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NPO 法人静岡情報産業協会
平成 26 年度視察ツアー報告書
COMPUTEX Taipei 2014
視察期間:平成 26 年 6 月 5 日(木)~8 日(日)
1.COMPUTEX Taipei 2014 視察参加者
氏名
杉山
古牧
渡邊
鍋田
鈴木
相田
鈴木
山本
池谷
中野
小池
堀込
酒井
達也
滋規
聡
直也
愁
将史
直人
訓久
信彦
晃
康仁
佳乃代
一好
鈴木 佐太郎
藤田 英治
所属
株式会社ユニテック
株式会社ユニテック
静岡コンピューターサービス株式会社
静岡コンピューターサービス株式会社
株式会社東海ソフトウェア
株式会社東海ソフトウェア
株式会社 SBS 情報システム
株式会社 SBS 情報システム
株式会社 SBS 情報システム
株式会社静鉄情報センター
鈴与システムテクノロジー株式会社
鈴与システムテクノロジー株式会社
株式会社ティージェイエス
株式会社ユニテック(視察団団長)
静岡情報産業協会(視察団事務局)
2.視察期間
平成 26 年 6 月 5 日(木)~6 月 8 日(日)
3.行程表
日次 月日 曜
1 6月5日
(木)
都市名
発着
羽田空港
羽田空港
交通機関
各 自
発 BR-189
台北(松山空港) 着
台北市内
専用車
時 刻
日
程
08:50 各自、羽田空港国際線ターミナルへ集合後
搭乗手続き
10:50 エバー航空にて空路、台北(松山空港)へ
(機上3時間40分)
13:30 到着後、入国審査
午後
ホテルチェックイン時刻まで、
台北市内観光(2箇所)とショッピング
夕刻
ホテルチェックイン
夜
ホテル内レストランにて、参加者全員での
交流夕食会
華泰王子大飯店/台北泊
2 6月6日
(金)
台 北
専用車
終日
夜
COMPUTEX Taipei 2014 視察
市内レストランにて、参加者全員での
交流夕食会
華泰王子大飯店/台北泊
3 6月7日
(土)
台北市内
終日
自由視察
華泰王子大飯店/台北泊
4 6月8日
(日)
台北市内
専用車
午前
出発まで自由行動
11:30 圓山大飯店にて、飲茶料理で昼食
午後
ショッピングに寄りながら空港へ
台北(松山空港)
14:00 空港到着後、搭乗手続き
台北(松山空港) 発 BR-190
16:00 エバー航空にて空路、帰国の途へ
(機上2時間50分)
羽田空港
着
19:55 帰国
解散
『COMPUTEX TAIPEI 2014』視察レポート
NPO法人 静岡情報産業協会が主催する『COMPUTEX TAIPEI 2014』の視察に、参加させ
ていただきました。
視察団は、鈴木会長を団長に、協会に加盟している企業の内、7 社から選出された 14 名
と事務局長の藤田様、旅行会社の松永様含め、総勢 16 名で構成されたグループです。
羽田空港から台湾の松山空港に到着すると、現地の気候は、湿度が 70% 以上もある異常
な蒸し暑さでした。
台湾で最初の見学場所は、台湾の初代総統
「蒋介石」が死去した際、哀悼の意を表すこと
を目的として建てられた中正紀念堂です。
メインフロアの銅像は、どことなくリンカー
ンの像と似ているような印象的です。
次に訪れた龍山寺では、添乗員さんに作法を
教えてもらい、おみくじを引いてみました。結
「大吉!」日本に持ち帰り、お守りと
果は、
して部屋に貼っています。
中正紀念堂 蒋介石の銅像
二日目は、今回の主目的『COMPUTEX TAPEI 2014』の視察です。今年は、5,069 の展示ブー
スに 1,710 の企業が出店しており、超高層ビル「台北 101」の周囲にある3箇所の展示ホー
ルと、無料のシャトルバスで 20 分ほど離れたところにある、南港展示ホールで開催されて
いました。早速、見どころが多いと説明を受けた南港展示ホールに移動しました。
最初に見たのは、TAIWAN EXCELLENCE、品質、デザイン、研究開発、マーケティングの基
準に従って審査員が 541 製品の中から選出した 30 製品が展示されていました。
隣の Best Choice Award Pavilion では、機能性、革新性、市場潜在性を審査基準として
おり、海外のバイヤーが優れた国内 ICT 製品を見分けることが出来るように、創設された
そうです。エントリーされた 477 製品中、金
賞を獲得した 8 製品が展示されていました。
COMPUTEX d&i Awards では、デザインと品
質を基準に 74 製品の中から 5 つの金賞を獲
得した製品が展示されていました。賞の名前
や、選考基準に多少の違いはあれど、受賞製
品は、超薄型ノートや USB 型のセキュリティ
キー、スマートフォンや高機能マウス、スピ
ーカーやヘッドフォン、マザーボードやプロ
ジェクターなどが選ばれています。
COMPUTEX d&I ショールーム
南港展示ホール 2 階のスカイドームには、Microsoft や Acer、ASUS、Intel といった有名
メーカーの展示がありました。Microsoft で目立ったものは、タブレット端末と Surface Pro
3 でした。ディスクトップ PC などはどこにもありません。タブレットには、特に多くの人
が集まっていました。
ASUS のブースでは、12.5 型 Windows タブレ
ットの背面に Android 4.4 搭載のスマートフ
ォンを着脱できる 2in1 ノート PC や、4K 解像
度を持つ PC が展示されていました。
また、お手頃価格で買えそうな3Dプリン
ターも展示されており、特殊樹脂で出来た人
形などが置いてありました。
3D プリンター
Acer には、スマートフォン、タブレット端
末、ウェアラブルデバイスなどが展示され、
ブースも特別大きなものでした。
気になったのは、スマートバンドの Liquid
Leap。タッチパネル対応ディスプレイから、
歩数計、睡眠サイクルモニター、電話や SMS
の通知機能、メディアプレーヤーのコントロ
ーラーなどを操作でき、Bluetooth で接続し
たスマートフォン専用アプリで記録を参照
出来るそうです。モノには、触れなかったの
ですが、自分の指では操作が難しそうでした。
本当に小さい Liquid Leap
Intel 社のブースは、Core M と呼ばれる新
プロセッサ搭載のタブレット端末が、薄くて
ワイヤレス給電ができる為、注目を集めてい
ました。また、RealSense テクノロジーを使
い、料理で手が汚れていても、画面の中にあ
る調理ページを手の動きに反応して捲った
り、クレーンゲームのような機械の前で中の
アームを操作し、ぬいぐるみを取り出すこと
が出来るコーナーが興味深かったです。
RealSense のクレーンゲーム
今まで目にしたこともないような先進的なものは、見つけられなかったのですが、時計
型やメガネ型のウエアラブル端末や 3D プリンタなどは、当たり前のように置いてありまし
た。
また、車に搭載したソフトで自動車間
