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消費者課題 - Ajinomoto

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味の素グループ サステナビリティデータブック 2016
消費者課題
消費者とともに築く持続可能な社会
関連する理念・方針類
INDEX
P1 確かな品質をお届けするために
●
●
http://www.ajinomoto.com/jp/activity/quality/
●
味の素グループの品質保証体制
2015年度の取り組みと今後の取り組み
●
●
理念・方針集
お客様満足推進方針・お客様満足行動指針
理念・方針集
P7 お客様とのコミュニケーション
●
味の素グループ品質方針
P32
P33
http://www.ajinomoto.com/jp/activity/quality/communicating/
お客様の声を聴き、お客様から学ぶ
お客様情報・個人情報取り扱いの徹底
● プライバシーポリシー
http://www.ajinomoto.com/jp/privacy/
理念・方針集
P34
P11 食卓から始めるサステナブルなライフスタイル提案
商品やレシピ、広告を通じて、
「食卓からエコライフ」を
広げる活動
● 未来を担う子どもたちとともに 味の素「食エコKIDs 」賞の活動
●「食エコ活動」
普及のための活動
● サステナブルな未来を考える 川崎市と花王
(株)
との取り組み
●「エコプロダクツ2015 」
への出展を通じた
皆様との対話
● フォーラムを通じて、
「 望む未来」
を語り合う
●
2015 年度の主な活動
● お客様の声をもとに、
よりよい商品へ
●
➡P9-10
サステナブルな未来を考える 川崎市と花王
(株)
との取り組み
➡P13
確かな品質をお届けするために
商品の安全と品質の確保は、食品を扱う企業として当然の責務です。味の素グループでは、品質理念・品質方針に基づき、
すべての商品・サー
ビスを対象として、独自の品質保証システム「 ASQUA(アスカ)」
を適用し、原料調達から販売までの厳しい品質保証を行っています。
味の素グループの品質保証体制
■「 ASQUA(アスカ)」とは
「 ASQUA
(アスカ)
」
とは、
1997 年に制定した味の素グループ独自の品質保証システムで、
■「ASQUA(アスカ)
」の構成
「 Ajinomoto System of Quality Assurance 」
の略称です。
「 ASQUA
(アスカ)
」
は、
品
ASQUA(アスカ)
質マネジメントシステムの国際規格
「 ISO9001」
を骨格に、
食品衛生の管理基準の一つである
※1
※2
「 HACCP 」
、
適正に製造するための各種
「 GMP 」
などの製造の管理基準と味の素グルー
味の素グループ独自の
考え方や基準
プ独自の考え方や基準を取り入れて構成されています。 「ASQUA
(アスカ)
」
は、
「味の素グルー
プ品質方針」
「品質保証規程」
、
「品質保証規則」
、
「品質基準」
、
およびそれぞれの組織で定めた
ルールで運用されています。原料調達から販売まで、
全世界の味の素グループで
「 ASQUA
(アス
製造の管理基準
HACCP
カ)
」
に基づいた品質保証活動を徹底し、
より高品質な商品づくりを保証しています。
また、
お客様
からのご意見やご要望などを、
速やかに事業活動や商品・サービスの改善に活かしています。
GMP
品質マネジメントシステムの国際規格
※1 HACCP:Hazard Analysis and Critical Control Pointの略。
安全で衛生的な食品を製造するための管理基準
ISO9001
※2 GMP:Good Manufacturing Practiceの略。商品の製造管理に関する基準を示すもの
■ 味の素グループの品質基準
味の素グループでは、
味の素品質保証システム
「 ASQUA
(アスカ)
」
の中で、
味の素グルー
■「ASQUA(アスカ)
」の文書体系
プのブランドにふさわしい品質レベルを保持するための独自の基準を定めています。2015 年
度は、
ISO9001の改訂等、社内外の動向の変化に対応すべく、
「 品質保証規程」
「
、品質保
証規則」
およびアスカ基準類を改定しました。基準類の改定では、
全 28 基準のうち、
13基準を
改定したほか、
医薬・原薬 GMP 要領においては、
4 要領の制改定を実施し、
これらの基準・要
味の素グループ
品質方針
味の素(株)および
グループ会社 共通遵守事項 味の素(株)の品質保証規程
味の素グループの品質保証規則
( ISO9001+味の素グループ要求事項)
領類に基づいて厳しく管理をしています。
味の素グル̶プの品質基準
( HACCP基準、GMP基準等を含む全28基準)
味の素グループの品質基準(全28基準のうち、一部抜粋)
各グループ会社、部門、工場等の独自の基準・
ガイドライン類(各種手順書、製品標準書等)
品質アセスメント基準
食品包材の安全衛生基準
品質緊急対応判断基準
品質教育・訓練基準
食品GMP基準
フードディフェンス※5基準
Halal 管理基準
医薬品製剤GMP基準
トレーサビリティ基準
Kosher※4管理基準
HACCP基準
お客様の声対応基準
商品表示基準
製造委託品・購入品の品質管理基準
お客様の声活用基準
原材料の品質管理基準
商品クレーム対応基準
倉庫管理基準
※3
味の素グループ
が販売または提
供する製品の品
質保証に関する
基本的事項を定
めたもの
※3 Halal(ハラール)
:イスラム法上で合法のもの。ハラー
ル食品とは、イスラム法上でイスラム教徒が食べること
を許されている食品
※4 Kosher(コーシャー)
:ユダヤ教で定められた「ユダヤ教
徒が使用してよい」
、
または「行ってよい」という意味で、食
品に関しては、
ユダヤ教徒が食べてもよいものという意味
※5 フードディフェンス(食品防御)
:食品への意図的な異物
の混入を防止する取り組み。原料調達から販売までのす
べての段階において、人為的に毒物などが混入されること
のないように監視するもの
■「 ASQUA(アスカ)」の実施体制
味の素グループの品質保証を推進する最高機関は、
経営トップをメンバーとする
「品質保
■「ASQUA(アスカ)
」の実施体制
証会議」
で、
経営会議の下に設置されています。
「 品質保証会議」
では、
お客様の声をもとに
味の素グループ
経営会議
味の素グループの品質保証に関する基本的な方針・計画を立案し、
経営会議で承認の上、
事務局:品質保証部
品質監査
品質
アセスメント
お客様
こうした体制と取り組みにより、
経営をはじめ従業員一人ひとりに至るまで、
品質に対する意
識を高め、
お客様に
「安全」
をお届けし、
信頼していただけるように努めています。
味の素
(株)
国内外の対象法人に展開します。
その遂行状況を半年ごとにレビューしています。
ご指摘、
ご要望など
味の素グループの
品質方針、
品質保証規程・目標
品質保証会議
品質基準
徹底
商品・サービス、
情報など
工場
研究所
事業部
支社
国内外関係会社
