家元池坊』
「池坊のいけばな」
「いけばなの歴史」
http://www.ikenobo.jp/ikebanaikenobo/history/02.html 2010.04.08
3
『いけばな小原流』
「小原流について」
「いけばなについて」 http://www.ohararyu.or.jp/about_us/ikebana/index.html
2010.10.15
2
2
まで」4は以下のように述べている。
いけばなの始まりは遠く室町時代、武士の間で書院造りという現在の日本家屋の原型
となる建築様式が確立され、この書院造りの床の間の飾りとして「たて花」という最初
のいけばなの形がうまれました。
いけばなの歴史に関して、その発達の過程は「床の間」と深いかかわりがあります。
「床の間」という座敷を飾る専用の空間ができ、掛け軸や香炉など置き方が規定され、
花もまた床の間を飾る美術品と同様に考えられていました。
以上のように、仏教感覚が薄れて、書院造りという建築様式が確立されたため、最初の
生け花は室町時代に書院の床の間の飾りになったわけである。つまり、仏教の発展に伴っ
て、仏壇に花を捧げ供養し、礼拝する儀式があったが、だんだん「たて花」は特権階級に
とって、独立した性格を持つようになり、室町時代から生け花の様式が変化してきたこと
がわかる。
安土桃山時代になると、戦争で生け花は一時衰退したが、池坊専慶という人によって、
生け花は新しい発展が遂げられた。この時代の発展については、ウェブサイト「いけばな
の根源 華道家元池坊」5は以下のように説明している。
応仁の乱によって京都は焼土となり、やがて室町幕府は衰微し、戦乱は全国へとひろ
がりました。
このころ、
六角堂は観音信仰と太子信仰によって益々人々の尊崇をあつめ、
また新興の町人、町衆の寄合いの場所ともなり、老若男女を問わず多数の人々が参集し
ましたので、専慶以来、ひたすらに工夫を重ねてきたいけばなが世にひろがり、16 世紀
の前半、池坊専応によって、新たな発展がもたらされます。戦乱の果てに見出した草木
のいのち─風興をもととするいけばながここに成立しました。
これで、室町幕府は勢力を失いつつあったが、生け花は返ってこれをきっかけに一般の
人の生活の中に入り込んだことが伺える。
また、戦争が落ち着くにつれて池坊という生け花の流派がさらに発展した。これについ
てはウェブサイト「いけばなの根源 華道家元池坊」6は次のように述べている。
長い戦乱の末に漸く統一の気運を迎えた安土桃山時代は、城郭建築で代表されるよう
に雄大で豪華絢爛な文化を展開します。
池坊では専栄に続いて三十一世池坊専好が活躍、
文禄 3 年(1594)
、専好が前田邸の大広間の 4 間床に立てた大砂物は、時代にふさわしい
雄大なスケールをみせ「池坊一代の出来物」と称賛される見事なものでした。この安土
桃山時代に花を開いた立花を円熟させ、更に大成したのはその跡を嗣いだ三十二世池坊
専好です。
以上のように、長い戦乱の終わりとともに、池坊という流派が安土桃山時代に活躍した
ことがわかる。
4
『いけばな~基本から取り合わせまで』
「いけばなのルーツや歴史」 http://www.flowers.jpn.org/ikebana/rutu.htm
2010.12.26
5
『いけばなの根源 華道家元池坊』
「池坊のいけばな」
「いけばなの歴史」
http://www.ikenobo.jp/ikebanaikenobo/history/04.html 2010.04.08
6
同上。
3
続いて、江戸時代の生け花の展開については、
「いけばな~基本から取り合わせまで」7と
いうウェブサイトは、以下のように述べている。
江戸時代になり武士階級では大広間のある屋敷を持つようになると豪華で大型のい
けばなが要求されるようになり、
「立花」が確立されます。
江戸時代も元禄の頃になると書院造りよりも簡素な「数奇屋造り」という住居が生ま
れます。町人達の間にも「床の間」が普及し「数奇屋造り」の小さな床の間に、より自
由で日常的な「投げ入れ花」がもてはやされるようになり、それを元に「生花」8が誕生
します。
さらにこの後、一般の住宅にも応接間を取り入れる事が流行し、これに合うような「盛
花」や「投げ入れ花」が脚光を浴びました。このように「いけばな」はその時代の住宅
事情に伴って新しい広がりを生み出して今日に至っています。
これで、江戸時代に入ってから建築様式の変化に伴い、生け花の様式も変わってきたこ
とがわかる。
次に、江戸時代初期の生け花の歴史について、ウェブサイト「いけばなの根源 華道家
元池坊」9は以下のように述べている。
江戸時代の初期、寛永の頃、後水尾天皇は立花に興味を寄せられ、親王や側近の公家
達と共にたびたび立花御会を催され、専好は宮中に招かれてその指導的な役割をはたし
ました。天皇ご自身はもちろん、公家、僧侶、町人にいたるまでを参加させた宮中立花
会が催されたのは寛永 6 年(1629)のことで、ご退位後もたびたび仙洞御所で立花会を
催され、専好はその都度、目をみはるような立花を立てました。これを写生した花形絵
は、後世まで立花の手本とされました。
さらに、江戸中期から後期の歴史について、ウェブサイト「日本の旅」10は以下のよう
に述べている。
江戸中期から後期になると、華道は上流階級・武家階級のものから広く庶民のたしな
みへと変化し、生花(しょうか、せいか)を中心に広く愛さるようになります。今日華
道といえば江戸時代後期に流行した生花、挿花のことを指すことが多いです。この頃、
池坊から派生した未生流系、古流系、遠州系などの流派から技巧の達人・名手が多く登
場し、多くの流派に分かれていくきっかけとなりました。
以上をまとめてみると、江戸時代に武士階級の間で屋敷を持つようになると豪華で大型
の生け花が要求されるようになり、
「立花」が確立されたが、町人達の住まいに「数奇屋造
り」が誕生したため、
「投げ入れ花」
、そして一般住宅にふさわしい「盛花」が普及してき
たということがわかる。江戸中期から後期まで、上流階級のみならず、庶民にも広く愛さ
7
『いけばな~基本から取り合わせまで』
「いけばなのルーツや歴史」 http://www.flowers.jpn.org/ikebana/rutu.htm
2010.04.08
8
ここでの「生花」というのは誰にでも習得し易い形式を備えた「生花」の様式のことを指す。
9
『いけばなの根源 華道家元池坊』
「池坊のいけばな」
「いけばなの歴史」
http://www.ikenobo.jp/ikebanaikenobo/history/05.html 2010.04.08
10
『日本の旅』
「日本の文化を知ろう②!」
「華道」 http://www.ltij.net/j/flower.html 2010.10.24
4
れるようになり、池坊から多くの流派に分かれることもわかる。
その後の明治時代の生け花の歴史については、尐し長くなるが、ウェブサイト「華道な
んでも総合情報サイト」11は以下のように述べている。
明治 10 年(1887)に家元池坊専正が勧業博覧会に立花・生花を出品するなどの活動
を開始するとともに、池坊の門弟たちによって各地に現在の支部組織の前身となる結社
が数多く設立され活動開始します。
明治 22 年(1889)東京に「池坊華務課出張所」が設立され池坊の高弟たち、羽生鎮
翁、武藤松庵、吉村華芸などの人々がここに結集。このうち吉村華芸は、のちに龍生派
を創始します。武藤松庵は、明治 26 年(1893)
「花道哲学教会の趣旨」を著す。
明治 31 年(1898)後の「古流花友会」となる古流家元たちによる総合団体「花友会」
が結成され活動を開始。
関西では、諸流合同の「日本花道諸流同盟花友会」が結成され活動を開始。
明治 35 年(1902)女性に適した職業として瓶花師匠が雑誌等で盛んに紹介されるよ
うになり、若い女性たちの習い事として定着するようになります。
明治 42 年(1909)頃、新聞の芸能コーナーでいけばなの人気投票などがおこなわれ
たり、花界の記事が多数掲載されるようになりました。
明治 43 年(1910)平元良作が、大日本花道教育会を設立。
以上のように明治時代からいろいろな博覧会や花友会の活動が開始した。それに瓶花師
匠という女性に適した職業が雑誌で盛んに紹介されるのを契機に、生け花は女性の習い事
になって、ついに、花道教育が追い求められるようになったことがわかる。
続いて、大正時代から現代までの生け花の歴史について、ウェブサイト「いけばなの根
源 華道家元池坊」12は以下のように述べている。
明治末年松尾英四郎が「花道大鑑」を刊行し、いけばなの評論活動を行う。明治から
徐々に浸透した生活様式の変化に従って、大正 4・5 年(1915・1916)頃から投入盛花を
標榜する流派が乱立する時代をむかえました。従来の生花に代わり、投入盛花が平易で
華やかないけばなとして喜ばれるようになりました。長い戦争による疲弊と敗戦の打撃
に打ちひしがれていた昭和 20 年(1945)
。敗戦直後の 9 月 1 日、池坊はいち早く全国の
門弟に働きかけ文化国家再建をめざして活動を開始し、めざましい発展を遂げました。
各種の講習会を開催して古典を究明するとともに現代花一後の自由花について先進的な
研究を行い、当時既に 300 余の各地支部を通じてこれを普及し、各種の華道展にこれを
発表、いけばな界を瞠目させました。また昭和 27 年全国門弟の協力によって池坊学園を
開設して新時代に即応する教学体系を整備、
他の追随を許さぬ体制をつくりあげました。
現池坊専永家元は昭和 20 年(1945)
、先代の急逝により幼くして四十五世を継承、早く
から新時代のいけばなを探究、昭和 52 年(1977)
、いけ花の殿堂「池坊」を建設すると
共に、池坊中央研修学院を開設して人材の養成に着手、また年来の研鑽(けんさん)を
11
『華道なんでも総合情報サイト』
「華道の歴史 明治時代」 http://www.saihoumishouryu.jp/men5/index.html
2010.04.08
12
『いけばなの根源 華道家元池坊』
「池坊のいけばな」
「いけばなの歴史」
http://www.ikenobo.jp/ikebanaikenobo/history/09.html 2010.04.08
5
もととして生花新風体を発表しました。また引き続き平成 11 年(1999)
、立花新風体を
発表。これはいけばなのあゆみにとって画期的な展開であったといえましょう。
以上のように、生け花は明治前期の瓶花の発展に続いて、生活様式の変化に伴い、投げ
入れ盛花や新しい形の生け花がどんどん誕生して、現代に至って目覚しい発展を見せてい
ることがわかる。
以下、日本の生け花について、平安時代から現代までの生け花の歴史を整理してみた。
表 1 生け花の歴史
1.平安時代~南北朝時代
いけばなの芽生え
2.室町時代
初期のいけばな
3.安土桃山時代
いけばなの成立
4.江戸時代(初期)
立花の普及と生花の成立
5.江戸時代(中期~後期)
幹作り13立花の成立と生花の流行
6.明治~昭和初期
正風体14の普及と投入・盛花の成立
7.現在
多様化の生け花
13
幹作りとは「江戸末期から、明治にかけていけられた形式美を追求した立花。幹作りと言う作り方をして、
どっしりと複雑で大きいものが多いことである。
」以上、
『いけばなのかたち』
「花形について」
http://home.g07.itscom.net/mariko/ikebana/hanagata.html 2010.12.31
14
正風体とは「床の間に生ける花形のことを指す。床の間は、本勝手床と逆勝手床があり、花を生ける時は花
形も床の形に合わせて生けることである。
」以上、
『池坊・花のあけちゃんブログ』
「生花二種生・正風体(逆勝
