3G TR 22.971 3.1.1 (1999-04) 技術レポート 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects Service aspects; Automatic Establishment of Roaming Relationships (3G TR 22.971 version 3.1.1) The present document has been developed within the 3rd Generation Partnership Project (3GPP TM) and may be further elaborated for the purposes of 3GPP. The present document has not been subject to any approval process by the 3GPP Organisational Partners and shall not be implemented. This Specification is provided for future development work within 3GPP only. The Organisational Partners accept no liability for any use of this Specification. Specifications and reports for implementation of the 3GPP TM system should be obtained via the 3GPP Organisational Partners' Publications Offices. 3G TR 22.971 version 3.1.1 2 Reference DTR/TSGS-0122971U Keywords <keyword[, keyword]> 3GPP Postal address 3GPP support office address 650 Route des Lucioles - Sophia Antipolis Valbonne - FRANCE Tel.: +33 4 92 94 42 00 Fax: +33 4 93 65 47 16 Internet http://www.3gpp.org 3GPP 3G TR 22.971 3.1.1 (1999-04) 3G TR 22.971 version 3.1.1 3 3G TR 22.971 3.1.1 (1999-04) Contents Foreword(はじめに)..........................................................................................................................................4 Introduction(導入) ............................................................................................................................................4 1 Scope(本書の範囲) ................................................................................................................................5 2 References(参考文献) ............................................................................................................................5 3 Automatic Establishment of Roaming Agreements (ローミング合意の自動確立) ...............................5 Current GSM Interworking(現行の GSM インターワーク)................................................................................... 5 New GSM Developments(新しい GSM の開発)................................................................................................... 6 UMTS Requirements(UMTS の要求条件) ........................................................................................................... 6 Proposed System Solution For UMTS Interworking (UMTS のインターワーク用に提案されたシステムソ リューション)...................................................................................................................................................... 7 3.4.1 Routing the Registration Request (登録要求のルーチング)........................................................................... 7 3.4.2 Billing, Charging and Accounting(請求、課金および決算) ........................................................................... 8 3.1 3.2 3.3 3.4 4 Summary(まとめ)....................................................................................................................................8 5 Impact on Standardisation(標準化へのインパクト) ...............................................................................8 5.1 5.2 5.3 5.4 Contractual Relationship(契約関係) ..................................................................................................................... 8 Signalling Interworking(シグナリングのインターワーク) ..................................................................................... 8 Accounting and Settlement Procedure (課金および清算処理) ............................................................................ 