の情報共有や、事故回避にもコンピュー
タが使われている為、フォードやフェラ
ーリが展示されていました。
有名メーカーは、モーターショーのよ
うに、綺麗なコンパニオンがブースに立
っており、集客力も高いのですが、部品
だけ売っているようなブースは、暇そう
で、華やかなブースと地味なブースに分
かれていました。
COMPUTEX 3 号館入口の列
会場の印象は、マザーボードやファン、ディスプレイなど、PC 部品のメーカーが中心で
はあるものの、スマートフォンの本体カバーやパネルカバー、スピーカーやヘッドフォン
などを展示しているメーカーも意外に多く感じました。
3 日目は、参加メンバーの内 6 名で「九
份」に行ってきました。ここは、昔金の
採掘がはじまってから発展していったの
ですが、採掘量が減ってから急速に衰退
してしまった町です。
台湾で、大ヒットした映画のロケ地に
使われてから、再び観光客が増え、古い
町並みや、赤い提灯の並んだ路地の風景、
夜景などが人気になっているそうです。
ジブリ作品のモデルに使われた町として
も噂になっています。
九份の町並み
本視察の 4 日間は、あっという間に過ぎ、参加した皆さんもプロジェクトのリーダーや
管理職といった境遇から意気投合することもあり、本当に楽しい時間を過ごさせていただ
きました。
団員の皆様とは、これからもこの親交をより深め、定期的に情報交換など行いたいと考
えています。
最後に、この視察に参加させていただいたことを感謝申し上げますとともに、団長をは
じめ視察団の皆様並びに関係者の方々には大変お世話になり、誠にありがとうございまし
た。
株式会社ユニテック
杉山達也
「COMPUTEX TAIPEI 2014」視察ツアーを終えて
今回「COMPUTEX TAIPEI 2014」視察ツアーに参加させて頂き、ありがとうございました。
大変、充実した 4 日間を過ごすことが出来ました。本視察で得た IT 関連の最新情報のみならず、同
時に参加されました他社の方々との親交も深めることができ、この貴重な経験を帰国後も自己の営
業活動に活かすとともに、私を代表として送り出してくれた㈱ユニテック社長をはじめとする全社
員に向け、紹介したいと考えています。
現地では梅雨の時期と重なったこともあり、滞在の 4 日間は雨模様でした。台北の気候は高温多
湿です。雨が降っていた影響もあり、予想以上の湿度を感じました。
台北の感想は、原付バイクがとても多いことでした。常にバイクが走っている印象でガイドの方
に伺うと、台北は然程広い街ではないので、原付バイクがとても重宝だそうです。次に街中を見渡
すと、老朽化した建物が多く見られ、大地震が発生したらどうなるか? 少々不安を抱き調べてみ
ると、台湾も地震の発生が多い国ですが、現地の方々は、然程気にする様子もなく過ごしているそ
うです。
さて、初日は中正紀念堂と龍山寺を視察しました。台北の名所と言うこともあり、多くの観光客が
訪れるためか、建物の中や寺院内での撮影は許可されているものの、建物内の至る所に憲兵やガード
マンが配置されており、厳重な警備がなされ少々重い雰囲気でした。
中正紀念堂にて
龍山寺にて(鈴木団長、㈱ユニテック杉山、古牧)
2 日目は今回のメインイベントである「COMPUTEX TAIPEI 2014」を視察しました。会場まではバス
移動でしたが、道中の至る所に本イベントの旗があり、現地ではかなり大掛かりなイベントであるこ
とを窺い知ることが出来ました。
視察直前に本イベントの説明を受けた際、
①買い付けのための展示会である
②実用性を重視した製品が多く展示されている
③バイヤー視点で見ると普段と異なった視点で楽しめる
とポイントを教えて頂き、実際に視察する際にそのポイントを念頭に置き会場を回わりました。
会場を回り最初の感想は、
「私がこれまで参加した展示会とは全く異なるものである。
」と言うこと
でした。さすが世界で 2 番目の規模の展示会、と言った感じです。
まず、大きな違いは、それぞれのブースが非常に凝った外装になっていることでした。よく目にす
る板で仕切られた一般的なブースではなく、与えられたスペースを最大限活用し、自社のオリジナリ
ティを前面に押し出す外装になっていました。展示する内容も重要ですが、如何に多くの人を惹きつ
け自社のブースに引入れるかというところに経費を費やしている感じが見て取れました。
その影響もあり、人気ブース前では大変混雑し、じっくり見学することは困難でした。
Intel ブースは常に混雑状態
今話題の SMART
WATCH も出展
今回の「COMPUTEX TAIPEI 2014」の狙いは、クリスマス商戦向けの製品が多数展示されているとこ
ろです。様々なブースの展示物を確認すると「4Kテレビ」などの最新の製品からユニークなアイデ
ア商品まで多数の製品が並んでおり、思わず目移りしてしまいます。会場も「台北世界貿易センター」
と「南港ホール」の2会場で行われ、移動には無料シャトルバスが利用出来ます。両会場を見て回り
ましたが、大変広い会場のため、夕方には疲労が溜りクタクタでした。しかし、頑張って多くのブー
スを見学したことは、とても良い経験になったと思います。
3日目は九份(チョウフン)の観光です。昔の面影を残した町並みで、ところ狭しと店舗が軒を並
べています。私たちは昼間の観光でしたが、夜はライトアップなされ、更に幻想的で、それを求め観
光客も大勢集まり、満足に歩けなくなるほど混雑するそうです。
さて、最終日の4日目は少し名残惜しかったのですが、帰国日です。この4日間、寝食共してきた本
視察団員の方々も、皆様気さくで大変仲良くして頂き、親交を深めることが出来ました。私の人生の
中でも大変充実した4日間となりました。今回の貴重な経験を仕事に活かし、また、今回ご一緒させ
て頂きました視察団員の方々とも、これ以降更なる親交を深め、静岡県のIT企業の活性化に微力な
がら尽力したいと考えます。
団長を始め、事務局長、関係者の方々並びに視察団員の皆様には大変お世話になり感謝申し上げます。
誠にありがとうございました。
株式会社ユニテック
古牧 滋規
COMPUTEX TAIPEI 2014視察レポート
静岡コンピューターサービス(株)
システムインフラグループ 渡邊
1.COMPUTEX 特徴、規模
(1)開催目的
台湾および主要メーカーは、クリスマス向けの商品を展示し、来場者(バイヤー)は注文。これ
を受けてメーカーは夏から秋に向けての製品を生産、クリスマス商戦の製品は6月の
COMPUTEX で決まると言われている。
(2)展示規模はアジア最大級
出展企業数は2013年実績で1,724社,5024ブース、2008年より会場に南港ホールが加わ
り、従来の世界貿易センターを加え二カ所五会場で開催。
来場者数は13万人以上で、うち外国からは170ヶ国3万8千人以上が来展。外国人バイヤー
が一時に集まる展示会ではアジアでは最大級、世界的にみても、CEIBT に次ぐ世界第2位の
IT トレードショーである。
(3)第一展示場