手)ちょっと生けにくいよ。
」 http://akeda.blog.ocn.ne.jp/blog/2007/07/06/index.html 2010.12.31
6
1-2 生け花の流派
日本にいろいろな生け花の流派がある。ここでは、その中から、次の 4 つを選んでそれ
ぞれの歴史や様式について説明する。
1-2-1 池坊
日本の生け花の中で最も古くからある流派の池坊の起源について、ウェブサイト「いけ
ばなの根源 華道家元池坊」15は、以下のように説明している。
池坊は元来、聖徳太子の創建と伝えられる六角堂頂法寺の坊の名で、代々池のほとり
に住まいがあったため人々から池坊と呼びならわされました。この池坊から次々といけ
ばなの名手が現れます。
いけばなが記録に登場するのは五百余年前のこと。室町時代の中頃、挿花の名手池坊
専慶を出し、室町後期には池坊専応が現在に伝わる花伝書『池坊専応口伝』をあらわし
て、いけばなの理念を確立しました。それは、従来の挿花のように単に美しい花を鑑賞
するばかりではなく、草木のいのち、風興を基とすることを説き、花をいけることによ
って、悟りに至ることが出来る花道の成立となった。
桃山、江戸前期には、二代にわたる専好が活躍し、立花の気風と風格を高めます。江
戸中期には専定が生花の様式を確立。その後をうけた、専明、明治期の専正など、その
時代を彩る名手によって香り高いいけばな文化が育まれました。
こうした先達の教えを守り伝えながら、過去へも未来へもつながる一筋の道を池坊は
歩み続けています。
以上見たように、池坊は元来、聖徳太子の創建した六角堂頂法寺の坊の名で、その近辺
に住んでいた人々から池坊と呼ばれるようになった。そして、室町時代後期には池坊専慶
という人によって生け花の理念が確立されたという。池坊は日本で最も長い歴史のある生
け花の流派であることがわかる。
15
『いけばなの根源 華道家元池坊』
「池坊のいけばな」 http://www.ikenobo.jp/ikebanaikenobo/ikebana/index.html
2010.04.10
7
次に、池坊の様式について、伝統的様式から現代様式まで 3 種類のスタイルがある。立
花、生花と自由花である。ウェブサイト「いけばなの根源 華道家元池坊」16を参考にし
て次の表のように整理してみた。
表 2 池坊の花
図 1 立花(りっか)17
表現する内容を重視した立花の新しい様
式で、
伝統的な美感と構造を基本としつつ、
花材ののびやかさ、新鮮さ、艶やかさを備
えます。また、花材を広範囲に選び、意外
性や対照効果のある取合せにより、
明るさ、
鋭さ、際立ちなどの美を表現します。
池坊の草木の生命をみつめる伝統的な美
18
図 2 生花(しょうか)
意識を背景に、花材を多角的にみつめ、色
や形、質、いのちの伸びや張りなど、さま
ざまな美をいけるものの現代感覚を反映し
て、明るさや生命感のある鋭さ、際立ちと
して表現します。
図 3 自由花19
自由な発想を広げ、素材に潜むものに触
発され、その創作を目指します。色彩や質
感などに注目し、自然の姿形や出生の美を
みつめていける場合や、既成概念を離れ、
素材に今感じるものを大切にし、主観によ
って多角的に捉えたものを表現します。
以上見たように、池坊の様式は立花、生花、自由花の 3 つがある。
16
『いけばなの根源 華道家元池坊』
「池坊のいけばな」
「池坊の様式」
http://www.ikenobo.jp/ikebanaikenobo/ikebana/index.html 2010.04.10
17
『いけばなの根源 華道家元池坊』
「池坊のいけばな」
「池坊の様式」
http://www.ikenobo.jp/ikebanaikenobo/ikebana/rikka.html 2010.04.10
18
『いけばなの根源 華道家元池坊』
「池坊のいけばな」
「池坊の様式」
http://www.ikenobo.jp/ikebanaikenobo/ikebana/shoka.html 2010.04.10
19
『いけばなの根源 華道家元池坊』
「池坊のいけばな」
「池坊の様式」
http://www.ikenobo.jp/ikebanaikenobo/ikebana/jiyuka.html 2010.04.10
8
1-2-2 古流
古流の起源について、尐し長くなるが、ウェブサイト「古流かたばみ会」20は、以下の
ように述べている。
古流は江戸時代中期の明和年間に発生した流派です。始祖は一志軒今井宗普という人
で、伝記の詳細は不明ですが、明和七年刊行の『瓶花群載(へいかぐんさい)
』という
花書の筆頭に“古流一志軒今井宗普”と添え書きされた「松竹梅」の二重いけの図がの
せられています。
一志軒今井宗普の弟子であったといわれる、松應斎安藤涼宇は、寛政年間(1789~1801
年)に江戸・湯島天神下に居を構えて活動した、とされています。文献は残されておら
ず、その作風などは不明ですが、加賀藩に出入りするなど、古流の基盤を作った人でも
あります。
涼宇門下で、古流をさらに普及させて、中興の祖といわれたのは松盛斎関本理遊(せ
きもとりゆう)で『不許他見古流生花百瓶之図』
『古流生花門中百五十瓶図』などの作
品集を刊行して、文化・文政年間(1804~1830 年)の江戸の生花の流行に大きな影響を
与えました。
嘉永元年(1848)
、理遊引退ののち、四世家元を継承したのが、女婿である関本理恩
です。泉州堺の出身で、未生流二代未生斎上田広甫(こうほ)の門人でしたが、弘化三
年(1846)
、江戸に下り、理遊の女婿になり、
『古流生花松乃志津玖(しづく)
』を刊行。
また天、地、人三才の思想にもとづいて理論的に内容を意味づけするなどの功績を残し
ました。
幕末から明治維新にかけての激動期には、いけばな界は一時衰退期を迎えます。
『松
乃志津玖』以外にも多くの作品図の出版計画を立てていた理恩も刊行の機会を失い、惜
しまれながらも報われることなく、明治十一年(1878)
、72 才で没しました。
現在、古流の雅号に「理」を用いるのは、理遊~理恩の系統にもとづくものです。
明治十一年(1878)
、五世家元は金沢藩士の近藤理清(こんどうりせい)に受け継が
れました。理清は参勤交代で江戸在住のおり、理遊、理恩について古流を修め、金沢を
中心に北陸系古流の確立に努めました。現在でも古流が北陸と東京とで広く普及してい
るのは、こうした歴史からです。
その後、関本理遊より受け継がれてきた松盛斎の華号は、理清門下の広岡理徳、藤井
理清をへて、同じく近藤理清門下の柿谷理閑(かきたにりかん)に受け継がれました。
以上見たように、古流の生け花は文化・文政年間(1804~1830 年)の江戸時代の時に流
行したが、幕末から明治維新にかけての激動期には、古流も含めて生け花界は一時衰退し
た。その後、古流は東京と北陸を拠点として発展してきたことがわかる。
20
『古流かたばみ会』
「古流の歴史とかたばみ会の歩み」 http://www.katabami.com/c2.html 2010.04.10
9
古流は独自の特色を研きだしつつあった。天・地・人という理念から構成された古流の
花型は基本的に「不等辺三角形」にまとめられて、盛花、瓶花と現代華の 3 種類あるとい
うことである。古流の様式について、ウェブサイト「古流かたばみ会」21を参考にして次
の表のように整理してみた。
表 3 古流の花
図 4 盛花22
盛花は主に平面的な水盤や皿にいけられ
ます。盛花の中でも特に花材の出生を重ん
じた情景花は、自然観や風物観などを折り
込んだいけ方がなされます。ですから花材
には人工的な手をあまり加えずに、木もの
は木ものらしく、草ものは草ものらしく扱
います。
図 5 瓶花23
瓶花は最も古い時代から発達してきた挿
花の形式です。壺や細口の花瓶が用いられ、
また投げ入れとも呼ばれるように、花留め
などを極力用いずにいけられます。盛花同
様に自然本来の姿を生かしながらも、自然
描写にとどまらず、より自由な気風をたい
せつにした挿花といえましょう。
図 6 現代華24
現代華は素材を自然描写的に扱わずに、
色彩や造形を重視して、作者の主観にもと
づいていけられたものをいいます。花や枝
のどのような状態に魅力を感じたかに主眼
がおかれた現代華は、極論すると、何一つ
制約のないいけばなといえるでしょう。そ
の中で作者が素材を自由に使いこなして自
分の主張を表現するいけばなの様式ともい
えます。
つまり、天、地、人という三幹線(三才・さんさい)から成る古流は草木の本来の姿を
保ちながら、より自由に生けられる流派であることがわかる。
21
22
23
24
『古流かたばみ会』
「古流かたばみ会のいけばな」 http://www.katabami.com/c1.html 2010.10.23
同注 21。
同注 21。
同注 21。
10
1-2-3 小原流
小原流の起源について、ウェブサイト「いけばな小原流」25は、以下のように述べてい
る。
19 世紀末、小原雲心(おはらうんしん) が「盛花(もりばな)
」という新形式のいけ
ばなを創始して、近代いけばなの道を開いたことに始まります。
「盛花」は、口の広い器
(水盤)に材料を「盛る」ように花を展開させるもので、それまでのいけばなの、いわ
ば線の動きを主にした構成にくらべ、
面的な広がりを強調したところに特徴があります。
今ではおなじみの水盤と剣山を使ういけばなは、小原流が始めたものです。創流してか
ら 1 世紀、その時代の生活様式の変化にともなって盛花を基本に、現代空間にふさわし
いいけばなを生み出してきたのが小原流です。組織としては、財団法人として、全国 158
支部、海外 57 支部において、いけばなの普及事業をすすめています。
いけばなの技術は、段階を追って無理なく会得できるようなカリキュラムが制定され
ており、どこの教室においても同じ内容で習える合理的なシステムとなっています。
このように、19 世紀に開始した小原流は従来のいわば線の動きを主にした構成にくらべ
て、面的な広がりを強調したところに特徴がある流派であることがわかる。
25
『いけばな小原流』
「小原流について」
「小原流のご紹介」http://www.ohararyu.or.jp/about_us/introduction/index.html
2010.04.10
11
次に、小原流の様式について、
「いけばな小原流」26というウェブサイトから、小原流の
生け花を形によって分けてみると、次の 4 種類あることがわかる。
表 4 小原流の花
図 7 盛花27
盛花は、平たい器を用いた、面的な広が
りのあるいけばなです。
図 8 瓶花28
剣山などの花留めを使わずに、花瓶に挿
すようにいける花です。
図 9 花意匠29
植物の立つ姿の美しさをメインにした、
シンプルな花。小原流に入って最初に習う
かたちです。
26
『いけばな小原流』
「小原流について」
「小原流の花」 http://www.ohararyu.or.jp/about_us/flower_style/index.html
2010.10.16
27
『いけばな小原流』
「小原流について」
「小原流の花」
「盛花」
http://www.ohararyu.or.jp/about_us/flower_style/morihana/index.html 2010.10.16
28
『いけばな小原流』
「小原流について」
「小原流の花」
「瓶花」
http://www.ohararyu.or.jp/about_us/flower_style/heika/index.html 2010.10.16
29
『いけばな小原流』
「小原流について」
「小原流の花」
「花意匠」
http://www.ohararyu.or.jp/about_us/flower_style/hanaisyo/index.html 2010.10.16