味の素グループ サステナビリティデータブック 2016
消費者課題
1
確かな品質をお届けするために
2015年度の取り組みと今後の取り組み
2014-2016年度味の素グループ品質保証中期計画では、
2011-2013年度の中期計画
に引き続き、
「お客様との約束を守る」
「
、お客様の期待に応える」
「
、確かなマネジメントを目指
す」
の3つの指針を骨格に、
「 食の安全体制を強化する」
「
、健康危害トラブルを未然に防止す
る」
「
、お客様の声に耳を傾け、
お客様にとって新たな価値や魅力を有する商品をお届けする」
等の目標を新たに掲げました。2015年度は、
中期計画の初年度に開始した取り組みを推進す
る年度として、
グローバルに取り組みを進めてきました。
■ 食の安全体制強化への取り組み
2013 年12月に国内他社で発生した冷凍食品への農薬混入事件を受け、
味の素グループ
では、
お客様に一層安心していただける商品をお届けするため、
2014 年 3月に職場風土を検
討する部会と、
原料調達、
生産、
保管、
輸送等について検討する部会からなる
「食の安全体制
強化プロジェクト」
を発足させました。
■ 食の安全を保証するための
概念図
製造設備等
ルール
●
品質保証カメラ
●
持ち込み物管理
●
出入口セキュリティ
●
薬剤管理
●
作業服
●
製造ゾーン内の
●
施錠 等
アクセス制限
本プロジェクトは、
図の通り、
従業員との信頼関係をベースとした良好な職場風土の醸成を
要に、
製造設備などのハード面と、
品質基準やガイドラインなどのソフト面の見直しや強化によ
り、
国内外のグループでサプライチェーン全体の意図的な異物混入に対するリスクの一層の
●
品質保証カメラ
極小化を図ることを目的に各種強化策の策定を進めてきました。
2015 年度は、
2014 年度に策定した
「良好な組織風土醸成に向けたガイドライン」
、
原料調
工場出入口の
セキュリティ
トレーサビリティ
●
原材料の品質管理基準
●
製造委託品・購入品の
管理基準
ポケットレスの
工場作業服
●
保管輸送管理基準 等
達、
製造委託、
保管・輸送に関する国内外向け強化策に基づき、
予定していた国内すべての
製造所において、
食の安全体制強化の取り組みを推進したほか、
海外の9 割以上の製造所
においても、
本取り組みを開始・継続中です。
2016年度も引き続き、
国内外での食の安全体制強化を進めていきます。
ハード ソフト
良好な職場風土
■ 品質クレーム、
トラブル低減への取り組み
お客様への安全な商品の提供は、
企業にとって欠かすことのできない最も重要な使命の
一つです。
そこで、
味の素グループでは、
商品設計・調達・生産・販売のすべてのプロセスで、
品
質クレーム、
トラブル低減に向けた取り組みを継続的に実施しています。
近年、
原料由来、
設備由来のトラブルが増加傾向にあったため、
原料サプライヤーおよび
生産設備の管理をさらに強化しました。発生した品質クレーム、
トラブルに対しては、
一つひと
つ徹底的な原因究明を行い、
再発防止を図るとともに、
味の素グループ内で共有し、
グローバ
ルに同種トラブルを未然に防止することも進めています。
なお、
2015 年度は、味の素グループで計 3 件(味の素ゼネラルフーヅ
(株)
、
タイ味の素社、
味の素ウィンザー社で各1件)
の自主回収を実施しました。今後このようなことがないよう、
上記
取り組みのさらなる推進および管理体制の一層の強化に努めていきます。
味の素グループ サステナビリティデータブック 2016
消費者課題
2
確かな品質をお届けするために
■ 健康危害等トラブルにつながるおそれのあるお客様の声の
モニタリング強化への取り組み
2013 年 7月に国内他社化粧品メーカーで発生した美白剤による健康危害事故を受け、
健
康危害や法令違反等の重大なトラブルにつながるおそれがあるお客様の声が見逃されること
がないよう、
お客様の声のモニタリング体制を強化しています。
グループ各社に寄せられたお客様の声は各社において解析されていますが、
これに加えて、
味の素
(株)
品質保証部においても健康危害等トラブルにつながるおそれのあるお客様の声
を迅速に客観的かつ組織横断的に確認・解析し、
万が一、
緊急を要する案件と判断された場
合は、
速やかに関係部署と共有する体制を整えています。
2014 年度の国内グループ会社での体制構築・定着に引き続き、
2015 年度は、
タイ、
ブラジ
ル、
ベトナム、
インドネシアの海外法人で上記体制の構築を進めました。
2016年度は、
その体制の海外での定着と新たな海外法人での構築に向け、
引き続き本取
り組みを推進していきます。
■ 健康危害等トラブルにつながるおそれのあるお客様の声のモニタリング体制
お客様の「声」
味の素
(株)
事業部門
緊急を要する
案件の共有
客観的かつ組織横断的
に確認・解析
すべてのお客様の声
味の素グループ
各社で解析
味の素グループ会社
国内法人
海外法人
健康危害等トラブルにつながる
おそれのあるお客様の声
品質保証部
緊急を要する案件の共有
■ サプライヤー監査・管理の徹底
味の素グループでは、
製造委託・購入先や原材料サプライヤーに対し、
味の素品質保証
システム
「 ASQUA
(アスカ)
」
の品質管理基準・品質要求事項に基づいた管理を行っていま
す。定期的な評価および品質監査はもちろんのこと、
「サプライヤーパートナーシッププログラム
( SPP )
」
に基づき、
サプライヤーと連携し、
品質リスクの低減やサプライヤーの品質レベルの
向上等に取り組んでいます。
2015 年度は、
国内味の素グループのサプライヤーに対し、
品質監査を計画的に実施した
ほか、
フードディフェンス監査 も実施し、
サプライヤー管理を強化しました。
※1
海外のサプライヤーに対しては、
GSM※2という海外の法人間で品質監査の相互協力をする仕
組みを構築しており、
2015年度もGSM監査を活用し、
海外のサプライヤー管理を継続しました。
2016年度も引き続き、
SPPによるサプライヤーとのパートナーシップを強化していくとともに、海
外では、
GSM監査を積極的に活用し、
お客様に安全な商品を提供できるよう努めていきます。
味の素グループ サステナビリティデータブック 2016
■ 2015年度の原材料取引先の
主な品質監査実績
監査実施
組織
監査品目
監査件数
味の素
(株) 原料関係
グループ調達
センター
包材関係
85件
食品:41件、
バイオ・ファイ
ン:44件
25件
味の素冷凍
原料関係
食品
(株)
193件
原料関係
31件
味の素ゼネラ
包材関係
ルフーヅ
(株)
委託先
備考
4件
25件
※ 1 フードディフェンス監査:意図的な食品汚染を防御するこ
とに特化した監査
※ 2 G S M( G l o b a l S u p p l i e r M a n a g e m e n t )
:
海 外のサプライヤーに対する品 質 管 理 強 化のため、
海外の法人間で品質監査の相互協力をする味の素グ
ループの仕組み
消費者課題
3
確かな品質をお届けするために
■ 第三者認証取得への取り組み
味の素グループでは、
