フォナック CROSシステム

©Phonak Japan – Phonak CROS System An innovative solution for total unilateral hearing loss 2011/05/21
フォナック CROSシステム
完全一側性難聴に対する新たなソリューション
一側性難聴は、片方の耳が聾でもう片方の耳は正常もし
くは補聴器による効果が期待できる程度の難聴の場合を
言います。片方の耳が殆ど聞こえないことによって、音に
対する方向感や、騒音の中から聞きたい音を聞き分ける能
力が損なわれ、社会生活や家庭の中で様々な困難を感じる
ことも少なくありません。(Baguley et., al, 2006)
一側性難聴の医学的な治療の手段は限られていますが、
一つのソリューションとして、非良聴耳側からの音を何ら
かの形で良聴耳に装着した受信機に送信する方法があり
ます。この代表的な例が CROS(Contralateral Routing of
Signal)補聴器による CROS フィッティングです。
このフィッティング方法は、非良聴耳側の音を認識する
ことで、頭部陰影効果(ヘッドシャドウ効果)の悪影響を
防止するのがその狙いとなっています。
(Pumford, 2005)
このたびの新しいフォナック CROS システムは、非常に
小型かつスタイリッシュにデザインされたワイヤレス方
式の CROS/BiCROS システムで、一側性難聴を持ったユー
ザー個々のニーズに十分対応できるものと自負していま
す。ワイヤレス機能は、フォナックのデジタル補聴器、
Spice シリーズの高速デジタル信号伝送機能を活用し、高
品質な音をワイヤレスで伝送することが可能となりまし
た。
新しいフォナック CROS システムは、わずか 2 つの機器
で構成されています。非良聴耳側にはフォナック クロス
(マイクロホンのついた送信機)、そして反対側の良聴耳
には受信機となる補聴器の 2 点だけです。このため、ユー
ザーは、接続ケーブル、受信機やオーディオシューなど特
別な付属品を用意する必要はありません。
 一側性難聴
一側性難聴は、片方の耳が完全に聞こえず補聴を行
うことができません。このような一側性難聴は、先天
性のものと後天性のものがあり、いずれも恒久的な難
聴です。また、後天的なものには突発的に発生するも
のや外傷により発生するものがあります。突発性のも
ので、時には一定の期間を経て聴力が元に戻ったり部
分的に改善したりするケースもあります。
一側性難聴と診断されるケースは、アメリカでは年
間 60,000 例、イギリスでは年間 9,000 例あると言われ
ています。しかし、この他に記録に表れない数もあり
はっきりとした数はわかっていません。
これは、一般社会や家庭医の間で一側性難聴に対す
る 意 識 が 低 い こ と が 原 因 と 思 わ れ ま す 。( Sinopoli,
2003)
 一側性難聴の発生要因
一側性難聴の発生要因として、先天的なものでは、
出生時すでに発生しているものや、出生と同時に発生
するものがあります。いずれも、内耳や聴神経に何ら
かの異常があるためと考えられます。
後天的なものには様々な要因が考えられますが、一
般的に、突発的に起きるケースが多数を占めています。
(Fayad et al., 2003) 発生は本当に突発的、もしくはせ
いぜい数日の間で起きます。
時には、発生から 2 週間程度で自然に治ってしまう
場合もありますが、難聴が高度になるほど回復に時間
がかかるようです。
(Fritsch et al., 2003) いずれにせよ、
発生の原因は特定できず、薬の副作用、免疫性疾患や
ある種の感染など様々な要因が関係していると考えら
れています。
(Fayad et al., 2003)
その他の一側性難聴の原因として聴神経腫瘍、すな
わち、内耳から脳にいたる聴神経に発生する腫瘍が知
られています。
 一側性難聴がもたらす結果
一側性難聴を持った人々が主宰する団体が実施した
市場調査では、聴神経腫瘍による一側性難聴を持った
人々の 39%が職業をこなすことが困難で、25%の人々
は、そのために職業を辞めてしまわざるを得ないとい
う問題を抱えていました。
(Dimmelow et al., 2003)
この調査から、社会生活に入ったとき、
「両耳で聞け
ない」ことで、日常の会話、とりわけグループ内での
会話が非常に困難であることがわかりました。さらに、
何を言っているかがわからないことで、その人を怒ら
せてしまっているのではないかなどいらぬ心配をする
などの精神的負担もあります。(Dimmelow et al., 2003)