12
シンプルな花材をシンプルに用いて、立
図 10 花舞30
体的な美しさを表現する。
以上見たように、小原流の様式は主に盛花、瓶花、花意匠、花舞 4 つあることがわかる。
また、それぞれ違った花器に生けて、異なった表現の仕方が見られる流派である。詳しい
生け方や花器、花材に関しては第 2 章で紹介する。
30
『いけばな小原流』
「小原流について」
「小原流の花」
「そのほかの花」
http://www.ohararyu.or.jp/about_us/flower_style/etc/index.html 2010.10.16
13
1-2-4 草月流
草月流は比較的に新しい流派で、その起源について、ウェブサイト「いけばな草月流」31
は、以下のように述べている。
草月初代家元・勅使河原蒼風が形式主体のいけばなに疑問を持ち、
「個性」を尊重した
自由な表現を求めたことから草月のいけばなは始まりました。
草月のいけばなは「型」にとらわれることなく、常に新しく、自由にその人の個性を
映し出します。いけ手の自由な思いを花に託して、自分らしく、のびやかに花をいけて
いきます。また、時代と共に変化してきた草月のいけばなは、それぞれのご家庭で楽し
むことはもちろん、ウインドーディスプレーや舞台美術など、社会のあらゆる空間に植
物表現の美と安らぎをもたらしています。
以上のように、草月流は勅使河原蒼風(てしがはらそうふう)という人が自由な表現を
するために作り上げた生け花の流派であることがわかる。
次に、草月流の様式の特徴について、
「いけばな草月流」32というウェブサイトによると、
「自由な創造を大切にする」ところにあるということである。下に 1 つ例を挙げる。
表 5 草月流の花
つるうめもどきの曲線で遊んでみま
図 1133
した。赤に対してひもげいとうのグリー
ンで色の対比を楽しみます。
以上見たように、草月流は「型」に拘らず、常に新しく、自由にその人の個性と思いを
映し出す流派であることがわかる。
31
32
33
『いけばな草月流』
「草月の魅力」
「草月のいけばな」 http://www.sogetsu.or.jp/ikebana/index.html 2010.4.20
『いけばな草月流』
「勅使河原茜」 http://www.sogetsu.or.jp/akane/index.html 2010.10.10
『いけばな草月流』
「ギャラリー」
「バックナンバー」 http://www.sogetsu.or.jp/exhibition/archive.html 2010.10.10
14
1-3 生け花の精神
生け花の精神に関して、文化、美感、伝統と教養、4 つの面から考えられる。まず、文
化について、生け花は「華道」とも呼ばれる上で、1 つの「道」となっており、
「茶道」や
「剣道」
のようなものと共通したところといえば、
やはり人生に対する考え方の一本の
「道」
というところにあると思われる。これらは知識というよりも、長い年月を経て成り立って
きた「文化」といえよう。
さらに美感について、ウェブサイト「いけばな嵯峨御流」34は「各々の様式の最も大切
な精神や姿、形における理念を基とし、それぞれの植物が持つ固有の生態、形状、色彩な
どの本質的な美しさを充分に見つめ、それらを尊重しながら未来感覚にふさわしく新鮮な
感性でいけ表します」と述べている。これは、嵯峨御流のいけばなのみならず、どの流派
も植物本来の美しさを生かしながら、それぞれの特色を出そうとしているところが共通し
ているはずである。
そして、伝統について、ウェブサイト「フィールド・ミュージアム京都」35は「秘伝を
習得しようとする求道的精神の高まりの中、
「茶道」
「香道」などとともに、生け花も「道」
としての性格を強めていきます。元禄元(1688)年刊行の『立華時勢粧』
(りっかいまようす
がた)に初めて「花道」という言葉が使われています」と述べている。これで、生け花は
上述した文化の一部だけではなく、古くからある伝統でもあることがわかる。
最後に教養について、ウェブサイト「フィールド・ミュージアム京都」36は、
「幕府によ
る教化政策に儒教思想が重視されるとともに、いけばなは道義的意味合いを強めていきま
した。そして女性の習い事として庶民に浸透していき、次第に稽古による礼儀作法の習得
が目的となっていきました」と述べている。これによって、生け花は特権階級から民間に
広がるにつれて、一般の人々にも親しまれつつあり、特に女性の学習者が多いことがわか
る。
以上を見ると、生け花の精神は文化、美感、伝統と教養の 4 つの面から考えられること
がわかる。
34
『いけばな嵯峨御流』
「嵯峨御流とは」
「嵯峨御流の心粧華」 http://www.sagagoryu.gr.jp/index.html 2010.10.30
『フィールド・ミュージアム京都』
「
『道』としてのいけばな」
http://www.city.kyoto.jp/somu/rekishi/fm/nenpyou/htmlsheet/bunka22.html#h 2010.10.30
36
同上。
35
15
まとめ
第 1 節では生け花の起源と歴史について述べた。平安時代は仏教信仰の関係で花を供え
たり、花を挿す習慣から生まれたのは「生け花」である。生け花の道を追求したものを華
道(花道)という。そして、室町時代の中期に確立したすべての流派の源である「池坊」
が生まれた。また、華道は元々上流階級・武家階級のものであったが、江戸中期から後期
にかけてだんだん庶民たちの嗜みにもなった。江戸時代後期、池坊から分かれていく流派
が続々出てくる。そして世間に流行っていって、今にも発展し続き、新しい形の生け花が
どんどん誕生したことがわかった。
第 2 節では生け花の流派について述べた。ここでは、代表的な 4 つの流派を選んで説明
した。池坊は伝統的な美感と構造を基本として、草木の内に息づく生命の輝き表すところ
に特徴がある。古流は天を真、地を受、人を流と呼び、この三幹線(三才・さんさい)に
よって構成される花体は不安定な不等辺三角形にまとめられる。つまり、天地人で基本に
なり、盛花、瓶花、現代華の 3 つに分類できることがわかった。また、小原流はいわば線
の動きを主にした構成にくらべ、面的な広がりを強調したところに特徴がある流派で、草
月は「個性」を尊重した自由な表現を求める流派であることがわかった。
第 3 節では生け花の精神について述べた。生け花の精神は、文化、美感、伝統、教養の
4 つの側面から見ることができる。
16
第 2 章 小原流
小原流は、生け花の流派のなかで、学習者が多いし、有名な流派である。この節では、
まず小原流の誕生及び発展について説明する。
2-1 小原流の誕生と発展
小原流とは、創始者の苗字から名づけられた。小原流研究院(2009:4-5)37は、その誕
生と発展について、以下のように説明している。
小原流は、明治時代の後期、流祖・小原雲心(おはらうんしん)が始めました。小原
雲心が登場するまで、いけばなといえばほとんどが、壺や花瓶にいける形式のものでし
た。こうした古くからのいけばなは、長い歴史の中でいけられる花に制限が多くなり、
細かなきまりに従わなければならなくなっていました。
明治時代になって、さまざまな西洋の花々が輸入され、国内でも盛んに栽培されるよ
うになりました。また人々の暮らしも西洋風になると、今までのいけばなは、実情に合
わないものになってきました。こうした中で、小原雲心は、新しい西洋の草花を自由に
いけることができる花、そして自然の景観を表現できるような花として、新しいいけば
な形式を考案しました。これが「盛花」と呼ばれるいけばなです。
「盛花」は、それまで
の花瓶などとは異なる平たい器(水盤)に、花を「盛る」ようにいけるいけばなでした。
飾る場所も、伝統的な床の間だけでなく、当時増えていた洋間や応接間、玄関などにふ
さわしいものとして、注目を集めました。盛花はその後、各いけばな流派にも取り入れ
られ、今では、いけばなの代表的な形式の 1 つになっています。雲心の始めた「盛花」
は、近代いけばなのさきがけとなったのです。
以上のように、小原流の誕生は明治時代後期に小原雲心という人から始めて、長い歴史
のある生け花の形式を変えて、
「盛花」という形式を考案したのがきっかけであることがわ
かる。
37
小原流研究院(2009)
『小原流いけばな初等科教本』凸版印刷, pp. 4-5
17
2-2 小原流の形式
小原流の形式には生ける形によって、盛花、瓶花、花意匠、花舞に分けられる。本研究
ではそれぞれの代表的な形を紹介することにする。まず、盛花を紹介する。
2-2-1 盛花
盛花について、ウェブサイト「いけばな小原流」38は、以下のように説明している。
小原流の誕生のときに、流祖・小原雲心が考案したという、最も小原流らしく、小原
流ならではのいけばな。平たい器(水盤)を用いて、材料を盛るように面的な広がりを
強調したいけばなを言います。いけばなといえば、水盤に剣山というイメージが知られ
ていますが、そのかたちを最初に生み出したのは、小原流です。
図 12 盛花
以上のように、盛花は従来の花瓶に生ける花と違って、平たい器(水盤)を用いて、材
料を盛るように面的な広がりを強調したところが特徴であることがわかる。
38
『いけばな小原流』
「小原流について」
「小原流の花」 http://www.ohararyu.or.jp/about_us/flower_style/index.html
2010.11.01
18
具体的な生け方について、小原流は主枝、副枝、客枝39によって生けた花を三角形に呈
するようにするのが最大の特徴である。盛花には 6 つの花型が定められて、それぞれの枝
の長さは次のように決まっている。
表 6 盛花花型40
直上型
対称型
並列型
直立型
傾斜型
下垂型
「基本型」
「傾斜応用
型を含む」
1/3
1/2
1.5
1/3
1/2
1.5
1/2
主
枝
=
長
径
+
深
さ
の
客
枝
=
主
枝
の
副
枝
=
主
枝
の
1.5
倍
以
上
2/3
倍
以
上
副
枝
=
主
枝
と
同
じ
以 ~
下
ま 倍
で 以
内
主
枝
=
長
径
+
深
さ
(
ま
た
は
高
さ
)
客
枝
=
主
枝
の
副
枝
=
主
枝
の
主
枝
=
長
径
+
深
さ
(
ま
た
は
高
さ
)
客
枝
=
標
準
寸
方
の
副
枝
=
標
準
寸
方
の
主
枝
=
長
径
の
1.5
客
枝
=
主
枝
の
1/2
主
枝
=
長
径
の
1/2
副
枝
=
主
枝
の
1/2
客
枝
=
主
枝
の
1/2
主
枝
=
長
径
の
2/3
副
枝
=
主
枝
の
1/2
客
枝
=
主
枝
の
倍
以
上
このうち、直立型は最も盛花の典型が表現できる花型として、盛花の基本型に定められ
ている。
以下、各花型の規定と特徴を絵で示す41。
図 13 直上型
39
主枝、副枝、客枝というのは花型が決められる役枝の名称である。小原流の花は基本的にこの三本の役枝で
「三角形」になるように生けられる。
40
小原豊雲(1996)
『小原流いけばな盛花教本』
「盛花六花型の規定と特徴」財団法人 小原流, pp.7-9
41
小原豊雲(1996:8-9)にある図をもとに筆者作成。以下同。
19
図 14 対称型
図 15 並列型
図 16 直立型
20
図 17 傾斜型
図 18 下垂型
以上の絵のように、盛花はさらに 6 種類に分けられ、それぞれの特徴が微妙に違うこと
がわかる。
21
2-2-2 瓶花
瓶花というのは、花瓶や壺に生けるものを指す。小原流の瓶花について、ウェブサイト
「いけばな小原流」42は、以下のように説明している。
花瓶を使ったいけばなです。江戸時代からあった「投げ入れ花」と呼ばれる、花瓶に
