北九州市 家庭ごみ収集と処理 北九州市の家庭ごみ収集と処理 平成16 17年度 北九州市自然環境フォトコンテスト入賞作品より 平成16、17年度 北九州市 環境局 循環社会推進課 資源化推進係長 浜崎 善則 1 家庭ごみの処理の流れ 排出 収集 運搬 収集・運搬 <処理方法例> 焼却 ・焼却 ・溶融 ・破砕 ・選別 選別 ・コンポスト化 ・メタン発酵 … <家庭での 取組み> ・集団資源 回収 ・生ごみコン ポスト <収集方式例> ステ ション ・ステーション 収集 ・拠点回収 ・戸別回収 戸別回収 中間処理 ・ リサイクル 最終処分 ・ 有効利用 運搬 <処分方法例> 埋立処分 ・埋立処分 <有効利用例> ・熱回収・供給 熱 収 供給 ・発電・供給 資源回 ・資源回収 ・土木資材 … … 2 家庭ごみ処理方法の特徴 建設・維 埋立 運転技術 処分量 持費用 エネルギー 回収 資源回収 課 題 ・処分場が短期間で終了 処分場が短期間で終了 ・廃止後も汚水処理が必要 ・メタン発生(火災・温暖化) △ 衛生埋立 多 低 安 × (スカベン ジャ-) ○ 生ごみ 生ご (メタン・堆 分が減 肥等) メタン発酵 ・発電 焼却 (8h稼動) | | 焼却 (16h稼動) 約1/6 焼却・発電 焼却 発電 (24h稼動) 約1/6 × (鉄類) △ (鉄類) (熱のみ) ○ ・排ガス処理対策が必要 排ガス処理対策が必要 ・施設の維持管理費が高額 (熱・電気 多) (鉄類) ○ 約1/12 (スラグ・メ 又は無 タル) 焼却溶融・発電 焼却溶融 発電 (24h稼動) ・排ガス処理対策が必要 排ガス処理対策が必要 △ △ 高 高 ・排ガス処理対策が必要 排ガス処理対策が必要 △ 約1/6 ・プラスチック類は別途処理 プラスチック類は別途処理 ・処理期間が長い⇒大規模 ・発酵ガスの発熱量が低い ○ (熱・電気 少) ・排ガス処理対策が必要 ・施設の維持管理費が高額 ○ (熱・電気 多) 3 北九州市のごみ処理方法の変遷 1965 年度 理念 1970 1975 1980 1985 1990 処理重視型(全量収集・全量焼却・全量埋立) 1995 2000 リサイクル型 2005 2010 循環型 収集運搬 戸別収集 ダストボックス (一部) ごみ箱 ポリ袋によるステーション収集(無料) ポリ容器 有料指定袋 見直し H5~ かん・びん分別 H9~ペットボトル分別 H12~ 紙パック、白トレイ分別 H14~ 蛍光管・色トレイ分別 H18~ プラ分別 中間処理(焼却 全連続式 固定床・バッチ式 (240t/日×3炉 (240t/日×3炉、 門司清掃工場(60t/8h) 建替 溶融、発電) 新門司工場(300t/日×2炉・発電) 日明工場(150t/日×3炉、熱供給) 建替(200t/日×3炉、熱供給・発電) 西港清掃工場(225t/8h) 八幡清掃工場(200t/8h) 皇后崎工場(200t/日×3炉、発電、熱供給) 建替 (270t/日×3炉、スーパーごみ発電) ) 若松清掃工場(70t/8h) 衛生埋立+焼却後埋立 焼却後埋立 伊川埋立地 最終処分 大浜埋立地 小石埋立地 地蔵面埋立地 豊岡埋立地 草見埋立地 新門司廃棄物処分場 志井埋立地 吉田埋立地 響灘廃棄物処分場 北湊埋立地 蜑住埋立地 逆水埋立地 響灘西地区廃棄物処分場 陣ノ原埋立地 香月埋立地 御開埋立地 中谷池埋立地 横田埋立地 永犬丸埋立地 的場池埋立地 4 家庭ごみの分別区分(指定袋) 5 北九州市のごみ・資源のゆくえ(概要) 家庭ごみ 発電 ・ 熱供 給 家庭ごみ テ シ 家庭ごみステーション 資源ごみ かん・びん ステーショ ステ ショ ン PETボトル ステーショ ン 容器包装 プラスチック ステーション 食品トレー、 紙パック 回収箱 蛍光管 回収箱 焼却 場 焼却工場 埋立地 製 品 (例) かん・びん 資源化 センター プラスチック 資源化 センター ストック ヤード リ サ イ ク ル 事 業 者 飲料びん、 鉄鋼製品 再生PET ネクタイ コークス、 パレット等 えこっパー (トイレットペーパー) 再生 蛍光管 6 北九州市のごみ処理施設 日明環境センター 日明粗大ごみ資源化センタ 日明積出基地 日明工場 響灘西地区廃棄物処分場 若松区 戸畑区 日明かんびん資源化センタ 門司区 本城リサイクルプラザ 小倉北区 八幡西区 都市高速道路 八幡東区 日明リサイクルプラザ 九州自動車道 本城かんびん資源化センタ 小倉南区 皇后崎工場 新門司環境センター 新門司工場 7 皇后崎環境センター 北九州市のごみ焼却工場 新門司工場 日明工場 皇后崎工場 工期 2003.12~2007.3 1987.9~1992.3 1993.10~1998.6 