IT のトレンドが分かるテーマパビリオンが出展。ウェラブル技術、3D プリンター、ホーム用や
自動車用のコンピューターやナビなどを展示。
(4)第二展示場
主要メーカー(インテル、AMD、ASUS、マイクロソフト)や、先進性やデザインにおいて
COMPUTEX で表彰された製品を展示。
2.感想
ウェラブル技術に期待していたが、展示のスマートグラス(Sim Eye)は、反射させた映像が映る、
認識しにくい小型ディスプレイに過ぎず、軽さは驚異的で着用負担は少ないものの、製品実用
化までは、まだ時間がかかるのではと感じた。
・右眼の右上に小さい映像(横1cm、縦5mm 程度)が映り、Android のデスクトップは認識でき
るが、視線を変えてみつめても文字などの認識は難しい。
・2コアの CPU を内蔵、AR なども対応可能と思われるが、映像の角度調節以外の操作はでき
ず、操作はスマホ等別の操作機器が必要。
.GPS や WIFI、BLUETOOTH も内蔵しており、位置・角度認識、通信も可能であるが、スマー
トウォッチ同等のメールの到着表示、SNS の新着、雨雲が近づくなど天気のアラーム程度が
可能であるが、国内(新日鉄等)で行っているゴーグル型の眼鏡全体に情報を表示し、工場
の熟練者ノウハウで支援する実験などには使えないと感じた。
一方台湾の社会インフラは少なくとも、以下二点は日本より進んでおり参考となった。
�購入明細をレシートに QR コードで印字
ドットの組み合わせで5000バイトの情報を保有できる QR コードはセブン銀行などで顧客
のホームページ誘導や入場券や馬券などに国内では使われているが、台湾では領収書の
明細印字に使用。この QR コードをスマホで読み込めば家計簿が簡単に作れ、経費の精算
にも使える。(例:単3電池2本購入)
�地下鉄の切符は非接触の IC チップ内蔵プラスチックコイン
読み込みに接触が必要な磁気ペーパーは使用せず、IC チップ入り定期カードとプラスチッ
クコインで、読み込みは非接触型装置に統一。プラスチックコインの発行機は大型であった
が、改札設備はコンパクトで低コスト化を図っていた。
このイメージは、現在表示できません。
他社の方とも話したが、台湾は、精密機械を除く量産型コンピューター関連機器(パソコン、タ
ブレット、POS レジ、IC チップ)の世界の工場であり、日本より進んだ進取のの電子活用術を学
んだ点でも有意義な視察であった。
以 上
COMPUTEX TAIPEI 2014 視察レポート
静岡コンピューターサービス㈱
ビジネス推進グループ 鍋田 直也
1.参加の目的
①ITの世界的トレンド情報収集
②静岡情報産業協会会員企業の交流
2.感想
今回、NPO法人静岡情報産業協会主催の「COMPUTEX TAIPEI 視察4日間」に参加し、台
湾のIT業界/市場の現状や動向を視察した。
COMPUTEX TAIPEIは、毎年13万人以上のバイヤーが訪れ、世界の2大ICT見本市として
数えられている。今年度は「スマートテクノロジー」「タッチアプリケーション」「ウ
ェアラブル技術」「モバイルコンピューティング」「クラウド技術及びサービス」の5
つの主要なテーマが設定されていたが、会場を視察してみると、特に注目を浴びていた
のはウェアラブルデバイスを展示しているブースであると感じた。
CUMPUTEXのBC賞・d&i賞を受賞したウェアラブルデバイスを展示しているブースにて
製品を試してみた。
「SiMEye」:ChipSiP 社製
①「SiMEye」:ChipSiP社製/ COMPUTEX BC賞受賞
<特徴>
・Google Glassのようなメガネ型ウェアラブル端末
・ディスプレイ部分は45度で側面からの投影画像が反射して前方に投影される仕組み
・右側面部分がタッチパネルになっていて、画面のカーソルを操作可能。ダブルクリ
ックにも対応していた。
・底には充電用のMicro-USBとイヤホンジャック
・イヤホンをつなぐと音声も入力可能
・Android4.2を搭載しており、カメラ機能だけでなく拡張現実(AR)にも対応
<感想>
・前方に小さな画面が出現するが、コントラストが弱く前方を確認しつつディスプレ
イも注視するのは困難で慣れが必要。
②「Toq Smartwatch」:Qualcomm社製 COMPUTEX d&i賞受賞
<特徴>
・機能として、通話、ソーシャルメディア、音楽、スケジュール、リマインダー、
活動チェックリストなどに対応
<感想>
・Smartwatchは様々なメーカーが製作していており、本製品について特別な真新し
さは見られなかった
その他会場を視察して、年末にはこれらの製品が世に出回ることを考えると「ウェア
ラブルデバイス」が人の生活により密着してきていると感じた。
将来「ウェアラブルデバイス」が「スマートデバイス」と同様に爆発的に普及すること
になれば、銀行にとっても重要なチャネルの一つとなるかもしれない。
また、今回の視察は、県内の IT 系企業が参加した4日間に渡る海外視察であり、情
報交換や親睦が図れ、有意義な出張であった。
COMPUTEX TAIPEI 2014
視察レポート
2014/06/25
静岡情報産業協会様の主催にて、2014/6/5~8 に台北にお
いて開催された COMPUTEX Taipei 2014 の視察研修に行っ
てきました。本資料では、COMPUTEX にて見たこと、感じたこ
㈱東海ソフトウェア
基盤システム開発部
鈴木愁
とを報告します。
COMPUTEX Taipei 2014 視察レポート
COMPUTEX TAIPEI 2014 について
COMPUTEX TAIPEI はアジア最大、世界 No.2 の ICT 展示会である。2014年度の展示規模は、合
計 5069 の展示ブースに 1710 の企業が出展している。台北市すべての展覧会場を用いて開催さ
れ、文字どおり世界最大級の ICT 展示会である。
最新のトレンドとテクノロジーが集結し、本年度の主要テーマは以下。人の生活により一層密接したコ
ンピューティングに関して豊富な展示がされていた。

スマート携帯端末/ウェアラブル・テクノロジー/クラウドコンピューティング

モーションセンシングテクノロジー/カーテレマティクス/オートマルチメディア

スマートホームエンターテインメント Internet of Things(モノのインターネット)

マルチタッチパネル/ソリッドステートストレージ/ICT セキュリティ

組み込み技術/グリーン ICT/第 4 世代ワイヤレス
メイン会場は台湾貿易センター周辺にある「Taipei World
Trade Center(TWTC)」と「台湾国際会議センター(TICC)」。
※写真は台北 101 の展望台から撮影
さらに、台北 101 から MRT・シャトルバスで 30 分ほど離れたサブ会
場の「南港展覧館(TWTCN)」となっている。なお、サブ会場とはいえ
南港展覧館には Intel、Microsoft、ASUS、NVIDIA などの大手 IT メ