ISO9001の第三者認証取得に加えて、
お客様からの要請を受け、
国内
外の複数の製造サイ
トで、
国際食品安全イニシアティブ
(GFSI)
承認のFSSC22000 などの認
※1
証取得を推進しています。
※ 1 FSSC22000:食品安全マネジメントシステムの国際
規格であるISO22000とPAS220(食品製造のための
食品安全に関する前提条件プログラム)
を統合し、国
際 食 品 安 全イニシアティブ( G F S I )が 認 定したベン
チマーク承認規格
2015年度は、
ISO9001あるいはFSSC22000等をすでに取得している組織・法人は認証を維
持・継続したほか、
2013年に新設されたラウタン味の素ファインイングリーディエンツ社においては、
2016年度のISO9001認証取得に向けて、
品質保証体制を整備しています。
さらに、
味の素グループは、
世界中のムスリム等のお客様に安心して生活を送っていただくた
め、
Halal
(ハラール)
をはじめとする宗教対応の実践にも取り組んでいます。宗教上の
「食」
への
尊重と理解に基づいた
「おいしさ」
をお届けする仕組みづくりを品質保証活動の一つと位置づけ、
Halal認証やユダヤ教のKosher
(コーシャー)
認証取得を進めています。
2015年度は、
味の素
(株)
川崎工場および九州事業所、
ブラジル味の素社、
上海味の素アミ
ノ酸社にて従来の認証取得に加え、
一部の商品に対して、
Halal認証やKosher認証を新規に
取得しました。
今後もISO9001の認証取得・維持、
お客様のご要請に応じたGFSI承認の認証取得および
宗教対応を進めていきます。 品質のマネジメント・技術に関する検討会
上:ポスター発表
下:新設した「お客様満足」
コーナー
(お客様の声を活かした
様々な活動を共有)
■ 品質レベル向上のための人財育成
味の素グループでは、
グループ・グローバルでのさらなる品質レベル向上を目指し、
人財育成に
も力を入れています。毎年品質教育プログラムを見直し、
各組織や法人のニーズに見合ったプロ
グラムを作成し、
計画的に品質教育を実施しています。
2015年度は、
味の素
(株)
品質保証部が、
国内グループ従業員向けにISO9001内部監査員
教育、
食品表示や法規関連のセミナー等を実施しました。2015年度で36回目となる味の素グ
ループ最大級の検討会
「品質のマネジメント・技術に関する検討会」
には、
約430名の国内のグ
ループ従業員が参加し、
グループ内の品質保証活動について共有しました。
海外においては、
中国、
北米、
ベトナム、
ペルー、
ブラジルで
「アスカスクール※2 」
を開催し、
計
3
133名が参加したほか、
2015年度で15回目となる
「QMS※ト
レーニングコース」
には、
北米、
ドイツ、
ブラジル、
タイ、
フィリピン、
ベトナム、
インドネシア、
香港から計9名が参加し、
2週間にわたり品質保
証の幅広い分野について学習するとともに、
グループの品質保証のさらなるレベルアップについ
て活発なディスカッションを行いました。
さらに、
国内外のグループ各社においても、
それぞれのニーズに合った独自の品質教育を積極的
に実施しました。
国内では、
味の素冷凍食品
(株)
で、
優良誤認や新食品表示法、
フードディフェンス
等の教育、
また、
味の素ゼネラルフーヅ
(株)
で、
統合ISO
(品質・食品安全・環境)
教育を実施しました。
海外では、
タイ味の素社で、
フードセーフティやHACCP、
GMP等の教育、上海味の素調味料
■ 2015年度における味の素
(株)
主催の品質保証教育の体系と
プログラム例
グループ従業員向け品質教育
• 品質のマネジメント・技術に関する検討会
• QMSトレーニングコース
(海外のみ)
•アスカスクール
(海外のみ)
•トップマネジメント品質勉強会
• お客様満足研修
• ISO9001 内部監査員教育 • 品質監査講習会
• 食品表示の勉強会
• 食品行政動向説明会
など
味の素(株)従業員向け品質教育
• 海外赴任者研修
• 新入社員研修
• コンプライアンス研修
• 品質アセスメント勉強会
•「ASQUA
(アスカ)
」
を理解する基礎講座
など
社で、
フードディフェンスや法規関連の教育、
ウエストアフリカンシーズニング社では、
GMP教育を
実施しました。
2016年度もグローバルに活躍できる品質保証人財の育成に向けて、
品質教育プログラムを
作成し、
計画的に実施していきます。
(アスカ)」
を中心とした、品質保証のノウハウの共有、知識向上を目的とした研修
※2 アスカスクール:味の素品質保証システム「 ASQUA
※3 QMS:Quality Management Systemの略
QMSトレーニングコース
味の素グループ サステナビリティデータブック 2016
消費者課題
4
確かな品質をお届けするために
■ 品質に関する情報の共有
味の素グループでは、
お客様が安心して商品を購入しお使いいただけるよう、
パッケージや
Webサイト上でお客様が商品を購入・使用される際に参考になるような情報を共有できるようにし
ています。
❶ 商品パッケージでの品質に関する情報共有
味の素
(株)
、
味の素冷凍食品
(株)
、
味の素ゼネラルフーヅ
(株)
の家庭用商品のパッケージに
は、
スペースの制約があるものや一部の例外を除き、
法律で義務づけられた表示に加えて、
以下
の品質に関する情報を表示しています。
●
開封後の保存方法 ● 使用上の注意 ● お客様からお問い合せが多く、わかりにくい原材料に
ついての説明 ● アレルギー物質(義務表示および推奨表示)の一覧表などによるわかりやすい
表示 ● 包材の材質 ● お客様のお問い合せ窓口 等
❷ Webサイトでの品質に関する情報共有
味の素
(株)
「確かな商品をお届けするために」
サイ
ト、
味の素冷凍食品
(株)
「安心品質の取り
組み」
サイ
ト、
味の素ゼネラルフーヅ
(株)
「安全・安心と品質向上への取り組み」
サイ
トでは、
お客
様に
「安全・安心」
な商品をお届けするための、
原料管理から製造工程、
販売までの過程で行わ
れている品質管理についてわかりやすく紹介しています。
また、
タイ味の素社やブラジル味の素社においては、
「 商品情報」
やレシピ情報をはじめ、
商品
FAQや各社で取り組んでいる料理教室等、
それぞれの国のお客様に合わせた情報の提供に努
Webサイト 味の素(株)
「 商品情報」
http://www.ajinomoto.co.jp/products/
めています。2015年度は、
世界各国でお客様と品質に関する情報を共有できるよう、
味の素グ
ループ企業情報サイ
ト内に、
グループの品質保証活動を紹介するページ
(日本語、
英語、
タイ語)
を新たに構築しました。2016年度は、
本ページの多言語化を進めていくほか、
お客様のご要望に
合わせ、
Webサイト内の情報の充実化に取り組んでいきます。
Webサイト 味の素(株)
「 確かな商品をお届けするために」
http://www.ajinomoto.co.jp/products/anzen/
Webサイト 味の素(株)
「お客様相談センター」