このようにして自信をなくしたり、孤立感が深まった
りして次第に社会的に阻害されて行くことになります。
(Dimmelow et al., 2003)
この調査のまとめとして以下のことがいえます。
· 頭部陰影効果により、正しい方向感が損なわれる。
· 聞こえない耳の側から到来する音の聞き取りが損な
われる。
· 聞きたい音と、周囲の雑音を分離する能力が損なわれ
る。そのため、騒音中で 2 人以上の人との会話では、
とても疲れたりイライラしたりする。
 一側性難聴に対するソリューション
いくつかの国では、一側性難聴を障害として認定さ
れています。しかし、その障害に対するソリューショ
ンは限られています。
代表的なソリューションとしては、骨導(BAHA*1)も
しくは気導補聴器を活用して、非良聴耳側の音を良聴
耳に、骨導もしくは気導を通して送る方法です。
(Dimmelow et al., 2003)
*1
日本では薬事未承認につき発売されていません。
骨導によるソリューション
骨導によるソリューションとしては、BAHA のような
ものがあります。BAHA は、非良聴耳側の側頭骨に外科
的に埋め込んだインプラントで、音は頭蓋骨を通して
良聴耳へ直接伝送されます。
(図 1)
図 2: CROS/BiCROS システムの様子。非良聴耳側に装着したマイクロ
ホンにより音を拾い、無線で健聴耳に伝送する CROS と、聞こえのや
や悪い場合に適当な利得で増幅する BiCROS がある。
着し、骨伝導の場合の両耳間移行減衰量の少なさを活
かして反対側に信号を伝送する方式です。非良聴耳の
内耳に、両耳間移行減衰量をカバーするだけの十分な
強度の音信号を与えることで、良聴耳の内耳でその音
を聞くことができます。
(Valente et al., 1995)
フォナックは、
新しい CROS システムを開発しました。
このシステムでは、デジタル方式による広帯域のワイ
ヤレスストリーミングが特長です。
(図 3)
1a
1b
図 1a: 骨に固定されたインプラントは、非良聴耳側に埋め込まれる。
インプラント内のサウンドプロセッサーは音を拾って、音波をチタンで
できた埋め込み部に伝える。こうして、頭蓋骨が振動し、良聴耳に伝
わる。
図 1b: 埋め込みインプラントの外観。チタンの埋め込み部とサウンド
プロセッサーが見える。
気導補聴器によるソリューション
気導補聴器を活用し、非良聴耳側の信号を反対側の
良聴耳に伝送する方法は CROS(Contralateral Routing Of
Signal)補聴器として広く知られています。
CROS システムは、耳かけ型もしくは耳あな型補聴器
のいずれでも使用可能で外科手術などを必用としませ
ん。信号送信用のマイクロホンのみを搭載した補聴器
のようなものを非良聴耳に装着し、とらえた音信号を
良聴耳に装着した受信器に伝送するようにしています。
(図 2)
それぞれのデバイス間での音信号の伝送は、ケーブ
ルによるものと、無線の場合は AM(振幅変調)もしく
は FM(周波数変調)電波によるものがあります。
伝送に際しては、ある程度の時間遅れを必用としま
す。この時間遅れは、どの方向から来た音かを判別す
るためのキューとなります。
(Hol et al., 2009) このこ
とで、非良聴耳側の音に対して会話音とそうでない音
との区別が改善されます。
もし、良聴耳にある程度の難聴のある場合は、BiCROS
システムを利用します。BiCROS システムは CROS システ
ムの原理を使用しますが、違いは、良聴耳側である程
度の増幅が行われることです。(Pumford, 2005)
その他の方式として、"transcranial CROS"(経頭蓋刺激
CROS)があります。これは、非良聴耳に従来タイプの
高利得高出力気導補聴器(耳かけ型、耳あな型)を装
有線
AM 電波
HiBAN
CROS アダプタ
CROSLink
Phonak CROS
図 3: いろいろな CROS システムの例
 フォナックの新しい CROS システム
これまでの長い年月にわたって、聞こえの専門家
(HCP: Hearing Care Professionals)と言われる聞こえのケ
アに関わるプロフェッショナルからは、デジタルワイ
ヤレス技術を活用したより良い CROS/BiCROS のソリュ
ーションの開発が求められてきました。Phonak CROS シ
ステムは、新世代のデジテルチップ、Spice チップの技
術を活用して新たに開発されたソリューションで、こ
うしたニーズに機能面でも、見栄えの上でも十分に応
えることができると確信しております。
フォナック CROS システムは、次の 2 つの要素で構成
されています。
1.