ーカーがブースを構えており、PC ファンにはこちらの方が「メイン」とい
う感じ。
ICT業界をリードする企業の多くはこの COMPUTEX TAIPEI 2014 開催に合わせて新製品や新技
術を発表している。また数多くの製品群の中から優れたデザインや機能を兼ね備えた製品を「d&i ア
ワード」や「ベストチョイス(BC)」として選出し表彰している。その中から実際にブースを見学し、気にな
った製品を紹介したい。
1
COMPUTEX Taipei 2014 視察レポート
ウェアラブル製品
今回の COMPUTEX の主要テーマにも挙げられていたウェアラブル製品が多くのブースで展示され
ていた。
現在よくある「ウェアラブル」なデバイスと言えばスマートウォッチや運動する人向けのスポーツウォッ
チ、生体情報をセンシングするスマートバンドなどが挙げられる。
左のこちらは盤面がタッチパネル式、
右は一見アナログ式のスマートウォッ
チ。
こちらは ChipSiP ブースにあった BC 賞にも選ばれた「SiMEye」。
Google Glass のようなメガネ型のウェアラブル端末。順番待ちの人が
多く体験できなかったのが残念。
このようなウェアラブルデバイスの市場は今後右肩上がりで増えていくと
予想されている。
その他の製品
こちらは BC の Best Design を受賞した 3D プリンタ。実物を見る機会
は余りなく、簡単な模型の実演も行っていたので非常に興味をそそった。
ブースのパネルにあったようなロボットも作れるのか…
CPU、メモリ、マザーボードなど PC パーツも
数多く出展されていた。エッヂの効いたフォ
ルムのものが多く、かなり斬新なデザインの
製品も多かった。
2
COMPUTEX Taipei 2014 視察レポート
最後に(感想など)
日本でも展示会にはほとんど行く機会もない自分が、COMPUTEX のような大規模な ICT 展示会、し
かも海外(台北)ということで、行く前から不安がかなりありました。ある意味でその不安は的中し、展
示会では日本語が一切通じないため、コミュニケーションが満足にとれず、気になる製品の説明も聞
けない状態でした。事前に説明をうけたいたことで、見るべき製品やブースはなんとか回ることがで
きたが、かなり残念な結果となってしまいました。やはり、これからは英語(と、少しの中国語)は必要
だと改めて感じました。ただし、今回の視察で海外の最新の技術やトレンドに触れたことで、自分の視
野がさらに広がり、今後の仕事にも生きてくるのではと考えています。
また、同行させて頂いた同業他社の方々と交流を深めること
ができたことが、今回の視察の一番の収穫でした。この繋が
りを今後も大切にし、これからも長いお付き合いを続けていき
たいと思います。このような機会を与えてくださった会社に感
謝するとともに、旅を楽しく有意義なものにしてくださった皆様
に、この場を借りて御礼を言いたいと思います。
以上
3
2014 年 6 月 20 日
株式会社東海ソフトウェア
相田 将史
COMPUTEX Taipei 2014 視察レポート
1.
はじめに
2014/6/5~8 にかけて、静岡情報産業協会(SIAA)様の主催による COMPUTEX Taipei 2014 視察
が実施された。
これは、COMPUTEX Taipei 2014(以下 COMPUTEX)を視察することで、IT 業界の最新動向に直に
接することを目的に実施されたものである。
本資料は、一参加者の立場から COMPUTEX の視察内容および所感をまとめたものである。
2.
COMPUTEX とは
COMPUTEX は、台湾の台北市にある台北ワールドトレードセ
ンターで毎年 6 月上旬に行われている、世界最大級の IT 関連
機器見本市である。日本語では「台北国際コンピュータ見本市」、
北京語(台湾の公用語)では「台北國際電腦展」と呼ばれる。
1981 年、勃興期にあった台湾のコンピュータ企業が製品を展
示する場として始まった。近年では、約 1700 の出展企業が
5000 以上のブースで繰り広げる、アジア最大、世界 No. 2 の
ICT 展示会である。
世界 173 ヵ国・地域から 3 万人を超えるバイヤーが来場し、年
末の IT 商戦に向けたトレンドの把握、海外調達先または委託生産先の選定のため 1000 回を超える個別商
談が行われる。
3.
展示内容
COMPUTEX の展示内容で目についたものについて、次頁より以下のジャンルに分けて述べる。
(1) イベントの規模
(2) ウェアラブル
(3) パソコンパーツ
(4) その他、小物等
1
(1) イベントの規模
2.で述べたとおり世界最大規模の展示会だけあって、これまで行ったどの展示会よ
りも広い会場で開催されていた。
台北世界貿易センターがフル活用されており、イメージ的には東京ビッグサイトと幕
張メッセで同時開催のレベルといっても過言ではないと思われる。
会場付近の道路には左図の COMPUTEX のぼりが掲げられており、このイベントの
規模感を伺わせる。実際、このようなものは日本の IT 系展示会では見たことがない。
会場内も、左図のような感じでブースがところ
狭しと並んでいた。
大企業にばかり人が集まり、ベンチャー系の
ような小規模なブースは閑古鳥というのは日
本と同様。
(2) ウェアラブル
ウェアラブルは今回の主要テーマの一つらしく、多くのブースで様々な製品が展示されていた。
日本ではまだ馴染みが薄いと思えるジャンルであり今後流行するかどうかも判然としないが、世界的には
注目されていることを感じさせる状況だった。
以下、気になった(もしくは言語抜きでも理解できた)製品を記載する。
<腕時計>
腕時計は分かりやすい品のせいか、いくつかのメーカーが展示していた。
盤面がタッチパネルの一見第 6 世代 iPod nano に見えるような製品もあったが、
写真のようにアナログ式のものもあった。
2
これは Martian Watches というメーカーの製品で、腕時計に向けて喋る(音声コマンドを入力する)
ことでスマートフォン(iOS、Android)と連携できるというもの。その際、スマートフォンとは Bluetooth で
接続する。
<メガネ>
Google Glass の影響か、腕時計ほどでは無いけどメガネ型の製品も
展示されていた。写真は巨景科技(King Technology)というメーカー
のもの。
会場では Google Glass っぽいなと思っただけだったが、帰国後に調べ
たところ、これはプロトタイプであり製品版ではデザインが変わることもあるら
しい。
右側の黒いパーツがタッチパッドで、それを使用して Android を操作するらしい。HD 画質に対応。
<指輪>
指輪型のデバイスに NFC チップを内蔵したもの。KEYDEX INNOVATION
の製品。
パンフレットによると、スマートフォンをアンロックするためのキーとして使ったりメデ
ィカル ID カードとして使用可能らしい。日本ではおサイフケータイ替わりか?