http://okyakusama.ajinomoto.co.jp/
Webサイト 味の素ゼネラルフーヅ
(株)
「安全・安心と品質向上への取り組み」
http://www.agf.co.jp/csr/product/vcaction.html
味の素グループ サステナビリティデータブック 2016
Webサイト 味の素グループ企業情報サイト
「味の素グループの品質保証」
http://www.ajinomoto.com/jp/activity/quality/
Webサイト タイ味の素社「商品情報」
http://www.ajinomoto.co.th/en_home.php
Webサイト 味の素冷凍食品(株)商品情報サイト
「安心品質の取り組み」
https://www.ffa.ajinomoto.com/quality
Webサイト ブラジル味の素社「商品情報」
http://www.ajinomoto.com.br/
消費者課題
5
確かな品質をお届けするために
■ Webサイトでご紹介している味の素グループの考え方や取り組み内容
※3
「指定農場」
の原料の使用を積極的に進めています。
食品添加物について
食品添加物は、味をよくし、
香りを高め、栄養を強化することにより
※2 自社管理農場:味の素グループ駐在員の指導のもとで、栽培から、農薬の選定、購入、使用判断ま
で一元管理している農場
豊かな食生活を実現するほか、保存性などを高めるなど重要な役割
※3 指定農場:味の素グループの厳しい選定基準を満たしており、管理基準に基づく農薬のみを使用し、
分析や記録等の管理体制を整えた農場で、
定期的に味の素グループによる査察を実施している
を担っています。これら食品添加物は、
各種の厳しい試験が行われて
おり、安全性は行政で確認されています。味の素グループでは、商品
Web
気になる
「食」のキーワード>残留農薬
http://www.ajinomoto.co.jp/products/anzen/keyword/biopesticide.html
の開発・製造にあたり、安全性を含めた最新の情報のもと、適切な
食品添加物を選定・使用しています。表示の際は、各国で定められ
GMO(遺伝子組換え作物)
について
た法律の基準に従った上で、
お客様にとってわかりやすい正確な表
遺伝子組換え技術は、
農作物に害虫耐性を付与して使用農薬を
示をするように努めています。最近では、
「○○無添加」、
「△△不使
低減するなど、
食料問題や環境問題の解決に大きな役割が期待さ
用」をキャッチフレーズにした加工食品が増えていますが、味の素グ
れる重要な技術です。一方で、
活用にあたっては、
安全性を十分に確
ループは、国の基準や科学的根拠に基づき安全と認められている食
認する必要があると考えています。現在、
各国では安全確保のため、
品添加物が、
あたかも安全ではないような印象をお客様に与える表
GMO ※4の承認に厳格な安全性評価を実施しており、
日本では内閣
示は、
お客様に誤認を与えるおそれがあると考えています。
府食品安全委員会、
厚生労働省にて安全性審査が行われています。
必要な情報を消費者に提供するため、
表示基準も定めており、
味の
Web
気になる
「食」のキーワード>食品添加物
http://www.ajinomoto.co.jp/products/anzen/keyword/additive.html
素グループもこの基準に従っています。
※4 GMO:Genetically Modified Organism
Web
アレルギー物質について
日本では、特定のアレルギーを持つ方の健康のため、消費者庁に
気になる
「食」のキーワード>GMO(遺伝子組換え作物)
http://www.ajinomoto.co.jp/products/anzen/keyword/gmo.html
より、小麦、乳、落花生、卵、
そば、
えび、かにの7品目についての表示
トレーサビリティ
(履歴情報管理)
について
が義務づけられ、
また、20品目については可能な限り表示することが
味の素グループは、
原料や商品の履歴情報を速やかに調査できるト
推奨されています。国内の味の素グループでは、
すべての家庭用商品
レーサビリティシステムを構築しています。生産、
加工、
流通の各段階に
について、表示義務のある7品目だけでなく、推奨の20品目について
おいて、
原料の出所や製造元、
販売先などの情報や製造にかかわる
もアレルギー表示を行っています。
さらに、公定法(法律で定められた
情報を記録・保存し、
原料や商品に関する履歴情報を追跡できるように
分析法)の導入、
コンタミネーション 防止の取り組みなど、
グループ
なっています。
また、
正確な原料情報の入手に不可欠な、
適切なサプラ
におけるアレルギー物質管理体制の強化にも取り組んでいます。
イヤー管理にも力を入れています。
※ 1 コンタミネーション:食品を生産する際に、原材料として使用していないにもかかわらずアレルギー
物質が微量混入すること
さらに、
お客様からのお問い合わせ時や、
トラブル発生時の速やかな
※1
Web
気になる「食」のキーワード>アレルギー物質
http://www.ajinomoto.co.jp/products/anzen/keyword/allergy.html
対処を可能にし、
お客様が安心して商品を購入できるよう、
トレーサビリ
ティ体制を構築し、
定期的にその有効性を確認しています。
Web
残留農薬について
気になる
「食」のキーワード>トレーサビリティー
(履歴情報管理)
http://www.ajinomoto.co.jp/products/anzen/keyword/traceability.html
野菜の栽培で利用される農薬は、
害虫や雑草などの駆除、
作物の
生長の制御などを目的として散布されます。農薬には「使用基準」があり、
放射性物質について
量や時期、
散布方法や散布時期、
散布回数の上限などが決められてい
商品の製造にあたり、
放射性物質に関しては、
基本的には行政による
ます。
この使用基準を守っていれば、
残留基準を超えるような農作物は
「継続的なモニタリング」
と
「基準値を超える食品を流通させない取り組
できません。
しかし、
使い方によっては、
まれに収穫された農作物に農薬
み」
によって、
食品の安全性は確保されていると考えています。味の素グ
が残ることがあります。
ループは、
さらなる確認のため、
測定機器を導入し分析技術を確立して、
味の素グループでは、
原料として使用する野菜の安全性確保のため、
必要に応じて原材料を中心に放射性物質の分析を実施しています。
残留農薬の確認とともに農薬管理を含めた農場全体の管理も徹底し
※2
ています。
また、
一部の商品の主要原料について
「自社管理農場」
や
味の素グループ サステナビリティデータブック 2016
Web
気になる
「食」のキーワード>放射性物質について
http://www.ajinomoto.co.jp/products/anzen/keyword/radiation.html
消費者課題
6
お客様とのコミュニケーション
味の素グループでは、
「つねに
“お客様第一”
を心がけ、
豊かな創造性とすぐれた技術により、
