244 号 2 月 1 日 - FCTVインターネットサービス

2008 年 2 月号
244 号 2 月 1 日
【自動車】米デルファイ CTC、奇瑞汽車向け乗客保護システム等開発サービス提供
盖世汽車網 2008 年 1 月 28 日
米デルファイは、生産規模拡大と中国現地での研究開発能力を強化することで、中国で
の売上を確実に伸ばしており、現在上海デルファイ中国科技研究開発センター(CTC)第 2
期建設を進めている。これによりデルファイの現地研究開発能力は更に強化される見込
みで、同センターのエンジニアは 2006 年の 400 名から 2007 年末には 600 名に拡大され
ている。デルファイ中国科技研究開発センターは 2006 年に上海で開業、総投資額は 5000
万米ドル。第 2 期は敷地面積が 1 万 2600 平米で、動力、電子、安全システムモジュール
認証のための実験室のほか、研究開発室、カスタマー研修室なども設置されている。
デルファイは、中国科技研究開発センターの拡張によって、特に中国地場メーカーへの
サービス能力が強化されており、それによって中国現地完成車メーカーへのサービス提
供力も強化できているという。その成果の 1 つとして、今年から奇瑞汽車向けに乗客保
護システム及び TV オーディオ/ナビシステムの開発サービスを提供することが決まって
いる。同時にデルファイ中国科技研究開発センターは、奇瑞汽車の TV オーディオ/ナビ
システム設計センター及び安全システム応用センターの役割も担うことになっている。
このほか、デルファイは、蘇州にコンプレッサ工場、北京に北京汽車との合弁で安全製
品工場及び空調工場を建設中。デルファイ電子/電気分配システム(E/EDS)長春分公司の
移転、デルファイパッカードの工場移転による生産拡張も昨年実行している。
【自動車】山東龍泵、16 億元投じディーゼルエンジン燃料噴射装置を開発
中国汽車報 今年 1 月 30 日
中国の大手ディーゼルエンジンメーカー、山東龍泵集団は、16 億元を投じてディーゼル
エンジン電子制御燃料噴射システムの開発を行う。5 年以内に中国の排ガス基準Ⅲ(国
Ⅲ)以上対応の燃料噴射バルブ年産 90 万セット体制を確立する計画。
中国市場では、ボッシュとデンソーが主に高圧コモンレールシステム、デルファイが中
小型車向けで高圧コモンレールシステム、大型車向けでバルブ噴射システムを供給して
おり、地場メーカーを圧倒するシェアを保有している。
一方、中国地場では、第一汽車無錫油泵油嘴研究所が 1996 年からディーゼルエンジン
の電子制御噴射技術の研究開発を始め、2007 年 7 月には中国初の中国独自の国Ⅲ基準対
応高圧コモンレールシステムの開発に成功している。また、成都威特電噴有限公司が中
国清華大学と共同で国Ⅲ基準対応の単体バルブ燃料噴射システムの開発に成功してお
り、現在実用化に向けて作業中。
【自動車】米 OnStar、上海汽車と合弁で GPS ナビ生産企業を設立
盖世汽車網 今年 1 月 29 日
米GM傘下の大手 GPS ナビメーカー、OnStar 社は、上海汽車集団と合弁で上海安吉安星
情報サービス有限公司を設立した。2009 年から上海GM向けに GPS ナビなどの自動車安
全情報システムを提供する。中国国内 GPS ナビ市場で急成長している賽格導航などの中
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国地場民営企業との競争が激化する。中国の自動車市場は年率 20%以上の速度で成長、
マイカー台数は 1000 万台を超えているものの、マイカーの GPS 普及率は 15%にも達して
おらず、大きな潜在性があると期待されている。
OnStar 社:www.onstar.com/
賽格導航:www.chinagps.cc/
【自動車】上海汽車集団、傘下中核部品企業 9 社の持分を旗艦企業に集中
2008-01-30 中国証券報
中国最大の自動車グループ、上海汽車集団は、上海汽車歯輪一廠などの傘下の部品子会
社 9 社の持分を新たに設立した全額出資子会社、上海汽車変速器有限公司に譲渡、上海
汽車変速器有限公司を同グループの変速機開発の旗艦企業とする。
上海汽車変速器に持分を譲渡される 9 社は、上海汽車歯輪一廠(譲渡される持分は
91.56%)、上海保捷汽車部品鍛圧有限公司(同 77.01%)、上海汽車歯輪三廠(同 87.97%)、
上海汽車歯輪四廠(同 50.64%)、瀋陽上汽金杯汽車変速器有限公司(同 51.4%)、柳州
上汽汽車変速器有限公司(同 90%)、山東上汽汽車変速器有限公司(同 90%)、上海采
埃孚変速器有限公司(同 49%)、上海三和汽車橡塑件有限公司(同 20%)。
【自動車】中国の 2007 年自動車輸出台数、60 万台突破 国内販売 818 万台
中国汽車工業協会 2008-01-30
中国の 2007 年の自動車輸出台数は、前年比 79%増の 61.27 万台に達した。中国の昨年の
自動車生産台数は 888 万台、販売台数は 879 万台、うち国内販売台数は 818 万台、輸出
台数は 61 万台となった。
【デジカメ】台湾デジカメ OEM、今年は 6000 万台超 世界シェアは初めて 50%超
Digitimes 2008-1-30
日本、米国ブランドメーカーが OEM 比率を拡大していることが、台湾のデジカメ OEM 生
産台数の急拡大を後押ししており、同台数は今年 6000 万台を突破し、世界生産シェアは
初めて 50%を超えると見られている。
台湾のデジカメ OEM メーカー3 強の中で最大規模の鴻海(フォックスコン)は、今年の
出荷目標を保守的に約 2000 万台と見積もっているほか、第 2 位、第 3 位の佳能、華晶
科技の今年の出荷目標は合計 3300-3500 万台、第 4 位の亜洲光学も今年の出荷台数は 500
万台以上、中堅の智基、崴強、徳之傑も今年の出荷台数 200-300 万台を計画しているこ
とから、台湾の今年のデジカメ OEM 総出荷量は 6000 万台を突破することはほぼ確実と見
られている。世界の今年のデジカメ総出荷量見込みが 1.2-1.3 億台であることから、台
湾デジカメ OEM メーカーの世界生産シェアは今年初めて 50%を突破することになる見通
し。
台湾のデジカメ OEM メーカーの世界生産シェア拡大の背景には、世界の大手ブランドメ
ーカーが世界シェアを確実に拡大させていることがあるとともに、世界の 2 大デジカメ
OEM メーカーの 1 角である三洋が業績不振から受注を減少させていることも大きい要因
となっている。
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一方、世界最大のデジカメブランドメーカー、Canon は、今年の出荷目標を 2500 万台と
しているが、依然 100%自社生産の方針を崩しておらず、また Panasonic も自社生産の
方針を崩していないことから、台湾のデジカメ OEM メーカーの今後の課題は同大手 2 社
のサプライチェーンには如何に食い込むかになっている。
台湾のデジカメ OEM メーカーの現在の主力ユーザーはそれぞれ、鴻海がソニー、富士フ
ィルム、オリンパス、佳能がカシオ、ニコン、三星電子、キスダ、華晶科技がコダック、
ペンタックス、三洋、亜洲光学は富士フィルム。
【パソコン】2007 年 4Q の世界の PC 販売量、13.11%伸張 HP が首位確保
2008-1-30 中華液晶網
Gartner の調べによると、昨年 10-12 月の世界のパソコン販売量は 7590 万台で 1 年前の
6710 万台に比べ 13.11%増となった。また、昨年通年の世界のパソコン販売台数は 2 億
7120 万台で 2006 年に比べ 13.4%増となった。Gartner は、今年、2009 年の世界の PC
販売台数についても 2 桁の伸びが期待でき、3 億台前後に達するとしている。主要ブラ
ンドメーカー、HP、Dell、Acer、Lenovo の昨年の世界シェアはそれぞれ 19%、14.5%、
9.5%、7.7%で、HP が Dell に 5 ポイントの差をつけて首位を確保した。
【液晶パネル】三星電子、大型 LCD パネル売上額で世界首位を確保 枚数は友達
2008-1-29 中華液晶網
DisplaySearch 調べによると、三星電子の昨年通年の 10 インチ以上の大型 LCD パネル売
上金額は 67 億米ドルで世界シェアは 22.9%だった。同社の世界売上金額は、LPL の 149
億米ドル、世界シェア 20.4%、友達光電(AUO)の 140 億米ドル、世界シェア 19.3%を抑
えて、世界首位を確保した。但し、売上金額の前年比伸張率は、友達が 41%、LPL が 37%
で、三星の 33%を上回っており、今年はシェア順位が入れ替わる可能性が大きい。
出荷量ベースでは、台湾の友達がノートパソコン、モニター、TV 全ての分野で売上を急
拡大させ、大型パネルの総出荷量は 8080 万枚、世界シェアは 20.3%となり、LPL の 7970
万枚、世界シェア 20.1%、三星の 7910 万枚、世界シェア 19.9%を抑えて、世界首位に躍
進した。
昨年の世界の TV パネルの出荷量は 8600 万枚で 2006 年に比べ 58%増、TV パネルサイズも
平均で同 10%拡大したため、需給逼迫が発生している。今後少なくとも半年間は需給逼
迫が続く見通しで価格は安定推移すると見られている。
【PCB】中国華東地区の記録的大雪、電力制限、PCB 工場の操業に大きな影響
2008-1-30 PCBCITY
中国華東地区の 50 年ぶりの記録的大雪、電力制限のダブルパンチで、昆山、蘇州一帯の
受動電子部品及び PCB メーカーの操業に大きな影響が出ている。台湾のフレキ基板メー
カー、嘉聯益(キャリアテック)等のメーカーは既に自家発電対応を迫られており、生
産が計画通り進んでいないという。台湾のアルミンベースプレート専門メーカー、九豪
(Leatec)も節電のため、工場のオフィススペースの空調を使用しない措置を取ってい
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るほか、蘇州の受動電子部品メーカー、国巨、華新科技も、自家発電対応を強いられて
いるのみならず、大雪で従業員が予定通り通勤できず生産に大きな影響が生じていると
いう。華東一帯の PCB メーカー、蘇州の金像、敬鹏、佳鼎、昆山の楠梓、柏承等の生産
にも大きな影響が出ている。
【PCB】深圳市政府、電気メッキ回路基板産業の西部への強制移転を実施
2008-1-30 PCBCITY
重金属汚染が深圳市の金属汚染排出量の 95%以上を占める中、深圳市政府は電気メッキ
工場の集中管理を行うことを決め、深圳宝安区松崗碧頭第 3 工業区、江辺工業区、富裕
工業区等 3.28 平方キロメートルの区域に電気メッキ配線基板産業を強制的に移転させ
る政策を取る。この政策が実施されれば、電気メッキ配線回路製造業に従事するメーカ
ーは遅くとも 2010 年までに同区域へ移転することが求められる。
また、深圳市政府は電気メッキ及びプリント配線基板産業の重金属排出基準を定め、2009
年末までに両産業の重金属排出総量を 2005 年比 40%減、廃水再利用率 60%以上とする計
画。
【銅張板】聯茂電子、売上 100 億 NTD 突破で台湾第 2 の銅張板メーカーに成長
2008-1-30 PCBCITY
PCB 用銅張り積層板(CCL)の OEM メーカー、聯茂電子(ITEQ)は、昨年の連結売上が初
めて 100 億台湾ドルを突破、南亜(ナンヤ)に次ぐ台湾第 2 のメーカー、世界の 10 大
メーカーにランクされるまでに成長。同社の主なユーザーは、健鼎(Tripod)、富士康
(Foxconn)、金像(Gold)、欣興(Unimicron)等の大手 PCB メーカー。
【銅張板】中国の銅張積層板輸出還付税引き上げ、生益、超声に大きな追い風
2008-1-30 PCBCITY
中国政府の 2006 年の銅加工品の輸出還付税率引き下げに際して、銅張り積層板が銅加工
品と見做され、輸出還付税率が 13%から 5%に引き下げられ、その後、銅張積層板産業団
体の陳情により先般ようやく銅張積層板の輸出還付税率が今後 3 ヶ月以内に 15%に引き
上げられることが決まった。
現在、プリント配線基板(PCB)に対しては 17%の輸出還付税率が適用されていることか
ら、銅張積層板の輸出還付税率が従前の 17%に戻る可能性もある模様。17%に戻れば、銅
張り積層板の輸出を主力とする生益科技、超声電子等にとっては大きな追い風となる。
【半導体】中芯国際、15.8 億米ドル投じ深圳に華南初の 12 インチ工場を建設
2008-1-30 pcbtn
世界第 3 位の半導体ファウンドリ、中芯国際(SMIC)は、15.8 億米ドルの巨資を投じて
深圳に華南地区本部及び半導体チップ生産ラインを建設する計画を発表した。
中芯国際は昨年末現在、9 基の生産ライン(建設中のものも含む)を保有、うち 4 基が 12
インチ、5 基が 8 インチだが、中芯国際が深圳市で建設する工場は 12 インチ生産ライン。
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第 1 期は 2008 年上半期着工、2009 年末正式操業開始予定で、月産量は 3-5 万枚。
現在、中国華南地区には 8 インチ以上の半導体生産ラインがないことから、中芯国際の
今回の深圳での 12 インチ生産ライン建設は華南地区にとっては非常に重要とされてい
る。中芯国際の王陽元・董事長は、中国の半導体需要は世界の 27.8%を占め、深圳を中
心とする華南地区市場は中国市場の 3 割を占めることから、深圳で半導体生産ラインを
建設することは大きな意義があるとしている。
【半導体】米 ADI、中国南瑞継保電気と電力供給自動化研究共同実験室を構築
2008-1-28 21IC 中国電子網
米 ADI の中国法人、亜徳諾半導体技術(上海)有限公司は、中国南瑞集団傘下のリレー
保護システムメーカー、南瑞継保電気有限公司と共同実験室を構築し、アナログ・デジ
タル信号処理技術の電力システム自動化における応用研究を強化することで合意した。
南瑞継保電気:www.nari-relays.com/
【太陽電池】台湾昱晶、今年 100 億 NTD 投じて 600MW 規模の工場建設
Digitimes 2008-1-30
台湾の太陽電池メーカー、昱晶能源科技(ジンテック Gintech)は、今年 100 億台湾ド
ルを投じて年産 600 メガワットの太陽電池生産ラインを建設、今年下半期に稼働開始す
る予定で、台湾最大の太陽電池メーカー、茂迪(Motech)を抜いて台湾第 1 位の座を取
る体制を取る。
ジンテックの郭進財・董事長は、ジンテックの昨年の総生産能力は 210 メガワットだが、
今年は 560 メガワットに拡大、2009 年には 860 メガワットに拡大する計画で、原材料調
達の面でも米 MEMC と長期契約を締結し昨今タイト化している原材料の調達も問題ない
としている。また、今年末にはエネルギー変換効率を現在の 15.6%から 15.8%に引き上げ
る計画。
茂迪:www.motech.com.tw/
昱晶能源科技:www.gintechenergy.com/
【関税】中国情報産業省の液晶パネル、撮像光学部品の輸入関税税率引き下げ
中国電子部品産業協会 2008-1-29
中国政府は今年初めから、国内の液晶パネル産業支援の観点からバックライトモジュー
ル、冷陰極蛍光管、ガラス基板などの液晶パネル部材の輸入関税税率を引き下げたほか、
ハイテク電子製品生産支援のため、ポリシリコン、レーザープレーヤヘッド用精密小型
部品、携帯電話用撮像電子部品、ビデオカメラ・デジタルカメラ用撮像モジュールなど
の輸入関税も引き下げた。また、プリント配線基板産業支援のため、プリント配線基板
用光エッチングドライレジストフィルムなどの輸入関税も引き下げている。
【輸出入】中国の 2007 年電子情報製品輸出入 外資系加工貿易 85%占める
中国情報産業省 2008-01-29
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2007 年 1-12 月の中国の電子情報製品の輸出入総額は 8047 億米ドルで前年比 23.5%増と
なった。前年比増加率は前年比 9.8 ポイント低下した。うち、輸出額は 4595 億米ドルで
同 26.3%増、前年比増加率は前年比 9.5 ポイント低下、中国全国の輸出額に占める比率
は 37.7%だった。輸入総額は 3451.8 億米ドルで同 20%増、前年比増加率は前年比 10.5
ポイント低下、中国全国の輸入額に占める比率は 36.1%だった。
資本別内訳は、外資独資企業の輸出額は 3093.1 億米ドルで同 27.3%増、中国全国の輸出
額に占める比率は 67.3%、中外合弁企業の輸出額は 747.2 億米ドルで同 18.1%増、中国全
国の輸出額に占める比率は 16.3%だった。
貿易形態別内訳は、進料加工貿易、来料加工貿易の輸出額がそれぞれ 3198.6 億米ドル、
691.9 億米ドルで、中国全国の輸出額の 84.7%を占めた。
245 号 2 月 4 日
【パソコン】キスダ、JoyBook の OEM をペガトロンに発注 クアンタ、コンパル注視
Digitimes 2008-1-31
台湾華碩(Asus)の OEM 部門が分社化される形で設立された和碩聯合(Pegatron)は、台
湾のブランドノートパソコンメーカー、キスダ(ブランド名 BenQ)から新機種 JoyBook
シリーズの OEM を受注した。分社化で懸念された新規ユーザー獲得が、数量は小さいも
のの、大きく進展したとしている。ペガトロンは、キスダの 13.3
インチ、14.1 インチ JoyBook を OEM 生産、今年 3 月から出荷を開始
する予定。
一方、キスダグループが今般ペガトロンとの関係構築に動いたこと
で、クアンタ、コンパル、華宇(Arima)等のノートパソコン OEM 大手メーカーが、ペ
ガトロンのローコストを武器にした受注攻勢に警戒感を強めている。キスダはこれまで
Joybook ブランド製品を神基(Mitac)、クアンタ、ウィストロン(緯創)に委託生産、
その後ミタックのノートパソコン市場から撤退、ウィストロンへの委託は停止され、こ
こ最近は殆どの製品をクアンタが OEM 受注していた経緯があるため、特にクアンタがペ
ガトロンの動きに神経質になっている。キスダのノートパソコンブランド生産規模は小
さいものの、アリマとペガトロンを天秤にかけ最終的にペガトロンを選択したというと
ころにノートパソコン OEM 各社はペガトロンの突破力に脅威を感じているという。
特にアリマのノートパソコン事業は、フレクトロニクスからの脅威に加えて、エイサー
(宏碁)が米ゲートウェイ(Gateway)を傘下に収めたことに伴うゲートウェイからの受
注喪失(クアンタが受注)という危機的状況にあるため、キスダからの受注獲得競争で
ペガトロンに敗北したことは大きな痛手となっている。
キスダの JoyBook は、エイサー、アスースブランドに比べると市場のプレゼンスは見劣
りするものの、中国内地、東南アジア、東欧では BenQ の名前で依然一定のシェアを確保
している。
【PCB】中国長江デルタの記録的大雪、一部 PCB 工場の生産能力が 60-70%に
2008-1-31 Digitimes
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中国長江デルタ一帯の記録的大雪で交通、電力に大きな影響が出ており、同地域に集中
している台湾メーカーを中心とするプリント配線基板(PCB)メーカーの生産、出荷にも大
きな影響が出ている。一部メーカーでは工場の生産能力が平常時の 60-70%に低下して
いる。
昆山に工場を持つ台湾の競国(APCB)は、電力供給不足が生
産に大きな影響を及ぼしていて自家発電でも対応できない状
況になっている、出荷量が予定比 5%減になっているという。
常熟に工場を持つ金像電子(Gold Circuit)は、当局から停電
通知を受けたため、急遽ディーゼル発電機を購入したとしている。金像同様、常熟に工
場を持つ敬鹏工業(Chin-Poon)は、地元に住居を構える従業員が交通機関麻痺で通勤不
能となり、工場敷地内宿舎に住む地方出身従業員だけで生産活動を行っているという。
現在、一部 PCB メーカーは、大雪が長引くようなことがあれば、原材料及び完成品の輸
送にも問題が出てくることを心配している。
【電子部品】中国情報産業省の電子部品産業に関する 5 カ年計画内容骨子
中国電子部品産業協会 2008-1-31
中国情報産業省が今月初めに正式に「半導体、電子材料、電子部品産業 2006 年-2010 年
5 カ年計画」を発表した。その内容及び評価は以下の通り。
1.半導体産業 5 ヵ年計画
(1)内容
2010 年までに半導体産業の年間売上 3000 億元達成に向けて、5 年間の成長率 30%を持続
する。また、中国国内生産で中国国内市場の 30%をカバー、設計業、製造業、実装検査
業の比率を 23:29:48 に調整する。さらに、チップ設計水準 0.13μm-90nm、チップ製
造技術 12 インチ 90-65nm、SiP、Flipchip、BGA、CSP、MCM 等の新型実装技術による大規
模生産を達成する。
この目標を達成するために、半導体技術の研究開発を加速、外資利用度を引き上げると
ともに、海外の専門技術員の利用度も引き上げる。また、ソフトウェア産業と半導体産
業を支援する政策として、国家半導体産業発展基金を設立することも検討する。
(2)評価
2005 年の中国の半導体売上高は 702 億元で、中国国内需要の 20%しか供給できていなか
ったが、2010 年には売上 3000 億元、中国国内需要の 30%を国内供給でカバーしようとし
ている。また、設計業、製造業、実装検査業の比率目標 23:29:48 は、海外の平均的比
率 3:4:3 に比べると依然開きがあり、設計、製造分野のさらなる強化が必要である。
中国国内の主力チップ設計製造企業である中星微電子、中芯国際、珠海距力、士蘭微を
重点的に政策支援することも必要。
5 カ年計画では、12 インチ 90nm 生産ライン 5 基以上、8 インチ 0.13-0.11 ミクロン生産
ライン 10 基以上を建設、重点的に BGA、PGA、CSP、MCM、SIP 等実装技術を発展させると