9 Conclusion(結論)................................................................................................................................................... 9 Annex A (informative): Change history(改版履歴) ...................................................................................10 3GPP 3G TR 22.971 version 3.1.1 4 3G TR 22.971 3.1.1 (1999-04) Foreword(はじめに) 本技術レポートは、3GPP により作成された。 現行文書の内容は TSG 内の継続中の作業に従って今後の正式な TSG 承認により変更される事がある。本技術レ ポートの内容が変更になった場合、リリース日と以下に従うバージョン番号の更新を行い TSG より再リリースされる。 バージョン x.y.z ここで: x 最初の番号: 1 TSG へ参考情報として示されたもの 2 TSG へ承認のため示されたもの 3 TSG で承認された文書で変更に対する管理がなされているもの y 2 番目の数字は内容の変更があった場合に1つ増加する。たとえば、技術的な強化、訂正、改善等。 z 3 番目の数字は、仕様書に対する編集上の変更のみの場合に1つ増加する。 Introduction(導入) GSM のグローバルな成功により、多数のセルラーネットワークのインターワークが可能になった。このような成功に よって発生した問題の 1 つとして、協調合意を確立して管理するために使用されているメカニズムでは、ネットワーク 間のインターワークをコスト効率の良い方法で処理できないことが挙げられる。本レポートでは、現在の手段の限界 について論議し、より多くのオペレータが商用ベースでインターワークすることが要求される UMTS でのニーズにマ ッチするように提案されたソリューションの概要について述べる。 3GPP 3G TR 22.971 version 3.1.1 1 5 3G TR 22.971 3.1.1 (1999-04) Scope(本書の範囲) この文書では、互いに直接的な商用合意を持たない UMTS ホーム環境とサービスネットワーク間で、商用および技 術的なインターワークを行うために提案された枠組みの概要について説明する。 この文書は、ETSI 内の UMTS 標準化作業に適用され、関連するコンセプトを明確にし、標準化が必要となる対象を 特定するために作成された。 2 References(参考文献) 本テキストから他文書を参照する際には、以下の規則が適用される。 - 参考文献には、(発行日、版数、バージョン番号などで)特定されるものと、特定されないものがある。 - 特定される参考文献については、その後の版数は適用されない。 - 特定されない参考文献については、最新バージョンが適用される。 - ETS を参照する特定されない参考文献は、同一番号の EN として公開された最新バージョンとして解釈する。 [1] UMTS 22.01 (V2.0 onwards): “Universal Mobile Telecommunications System (UMTS); UMTS Service Principles”. 3 Automatic Establishment of Roaming Agreements (ローミング合意の自動確立) 3.1 Current GSM Interworking(現行の GSM インターワーク) 2 つの GSM ネットワークがインターワークしようとするとき、両者は標準化された GSM MoU 合意に基づいてローミ ング合意を確立する。それは、2 つのネットワーク間で C7 MAP メッセージ用のシグナリングコネクションと、設定され たタイムフレーム内で請求書レコートとネット課金を交換するための商用清算処理をオープンすることを意味する。 基本的なオペレーションと請求書レコードのフォーマットをチェックするための、標準的な試験の組み合わせは、MoU 委員会 SERG および TADIG によって作成された。 通常、本処理を確立して試験し、そしてオンライン化するためには 2〜4 週間を要する。特定のネットワーク内で発生 する、追加的な技術的問題として、以下のようなものがある: - C7 SCCP シグナリングリンクへのアクセス。これらが利用不可能であり、X.25 リンクが使用されている場合。 - ANSI SS7 ⇔ ITU-T C7 間のメッセージフォーマットの変換。これらのリンク用には変換ボックスが必要。 - 多くの異なる国およびフォーマットでの課金レコードの処理。少数の交換所でのみ、ネットワーク間の課金レコ ードを処理してパスし、特定の通貨でネット課金を決済することができる。 GSM MoU が最初に確立された時点では、全てのネットワークが、現行の固定ネットワークの PTT のように、互いに インターワークするものと予想されていた。ところが、大規模なネットワークオペレータは、多くの国で競合する他社 のネットワークによって提供される利用可能エリアを、それらの国々でローミング合意を結んで確立しても、あまり多 くのメリットがないと認識するようになった。また、新しい小規模なネットワークオペレータとインターワークすることも、 商業的なデメリットになる恐れがある。逆に、小規模なネットワークオペレータにおいては、より規模の大きいオペレ ータとインターワークするメリットは大きいが、多数の合意を確立するための資金を調達することは困難である。 3GPP 3G TR 22.971 version 3.1.1 3.2 6 3G TR 22.971 3.1.1 (1999-04) New GSM Developments(新しい GSM の開発) 近年になって、これらの多くの問題を解決するための国際ローミングプラットフォームが開発された。プラットフォーム はネットワークと、オンラインのシグナリングとオフラインの課金処理の双方について接続されている。シグナリングメ ッセージは適切なネットワークに対して修正されずに透過的にルーチングされる一方で、課金レコードはオフラインで 処理され再フォーマットされる。ローミング合意の確立を希望するネットワークは、ある 1 つのリンクを確立そて試験 するだけで、他の大多数のネットワークとインターワークできるようになる。本機能は VISA や MasterCard などで採 用されているクレジットカード取引および清算処理と似たような仕組みで動作し、多くの国の多くの銀行では、中央シ ステムを経由して他行と自動的に決済することができる。 User Serving Network Roaming Platform GSM Home Network 図 1:ローミングプラットフォームを経由した、登録/シグナリングフロー 本スキームには、あるネットワークで発生した課金のオンラインクレジット制御が許可されない課金レコードのオフラ イン処理を含む制限が残っている。現時点では、設定されたタイムフレーム内で転送されなかった課金レコードを、 受信側ネットワーク側で引き受ける必要はないが、まれにこのようなことは起こる。であるから、リアルタイム方式で は、どのようなネットワークによって発生する課金を制限することはできない。 3.3 UMTS Requirements(UMTS の要求条件) UMTS フレームワーク内の商用インターワークの基本的要求条件に関しては、22.01 (UMTS Service Principles)内 の役割モデルのコンテキストが最も的確に説明している。 billing Home Environment Billing Settlement Settlement Serving Network Billing User - 役割モデル内の各役割は、任意のユーザとの商用合意を確立することができ、かつユーザのクレジットカード の限度額までの課金サービスを達成することができる。