安全で高品質な商品・サービスを提供する」
ことを事業姿
勢としています。
味の素品質保証システム
「ASQUA
(アスカ)
」
の中でも、
お客様とのコミュニケーションを図る方法を明確にし、
実施することをグループ
の方針として掲げ、
味の素グループ各社で窓口を設置し、
お客様からのご意見・ご要望を真摯に承っています。
さらに、
いただいたご意見やご要望など
を社内で共有し、
事業活動や商品・サービスに反映する活動を推進しています。
また、
味の素
(株)
および味の素冷凍食品
(株)
では、
品質マネジメント-顧客満足-組織における苦情対応のための指針「ISO10002※1」
に則り、
「お客様満足推進方針」
と
「お客様満足行動指針」
を定め、
「お客様満足品質」
の実現に向けて取り組んでいます。
※1 ISO10002:苦情対応マネジメントシステムの国際規格。お客様によりご満足いただくために、
お客様からの苦情に対し、適切に、迅速に対応するよう、組織がどのようにあるべきかの要件を指針として定めたもの
お客様の声を聴き、お客様から学ぶ
味の素グループでは、
国内食品 5 社 ※2はもちろんのこと、
海外事業においても地域特性や
商品の拡充に合わせ、
お客様相談機能・部門を設け、
お客様満足向上に努めています。
味の素
(株)
お客様相談センターでは、
お客様と直接接する部門として、
お客様にご満足い
ただけるよう
「正確・迅速・親切」
を応対の基本として取り組んでいます。
お客様からいただいた
ご意見やお問い合わせは、
毎日整理・分析し、
事業部門や開発部門と共有することにより、
お
客様にとってより便利で魅力ある商品・サービスの開発につなげるよう取り組むほか、
関連部門
と連携し、
お客様にご安心いただけるよう情報提供に努めています。
また、
お客様一人ひとりと
のコミュニケーションを大切にし、
お客様との良好な信頼関係づくりに努め、
商品・サービスをは
じめとする企業活動における
「お客様満足品質」
の実現に向けて取り組んでいます。
2014 年 4月に制定した味の素品質保証システム
「 ASQUA
(アスカ)
」
の
「お客様の声対応
基準」
「お客様の声活用基準」
に則り、
国内外各法人と取り組みを推進しています。2015 年
度は、
国内グループ5社で毎月お客様対応状況の共有・応対品質向上のための勉強会や、
味
の素
(株)
、
味の素冷凍食品
(株)
、
味の素ゼネラルフーヅ
(株)
3 社での「お客様の声」の事業
への反映のワークショップなどを実施しました。
海外法人では、
ブラジル味の素社で
「お客様の声」
による品質改善への取り組み、
タイ味の
素社でお客様からのお問い合わせ状況をスムーズに社内に伝える体制づくりを開始しました。
また、
ベトナム味の素社、
インドネシア味の素社とは、
「お客様の声」
や品質改善への取り組み
味の素(株)お客様相談センター
に関する情報交換を開始しました。
今後も味の素グループ全体で
「お客様の声」
をお伺いする応対品質向上の活動と
「お客様
の声」
を反映したよりよい商品・サービスのご提供を目指す活動を、
一層推進していきます。
お客様相談窓口を設けている
代表的な海外法人
※2 国内食品5社:味の素
(株)
、
味の素冷凍食品
(株)
、
味の素ゼネラルフーヅ
(株)
(株)
、 J-オイルミルズ、
ヤマキ
(株)
◦
◦
◦
◦
ブラジル味の素社
タイ味の素社
インドネシア味の素社
ベトナム味の素社 等
※ 相談窓口のない法人においても、電話、Webサイト
等でお問い合わせを受け付けています。
■ 味の素(株)お客様相談センターの2015年度の主な取り組み
主な取り組み
「応対品質」
の向上を目指した応対者教育プログラムの実施
「お客様の声」
を関係部署と共有する活動の充実、
強化
商品に対するご指摘への対応満足向上の取り組み
社内研修「お客様満足研修」
の実施
味の素グループ サステナビリティデータブック 2016
内容
傾聴力向上、
情報提供力向上のための教育研修、
その他トレーニングを継続実施
・
「お客様の声」
をタイムリーに社内ポータル、
会議で共有し、
商品やサービスの改善に反映
・改善の事例をお客様とWebサイト等で共有
・商品開発時の品質アセスメント会議において、
お客様視点での評価を実施
調査回答文書の社内横断的な改善を推進
・
「お客様の視点」体感講座、
「お客様の声」分析・活用講座 等
(全7講座に約80名が参加)
・支社クレーム対応研修
(全国15支社・支店・営業所合計 320名)
消費者課題
7
お客様とのコミュニケーション
■ 商品へのご指摘時の対応満足度向上の取り組み
■ 2015年度に寄せられた
お問い合わせの内容
味の素
(株)
、
味の素冷凍食品
(株)
では2008年度よりお客様からご指摘をいただいた商品に
味の素(株)お問い合わせ件数:
38,100件(2014年度比102%)
ついて、
製造工場で原因を調査した結果の報告に対するお客様の満足度を確認するアンケート
味の素グループ国内食品5社のお問い合わせ件数:
合計73,100件(2014年度比102%)
を継続実施し、
調査報告の改善に努めています。事象の発生原因の調査にとどまらず、
お客様
味の素
(株)
の「お客様の声」
内訳
お問い合わせ
が疑問や不安に思われた点も調査結果に織り込み、
わかりやすくご説明するよう調査部門、
事
94 %
業部門、
お客様相談センターで改善に取り組みました。2015年度は、
この取り組みを
「味の素グ
ループ 品質のマネジメント・技術に関する検討会」
で共有し、
味の素グループ全体で取り組みを
推進しました。
ご指摘
ご提案
お問い合わせ
内訳
1%
ファンレター
1%
取扱店
その他
27 %
これらの取り組みにより2015年度のアンケートでは、
8割以上のお客様から
「調査結果に満
足」
との回答をいただきました
(上期82%、
下期81%)
。
4%
15 %
賞味期限
13 %
栄養成分
4%
使用方法・
保存方法
広告・販促
4%
13%
安全性
6%
品種価格
9%
原料製法
9%
■ 食品業界をリードする「 Webアクセシビリティ方針」の策定と導入
味の素
(株)
のWebサイトは、
高齢者や障がい者の方々を含む様々なお客様にご利用いた
だけるよう、
Webアクセシビリティの確保および維持、向上に取り組んでいます。
Web
Webアクセシビリティの国内規格
http://waic.jp/docs/jis2010/understanding/
「 Webアクセシビリティ」
とはWebページの
「利用のしやすさ」
を指します。高齢者や障がい者
を含む誰もが容易に情報を共有できる状態にあることをいいます。主には、
画像や音声などに
は代替テキストによる注釈をつける、
すべての要素をキーボードで指定できるようにするなどが
求められています。
味の素
(株)
では食品業界内で先行して、
2016 年 3月に「 Webアクセシビリティ方針」
を策
定しました。
これは、
Webアクセシビリティの国内規格であるJIS X 8341-3:2010の等級「 A 」
および「 AA 」
に適合させることを目標としており、
商品情報サイト
( http://www.ajinomoto.