しているが、ここでも製造分野で中芯国際、実装分野で長電科技、通富微電、華天科技
などの大手企業の集中選択的競争力の引き上げが必要である。
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2.電子材料、電子部品産業 5 ヵ年計画
(1)内容
2010 年までに電子材料、電子部品の年間総売上を 2.5 兆元、年間粗利益 6000 億元、年
間輸出額 600 億米ドルを達成する。そのうち、新型電子部品産業の売上 1.8 兆元、世界
市場シェア 30%、中国国内需要の現地供給率 50%とする。また新型ディスプレイ部品産
業の売上 2500 億元、中国国内中高品位ディスプレイ部品需要の現地供給率 50%以上、中
国国内低品位ディスプレイ部品需要の現地供給率 100%達成、電子材料産業の売上 1000
億元、中国国内需要の現地供給立 30%以上としている。
重点分野としては、電子部品ではチップ型部品、プリント配線基板、ハイブリッド半導
体、センサー、敏感部品、グリーン電池、新型半導体分立部品、新型機械部品、光通信
部品、高輝度発光ダイオードとしており、新型ディスプレイ部品では TFT-LCD ディスプ
レイ部品、PDP ディスプレイ部品、OLED 等の次世代ディスプレイ部品及びモジュール、
新型 CRT ディスプレイ部品としており、電子材料では半導体材料、新型ディスプレイ材
料、光電子材料、磁性材料、セラミック材料、銅張積層板材料、グリーン電池材料、実
装材料としている。
(2)評価
2010 年の売上を 2.5 兆元にするには、年平均 24%以上の成長が必要。重点分野として、
チップ型部品、プリント配線基板(主に高密度)、TFT-LCD ディスプレイ部品、OLED ディ
スプレイ部品及びモジュール、半導体材料、新型ディスプレイ材料等を挙げているが、
これは世界のデジタル機器の小型化、軽量化、薄型ニーズに沿ったものといえる。
【電子部品】中国電子部品貿易、PCB、電池、キャパシタ、音声、コネクタが半分以上
中国電子部品産業協会 2008-1-31
中国の電子部品産業の今年 1-9 月の総売上は 5640.6 億元で前年同期比 26.9%増、高い成
長率を持続している。中国の電子部品 14 大品目 66 小品目の輸出入総額は 578.27 億米ド
ルで前年同期 23.65%増、うち輸出総額は 287.57 億米ドルで同 26.82%増、輸入総額は
290.70 億米ドルで同 20.74%増。輸出入金額が最も大きい大品目はプリント配線基板で金
額は 144.36 億米ドルで同 24.47%増、プリント配線基板に次いで輸出入金額が大きかっ
た大品目は金額が大きい順に電池、キャパシタ、音声部品、コネクタで、上位 5 大品目
の輸出入金額は全体の半分以上を占める。
【半導体】半導体ファウンドリ産業、中芯国際の大幅拡張により確実に供給過剰
Digitimes 2008-1-31
世界第 2 の半導体ファウンドリ、聯電(UMC)の胡国強・董事長は 30 日、半導体ファウ
ンドリ産業は確実に供給過剰(Over Supply)状況に入っており、設備投資を減らすことが
最も有効な処方箋であるにも拘らず、中芯国際(SMIC)が深圳に 12 インチ工場を建設
するなど情勢に逆行する行動を取るならば、その責任は自ら負うべきとの見方を示した。
UMC の今年の設備投資は、生産能力は SMIC の 2 倍であるにも関わらず、SMIC を下回る
規模になっている。
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世界 3 大半導体ファウンドリ 2008 年生産能力(8 インチ換算)及び設備投資
四半期生産能力
08 年設備投資
08 年設備投資前年比
TSMC
230 万枚
17-19 億米ドル
20-30%減
UMC
110 万枚
5-7 億米ドル
20-40%減
SMIC
50 万枚
6-7 億米ドル
前年並み
SMIC が従来からの地元政府との合作方式で武漢、成都、深圳に 12 インチを含む大型工
場を建設、同時に市況が低迷している標準型 DRAM の製品を減らしロジック IC の生産を
増やす方針であるのに対し、UMC は大規模投資を要する拡張には保守的で、今年の設備
投資を前年比 20-40%削減する計画で、現在保有している 8 インチ工場の効率改善を優先、
12 インチ工場への投資を極力減らす方針である。
胡国強・董事長は、UMC と台積電(TSMC)など主要ファウンドリの四半期生産能力は 8
インチ換算 490 万枚に達しており、閑散期の需要を大幅に上回っているという。尚、中
国地場系の半導体ファウンドリ、和艦科技(Hejian)
(本社:蘇州)への 15%出資につい
ては、台湾当局の技術移転規制があるため変更は考えておらず継続していく、ただ今後
台湾当局が規制を緩和すれば、自ら中国内地に 8 インチ工場を建設する可能性もあると
している。
【太陽電池】中国 GreenWay、フフホトに中国最大級の太陽電池産業基地を建設
中国電子部品産業協会 2008-1-31
中国地場の太陽電池メーカー、珈偉(Green Way)太陽能控股有限公司と米系シリコン
材料メーカー、晟納吉太陽電池材料有限公司は、中国内蒙古フフホト輸出加工区に太陽
電池材料生産プラントを建設することで合意、契約を調印した。
Green Way は主に太陽電池照明(製品:右写真)を生産する企業、
晟納吉は米 Oregon Materials Technologies が独資でフフホトに
設立した企業で、主に単結晶シリコン、太陽電池及びモジュール
などを生産している。両社は、フフホト輸出加工区に単結晶シリコン製造炉 500 台、単
結晶シリコン切断機 100 台を投入し、年産能力 60MW の太陽能電池、年産能力 120MW の太
陽電池モジュール生産ラインを建設する計画で、年間売上 20 億元を見込んでいる。
珈偉太陽能:www.gwsolar.com/
【磁性材料】中国太原剛玉、中国最大級のネオジム磁性材料生産基地に成長
中国電子部品産業協会 2008-1-30
中国地場の太原剛玉は、中国最大の磁性材料メーカー、横店集団が筆頭株主となってか
ら、単純なアルミナ生産企業から中国有数のレアアース永磁材料メーカーに躍進、今で
は中国最大級のネオジム磁性材料メーカーに成長し、磁性材料の
年産規模は 4500 トンに上っている。ネオジム製品は主に子会社
の浙江英洛華磁業有限公司、山西英洛華磁業有限公司が生産販
売しているが、浙江英洛華は 3 基の生産ラインを持ち、年産能
力はそれぞれ 1500 トン、800 トン、700 トン、計 3000 トン、山
9
2008 年 2 月号
西英洛華は 1 基の生産ラインを持ち、年産能力は 1500 トン。
ここ数年、中国の磁性材料産業は、世界の成長率の 3 倍に相当する年率 20%以上で成長
しており、同社の製品粗利率は 20%以上を達成している。ネオジム磁性材料は、磁力の
強さからパソコン、自動車、医療設備などに幅広く利用されている。
太原剛玉:www.twin-tower.com/
【自動車】米GM、中国は重要な調達基地だが、インド、ベトナムはより競争力ある
美国汽車新聞中国 2008 年 1 月 30 日
米GMは、インド、ベトナムが生産基地として競争力を高める中、中国での部材調達を
減らし、インド、ベトナムでの調達を増やす方向で、これまでの「中国は廉価な部材を
生産するのに最もふさわしい場所」との見方を変え、調達先をインド、ベトナムに分散
する。
GMアジア太平洋地区総裁の Nick Reilly 氏は、GMは今後中国からの調達を従前の計
画比削減することになる、中国はGMのグローバルネットワークにとって重要なホイー
ルや電子製品の調達基地になっているが、中国で調達しているその他の部品は金属鋳造
鍛造品や樹脂成形品などのローテク製品が多いという。
GMは、2004 年に中国での部材調達額を 2009 年に 100 億米ドルに拡大、2005~2010 年
の中国での部材調達金額の年率増加率を 25%とする計画を発表していたが、中国の労働
コストが上昇していることに加え運輸物流コスト等も同様に上昇し続けており、中国で
の調達コストの上昇は予想を超えているとして計画を下方修正する方針を固めた。
Nick Reilly 氏は、ベトナムのローテク部材の生産コストは、中国の 2 分の 1 であるほ
か、労働者の質も中国に比して遜色ない、中国の自動車部品産業は今後従来型のローテ
ク製品からよりハイテクの製品へのシフトが必要としている。
GMは昨年 10 月に、上海に 2.5 億米ドルを投じて独資で新型燃料研究開発センター建
設を発表しており、2009 年 5 月には 1500 名のエンジニアが同センターで働くことにな
っている。そのうちの一部エンジニアがGMのグローバル部材調達チームに配属される
ことになっており、中国地場ティア 2 サプライヤーとの部材の共同開発を行うほか、海
外のGM工場向けに輸出される部材の品質検査も行う計画。GMのグローバル調達チー
ムは、中国現地でティア 2 サプライヤーを探すこと、価格交渉を行いティア 1 サプライ
ヤーに繋げる業務を担当している。現在、GMのグローバル調達オフィスは上海に設置
されている。
【自動車】一汽四環、資産注入と企業買収で業容急拡大 保険事業にも参入
金融界 2008 年 1 月 30 日
中国第一汽車傘下の自動車部品メーカー、一汽四環(本社:長春)は、中国国内の重要
な自動車部品生産基地であり、第一汽車集団傘下の上場部品メーカー3
社のうちの 1 社でもある。近年、一汽四環は、第一汽車集団内の資産
入れ替えを通じて、第一汽車集団の車輪ホイール(右写真)、ボディ生
産部門などの優良資産を注入、大型商用特種、プレス品、車輪ホイール
10
2008 年 2 月号
の 3 分野では中国国内をリードしている。同時に一汽四環は、長春ジョンソンコントロ
ール自動車内装系統有限公司、天津英泰自動車内装有限公司などを買収することを通じ
て、自動車部品の売上を拡大、市場でのシェアも拡大させている。同社の 07 年 7-9 月の
純利益は前年同期比 293.83%増の 4156 万元に達している。同社の 2006 年度の純利益は
1324 万元。
また、一汽四環は、一汽財務有限公司、一汽セダン車股份有限公司、天津夏利一汽股份
有限公司、吉林億安保険股份有限公司が 20%ずつ出資し、北京に自動車保険会社を設立
した。中国の自動車保険市場は自動車市場の急成長とともに現在急成長しており、大き
なビジネスチャンスを秘めている。
一汽四環:www.fawsh.com.cn/
246 号 2 月 6 日
【自動車】上海、江蘇、浙江の昨年の自動車登録数 106 万台 北京は 32 万台
2008/02/03 中国工業報-汽車周報
地域別自動車登録数は、各省、直轄市、自治区それぞれの自動車保有量の純増、自動車
の購買力を表す数字であり、自動車業界が非常に関心を持っている数字といわれる。同
登録を所轄する中国公安省が発表した中国 31 省・直轄市・自治区の昨年の狭義の乗用車
登録数(含むセダン、SUV、MPV、除くクロスオーバー、以下同じ)は、全国総数が 426.6783
万台、登録数が 15 万台を超えた省、直轄市は降順で、1.広東省 45.1580 万台、2.浙江省
39.2141 万台、3.江蘇省 39.1401 万台、4.山東省 37.9847 万台、5.北京市 32.7043 万台、
6.河北省 22.1516 万台、7.四川省 20.1192 万台、8.河南省 17.7531 万台、9.上海市 16.0731
万台、10.遼寧省 15.5586 万台だった。
以上 10 省・直轄市の乗用車登録数は 285.8568 万台に上り、中国全国の乗用車登録総数
の 67%を占め、四川省、河南省が中西部の省であるのを除けば、残り 8 省・直轄市はい
ずれも経済が比較的発達した沿海部の地区が占めた。この状況から、GDP 及び 1 人当た
りの GDP の高低が自動車消費力を左右していることがうかがえる。
大型連休前に登録が集中
また、年間通じての月別登録数は、1 月 44.5955 万台、2 月 28.2947 万台、3 月 34.0398
万台、4 月 39.8169 万台、5 月 29.7058 万台、6 月 32.2424 万台、7 月 34.9999 万台、8
月 35.7449 万台、9 月 39.2458 万台、10 月 32.7419 万台、11 月 37.9570 万台、12 月 37.2937
万台で、1 月当たりの平均登録数は 35.5565 万台となっている。旧正月前、メーデー(労
働節)、建国記念日(国慶節)の大型連休前に当たる 1 月、4 月、9 月に登録数が集中し
ており、それぞれの登録数は 44.5955 万台、39.8169 万台、39.2458 万台となっている。
中国政府は今年、大型連休の日程を変更、従来あったメーデー(労働節)の連休を取り
やめていることに加え、現下の記録的大雪の影響を考えると、今年は例年見られる 1 月
及び 4 月の売上の山はなくなることが予想される。
4 直轄市では北京が断トツ首位
北京、上海、天津、重慶 4 直轄市の昨年の乗用車登録数は、北京が 32.7043 万台、上海
16.0731 万台、天津 11.6345 万台、重慶 5.8742 万台で、内陸部の重慶の乗用車登録数は、
11
2008 年 2 月号
人口は北京よりも多いにも拘らず、北京の 5 分の 1 以下と極めて低水準にあることが分
かり、内陸部の所得の低さを反映した結果といえる。また、上海は、経済発展水準及び
1 人当たりの所得は北京に比して高いが、乗用車の登録数が北京の半分程度にとどまっ
ている。これは主に上海の道路整備が北京に比べ遅れていること、マイカーのライセン
スの競売費用が全国で最も高いことなどが影響していると見られている。
登録数が急増している都市は東莞、寧波、温州
また、4 直轄市以外で昨年の乗用車登録数が多かった都市は成都、杭州でそれぞれの登
録数は 12.0149 万台、9.1291 万台だった。登録数が急速に伸張している都市は、東莞市、
寧波市、温州市で、それぞれの登録数は 7.9606 万台、7.1908 万台、5.2433 万台だった。
【自動車】欧州 Georg Fischer、昆山に工場 上海 VW、上海 GM 向けシャーシ部品
蘇州日報 2008 年 1 月 31 日
スイスに本社を構える欧州自動車部品大手のジョージ·フィッシャー(Georg Fischer)グ
ループは、昆山開発区精密機械産業園にジョージ·フィッシャー汽車産品(昆山)有限
公司を設立、主にシャーシ部品、エンジン部品を上海VW、上海GM向けに供給し始め
た。第 1 期登録資本は 1220 万ユーロ。
同社は 1993 年に中国で同社初の合弁企業を設立し点火装置の生産を
始めてから、既に中国国内に 14 の関連会社を設立している。
ジョージフィッシャー:www.georgfischer.com/
【自動車】中国信義集団、米デルファイの中国における重要パートナー評価を取得
慧聡網 2008 年 2 月 1 日
中国地場の大手自動車ブレーキパッドメーカーである信義集団(ディ
スクブレーキパッド製品:右写真)は、米デルファイの数日にわたる
品質審査を通じて、中国における重要パートナーの評価を取得、今後米
デルファイから大規模な受注を取得できる可能性が膨らんできた。
米デルファイの品質審査は、1 月 23 日の信義集団本社、研究所、技術部、品質保証部の
視察、1 月 24 日の審査チームによるディスク及びドラムブレーキ用パッド生産ラインに
対する MCA 審査、1 月 25 日の審査チームによる R&D センター及び関連生産ラインの視察
の順で行われ、この審査を通じてデルファイは信義集団の独自開発能力に高い格付けを
付与、パートナー関係を強化する意向を信義集団側に伝えたという。
信義集団:www.xinyiauto.com/
【自動車】中国信義集団、独ボッシュの中国におけるブレーキパッドを一手生産
慧聡網 2008 年 2 月 1 日
中国地場の大手自動車ブレーキパッドメーカー、信義集団は、独ボッシュ蘇州工場の比
亜迪(BYD)、吉利(GEELY)向け部品供給のブレーキパッド部分を受注したのに続き、
2008 年 1 月 30 日にフランスで開催されたボッシュグローバルブレーキ調達会議ではボ
ッシュの中国におけるブレーキパッド生産を一手引き受ける重点サプライヤーに指定
12
2008 年 2 月号
された。
ボッシュ蘇州は 2007 年に信義集団の生産ラインを現地で視察、品質審査を実施した上
で信義集団を中国におけるブレーキパッド生産のメインコントラクターにすることを
決めたという。ボッシュ蘇州は、2015 年までに中国の自動車部品市場でシェアの大幅拡
大を狙っており、信義集団はこの好機を捉えて積極的にボッシュに売り込みを図ってい
た。
信義集団は、2010 年にブレーキパッドの年産能力を 5000 万セット、ブレーキ装置の年
産能力を 1500 万セット、売上 55 億元達成の長期目標をかかげ、摩擦材料の開発能力を
強化している。
【自動車】米デュポン、常熟の自動車産業等向け四フッ化エチレン樹脂工場稼動
慧聡網 2008 年 2 月 1 日
米デュポンが江蘇省常熟市に建設した四フッ化エチレン樹脂(PTFE)生産工場が操業を
開始した。主にアジア地区の自動車、衣料品、建築、航空、化学品産業及び家庭用・業
務 用 調 理 器 具 産 業 向 け に PTFE レ ジ ン を 供 給 す る 。 常 熟 工 場 の 生 産 設 備 は 、
DuPont(TM)Echelon(TM)技術を導入。
【自動車】トヨタ自動織機、台湾六和機械と合弁で昆山にプレス品工場を建設
衝圧模具汽車網 2008 年 2 月 1 日
日本のトヨタ自動織機は、台湾六和機械と合弁で昆山に自動車プレス品生産工場を建設
する。2008 年の売上 7 億円を見込む。同合弁工場の前身は、2003 年 6 月に台湾六和機
械が昆山に独資で設立した六和衝圧模具工業有限公司。同合弁会社の出資比率は、六和
機械 65%、トヨタ自動織機 35%。
【自動車】トヨタ、54 億ペソを追加投資しフィリピン部品工場を大幅に拡張
中国商務省駐フィリピン経商処 2008 年 2 月 2 日
フィリピントヨタ自動車傘下のフィリピントヨタ部品は、54 億ペソ(約 1.3 億米ドル)
を追加投資し工場を大幅に拡張する。拡張後の工場は今年 8 月に稼働、年産能力は従前
の 18 万台から 33 万台に拡大する。フィリピン工場はトヨタにとって海外で 4 つ目の R
型変速機工場で、部品は主にアジア向けに供給を行っている。
【車載電子】ノキア、雇用確保のため自動車アクセサリー事業会社の売却を交渉
IT 中文網 2008 年 2 月 3 日
ドイツでの従業員解雇でドイツ社会から強い批判を受けているノキアは、従業員の雇用
を確保するため、閉鎖を予定していた傘下の自動車アクセサリー事業会社を元同事業会
社幹部に売却する方向で同幹部と交渉中であることを明らかにした。ノキアは、合意で
きれば、今年上半期にも取引が完了するとしている。
ノキアは先月中旬にルーマニアへの移転に伴いドイツボーフム(Bochum)の携帯電話工
場の閉鎖と 2300 人の解雇を発表したが、メルケル首相を含むドイツ社会から激しい反発
13
2008 年 2 月号
を受け、一部民衆はノキアの人員削減を阻止する社会運動を展開していた。ノキアの株
価はドイツでの工場閉鎖難航を材料に 3%以上下げていた。
ノキアは、携帯電話の生産をハンガリー、ルーマニア、中国、インドといった低コスト
国に集中し先進国での生産は原則行わない方針を打ち出しており、ドイツ工場の閉鎖が
完了すれば、先進国工場は本国フィンランドのサロ工場のみとなる。
ノキアはまた、1.5 億米ドルでノルウェーのソフトウェア会社 Trolltech を買収するこ
とも発表している。
【携帯電話】米モトローラ、携帯電話事業売却を模索 台湾 OEM メーカーには打撃
2008-2-4 中華液晶網
世界第 3 位の携帯電話ブランドメーカー、米モトローラが 1 月 31 日、販売不調から携
帯電話事業の分割若しくは売却を模索していることを認めた。モトローラにとって携帯
電話事業は売上の半分以上を占める主力事業であるが、ヒット製品 Razr に代わる新機種
の開発が進まず、2007 年 10-12 月には携帯電話の出荷台数が前年同期比 38%減となり、
携帯電話事業の赤字額が 3.88 億米ドルに拡大していた。また、モトローラの世界市場
シェアは 12%にまで低下、三星電子に抜かれ、世界シェア順位も第 3 位に落ちていた。
モトローラは、台湾の携帯電話 OEM メーカー群にとって最も重要なユーザーであり、モ
トローラが 2005 年に台湾 OEM メーカーに発注した完成品アッセンブリおよび部品生産
委託額は 20 億米ドル以上に達している。モトローラの主要 OEM パートナーには、世界最
大の EMS 企業である鴻海(フォックスコン)
、世界第 2 位の PCB メーカーである欣興(ユ
ニミクロン)、台湾有数の携帯電話 PCB メーカーである華通(コンペック)、台湾有数の
携帯電話 OEM メーカーである華宝(コンパル)のほか、コネクターの正崴(フォックス
リンク)、パワーサプライの光宝閎睴(ライトン)、マイクロフォンの美律(メリー)、
金型の及成(チーチョン)、タッチパネルの勝華(ウィンテック)
、レンズの大立光電(ラ
ーガン)等が含まれている。そのうち、モトローラからの受注数量が売上全体の半分以
上を占めるメーカーは、華通(コンペック)
、華宝(コンパル)
、及成(チーチョン)で、
これらの企業の業績はモトローラの販売低迷の影響を直接的に受けて大幅に悪化してい
る。
台湾のこれら OEM メーカーは、ノキア、三星がモトローラを買収する可能性は大きくな
い、逆にシェア第 4 位と第 5 位にあるソニーエリクソン、LG にとっては買収メリットは
大きいと見ている。ただ、台湾 OEM メーカーは、嘗て中国内地の聯想(レノボ)が IBM
パソコン部門を買収したように、中国内地の大手携帯電話メーカー、中興通信(ZTE)
や華為技術(ファーウエイ)が中央政府の支援のもと、モトローラの携帯電話部門買収
に乗り出すことを最も懸念しているという。モトローラ携帯電話部門の経営が中国内地
企業に支配されれば、台湾 OEM メーカーの受注構造に甚大な影響が出るとして警戒を強
めている。
美律(メリー):www.merry.com.tw/
及成(チーチョン):www.chicheng.com.tw/