材料を自然な姿で入れて見せるいけばなの系譜を受け継ぎ、その伝統を踏まえた上で、
より現代の感覚に合うように工夫されています。
図 19 瓶花
以上のように、瓶花は従来の生け花と同じく花瓶や壺などに生ける花であっても、上の
写真で見られるように、正面から楽しむばかりでなく、どの角度から見ても草木の自然な
姿が表現されており、立体の美しさが十分生かされたと思われるところが特徴であること
がわかる。
次に瓶花を生けるときの枝の寸法を表で示す43。
表 7 瓶花の花型44
傾斜型
主
枝
:
器
の
高
さ
の
1.5
客
枝
:
主
枝
の
副
枝
:
主
枝
の
1/2
主
枝
:
器
の
高
さ
の
1/3
副
枝
:
標
準
寸
法
の
1.5
1/2
客
枝
:
標
準
寸
法
の
1.5
副
枝
:
主
枝
の
1/3
主
枝
:
器
の
高
さ
の
1/2
客
枝
:
主
枝
の
対称型
1/2
副
枝
:
主
枝
の
直上型
1.5
1/2
客
枝
:
主
枝
の
2/3
1/2
主
枝
:
器
の
高
さ
の
1/2
副
枝
:
主
枝
の
下垂型
1.5
客
枝
:
主
枝
の
直立型
主
枝
:
器
の
高
さ
の
倍
倍
倍
倍
倍
具体的に、瓶花にはこの 5 つの花型がある。
42
『いけばな小原流』
「小原流について」
「小原流の花」 http://www.ohararyu.or.jp/about_us/flower_style/index.html
2010.11.01
43
小原豊雲(1996)
『小原流いけばな瓶花教本』
「瓶花の花型」財団法人 小原流, pp.5-8
44
同上。
22
図 20 傾斜型45
図 21 直立型
45
同注 43。以下同。
23
図 22 下垂型
図 23 直上型
24
図 24 対称型
以上のように、瓶花の花型は 5 つあり、それぞれの特徴が微妙に異なることがわかる。
また、念のため述べておくと、一般的に花瓶は深さがあるため、剣山で草木の根元を留め
ることはほとんどない。それで、比較的に固定しやすい枝物を使うことが多い。
では、次に、瓶花を生けるときによく使う固定法を紹介する。
瓶花の固定方法46
瓶花は盛花の生ける方法と違って、剣山を使うことができないため、瓶花の花枝を固定
する必要がある。以下、歐幸江(1978:78-79)にある図をもとに、その固定の方法を図示
する47。
一、枝を傾斜に生ける場合
①1 つ小さい枝で根を横に縛る。
46
47
歐幸江(1978)
『愛與美插花』味全出版社, pp.78-79
同上。
25
②根を切って、1 つ小さい枝を根元に挟んで、固定する。
③(A)瓶口の直径と同じ長さの枝で、瓶の口元に入れる。
(B)また 1 つの枝で、下図のような十字型にする。
(C)枝を十字の間に置いて、切り口は花瓶の内部の壁まで挿す。
26
二、枝を垂直に生ける場合
①枝の根を瓶の底まで挿す必要があるので、長さが足りない場合、他の枝を一本付ける。
そして、1 つ小さい枝で根を横に縛るか、根を切って挟んで固定する。
②他の 1 つ小さい枝を瓶口で横にして縛って固定する。
以上示したように、瓶花の固定方法は花材の性質と生ける形によって調整されることが
わかる。
27
2-2-3 花意匠
「意匠」とは、普通は絵画や詩文などで工夫を凝らすことを言うが、小原流の「花意匠」
について、ウェブサイト「いけばな小原流」48は、以下のように説明している。
小原流では最も新しいいけばなで、さらに現代の生活空間にふさわしく、また多様化
したさまざまな花にも対応できるいけばなです。一方向だけでなく、いろいろな方向か
ら見ることのできるように工夫されたタイプもあり、いけやすさ、覚えやすさなども備
えているところから、小原流で最初に学ぶのも、この花意匠です。
図 25 花意匠
以上のように、花意匠は生活空間に合わせて、楽しく飾ることのできる現代的な生け花
である。次は具体的な寸法と決まったルールを紹介する。
表 8 「花意匠」の 3 つのかたち49
ひらくかたち
正面性
客
枝
は
、
と
同
寸
か
ら
1
1
2
1
1
48
意 主
。 枝
、
副
枝
、
客
枝
と
も
に
、
寸
法
は
任
主
枝
の
寸
法
は
任
分 意
分 の 。
の
か
か ら
ら
分
分 の
の
。
。
2
1
3
1
1
。
主
枝
の
寸
法
は
任
意
。
副
枝
は
主
枝
の
3
3
2
2
3
副
枝
は
、
主
枝
と
同
寸
か
分 ら
の
分
。 の
客
枝
は
、
主
枝
の
2
主
枝
の
寸
法
は
任
意
。
2
1
1
副
枝
は
、
主
枝
と
分 同
の 寸
か
か ら
ら
分
分 の
の
。
。
多面性
3
客
枝
は
、
主
枝
の
正面性
1
主
枝
の
寸
法
は
任
意
。
2
2
副
枝
は
、
主
枝
と
分 同
の 寸
か
か ら
ら
分
分 の
の
。
。
多面性
まわるかたち
2
客
枝
は
、
主
枝
の
ならぶかたち
『いけばな小原流』
「小原流について」
「小原流の花」 http://www.ohararyu.or.jp/about_us/flower_style/index.html
2010.11.01
49
小原流研究院(2009)
『小原流いけばな本科教本』小原流事業部, pp.6-9
28
図 26 ひらくかたち50
正面性
多面性
図 27 ならぶかたち
正面性
50
小原流研究院(2009:6-9)にある図をもとにして筆者作成。以下同。
29
多面性
↓
↓
図 17 まわるかたち
30
↓
↓
以上のように、瓶花の挿すかたちは主枝、客枝と副枝による三角形を基にし、全体的に
楕円形になったり、円形になったりして、
「ひらく」
、
「ならぶ」と「まわる」の 3 種類ある
ことがわかる。
31
2-2-4 花舞
花舞について、ウェブサイト「いけばな小原流」51は、以下のように説明している。
以上の 3 つの形にあてはまらないさまざまないけばなが小原流にはまだまだあります。
尐ない花の色と形を見つめるところから生れた「花舞(はなまい)
」
、植物の姿を大胆に
とらえて、自由にいける「自由表現」
、アーティスティックな作品をめざす「造形いけ
ばな」など、その表現世界は想像以上に広大です。
図 28 花舞
以上のように、花舞は植物の立体的な美しさを表現する花であるため、生ける人の想像
力を見せることさえできれば、特に規定された形や表現法がないことがわかる。
51
『いけばな小原流』
「小原流について」
「小原流の花」 http://www.ohararyu.or.jp/about_us/flower_style/index.html
2010.11.01
32
2-3 小原流のあゆみ
小原流は家元制で、今まで 1 代目から 5 代目がいる。小原雲心、小原光雲、小原豊雲、
小原夏樹、小原広貴である。この節では、まず小原流の代々の実績及び発展について説明
する。
小原流のあゆみについて、小原流研究院(2009:62-63)52を参考にして、以下のように
説明してみた。
表 9 歴代家元
図 29 小原雲心53
一代目・小原雲心は、小原流生け花の創
始者です。28 歳のとき彫刻家を志して大阪
に出、天与の才能を発揮して一躍彫刻家と
して名をなしましたが、体が弱かったため
彫刻の道を断念し、余技として親しんでい
た生け花に、その後の生涯をかけるように
なりました。
小原雲心は初め生け花の様式は池坊の
生け花です。その時、雲心は野や山を歩い
て、その風景を表現できる生け花の樣式を
研究し、また当時次々と輸入され始めた鮮
やかな西洋の草花をいけられる生け花の
形を探し求めました。その結果生まれたの
が、近代生け花の輝かしい一歩となった
「盛花」であります。研究を重ねたすえ、
1897 年(明治 30)に、初めて盛はな形式の
いけばなを世に問いました。
図 30 小原光雲
二代目・小原光雲です。当初は商人を志
していましたが、25 歳にして華道界に入り
ました。流祖の没後、1916 年(大正 5)二世
家元を継承、近代的な指導法や組織化によ
って流勢を全国に拡大しました。この頃、
各地に小原流の支部ができました。また雑
誌やラジオを積極的に活用したことも特
筆されます。
52
小原流研究院(2009)
『小原流いけばな本科教本』小原流事業部, pp.62-63
『いけばな小原流』
「小原流のご紹介」
「小原流の歴代家元のご紹介」
http://www.ohararyu.or.jp/about_us/introduction/history/index.html 2010.10.31 以下同。
53
33
図 31 小原豊雲
三代目・小原豊雲は 1938 年(昭和 13)に
家元を継承、
「南洋情趣」をテーマにした
異色花展を開催して個性を発揮しました。
太平洋戦争後は、焦土の中でいち早く花を
展示してその名を広めます。その後の前衛
いけばなの総帥と目される活躍を続ける
とともに、世界各国にも積極的にでかけ、
いけばなの普及に努めました。小原流を法
人化して、いけばなの民主化も果たしま
す。
図 32 小原夏樹
四代目・小原夏樹は三世家元の補佐役と
して、世界を歴訪、シルクロードを舞台と
した作品集を刊行しました。若い世代にふ
さわしい新しい花「花舞」や「花意匠」な
どを創案したのですが、志半ばにして逝
去。四世家元を追贈されました。
図 33 小原広貴
五代目・小原広貴は 1995 年(平成 7)、6
歳という若い年齢にして五世家元を継承。
21 世紀を担う若き家元として、今後の活躍
が期待されています。
以上のように、小原流は 19 世紀末、小原雲心が「盛花」という新形式の生け花を創始
して、近代生け花の道を開いたことに始まる。2 代目の小原光雲は初めてデパートなど、
さまざま会場を使って展覧会を行った人である。3 代目の小原豊雲は現代生け花の先頭に
立って意欲的な創作活動を行った。日本の小原流を「世界の小原流」としたような功績が
大きい。4 代目の小原夏樹は継承後豊雲と親子 2 人で展覧会を開いたり、シルクロードを
舞台にした作品を刊行したりして、
「花舞」
「花意匠」など小原流生け花の新しい一面を発
展させた。
1995 年に 4 世が亡くなったため、
6 歳の若い年齢で 5 代目に就くことになった。
若手のホープとして今後の活躍が期待されていることがわかる。
34
2-4 小原流の支部
2-4-1 小原流の日本全国支部54
図 34 小原流の日本全国支部
小原流の日本全国支部について、ウェブサイト「いけばな小原流」55を参考にして、以
下のように整理してみた。
小原流は日本でたくさんの県と市に分部がある。日本で代表的な小原流支部は札榥支
部、広島支部、武臓野支部、東京支部、大阪支部、佐世保支部などがあり、学習者の数
も多いし、研修会や展覧会などもよく行われるのである。
54
中文版自由的百科全書『維基百科(Wikipedia)
』
「日本行政區劃」
http://zh.wikipedia.org/zh-tw/File:Regions_and_Prefectures_of_Japan_zh-hant.png 2010.05.09 支部名は筆者によるもの。
55
『いけばな小原流』
「小原流について」
「支部一覧」 http://www.ohararyu.or.jp/about_us/branch_office/index.html
2010.05.09
35
2-4-2 小原流の台湾支部
図 35 小原流の台湾支部56
台湾での小原流の支部は 3 つの市に分布する。それは台北支部、台南支部、高雄支部で
ある。
知り合いの華道教師の話によると、台湾には小原流の生け花教室は約 50 あるというこ
とである。ただし、そのほかにも住宅地やいわゆる「社会大学」での授業も行われている
ようであるが、詳しい統計は残念ながら見当たらない。