非常に小型のハウジングに納められたマイクロ
ホン機器
2.
Spice のワイヤレス機能を搭載した受信器と
しての補聴器
そして、フォナック クロスは、ワイヤレス機能を持
った全ての Spice シリーズと、機能やスタイルの上でも
互換性を持っています。このことで、HCP の「ユーザー
が求める CROS/BiCROS のニーズへの対処」を強力にサ
ポートします。
フォナック Spiceシリーズのワイヤレス技術
フォナック クロスでは、周波数 10.6MHz のデジタル
コード化した磁気誘導方式が使用されています。これ
は、従来の CROSLink システムに更なる改善を加えるこ
とが狙いとなっています。
フォナック クロスは、HiBAN による広帯域のオーデ
ィオ信号で受信側の補聴器に高品質な音を伝送します。
より高くなった審美性
Phonak CROS システムの送信側はオーデオ S SMART と
同じ耳かけ型のハウジング形状に加えて、カナルサイ
ズのオーダーメイド耳あな型スタイルがあります。
フォナック クロス 耳かけ型
フォナック クロス耳かけ型は、しっかりと耳に固定
するため特別なリテンションを選択するようになって
います。 さらに美容的に優れたものが求められたとき
は、フォナック クロスに新しく設計されたオーダーメ
(図 4)
イドのクロスチップがあります。
このチップは、両側をオープンにくり抜いたシェル
で、個々の耳の形により快適にフィットするようハー
ドタイプのアクリル樹脂で作られています。
より汎用性のあるソリューションとしてクロスホル
ダーがあります。このクロスホルダーは柔軟性に富ん
だ低アレルギー性のペバックスという材料を使用して
います。クロスホルダーで保持した場合、装着した耳
はほぼ完全にオープンとなります。クロスホルダーは、
フォナック クロスに取り付けられており、耳介の先端
部分でしっかりと止まるようになっています。この方
式は、従来のチューブやイヤモールドで固定するより
も魅力的に見えるのではないでしょうか。
4b
4a
図 4a: クロスホルダー付きフォナック クロス耳かけ型
図 4b: クロスチップ付きフォナック クロス耳かけ型
フォナック クロス 耳あな型
フォナック クロス 耳あな型は、312(PR41)タイプ
の電池を使用したオーダーメイド耳あな型タイプで、
大きさはカナルサイズになっております。
(図 5)
快適な装用感や外耳道閉鎖効果を少なくするために
大きなサイズのオープンベント構造となっています。
の信号は同時、かつリアルタイムに最適化が行われま
す。
フォナック クロスでは、初期設定では様々な環境に
自動的に適応するフルアクセス状態になっています。
この他、HCP は特定の音環境に対応するためのカスタマ
イズを行い、個々のユーザーのニーズ、例えば音楽の
聴き取りなどへの対応が可能です。
リアルイヤーサウンド
どんな音環境にいても、音に対するきめ細やかな方
向感覚は大切な要素です。一般にこの方向感覚は耳介
の働きによってもたらされます。特に高い周波数帯域
は前方と後方をはっきりとさせるために必用で、耳介
はそのためのスペクトル情報をもたらす重要な役割を
担っています。耳かけ型タイプのマイクロホンは耳介
の外側に位置しているので、耳介による重要な情報が
十分に得られず、その結果として方向感覚の精度も悪
くなります。リアルイヤーサウンドは、耳介の働きを
シミュレーションする信号処理アルゴリズムで、精度
の悪くなった前後の方向感覚を取り戻す機能です。
フォナック クロスには、このリアルイヤーサウンド
機能が搭載されており、方向感覚が改善されることで
騒音中においても会話の聞き取りが改善するよう配慮
されています。
クイックシンク
CROS システムにおいても、システムを自在にコント
ロールする機能はユーザーにとってきわめて大切です。