建設費 229億円 125億円 25億円 345億円 型式 シャフト式ガス化溶融炉 連続燃焼式ストーカ炉 連続燃焼式ストーカ炉 200t/日×3炉=800t/日 ※ 焼却量:104,798t 焼却量 , 270t/日×3炉=810t/日 ※ 焼却量:154,782t 焼却量 , 消石灰 バグフィルター(乾式) 湿式洗煙(苛性ソーダ) 尿素水噴霧 消石灰 バグフィルター(乾式) 尿素水噴霧 発電能力:23,500KW 発電量:85,656MWh※ 発電能力:6,000kw 発電量:23,032MWh※ 発電能力:36,340kw 発電量:77,047MWh※ 発電 自家消費 供給先 ・新門司環境センタ ・九州電力 供給量 46 872MWh※ 供給量:46,872MWh 自家消費 供給先 ・日明浄化センター ・九州電力 供給量 9 460MWh※ 供給量:9,460MWh 自家消費 供給先 ・皇后崎環境センタ ・皇后崎し尿投入所 ・皇后崎浄化センタ 皇后崎浄化センタ ・九州電力 供給量:44,342MWh※ 蒸気 処理 240t/日×3炉=720t/日 ※ 能力 能 焼却量:108,081t 焼却量 , 新門司環境センター給湯 新門司環境センタ 給湯 場内空調及び給湯 日明浄化センタ汚泥乾燥 中央卸売市場空調 場内空調及び給湯 皇后崎環境センタ給湯 陣原地区への熱供給 消石灰 排ガス バグフィルター(乾式) 処理 アンモニア水噴霧 方法 触媒反応塔 余熱利用 ※焼却量、発電量、売電量実績は2009年度分 8 新門司工場の処理フロー図 蒸気タービン 発電機 計量機 電気 低 圧 蒸 気 コークス・ 石灰石 プラットホーム ごみ ピット 凡 例 ごみの流れ 空気の流れ 排ガスの流れ 溶融物の流れ 灰の流れ 蒸気の流れ ガ ス 化 溶 融 炉 水砕装置 燃 焼 室 除じん機 押込送風機 ガ ス 温 度 調 整 機 ボ イ ラ 消石灰 触媒 反応塔 ろ過式 集じん機 アンモニア 誘引 通風機 飛灰 メタル スラグ 有効利用 溶融・資源化工程 自家消費 関連施設へ 自家消費 関連施設へ 煙突 電力会社へ 最終処分 エネルギ回収工程 排ガス処理工程 9 北九州市の分別・リサイクルの基本的考え方 ①市民のわかりやすさ ・市民が手元で分別する種類を増やしすぎない。 ②リサイクル技術の確立・再生品の需要 ・リサイクルされるルートがなければ、資源は循環しない。 、資源 循環 。 ③コストを含めた効率性 ・民間の収集ルート、市民回収のルートを最大限に利用する。 民間の収集ル ト 市民回収のル トを最大限に利用する ・市民が手元で分別する種類を増やすと、収集コストの増加に つながる。 つながる ・「なべ」、「やかん」など排出頻度が低い物や排出量が少ない 物を、分別収集するのは、効率がよくない。 10 指定袋制度見直しの成果 家庭ごみ収集量 2009年度 2003年度 178,514トン 253,216トン 506 06g/人・日 705g/人・日 目標のごみ減量20%を超え、 28%の減量を達成!! 11 ごみ処理経費の削減と今後の課題 今後の課題(家庭ごみ指定袋の中身から) その他 36.0% 生ごみ 47.6% 「資源」が「ごみ」になっている 「生ごみ」の減量化 分別品質の向上 分別品質 向 資源化物 16.4% 12 北九州市の環境政策の経緯 1901年 官営八幡製鉄所操業 1950年 1980年台~ ばい煙 公害問題深刻化 婦人会の公害対策運動 1960年台~ 公害対策 害対策 政策 工場廃水 産鉄のまちとして発展 市の取り組み 企業の取り組み 公害対策局設置、公害防止条例制定 企業との公害防止協定締結 生産工程改善、汚染物質除去処理施設 工場緑化、低公害型生産技術 公害克服 北九州国際技術協力協会(KITA)設立(1980年) 海外の環境問題解決に協力 アジェンダ21 ジ ダ 地方外交 環境国際協力 北九州策定 政策 環境保全と産業振興の両立 (1988年~) 1996年 北九州エコタウン事業 循環型社会 (1998年~) (1998年 ) 家庭ごみ減量対策(2000年,2006年) 形成政策 政令市初の有料化・料金改定 2000年台~ 持続可能な 社会形成政策 PCB処理施設立地決定 ヨハネスブルクサミット公式文書 2001年 北九州イニシアティブ記載(2002年) 世界の環境首都 世界 環境首都 グランドデザイン(2004年) 低炭素社会形成政策 自然共生形成政策 実践活動 実践活動の 実施と評価 環境モデル都市選定 グリーンフロンティアプラン(2009年) まちの森(環境首都100万本植樹) 八幡東田スマートコミュニティ構想 等 地域と地球の環境創造 13
© Copyright 2024 Paperzz