大立光電(ラーガン):www.largan.com.tw/
14
2008 年 2 月号
【携帯電話】2008 年の世界携帯電話出荷台数、12 億台を突破する見通し
2008-2-1 PCBCITY
英市場調査機関 Strategy Analytics の最新報告によると、2007 年 10-12 月の世界の携
帯電話出荷台数は 3.32 億台で 2006 年同期比 13%増、うちノキア(Nokia)の世界市場シェ
アが 40%に達した。また Strategy Analytics は、2008 年の世界の携帯電話出荷台数は前
年比 10%増の 12.4 億台に達すると予測しており、主にアフリカ市場が新たな成長点に
なると予想している。一方、飽和状態にある欧米市場は 2008 年も低迷が続くとしている。
昨年の世界の 5 大ブランドメーカーの出荷台数は、ノキア 4.371 億台、三星 1.612 億台、
モトローラ 1.59 億台、Sony Ericsson が 1.034 億台、LG が 0.8050 億台、その他ブラン
ドメーカーの出荷台数総数は 1.843 億台だった。携帯電話ブランドメーカーの昨年の平
均販売価格は低下傾向が続いており、ノキアは厳格なコスト抑制により漸く粗利益率
24%を維持した。iPhone で一世を風靡したアップルについては、昨年 10-12 月の出荷台
数が 230 万台にとどまり、昨年の世界シェアも 0.6%にとどまったとして年間を通しては
満足できない内容としている。サブプライム問題による景気減速感から高額消費を控え
る動きが広がっており、アップルの iPhone の割高感が徐々に販売に影響している。また、
モトローラについては、昨年の出荷台数が前年比 4 割近く減少したことからもうかがえ
るように製品の魅力が急速に薄れており、危機的状況にあるとしている。Sony Ericsson
の成長率、出荷台数についても、成長率が 2006 年の 64%から 18%にダウンしており、
決して満足できる内容ではないとしている。特に Walkman シリーズが成長のボトルネッ
クになっている。一方、三星、LG については、売上を引き続き急速に伸ばしており、2008
年についても欧米系メーカーを凌ぐ成長率を達成すると予測している。
【携帯電話】華宝通信、今年の携帯電話出荷 6000 万台予想 大雪の影響なし
2008-2-1 PCBCITY
台湾仁宝集団の華宝通信(コンパル・コミュニケーション)は、中国内地の大雪の影響
は今のところ出ておらず、今年の携帯電話出荷台数は前年比 20-25%増の 6000 万台に達
すると予測。最大ユーザーであるモトローラ向け出荷の売上全体に占める比率は昨年の
90%から今年は 70%前後に低下するため、モトローラの影響は昨年に比べ限定的としてい
る。
一方、中国の新労働契約法施行の影響については、人件費が前年比 20-30%増となるとし
ている。サブプライム問題による世界経済の減速については、現場の状況はそれほど悲
観的なものではない、ユーザーが発注をキャンセルする状況は起きていない、逆に液晶
パネル分野のユーザーは発注量を増やしているとして、市場の過剰な反応、心理的要因
によるところが大きいとしている。
【PCB】米アップル、iPod、iPhone、iMac 出荷量削減 南亜 PCB の売上 20%減
2008-1-31 PCBCITY
米アップルが iPod、iPhone、iMAC 出荷量削減に伴い台湾大手 PCB メーカー、南亜電路
15
2008 年 2 月号
板への発注量を削減したこと、及びソニーが Play Station 3 の従来型 PCB 発注を予想
以上に削減したことにより、南亜電路板の今年 1-3 月の売上が昨年 10-12 月比 15-20%
減少する見込みで、当初の 5-10%減の予想を大幅に超える見通しになった。
同社は、今年は欧米経済の減速が予想されるものの、北京オリンピックに伴う特需に期
待できるとして、影響は限定的と見ている。
【PCB】台湾 PCB メーカー、中国内地 PCB 生産のマジョリティを占める見通し
中国電子部品産業協会 2008-2-1
中国華南 PCB 連合会の頼国恩・会長は、急速に台頭する台湾 PCB メーカーの中国内地移
転及び中国内地拠点の拡張により台湾 PCB メーカーの中国内地での生産額が中国内地の
PCB 生産額全体の 40%以上を占めるまでになっている、そして今後 2-3 年でその比率がさ
らに拡大し 50%を超える見通しであることを明らかにした。
中国は昨年、日本を抜いてシェア 25%の世界最大の PCB 生産国となっているとともに、
中国の昨年の PCB 産業の生産額は前年比 17.9%増の依然高い成長率を達成している。
【PCB】中国景旺集団、広東省河源龍川の PCB 工場が完成、稼働
中国電子部品産業協会 2008-2-1
香港系の PCB メーカー、景旺企業集団(ニッケル鍍金製品:右写真)
の広東省河源龍川工場が大坪山宝通工業園で竣工、稼働した。景旺企
業集団龍川工場 1 期の月産能力は 13 万平米、年間売上 10 億元を見込
んでいる。
龍川工場は、景旺企業集団の 4 つ目の工場で且つ同社にとって最大の生産拠点となる。
景旺企業集団:www.kinwong.com/
【PCB】宇環科技、今年のニッチ型フレキ PCB の売上が倍増 新規顧客が急増
2008-2-1 PCBCITY
台湾の PCB メーカー、宇環科技(YeuHwan)は、数年掛かりで醸成
してきたニッチ型フレキ基板事業が漸く今年収穫期に入り、南亜、
金像、華通、佳総などの新規ユーザーを次々に獲得できているとい
う。同社は、今年のフレキ基板の売上が昨年の 2 倍を超える 8-9 億
台湾ドルを見込んでいる。
宇環科技:www.yeuhwan.com.tw/
【PCB】汕頭超声、第 2 工場の高速生産ラインを稼働 価格は通常基板の 2 倍
2008-2-2 PCB 中国網
中国地場のプリント基板メーカー、汕頭超声印制板は、第 2 工場
のエクスプレス事業の高速生産ラインを稼働、顧客のニーズに合
わせて最速、最短の生産サービスを開始した。単価は通常製品の 2
倍以上だが、通常製品の 2 分の 1 近い納期でサービスを行うとしている。
16
2008 年 2 月号
【精密計器】正業電子、東莞市 PCB 精密検査技術研究開発センターを開設
2008-2-2 PCB 中国網
中国東莞市のプリント基板検査装置メーカー、正業電子(製品:右写
真)は 1 月 15 日、東莞市科技局の認定を取得し、正式に国家級の東莞
市精密検査装置技術研究開発センターを開設した。
正業電子:www.zhengyee.com/
【原材料】金バンブメーカー、金高騰で相次いでユーザーと価格転嫁交渉を開始
Digitimes2008-2-4
金価格がここ 1 年で 2 倍近く高騰したことにより、大量の金を消費する金バンブの生産
コストが急上昇しており、世界最大の金バンブメーカーである台湾の頎邦科技
(Chipbond)は海外ユーザーに価格転嫁を要請する交渉を
始めた。台湾の飛信半導体も同様の価格転嫁をユーザー
と交渉し始めており、今年下半期の需要期には新価格で取
引を開始できる見通しという。
頎邦科技:www.chipbond.com.tw/
飛信半導体:www.ist.com.tw/
247 号 2 月 8 日
【携帯電話】モトローラ、レノボの携帯電話市場からの撤退、ノキアの寡占を懸念
中国経済網 2008-02-05
米モトローラが携帯電話事業の分社化若しくは売却を模索、中国レノボ(聯想)が携帯
電話事業の売却を発表したことから、市場では同 2 社が実際に携帯電話市場から撤退す
れば、世界の携帯電話市場はノキアの一人勝ち状態がさらに進展することが懸念される
と見ている。
モトローラは 1 月 31 日、赤字状態から脱却できない携帯電話事業部を本体から切り離
すことを現在模索していることを明らかにした。モトローラの携帯電話事業は昨年
10-12 月に 3.88 億米ドルの営業損失を計上、売上は前年同期比 38%減の 48 億米ドルに低
迷、市場シェアも 2006 年の 23%から 13%に急落となっており、同社の経営は改善方向に
向かっているというよりも逆にさらに悪化しているように見られる。
モトローラの携帯電話事業からの撤退を仄めかす発表に続いて、中国地場最大のパソコ
ンメーカー、レノボが、携帯電話事業を 1 億米ドルの価格で Jade Ahead、小象創投、Ample
Growth 鴻長企業、Super Pioneer の投資会社 4 社連合に売却することを発表。レノボの
携帯電話事業は、昨年 4-6 月の販売台数が前年同期比 17%減、同期の売上は 1.22 億米ド
ルで、レノボ集団の総売上に占める比率は 3%に低下、昨年 7-9 月の携帯電話販売台数は
同 31%減、売上は 1.08 億米ドルに低迷、レノボ集団の総売上に占めるウェイトも 2%に
低下していた。同社の中国国内市場占有率も 2006 年の 10%前後から昨年 7-9 月の 6.1%
まで低下している。
17
2008 年 2 月号
これに対し、ノキアの昨年 10-12 月の世界携帯電話市場シェアは初めて 40%を突破、昨
年 10-12 月の純利益は 26 億米ドルで前年同期比 44%増となっている。
【携帯電話】比亜迪、1.64 億元投じ韓国携帯電話部品メーカーハンガリー工場買収
2008-2-4 京華時報
中国のリチウム電池 及び電子部品メーカーで自動車の生産も行っている比亜迪電子
(BYD エレクトロニック)は、子会社のハンガリー比亜迪を通じて 1.64 億元を投じて韓
国の携帯電話部品メーカーMirae Industry 社のハンガリー工場を買収した。
買収資産には全ての固定資産、在庫資産を含むが、従業員については引き継がない契約
となっており、従業員は大幅に削減される可能性が指摘されている。Mirae 社ハンガリ
ー工場の最終評価額は 3139 万元であるが、比亜迪が Mirea 社ハンガリー工場の全債務
を引き継ぐ契約となっていることから、最終買収価額は 1.64 億元とされている。また、
比亜迪は、買収完了後は Mirae 社と締結していた携帯電話設計特許使用契約を解約する
ため、今後はロイヤルティを支払う必要がなくなるとしている。比亜迪はこの買収を通
じてハンガリー市場への進出も狙う。
Mirae Industry:www.miraein.com/
【携帯電話】京セラ、持分無償譲渡、債権放棄で中国から早期撤退を実行
2008-2-4 21IC
NEC の中国携帯電話市場撤退により中国市場で唯一の日系携帯電話メーカーとなってい
た京セラが 2 月初めに中国携帯電話市場からの撤退を発表した。これにより、中国の日
系携帯電話メーカーが全て中国市場から撤退したことになる。
京セラは、今年 3 月末に合弁パートナーである中国振華科技(本社:貴州省貴陽市)と
の合弁契約を解消、合弁企業に対する持分を無償で振華科技及び香港企業に譲渡すると
ともに、約 5760 万元の債権も放棄するとしており、交渉を一切必要としない最短の方法
で中国市場からの撤退を実行する。
京セラは、世界最大の CDMA 携帯電話メーカーの 1 つで、2001 年に 3 億元余りを投じて
中国振華科技との合弁で京セラ振華通信設備を設立、CDMA 携帯電話の生産を開始した。
同合弁企業の CDMA 端末機は、一度は中国の大手通信キャリア・聯通が採用するなど一
世を風靡したこともあったが、業界内競争が激烈化する中、京セラを始めとする複数の
日系携帯電話メーカーが販売代理店との関係などの中国特有の商習慣に対する反発など
から 2 年前から松下、ソニー、三菱、東芝、NEC が相次いで撤退を発表、京セラ振華が
唯一中国の 2.5G 携帯電話市場で孤軍奮闘していた。
その京セラが、先日三洋の携帯電話事業の買収を発表し世界第 6 位の携帯電話メーカー
となったこのときに、中国市場からの撤退を決断したことは業界では非常に突然で意外
と受けとめられている。京セラは今後買収した三洋の事業ネットワークを通じて経営資
源を北米市場に集中する計画で、中国市場からの撤退は極力速やかに完了したいとして
いる。
京セラ振華の孫有安・副総経理は、総経理は京セラの山口直洋氏が担当しているものの、
18
2008 年 2 月号
中国国内業務の殆どに責任を持ち中国最大の CDMA 携帯電話ブランドを目指してきただ
けに、今回の合弁解消は非常に残念としているが、京セラの中国での携帯電話事業は既
に従業員が 200-300 人となるまで縮小していたため、ある意味やむを得ない結果として
いる。
京セラが中国市場で突破できなかった最大の壁は、撤退を余儀なくされた全ての日系携
帯電話メーカーが同じようにぶつかった課題であり、その最大のものは中国市場の脈・
鼓動を敏感に感じ取れなかったことにあると見られている。中国の産業アナリストは、
日系携帯電話メーカーが中国市場に浸透できなかった最大の問題は、本社への厳格な報
告制度とそれに起因する市場の動きに対する鈍さと指摘している。
振華科技:www.czst.com.cn/
【携帯電話】2009 年までにアフリカの 3G 携帯電話需要、1.5 倍に拡大
2008-2-1 PCBCITY
市場調査機関 Frost & Sullivan の最新研究報告は、アフリカの 3G 携帯電話需要が 2009
年までに 2007 年の 1.5 倍に拡大すると予測。同機関は、アフリカという地域の特性を考
えると、携帯電話を通じてインターネットに接続する方法がラストワンマイルを克服す
る最善の方策としている。
【パソコン】インテル、インドに 10 億米ドル投じ UMPC 普及推進 華碩が全面支援
Digitimes 2008-2-5
米インテル(Intel)は今後 3 年間で 10 億米ドルをインドに投じてインド政府及びハード
メーカーと協力し、ウルトラモバイルパソコン(UMPC、右写真)とブロードバンドをイン
ドで普及させる活動を推進する計画。
この計画には、事業パートナーとして台湾の華碩、インド地
場の PC メーカーである HCL 社、LG 電子傘下の米 Zenith 社、
インド地場のソフトウェア会社 Wipro 社などが参画する。
インテルは、2007 年 9 月に開催された Intel Developer Forum
(IDF)の中で、世界で UMPC 市場を拡大させるかについても
言及、仁宝(Compal)
、華碩(Asus)、英業達(Inventec)
、広達(Quanta)
、佳斯達(Qisda)
、
宏達(HTC)などの台湾のパソコン OEM メーカー、ワイヤレス技術ソリューションプロ
バイダーElektrobit 社と共同で Mobile Internet Device Innovation Alliance(MIDIA)
を発足させ、各社が協力して UMPC 製品を世界に普及させていくことを確認している。
UMPC 製品の普及を最も積極的に推進している華碩は、UMPC は今後世界のパソコンマーケ
ットで大きな波となると予想している。
インテル Technology India 幹部の John McClure 氏は、インドでのビジネス経験から鑑
みて、インドの消費者は初めてパソコンを購入する際、薄型、軽量、バッテリの長時間
持続などの携帯利便性に拘る特性があることから UMPC の潜在市場は大きいと期待を示
している。現在、インドのパソコンユーザーは 3500 万人に達しているが、ブロードバン
ドユーザーは僅か 300 万人に過ぎず、少なくともブロードバンドの潜在市場は 3000 万人
19
2008 年 2 月号
以上あると予想される。
Elektrobit:www.elektrobit.com/
【モニター】光宝東莞工場の火災で 15 ラインに影響 冠捷、佳世達、群創に恩恵
Digitimes2008-2-5
台湾の大手液晶モニターOEM メーカー、光宝(ライトン)傘下の源興科技東莞石碣工場
の液晶モニター生産ライン 15 本が 3 日に発生した火災により操業不能となった模様。
源興科技東莞工場には総計 19 本の液晶モニター生産ラインがあり、主にデル(DELL)、
ヒューレットパッカード(HP)、エイサー(宏碁)、レノボ向けに液晶モニターを供給し
ているが、3 日の火災で影響を受けた生産ラインは 15 本に達し、特に HP 向け供給ライ
ンが深刻な影響を受けたと見られている。
一方、源興科技は、東莞工場に液晶モニター生産ラインの他、台湾キスダ(佳斯達)向
けの 2 本の 42 インチ液晶テレビ生産ラインを有しているが、3 日の火災では幸い影響を
受けなかった。
今後注視したいのは、光宝がこの火災の影響で今年の出荷量をどの程度減らすかで、状
況次第では最も影響を受けた HP を始めとするブランドメーカーがリスクヘッジのため、
発注先を変える可能性も出てくる。そう
なれば、大手の競合である冠捷(TPV)、 台湾 5 大液晶モニターメーカー 07 年出荷量
佳世達(Qisda)
、群創(Innolux)、唯冠
(Proview)などが恩恵を受けることが予
想される。
2007 年の世界 の液晶モニター市場規模
は約 1.65 億台に達したが、台湾が世界最
大の液晶モニターOEM 地区となっており、
冠捷、群創、佳世達、光宝、唯冠が台湾
の 5 大液晶モニターOEM メーカーとされ
ている。ブランドメーカーは、世界の液晶モニター市場は飽和状態に近づいており、今
年の同市場は 1.8 億台前後、成長率は 10%程度にとどまると見ている一方、デル、HP
などの大手ブランドはコストダウンを求めて OEM 比率を引き上げ、台湾メーカーへの発
注量を拡大する計画で、台湾の 5 大液晶モニターOEM メーカーの今年の出荷量は世界市
場の成長率を大幅に上回る前年比 30%増の 1.4 億台に達する見通しである。うち、光宝
の今年の出荷量は 2000 万台を見込んでいる。
【PCB】健鼎の今年の出荷量 30%伸張予想 TFT-LCD、NB、Mobile 三本柱
2008-2-2 PCBTN
世界最大の液晶パネル用プリント基板メーカー、世界第 3 位のノートパソコン用プリン
ト基板メーカー、健鼎科技(Tripod)の昨年のノートパソコン用基板の出荷量は 1000
万枚に達し、世界市場占有率は約 10%に達したが、市場は同社の今年の出荷量は 1200 万
枚以上に拡大し、市場占有率は 12%に達する見通しと予測している。ノートパソコン用
20
2008 年 2 月号
基板のほか、健鼎科技は今年積極的に中国内地携帯電話市場を開拓する計画で、今年は
液晶パネル用基板、ノートパソコン用基板、携帯電話用基板を 3 本柱に出荷量の前年比
3 割増を見込んでいる。
【PCB】巨橡科技、原材料価格高騰で価格転嫁交渉開始 今年は黒字転換狙う
2008-2-2 PCBTN
台湾の PCB 及び IC 基板穴あけ用下敷きパッドメーカー、巨橡科技は、原材料コストが
上昇し昨年の業績が赤字に転落したことから、販売価格への転嫁交渉を開始、今年の黒
字転換を目指す。
【電子全般】中国の電子情報産業設備投資伸び率、工業全体平均を 10p 下回る
中国電子部品産業協会 2008-2-3
中国情報産業省が昨天発表した「2007 年中国電子情報産業経済運行状況」によると、2007
年の中国の電子情報産業の規模拡張テンポが顕著に減速、産業全体の純利益、投資の伸
張率が初めて中国の工業全体の平均を下回った。中でも投資の伸張率は中国の工業全体
平均を 10 ポイントも下回り、今年の生産の大幅増は見込めない情勢となっている。
中国情報産業省経済運行司の高素梅・副司長は、2007 年の中国の電子情報産業の総売上
は 5.6 兆元に達し 2002 年の 3.3 倍に相当、総粗利益は 1.3 兆元に達し 2002 年の 4.4 倍
に相当、総純利益は 2100 億元に達し 2002 年の 3.3 倍に相当する、また 2007 年の中国の
電子情報製品の輸出額は 4500 億米ドルで 2002 年の 4.9 倍、中国全体の輸出総额の 37.6%、
電子製造業総売上の 66%を占めた、2007 年末現在中国の電子情報産業企業数は 2 万 6739
社あり、電子情報産業の粗利益は中国全体の GDP の 5.53%を占め、2002 年の同 2.47%に
比べ 3.06 ポイント拡大した、中国の電子情報産業の主要製品のうち、携帯電話、ノート
パソコン、カラーテレビ、デジタルカメラなど数十種類の製品の生産量が世界第 1 位で
あることを明らかにしている。
また、情報産業省経運司の何海林・処長は、外資系企業の投資に大幅な減速が見られる、
2007 年上半期の外資系企業の投資が前年比減に転じ、下半期になって漸く前年を上回っ
たものの、上半期の低迷が響き通年の伸び率も 7%にとどまった、ベトナム、フィリピン
などの周辺国への分散投資が拡大したことが影響しているとしている。
【自動車】米キャタピラー無錫発動機工業園の建設開始 登録資本 9 千万米ドル
2008-02-03 中国卡車網
米キャタピラーが無錫新区で正式に発動機工業園の建設を開始した。キャタピラーは世
界最大の建機メーカーであり、世界有数のディーゼルエンジン、LPG エンジン及び工業
用ガスタービンメーカーでもある。キャタピラーの無錫発動機工業園は、数年前の無錫
工場建設に次ぐ登録資本 9000 万米ドルの大型プロジェクトで、主に環境対応型の中小型
ディーゼルエンジン及びその部品の生産を行う。プロジェクトの全てが完成すれば、各
種発動機の年産量は 10 万台を超える見込み。
米キャタピラーの 2007 年 10-12 月の世界売上は 121 億米ドルで前年同期比 10%増とな
21
2008 年 2 月号
ったものの、北米市場での売上は住宅市場の落ち込みで 11%減だった一方、海外での売
上が同 31%増と好調だった。特にアジア市場(除く日本)における売上は同 36%増、中
でも中国市場の売上が急伸していることから、同社は中国での生産能力を拡大する方針
を打ち出している。
248 号 2 月 13 日
【自動車】中国自動車部品産業で進む裾野の広がり及び異業種大手企業の参入
2008 年 2 月 10 日 蓋世汽車網
ここ数年、中国の自動車部品産業に裾野の広がり、裾野の厚みの形成などの以下の 5 つ
の趨勢が見られ、産業の再編統合が進んでいるものの、産業の高度化は主に外資に依存
しており、中国政府は、地場の部品産業の高度化を早急に進めるため、宝鋼、聯想など
の異業種の大型企業に自動車部品産業への参入を促している。
1.裾野の広がり、厚みの形成
中国の自動車部品産業に徐々にではあるが、裾野の広がり、厚みが形成されつつあり、