(3) パソコンパーツ
パソコン関係では、Haswell-E 向けに DDR4 メモリー対応の Intel X99 チップセット搭載マザーボード
が世界初公開されたり、DDR4 メモリがいくつかのメーカーで展示されたりしていた。
もう DDR4 メモリの市販が開始されたのかと思ってみていたが、帰国後にニュースサイトを確認したところ
視察時点では未発売だったらしい。道理で人だかりが多かった訳だと納得した。
CPU、メモリといった内蔵パーツ以外にも、様々なマウス、
キーボード、ケースといったパーツ類も展示されていた。
印象に残ったのは、妙に角ばったデザインが多いということ
だ。メーカー問わず鋭角的フォルムを持つ製品が多かった。
自分も自作 PC ユーザだが、あのケースは刺さったりしない
のだろうかといらぬ心配をしてしまった。
3
(4) その他、小物等
小物の代表格はスマホケース。製品の豊富さでは、おそらく最大。
多種多様なデザインが並んでいた。
視察後に夜市へ行ったが、そこでも至る所(路上も含めて)で売ら
れており、主要製品であることを感じさせられた。
3D プリンタの展示もあった。家庭用にしては大型
だったので、半分業務用途かもしれない。
著作権的に大分まずそうなサンプルもあったり・・・
この辺り、さすがに大陸との関係を感じた。
4.
所感
日本ではいくつかの展示会を見学したことがあるが、COMPUTEX のような大規模なものは初めてだった。最初
は会場の広大さに面食らったものの、これは見ようと決めていたウェアラブル製品については一通り見ることができ
たと思う。
惜しむらくは会場の公用語は英語・北京語だったため、各ブースの内容で気になることがあっても質問できない
ことだった。
同行した方々も良い人ばかりで、普段の仕事ではできないコミュニケーションをとることができた。視察団の団長
も仰っていたが、せっかくの縁を今回限りとはせず長いお付き合いをさせて頂きたい。
今回の機会を与えていただいた会社に感謝し、今後の仕事に励みたい。
以
4
上
研修会報告書
回覧
経営者
総務本部長
担当所管
業務組織の長
記録日 2014 年 6 月 17 日
内
容
COMPUTEX TAIPEI 2014 視察 4 日間
世界最大級の IT 関連機器見本市である、COMPUTEX TAIPEI 2014 視察を通
目
的
し、IT 市場動向を伺うと共に同業他社との交流を深め、有意義な人脈作りと知
識取得を目指す
日
時
平成 26 年 6 月 5 日~平成 26 年 6 月 8 日
場
所
台北世界貿易センター展示ホール 1、3、南港展示ホール、国際会議センター
起票者
(受講者)
株式会社 SBS 情報システム ソリューション事業本部 鈴木直人
スケジュール・内容、研修の理解度、業務への応用を含めた感想等(別添付として作成)
この度、
「NPO 法人 情報産業協会」が主催する「COMPUTEX TAIPEI2014 視察 4 日間」
に参加させていただきました。
●はじめに ~不安と緊張の出発~
個人的には海外は 2 回目、飛行機が苦手と旅行には不慣れな私でしたので、初日の羽田空港で
は非常に不安を抱えていました。羽田空港国際線の入口から集合場所へのエスカレータを上って
いるときは笑顔を作りながらも、少し緊張した面持ちでした。しかし、当社からは私の他に 2 名
の心強いメンバーがいたので、陽気に振舞う二人を見ていると心が安らぎ、これからの 4 日間を
楽しく過ごそうという気持ちが沸き起こってきたのを覚えています。安全を祈りつつ台北へ出発
しました。
●参加企業
(株)ユニテック、静岡コンピュータサービス(株)、(株)東海ソフトウェア、(株)静鉄情報センター、
(株)鈴与システムテクノロジー、(株)ティージェーエス、(株)SBS 情報システム、静岡情報産業協
会事務局 (参加者 15 名)
●スケジュール
◆6 月 5 日(木)
◆6 月 6 日(金)
◆6 月 7 日(土)
◆6 月 8 日(日)
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羽田空港~松山空港~中正紀念堂~龍山寺~ホテル~懇親会
COMPUTEX TAIPEI 2014 視察 ~ディンタイフォン(鼎泰豐)
九分~故宮博物館~京劇(TAIPEI EYE)
円山大飯店~松山空港~羽田空港
●COMPUTEX TAIPEI 2014 視察
~めがねと腕時計~
主要テーマは「タッチアプリケーション」
「ウェアラブル技術」
「モバイルコンピューティング」
「クラウド技術」の4つです。この中でもとりわけウェアラブル製品が非常に多かったように感
じました。大きくは腕時計型、めがね型に大別されます。画面の解像度や明るさなどの技術が向
上しているため、小さくても鮮明な表示が可能になっていました。しかし、めがね型はどうして
も目に近いためピントを外に合わせたりグラスに合わせたりするのが難しく、不慣れな点もある
とは思いますが実用としては少し厳しいようです。また、それに比べて腕時計型は製品も多く、
中でも「Qualcomm Toq Smartwatch」は小さい画面に動画がスムーズに流れていました。実
際にタッチもしてみましたが反応も良好、期待が持てます。
~ハード・クール・タフ~
テーマに「タッチアプリケーション」はあるものの、9 割方がハードの見本市でした。それゆ
え、マザーボードや筐体、メモリ、HDD などありとあらゆる PC パーツが展示されていました。
そんな中で私が気になったのは「頑丈さ」を売りにしているブースが多いことです。水槽の中に
タブレットやスマホ、スマートウォッチを入れたり、PC(マザーボード)を液体窒素で冷やしてみ
たりして「頑丈さ」を PR している企業が目立ちました。この液体窒素、はじめは冷やして処理
速度を挙げているのかなとも思いましたが、おそらくはどんなに冷やしても動くことを証明した
いのでは?と思い直しました。どうせ使うなら頑丈なほうが良いですね。
~充電できます~
次はテーマに沿っていないもの。というと語弊がありますが、間接的に活躍している製品。つ
まり充電製品です。かっこよく言うと「チャージャー」でしょうか。この「Charge」というキー
ワードも非常に目に付きました。とりわけ、「ワイヤレス型充電器」が目立ちました。ワイヤレ
ス給電に関する規格として「Qi」というものがあり、この規格に対応していればケーブルレスで
充電できるそうです。確かにどんなにウェアラブルでモバイル性に優れたコンピュータも電気が
なければただの鉄くずです。この背景にはスマホなどのモバイル製品の長時間利用、そして一番
肝心なのは製品が小さければ小さいほど電源供給のインターフェースを設けることが難しくな
っていくためだと考えます。その問題解決として「ワイヤレス型の電源供給装置」なのです。こ
の技術により、めがね型の端末などで容易に電源を充電することが出来るようになっていくでし
ょう。
●4 日間を通して
この出張を通して、computex もそうでしたが同業他社の方々との交流も非常に有意義な時間
でした。特に安否ユーザのグループ会社である「鈴与テクノロジー様」や「静岡コンピュータサ
ービス様」へ改めて安否システムの説明などをし、実りある情報交換が出来ました。また、仕事
の話ばかりではなく、ざっくばらんに会話することによって生じる「つながり」が、今後の業務
に響けばよいなと感じました。一方、台湾という国がどのような成り立ちでどんな人たちが暮ら
しているのかということも少しは分ったような気がします。とにかく「人はやさしい」「車とス
クータには気をつけろ」
「臭豆腐は鼻が曲がる」です。
最後に、貴重な時間を与えていただいた全ての皆様方に感謝してこのレポートを終わりたいと
思います。
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※自己評価:理解度テストなどがある場合はその結果を記入
1:十分スキルアップできた。
2:ほぼスキルアップできた。
3:僅かにスキルアップできた。
4:全く効果無。
*理解度テスト等結果(
)
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海外視察報告書
回覧
経営者
総務本部長
担当所管
業務組織の長
記録日 2014 年 6 月 12 日
内
目
容
的
静岡情報産業協会 COMPUTEX TAIPEI 2014 視察
世界最大級の IT 市場における最新動向調査
静岡情報産業協会 会員企業同士の交流促進
日
時
平成 26 年 6 月 5 日(木)~6 月 8 日(日)
:3 泊 4 日
場
所
台北世界貿易センター&南港ホール
起票者
(受講者)
浜松支社 山本 訓久
スケジュール・内容、研修の理解度、業務への応用を含めた感想等(別添付として作成)
NPO 法人 静岡情報産業協会が企画した台北国際コンピュータ見本市(COMPUTEX TAIPEI)
の視察に参加するため、台北に出張させていただきました。
◆参加企業
株式会社ユニテック,株式会社ティージェイエス,静岡コンピュータサービス株式会社,株式
会社東海ソフトウェア,鈴与システムテクノロジー株式会社,株式会社静鉄情報センター,静岡
情報産業協会(参加者16名(添乗員1名含む)
)
◆視察内容
1.