クイックシンク機能によって、フォナック クロスか補
聴器のいずれかのボタンをワンタッチすることで、フ
ォナック クロス と補聴器両方のボリュームやプログ
ラムの切り替えが同時に行われます。
そのため、ユーザーはフォナック クロスか補聴器の
どちらか一方のボタンを押すだけで CROS システムを自
在にコントロールすることが可能となります。
さらに便利なオプションとして、 マイパイロットや
フォナック パイロットワン などのリモコンも用意さ
れています。
サウンドフロー・リアルイヤーサウンドについての
より詳細な情報は、フォナックウェブサイト(英文)
をご覧ください。
www.phonak.com/com/b2b/en/elearning/publications/phonak_insight.html
 BiCROS システム
フォナック クロスは、BiCROS システムとして活用す
図 5: フォナック クロス耳あな型
各種機能
フォナック クロスは、その効果を十分に発揮させる
ため、豊富な機能が搭載されています。
サウンドフロー
周囲の音環境は、絶え間なく変化する沢山の音が渾
然一体となっています。フォナック クロスに搭載され
たマルチベースのオートマチック機能、サウンドフロ
ーは、こうした絶え間ない音環境の変化に切れ目無く
適応して、常にその環境に適したパラメータの設定を
行い適切な聞こえを確保します。フォナック クロスか
ら送信される信号と、良聴耳に装着した補聴器から出
力される信号は、常に同じレベルのサウンドフローの
信号処理を受けるようになっています。そのため、ユ
ーザーが今どのような環境にいるかが反映され、両者
ることもできます。BiCROS システムは、良聴耳にもあ
る程度の難聴がある場合に有効です。BiCROS システム
の場合でもわずか 2 つの機器で構成することができま
す。そして、良聴耳の難聴は Spice シリーズの補聴器で
フィッティングするようにします。
Spice シリーズの補聴器は、サウンドフロー, ウルト
ラズーム、ホイッスルブロック、ノイズブロック、サ
ウンドリカバーなど豊富な機能とマニュアルで切り替
えるプログラムが活用できます。加えて、アクセサリ
ーとして、リモコンを始め フォナック マイコム や
Dynamic FM などのワイヤレス機器が対応しています。
受信側補聴器の音響系のオプションとして、ドーム型
耳せんや従来のイヤフック、イヤモールド、スタンダ
ードチューブも対応していますので、HCP は柔軟性の富
んだフィッティングでさまざまなユーザーニーズに応
えることができます。
 簡単なフィッティング
フォナック クロスは、フィッティングソフト Phonak
TargetTM 1.1 以降を使用することで、簡単にフィッティ
ングすることが可能です。
まず最初に、フォナック クロスと Spice シリーズの
補聴器を接続し、HCP は CROS にするか BiCROS にする
か を 選 択し ま す。 CROS を選 択 し たと き は、 Phonak
TargetTM によってユーザーにとって最適な計算値が適用
されるようになっています。さらに BiCROS の場合は、
ユーザーの聴力データに基づき適正な計算が行われま
す。ここで大切なことは、例え正常な聴力の場合でも
一定のオージオグラムのデータを入力する必用がある
ということです。これは、Phonak TargetTM が CROS や
BiCROS に確実なセッティングを行うためのものです。
詳細なフィッティング方法については、Phonak CROS デ
スクトップフィッティングガイドをご覧ください。
その他、Phonak TargetTM によってフィッティング可能
な機能は次の通りです。
CROS / BiCROS設定