東北、北京・天津、華中、西南、長江デルタ、珠江デルタそれぞれに自動車部品産業地
帯が形成されている。中でも上海、浙江の両地区の部品企業の生産性は相対的に高い。
自動車部品産業に広がり、厚みが出来ることで、分業の細分化、専門化が進むとともに、
技術改善のスピードも加速、物流の効率化も進んでいる。
2.統合再編が加速
海外の自動車部品工業の経験を学ぶこと、再編統合を加速することが、中国自動車部品
工業の底上げには不可欠で、2006 年以来、中国の自動車部品企業は一汽富奥、東風部品
事業部などの競争力がある部品企業グループが徐々に形成している。また、民営自動車
部品企業も急速に発展しており、万向集団、浙江三花、万豊奥特などの世界でも通用す
る部品メーカーが形成されている。
3.海外での受注能力が向上
米GM社の EPSILON プラットフォーム事業で上海汽車GMに部品を供給しているメーカ
ー13 社が採用され、外資系合弁企業の海外への部品輸出が急速に増えている。中でも上
海小糸のライト、上海 GKN のドライブシャフト、三電 BEHR の空調圧縮機、延鋒ジョン
ソンの座席、中弾のスプリングなどが高い評価を受けている。
4.ハイテク製品の開発力が増強
上海聯合電子有限公司と北京デルファイ万源エンジン管理システム公司がそれぞれボ
ッシュ、デルファイの技術を導入、ガソリンエンジン電子制御燃料噴射システムを開発
したほか、上海自動車制動系統公司はボッシュの技術を導入しセダン用 ABS システム、
石家庄久楽公司錦州合昌公司及び錦州錦恒公司がエアバッグ、東風本田エンジン公司が
自動変速機の開発に成功している。また、東風汽車、上海日野、華北柴油機公司がそれ
ぞれユーロⅢ対応のカミンズ基準、日野 PCⅡ基準、ドゥーツ(Deutz)1015 基準のディ
ーゼルエンジンの開発に成功している。
5.外資の独資投資が旺盛
中国の自動車部品領域で外資に対する出資規制が撤廃されたことから、外資の独資化を
22
2008 年 2 月号
図る動きが加速している。ここ半年でデルファイ、マーレ(MAHLE)
、ボッシュが中国で
10 社を超える新会社を設立しているが、そのうち 90%が独資企業だったことからもその
ことがうかがえる。
デルファイは現在中国国内に 8 つの生産基地及び 1 つの R&D センターを有するが、その
うち昨年末及び今年初めに設立した部品生産企業、技術センターはどちらも独資での設
立となっている。デルファイは今後も独資での R&D センター建設を増やしていく方針。
また、エンジン部品メーカーの独マーレは、中国に設立した全ての合弁企業に対する持
分を 50%以上にしているほか、南京、重慶のエンジン工場を独資化している。つい先日
設立した技術センターも独資での設立となっている。独ボッシュも中国での合弁企業に
対する出資比率拡大のため、中国への投資を大幅に拡大している。ボッシュの 2005~
2007 年の対中国投資は 6.5 億ユーロに上り、同社の 2007 年の中国での売上は 2005 年の
2 倍に拡大している。
問題点と今後の課題
中国の自動車部品産業が抱えている問題点に目を向けると、原材料価格の高騰、2004 年
から続いている完成車の値下げ競争に伴って強まっている完成車メーカーからの値下げ
圧力、海外大手メーカーの資金力・技術力に物を言わせた中国市場への大攻勢などがあ
り、中国地場部品企業の事業環境は厳しい状況にある。また、中国地場メーカーの多く
が労働集約型ビジネスにとどまっていることから、労働生産性が低い状態が続いており、
その水準は米国の 20%、日本の 12%に過ぎないとの調査結果も出ている。
こうした状況を受けて、中国政府は、中国国内の世界的にも有力な大型企業の自動車部
品産業への参入を促し産業水準の底上げを図る取り組みを進めている。世界有数で中国
最大の鉄鋼メーカー、宝鋼集団が自動車部品産業に参入し、車輪、車体、伝動システム、
シャーシシステムを生産する計画を進めており、2010 年までに中国国内自動車部品産業
で 3 位以内を目指すとしている。また、中国最大のパソコンメーカー、聯想(レノボ)
も自動車部品産業に参入することを発表している。
【パソコン】聯想、ThinkPad ノートの生産を台湾メーカーに委託するとの報道否定
2008-02-10 網易科技
中国最大のパソコンメーカー、聯想(レノボ)は、ThinkPad の生産を台湾メーカーに委
託するとの報道を否定した。これまで聯想は ThinkPad ノートパソコンの自社生産を放
棄し中国内地での生産拡大により高い競争力を持つ台湾メーカーに OEM 委託することを
検討していると伝えられていた。
【パソコン】米デルの Q3 売上 9%の伸び達成 中国での売上が前年比 22%増
2007 年 11 月 30 日 Tom 科技
売上は前年同期比 9%増の 156 億米ドル、
米デルが発表した 2007 年 7-9 月業績によると、
営業利益は同 13%増の 8.29 億米ドルと業績の回復をうかがわせる内容となった。昨年 7-9
月に新たに産み出された現金は 10 億米ドルに上り、手元現金、有価証券を合わせた短期
資産総額は 146 億米ドルに達している。
23
2008 年 2 月号
デルの創業者で Chairman 兼 CEO に復帰したマイケル•デル氏は、7-9 月の業績回復から、
同社が新たに打ち出したコンシューマー事業、新興市場事業、ノートパソコン事業、大
手企業事業、中小企業事業の 5 つのコア事業への経営資源の集中が徐々に効果を発揮し
始めたと述べている。また、デルが注力している IT システム簡素化サービスが、今後
ユーザーと投資家にともに新たな価值をもたらし、低価格製品の開発強化によりより多
くの新興国市場の消費者により良い製品を提供できるようになることを強調している。
それとともに、業績の回復は、ノートパソコン事業、法人向け事業の拡張、部品コスト
の抑制を大きく後押ししてくれるものであるとしている。売上収入の増大により、デル
は生産能力の拡大、人員の削減、インフラ設備の構築、コア成長事業への投資に伴う臨
時支出を賄うことが可能となっている。デルは昨年、不採算事業の整理に 5000 万米ド
ル、事業整理に付随した各種調査費用に 2800 万米ドルの支出を計上している。
デルの Vice Chairman 兼 CFO の Don Carty 氏は、昨年 7-9 月にキャッシュフローが大幅
に好転したことから昨年取った選択と集中の措置は間違っていなかったことが証明され
たとしており、今後も引き続き持続的成長戦略、財政の柔軟性、低水準の投資を維持し
ていく方針という。
地域別売上を見ると、中南米を含む北米事業の売上は前年同期比 7%増で、法人向け事業
が引き続きデルの北米事業を支えている。市場調査機関 Forrester の今月初めに実施し
た調査によると、デルは欧米で最大の商用パソコンサプライヤーとされている。中南米
事業のみの売上は昨年同期比 20%以上増と大幅に伸張、特にブラジルでの売上は同 45%
増と急伸している。また、アジア太平洋及び日本地区の昨年 7-9 月の売上は前年同期比
18%増、出荷量は同 20%増と高い伸張率を記録したが、中でもインド、中国の売上はそれ
ぞれ同 47%増、22%増を記録した。欧州、中東、アフリカ地域の売上は同 14%増、出荷量
は同 13%増だった。以上のように、同社の新興市場における売上は急伸しており、同社
売上全体に占める比率も 46%に達している。
製品別に売上を見ると、ノートパソコン製品の売上が同 19%増、出荷量は同 25%増、サー
バー及びストレージ製品の売上は同 8%増、サーバーの出荷量は同 7%増だった。
5 つのコア事業それぞれの状況を見ると、コンシューマー事業では米国の売上が同 6%減
となったものの、中国最大の家電量販店である国美電器の販売網及び米オフィス機器販
売のステイプルズ(Staples)の全米 1400 店舗を含む 1 万店舗近くの提携チェーン店の
展開、音楽配信技術及びサービス会社の ZING システムズの買収を行っており、今後売
上が大きく伸張する可能性がある。
新興市場事業では、中国、ブラジル、インドの総出荷量がそれぞれ前年同期比 26%増、
30%増、42%増、ブラジル、ロシア、インド、中国(BRICs)での売上合計は同 32%増とな
っており、堅調に推移視している。
ノートパソコン事業では、今後 7 年間、ノートパソコン市場はデスクトップパソコンの
6 倍の速度で伸張することが予想されているが、デルは製品価格を引き下げることでそ
の速度をさらに加速することを計画している。
大手企業事業では、PowerEdge サーバーに組み込む Citrix XenServer バーチャル技術に
より企業内の IT システム管理を簡素化するサービスを開始したほか、企業内 IT システ
24
2008 年 2 月号
ム管理技術会社 Silverback 社の買収も行っている。
中小企業事業では、企業内ストレージを統合・簡素化する PowerVault MD3000i 技術を開
発、現在最も急成長している iSCSI ストレージ市場向けサービスを強化するとともに、
iSCSI ストレージ専門会社 EqualLogic 社の買収計画を明らかにしている。
【パソコン】華碩、欧州でも Eee PC 販売好調 部材不足で 1 ヶ月近く販売が不能
網易 2008-02-08
台湾の大手パソコンメーカー、華碩(ASUS)の超低価格ノート型パソコン Eee PC が欧
州でも売上が好調で生産が追いつかない状態に陥っている。
華碩によると、Eee PC の欧州での販売初日の売上が 2 万
台を突破、予想を大幅に上回る売上に在庫切れ状態にな
っており、欧州では現在 Eee PC を購入することができな
い状況という。次回入荷は 3 月末になる見通しで 1 ヶ月
近く欧州での販売が不能となる。
華碩は、3 月に開催される国際情報通信技術見本市(セビ
ット CeBIT)2008 で 8 インチディスプレイを搭載した改
良型 Eee PC を出展する予定で、7 インチディスプレイの
供給不足問題を回避したい考え。
【携帯電話】RIM 社ブラックベリー携帯電話、中国で OEM 生産 中国移動が販売
2007 年 11 月 29 日 北京商報
カナダ RIM 社中国区総经理の劉徴宇氏は、RIM 社は中国においても従来からの自社製造
は行わない方針を打ち出しており、中国版 BlackBerry 携帯電話も全量中国現地で OEM
生産する計画を明らかにしている。既にアルカテル・ルーセントと戦略的パートナーシ
ップ契約を締結、アルカテルの中国国内ライセンスを借りる形で、端末機の生産は TCL
通信に委託することが決まっている。
今年末にも TCL 通信が OEM 生産したアルカテルブランドブラックベリー携帯電話 8700
が中国国内で販売されることになっている。販売は、中国移動が担当することになり、
且つ中国版ブラックベリーの販売価格は中国移動が設定することも決まっている。
【電子機器】フォックスコン、1 億元超を投じ帰郷不能の従業員に無償で食事支給
網易 2008-02-08
世界最大の EMS 企業である台湾フォックスコンは、大雪で帰郷
できなくなった深圳工場の従業員に対し 1 億元以上を投じて無
償で食事の支給を行った。
フォックスコン深圳工場の従業員総数は 37 万人、今年は大雪
などの理由で深圳にとどまって旧正月を迎えた従業員は 31 万
人に上った。そのため、フォックスコンは、新春年越しプロジェクトと称して 1 億元超
を投じて深圳にとどまって旧正月を送る従業員に無償で食事及びお年玉を支給した。
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2008 年 2 月号
【電子機器】米アップル、1-3 月出荷量を計画の半分に削減 高価格がネックに
2008-02-08 賽迪網(北京)
市場調査機関 FBR Research の半導体産業アナリストの Craig Berger 氏は、アップルが
今年 1-3 月の販売見通しを相当悲観的に見ており、1-3 月の iPod、iPhone、Macbook 出
荷計画を大幅に削減することを検討していることが明らかになった。
アップルがつい先日 iPod Touch の販売を開始したばかりで出荷計画を大幅に削減する
か注目を集めたが、既にアップル向けに IC 基板を供給している台湾南亜が減産の見通
しを明らかにしていることからもアップルの減産は相当広範囲に及ぶものと予想され
る。アップルは 1-3 月の iPod、iPhone、Macbook の出荷量を昨年 10-12 月比 60%削減す
ると見られているが、これは従前の出荷計画の半分に過ぎない数字。
これは、アップルの昨年 10-12 月の販売実績が iPod Touch を除き、当初の予想を大幅
に下回ったことが影響している。サブプライム問題の影響で米国の消費者が高額商品に
分類されるアップル製品の購入を控えたためと見られている。勿論、アップルの出荷量
削減には、大容量の 32 ギガバイト iPod Touch が販売好調であるため、従来型小容量 iPod
Touch の出荷を減らしたことも影響しているが、アップルは Macbook、iPhone の出荷量
も大幅に削減していることから、iPod Touch の大容量化による影響は飽く迄限定的と思
われる。
減産観測を受けて、アップルの株価は年初比 4 割近く下落しており、その下げ幅はナス
ダック指数の同時期の下げ幅 10%前後の 4 倍にも達している。
【半導体】中国半導体市場、2011 年 280 億米ドル突破 国内産業の再編必要
2008-02-11 賽迪網(北京)
市場調査機関 IDC は、中国の半導体市場が 2011 年には 280 億米ドルを突破するものの、
中国内地の半導体製造技術はその時点でも米国、日本、韓国に大きく劣後した状況が続
くと予測。
IDC は、中国の 10 大 IDM 企業は何れもファウンドリサービス専門企業であり、独自製品
を持っていない点を指摘、中国地場の半導体メーカーは合従連衡により大型化を進め、
その上で独自製品の開発力を育成することが必要としている。
また、IDC は、2011 年時点の中国の半導体チップ需要の 62%はコンピュータ分野が占め、
半導体需要を牽引するとしている。コンピュータに次ぐ牽引力としては、デジタルテレ
ビ、デジタルセットトップボックス、ゲーム機を挙げている。中国版 3G 対応の携帯電話
も、中国政府の支援次第としながらも、大きな原動力となる可能性を秘めているとして
いる。
【外資動向】多国籍企業の在中国 R&D センター数 1160 に 業績好調が支援
2008-02-09 新華社(北京)
中国商務省外資司によると、2007 年末現在の多国籍企業の在中国 R&D センター数は 1160
社に達した。中国商務省外資司は、国連貿易促進機関の調査によれば、中国は世界の多
26
2008 年 2 月号
国籍企業が海外で研究開発活動を行う場合の第一候補地となっており、62%の多国籍企
業が今後海外に R&D センターを置く場合の第一候補を中国と回答している、在中国の外
資系企業の業績が好調に推移していことが外資系企業の R&D センター設置を促している
と中国市場の魅力は増していることを強調。
中国商務省は、今年初めから外資系企業の企業所得税(法人税)が段階的に引き上げら
れることになったが、ハイテク、インフラ、農林水産、環境保護などの産業に従事する
企業は引き続き優遇税率を享受することができ、また薄利の中小企業も 20%の優遇税率
を享受することができること、さらに中西部地区、特別経済区の外資系企業も一部優遇
政策を継続享受できること、またサービス事業に従事する外資系企業の企業所得税率は
これまでの 33%から 25%に引き下げられることから、中国の投資環境は決して悪化して
いるとはいえないとしている。さらに、昨年 12 月 1 日から外資が参入できる領域が一段
と拡大され、奨励領域が従来比 94 領域増の 351 領域となり、全領域に占める比率も 69%
から 73%に拡大した、中西部地区に投資する外資に対する優遇もさらに手厚くなったと
外資にとっての事業環境は全体的には良化しているとしている。
249 号 2 月 15 日
【液晶モニタ】光宝科技、火災の影響でデル、HP、聯想へのモニタ供給が困難に
2008-02-12 網易科技
今月初めに起きた台湾光宝科技の東莞石碣工場(子会社の源興科技が運営)での火災の
損失額は約 22.66 億台湾ドル(約 7100 万米ドル)に達する見通しで、同工場の液晶モニ
タ及び液晶テレビの OEM 生産に相当の影響が避けられない情勢。特にパソコン用液晶モ
ニタの OEM 生産には深刻な影響が出そうである。
パソコン産業のアナリスト達は、光宝科技は世界第 5 位のデスクトップ型パソコン用液
晶モニターメーカーであることから、特にデスクトップ型パソコンの生産が大きな影響
を受けるだろう、中でも同社の主力ユーザーであるデル、ヒューレットパッカード(HP)、
聯想(レノボ)への影響が心配されるとしている。光宝科技は、今回の火災で 1 工場屋、
及び一部生産設備と在庫が焼失したほか、14 本の液晶モニター生産ラインが生産停止に
追い込まれていることを明らかにしている。
DisplaySearch アナリストの Chris Connery 氏は、今回の火災により、今年 1-3 月、4-6
月のデスクトップ型パソコン用液晶モニターのメーカー間シェアが大きく変化する可能
性を指摘している。同氏は、光宝科技の主要供給先であ
るデル、HP、聯想のパソコン出荷量がモニタ不足により
低下することも予想している。
ただ、その一方で、同氏は、早い時期に光宝科技が生産
を中国内地地場メーカーに委託、或しくはデル、HP、聯
想がモニターの生産を別メーカーに委託すれば、火災の
影響は限定的ともしている。
同氏調査によると、HP の光宝科技への液晶モニタ OEM
比率は 22%、聯想とデルの同比率はそれぞれ 20%、19%。
冠捷
21.6%
その
他
33.3%
群創
17.0%
光宝
7.8%
LG
7.9%
三星
12.4%
27
2008 年 2 月号
尚、2007 年 7-9 月の光宝科技の世界の液晶モニターOEM 市場シェアは 7.8%。第 1 位から
第 4 位は上位から冠捷科技 21.6%、群創光電 17%、三星電子 12.4%、LG 電子 7.9%(右グ
ラフ)。
【パソコン】宏基、3100 万ユーロで欧州パッカードベルを買収 聯想には打撃
2008-2-14 PCBCITY
世界第 3 のパソコンブランドメーカー、宏基(Acer)は、3100 万ユーロで欧州のブラン
ドパソコンメーカー、パッカード・ベルの親会社 PB Holding Company の 75%株式を取得
した。この買収により宏基は、欧米でシェア拡大を狙ったライバル企業・聯想(Lenovo)
の思惑を打ち砕くことになり、世界市場シェア第 3 位の地位を確り固めることになる。
Gartner 調べによると、2006 年 7-9 月の欧州パソコン市場における各社シェアは、第 1
位が HP で、そのシェアは第 2 位の宏基を大きく引き離していたが、昨年 7-9 月には宏
基の欧州パソコン市場におけるシェアは 23.6%に急伸、HP を抜いて第 1 位に躍進したの
みならず、今回の Packard Bell 買収によって HP との差は大きく開くことになる。
一方、聯想は、米 Gateway、欧州 Packard Bell2 社のの争奪戦で何れも宏基に破れたこ
とで、宏碁との世界シェア争いでも大きく後れを取ることになる。
【パソコン】宏碁、日本に本格進出、軽量薄型 PC 投入、DT はゲートウェイが統括
Digitimes2008-2-13
宏碁集団(ACER)董事長の王振堂氏は旧正月に当たって、同社が打ち出しているマルチ
ブランド戦略を基軸に、今年は日本への本格進出、軽量薄型パソコン投入、デスクトッ
プパソコン事業のゲートウェイによる統括を推し進めていくことを発表した。
先ず、2008 年を宏碁の日本市場本格進出の要の年とし、1000 万台を超える日本のノート
パソコン市場で一定のシェアを獲得することを目指す。昨年買収したゲートウェイが既
に日本市場で販売を行っていることから、ゲートウェイの基盤を活用することを考える。
IDC によると、ゲートウェイの日本 PC 市場における占有率は第 10 位、昨年 10-12 月の
日本での出荷量は約 6.2 万台(うちデスクトップが 3.4 万台)で、シェア第 9 位の
Panasonic の 6.3 万台とほぼ同水準のポジションにある。
また、宏碁は今年これまで以上に中国内地及びインド市場の開拓に力を入れる計画で、
昨年欧米市場優先でで失った中国内地及びインド市場でのシェアを取り返す決意という。
そのため、華碩(ASUS)の EeePC に類似した小型簡易型低価格 PC を今年半頃にも市場に
投入する計画で、EeePC に比べ軽い且つ薄いをコンセプトに製品開発を行っているとい
う。ただ、低価格 PC の投入により侵食される従来型 PC 市場とのバランスには十分に配
慮していきたいとしている。
今後も市場規模の収縮が予想されるデスクトップ市場については、デスクトップの開
発・市場開拓で長い経験を持つゲートウェイに統括を任せる方針という。
尚、直近で発表された宏碁集団の昨年度の業績は、10 月以降のゲートウェイの業績を連
、税
結させたベースで、売上が前年比 25%増の約 4617 億台湾ドル(約 1154.2 億人民元)
後利益が前年比 21%増の約 129 億台湾ドルだった。2008 年の業績見通しについては、ノ
28
2008 年 2 月号
ートパソコンの出荷量を 2007 年比 40%増、デスクトップも含めた全てのパソコンの出荷
量を 2007 年比 30-35%増と見込んでいるものの、景気減速に対する人員削減も計画して
おり、既に旧正月前にゲートウェイの約 140 名の従業員を削減したことを明らかにして
いる。
【パソコン】宏碁、ゲートウェイ買収で昨年 10-12 月の純利益が 77%伸張
2008-02-12 網易科技
世界第 3 位のパソコンメーカーとなった宏碁は、ゲートウェイの買収により市場占有率
が大幅に拡大したことから、昨年 10-12 月の純利益が前年同期比 77%増の 23 億台湾ド
ル(約 7200 万米ドル)に達した。同期の売上は前年同期比 24%増の 1467 億台湾ドル(約
46.2 億米ドル)だった。
IDC は、ゲートウェイ買収により宏碁は聯想集団を抜いて世界第 3 位のパソコンメーカ