「台北国際コンピュータ見本市」について
アジア最大の IT 見本市。展示ブース数 5059、出展企業数 1710、来場予想数 13 万人。海外
バイヤー予想数 3 万 8 千人。
2.展示製品について
本年度の展示テーマは以下の通り
① タッチアプリケーション
② ウェアラブル技術
③ モバイルコンピューティング
④ クラウド技術
IT 機器そのものでは無いが、病院向けのカートを展示している企業があった。ここではツ
インモニタ対応カートやタブレット端末を据え付けるようなカートなども展示されており、
これまで病棟回診時に利用しているノートパソコンによる回診時入力に新たな方法として
検討できる可能性を感じた。この出店企業は日本での販路を持っていないとの事で日本での
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販売代理店を探していたため、従来当社がカートを仕入れている販社への紹介なども検討し
たい。
●感想
「国際コンピュータ見本市」という通り、多国籍の来場者が見えられていた。しかし、会
場規模が大きいこともあるためか、当初予想していた混雑さは無く、展示ブースも容易に回
ることができた。また、見本市であるため、到る所でバイヤーと出店企業の説明員によるデ
スクに座っての商談が見受けられた。そういう意味では、出店企業としては見学者を「買う
ための来場」として捉えており、我々のような「普通の見学者」は商談相手にはならずあま
り喜ばれるような客ではないようであった。
実際の展示物についての正直な感想としてはあまり驚きや喜びを感じるものが殆ど無かっ
た。現在の IT 機器はほぼ「行きついた感」があり、画期的なユーザインタフェースを用いる
ような物が登場しない限り、しばらくは既存製品のブラッシュアップ程度の内容になるので
はないかと感じた。
仕事柄、展示内容そのものよりも、出展企業がどのように来場者にアプローチしているか
が興味を抱いた。私が回ったブースでは英語での会話が可能であり、日本語での会話も可能
なブースもあった。また、出店企業の説明員と話をすると積極的に自社製品アピールし、少
しでも購入の芽を引き出そうとしてくるのが伝わってきた。出展内容や趣旨が異なるため同
一での比較は難しいが、ホスピタルショーでの自分たちの対応が消極的に感じてしまう。
今回の表向きの視察目的は「IT 業界における最新動向を調査すること」であり、実際に数
多くの展示を見て回ったが、視察団団長のユニテック鈴木会長の思いは「視察に参加した方々
がこの旅行を通じて親交を深め、それを将来に渡って継続していくこと」であった。この思
いには とても賛同でき、他社の方との繋がりを多く持つことは社会人としても一人の人間と
しても非常に重要な事と考える。実際にそういった人的な繋がりを良好に保つことで商談に
結び付いた事もあることから、今回知り合う事が出来た方々とは末長くお付き合いさせてい
ただき、今後様々な場面で活かしていきたい。
今後、このような視察があった場合には、自費でも良いので参加したいと思えるくらい価値
のある視察旅行であった。
以上
※自己評価:理解度テストなどがある場合はその結果を記入
1:十分スキルアップできた。
2:ほぼスキルアップできた。
3:僅かにスキルアップできた。
4:全く効果無。
*理解度テスト等結果(
)
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出張報告書
回覧
経営者
総務本部長
担当所管
業務組織の長
記録日 2014 年 6 月 10 日
内
容
COMPUTEX TAIPEI 2014
目
的
COMPUTEX TAIPEI 2014 の視察
日
時
平成 26 年 6 月 5 日~平成 25 年 6 月 8 日
場
所
台北世界貿易センター、南港ホール
起票者
(受講者)
株式会社 SBS 情報システム 公共事業本部 第2システム部 池谷 信彦
スケジュール・内容、研修の理解度、業務への応用を含めた感想等(別添付として作成)
NPO 法人 静岡情報産業協会が企画した COMPUTEX TAIPEI 2014 の視察に参加するため、
台北に出張させていただきました。
●スケジュール
6 月 5 日(木)
羽田空港~松山空港~中正紀念堂~龍山寺~懇親会
6 月 6 日(金)
COMPUTEX TAIPEI 2014 視察
6 月 7 日(土)
自由視察
6 月 8 日(日)
圓山大飯店~松山空港~羽田空港
●参加企業
(株)ユニテック、静岡コンピューターサービス(株)、(株) 東海ソフトウェア、
(株)静鉄情報センター、(株)鈴与システムテクノロジー、(株)ティージェイエス、
(株)SBS 情報システム、静岡情報産業協会事務局 (参加者16名)
●視察内容
1.概要
アジア最大、世界No.2 の ICT(情報通信技術)展示会で,毎年 6 月上旬に台北で
開催される。台湾の IT 企業が製品を展示する場として 1981 年から始まったが、
今では Intel 等の主要メーカーや日本企業も参加しており、今年も 1700 社以上の
企業が出展した。
2.展示製品
事前情報の通り、ハードウェア関連機器が多く見受けられた。既に商品化されている
ものが多く、来場者の目的は、最新技術の動向の確認より、その年の「クリスマス商戦」
における製品の買い付けが主とのことで、バイヤーが多数集まっていた。
次頁につづく
QMS30-150-040.2.1.1
展示製品は以下内容で大分類される。
(1)コンポーネント&パーツ機器
組み込み製品、記憶装置 等々
(2)周辺機器
メディア、周辺商品、アクセサリー、通信製品 等々
(3)コンピューター製品
POS関連製品、パソコン 等々
(4)スマート機器
携帯装置、アクセサリー 等々
3.印象に残った製品
(1)3D スキャナー&3D プリンター
それぞれ、実物を見たのは初めてだった。3D スキャナーで人形を読み取り、3D
プリンターでその人形を作成していた。
(2)訪問者対応ロボット
訪問者が来ると感知してロボットがお出迎えをする。ロボットのディスプレイを介
して訪問者とやり取りをする。
(3)デザインされたコンポーネント&パーツ
PC のパーツとは思えないほど、しゃれた柄やデザインの CPU ファン、マザーボー
ド、筐体が多数展示されていた。
●まとめ
1.COMPUTEX TAIPEI 2014
各社の技術者?が液体窒素で冷やしつつ CPU スピードを競うイベントブースなど、遊び
心がある催しが多かった。また、ハード関係は、かなり見栄えの良い商品が多く、機能や使
い勝手以外の部分も疎かにしていない姿勢がうかがえた。とにかく規模が大きく、会場内も