56
經濟部能源局『油價資訊管理與分析系統』
「加油站查詢」
「台灣地圖」
http://www.moeaboe.gov.tw/oil102/cpknew/map/taiwan.asp 2010.10.31 支部名は筆者によるもの。
36
2-5 生け花テストの等級とテスト
小原流の等級は決まった段階があるものの、それぞれ必要な学習期間に関しては、個人
差が多尐あるかもしれないが、小原流の先生の話をもとに、以下のように整理してみた。
表 10 等級と学ぶ時間
等級
学ぶ時間
初等科
2 ケ月
本科
4 ケ月
師範 1 級
4 ケ月
師範 2 級
4 ケ月
准教授
4 ケ月
家元 4 級教授
2年
家元 3 級
2年
家元 2 級脇
2年
家元 2 級
5年
家元 1 級脇
5年
家元 1 級
5年
小原流では毎月、月例研究会という試験があり、そこで取得した点数が規定に達すると
進級できることもある。また、地区別教授者研究会という年に数回行われる試験で優秀な
成績を取得すると早く進級する可能性もある。地区別教授者研究会や、デパートで行われ
る花展の参加資格は家元 3 級からで、准教授→家元 4 級→家元 3 級まで進級するには数年
かかる。
以上見たように、小原流の資格を取るのに、一定以上の時間がかかる。まず、入門から
初等科まで 2 ケ月かかる。そして、本科から准教授まで段階ごと 4 ケ月かかる。准教授に
37
なると授業をする資格がある。家元 4 級教授から家元 2 級脇まで段階ごと 2 年かかる。家
元 2 級から家元 1 級まで段階ごと 5 年はかかる。つまり、最終の家元 1 級を取るのに全部
で尐なくとも 22 年 6 ケ月はかかる。しかし、それは終点ではなく、最も大切なのは勉強し
続け、自分の能力をさらに高く求めていくことである。
次に、小原流の生け花進級試験について、以下のように整理してみた。
表 11 台湾と日本の生け花進級試験について
日本
台湾
1 年に行う回数
1回
1回
行う月
9月
11 月
(教授者研究会)57
6,300 円
1,000 台湾元
試験時間
2 時間
2 時間
試験費
台湾での試験方式について、事前に試験日に生ける形式が公表される。ただし、使う
花材は会場に行ってから、知らせられることになっている。
台南支部の生け花の先生たちの話によると、日本では進級試験以外にいろいろな研修
会もあるそうである。研修会のやり方は普通の進級試験と異なり、花材や生ける型は当
日会場で決められるということである。
ウェブサイト「いけばな小原流」58によると、小原流は一定の等級があり、それぞれ
の級に進級するには所要単位さえ取れれば進級できることになっている。また、その資
格は先生から本部に申請して、終了証が発行されることがわかる。ただし、ホームペー
ジに書いてある所要月数はあくまでも目安で、実際の状況は人によって違う。
57
58
『いけばな小原流』
「研究事業課からのお知らせ」
http://www.ohararyu.or.jp/member/chikubetsu2010/chikubetsu_top.html 2011.01.03
『いけばな小原流』「カリキュラム」 http://www.ohararyu.or.jp/about_us/curriculum/index.html 2011.01.03
38
2-6 生け花の花器
生け花は各種類の道具と花材がある。この節では、生け花をする場合によく使われる道
具や四季の花材を紹介する。
2-6-1 花器
生け花の花器にはいろいろな形のものがあるし、材料もいろいろな種類のものが使われ
ている。生け花の花器について、
「Yahoo JAPAN 百科事典」59というウェブサイトは以下の
ように述べている。
花器は材料によって区別すると、木製(挿し口には金属を用いる)
、竹製(挿し口は
金属)
、陶磁器、金属器(銅、鉄、青銅、真鍮(しんちゅう)
、金、銀、錫(すず)
)が
あり、そのほかガラス、エボナイト、セルロイド、プラスチック、ゴムなどの材料も使
われる。
用途のうえから区別すると、丈が低く、面の広がりをもった水盤状の花器は盛り花用
で、丸型水盤を基調とし、小判型、長方型、角型、半円型、三角型、変形型とあり、水
盤の形式に高台(こうだい)のついたコンポート型も多く用いられている。壺(つぼ)
状の花器は投入れ用で、意匠的な要素が強く、円筒型を基本形とし、細口やジョッキ型
など多様で、置かれるもの、掛けられるもの、上からつるすものがある。
以上のように、生け花の花器はいろいろな種類のものがある。そして、生ける花の型に
よって、口の広いものや高さのあるものを使うことになる。つまり用途で花器を使い分け
るということである。
図 36 木製の花器60
図 37 竹製の花器61
59
『Yahoo JAPAN 百科事典』「生け花の技法」「花器」
http://100.yahoo.co.jp/detail/%E3%81%84%E3%81%91%E8%8A%B1/%E3%81%84%E3%81%91%E8%8A%B1%E3
%81%AE%E6%8A%80%E6%B3%95/ 2010.04.27
60
『空間工房』
「花器」 http://www.alulu.com/k-koubou/it449.html 2010.04.27
61
『花器・華道器具ネットショップ』
「手作り花器」 http://kaki.ocnk.net/product/745 2010.04.27
39
図 38 陶磁の花器62
図 39 ガラスの花器63
図 40 水盤状の花器64
図 41 壺状の花器65
2-6-2 器具
生け花の道具について、一番大切な道具は鋏である。これについて、
「キッズ・ウェブ・
ジャパン」66というウェブサイトは以下のように述べている。
はさみは、余分な枝葉を切ったり、花の根元を切って茎の長さを調節する時に使いま
す。根元の切り方は花材の種類や花留めの方法によって異なりますが、多くの場合、斜
め切りにします。これは花材を花器の内側や剣山に固定しやすくし、花材が水を吸いや
すくするためです。
以上のように、はさみは花の寸法を調整したり、花材の吸水効果を高めるのに役に立つ
ことがわかる。
62
『花器・華道器具ネットショップ』
「水盤(広口)
」 http://kaki.ocnk.net/product/1292 2010.04.27
『華道具専門店』
「ガラス花器」 http://kadou.ocnk.net/product/230 2010.12.13
64
『花器・華道器具ネットショップ』
「水盤」 http://kaki.ocnk.net/product/6 2010.04.27
65
『花器・華道器具ネットショップ』
「投入れ花器」 http://kaki.ocnk.net/product/1273 2010.04.27
66
『キッズ・ウェブ・ジャパン』
「生け花」
「生け花に使う道具」
http://web-japan.org/kidsweb/ja/virtual/ikebana/ikebana05.html 2010.04.27
63
40
図 42 鋏67
生け花で使う花留めが「剣山」である。これについて、
「暮らしの All About」68というウ
ェブサイトは以下のように述べている。
剣山にはいくつかの種類があり、昔からある金属製のものと、プラスチック製で底に
吸盤のついたタイプがある。金属製のものは、底板が重く出来ていて、この重さで、丈
の長い花を支える。
形は、丸のほかに、長方形・三日月型などがあるが、最初に 1 つ買うなら、どんな花
器にも使いやすい丸型をオススメする。
図 43 剣山69
以上のように、鋏は余分な枝葉を切って、根元の長さを調節する時に使うのに対して、
剣山は花材を固定するために使うことがわかる。
2-6-3 水揚げ
水揚げについて「Yahoo JAPAN 百科事典」70というウェブサイトを参考にして、以下の
ように整理してみた。
簡単な水揚げ法は水切りで、花材を水中で斜めに切り直し、道管に気泡が入って吸水
力を妨げることのないようにする方法である。枝物や茎の堅い草物などの場合は、切り
口を裂き広げたり、切り口をたたいたり、砕いたりすることもある。このほか、根元の
切り口を焼いたり、熱湯につけたりする方法もある。焼くのは、切り口を炭化させ、水
67
『Yahoo ショッピング』
「園芸&ハサミ」 http://store.shopping.yahoo.co.jp/newworldnet/kt81260.html 2010.05.10
『暮らしの All About』
「剣山の種類」 http://allabout.co.jp/family/flower/closeup/CU20060924B/index.htm 2010.05.28
69
『華道具專門店はなかざり』
「丸型徳用剣山」 http://kadou.ocnk.net/product/4281 2010.05.29
70
『Yahoo JAPAN 百科事典』
「生け花の技法」
「水揚げ」
http://100.yahoo.co.jp/detail/%E3%81%84%E3%81%91%E8%8A%B1/%E3%81%84%E3%81%91%E8%8A%B1%E
3%81%AE%E6%8A%80%E6%B3%95/ 2010.04.28
68
41
揚げ能力を促進させるためである。新芽の枝物や菊など大量に水揚げするときは熱湯に
つける方法がとられる。また冷蔵庫に入れて保有する方法もとられる。
以上のように、水揚げは花材がよく水を吸うようにすることがわかる。そして、水切り
だけではなく、根元をつぶしたり、熱湯につけたり、火で焼いたりする方法によって花が
長く生けられることもわかる。
42
2-6-4 季節の花材
では、花材について、日本では季節によって様々な花があるだろうが、
「イイハナ・ド
ットコム」と「季節の花 300」というウェブサイトを参考にしてそれぞれの季節に咲く花
の特徴とよく見られる花を下にまとめてみた。
表 12 春によく使う花材
冬の寒さが和らぎ、暖かい陽気が日本列島を覆う春は、赤やピンクなどのお花が色鮮
やかに花開く季節。71
71
72
73
74
75
76
77
78
79
図 44 アネモネ72
図 45 梅73
図 46 鈴蘭水仙74
図 47 菫75
図 48 タンポポ76
図 49 チューリップ77
図 50 木賊78
図 51 菜の花79
『イイハナ・ドットコム』
「季節のお花」
「春のお花」 http://www.e87.com/season/spring.html 2011.01.05
『季節の花 300』
「アネモネ」 http://www.hana300.com/anemon.html 2010.11.01
『季節の花 300』
「梅」 http://www.hana300.com/ume000.html 2010.11.01
『季節の花 300』
「鈴蘭水仙」 http://www.hana300.com/suzusu.html 2010.11.01
『季節の花 300』
「菫」 http://www.hana300.com/sumire.html 2010.11.01
『季節の花 300』
「タンポポ」 http://www.hana300.com/tanpop.html 2010.11.01
『季節の花 300』
「チューリップ」 http://www.hana300.com/tulip0.html 2010.11.01
『季節の花 300』
「木賊」 http://www.hana300.com/tokusa.html 2010.11.01
『季節の花 300』
「菜の花」 http://www.hana300.com/nanoha.html 2010.11.01
43
図 52 花桃80
図 53 ポピー81