ーになったとしており、宏碁は上記でも述べた通り今年のノートパソコン販売量が前年
比 40%伸張する見通しを立てている。IDC によると、宏碁の昨年 10-12 月の世界のパソ
コン市場シェアは 9.6%に達しており、1 年前の 6.9%に比べ 3 ポイント近く上昇してい
る。一方、聯想集団の同期の市場シェアは 1 年前の 7.1%とほぼ同水準の 7.5%にとどま
り伸び悩んでいる。
【マザーボード】微星の 1 月売上 42.65%伸張 技嘉の 1 月売上も 48.11%伸張
Digitimes2008-2-14
新年度に入っても依然ノートパソコンの消費旺盛が続いており、マザーボード(MB)大手
の微星(MSI)の今年 1 月の売上は前年同期比 42.65%増の 95.41 億台湾ドル(約 23.85
億元)に達した。技嘉(Gigabyte)の今年 1 月の売上も同 48.11%増の 56.89 億台湾ドル
に達した。一方、精英(Elite)の 1 月の売上はユーザーからの発注が遅れたため、同
21.97%減の 73 億台湾ドルとなった。
微星董事長の徐祥氏は、2007 年のマザーボード、グラフィックカード出荷量はそれぞれ
1800 万枚、1000 万枚だったが、今年の出荷量は 2007 年比 1 割
前後増を見込んでいるという。また、現在注力しているノート
パソコン完成品事業の今年の出荷目標は 200 万台としており、
2010 年には出荷量 450 万台、世界の 10 大ノートパソコンブラ
ンドメーカーを目指す計画という。
微星:www.msi.com.tw/
【携帯電話】三星、LG、モトローラ携帯電話事業買収ない旨表明 エリクソン興味示す
2008-02-13 賽迪網(北京)
米モトローラが経営不振の携帯電話事業の売却を模索していることに関連して、三星、
LG がどちらもモトローラの携帯電話事業を買収する意向がないことを表明した。
三星の通信部門本部長の Choi Gee-sung 氏は、三星の米国市場シェアは既に 20-25%に達
しており、敢えて競合他社の資産を買収する必要性は感じないとしている。また、LG モ
29
2008 年 2 月号
バイル CEO の Skott Ahn 氏も、モトローラの携帯電話部門を買収することは 100%あり得
ないとの発言をしている。
一方、エリクソンは、モトローラの携帯電話事業には非常に興味がある、ただ具体的に
買収を実行するとなると諸々の影響を相当慎重に検討する必要があると買収には前向き
である旨を表明している。
今月初めにドイツ銀行の通信業界アナリスト Brian Modoff 氏が、三星、LG、デルなどが
モトローラの携帯電話事業を引き取る可能性があるとの見方を示していたが、上記の通
り韓国勢が買収に否定的見解を示したことから、欧米勢が有力候補として急浮上してき
た。
尚、モトローラは、ノーザンテレコムと両社のワイヤレス通信設備事業部門を合併させ
る方向で交渉中であることを明らかにした、同交渉は携帯電話事業の売却とは全く無関
係であるとしている。
【携帯電話】米TI副総裁、中国 3G 標準には問題が多い 投資は慎重に行うべき
2008-02-13 網易科技
米テキサス・インストルメント(TI)の副総裁 GregDelagi 氏は、中国の 3G 携帯電話標
準には依然問題が多いのみならず、3G ライセンス発給の時期も確定していない、TIは
中国の 3G 用チップ事業には慎重に対応したいと批判的態度を示した。
Delagi 氏は、中国政府が中国独自の 3G 標準 TDSCDMA を優遇する方針を示しているが、
TDSCDMA が順調にそのサービスを開始できるか不確定であるほか、WCDMA、cdam2000 と
TDSCDMA との役割分担についても明確な方向性が示されていないとして、中国の 3G に対
する政策が外資にとっては非常に分かりにくいものになっていることを厳しく指摘して
いる。
尚、クアルコムがTIに代わって世界最大の 3G 携帯電話チップメーカーとなったとの関
係調査機関及びメディアの発表に対しては、3G 携帯電話チップ領域においてTIは依然
50%以上のシェアを保持している、シェアが低下したのは ASSP 生産ラインを生産してい
ないための飽く迄一時的なものとしている。その上で、TIは ASSP を開発する能力がな
いわけではなく、ASSP を採用しているブランドメーカーが三星、LG のみでマイノリティ
に過ぎず、マジョリティを握る欧米のノキア、ソニーエリクソン、モトローラは何れも
ASIC を採用しているためとしている。
【携帯電話】華為、昨年無線設備売上 70 億米ドル超 新規 GSM 設備シェア 20%
中国商務省 2008-02-14
中国の大手通信設備メーカー、華為技術の 2007 年のモバイルネットワーク用無線設備の
売上が 70 億米ドルを超え、同社の昨年の契約売上高 160 億米ドルの 43.75%を占めた。
また、華為技術の昨年の GSM 無線設備の出荷量は 70 万チャネルに達し、世界の新規 GSM
無線設備市場の 20%シェアを示した。アジア、中東、アフリカ、東欧、南米市場向け出
荷が伸張したほか、欧米市場の開拓にも成功している。下述の中興通信が同シェア 10%
を獲得したことから、中国の大手 2 社の合計シェアは 30%に達したことになる。
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2008 年 2 月号
【携帯電話】中興通信、世界の昨年の新規 GSM 設備市場の 10%シェアを獲得
中国商務省 2008-02-14
中国の大手通信設備メーカー、中興通信の 2007 年の GSM 無線設備の出荷量は 34 万チャ
ネルに達し、世界の新規 GSM 無線設備市場の 10%シェアを占めた。
【携帯電話】中国の携帯電話インターネットユーザー4430 万 総ユーザーの 3 割
2007 年 11 月 28 日 賽迪網
料金の低下、サービス内容の向上により、中国の携帯電話インターネットユーザー数が
急速に拡大している。中国情報産業省発表によると、中国のインターネットユーザー総
数 1.62 億のうち、4430 万は携帯電話を通じてインターネットにアクセスしており、イ
ンターネットユーザー総数に占めるシェアは 27.3%に達している。中国で携帯電話経由
のインターネットプロバイダーサービスを提供している企業数は 1 万社以上に上るとい
う。
【銅張板】台耀科技、台光電子、華南中山工場が近く操業開始 2 拠点体制構築
2008-2-14 PCBCITY
PCB の原材料となる銅張り積層板(CCL)大手の台光電子及び台耀科技がそれぞれ広東省
中山に建設していた新工場が近く生産を開始する予定。台耀は常熟にも工場を持ってお
り、中山工場は中国内地における 2 つ目の生産拠点となる。
【自動車】上海実業交通電器、GM 北米工場向けに自動車用拡声器を供給
米国汽車新聞中国 2008 年 2 月 13 日
上海汽車集団傘下の上海実業交通電器有限公司は、米 GM と GM 北米工場向けで 2008 年か
ら 2013 年までの 5 年タームの 600 万ユニットの自動車用拡声器供給契約を締結した。
上海実業交通電器は 2003 年から GM 向けに拡声器の供給を開始しており、2003 年 8 月に
は GM 北米地区と 4 年契約を結び、GM の LAMBDA ブランド車向けに 200 万ユニットの拡声
器を供給している。
1988 年設立の上海実業交通は主に車載電子電気機器を生産しているメーカーで、拡声器
のほか、直流燃料バルブ装置なども欧米向けに輸出している。
【自動車】中国国家発改委、自動車価格が今年は 5%以上下がることを予測
東方早報 02-13-2008
中国国家発展改革委員会価格監視センターは最新調査に基づき、供給過剰及び競争激化
等の要因により、今年の中国国内の自動車価格は前年比 5%以上下がることが予想される
との見方を示した。国家発改委価格監視センターは全国 36 大中都市の物価を監視してい
るが、同センターの調査によると、2007 年に中国国内の自動車価格は前年比 4.86%下落
しており、中でも乗用車価格は同 6%下落したとしている。
同センターは、2008 年についても、住民所得は引き続き増加していくものの、供給が需
31
2008 年 2 月号
要を上回る構図には大きな変化は見られず、メーカー間の販売競争が続くことから、価
格の下落圧力は根強いものがあるとしている。
別統計によると、2008 年に投入される中国国内製新車及び輸入新車は 80 種類以上に達
しており、生産能力の拡張に伴う在庫水準の上昇も考えると、今年も新車が大量に市場
に投入されることが予想される。価格競争が、低価格車市場から中高価格車にも広がり、
自動車価格全体を押し下げる圧力になることも予想される。
ただその一方で、国家発改委価格監視センターは、自動車価格の下落は自動車産業にお
ける小企業の乱立状態を整理する上ではメリットはあるともしている。
【自動車】米欧日メーカー競争の主戦場、エンジン技術から変速機技術にシフト
美国汽車新聞中国 2008 年 2 月 13 日
生産コスト引き下げと完成車メーカーへの短納期実現を求めて、中国現地でハイレンジ
変速機の生産を行う海外大手メーカーが増えている。
先月中旬、GM が上海 GM 汽車有限公司ビューイックエクセル向け及び輸出向けで、上海
GM 東岳動力総成有限公司(山東省煙台)で前駆 6 速の自動変速機の生産(年産 30 万台)
を始めたほか、VW、日産も現在ハイレンジ変速機の中国現地生産の準備を進めている。
VW は現在、中国現地で生産している乗用車の 6 速変速機を日本のアイシンから調達して
いるが、今後導入する 7 速デュアルクラッチ変速機(DSG)については中国現地で自社生
産する計画で、既に昨年 11 月に大連に独資で変速機生産工場の建設を開始、投資額は 1
億米ドルに上り、2009 年の試験生産開始、2010 年の量産開始を予定している。生産され
るハイレンジ変速機は上海 VW 及び一汽 VW 向けに供給される。
日産系列の変速機メーカーである日本のジャトコは、2009 年からの無段階変速機(CVT)
の中国現地生産に向けて現在広東省で工場建設を開始している。無段階変速器は東風日
産乗用車有限公司向けに供給される。
CSM Worldwide 大中華区動力システム主管の趙俊華氏は、上記の動きは、これまで海外
の大手自動車メーカーは主にエンジン技術を優位性にしてきたが、エンジン技術が過当
競争段階に入り、各社がエンジン技術だけでは優位性を発揮しにくくなったこと、それ
に伴いメーカー間の競争の主戦場が変速機技術にシフトしてきたことの証左としている。
250 号 2 月 18 日
【自動車】中国地場部品産業、地域保護主義等の要因で海外との格差埋まらず
IT168(北京) 2008 年 2 月 14 日
数量格差
やや古い数字ではあるが、1998 年ベースで比較すると、世界最大の自動車部品サプライ
ヤー、米デルファイの 1998 年の世界売上は 264 億米ドル、世界売上 100 位の米 TSM 社
の 1998 年の世界売上は 50.6 億米ドルであるのに対し、中国地場の自動車部品産業の
1998 年の売上(含む完成車向けサプライ及びアフター市場)は、年間売上 2 億元以上の
自動車部品メーカー54 社合計 34 億米ドルで、世界売上 100 位の TSM 社の世界売上にも
達していない状況にある。
32
2008 年 2 月号
技術水準格差
関係官庁の統計によると、中国地場自動車部品メーカー中売上上位 5 位にランクされる
有力メーカー5 社の主力製品を見ると、バンパー、サスペンション、ユニバーサルジョ
イント、ドライバシャフト、手動変速機、小型車用エンジン、計器盤、ステアリング・
ホイールなど。これら製品の多くは、欧米の 20 世紀 80 年代の技術を用いたローテク製
品であり、その殆どが電子制御技術を持たない機械製品。一方、エンジン制御システム、
熱制御システム、安全制御システム、電子制御サスペンション、電子ワイヤーハーネス、
センサー、ECU、電子制御ブレーキシステム(ABS、TCS 等)等のハイテク部品の殆どは
海外メーカーに依存しているのが実情である。
開発能力格差
中国地場メーカーは中核部品の大部分を海外若しくは外資系に依存し続けている。中国
地場メーカーのエンジン独自開発率は商用車では 60%、乗用車では 25%にとどまってい
るほか、自動変速機の同比率はゼロに近く、またサスペンションの同比率はエンジン同
様商用車で 60%、乗用車では 20%、空調システムの同比率は 40%となっている。自動
車の電子化、デジタル化が日進月歩で進む中、中国の地場メーカーの自己開発力は海外
大手メーカーの水準に近づいているというよりも逆に格差が拡大しているような感すら
ある。
効率化格差
世界の大手自動車部品メーカーが、モジュール化と JIT(ジャストインタイム)により
生産の効率化、短納期化、生産コストの引き下げを行っているのに対し、中国の自動車
部品産業はモジュール化、JIT は未だ小規模な段階にとどまっている。
脱グループ進展度格差
自動車部品メーカーと完成車メーカーとの関係においても、中国地場と海外では大きな
格差が見られる。海外では完成車メーカーと部品メーカーの関係は基本的に市場原理に
基づいて運営されており、両者は飽く迄シェア及び利益の極大化を共通目標に協力関係
を構築している。一方、中国では両者が往々にして隷属関係にあり、それぞれの地区に
それぞれのグループの部品サプライヤー企業群があり、中国の自動車部品産業には進行
な重複投資が見られる。中国政府は脱グループ、脱地域主義のスローガンを掲げている
ものの、各地域の縄張り意識は強く、脱グループの取り組みは遅々として進んでいない。
【自動車】米デルファイ、安徽省蕪湖の自動車ワイヤーハーネス工場の建設を開始
蕪湖日報 2008 年 2 月 14 日
米デルファイが、安徽省蕪湖市で自動車ワイヤーハーネス工場の建設を正式に開始した。
総投資額は 4600 万米ドルで、今年下期に生産を開始する予定。主に蕪湖市に本社を置く
中国民営最大の自動車メーカー、奇瑞汽車向けに供給する。
安徽省蕪湖市には、デルファイのほか、中集瑞江(ミキサー等の特種車両製造)、天海
雪城汽車電子(車載電子製造)、浙江海尚集団(車用フィルター製造)、新飛汽車電子(カ
ーオーディオ製造)等の自動車部品メーカーも誘致しており、自動車部品産業の集積が
進んでいる。
33
2008 年 2 月号
中集瑞江:www.whrjqc.com/
浙江海尚集団:hsoar.com/
【自動車】米 Metaldyne、奇瑞汽車向けに蘇州工場から伝動システム部品を供給
中国粉末冶金商務網 2008 年 2 月 14 日
米ミシガン州に本社を置く自動車部品メーカー、Metaldyne 社は、奇瑞汽車向けに既に
建設している蘇州工場から伝動システム及びシャーシ部品を供給する計画。また、奇瑞
汽車と共同でサスペンションシステム部品、バルブ及び粉末鍛造コネ
クティングロッド(右写真)等の開発も行うとしている。
Metaldyne 社は、2007 年に蘇州工場を完成させており、売上 1 億米ド
ル以上を見込んでいる。同工場の従業員数は 300-400 人。
Metaldyne 社:www.metaldyne.com/
【携帯電話】中興通信、モトローラの携帯電話事業買収の可能性仄めかす
2008-02-14 網易科技
モトローラの携帯電話事業の売却先候補に、中国の通信設備大手の中興通信の名前が浮
上してきた。中興通信は先週スペインのバルセロナで開催されたモバイルワールドコン
グレス(MWC)でモトローラと提携拡大に向けて現在交渉中であることを明らかにした。
ただ携帯電話産業アナリストらは、中興通信は潜在的な買収候補者の 1 つではあるが、
中興通信のような企業規模がモトローラに比して小さい企業にとってはモトローラの
携帯電話事業のような巨大組織は消化し切れない可能性が大きいとして、依然、三星、
LG、ソニーエリクソン若しくは携帯電話とパソコンの融合を提唱しているデルが有力な
売却先であることには変わりはないとしている。モトローラの携帯電話事業価値は時価
ベース 90 億米ドルから 120 億米ドルに上る。
世界の携帯電話市場においては、中興通信は未だ中堅クラスであるものの、同社は現在
今後 3 年で世界の 5 大メーカー入りを目指す目標を掲げており、中国政府系ファンドが
買収を支援することがあれば、中興通信、華為技術などの中国通信機器メーカーによる
モトローラ携帯電話事業買収も考えられないわけではない。
【パソコン】華碩の 1 月の売上 44%伸張 OEM 事業の 1 月売上も順調な滑り出し
Digitimes2008-2-15
台湾の大手パソコンメーカー、華碩(ASUS)が自社ブランド事業、OEM 事業分割後初め
ての月次業績を発表した。それによると、1 月が伝統的に閑散期であるという影響は全
く感じられない業績となっており、自社ブランド事業を行う華碩本体の 1 月の売上は昨
年 1 月比 44%増、昨年 12 月比 10%増の 221 億台湾ドル(約 55.25 億人民元)となったほ
か、OEM 事業の 1 月の売上も 360 億台湾ドルに達し順調な滑り出しを見せた。
華碩グループは現在、主にアジア、台湾域内、欧州での売上が占めている自社ブランド
事業と、和碩、永碩、威碩 3 社に分けて行われている OEM 事業、子会社/孫会社である
景碩、亜旭が行っている ASUS ブランド以外の自社ブランド事業に分割されて運営され
ている。ただ、華碩本体に一部 OEM 契約残があるため、今回の華碩本体の 1 月の売上に
34
2008 年 2 月号
は一部 OEM の売上約 124 億台湾ドルが含まれているという。ASUS 自社ブランド事業の売
上は約 178 億台湾ドルで、両者の合計は約 302 億台湾ドルとなっている。
2008 年通年の見通しについては、2007 年に 2272 億台湾ドルだった自社ブランド事業の
売上は 13%増の 3400 億台湾ドル、2007 年に 2130 万枚だった自社ブ
ランドマザーボード出荷量は 13%増の 2400 万枚、2007 年に 680 万枚
だった自社ブランドグラフィックカードの出荷量は同じく 13%増の
770 万枚を見込んでいる。ノートパソコン事業の見通しについては、
2007 年に 430 万台だった自社ブランドの出荷量を 63%増の 700 万台、
うち超低価格の Eee PC シリーズの出荷量 500 万台を見込んでいる。
ここで注目すべきは、Eee PC の成功をきっかけにして、華碩は年内
にデスクトップパソコンの超低価格シリーズ E-DT、液晶テレビの超
低 価 格 シ リ ー ズ E-TV 及 び 液 晶 モ ニ タ ー の 超 低 価 格 シ リ ー ズ
E-Monitor を次々と市場に投入する計画であること。簡易型で超低価格を売りとする Eee
コンセプトをノートパソコン領域だけでなく、全ての製品領域に応用することで新たな
市場を開拓しようとする取り組みであり、華碩は今後世界の超低価格市場をリードする
メーカーとなる可能性を秘めている。
一方、OEM 事業を専門的に行う和碩聯合(Pegatron)及び永碩聯合(Unihan)の 1 月の
売上はそれぞれ 210.07 億台湾ドル、102.87 億台湾ドル、もう 1 つの華碩グループの OEM
専門メーカー、威碩(Asusalpha)の 1 月の売上は 48.85 億台湾ドルで、3 社の売上合計は
361.79 億台湾ドルだった。同 3 社の 2008 年通年の売上は 5500-6000 億台湾ドルに達す
る見込みで、製品別にはノートパソコンの出荷量 1000 万台、マザーボードの出荷量
3500-4000 万枚を見込んでいる。
【PCB】液晶パネル需要旺盛続く中、台湾光電 PCB メーカーの売上快進撃続く
2008-2-15 PCBCITY
液晶パネルの快進撃が止まらない中、液晶パネル用光電 PCB を専門に扱う台湾メーカー
の 1 月の売上が伝統的閑散期の中にあっても昨年末を上回る水準に達している。
台湾表面黏著科技(Taiwan Surface Mounting Technology)
(製品:右写真)の 1 月の
売上が過去最高に達したほか、祥裕(Cadac)、定穎(Dynamic)、
志超(TPT)などの台湾の TFT-LCD 液晶パネル用 PCB メーカーの 1
月の売上も軒並み昨年 12 月を上回った。特に祥裕(Cadac)の 1
月の売上は昨年 12 月比 25.42%増となった
【PCB】瀚宇博徳、2008 年のノートパソコン PCB 市場占有率 42%見込む
2008-2-14 PCB 中国網
世界最大のノートパソコン用プリント基板メーカー、瀚宇博徳(Hannstar)は、2008 年
のノートパソコン用プリント基板(PCB)の出荷量は 2007 年比 30%拡大し、5400 万枚に
達する見通しを示した。これが実現すれば、同社の世界市場シェアは過去最高の 42%に
達することになる。
35
2008 年 2 月号
瀚宇博徳の 2007 年のノートパソコン用 PCB 出荷量は 4000 万枚で、世界市場シェアは 40%
だった。
【PCB】プリンテッドエレクトロニクス市場、2015 年には 300 億米ドルに成長
2008-2-14PCB 中国網
市場調査機関 NanoMarkets 最新報告によると、ナノ技術等を使ったプリンテッド・エレ
クトロニクス(Printed Electronics)市場は、ナノ技術の高度化に伴い各種ディスプレ
イ、標識、照明、IC タグ、センサー、太陽電池パネル、各種電池等で幅広く利用される
ことから今後も市場規模が安定的に拡大する見通しで、2015 年にはその市場規模は 300
億米ドルに達するとの見通しを示した。
NanoMarkets:www.nanomarkets.net
【半導体】DRAM メーカーの今年の資本支出、34%のマイナス成長 対売上 44%
Digitimes2008-2-15
2007 年に前年比 4 割以上拡張した世界の主要 DRAM メーカーの総資本支出は今年は一転、
前年比 34%減となる見通し。また、総資本支出の対売上比率は史上稀に見る 44%という低
水準に陥る。一部メーカーは今後さらに資本支出をカットすることを検討しており、世
界の DRAM 産業の設備投資は歴史的低水準となる可能性が大きい。
地域別に削減の程度を見ると、台湾系の DRAM メーカー4 社は今年の資本支出を 2007 年
比 39%削減する計画であるほか、日本のエルピーダも同