このことは、ユーザとホーム環境のような異なる役割 の関係だけでなく、異なるサービスネットワーク間などの同じような役割間の関係をも含む。そのような合意に 3GPP 3G TR 22.971 version 3.1.1 7 3G TR 22.971 3.1.1 (1999-04) より、以前はインターワークしたことのないユーザ間でオンライン確立を可能にすることができる。 - 新しい役割と商業的にインターワークするために、各役割に過大なオーバヘッドがあってはならない。 - 各役割が負担するネット決済用のリアルタイムのクレジットコントロールが存在する。 - 課金が発生する前に、各役割に互いを認証させるための優れたセキュリティが存在する。 - サービスネットワークとホーム環境が、特定のローミング合意をブロックまたは拒否することができる。 3.4 Proposed System Solution For UMTS Interworking (UMTS のインターワーク用に提案されたシステムソリューショ ン) これらの役割間で期待される UMTS インターワーク要求条件に合致する提案されたスキームは、インターワーキン グローミングプラットフォームで使用された原理の拡張である。各ホーム環境が、1 つまたは複数のサービスネットワ ークとインターワークして商用ローミング合意をネゴシエーションし、インターワークを試験する。ある特定のネットワ ークのサービスを使用しようとするユーザは、そのネットワークに登録する。そのネットワークは、ホーム環境と直接 的または間接的にインターワークする。UMTS サービスの使用により発生した課金がクレジットリミットセットを超えな いことを保証するために、リアルタイムオンライン請求メカニズムが使用される。 User Serving Network Roaming Broker UMTS Home Environment Registration Request Authorisation Online Signalling Information Call Records 図 2:登録とローミングのプロセス いくつかのケースでは、本プロセスにローミングブローカのチェーンが関係する場合もある。 そのようなシステムを採用するためには、2 つの鍵となる特徴がある。 - サービスネットワークがどのように登録要求をルーチングするか? - 取引に関与する各オペレータが、それらのサービスに対してどのように課金するか? 3.4.1 Routing the Registration Request (登録要求のルーチング) いうまでもなく、サービスネットワークは全ての既知のホーム環境のリストを持っているわけではないので、ルーチン グ識別のいくつかのフォームを使用して、ホーム環境へ到達するための適切なルートを決定する必要がある。複数 3GPP 3G TR 22.971 version 3.1.1 8 3G TR 22.971 3.1.1 (1999-04) の代替ルートを使用することも可能である。理想的には、エンドユーザのコストを最小限に抑える能力を持っている べきである。 これは別のレポート内で論議されたアドレシングスキームの拡張である。要求条件は、各エンティティがホーム環境 への効果的な戻るルートを決定することを可能にする。ルーチングは多くの場合、C7 STP グローバルタイトルルック アップまたはインターネット DNS アドレス要求を介して、USIM 番号に基づいて行う。通常、小規模なネットワークは 外部の他ネットワークまたは交換所に対するコネクションの数が限られており、どのコネクションを未知の(新しい)ホ ーム環境に使用すべきかを知らないこともある。そのような場合には、サービスネットワークは、呼を処理するための コストミニマムなルートを決定するために、ルート毎に複数回問合せを行うことができる。 3.4.2 Billing, Charging and Accounting(請求、課金および決算) ローミング時に使用される請求、課金および決算のメカニズムについては、関連レポート 22.24 で論議されている。 4 Summary(まとめ) GSM MoU によって要求される“Automatic Negotiation of Roaming Agreements” は、信頼のおける第三者機関を経 由してインターワークのトラフィックをルーチングすることによって実現される。今日 GSM 用に開発された専用のイン ターワーキングプラットフォームで実現してもよいし、交換所として機能している既存ネットワークオペレータ経由で実 現してもよい。オンライン(リアルタイム)の課金および請求によって、取引に関与する各社間のクレジットコントロー ルが可能になり、課金レコードを自社内で処理する必要を解消する。協定期間終了後に、隣接する会社間で大規模 な清算が行われる。 5 Impact on Standardisation(標準化へのインパクト) 本レポート内で論議したように、ローミング関係の自動確立は既に実用化の段階にある。以下の 3 つのコンポーネン トが存在する: - 契約関係 - シグナリングインターワーク(認証、着信呼の処理などのため) - 決済および清算処理 これらのコンポーネントは、国際ローミングプラットフォームとして実装されているので、集約的ローミングプラットフォ ームとインターワークするネットワークは全て、そこに接続される他のネットワークとインターワークすることになる。こ れを実現するために、追加の標準化は必要がない。同様に、既存のネットワークオペレータは全て、新たな標準化 作業を行うことなく本機能を提供することができる。 5.1 Contractual Relationship(契約関係) これは、ETSI の標準化作業の対象外であり(GSM MoU 経由、またはネットワークオペレータ間で直接に)、標準化 作業の対象外である。 5.2 Signalling Interworking(シグナリングのインターワーク) これは、GSM MAP シグナリングメッセージを使用し、そして自動ローミング関係を実現するための追加的要求条件 はない。 3GPP 3G TR 22.971 version 3.1.1 5.3 9 3G TR 22.971 3.1.1 (1999-04) Accounting and Settlement Procedure (課金および清算処理) これは、GSM MoU によって標準化される現行の GSM 用の課金および清算処理を使用する。標準的な請求書レコ ードのフォーマット(TAP format)に、追加/特別な変更を加えることはないと予想される。 5.4 Conclusion(結論) ローミング関係の自動的確立を促進するために、特定の標準化作業は必要ない。なぜならば、本レポート内で論議 されているように、そのような機能は現行の標準と手順と共に実装が可能であるから。 3GPP 3G TR 22.971 version 3.1.1 10 3G TR 22.971 3.1.1 (1999-04) Annex A (informative): Change history(改版履歴) Change history SMG No. TDoc. No. CR. No. Section affected SMG#25 SMG#27 Pre-SMG#28 SMG#28 SMG1 Tdoc A001 98-0809 Misc New version Subject/Comments 3.0.0 3.0.1 3.1.0 Version 3.0.0 Approved at SMG#25 Editorial correction. Change word specification to report and IPR clause and Foreword update Updated to reflect changes to 22.01 role model 3.1.0 3.1.1 Approved for transfer Reformatted for TSG SA 3GPP
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