CROS/BiCROS 設定画面では、良聴耳の聴力が低下した
ようなとき、CROS から BiCROS に変更することができま
す。 BiCROS フィッティングの際、増幅された音とフォ
ナック クロス から送信されてきた音との間で適正な
ラウドネスバランスを取るよう、フォナック クロスの
ラウドネス調整ツールがフィッティングソフト Phonak
TargetTM に準備されています。
お知らせ音
CROS システムをお使いいただいている方々にとって
重要なことは、フォナック クロスと受信側の補聴器の
間で行われる通信が確実かつ堅牢なことです。 フォナ
ック クロスでは、何らかの要因で通信が途絶えたり、
再度復活したりしたとき、それらのどの現象が起きた
かどうかがはっきりと分かるよう、お知らせ音で知ら
せる機能を搭載しました。こうした機能は、これまで
の CROS システムにはなかった進化です。その他、フォ
ナック クロス や受信側補聴器の電池の消耗もお知ら
せ音が対応しているので安心です。
ケーブルフリーのフィッティング
フォナック クロスでは、iCube を使用したケーブル
フリーのフィッティングで手軽で迅速なフィッティン
グを行うことができます。勿論、Phonak TargetTM は
NOAHlink や HI-PRO インターフェイスもサポートしてい
ます。
 まとめ
フォナック クロスは、一側性難聴の方々のために、
Phonak の新世代デジタルチップ、Spice チップの持つ数
々の機能を活かして開発した次世代の CROS システムで
す。とりわけ、フォナック クロスから受信側補聴器に
広帯域のオーディオ信号を転送する機能は、通信機能
を持ったどの Spice シリーズの補聴器でも対応します。
こうして、送信用マイクロホンと受信用補聴器とのわ
ずか 2 つの機器で構成されたフォナック クロスは、業
界の中では最も小型で技術的にも進化したシステムと
言っても過言ではありません。
Spice シリーズの補聴器は耳かけ型、耳あな型など豊
富な器種、スタイルが揃っており、ユーザーのニーズ
に柔軟に対応することができます。
フォナック クロス では、耳かけ型にオーデオ S
SMART と同タイプの形状を採用し、耳あな型は小型の
カナルタイプにすることで大変高い審美性を実現させ
ました。
フォナック クロス耳かけ型では、新設計のクロスホ
ルダーやクロスチップで耳に固定され、また、目立ち
にくいことも特長です。しかも、耳にとって完全にオ
ープンになっていますので、装用感も快適です。
BiCROS システムでは、受信側の補聴器が持つ Spice
シリーズの様々な機能が活かされます。例えば、ウル
トラズーム、サウンドリカバー、サウンドフローなど
で、より良い聞こえを楽しむことができます。
こうして、Spice シリーズの新しい CROS/BiCROS シス
テムで、聞こえの正常な耳から、様々な聴力低下を持
った耳まで、幅広いニーズに応えることが可能となり
ました。
オーデオS IX, V, III
フォナック クロスが使用可能な
Spiceシリーズ補聴器
フォナック・アンブラ,ソラナ,カッシーア
microM
microP
SP
CIC ・ITCプチ
・ITC UZ プチ
ITC
ITC UZ
FS
SMART
YES
MINI
フォナック クロス耳掛け型
○
○
○
X
○
○
○
◎1
○
x
フォナック クロス耳あな型
○
○
○
X
◎2
○
○
○
○
x
◎1◎2: CROSモードでフィッティングを行う場合、フォナック クロス耳かけ型にはオーデオ S SMART IIIを、フォナック
クロス耳あな型にはフォナック カッシーア ITCを推奨します。
References
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