表 13 夏によく使う花材
青い空によく似合うビビッド・カラーのお花や涼しげなお花など、さまざまなお花を
楽しんでください。82
80
81
82
83
84
85
86
87
88
図 54 オダマキ83
図 55 カルセオラリア84
図 56 ギガンチウム85
図 57 石楠花86
図 58 芍薬87
図 59 バラ88
『季節の花 300』
「花桃」 http://www.hana300.com/momo00.html 2010.11.01
『季節の花 300』
「ポピー」 http://www.hana300.com/hinage.html 2010.11.01
『イイハナ・ドットコム』
「季節のお花」
「夏のお花」http://www.e87.com/season/summer.html 2011.01.05
『季節の花 300』
「オダマキ」 http://www.hana300.com/odamak.html 2010.11.01
『季節の花 300』
「カルセオラリア」 http://www.hana300.com/karuse.html 2010.11.01
『季節の花 300』
「ギガンチウム」 http://www.hana300.com/ariumu.html 2010.11.01
『季節の花 300』
「石楠花」 http://www.hana300.com/syakun.html 2010.11.01
『季節の花 300』
「芍薬」 http://www.hana300.com/syakuy.html 2010.11.01
『季節の花 300』
「バラ」 http://www.hana300.com/bara00.html 2010.11.01
44
図 60 ヒマワリ89
図 61 桜90
図 62 ライラック91
図 63 百合92
表 14 秋によく使う花材
春のお花のように見るだけで明るい気持ちになれるお花とは違い、秋のお花はそのや
さしい色合いで儚さと切なさを感じさせてくれます。93
図 64 朝顔94
図 65 キンモクセイ95
図 67 鶏頭97
図 66 孔雀草96
89
90
91
92
93
94
95
96
97
『季節の花 300』
「ヒマワリ」 http://www.hana300.com/himawa.html 2010.11.01
『季節の花 300』
「桜」 http://www.hana300.com/sakura.html 2010.11.01
『季節の花 300』
「ライラック」 http://www.hana300.com/rairak.html 2010.11.01
『季節の花 300』
「百合」 http://www.hana300.com/yuri00.html 2010.11.01
『イイハナ・ドットコム』
「季節のお花」
「秋のお花」 http://www.e87.com/season/autumn.html 2011.01.05
『季節の花 300』
「朝顔」 http://www.hana300.com/asagao.html 2010.11.01
『季節の花 300』
「キンモクセイ」 http://www.hana300.com/kinmok.html 2010.11.01
『季節の花 300』
「孔雀草」 http://www.hana300.com/kujaso.html 2010.11.01
『季節の花 300』
「鶏頭」 http://www.hana300.com/keitou.html 2010.11.01
45
図 68 ダリア98
図 69 蓮99
図 70 花ナス100
図 71 芙蓉101
図 72 ホトトギス102
図 73 マツバボタン103
表 15 冬によく使う花材
1 年間で最も寒い季節・冬は、さまざまな生き物が春に備えて眠りにつく季節。もち
ろんお花も同様です。しかし、そんな寒い中力強く咲くお花もあります。104
図 74 寒椿105
図 75 菊106
図 76 山茶花107
図 77 シクラメン108
98
『季節の花 300』
「ダリア」 http://www.hana300.com/daria0.html 2010.11.01
『季節の花 300』
「蓮」 http://www.hana300.com/oogaha.html 2010.11.01
100
『季節の花 300』
「花ナス」 http://www.hana300.com/akanas.html 2010.11.01
101
『季節の花 300』
「芙蓉」 http://www.hana300.com/fuyou0.html 2010.11.01
102
『季節の花 300』
「ホトトギス」 http://www.hana300.com/hototo.html 2010.11.01
103
『季節の花 300』
「マツバボタン」 http://www.hana300.com/matubo.html 2010.11.01
104
『イイハナ・ドットコム』
「季節のお花」
「冬のお花」 http://www.e87.com/season/winter.html 2011.01.05
105
『季節の花 300』
「寒椿」 http://www.hana300.com/kantbk.html 2010.11.01
106
『季節の花 300』
「菊」 http://www.hana300.com/kiku00.html 2010.11.01
107
『季節の花 300』
「山茶花」 http://www.hana300.com/sazank.html 2010.11.01
108
『季節の花 300』
「シクラメン」 http://www.hana300.com/sikura.html 2010.11.01
99
46
図 78 十月桜109
図 79 ノースポール110
図 81 ボケ112
111
図 80 ポインセチア
図 82 蝋梅113
図 83 雪ノ下114
以上見たように、季節によって花材の選択も違うことがわかる。
一般的に旪の花材を使うことが多い。それは、旪の花材は安くて、手に入りやすいし、
季節の感覚がうまく表現されるからである。
109
110
111
112
113
114
『季節の花
『季節の花
『季節の花
『季節の花
『季節の花
『季節の花
300』
「十月桜」 http://www.hana300.com/jyugat.html 2010.11.01
300』
「ノースポール」 http://www.hana300.com/nosupo.html 2010.11.01
300』
「ポインセチア」 http://www.hana300.com/poinse.html 2010.11.01
300』
「ボケ」 http://www.hana300.com/boke00.html 2010.11.01
300』
「蝋梅」 http://www.hana300.com/roubai.html 2010.11.01
300』
「雪ノ下」 http://www.hana300.com/yukino.html 2010.11.01
47
まとめ
第 1 節では小原流の誕生と発展について述べた。小原流は、明治時代の後期に始めたと
言われている。長い歴史のある生け花の形式を変えて、
「盛花」という形式を考案して、今
では、生け花の代表的な形式の 1 つになっていることがわかった。
第 2 節では小原流の形式について述べた。小原流の形式には生ける形によって、盛花、
瓶花、花意匠、花舞に分けられる。盛花は平たい器(水盤)を使って、材料を盛るように
面的な広がりを強調した生け花である。また、江戸時代からあった「投げ入れ花」と呼ば
れている瓶花は花瓶を使って、材料を自然な姿で入れて見せる生け花である。そして、花
意匠は生活空間に合わせて、楽しく飾ることのできる現代的な生け花である。花舞は植物
の姿を大胆にとらえて、自由に生ける「自由表現」の花型であるから、特に規定された形
や表現法がない。小原流はこの 4 つの生ける形に発展してきたことがわかった。
第 3 節では小原流のあゆみについて述べた。小原流は家元制で、今まで 1 代目から 5 代
目がいる。小原雲心、小原光雲、小原豊雲、小原夏樹、小原広貴であり、それぞれの業績
を紹介した。
第 4 節では小原流の支部について述べた。小原流の支部は日本だけではなく、台湾には
台北、台南、高雄に、3 つの支部があることがわかった。
第 5 節では生け花の等級とテストについて述べた。小原流の資格を取るのに、一定の時
間がかかって、
入門から最終の家元1級まで全部で20数年はかかることがわかった。
また、
小原流の生け花能力試験は 1 年に 1 回行われて、レベルによって試験費も違うことがわか
った。
第 6 節では生け花の花器について述べた。花器は材料によって区別すると、木製、竹製、
陶磁器、金属器があり、そのほかガラス、エボナイト、セルロイド、プラスチック、ゴム
などの材料も使われている。また、用途のうえから区別すると、いろいろな形があること
がわかった。そして、生け花の道具は一番大切な道具は鋏と剣山である。また、水揚げに
ついていろいろな方法があり、水揚げは花材がよく水を吸うようにすることがわかった。
最後は季節の花材について、季節によって花材の選択も違うこと、それに、旪の花材は安
くて、手に入りやすいし、季節の感覚がうまく表現されるからよく使われることがわかっ
た。
48
結論
このプロジェクトを通してわかったことを以下にまとめて結論としたい。
第 1 章では生け花の始まりと歴史、生け花の流派、生け花の精神について述べた。生け
花の歴史は何百年もあって、昔から今まで生け花を習う人が多い。そして、生け花の起源
と歴史を紹介して、さらに、昔から今まで生み出したいろいろの流派の中で特に有名な 4
つを選んでその歴史と特色を説明した。最後に、生け花の精神は、文化、美感、伝統、教
養の 4 つの側面から見ることができることがわかった。
第 2 章では、まず、小原流の現在までの発展について紹介した。明治時代から発展して
きた小原流は創始者によって「盛花」という形式が考案されて以来、今では、生け花の代
表的な形式の 1 つになっている。次に、小原流の代表的な形式として、盛花、瓶花、花意
匠、花舞の 4 つの形とそれぞれの特徴について説明した。また、小原流のあゆみについて、
1 代目から 5 代目の功績を表にまとめて紹介した。さらに、小原流の日本支部と台湾支部
を図示した。日本にだけではなく、台湾の台北、台南、高雄の 3 支部も含めて世界で 200
箇所以上もあることがわかった。そして、日本と台湾の等級と試験方式について華道教師
へのインタビューに基づいて整理した。具体的には、小原流の資格を取るのに、入門から
最終の家元 1 級まで全部で 22 年 6 ケ月以上はかかることと、
レベルによって試験費も違う
ことがわかった。最後に、よく使う器具と花の扱い方を紹介した。花器は材料と用途によ
って区別される。そして、生け花の道具で一番大切なのは鋏と剣山である。花の扱い方と
して、いろいろな方法があるが、水揚げが最も一般的であることがわかった。最後は、季
節によって花材の選択も違うため、よく用いられる花を写真で提示した。
最後に、われわれが「生け花」というテーマについてプロジェクトを作る際に感じたこ
とであるが、生け花の流派がたくさんあって、全部研究するのは難しいと思う。それで、
いくつかよく耳にする流派を中心に紹介してから、日本のみならず、学習者が多数いる台
湾との比較もしようと決めたわけである。もし私たちの研究報告を通して生け花に興味を
持つようになった方がいたら、このプロジェクトを参考にして、別の流派も詳しく研究し
ていただければ、これも生け花にとっていいことではないかと思う。
49
参考文献
書籍