の一部に導入しました。2016 年度以降も社内での理解を促進し、
順次対応ページを
co.jp )
アクセシビリティ対応した商品情報サイトトップページ
拡大していきます。
お客様情報・個人情報取り扱いの徹底
味の素グループでは、
お客様情報などお預かりしている個人情報を安全に管理するため、
ルー
ルと手順を明確にし、
これを関係者に周知することにより、
組織的な業務管理を実践しています。
参照
組織統治 P7
情報セキュリティの徹底
個人情報にかかわるルールとしては、
情報セキュリティルールである
「情報取扱規程」
の下に
「個
人情報取扱ガイ
ドライン」
を制定し、
具体的な手続きを明確に定義しています。
これらのガイ
ドライン
は、
ISO27001
(情報セキュリティマネジメントシステム)
の考え方に基づいて作成されています。
味の素
(株)
では、
制定したルールについて新人・管理職・営業関係等階層・職種レベルでのセ
キュリティ研修に組み込み周知しています。
また、
業務を外部委託する場合においても、
同等の
管理レベルを維持するため、
委託先の業務・システム状況に関するアセスメントを実施しています。
管理している個人情報は
「個人情報管理データベース」
へ登録することにより全社で一元管理
し、
安全の確保に努めています。
味の素グループ サステナビリティデータブック 2016
消費者課題
8
お客様とのコミュニケーション
■ お客様の声から課題を抽出し、改善する取り組み
味の素グループは、
お客様からいただいたご意見をタイムリーに社内で共有し、商品・サービス
の改善に反映しています。
■「お客様の声」を商品づくりに反
映する仕組み
味の素
(株)
では、
お客様よりいただいた貴重なご意見・ご要望は、
すべて当日のうちにデータ
お客様
お問い合わせ・ご指摘
策を講じるとともにお客様へ報告します。翌日には社内情報共有システム「お客様の声ポータ
お客様相談センター
ル」に「お客様の声」データを公開し、全従業員が閲覧できるようにしています。
また、
お客様相
担当者がお客様の声を
読み込み
談センター内で毎月開催する
「お客様の声読み込み会議」
でご意見・ご要望を共有し、様々な
お客様の声読み込み会議
(毎月)
角度から分析して課題を抽出します。
その際、
お客様の目線で商品を見直すべく
「現物・再現主
開発会議
(毎月)
お客様の声活用会議
(半期ごと)
義」※1に則って、先入観を持たずにお客様の声を受け止めることを徹底しています。
さらに、商品へのお問い合わせの推移、
お客様の意識の変化、
ご要望やご提案などについて
事業部門
も、各商品事業部門と毎月開催される
「開発会議」や半期ごとの「お客様の声活用会議」にお
緊急の場合は
随時協議
いて共有し、商品開発や商品改善に反映しています。
※1 現物・再現主義:実際の商品を使ってできるだけお客様と同じ状態を再現し、体感しながら理解すること
開発
製造
企画
販売
商品改善・商品開発によるお客様満足の向上
化し、
その中で、緊急性の高いご指摘などは直ちに該当部門へ伝え、原因を究明して再発防止
Web
品質へのこだわり>お客様の声の反映
http://www.ajinomoto.co.jp/products/anzen/
kodawari/customer.html
TOPICS
お客様の声をもとに、よりよい商品へ
■「味の素®」での改善事例
「味の素 ®」は、
塩や砂糖と同様に、
常温で長期間保存しても品質が変化しないため、
日本では賞味期限を設定しておりません。そのような説明書きをパッケージに記載
していましたが、
「
「味の素 ®」の賞味期限はいつまでですか」
「開封していない「味
の素 ®」が出てきたんですが、使えますか」といった賞味期限に関するお問い合わ
せが、年間700 件以上寄せられていました。実際にそのようなお問い合わせを寄せ
られたお客様の声の詳細を分析した結果、お問い合わせの背景として、❶賞味期限
に関する説明書きが目に入りにくい、❷説明書きをご覧になったとしても、お客様が
ご自身の「味の素 ®」を使用できるかどうか判断できる情報がほしい、
といったこと
があることがわかりました。その分析結果を活用し、
「味の素 ®」の賞味期限に関
「味の素 ®」
する説明書きについて、❶表示の位置を底部から切り口近くの上部に移動し、より
目に入りやすくする、❷お客様がご自身の「味の素 ®」が使用可能かを判断できる
よう、
「白くてサラサラしていればご使用いただける」旨の記載を追記しました。
改善前
改善後
賞味期限に関する説明書き
※ 切り口近く
(上部)に移動
賞味期限に関する説明書き
※ 商品の底部に表示
味の素グループ サステナビリティデータブック 2016
消費者課題
9
お客様とのコミュニケーション
TOPICS
■ 味の素ゼネラルフーヅ社〈マキシム〉インスタントコーヒーでの改善事例
〈マキシム〉インスタントコーヒーは、
「味がいつもと違う」というご指摘を一部の
お客様よりいただいておりました。これらはすべて品質規格内の商品ではあります
が、いつも同じ商品をご愛飲いただいている風味に敏感なお客様は、僅かな風味
の差を感知されていました。
そのようなお客様の声に対応し、原因を調査した結果、コーヒーパウダーの乾燥
工程の温度に僅かなムラがあり、それが風味に影響を及ぼしていることがわかりま
した。そこで、同工程での乾燥温度の監視方法を、特定部位の監視方式から全域
の監視方式に変更し、従来では発見できなかった僅かな温度のムラを感知するこ
とで、コーヒーパウダー乾燥温度の均一化をより厳密に行うことが可能となりまし
た。その結果、風味のバラつきをより少なくすることができるようになり、風味に
AGF〈マキシム〉インスタントコーヒー
関するご指摘件数は前年度比で約 25%低減しました。
■ ベトナム味の素社「 Phu Si Soy Sauce 」での改善事例
改善前
「Phu Si Soy Sauce」をお使いになったお客様から、
「注ぐとキャップに液ダレし
てしまう」
「キャップを開けた後すぐに自然に上蓋が閉じてしまうので、使いにくい」
改善後
ノズル部分
というキャップに関するご不満の声をいただいていました。
そのようなお客様の声に対応し、
今回キャップの仕様を改善しました。具体的には、
❶注ぎ口(ノズル)の形状を見直し、注ぐ際の流れが安定し、注ぎ終わってからの
液のキレを良くする、❷上蓋をつなぐヒンジ部分を改善し、キャップを開けた後に
ヒンジ部分
戻って閉まらないようにする、といった改善を行いました。
■「タイ味の素社「 Takumi-Aji 」での改善事例
「Takumi-Aji」は、ヨウ素無添加の食塩を使用しており、タイの食品表示に関す
る法律(MoPH367)に基づき、パッケージに「ヨウ素制限のある方向け」といっ
た表示をしていましたが、ヨウ素の摂取に制限のあるお客様より、
「ヨウ素を含み
ますか」というお問い合わせが継続して寄せられていました。
そのようなお客様の声に対応し、
原材料表示欄の「塩」表記を「ヨウ素無添加塩」