単位:百万米ド
63%削減、キマンダ(Qimonda)は同 56%削減、ハイニック
ル
ス(Hynix)も少なくとも同 40%削減することを明らかに
している。これにより、今年の DRAM 産業の資本支出の
対売上比率は 2007 年の 73%から一気に 44%に急低下する。
2007 年に世界の主要 DRAM メーカーが市況悪化により巨
額損失を計上したことが影響し、各社の今年の資本支出
総額は 145 億米ドルにとどまる見通し(右表)。
2005 年から 2007 年にかけて世界の DRAM メーカーは資本
支出を急拡大させた結果、2007 年の資本支出の伸びは
44.8%に達し、2007 年の DRAM 価格暴落をもたらした。
DRAM 価格は今だ安定するに至っていない。
【半導体】聯発、昨年の売上 51%伸張 携帯電話チップ出荷シェア世界第 3 位に
Digitimes2008-2-14
世界第 4 位の携帯電話チップメーカー、聯発科技(MediaTek)は 13 日、1 月の売上が昨
年 12 月比 23%増の 65.07 億元(約 16.3 億人民元)に達したと発表。市場が予想してい
た 60 億台湾ドルを上回ったことから、多くのハイテク株が下落する中、株価が上昇して
いる。聯発の昨年の売上が前年比 51%の伸張を記録したが、今年は ADI の携帯電話チッ
プ事業の買収によりさらに売上を伸ばし、特に携帯電話チップの出荷量で世界第 2 位を
36
2008 年 2 月号
目標にしている。
聯発の 2007 年の携帯電話チップ出荷量は 1.5 億個で、世界市場シェアは 13-14%、テキ
サス・インストルメント(TI)及びクアルコム(Qualcomm)に次いで世界第 3 位。また、GSM
携帯電話チップ市場だけに限定すると、聯発の昨年の出荷量は約 7-8 億台の携帯電話分
に相当し、聯発の市場シェアは 20%以上に達しており、TI に次いで世界第 2 位となって
いる。
聯発は、携帯電話チップ分野での一定の土台固めが完了したことから、現在デジタルテ
レビ用チップ事業を注力分野に定め積極的に投資を進めており、昨年末から既に三星、
LG、フィリップ向けに量産を開始している。量産が軌道に乗れば、ソニー等の日系ブラ
ンドメーカー向けにも出荷を開始する予定。聯発の 2007 年のデジタルテレビ用チップ
市場におけるシェアは、既に泰鼎微電子(Trident)の 21%に迫る 17%に達している。同社
は年内に液晶テレビチップの世界市場でシェア首位となる可能性が十分あり得るとして
いる。
【半導体】力晶、ルネサス、シャープと合弁で中小液晶パネルドライバ IC 設計会社を設立
Digitimes 2008-2-14
台湾の大手半導体メーカー、力晶(Powerchip)は、ルネサス(Renesas)及びシャープ
(Sharp)と合弁で中小型液晶パネル用高電圧処理ドライバ IC 設計会社を設立することで
合意、新会社は 2008 年 4 月 1 日に正式開業する予定。力晶が 20%、ルネサスが 55%、シ
ャープが 25%を出資する。新会社の名称は、Renesas SP Drivers Inc.、資本金は 50 億
円。
新会社は製品の設計開発のほか販売を行い、力晶が OEM 生産する。台湾と日本の半導体
メーカーが液晶パネルメーカーと提携するのは今回が初めてで、市場は今回の提携は
OEM を得意とする力晶には大きなメリットがあるとしている。
力晶は、今回の提携に至った背景を、近年、液晶パネルが携帯電話、デジカメ、デジタ
ルフォトフレームなど幅広いコンシューマー電子製品に利用される
ようになり、中小型液晶パネルの需要が当初予想した以上に拡大し
ている、それに伴いドライバ IC メーカーの参入競争が激化し値下げ
圧力が次第に高まっているためと説明している。
力晶は近く液晶パネルドライバーIC の OEM 生産を専門に行う子会社
を設立する予定で、8 インチウエハ設備(右写真)を導入するこの子会社が今回の提携
で最も恩恵を受けると見られている。力晶はまた、市況が悪化しているスタンダード型
DRAM の生産を削減する計画で、12 インチウエハ設備もこの新たに設立される子会社に移
管する計画。
【半導体】世界の昨年の半導体売上金額、前年比 3.2%増に低迷 価格下落響く
2008-2-14 PCB 中国網
米 SIA(半導体工業協会)は、2007 年の世界の半導体売上金額は前年比 3.2%増の 2556
億米ドルに達し 6 年連続でプラス成長を確保したものの、その成長率は 2003 年以降では
37
2008 年 2 月号
最も低い水準になったとの調査報告を発表。
パソコンの昨年の世界出荷量が前年比 13.8%増と民用電子製品の需要が堅調に拡大す
る中で、半導体の売上が伸び悩んだのは、DRAM 及び NAND フラッシュメモリの価格が下
落したため。昨年の DRAM の総出荷ビット数は 2006 年比 2 倍になったにも拘わらず、DRAM
の平均販売価格が同 39%も下落したため、DRAM の総売上金額は同 7.4%も減少すること
になった。また、NAND フラッシュメモリの総出荷量は 2006 年比 46%増加したにも拘ら
ず、平均販売価格の下落により売上金額の伸びは同 26%にとどまった。
251 号 2 月 20 日
【液晶パネル】奇美、寧波・南海液晶モジュール工場の生産能力を大幅に拡張
2008-2-16 PCBCITY
世界第 4 位の液晶パネルメーカー、奇美電子(チーメイ)は、1.31 億米ドルを投じて中
国内地の寧波及び仏山南海の液晶モジュール工場を拡張する計画。同社の中国内地への
投資額は累計 5.4 億米ドルに達することになる。同社は今年、液晶パネルの前工程生産
能力を 45%拡大することから、同時並行的に後工程のモジュール生産能力を拡大するこ
とを決めた。今年末までに仏山南海工場の生産能力を 100 万枚、寧波工場の生産能力を
500 万枚に拡大する。これにより同社の液晶モジュール生産能力は従来比 57%拡大する
ことになる。
奇美は今年、第 6 世代、7.5 世代第 2 期を相次いで稼働させ、全社の生産能力を 45%拡
大する計画。奇美の現在の 7.5 世代の月産能力は 5 万枚だが、第 2 期が稼働すれば 5 万
枚が追加され、今年末には 7.5 世代の生産能力は 10 万枚に達する予定。また、第 6 世代
の月産能力は今年 4-6 月に 5 万枚に達する予定である。
【液晶パネル】奇美の 1 月売上が前月比 8.6%減 友達は同 3.8%減 大雪が影響
2008-2-16 台湾経済日報
世界第 4 位の液晶パネルメーカー、奇美電子(チーメイ)は 1 月の売上が中国内地の大
雪の影響等で昨年 12 月比 8.6%減の 283 億台湾ドルとなったと発表した。奇美電子は、
今年 1-3 月の売上は昨年 10-12 月比 5-6%ほど減少する見通しを示している。
奇美電子の 1 月の大型液晶パネルの出荷枚数は 455 万枚で昨年 12 月比 3%減、中小型液
晶パネルの出荷枚数も 845 万枚で昨年 12 月を若干下回った。需要減に伴って 1 月の液晶
パネルの平均販売価格は昨年 12 月比 5-6%下落したことを明らかにしている。
一方、世界最大の液晶パネルメーカー、友達光電(AUO)の 1 月の売上は 470 億台湾ド
ルで昨年 12 月比 3.8%減となった。奇美電子に比べると減少幅は小さいものの、2 月の売
上に中国内地の大雪の影響が出るとしており、売上が 1 月を下回る見込みだという。友
達は当初、今年 1-3 月の大型液晶パネル出荷量は昨年 10-12 月比 3%減程度にとどまると
していたが、中国内地の大雪の影響を考慮して減少幅を 10%に下方修正している。
【液晶パネル】台湾 5 大液晶パネルメーカーの今年の利益計 7600 億円前後を予想
2008-2-15 PCBCITY
38
2008 年 2 月号
液晶パネル価格が安定する中、台湾の 5 大液晶パネルメーカー、友達(AOU)、奇美(チ
ーメイ)、中華映管(CPT)
、瀚宇彩晶(ハンスター)
、群創(イノラックス)の 2008 年
の利益は合計 2000 億台湾ドル(約 7600 億円)に達する見通しで、台湾の液晶パネル産
業は今年も好調を持続するが予想されている。
需要に対応して一定の生産拡張は続く
2008 年は、三星ソニーS-LCD の第 8 世代生産ライン第 2 期が 7-9 月に量産を開始するほ
か、中国内地の深超光電が第 5 世代生産ラインを 7-9 月量産開始、奇美電子が第 6 世代
生産ラインを 4-6 月量産開始、また 7.5 世代生産ライン第 2 期を 4-6 月量産開始、友達
が L7A の月産量を 6 万枚から 7.5 万枚に、L6B の月産量を 9 万枚から 12.8 万枚に拡大す
る予定。また、中国内地の龍騰光電が第 5 世代生産ラインの月産能力を 3 万枚から 6 万
枚に拡大する予定もある。
友達は、2008 年の世界の大型液晶パネル需要は 2007 年比 28%増であるのに対し、生産
能力の拡大率は 20-21%にとどまるため、需給逼迫が続くことは確定的で価格が安定推移
することも確定的としている。友達と奇美はどちらも、2008 年 1-3 月は通常閑散期に当
たるが、ユーザーが品薄から前倒しで発注を行っている要因もあり、昨年 10-12 月比の
下げ幅はそれ程大幅なものにならないとしている。
尚、台湾の 2 大液晶パネルメーカー、友達、奇美の 2008 年の資本支出は、第 8 世代工
場建設があるため、それぞれ 900 億台湾ドル及び 600 億台湾ドルと巨額に達するものの、
生産開始時期がどちらも来年初めになる予定で、今年の需給関係には大きな影響はない
見通し。一方、ハンスターの今年の資本支出はわずか 30 億台湾ドルにとどまる予定。
5 大液晶パネルメーカーの今年の業績、昨年を上回る過去最高見込む
2008 年の液晶パネル市場は、2007 年の 3.795 億枚からさらに 18%増えて 4.477 億枚に達
する見通し。うち液晶テレビ用大型液晶パネル市場は前年比 26%増、液晶モニター用液
晶パネル市場は同 12%増、ノートパソコン用液晶パネル市場は同 14%増になると見られて
いる。上記の通り、生産能力の拡張が適度に抑制されていることにより、液晶パネル価
格を安定させる見通しで、5 大メーカーにとっては、2008 年は昨年にも勝る大収穫の年
になると見られている。閑散期とされる 1-3 月は液晶パネル価格と出荷量がともに下降
局面になるものの、4-6 月から年末にかけては、液晶パネル価格は確実に上昇していく
と見られている。
2 大メーカー、友達、奇美が昨年ともに過去最高益を記録したが、今年は友達が昨年を
上回る 800 億台湾ドル、奇美は昨年を 4 割以上超える 500 億台湾ドルの利益を上げると
見られている。また、中華映管も今年 200-250 億台湾ドル、ハンスターは 100 億台湾ド
ル以上の利益を見込んでおり、台湾の 5 大液晶パネルメーカーの 2008 年の利益は合計
2000 億台湾ドルを超えると見られている。
中大型タッチパネル市場に注目
世界の中小型タッチパネル液晶パネル市場は昨年、今年と 9%で成長、市場規模は今年 30
億米ドルに達する見通し。また、中大型タッチパネル液晶パネル市場は、Tablet パソコ
ン、商用、KIOSK、医療用、教育用、ゲーム用などの需要が急拡大していることから、今
後 3 年間 20%を超える成長が予想されており、今後最も注目されるマーケットとなって
39
2008 年 2 月号
いる。
急拡大する市場を目掛けて、フォックスコン(鴻海)系の群創が 1-3 月に静電容量式タ
ッチパネル液晶パネルの月産能力を 13.3 万枚に拡大するほか、友達がカラーフィルタ
生産子会社、達虹科技と共同で静電容量式タッチパネル液晶パネルを開発し今年 5 月か
ら量産を開始する。達虹科技の量産開始後の月産能力は 5000 枚だが、今年末には 6 万枚
まで拡大される予定。
LED バックライト、超低価格パソコンが注目
ノートパソコン出荷量は今年 1 億台の大台を突破する見通しで、初めてデスクトップ市
場規模を超えることがほぼ確実視されているが、その中でもノートパソコン用 LED バッ
クライト、超低価格品が今年大きくテイクオフする可能性が指摘されている。
LED バックライトのノートパソコンは主に日系メーカーにより市場が形成されているが、
友達、奇美も積極的に LED ノートパソコンを導入している。特に奇美は世界最大の LED
バックライト採用の液晶パネルメーカーを目指している。
また、OLPC、Eee PC、Classmate PC 等の超低価格ノートパソコンが 2007 年後半以降急
速に市場を拡大しており、2008 年は超低価格ノートパソコン大ブレイクの年となる可能
性が大きい。中でも、華碩(アスース)の Eee PC は、7 インチ製品が昨年大好評だった
ことを受けて、今年画面がより大きい 8.9 インチ版を市場に投入する計画で、Eee PC の
2008 年の出荷量は 400-500 万台に達する見通し。アスース向けに液晶パネルを供給して
いる友達のほか、中華映管、ハンスターなどもその恩恵を受けると見られている。OLPC
及び Classmate PC の 2008 年の出荷量も 100 万台近くに達する見通しであるほか、宏碁、
ヒューレット・パッカードも超低価格パソコンの開発を行っていることから、超低価格
パソコンの今年の総出荷量は 1000 万台前後に達することが予測される。
有機 EL 市場に注目
Sony が昨年末に 11 インチの有機 EL テレビを日本市場に投入、有機 EL テレビの量産が
正式に開始された。Sony は今年 11 インチ有機 EL テレビを米国市場にも投入する予定で、
販売価格は 2500 米ドルに設定される。液晶テレビに比べると価格は遥かに高いものの、
有機 EL テレビはその高輝度、省電力、軽量薄型という優位性ゆえに次世代ディスプレイ
としては最有力候補であり、Sony は 2008 年の CES では 27 インチ有機 EL テレビを出展
し市場形成に寄与したいとしている。
三星も有機 EL テレビを 2008 年の重点事業と位置づけており、今年の CES で 14 インチ
及び 31 インチの 2 機種を出展する計画。2009 年からは本格的に有機 EL テレビ市場を開
拓する計画で、2010 年には 40 インチ有機 EL テレビの販売を開始する計画である。また、
Panasonic、Canon、日立も 3 社共同で有機 EL 技術を開発することで合意している。
有機 EL は上記の高輝度、省電力、軽量薄型という 3 つの優位性があり、低価格化さえ実
現できれば、液晶パネルに続く巨大市場を生む可能性を秘めている。2008 年のカラー有
機 EL 市場規模は 2.8 億米ドルだが、2013 年には 28 億米ドルに拡大するとの予測も示さ
れている。今のところ、有機 EL 応用市場は主に携帯電話用パネルに限定されているが、
今後 5 年でテレビ、パソコンなどにも幅広く利用されると見られている。
液晶パネルメーカーによる川上統合がさらに進展
40
2008 年 2 月号
液晶パネルメーカーがコストダウンニーズから、川上の部品・原材料メーカーの統合を
積極的に進めている。
世界最大となった友達は、傘下に中小型パネル駆動 IC を生産する瑞鼎、旭耀、奇達、
Inverter を生産する達方、CCFL を生産する威力盟、偏光板を生産する達信、カラーフ
ィルタを生産する達虹、設備を生産する均豪を保有しており、川上統合を急進展させて
いる。
奇美も、傘下に CCFL を生産する啓耀、バックライトモジュールを生産する奇菱、LED を
生産する奇力、偏光板を生産する奇美材料、設備を生産する東捷、駆動 IC を生産する
奇景を持ち、中華映管は CCFL メーカーの誠創、駆動 IC 設計の硅創を持っている。群創
も、駆動 IC 設計の奕力を傘下に収めている。彩晶もカラーフィルタの和鑫のマジョリ
ティを取得するといった動きを取っている。
今後、バックライトモジュールメーカーの福華、大億科技、光学フィルムメーカーの迎
輝などが買収ターゲットとなる可能性がある。
友達光電の川上統合
友達光電
駆動 IC
インバータ
CCFL
偏光板
カラーフィルタ
設備
瑞鼎、旭耀、奇達
達方
威力盟
達信
達虹
均豪
奇美電子の川上統合
奇美電子
駆動 IC
バックライト
CCFL
偏光板
LED
設備
奇景
奇菱
啓耀
奇美材料
奇力
東捷
【バックライト】モニター、ノート PC 需要堅調 瑞儀、輔祥の 1 月売上高水準を維持
2008-2-18 Digitimes
液晶パネルの需給逼迫、エンドユーザーの前倒し発注等により、バックライトモジュー
ルメーカー、瑞儀光電(Radiant)
、輔祥実業(Forhouse)の 1 月の売上金額、出荷量が
ともに高水準で推移している。
瑞儀の 1 月の大型バックライトモジュールの出荷量は 481 万枚で 2007 年 12 月の 413 万
枚を大きく上回った。同月の売上も 30.53 億台湾ドルに達し、昨年 12 月の 30.1 億台湾
ドルを上回った。モニター用バックライトモジュールを主力とする輔祥の 1 月の売上は
20.1 億台湾ドルに達し、昨年 12 月比 10%増となった。中強光電(Coretronic)、奇菱
(ChiLin)も 1 月の売上が高水準を確保しているという。
41
2008 年 2 月号
【駆動 IC】奇景光電、液晶パネルドライバーIC で聯咏を抜いて台湾首位に躍進
2008-2-18 台湾経済日報
世界第 4 位の液晶パネルメーカー・奇美電子(チーメイ)傘下の台湾第 2 の液晶パネル
ドライバーIC メーカー、奇景光電(Himax)の昨年 10-12 月の売上は 2.67 億米ドルに達
し、前年同期比 20.9%増、昨年 7-9 月比 9.8%増となった。同期の粗利率は 24.7%に達し、
昨年 7-9 月の 22.5%から 2 ポイント上昇した。また、同期の税後利益は 4605 万米ドル(約
14.73 億台湾ドル)で前年同期比 48.2%増の過去最高を記録した。
尚、昨年通年の売上は 9.18 億米ドルで前年比 23.3%増、
純利益は 1.12 億米ドルで同 49.8%
増で、聯咏科技を抜いて台湾最大の液晶パネル駆動 IC メーカーに躍進した。
奇景光電:www.himax.com.tw/
【パソコン】広達、仁宝、1 月売上落ち込み見られないものの通年では依然保守的
2008-2-18 台湾経済日報
米国サブプライムローン問題の影響が長期化する中、広達(クアンタ)、仁宝(コンパ
ル)などの大手ノートパソコン OEM メーカーは今年通年業績について保守的見通しを示
しているが、1 月の売上及び出荷量には未だその影響は見られず、好調を持続している
としている。
広達の 1 月の売上は 663.81 億台湾ドルで昨年同期比 32.05%増、1 月の出荷量は 270 万
台で昨年同期比 35%増だった。
広達、仁宝は、今年の出荷量をそれぞれ前年比 3 割前後増しの 4000 万台、3200 万台と
しているが、米国の消費市場の減速が確認されれば、ブランドメーカーが生産調整に入
る可能性も否定していない。
【パソコン】宏碁、今年のノートパソコン出荷量目標 2100 万台 ただ米経済次第
2008-2-16 中華液晶網
世界第 3 位のパソコンメーカー、宏碁(Acer)は、今年のノートパソコン出荷量を前年
比 4 割増の 2100 万台、デスクトップも含めたパソコン全体の出荷量を前年比 3-4 割増の
2700-3000 万台を目標とする計画を発表。ただし、サブプライムローン問題の影響を見
極める必要があるとの条件付きの計画案としている。
【EMS】広達、ベトナム投資が依然評価中で結論出ず、松江工場拡張で対応
2008-2-16 PCBCITY
世界最大のノートパソコン OEM メーカー、広達(クアンタ)は、中国内地の松江工場、
及び常熟工場の 2 工場でそれぞれ EMS 方式でノートパソコン及びサーバーの生産、ノー
トパソコン以外のコンシューマー電子製品の生産を行っているが、ベトナム投資につい
て現地のインフラ未整備を理由に依然評価中で結論が出ないことから、今年は松江工場
の月産能力を 100 万台以上に拡大する計画である。
【ゲーム機】フォックスコン、ソニーPS3 の売上倍増で大きな恩恵を受ける見通し
42
2008 年 2 月号
2008-2-16 PCBCITY
iSuppli は、ソニーの PS3 ゲーム機の今年の売上は昨年比倍増の 1000 万台に達し、任天
堂の Wii の売上 1220 万台に迫るとの予測を示した。一方、マイクロソフトの Xbox の今
年の売上は 750 万台と予測している。
マイクロソフト Xbox 360、任天堂 Wii、ソニーPS3 いずれの OEM 生産も行っている世界
最大の電子機器 OEM 企業、フォックスコン(鴻海)は、PS3 の売上伸張で大きな恩恵を
受ける見通し。
【PCB】モトローラ携帯電話部門売却の台湾 PCB メーカーへの影響、今年限定的
2008-2-16 PCBCITY
米モトローラの携帯電話部門売却観測で台湾系 PCB 産業に波紋が広がっているが、業界
では売却先探しには半年前後はかかる可能性が大きく、受注への具体的影響は今年 7-9
月以降になると見られている。ただ、来年以降の業績への影響は避けられない見通しで、
売却先次第では売上が大きく左右されるメーカーが出ることも予想される。
モトローラ(含むモトローラ OEM メーカーである仁宝系華宝通信)向け売上が全売上の
40%を占める華通(Compeq)は、モトローラが妥当な売却先を探すには相当の時間を要
する、取引が正式に纏まるのは 7-9 月以降になるとして、台湾 PCB メーカーの 2008 年業
績への影響は限定的とそれほど悲観していないとしている。
産業アナリストは、売却先が世界の 5 大携帯電話ブランドメーカーの中でも三星、LG の
韓国メーカーになる場合、中国政府支援を受けた中国内地の携帯電話ブランドメーカー
となる場合、またフォックスコン等の大手 EMS メーカーになる場合、台湾メーカーへの
影響は相当大きなものになると見ている。一方、売却先がデルなどの非携帯電話メーカ
ーとなる場合、若しくは米系の投資ファンドとなる場合、影響は極めて限定的なものに
なるだろうと見ている。
【PCB】統盟の 1 月売上、無錫工場液晶パネル PCB 量産開始で過去最高を記録
2008-2-16 PCBCITY