歐幸江(1978)
『愛與美插花』
「瓶花的固定方法」味全出版社

小原豊雲(1996)
『小原流いけばな盛花教本』財団法人 小原流

小原流研究院(2009)
『小原流いけばな初等科教本』凸版印刷

小原流研究院(2009)
『小原流いけばな本科教本』小原流事業部
ウェブサイト

『イイハナ・ドットコム』
「季節のお花」
「春のお花」
http://www.e87.com/season/spring.html 2011.01.05

『イイハナ・ドットコム』
「季節のお花」
「夏のお花」
http://www.e87.com/season/summer.html 2011.01.05

『イイハナ・ドットコム』
「季節のお花」
「秋のお花」
http://www.e87.com/season/autumn.html 2011.01.05

『イイハナ・ドットコム』
「季節のお花」
「冬のお花」
http://www.e87.com/season/winter.html 2011.01.05

『いけばな小原流』
「小原流について」
「いけばなについて」
http://www.ohararyu.or.jp/about_us/ikebana/index.html 2010.10.15

『いけばな小原流』
「小原流について」
「小原流の花」
http://www.ohararyu.or.jp/about_us/flower_style/index.html 2010.11.01

『いけばな小原流』
「小原流について」
「小原流のご紹介」
http://www.ohararyu.or.jp/about_us/introduction/index.html 2010.04.10

『いけばな小原流』
「小原流について」
「小原流の花」
http://www.ohararyu.or.jp/about_us/flower_style/index.html 2010.10.16

『いけばな小原流』
「小原流について」
「小原流の花」盛花
http://www.ohararyu.or.jp/about_us/flower_style/morihana/index.html 2010.10.16

『いけばな小原流』
「小原流について」
「小原流の花」瓶花
http://www.ohararyu.or.jp/about_us/flower_style/heika/index.html 2010.10.16

『いけばな小原流』
「小原流について」
「小原流の花」花意匠
http://www.ohararyu.or.jp/about_us/flower_style/hanaisyo/index.html 2010.10.16

『いけばな小原流』
「小原流について」
「小原流の花」そのほかの花
http://www.ohararyu.or.jp/about_us/flower_style/etc/index.html 2010.10.16

『いけばな小原流』
「小原流のご紹介」
「小原流の歴代家元のご紹介」
http://www.ohararyu.or.jp/about_us/introduction/history/index.html 2010.10.31

『いけばな小原流』
「小原流のご紹介」
「小原流日本支部一覧」
http://www.ohararyu.or.jp/about_us/branch_office/index.html 2010.05.09

『いけばな~基本から取り合わせまで』
「いけばなのルーツや歴史」
http://www.flowers.jpn.org/ikebana/rutu.htm 2010.04.08
50

『いけばなの根源 華道家元池坊』
「池坊のいけばな」
http://www.ikenobo.jp/ikebanaikenobo/ikebana/index.html 2010.04.10

『いけばなの根源 華道家元池坊』
「池坊のいけばな」
「いけばなの歴史」
http://www.ikenobo.jp/ikebanaikenobo/history/02.html 2010.04.08

『いけばなの根源 華道家元池坊』
「池坊のいけばな」
「池坊の様式」
http://www.ikenobo.jp/ikebanaikenobo/ikebana/index.html 2010.04.10

『いけばな嵯峨御流』
「嵯峨御流とは」
「嵯峨御流の心粧華」
http://www.sagagoryu.gr.jp/index.html 2010.10.30

『いけばな草月流』
「草月の魅力」
「草月のいけばな」 http://www.sogetsu.or.jp/index.html
2010.04.20

『いけばな草月流』
「勅使河原茜」 http://www.sogetsu.or.jp/akane/index.html 2010.10.10

『いけばな草月流』
「ギャラリー」
「バックナンバー」
http://www.sogetsu.or.jp/exhibition/archive.html 2010.10.10

『花器・華道器具ネットショップ』
「水盤(広口)
」 http://kaki.ocnk.net/product/1292
2010.04.27

『花器・華道器具ネットショップ』
「水盤」 http://kaki.ocnk.net/product/6 2010.04.27

『花器・華道器具ネットショップ』
「手作り花器」 http://kaki.ocnk.net/product/745
2010.04.27

『花器・華道器具ネットショップ』
「投入れ花器」 http://kaki.ocnk.net/product/1273
2010.04.27

『華道具専門店』
「ガラス花器」 http://kadou.ocnk.net/product/230 2010.12.13

『華道具專門店はなかざり』
「丸型徳用剣山」 http://kadou.ocnk.net/product/4281
2010.05.29

『華道なんでも総合情報サイト』
「華道の歴史 明治時代」
http://www.saihoumishouryu.jp/men5/index.html 2010.04.08