という表記に変更すると同時に、
「ヨウ素制限のある方向け」の表示位置を、原
材料表示欄の近くに移動し、ヨウ素制限のあるお客様がより安心して召し上がる
ことができるような改善を行いました。
(注)タイを含むヨウ素(ヨード)が不足する国や地域では、ヨウ素欠乏症を防ぐために食用塩にヨウ素が添加される
ことがあります。一方で、ヨウ素制限のある方もいらっしゃいます。なお、ヨウ素(ヨウ化物)は日本では食品添加物
として認められていません。
改善前
Takumi-Aji
改善後
「塩 9%」
「ヨウ素無添加塩 9%」
「ヨウ素制限のある方向け」表示
「ヨウ素制限のある方向け」表示
※ 原材料表示から離れた、
わかりにくい位置に表示
※ お客様の目につきやすい
原材料表示の近くに移動
味の素グループ サステナビリティデータブック 2016
消費者課題
10
食卓から始めるサステナブルなライフスタイル提案
味の素グループは食品メーカーとして、皆様の食卓に「おいしさ」や「健康」だけでなくエコライフをお届けしたいと考えています。
それぞれのご家庭にとって、
そして地球にとっても、健やかな「食卓」を実現すること。
それが、味の素グループの願いであり、使命です。
味の素グループは、
エコな商品の開発を追求し、
エコなレシピやヒントをご提案することで、食卓からのエコライフを支援していきます。
DATA
日本の
食品廃棄量
日本の食品ロスは…
日本では年間約1,700万トンもの食品廃棄物が排出されていま
す。この廃棄物のうち、一般家庭からの排出量は約870万トン。そ
一般家庭
からの
食品廃棄量
食べられるのに
捨ててしまう
葉・皮など
5割
19 %
870 万トン
のうち、約300万トンが可食部、つまり食べ残しや調理時の過剰除
去、
食べずに直接廃棄したもので「食品ロス」といわれています。
手つかずの食品
1,700 万トン
3割
可食部の
廃棄
食べ残し
27%
300 万トン
過剰除去
54 %
ご家庭からの食品ロスをなくすために、毎日の食卓から、一人ひと
りが食べ物を大切においしく食べ切る視点が大切です。
食材を
上手に使って
食べ残しを減らせば、
ゴミは減らせる!
食卓に出した料理を食べ残した理由
2013 年、2014 年 農林水産省
1 位 料理の量が多かったため
「食品ロス統計調査」
より
商品やレシピ、広告を通じて、
「食卓からのエコライフ」を広げる活動
■「味なエコ」マーク®「ほっ
とするエコ」マーク商品を通じて
、
味の素グループでは、家庭でゴミになってしまう商品の容器包装の環境配慮を進めてい
ます。2010 年秋からはお客様にできるだけ環境によい商品を選んでいただくために、商品
のエコがひと目でわかる独自の環境ラベル「味なエコ」マーク®を、
さらに2015 年春より新た
に味の素ゼネラルフーヅ
(株)
の商品に「ほっとするエコ」マークの表示を開始しました。
参照
環境 P21
容器包装に配慮した「味なエコ」マーク®、
「ほっとするエコ」マーク商品を広げる
■「エコうまレシピ®」を通じて
毎日のお料理は、
ご家庭で今日からすぐにエコライフを始めるチャンスです。味の素(株)
では、毎日のお料理の中で「エコ」で「うまい
(美味い・上手い)」、
すなわち「エコうま® 」
なアイ
デアやレシピを広げる活動に取り組んでいます。
食材を
ムダなく
活用!
※「味なエコ」マーク、
「エコうま」、
「エコう
まレシピ」は、味の素( 株 )の登 録 商
標です。
「旬」の
食材を
選ぼう!
手際よく、
簡単に!
おいしいは、エコロジー
Web
「エコうまレシピ」のご紹介
http://www.ajinomoto.com/jp/activity/
environment/eco/ecouma/
■ 広告を通じて
環境広告のご紹介
http://www.ajinomoto.com/jp/activity/
environment/eco/environmentalad.html
味の素グループでは、企業広告を通じて
食卓からのエコライフのヒントを提案しています。
「EDO 時代、
ECOヒント」篇
EDO 時代の食生活に学ぶECOのヒントを紹介。動画
版も公開中です。
味の素グループ サステナビリティデータブック 2016
消費者課題
11
食卓から始めるサステナブルなライフスタイル提案
未来を担う子どもたちとともに 味の素「食エコKIDs」賞の活動
味の素(株)
では、2010 年度より
(一財)
グリーンクロスジャパンが実施する
「みどりの小
道」環境日記 ※に応募された作品の中から、
「 食」に関する楽しく、優れた活動を味の素「食
エコKIDs 」賞として表彰しています。
6 回目となる2015 年度は10 名の子どもたちの活動に贈られました。こうした活動を通じて、
未来を担う子どもたちに家庭で食エコ活動に取り組んでもらえるよう、応援を続けていきます。
※ 一般財団法人グリーンクロスジャパンが実施する
「みどりの小道」
環境日記事業では、
環境問題に取り組むための参考になるガイドブックと、
12
週間分の環境日記を記入する日記帳を、
約10万人の小学生に配布している
2015年度授賞式の風景
Web
味の素「食エコKIDs」賞
http://www.ajinomoto.com/jp/activity/
environment/eco/award.html
「食エコ活動」普及のための活動
2013 年度より、一部の小中学校やイベントで環境版出前授業を始めました。
「ほんだし® 」、
「味の素 ® 」
を題材に
“だし・うま味”
とは何かを体験した後に、商品や企業の環境への取り
組みを紹介。子どもたちに取り組んでほしい「食エコ活動」
を、独自教材「 Eco Life Book
を使って楽しく学んでいただいています。
with 食エコKIDs 」
エコプロダクツ展などのイベントでの配布のほか、2013 年度より
「みどりの小道」環境日
記実施校のうち希望する小学校に配布しており、2015 年度は約 8,000 冊を配布しました。
また、2016 年 3月に「食エコ」のヒントや、過去の受賞作品などを紹介したWebサイトをリ
ニューアルしました。
2016年3月にリニューアルしたWebサイト
Web
味の素「食エコKIDs」賞受賞者の日記の
一部を紹介し、小学生に食エコを始めるヒ
ントとして制作。今年で5冊目となります。
「食卓から始めるエコライフ」の取り組み
http://www.ajinomoto.com/jp/activity/
environment/eco/
■ 小学生に食エコの輪を広げるために
2015 年 8月に、
「食エコ」に取り組んだことのある中高生 6 名 5 家族を味の素(株)川崎
工場に招待して、
「 食エコKIDs 」サミットを開催しました。工場見学などのモノづくりの現場
を見 学したほか、今の小 学 生が
「 食エコ」
を始めるきっかけづくり
や「 食エコ」の輪を広げるアイデ
アについて、
自分たちの経験にも
とづいて語り合いました。