台湾の PCB メーカー、統盟電子(Yang An)は、無錫工場が量産を開始したこともあり、
2008 年 1 月の売上が昨年同月比で 18.8%増の 3.11 億台湾ドルに達し過去最高を記録した。
統盟電子無錫工場の月産能力は 40 万平方フィートで、同社の 1 月の全売上の約 2 割を
占めている。無錫工場では主に液晶パネル用 PCB を生産しており、今後も売上が堅調に
推移していくとしている。尚、統盟電子の昨年の売上は 27.96 億台湾ドルだった。
【PCB】弘捷の 1 月売上前年比 30%増 常熟工場で近く液晶パネル PCB 量産
2008-2-16 PCBCITY
台湾の PCB メーカー、弘捷電路(Victory)の 2008 年 1
月の売上は前年同月比 30.86%増の 3.63 億台湾ドルに達し
過去最高を記録した。同社は主にメモリモジュールメーカ
ーの金士頓(Kingston)向けにメモリモジュール用 PCB
43
2008 年 2 月号
を生産している。
弘捷電路は現在建設中の常熟工場(完成予想図:右)が昨年末に試験生産を終え、近く
月産能力 6 万平米の生産ラインを本格的に量産開始させる予定で、主に液晶パネル用 PCB
を生産する。
尚、弘捷電路(Victory)の昨年の売上は 32.42 億台湾ドルだった。
【自動車】延鋒ビステオン、江淮汽車と合弁で合肥に自動車内装品企業を設立
合肥在线 2008 年 2 月 18 日
米ビステオン傘下の延鋒ビステオン汽車飾件系統有限公司は、江淮汽車股份有限公司と
合弁で安徽省合肥市で延鋒ビステオン(合肥)汽車飾件系統有限公司を設立した。主に江
淮汽車向けに座席システム、計器盤等を供給する。
【自動車】韓国 GM 大宇、中国上海 GM 製エンジン、自動変速機を初めて採用
2008/02/15 中国汽車新網
上海汽車 GM 五菱の小型車 Spark(右写真)は、これまで韓国 GM
大宇のエンジンを搭載してきたが、今後は上海 GM 製のエンジンを
搭載することを決めた。
また、GM 大宇も今後市場に投入する新車に上海 GM 製の 2L 及び
2.4L 四気筒 L850 エンジンを搭載することを決めた。韓国系自動車
メーカーが中国で生産したエンジンを搭載するのはこれが初めてとなる。上海 GM、GM
大宇が昨年末に合意した長期契約によると、上海 GM は子会社の上海金橋動力系統で生
産した L850 四気筒エンジン及び L850 四気筒エンジンを GM 大宇向けに輸出することとな
っている。
GM 大宇総経理の Michael Grimaldi 氏は、中国製エンジンを搭載する GM 大宇の高級車は
主に韓国国内で販売するもので、今年およそ 10 万台分を輸入する計画という。
また、GM 大宇は、上海 GM が子会社・煙台東岳動力で生産している 6 速自動変速機を現
有車種に搭載しているほか、今年 8 月からは新車にも同変速機を搭載する予定。
252 号 2 月 22 日
【自動車】濰柴、玉柴、5 年後に米カミンズを抜く可能性 カミンズ巻き返し図る
柴油動力網 2008 年 2 月 18 日
、
中国の 2 大ディーゼルエンジンメーカー、濰柴(Weichai Power ウェイチャイ・パワー)
玉柴(Yuchai Machinery ユイチャイ・マシーナリー)の 2007 年の売上はそれぞれ 400
億元前後、180 億元前後、合計 580 億元に達し、米ディーゼルエンジン大手のカミンズ
中国の売上の 5 倍となった(下表)。
ウェイチャイは 5 年後の 2012 年の売上目標を 1000 億元としており、仮にこの目標を実
現できれば、ウェイチャイは売上においてカミンズに並ぶ、世界的ディーゼルエンジン
メーカーに大躍進することになる。
玉柴、濰柴、カミンズ中国、カミンズ全社の過去 4 年間の売上推移及び目標
44
2008 年 2 月号
企業名
2004 年
2005 年 2006 年 2007 年
目標
玉柴(億元)
107
121
141
180
200(2008 年)
濰柴(億元)
100
170
240
400
1000(2012 年)
カミンズ中国(億 USD) 11
11
12
17
30(2010 年)
カミンズ全社(億 USD) 84
99
114
130
200(2011 年)
カミンズ中国は、2005 年時点で 2010 年の売上目標を 30 億米ドルとする長期計画を発表
したが、ウェイチャイ、ユイチャイの売上が急拡大する中、その達成が危うくなってい
る。この環境変化を受けて、カミンズは、新戦略として、上海にリージョナル・ヘッド
クォーターを設置し、製品の開発から販売に至るバリューチェーンを構築、最大の弱点
となっていた高コスト体質改善に本格的に取り組み始めた。その中で、カミンズは、完
成品の組立のみならず、中核部品の中国現地での生産にも着手する。さらに、売上を急
拡大させているウェイチャイ、ユイチャイの生産・販売方式に学ぶことも敢えて行うこ
とにしている。
【自動車】米デルファイ、車載ワイヤーハーネス生産ラインを広州から武漢に移転
楚天都市報 2008 年 2 月 18 日
米車載電子システム大手のデルファイ・パッカードは、広州市に置いていたワイヤーハ
ーネス生産基地の武漢市への移転を完了、武漢工場を正式に稼働させた。昨年 9 月、デ
ルファイ・パッカードは神龍汽車(東風プジョシトロエン)の生産拡張に合わせて、広
州市から武漢市経済技術開発区に車載電子ワイヤーハーネス生産ラインを移転すること
を決めていた。本来 1 月 27 日の広州から武漢への移転完了を予定していたが、20 日以
上も続いた大雪の影響で 3 週間遅れの正式稼動となった。
デルファイ・パッカード武漢工場は、神龍汽車向けに車載ワイヤーハーネスを供給、今
年の売上は 2 億元を見込んでいる。
【自動車】中国の中核部品現地生産率、WTO の部品関税裁定で停滞する懸念
2008/02/15 証券之星
世界貿易機関(WTO)が、中国政府が 7 月初めから実施を予定していた 25%の自動車部品
輸入関税に対して、2001 年の WTO 加盟合意に反するとの裁定を行ったことは、短期的に
は中国地場の部品企業には大きな影響はないものの、長期的には中国地場の自動車部品
産業の発展には大きなマイナスになるとの見方が出ている。
中国地場産業からは、中国政府が予定していた 25%の中核部品輸入関税が実施されず、
現在の 10%が継続されることになれば、外資系メーカーが拡大してきた中国現地での中
核部品の生産比率が今後停滞すると懸念する声が出ている。
【パソコン】仁宝電脳、中国内地からベトナムへのシフトを加速 各種規制を嫌気
2008-2-18 台湾工商時報
中国内地で今年から新労働三法及び新企業所得税法が実施され台湾系企業の収益を圧迫
し始めていることから、1996 年に先駆けて中国内地昆山市に工場建設を行った世界第 2
45
2008 年 2 月号
のノート型パソコン OEM メーカー、仁宝電脳(Compal)が、中国内地生産拠点の一部生
産能力のベトナムへのシフトを前倒しすることを決定した模様。仁宝電脳は、先の計画
では、2010 年からベトナム工場の量産を開始するとしていたが、それを 1 年前倒しして
今年末或しくは来年初めから量産を開始することを決めた模様。
仁宝総経理の陳瑞聡氏は、今年から新たに実施された各種新法により生産コストが約 2
割上昇すると見ており、収益性が大きく悪化するとしている。また、これまで台湾系企
業が享受してきた各種税減免措置も今年から廃止されるという。仁宝は、90 年代半ばに
当地政府から五免五減半(累損一掃後 5 年間の法人税全額免除、その後 5 年間の法人税
半額免除)措置享受の約束を取り付けていたが、その後の中央政府の優遇措置一本化に
向けての政策転換により五免五減免措置が二免三減半に変更され、さらに今年からは新
企業所得税法実施により二免三減免措置も廃止されることになったという。
別報道によると、仁宝は内陸部の四川省で工場建設を計画しており、四川省視察を実施
したとされているが、これについて同氏は中国内地の投資環境は悪化し続けており、さ
らに今回の大雪の被害も勘案すると、リスク分散の観点から中国での生産能力拡張は行
わず、ベトナムなどに生産拠点を分散することが得策と答えている。
仁宝は昆山市進出以降、輸出額トップを長年続けてきた昆山市の外貨獲得を支えてきた
企業であるが、ここ最近、公式若しくは非公式の形で昆山市政府に対し、今後生産コス
トの軽減に向けての具体的措置が打ち出されなければ、一部生産能力を中国内地からベ
トナムなどの低コスト国にシフトする方針を伝えていたという。
仁宝は現在、ベトナム北部ビンフック省に工場建設を行っており、今年 10-12 月に試験
生産を開始、来年 1-3 月に量産を開始する予定で、月産能力は約 50 万台に設計されてい
る。同社は 2014 年にはベトナム工場の生産能力を 2500 万台まで拡張する計画で、仁宝
は約 10 年間で中国昆山市に 3000 万台の生産能力を構築したが、ベトナムでは同規模の
工場を昆山工場の約半分の期間で構築する計画である。同社は今後は昆山ではミドルレ
ンジ及びハイレンジ製品を主に生産し、ローレンジ製品の生産はベトナムに集中させる
方針という。
【液晶 TV】瑞軒科技、今年の液晶 TV 出荷 400 万台見込む 北米 Vizio に期待
2008-2-19 中華液晶網
北米の液晶テレビ出荷台数シェア第 2 位の Vizio(ビジオ)を傘下に置く瑞軒科技(ア
ムトラン Amtran)は、Vizio ブランドの北米での販売好調が続いていることから、昨年
の売上が 645 億台湾ドル、薄型テレビ出荷量が 250 万台(うち 230 万台は液晶、20 万台
はプラズマ)に達した。同社は今年の薄型テレビ出荷量目標を北米での売上をさらに拡
大することで前年比 6 割増の 400 万台に到達させる計画。
瑞軒は、Vizio ブランド事業のほか、薄型テレビ及び液晶モニターの OEM 事業も行って
おり、それぞれ売上全体の 5-10%、10-15%を占めている。液晶モニターOEM 事業では、
26 インチ液晶モニターを世界最大の EMS メーカー、フォックスコン(鴻海)向けに供給
している。
瑞軒科技:www.amtran.com.tw/
46
2008 年 2 月号
【液晶パネル】今年の液晶パネル部材生産額、価格下落で前年比 6%増にとどまる
2008-2-19 中華液晶網
DisplaySearch の液晶パネル部品・原材料半期報告によると、2007 年の液晶パネルの生
産面積は 2006 年比 42%増えたことにより液晶パネル用部品・原材料の生産高は過去最高
の 515 億米ドルに達した。うちバックライトモジュールの生産高は 150 億米ドルに達し、
液晶パネル部品原材料生産額全体に占める比率が最大だった。また、生産高の前年比伸
び率が最も高かったのは液晶材で、その伸び率は 63%に達した。
一方、2007 年下半期に品不足となったガラス基板及びカラーフィルタも含めて、液晶パ
ネル用部品原材料価格は依然下落局面が続いており、新規参入者が相次いだ光学フィル
ムの価格は特に大きく下落している。
今年の見通しについては、供給先である液晶パネルメーカーが積極的に設備投資してい
ないことから、生産高は 2007 年比 6%増の 550 億米ドル程度にとどまると予想されてい
る。そのうち、ガラス基板や液晶材などの新規参入が難しい領域は今年も 20%以上の成
長が見込まれる一方、バックライトモジュールやドライバーIC などの新規参入が相対的
に簡単な領域は、需要拡大は続くものの価格下落も同時に進むことから生産高は伸び悩
むと予測されている。
尚、カラーフィルタの今年の見通しについては、専門メーカーの投資がパネルメーカー
の内製投資ほど積極的でないため、昨年下半期からカラーフィルタの需給が逼迫してい
るものの、台湾勢、韓国勢の価格競争が依然白熱化していることから、価格はこれまで
通り下落基調が続くとしている。また、バックライトモジュールの今年の見通しについ
ては、液晶パネルの部品原材料の中でも調達コストが最も大きいことから、コストダウ
ンに向けての研究開発が急ピッチで進んでおり、価格は下がることが予想される。
【EMS】鴻海、米 Sanmina-SCI パソコン事業を買収 IBM、聯想向け OEM 獲得
2008-2-20 拓墣産研、中華液晶網
世界最大の EMS メーカー、鴻海精密(フォックスコン)は、100%子会社 Foxteq を通じ
て約 9000 万米ドルを投じて世界第 5 位の EMS メーカー、Sanmina-SCI の米国、ブルガリ
ア、メキシコパソコン事業(主に設備、土地・企業は含まない)を買収した。
Sanmina-SCI のパソコン事業の主要ユーザーには、ヒューレット・パッカード、IBM、レ
ノボ(聯想)等が名を連ねており、主にデスクトップ型パソコン、サーバー等を供給し
ている。世界最大のデスクトップ型パソコン OEM メーカーでユーザーに世界 3 大パソコ
ンメーカー、ヒューレットパッカード、デル、エイサーを持つフォックスコンが、今回
の買収を通じて新たにレノボ、IBM 向けデスクトップ型パソコン OEM を獲得することに
なり、フォックスコンはデスクトップ型パソコン OEM 市場では圧倒的なシェアを有する
ことになる。
【EMS】鴻海、チェコに第 3 工場建設 長虹のチェコ工場買収で建設期間を短縮
2008-2-18 PCB 中国網
47
2008 年 2 月号
世界最大の EMS メーカー、鴻海(フォックスコン)は、チェコに 3 つ目の EMS 工場を建
設する計画で、建設期間を短縮するため、中国内地最大のテレビメーカー、長虹が 1 億
米ドルを投じてチェコのニンブルグに建設した薄型テレビ工場を買収する計画を進めて
いる。近く正式に発表される予定。
【EMS】鴻海、M&A で今年の売上目標を前年比 3 割増の 2.6 兆台湾ドルに設定
2008-2-20 台湾経済日報
世界最大の EMS メーカー、鴻海集団(フォックスコン)董事長
の郭台銘(テリー・ゴウ)氏(右写真)は、今年 4 月 1 日に董
事長職を退く予定だが、引退を前にして世界第 5 位の EMS メー
カー、Sanmina-SCI のパソコン事業を買収し、今年のグループ
売上目標を昨年比 3 割増の 2.6 兆台湾ドルとする計画を明らか
にした。
同氏は、
「ブランドメーカーが自ら製造を行えば、必ず負け組になる。製造をフォックス
コンに任せれば、勝ち組になれる。」と言い切って憚らない自信家。同氏は、フォック
スコンは世界最高のコストパフォーマンスを持つ企業であり、中国、インド、ベトナム、
メキシコ、ロシア、チェコ、ブルガリアに工場を展開することで、ブランドメーカーの
利益を極大化することを可能にしているという。同氏は、世界が不況になればなるほど、
フォックスコンのような高いコストパフォーマンスを持つ EMS メーカーの必要性が高ま
るとして、サブプライムローン問題で世界経済が減速している今こそ、フォックスコン
は積極的に事業拡大を図るべきと強調する。フォックスコンは、今般の Sanmina-SCI パ
ソコン事業買収により、世界第 2 のフレクトロニクス(Flextronics)との差をさらに
拡大することに成功、EMS 市場におけるシェアは 50%を超える見通し。
【半導体】日月光、上海工場の設備台数を 2 倍に拡大 中国内地需要に対応
中国商務省、PCBCITY 2008-02-20
世界最大の半導体実装メーカー、日月光(アドバンスト・セミコンダクター・エンジニ
アリング ASE)は、上海工場(日月光封装測試上海、前身は威宇科技)に 700 万米ドル
の増資を行い、実装設備を現在の 1200 台から 2500 台に拡大する。
、
同社上海工場は現在、台湾の台積電(TSMC)
、中国地場の中芯(SMIC)、華虹(HuaHong)
米ブロードコム(Broadcom)、インテル、テキサス・インストルメント(TI)等の半導
体メーカー向けに OEM サービスを行っており、2007 年の売上は 2 億米ドルを突破、今年
の売上は 4 億米ドルを見込んでいる。
台積電の上海松江工場量産開始、茂徳(ProMos)
、力晶(Powerchip)の中国内地への投
資決定などにより、中国内地の半導体実装需要が急伸しており、台湾の大手半導体実装
の硅格(Sigurd Microelectronics)が米 O2Micro 社の中国内地法人、一洋半導体
(OneOcean)無錫実装工場を買収したほか、台湾半導体検査最大手の京元電子(KYEC)
も蘇州に検査工場を建設している。
硅格半導体:www.sigurd.com.tw/
48
2008 年 2 月号
米 O2Micro:www.o2micro.com/
【キャパシタ】法拉電子、美星電子買収、フィルムキャパシタ生産能力拡張でシェアを拡大
中国電子部品産業協会 2008-2-20
中国最大、世界第 5 位のプラスチックフィルムキャパシタ
メーカー、厦門法拉電子(Faratronic)(製品:右写真)
が、省エネ照明用トランスメーカー、上海美星電子
(MeiXing)を買収、今年の売上が大幅に拡大する見通し
となっている。上海美星電子は、フィリップ、富士通、上海広電(SVA)等のユーザー
を持っており、トランスの年産能力は 1 億個、2007 年の売上は 2 億元、純利益は 600 万
元だった。欧米、日本、オーストラリアなどが白熱照明の省エネ照明への交換を義務付
ける法令を相次いで制定する中、世界の省エネ照明市場は今後 3 年年率 30%以上で成長
することが予想されており、法拉電子は上海美星電子の買収のほか、今年ポリエステル
フィルムキャパシタの生産能力を現在の 25 億個から 32%増やし 33 億個に拡大、アルミ
箔の生産能力を現在の 1600 トンから 56%増やして 2500 トン前後に拡大する計画である。
法拉電子:www.faratronic.com/
【アルミ箔】新疆衆和、来年高純度電子用アルミ箔生産能力を 2.7 万トンに拡張
中国電子部品産業協会 2008-2-20
新疆ウイグル自治区に本社を置く世界有数の高純度アルミメーカー、アルミ電解キャパ
シタ用電子アルミ箔メーカー、新疆衆和股份有限会社は、現在生産能力の大規模な拡張
工事を行っており、2009 年末には高純度アルミ箔の年産能力は 3.5 万トン、電子用アル
ミ箔の年産能力は 2.7 万トンに達する見通し。
拡張に向けて、同社は 1300mm フォーハイ(Four High)不可逆
式冷延設備(右写真)を中色科技股份有限公司から導入、2007
年末に既に工場に搬入済み、現在据付中で、今年 7-9 月に全面
稼動となる予定。
中色科技:www.cnpt.com.cn/
【電子全般】中国の 2007 年電子情報産業売上、粗利益総額、主要製品生産量
2008-02-19 中国情報産業省
2007 年の中国の電子情報産業の売上総額は前年比 17.9%増の 5 兆 6 千億元、同粗利益総
額は同 18.2%増の 1 兆 3 千億元、同純利益総額は同 12.4%増の 2100 億元、同輸出総額
は同 26.2%増の 4595 億米ドルだった。
単位
2007 年
2006 年
増減%
億元
56000
47501
17.9
億元
5800
4801
20.8
粗利益総額
億元
13000
11000
18.2
純利益総額
億元
2100
1868
12.4
売上高
うち:ソフトウェア業
49
2008 年 2 月号
輸出入総額
うち:輸出
億米ドル
8047
6517
23.5
億米ドル
4595
3640
26.2
また、2007 年の中国の携帯電話生産台数は 5 億 4857 万台、同パソコン生産台数は 1 億 2
千万台に達した。
単位
2007 年
2006 年
増減%
携帯電話
万台
54857.9
48013.8
14.3
パソコン
万台
12073.4
9336.4
29.3
半導体
億個
411.6
335.7
22.6
253 号 2 月 25 日
【パソコン】広達電脳、中国内地コスト上昇圧力で拡張に待った 効率化を優先
Digitimes 2008-2-22
世界最大のノートパソコン(NB)OEM メーカー、広達電脳(Quanta クアンタ)副董事長の
梁次震氏は、大雪の影響が懸念された上海松江工場の出荷はほぼ予定通り進んでおり、
2008 年の全社出荷目標である 4000 万台を下方修正する予定はないとしたが、これまで
言及を避けてきた新労働契約法の影響について労働コストが大幅に上昇することが予想
されるとして、計画していた工場拡張を一時凍結し工場運営の効率化を優先することを
明らかにした。
同氏は、依然結論を出していないベトナム進出については、今のところ進展はないこと
にもしているものの、上海工場の拡張凍結はある意味ベトナムでの工場建設を前向きに
検討することを示唆したものともいえる。広達電脳は昨年 10 月、最大のライバルであ
る仁宝電脳(Compal コンパル)がベトナム進出を決めた頃に、中国内地の常熟工場の拡
張を減速すると報道されたが、これら報道を否定、ベトナム進出はインフラ未整備ゆえ
考えておらず中国内地工場の拡張で需要拡大に対応するとしていた。それが今回の弱気
発言で広達電脳の戦略に微妙な変化が見られる。
このほか、サブプライムローン問題がパソコンなどのコンシューマ機器市場にどの程度
の影響を与えるかについては、同氏は少なくとも 1-2 月の状況を見る限りノートパソコ
ン市場には大きな影響は出ておらず、米国最大のデジタル機器量販店ベストバイ(Best
Buy)の販売実績を見てもノートパソコンの販売好調が続いている、MP3 プライヤーやデ
ジタルカメラ(DSC)等に比べても販売が好調であると影響は限定的としている。2008 年
通年見通しついても、ノートパソコン市場は従前水準の成長を維持できる、主要ノート
パソコンブランド大手の発注に衰えは見られない、1-3 月の出荷は昨年 10-12 月に比べ 1
割程度の減少にとどまる見通しで、閑散期でこの減少幅であれば例年以上の業績といえ
るとしている。
業界が最も懸念しているバッテリの調達困難については、バッテリメーカーとの連携を
密接に取っているだけでなく、随時契約を結ぶ形を取っていることから、計画通りの供
給/調達が出来ているとしている。先般上海に新たに建設を開始したノートパソコン用プ
ラスチップ筐体工場(会社名は展運(上海)電子有限公司)については、広達電脳の川
50
2008 年 2 月号
上統合戦略の重要施策で、月産能力は 100 万台分以上に上る。
【PCB】耀華電子、上海工場に 2000 万米ドル再投資 HDI 製造工程も改良
2008-2-21 PCBCITY