『季節の花 300』
「アネモネ」 http://www.hana300.com/anemon.html 2010.11.01

『季節の花 300』
「梅」 http://www.hana300.com/ume000.html 2010.11.01

『季節の花 300』
「鈴蘭水仙」 http://www.hana300.com/suzusu.html 2010.11.01

『季節の花 300』
「菫」 http://www.hana300.com/sumire.html 2010.11.01

『季節の花 300』
「タンポポ」 http://www.hana300.com/tanpop.html 2010.11.01

『季節の花 300』
「チューリップ」 http://www.hana300.com/tulip0.html 2010.11.01

『季節の花 300』
「木賊」 http://www.hana300.com/tokusa.html 2010.11.01

『季節の花 300』
「菜の花」 http://www.hana300.com/nanoha.html 2010.11.01

『季節の花 300』
「花桃」 http://www.hana300.com/momo00.html 2010.11.01

『季節の花 300』
「ポピー」 http://www.hana300.com/hinage.html 2010.11.01

『季節の花 300』
「オダマキ」 http://www.hana300.com/odamak.html 2010.11.01

『季節の花 300』
「カルセオラリア」 http://www.hana300.com/karuse.html 2010.11.01

『季節の花 300』
「ギガンチウム」 http://www.hana300.com/ariumu.html 2010.11.01

『季節の花 300』
「石楠花」 http://www.hana300.com/syakun.html 2010.11.01

『季節の花 300』
「芍薬」 http://www.hana300.com/syakuy.html 2010.11.01
51

『季節の花 300』
「バラ」 http://www.hana300.com/bara00.html 2010.11.01

『季節の花 300』
「ヒマワリ」 http://www.hana300.com/himawa.html 2010.11.01

『季節の花 300』
「桜」 http://www.hana300.com/sakura.html 2010.11.01

『季節の花 300』
「ライラック」 http://www.hana300.com/rairak.html 2010.11.01

『季節の花 300』
「百合」 http://www.hana300.com/yuri00.html 2010.11.01

『季節の花 300』
「朝顔」 http://www.hana300.com/asagao.html 2010.11.01

『季節の花 300』
「キンモクセイ」 http://www.hana300.com/kinmok.html 2010.11.01

『季節の花 300』
「孔雀草」 http://www.hana300.com/kujaso.html 2010.11.01

『季節の花 300』
「鶏頭」 http://www.hana300.com/keitou.html 2010.11.01

『季節の花 300』
「ダリア」 http://www.hana300.com/daria0.html 2010.11.01

『季節の花 300』
「蓮」 http://www.hana300.com/oogaha.html 2010.11.01

『季節の花 300』
「花ナス」 http://www.hana300.com/akanas.html 2010.11.01

『季節の花 300』
「芙蓉」 http://www.hana300.com/fuyou0.html 2010.11.01

『季節の花 300』
「ホトトギス」 http://www.hana300.com/hototo.html 2010.11.01

『季節の花 300』
「マツバボタン」 http://www.hana300.com/matubo.html 2010.11.01

『季節の花 300』
「寒椿」 http://www.hana300.com/kantbk.html 2010.11.01

『季節の花 300』
「菊」 http://www.hana300.com/kiku00.html 2010.11.01

『季節の花 300』
「山茶花」 http://www.hana300.com/sazank.html 2010.11.01

『季節の花 300』
「シクラメン」 http://www.hana300.com/sikura.html 2010.11.01

『季節の花 300』
「十月桜」 http://www.hana300.com/jyugat.html 2010.11.01

『季節の花 300』
「ノースポール」 http://www.hana300.com/nosupo.html 2010.11.01

『季節の花 300』
「ポインセチア」 http://www.hana300.com/poinse.html 2010.11.01

『季節の花 300』
「ボケ」 http://www.hana300.com/boke00.html 2010.11.01

『季節の花 300』
「蝋梅」 http://www.hana300.com/roubai.html 2010.11.01

『季節の花 300』
「雪ノ下」 http://www.hana300.com/yukino.html 2010.11.01

『キッズ・ウェブ・ジャパン』
「生け花」
「生け花に使う道具」
http://web-japan.org/kidsweb/ja/virtual/ikebana/ikebana05.html 2010.04.27

『空間工房』
「花器」 http://www.alulu.com/k-koubou/it449.html 2010.04.27

『暮らしの All About』
「剣山の使い方」
http://allabout.co.jp/family/flower/closeup/CU20060924B/index.htm 2010.05.28

『古流かたばみ会』
「古流の歴史とかたばみ会の歩み」http://www.katabami.com/c2.html
2010.04.10

『古流かたばみ会』
「古流かたばみ会のいけばな」 http://www.katabami.com/c1.html
2010.10.23

『日本の旅』
「日本の文化を知ろう②!』
「華道」 http://www.ltij.net/j/flower.html
2010.10.24

『フラワーアレンジメント』
「歴史」 http://www.mainichinohana.com/about/history.html
2010.04.08

『フィールド・ミュージアム京都』
「
『道』としてのいけばな」
http://www.city.kyoto.jp/somu/rekishi/fm/nenpyou/htmlsheet/bunka22.html#h 2010.10.30
52

『Yahoo JAPAN 百科事典』
「生け花の技法」
「花器」
http://100.yahoo.co.jp/detail/%E3%81%84%E3%81%91%E8%8A%B1/%E3%81%84%E3%
81%91%E8%8A%B1%E3%81%AE%E6%8A%80%E6%B3%95/ 2010.04.27

『Yahoo JAPAN 百科事典』
「生け花の技法」
「水揚げ」
http://100.yahoo.co.jp/detail/%E3%81%84%E3%81%91%E8%8A%B1/%E3%81%84%E3%
81%91%E8%8A%B1%E3%81%AE%E6%8A%80%E6%B3%95/ 2010.04.28

『Yahoo!ショッピング』
「園芸&ハサミ」
http://store.shopping.yahoo.co.jp/newworldnet/kt81260.html 2010.05.10

中文版自由的百科全書『維基百科(Wikipedia)
』
「日本行政區劃」
http://zh.wikipedia.org/zh-tw/File:Regions_and_Prefectures_of_Japan_zh-hant.png 2010.05.09

經濟部能源局『油價資訊管理與分析系統』
「加油站查詢」
「台灣地圖」
http://www.moeaboe.gov.tw/oil102/cpknew/map/taiwan.asp 2010.10.31
53
付録:インタビュー
台湾での小原流の実施状況を把握するため、8 月 29 日に台南の銀日本料理屋で小原流の
先生 3 名にインタビューした。1 人は日本からいらっしゃっている山上朝風先生である。
そして、2 人は山上朝風先生の弟子の唐さんと乃華さんである。今、2 人とも生け花の先生
の資格を取っており、弟子もとっている。
インタビューについて、以下のように整理した。
表 16 訪問者の經歴
学習歴
いつ小原流を学び始めたか
経歴
山上朝風先生
8歳
70 年
唐さん
22 歳
30 年
乃華さん
18 歳
32 年
先生
質問 1:生け花を始めた動機は何ですか。
答え:花が好きだし、それに空間を美しくすることもできるし、友達を作ることもできる
からです。学生時代、生け花を習いましたが、学校で教わったのは大体池坊でした。そ
して、学ぶ途中に生け花展覧会に参加しましたから、小原流があることに気が付きまし
た。それで、小原流を始めました。
質問 2:生け花にはいろいろな流派がありますが、どうして小原流を選びましたか。
答え:小原流は材料を手に入れやすいし、生ける形式も自由です。普段の生活に活用しや
すいと思ったからです。
質問 3:1 ケ月に何回ぐらい花を生けますか。
答え:1 週間に 1 回です。1 回に 2 時間程度かかります。
質問 4:小原流の学ぶ方式についてですが、私たちの日本語の指導の先生の話によると、
日本で生け花を学ぶとき、生け花の先生の家でお稽古をするそうですが、台湾も同じで
すか。勉強代はいくらですか。
答え:先生の家での授業もあるし、大学や住宅地の活動としてやっているところもありま
す。そして、優れた学習者は先生が日本に連れて行って研修することもあります。勉強
代として、授業費と材料は 1 ケ月に 4 回で約台湾元 1,500 元ぐらいです。上へ進めば進
むほど高くなることもありますが、それでもだいたい台湾元 3,200 元ぐらいです。日本
では 1 ケ月の月謝と材料費を入れて日本円 10,000 円ぐらいです。
54
質問 5:台湾で小原流を学ぶ人は何人いますか。
答え:台南で 20 年前は約 200~300 人いましたが、今は約 100 人います。私たちは台南支
部の支部員ですから、台南の人数しか知らなくて、すみません。
質問 6:試験の形式と試験日とレベルはどうなっていますか。人数は何人いますか。
答え:台湾の試験形式は、事前に試験日に生ける形式が公表されます。ただし、使う花材
は会場に行ってから、知らされます。日本は 1 年に 1 回、9 月に試験が行われます。毎
回テストの時間は 2 時間です。それに対して、台湾は 1 年に 1 回、11 月に試験が行われ
ます。テストの時間は日本と同じ 2 時間です。
質問 7:日本の小原流と他の国の小原流は交流会がありますか。
答え:基本的に国内での活動が多いですが、海外で展覧会や他の支部との交流会がある場
合は海外へ行って交流することもあります。
質問 8:花材と器具とスタイルなどは日本とは違ったところがありますか。例えば、台湾
の人が特に好きな形式は何ですか(瓶花、盛花、花意匠、花舞など)
。それとも先生の
指示通りにその日その日の花型を生けますか。
答え:生け花の先生によって盛花が好きな人もいれば、
瓶花が好きな人もいるようですが、
教師として教えなければならないことがあるので、だいたい決まった順序にどの形のも
のも教えます。ただし、学習者が自宅で好きな型があれば、どんどん練習してやってみ
ても楽しいと思います。美感の育成になりますから。
図 84 インタビュー
55
Author
Document
Category
Uncategorized
Views
24
File Size
2 209 KB
Tags
1/--pages
Report inappropriate content