(上)サミット集合写真、
(下)
ワークショップの様子
味の素グループ サステナビリティデータブック 2016
消費者課題
12
食卓から始めるサステナブルなライフスタイル提案
サステナブルな未来を考える 川崎市と花王(株)
との取り組み
味の素
(株)
、
花王
(株)
(株)
、 イースクエア
(CSR・環境コンサルティング)
の3 社は、
生活者の
意識や実態の調査・研究、
生活者と一緒に考える場の提供や情報発信を目的に
「食とくらし
のサステナブル・ライフスタイル研究会」
を2011年に立ち上げました。
これまで、
毎日の食や暮ら
しの中で、
常に環境に配慮した
「選択」
と
「行動」
をとってもらうための様々な活動に取り組んで
きました。
〜夏休みチャレンジ〜
2015 年度は、
花王と味の素の工場があり、
エコとビジネスが調和する、
環境先進都市であ
る川崎市と連携して、
次世代を担う子どもたちを対象とした
「体験型教育プログラム」
を開発。
子どもたちが家族や地域とともに、
身近な環境課題と毎日の自分の暮らしとのつながりを考え
ることで、
「自分のライフスタイル」
を見直すこと。
そして、
未来も心豊かな暮らしを実現するため
にはどうすべきかに気づき、
実践することを狙いとしています。2016 年 7月~ 8月のうち4日間、
「食とくらしがつくる地球の未来 みんなでいっしょに考えよう~夏休みチャレンジ~」
でこのプ
ログラムを実施しました。
4日間のイベントでは、
工場見学や料理教室、
洗剤の実験などの体験をしたほか、
自分たち
の住む川崎市の公害の歴史や環境への取り組みを知ることから、
地球規模での資源循環に
ついて、
考え、
グループでのワークショップを行いました。
そして、
イベントで学んだことを家族で対
話し、
家で実践してもらうきっかけとして、
毎日
「環境日記」
に書いてもらいました。
1カ月にわたり参加した子どもたちや保護者の方々からは、
「日々の生活の中にエコな気づき
Web
「夏休みチャレンジ」実施報告
http://begoodcafe.com/news/challenge2016
があった」
「
、エコってこんなに楽しいんだ」
「
、子どもとの会話が増え、
一緒に取り組むようになっ
た」
という意見が多数あがりました。
手作業で分別ごみの仕分けをする様子にびっくり!
(川崎市浮島処理センター)
工場での容器の工夫や詰め方、
段ボールなどの説明
(花王(株)
川崎工場)
実験で、洗濯洗剤の汚れが落ちる仕組みを学ぶ子どもたち
(花王(株)
川崎工場)
「ほんだし®」工場でかつお節削りやモノづくりの現場を見学
(味の素(株)川崎工場)
排水処理の仕組みを学んだ後、施設を見学
(味の素(株)川崎工場)
「エコうま」クッキングに挑戦
(味の素(株)川崎工場)
地球環境と身近な暮らしとのつながりについて学ぶ
(かわさきエコ暮らし未来館)
味の素グループ サステナビリティデータブック 2016
学んだことを思い出しながら、
あらためて自分の暮らしと地球環境と
のつながりを考える子どもたち(川崎市産業振興会館)
4日間、みんなで学び、体験した子どもたちに修了証を授与
(川崎市産業振興会館)
消費者課題
13
食卓から始めるサステナブルなライフスタイル提案
「エコプロダクツ2015」への出展を通じた皆様との対話
日本最大級の環境展示会「エコプロダクツ2015 」
は、
2015年12月10日~12日の3日間、東
京ビッグサイ
トで開催され、
約17万人の来場者を迎えました。
味の素グループでは、
5社が共同でブースを出展しました。味の素グループのエコプロダクツの
紹介を行うとともに、
ご家庭で簡単に始められる
「食卓からのエコライフ」
提案を行いました。従業
員が直接来場者の皆様とお話しする貴重な機会として、
様々なご意見を伺うことができました。
グループ従業員およそ160名が参加
フォーラムを通じて、
「望む未来」を語り合う
サステナブルな未来を築くためには、
味の素グループだけではなく、
社会の皆様との連携が不
可欠です。味の素グループでは、
社会の方々と様々な場面で
「望む未来」
について語り合い、
私
たちに何ができるかを考える機会を大切にしています。
その一つとして
「味の素グループ サステナビリティフォーラム」
を様々な団体と連携して開催し
ています。
これまでの開催実績
第1回 2012年 3月 「多様ないのちの健やかな未来のために-。」
第2回 2012年12月 「食とくらしがつくる地球の未来
~いっしょにつくろう 私たちのサステナブル・ライフスタイル~」
第3回 2013年 3月 「食と科学-サステナビリティに向けて-」
第4回 2014年 6月 「九州のECOな農業を活性化せよ!バイオマスリンク in 佐賀」
第5回 2014年11月 「ニッポンの栄養が世界を変える!」
第6回 2015年 9月 「~生命・食・アミノ酸・日常生活で我々にできること~」
第5回フォーラムの様子
Web
味の素グループ サステナビリティフォーラム
http://www.ajinomoto.com/jp/activity/forum/
TOPICS
「第6回 味の素グループ サステナビリティフォーラム」
∼生命・食・アミノ酸・日常生活で我々にできること∼
2015 年9月、
「第 6回 味の素グループ サステナビリティフォーラム」を開催しました。
英国食品基準庁初代長官・オックスフォード大学ジーザスカレッジ前学長のジョン・クレ
ブス卿、京都造形芸術大学教授の竹村真一氏、消費者庁前長官・
(一社)消費者市民社会
をつくる会理事長の阿南久氏にご参加いただき、大きく変化する地球環境や世界を踏まえ、
持続可能な食のために、日常生活でできることは何かをテーマに、生活者の皆様とともに考
える場となりました。
約 200 名の参加者にとって、日頃よいと考えていた食生活が食の持続性に与える影響など、
新しい気づきを得る貴重な機会となりました。クレブス卿の基調講演に対しては、
「食の持続性のためには、イメージに惑わされない
食品への正しい理解が必要」
「あまり頭でっかちにならず、楽しい食卓をつくりたい。人に健康な食は地球も健康にする」といった感
想が寄せられました。また竹村教授のお話には「日本食は世界の未来食。しっかり子どもに伝え、一緒に料理を楽しみたい」
、阿南
氏のお話には「商品表示をしっかり読み取り、自分で考え行動できる消費者市民力を身につけたい」などの反響がありました。
また、クレブス卿には、2015 年9月より、味の素(株)アドバイザーに就任いただきました。9月9日には、グローバルな社会・環境変
化に伴う今後の「食」のあり方について、味の素グループの役員との対話を実施しました。今後「食・栄養」の側面でどのように社会
に貢献できるのか、社会との対話のあり方等について議論を行う貴重な機会となりました。
味の素グループ サステナビリティデータブック 2016
消費者課題
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