熱気に包まれていた。会社の業務への応用となる部分はほとんどなかったが、個人的には購
入したい商品もあった。日本語の話せるスタッフと遭遇できず、身振り・手振り・片言の英
語で対応したが、コミュニケーションはあまり取れなかった。やはり海外では英語のスキル
が必須と痛感した。
------------------------------------------------------------------------------------------------------------以上、社への報告。以下、静岡情報産業協会への報告の為、追記。
2.台北
街並みは古い家屋と現代的なビルが混在しており、雑多な感じであった。天気は雨季の為、
曇り一時雨で、蒸し暑い気候であったが、我慢できない程ではなかった。これで晴れていた
ら地獄だったのかもしれない。人は総じて親切であり、日本語が話せない場合、話せる人を
連れてきてくれて、やさしい感じがした。
(COMPUTEX 以外)食事はどれも美味しかった。
台湾ビールも美味しかった。一つ残念なのは、中国人観光客がどこに行っても沢山いて煩わ
しかった。
3.その他
団長、事務局及び添乗員の皆様にご配慮いただきました。また、ツアー参加者の皆様も良
い方々だった為、非常に楽しくかつ有意義な旅になりました。ありがとうございました。
今後、皆様とのご縁をさらに深めて、地場の情報産業を盛り上げていければと思います。
※自己評価:理解度テストなどがある場合はその結果を記入
1:十分スキルアップできた。
2:ほぼスキルアップできた。
3:僅かにスキルアップできた。
4:全く効果無。
*理解度テスト等結果(
)
QMS30-150-040.2.1.1
静岡情報産業協会 COMPUTEX TAIPEI2014 視察
2014 年 6 月 30 日
株式会社静鉄情報センター
営業部 中野
1.研修内容
COMPUTEX TAIPEI2014 開催概要
主催:台北市コンピュータ協会(TCA)
、台湾対外貿易発展協会(Taitra)
会期:2014 年 6 月 3 日(火)~6 月 7 日(日)
時間:台北世界貿易センター(信義区4会場)、南港ホール(南港地区)
出展規模:1,800 社
来場者数:来場者総数 13 万人/外国人バイヤー登録者 3 万 5,000 人
※2013 年実績:バイヤー登録者 169 か国から 3 万 5,743 人
2.COMPUTEX TAIPEI2014 の感想
ウェアラブル端末、スマートフォン、タブレット、クラウドサービス、3D プリンタ
ーなど日本でもなじみ深い製品、サービスが多く出展していたこともあり、規模こそ
世界第2位、アジア最大級ではあったが、個々の製品、サービスは日本とさほど変わ
りない印象を受けた。それもそのはず、本トレードショーは技術、デザイン重視の最
先端をリードするソリューションの展示を目的としている訳ではなく、我々の実社会
においてより実用的なソリューションを中心に展示しているとのことで、世界各国の
バイヤーにアピールする要素を強く持ったトレードショーとのことであった。
そんな中、普段流通小売業界で多く仕事をし
ていることから、POS 関連ソリューションを中
心に会場を視察した。まず最初に飛び込んでく
る POS の筐体デザイン。これについてはやはり
日本と違って独特なものであった。日本であれ
ば、東芝テック、NCR、テラオカ、富士通な
どどれも似通ったデザインであるが、海外製品
は日本製よりもスタイリッシュで洗練されている印象を受けた。
また、デザインだけに限らず、機能面において
も学ぶべき点が多い。使いやすい機能、高信頼性、
作業効率を向上させるパフォーマンスを備えた最
新で究極のオールワン・ソリューションで、サー
ビス業や小売業などのジビネス要件に対応するよ
う設計された耐久性に優れたシステムであった。
通常、我々は利用シーンにおいて、POS 端末とキ
オスク端末を選別しているが、SENOR TECH 社
の iCPOS は POS 端末だけではなく、キオスク・スタンドのオプションの1つに適合する
ようカスタマイズも可能とのことで、柔軟性に優れた製品となっており、大変参考になっ
た。
最後に
とても1日では回りきれない程の展示規模であり、実際に視察ができたブースは少ない
かもしれないが、世界レベルの IT トレードショーの活気、勢いを目の当たりにできたこと
は私の今後の人生において間違いなくプラスになると思われる。
上に挙げた SENOR TECH
社についても COMPUTEX TAIPEI だけではなく、ヨーロッパ各国の展示会へも出展して
いるとのことで、世界を視野に入れながらビジネスを展開している点については、市場が
急速に狭まっている我々日本の会社にとっても学ぶべき点が多いと思われる。
3 泊 4 日と短い期間ではあったが、COMPUTEX TAIPEI だけではなく、県内の IT ベン
ダーの方々とも交流を深めることができ、大変有意義な時間を過ごすことができた。今回
の海外視察で得た経験を今後のビジネスに活かしていきたいと強く思った。
以上
COMPUTEX TIPEI 2014
2014年6月
鈴与システムテクノロジー株式会社
小池康仁
NPO 法人 静岡情報産業協会主催 COMPUTEX TAIPEI 2014 視察参加
u
日程:2014年6月5日(木)〜6月8日(日)
羽田空港 — 台北松山空港 — 華泰大飯店(宿泊)
— 台北松山空港 — 羽田空港
u
参加者:9社、16名
u
開催地:台北世界貿易センター、南港ホール
世界の2大 ICT 見本市の一つとして数
えられる COMPUTEX TAIPEI は今年で
34年を迎える。会場は、世界的に有名な
台北101に隣接する台北世界貿易セン
ターと少し離れた南港ホールなど全3会
場で開催された。展示規模は合計5069の展示ブースに1710の企業が出
店している。文字通り世界最大級の名に恥じない ICT 見本市であり、3万8千
人もの海外バイヤーが会場を訪れるであろうと予想されている事からも世界中
から注目されている ICT 見本市である証となっている。
(アジア第一位、世界第
2位)
本年度の主要テーマとして、タッチアプリケーション、ウェラブル技術、モ
バイル
コンピューティング、クラウド技術を掲げており人の生
活によ
り一層密着したコンピューティングに関する豊富な展
示がさ
れていた。その中でも毎年恒例となっている d&i アワ
ード受
賞製品は外す事が出来ない。今年は南港ホールにて展示
されていた。昨年度に比べエントリー製品数が大幅に増加し受賞への競争率も
激烈てきなもととなってきており、より洗練されたデザイン尚且つ実用的な製
品の普及に大きな影響を与えている。
