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À/00.4 (Page 20)

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方はどうするのですか」と聞いたら、「情報弱者をつくらないように検討を進
めております」ということだった。
そこで思い出した。この間、同窓会をしたら、私と同じ年のおじいさんの1
人が「若いものに負けじと携帯電話を買ったら、どこからもかかってこないし、
かける相手もいないし、よけいわびしかった」と言う。それに対して、もう1
人が「おまえが努力しないからいけないんだ。自分の電話番号をみんなに教え
ないとかかってこないよ」と言う。彼は自分の電話番号のラベルをつくり、相
手の携帯電話に貼り付けるという。「このくらいやらなければかかってこない
よ」と言った。彼は情報強者で、自ら努力をしている。何も努力をしなければ
弱者になる。携帯電話を持っていればいいというものでもない。そういう努力
をしなければいけない。これがハードに対するソフトで、ハードばかり見てい
てはいけない、ソフトの努力がないとだめだという話になる。
今は公共投資の予算がたくさんあって、ハードは景気振興のためといってつ
くるが、後の利用がない。利用がないと電気代も出ないから電気を消すとか、
悲惨な例がたくさんある。
一方で、金沢では女性のボランティアグループが、「国際会議場へ来た外国
人が金沢市内見物をしたいのなら、私たちがタダでご案内します」というボラ
ンティアをやっている。英語、フランス語、スペイン語、ロシア語が話せる女
性が街にたくさんいる。新潟も、国際会議場というハードを整備するだけでな
く、そういうソフトにも目を向けなければならない。誘致するにはビラを配る
だけでは駄目で、自分が働かなければ駄目だ。ボランティアに限らないが、来
て楽しいというソフトが充実すれば、国際会議を開くなら新潟で開こうという
ことになる。
国内のある地域の話だが、振興のために石油コンビナートをつくるとか、石
油を貯蔵すると言うと、環境破壊だと言って怒る。それでは精密高度付加価値
機械工業をやれと言うと、嫌だと言う。そんな面倒くさい、目が疲れる仕事は
したくない。それでいて、貧乏だ貧乏だと言っている。だったら、観光産業を
やりなさいと言うと、侮辱するつもりかと言って怒り出す。観光産業を侮辱す
るなと、こっちが言いたくなる。観光産業は低いものだと、決め込んでいるの
がおかしい。日本で一番いい観光産業をやれば、自慢になるはずだ。
最高の観光産業というのは、こういうものだという手本をつくってみる気が
ない。観光産業は卑しい。我々はそういうことをしないで暮らしたい。しかし
目が疲れる仕事はしたくない。油で汚れる仕事はしたくない。愚痴ばかり言っ
ていても駄目だということだ。同情してもらって、誘致しようというのでは、
連携と交流にならないわけだ。連携してみたい、あるいは連携してやろうとい
う魅力や理由を持っていないと駄目である。
連携はどうして発生するかというと、人のお役に立つことをすれば、自然に
向こうから寄ってくる。金沢のように女性たちがボランティアをしていれば、
自然とそれに惹かれて会議を開きたいという団体が増えてくる。自分の都合ば
かり言っていたのでは誰も寄り付かない。
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