『d&i アワード金賞受賞5製品との他受賞製品』
タッチアプリケーション関連では、どこのブースへ行っても必ずと言っても
良いくらいにスマートデバイスが展示してある。ASUSTek や acer なども主要
展示製品はス
マートフォン
やタブレット
などのデバイ
スであった。
Microsoft も主要展示製品はやはり Surface や WindowsPhone でありデバイス
を有効利用する為のクラウドコンピューティング製品の紹介となっていた。来
場者の興味も PC ではなくスマートデバイスであり小さな製品なので数多く展
示してあるがなかなか触る事が難しく混み合っていた。
最後に、ウェラブル技術であるが『Google Glass』などの技術だが全世界に
向けた実用品としてスマートウォッチ、スポーツウォッチや生体情報をセンシ
ングするスマートバンドなどがいくつか展示してあった。その中でも New wave
of trendy products として展示してあったスマートウォッチが洗練されたデザ
インなどでとても目を引いた。これらの製品に関しては撮影禁止のブースが多
かった事も印象的だ。今後非常に注目されている分野である。そして、気にな
る製品が多いのでとても期待もし
ているし楽しみでもある。
平成26年6月27日
NPO法人 静岡情報産業協会 御中
鈴与システムテクノロジー株式会社
堀込 佳乃代
「COMPUTEX TAIPEI 2014」視察レポート
海外視察への参加者について、下記のとおりご報告をいたします。
記
1.視 察 先
台北国際コンピューター見本市「COMPUTEX TAIPEI 2014」
2.日
時
平成26年6月5日(木)~6月8日(日)
3.趣
旨
IT市場の主役とされる台湾で開催される、世界最大級のIT関連機
器見本市で最新動向をキャッチする。
4.COMPUTEX TAIPEI の特徴
・約 1700 の出展企業が 5000 以上のブースで繰り広げる、アジア最大の ICT 展示会
・世界 173 ヵ国 ・地域から 38000 人を超える国際的なビジター
・1000 回を超える個別商談。
・150 以上の最新トレンドの基調講演とフォーラム
・40 以上の新製品発表イベント
5.所
感
(1)COMPUTEX TAIPEI 2014 視察について
現在、広く普及しているクラウドサービスにおける展示が目に留まった。サービス提
供はもちろんのこと、そのサービスを支えるデータセンターに必要であるサーバ、スト
レージ、ネットワーク関連の展示が多くあった。今後も高技術化、低価格化が進み、そ
の競争は激しくなってくることが予想される。
利用者の視点から見れば、クラウドサービスを利用する「デバイス」も興味深く、モ
バイルデバイスに関しては、多くの企業の出展が見られた。特にタブレットに関する技
術は日々進化しており、今利用されている機器への付加機能や新しい利用シーンを想定
した機能など、興味深いものがたくさん見られた。これからのトレンド傾向はいわゆる
PCのようなコンピュータの利用に代わり、タブレット端末などのスマートデバイスで
あることが認識でき、最新トレンドとテクノロジーを感じることができた。
(2)視察全体を通して
今回の視察では、静岡情報産業協会の会員の皆様と交流を深める良い機会となった。
業務の中では、県内で同じ業種の方々と関わりを持つ機会が少なく、意見交換などをす
る機会はあまり無かったが、今回の視察中には、お互いの業務や業界動向などについて
情報交換する時間を持つことができ、大変有意義な視察だった。
また、有意義な時間を過ごせた一番の理由としては、参加された皆様が気さくで、優
しい方々ばかりだったからだと感じている。皆様に感謝すると共に、引続き交流を深め
ていけたらと考えている。
最後に、このような視察会を開催・運営いただいた静岡情報産業協会の皆様に感謝致
します。
以上
平成 26 年 6 月 30 日
NPO法人静岡情報産業協会
事務局長 藤田 英治 様
株式会社ティージェイエス
酒井 一好
COMPUTEX TAIPEI
視察先 :台北国際コンピューター見本市
視察に関して
COMPUTEX
TAIPEI 2014
視察期間:平成 26 年 6 月 5 日~平成 26 年 6 月 8 日
小職としては、2 年連続しての本見本市視察となり、昨年度と比べれば、かなり余裕を持
って視察ができた。昨年度の反省及び感想は大きく 2 つあり、1 つは、ビジネス英会話の語
学力及び、コミュニケーション不足の問題であった。この点は、残念ながら改善努力のない
ままの視察となってしまった。もう 1 つは、下調べ等の準備不足を、意欲だけでカバーしよ
うとした点である。スタート地点の第 1 展示館を、主たる目的もなく隅から隅まで見学し
ようと歩き回った結果、前述の問題とも重なり、前半で大きく疲労してしまい、全ての会場
を見学するまでに至らなかった。
今年度は、スタート前における TCA 事務局)吉村氏のアドバイス通り、最初に第 3 展示
館での 10 の特設テーマパビリオンを見学する事により、展示会(現在の最新 ICT)のトレ
ンドを再確認できた事は、非常に視察の参考になった。次に、シャトルバスで南港展示ホー
ルへ移動し、Award Best Choice 賞、d&i 賞の受賞製品及び Microsoft、Intel 等のメジャー
ブースを見学した。大半がウェラブル製品、モバイル機器、ネットワーク通信製品であるが、
この南港展示ホールは、バイヤー向けというより、一般向けのデモ(CPU 低消費電力、過
酷な環境下、販売前の実機等)や展示中心である為、興味を持った物をゆっくりと見学する
ことができる。コンパニオンとの記念撮影、記念品配布等、昨年の視察では全く考えられな
かった展示会場であり、昨年視察できなかった事が非常に悔やまれた。今考えると、第1展
示館は、周辺商品、アクセサリー、通信製品エリアで、商談に結び付き易い為か、バイヤー
相手に非常に売込み熱心であったのではないかと推測できる。バイヤー体験をしたい方、語
学力に自信がある方は別にして、来年度も本視察が計画される場合は、本年度の視察コース
を是非お勧めしたい。
ビジネスモデルのグローバル化を模索する上で、2 年連続して本視察に参加した事により、
台湾の親日性、距離感等を益々肌で感じる事ができ、今後のビジネスにおけるスピード感が
求められる中、本当に有益な視察であった。また、各参加者との交流・親睦を深める事がで
きる貴重な機会であり、本視察に、ご尽力、ご指導頂きました鈴木団長、藤田事務局長には、
心から感謝致します。小職が 2 年連続という事で、視察旅行中いろいろとご配慮も頂き、誠
に有難うございました。
以上