台湾の大手携帯電話用 PCB メーカー、耀華電子(Unitech)は、中国現地法人・上海展
華電子での携帯電話用ハイレンジ HDI 製品開発が順調に進展していることから、上海展
華電子に 2000 万米ドルを再投資し、月産能力を 55 万平方フィートに拡張するほか、HDI
製造工程の改良にも取り組む。尚、上海展華電子の昨年の親会社への配当可能純利益は
1 億元を超えたという。耀華電子は台湾域内への投資も継続して行っており、現在宜蘭
にある太陽電池工場の拡張を行っているほか、土城の本社工場にも今年 10 億台湾ドルを
投じて HDI 製造工程の改良を行っている。
【PCB】米アップルの生産抑制、華通の業績にも影響 1-3 月 40-50%減に
2008-2-20 PCBCITY
閑散期突入とサブプライムローン問題後の米経済減速で、米アップル(Apple)が協力 OEM
メーカーへの発注量を減らしており、南亜(ナンヤ)、華通(コンペック)、金像(ゴー
ルドサーキット)などの台湾の大手 PCB メーカーの業績に大きな影響が出ている。
南亜の今年 1-3 月の売上が昨年 10-12 月比 15-20%(年初計画は同 2-3%減)になる身年
であるほか、リジッドフレキ結合板をアップル iPod 向けに OEM 生産している華通のア
ップルからの受注も同 40%以上減になると予想されている。1-3 月は主力の携帯電話用
PCB の閑散期でもあることから、市場は華通の 1-3 月の売上は昨年 10-12 月比 25%前後
減少すると見ているが、華通は年初計画である同 15-20%減の下方修正は行わないと強気
の姿勢を崩していない。金像電子の 1-3 月の売上も同 10-15%減となると見られている。
【PCB】佳総実業、広東江門佳泰電子第 1 期近く稼働 年間売上 2 億元見込む
2008-2-20 PCBCITY
台湾の PCB メーカー、佳総実業(Gia Tzoong)は、4500 万米ドルを投じて建設してきた
広東省江門市佳泰電子有限公司第 1 期が間もなく完成、近く稼働する予定。
江門市佳泰電子は、新会区古井鎮臨港工業園に建設されており、敷地面積は 8 万 7400
平米。主にフレキ板、リジッドフレキ結合板、及び多層ハイレンジ PCB の開発、生産、
販売を行う。2800 平米のオフィスビル、7700 平米の従業員宿舍、1 万 6500 平米の工場
屋が既に完成しており、現在オフィス設備、電話回線、モニタリングシステム、生産設
備の据付中という。生産ラインはクリーンルーム、電気めっきライン、金属箔圧合ライ
ン、検査ライン等 12 ラインから構成されている。従業員は 400 名、年産能力は 150 万平
方フィート、年間売上 2 億元を見込む。
【通信設備】華為、3Com 買収を撤回 米政府が軍用セキュリティ技術流出を懸念
Digitimes 2008-2-22
中国地場最大の通信設備メーカー、華為(HuaWei)と米大手投資ファンド、ベインキャ
51
2008 年 2 月号
ピタル(Bain Capital Partners)は、買収額 22 億米ドルに上る米ネットワーク用設備及
びセキュリティメーカー3Com 買収案を撤回することを発表した。米政府の安全保障上の
懸念が消えず、同政府財務省対米外国投資委員会(CFIUS)からの承認が困難と判断し
たため。これを受けて 3Com の株価は 20%以上下落している。CFIUS は、華為が米軍用セ
キュリティソフトウェアを開発している 3ComTipping Point 部門から機密性が高いハイ
テク技術を取得するのではとの懸念が指摘されている。
【PCB】台湾上場 PCB メーカー今年 1 月の売上総額、各社売上統計
52
2008 年 2 月号
台湾上場フレキ PCB メーカー1 月売上統計(単位:千台湾ドル)
台湾上場 PCB メーカー2 月売上(単位:千台湾ドル)
53
2008 年 2 月号
【半導体】重慶市政府、12 インチシリコンウエハ半導体生産ライン 3 本誘致狙う
2008-2-21 第一財経日報、重慶商報
重慶市政府は現在、地元重慶市で外資導入商談会を開催しており、外資を利用して 3 本
の 12 インチシリコンウエハ半導体生産ラインを導入したいとしている。同市の経済貿易
委員会によると、そのうちの 1 本の 12 インチシリコンウエハ生産ラインについては、台
湾の茂徳科技(ProMos)と共同で投資することが既に決まっているが、残り 2 本につい
ては未だパートナーが決まっていないという。ただ、重慶市常務副市長の黄奇帆氏は 1
月 30 日、残り 2 本の 12 インチシリコンウエハ生産ラインの有力パートナー候補をマレ
イシアのシルテラ(Silterra)及び日本のエルピーダに絞って現在交渉中であることを
明らかにしている。シルテラは、マレイシア最大の半導体ファウンドリであるが、ここ
数年の世界順位は 10 位前後にとどまっている。
重慶市は同市に中国西部のシリコンバレーを建設する構想を打ち出しており、製造分野
では台湾最大のメモリメーカー、茂徳科技、実装検査分野では台湾最大の実装メーカー、
日月光(ASE)の誘致を試み、茂徳科技の誘致には成功し 8 インチシリコンウエハ生産
ラインを構築中で今年 5 月から量産を開始する予定。一方、日月光の誘致については未
だ結論が出ていない。
12 インチシリコンウエハ生産ライン 3 本の構築は同市のシリコンバレー建設構想の一環
で、1 本当たりおよそ 15 億米ドルの資金を要する巨大プロジェクト。重慶市政府は今後
数年間で半導体産業に少なくとも 45 億米ドルを投入する計画で、重慶市が現在取り組ん
でいる重点外資導入プロジェクト 12 件の総投資額の 2 割を占める。
中国には現在、上海中芯国際 2 本、北京中芯国際 1 本の計 3 本の 12 インチシリコンウ
エハ生産ラインしかなく、重慶市の計画は一見野心的過ぎるようにも見える。アナリス
トらは、重慶市政府のシリコンバレー構想実現は短期的には難しいとしている。その根
拠として、先ず茂徳科技の重慶での 12 インチ生産ライン構築は、台湾当局が未だ 12 イ
ンチ技術の中国内地への移転を認めておらず、今のところ当局の規制上実現困難。また、
茂徳が昨年 10-12 月に DRAM 価格の下落により 10 億元を超える損失を出していることも
懸念材料。マレイシアのシルテラの誘致についても、同社の経営が現在悪化しており、
12 インチ生産ラインを構築する体力がないと見られているほか、エルピーダの誘致につ
いても、同社が既に中国蘇州の有力ファウンドリ、和艦科技(He Jian)と合弁で南昌
に 12 インチ工場を建設する方針を固めたと伝えられている。
【バッテリ】新普科技、労契法に伴うコスト上昇を抑制しつつ常熟工場拡張進める
Digitimes2008-2-22
台湾のノートパソコン(NB)バッテリモジュールメーカー、新普科技
(Simplo)
(7.2 ボルト Li-ion 製品:右写真)は、需給逼迫に伴う価格
上昇により、2008 年の売上が昨年比 35%増となるとの見通しを示した。
特にノートパソコンバッテリの主要材料であるバッテリ芯の需給逼迫
によりバッテリ価格が今後も上昇する見通しで、今年 1-3 月の売上は前年同期比 48%増
54
2008 年 2 月号
の 64.5-65.5 億台湾ドル(約 16.1-16.3 億元)となるとしている。尚、新普科技の 2007
年の売上は 229 億台湾ドルで 2006 年比 40%増、税前利益は 27 億台湾ドルで 49%増、大幅
な増収増益を記録している。
新労働契約法によりコスト上昇が予想される同社の主力工場・常熟工場については、生
産ラインのオートメーション化比率、周辺部品の内製比率を引き上げることで、コスト
上昇分を相殺することを計画している。コスト抑制を図ると同時並行的に、常熟工場拡
張については計画通り今年 6 月完工、今年下半期正式稼働する予定で、今年 7-9 月には
生産能力を現在の月産能力 270 万ユニットから 350 万ユニットに拡大する。
新普科技:www.simplo.com.tw/
【太陽電池】中国電子科技集団第 48 研究所、太陽電池生産ライン 2 本を稼働
中国電子部品産業協会 2008-2-20
中国情報産業省直属電子科学研究所 26 機関、ハイテク企業 26 社を基礎に設立された中
国政府直営の中国電子科技集団公司(略称:中電)第 48 研究所(所在地:湖南省)は、
シリコン太陽電池生産ライン 2 本を全面稼働させた。年産能力は計 50 メガワットに上る。
湖南省は、中国電子科技集団第 48 研究所を核に湖南省に太陽電池産業パークを建設す
る計画で、今後 3 年で 50 億元を投じるとしている。完成後の売上は 500 億元以上を見込
んでいる。
【太陽電池】四川楽山、中国最大のポリシリコン生産地 通威が大型プラント建設
中国電子部品産業協会 2008-2-21
四川省飼料大手の通威股份は 1.91 億元を投じて四川省楽山市のポリシリコンメーカー、
永祥化工の 50%株式を取得した。現在、世界のポリシリコン市場は需給が逼迫しており、
通威股份は今後も成長が期待できる楽山市の永祥化工を買収した。永祥化工は年産能力
1000 トンのポリシリコン生産工場を今年 6 月に生産を開始する予定であるほか、年産能
力 9000 トンの第 2 期を 65 億元を投じて建設する計画で、2009 年上半期稼動を予定して
いる。第 2 期が完成すれば、永祥化工の年産能力は 1 万トンに達し、中国最大のポリシ
リコンメーカーになる。四川省は昨年から既に 10 件を超えるポリシリコン生産事業に着
手しており、総投資額は 100 億元に達している。四川省は今や中国最大のポリシリコン
生産地になっており、主な事業は楽山市に集中している。
【太陽電池】福建三晶、太陽電池用高純度単結晶シリコン棒の独自生成成功
中国電子部品産業協会 2008-2-21
福建省三晶硅品精制有限公司が、太陽電池用高純度シリコン材料の物理生成技術の独自
開発に成功、独自技術による高純度シリコン生産工場が今年 7 月に全面的に稼働する予
定で、全てが稼働すれば年産量は 200 トン、年間売上 12 億元を見込んでいる。
【太陽電池】尚徳、大雪の影響で 1-3 月売上伸び悩む 茂迪、益通も保守的
Digitimes2008-2-22
55
2008 年 2 月号
中国地場最大の尚徳(サンテック)は、ポリシリコンの価格上昇、及び大雪の影響で 2008
年 1-3 月の売上が 3.7-3.8 億米ドルにとどまり、アナリストの予想 4.559 億米ドルを下
回ることを明らかにした。台湾の太陽電池メーカー、茂迪、益通も今年 1-3 月の売上が
伸び悩む見通しを明らかにしている。
各社ともに、2007 年下半期からポリシリコンの需給逼迫がピークに達しており、調達が
困難であるとともに価格の上昇が利益を大きく圧迫しているとしている。尚徳は、今年
通年の太陽電池モジュールの売上は 19-21 億米ドルにとどまるとしている。
【自動車】加マグナ、蘇星電器を買収 パワーウィンドウ、キーレスエントリを現地生産
張家港日報 2008 年 2 月 20 日
世界第 3 位の自動車部品メーカー、カナダのマグナ・
インターナショナル傘下のマグナ・エレクトロニクス
は、張家港市のパワーウィンドウ制御装置、キーレス
エントリー装置メーカー、蘇星電器(製品:右写真)
を買収、同時にマグナ蘇星電器(張家港)有限公司を正式に開業、中国現地での生産を
開始した。
蘇星電器:www.fuganggroup.com/suxing/cn/about.htm
【自動車】中国地場自動車部品メーカーの海外中堅メーカー買収は増える見通し
上海証券報 2008 年 2 月 22 日
米国の大手企業再生コンサルタント、Alix Partner の CEO、Stefano Aversa 氏は、中国
の自動車部品産業に関するインタビューに以下の通り答えている。
サブプライムローン問題の影響
サブプライムローン問題に伴う米国経済の減速は米国内自動車需要にも大きな影を落と
しており、2008 年の全米新車販売量は前年比 100 万台減の 502 万台に落ち込むと見られ
ている。部品産業の出荷額も前年比 7-8%減になると見られている。
中国の自動車部品メーカーは全体としては売上全体の 3%を米国向け輸出に依存してい
るに過ぎず、サブプライムローン問題の影響は限定的だが、ホイールメーカーについて
は生産量の 80%を米国向けに輸出しており、影響は大きい。
WTO の部品輸入関税に対する違反裁定の影響
この類の問題は発展途上国では頻繁に起こる問題であり、中国は自国の産業を保護する
ために輸入関税を引き上げようとしている。ただ、歴史的に見て発展途上国の関税引き
下げは必然であり、中国政府も WTO 裁定を受け入れて関税引き下げを履行するだろう。
米国国内では現在次期大統領選挙が行われており、足許の景気減速もあって、民主党、
共和党ともに行き過ぎた空洞化は看過できない、国内での雇用を守り、失業率を下げる
と訴えていることからも、中国政府にさらなる関税の引き下げを求めていくだろう。
中国の自動車部品産業が抱える課題
中国の自動車部品市場は今後世界最大の市場になる可能性があり、世界的にも影響力が
ある部品メーカーも出現してくるだろう。過去 5 年間、中国の自動車部品産業は中国の
56
2008 年 2 月号
自動車市場の高成長、高関税率、低賃金の恩恵を受けて高利益率を享受してきた。しか
し、今後は海外の部品メーカーとの競争が激化しこれまでのような高い利益率は期待で
きないだろう。
ベトナム、インドとの競争
インド、ベトナム、フィリピンなどが中国のライバルとして台頭してきている。中国は、
より付加価値の高い製品へのシフトが必要である。
中国部品メーカーの海外進出
我々が行った調査によると、中国地場部品メーカーの 80%が海外での企業買収に積極的
との結果が出ている。海外企業買収で最も重要なのは資金力ではなく、買収してシナジ
ー効果が見込めるかどうか。万向(Wanxiang)が買収した米国企業は米国で中堅クラス
の部品メーカーで一流の大企業ではなかったため、買収統合が比較的容易に遂行できた。
類似の買収は今後増えてくるだろう。
254 号 2 月 27 日
【自動車】長安ビステオン、09 年の設計部門完全現地化に向け現地人材を育成
2008/02/22 経済参考報
世界大手の自動車部品メーカー、ビステオンと中国第 4 の自動車メーカー、長安汽車集
団の合弁企業、重慶長安ビステオン発動機制御系統有限公司は、2009 年にシステム設計、
キャリブレーション、プロジェクトマネッジなどの設計エンジニアリング部門の 100%現
地化に向け、優秀な現地人材の獲得、育成を急いでおり、海外での研修、OJT を積極的
に進めている。長安ビステオンは 2005 年設立で、主に燃料電子制御バルブ、エンジン
制御ユニット、コイル式点火プラグ等を生産している。
【自動車】金麒麟、昨年のブレーキパッド輸出額 8000 万米ドル 認証取得が鍵
慧聡網 2008 年 2 月 22 日
中国地場最大の自動車用ブレーキパッドメーカー、山東金麒麟集団(Gold Phoenix)
(製
品:右写真)の技術センターが、中国政府の国家第 11 次 5 ヵ年計画のハイレンジセラミ
ック及び炭素繊維ブレーキパッド開発事業を受託することが決定した。山東金麒麟集団
は、技術重視、品質重視、国際ブランド構築をスローガンに、短期間で輸入に依存して
いた低金属改良型ブレーキパッド、ハイレンジセラミックブレ
ーキパッド用複合材料の独自開発に成功、一汽、神龍、現代、
東南などの完成車メーカー向けにブレーキパッドを供給して
いる優良企業。また、同社は中国地場では最も早く欧米向けに
ハイレンジブレーキパッドを輸出した企業であり、中国国内で
ブレーキ摩擦パッドの輸出量が最大、製品の品揃えも最も充実している企業である。主
に米 GM、独 VW 等向けに輸出を行っており、2007 年の輸出額は 8000 万米ドルに上る。
中国の WTO 加盟後、中国の地場自動車部品メーカーは海外の大手自動車部品メーカーと
の厳しい競争に晒されており、中国国内市場に甘んずることなく、海外市場に打って出
ることが求められている。その近道といえるのが、国際認証取得であり、国際認証があ
57
2008 年 2 月号
れば、海外の完成車メーカー向けに部品を納入することが比較的容易に実現することが
可能になるという。
金麒麟集団も、米国及び世界の完成車向け OEM 生産には ISO/TS16949 取得が必要で、EU
に輸出する際にはアフターマーケットの要請もあって全ての製品について e-Mark 認証
を取得する必要があるという。
また、中国の自動車部品産業内でも近年、値下げ競争に奔走することに疲れ、目先の利
益は問わず自らの技術力向上に投資する企業が増えている。その先頭を走ってきたのが
金麒麟集団であり、同社は 1991 年に既に品質管理を会社発展の第 1 目標として掲げ、
中国地場ブレーキパッド産業で初めて ISO9001、VDA6.1、QS9000 の 3 大国際品質管理シ
ステム認証を取得、またドイツ、フランス、イタリア等の欧州自動車工業連合会及び米
国 3 大自動車メーカーの品質標準システムを取得。2003 年末には ISO/TS16949 認証を取
得、2005 年 5 月には独 TUV の審査をパスすることで、中国地場自動車ブレーキパッド業
界最大の輸出メーカーに成長している。
金麒麟集団は、安易な値下げ競争には参加せず、品質を向上させることでユーザーに原
材料高騰、人民元上昇による製品価格の 20%前後引き上げを受け入れてもらうことに成
功している。同社はたとえ受注が減ったとしても値下げ競争には参加しない方針を明確
に打ち出している数少ない中国地場メーカーである。
中国摩擦材料協会会長の王耀氏は、ここ最近、中国地場の優良ブレーキパッドメーカー
に経営戦略を品質重視、海外先進製造技術導入重視に転換するところが増えているとい
う。ブレーキパッド産業はどちらかというとローテクの労働集約型産業であり、低廉な
人件費を比較優位性としてきたが、そのブレーキパッド産業でもやはり最終的に拠り所
とすべきものは値下げではなく技術の向上でなくてはならないと指摘する。ここ数年よ
うやくではあるが、たとえ短期的利益を犠牲にしても、長期的視野に立って、品質向上
や新製品開発などを通じてブランドイメージを上げようとする動きが広がっているとい
う。
山東金麒麟集団もここ数年、先行投資として海外の国際モーターショーで独自開発のハ
イレンジセラミックブレーキパッドを出展する活動を続けてきたが、その継続が実を結
んで 2004 年に米国市場進出を成功させている。また、製造技術の面では、2007 年に 5000
万元を投じて OEM 工場に世界でも先進技術である熱延生産設備を導入している。その OEM
工場は稼働して未だ 2 ヶ月余りであるが、1 人当たりの労働生産性が従来比 3 倍に向上、
不良品率も同業平均を 8 ポイントも低い 1%以下に制御されているという。
山東金麒麟集団:www.lpbbrake.cn/
【パソコン】台湾 07 年 4Q ノートパソコン出荷量前年同期比 44%増 高伸張率続く
2008-2-25 PCBCITY
IDC の最新調査によると、台湾の 2007 年 10-12 月のノートパソコ出荷量は 2819 万台で、
昨年同期比 44%増となり、過去最高を記録した。昨年 7-9 月比でも 11.6%増となり、当初
予想を上回った。一方、同出荷金額は 151.4 億米ドルで、前年同期比 31.6%増だった。
当初、2007 年 10-12 月はバッテリ等の部品の需給逼迫、米国のサブプライムローン問題
58
2008 年 2 月号
の影響などで、台湾のノートパソコン出荷も伸び悩むのではないかと見られていたが、
ヒューレット・パッカードなどの大手ブランドメーカーの民用機器販売が予想以上に伸
張し、それに伴って台湾 OEM メーカーの出荷量が伸びたのでないかと見られている。
IDC 台湾研究マネージャーの江芳韵氏は、10-12 月はバッテリ芯の需給逼迫が台湾 OEM
メーカーの出荷に影響を与えたものの、全体としては影響は限定的、また米国のサブプ
ライムローン問題の影響もノートパソコン市場にはそれ程波及していないとしている。
また、10-12 月は HP、Acer 等のブランドメーカーの消費者向け民用製品、Dell のボデ
ィカラー8 色の Inspiron の需要が依然旺盛であることなどがノートパソコン需要全体を
押し上げたと見られている。
バッテリ芯の需給逼迫が依然台湾メーカーが直面している最大の課題ではあるが、殆ど
の台湾メーカーはダメージを最小限に抑える不断の努力を行っており、影響は表面化す
るには至っていない模様。
IDC は、2007 年 10-12 月の台湾の 5 大ノートパソコン OEM メー
カー、広達(クアンタ)、仁宝(コンパル)、緯創(ウィストロ
ン)、英業達(インベンテック)、華碩(アスース)の総出荷量
は 2495 万台で、台湾の同期のノートパソコン出荷量 全体の
88.5%を占めており、大手メーカーの寡占がさらに進んでいる
といえる(右グラフ)。
【パソコン】宏碁、ゲートウェイ製品 OEM を 4 月から華宇から広達、緯創に転注
2008-2-25 Digitimes
米ゲートウェイ(Gateway)の買収により世界第 2 位のノートパソコンブランドメーカー
に躍進した世界第 3 位のパソコンメーカー、宏碁(Acer)は、3 月末を以ってゲートウェ
、緯創(ウィス
イ製品の華宇(Arima)への OEM を終了させ、委託先を広達(クアンタ)
トロン)に転注することを明らかにした。転注により、これまで宏碁製品に比べ割高だ
ったゲートウェイのデスクトップ、ノートパソコン価格を引き下げることが可能になる
としている。宏碁は約 100 万台のゲートウェイ低価格ノートパソコンを緯創(ウィスト
ロン)に生産委託することを既に決めている。
このほか、宏碁は今年 4-6 月に 8.9 インチの小型ノートパソコンを投入する予定で、記
憶媒体として高速の SSD、OS としてウィンドウズ XP Home 簡易版を搭載することで、価
格を 1.5 万台湾ドル(約 5 万 7 千円)に抑えた超低価格機種となる。昨年 10-12 月の主
要ノートパソコンブランドメーカーの市場シェアは、ヒューレット・パッカード(HP)
が 21.4%、宏碁が 15.7%、デルが 13.9%、東芝が 9.1%、聯想が 7.6%で、HP、宏碁はシェ
アを伸ばしているが、華碩 Eee PC をきっかけに超低価格市場が急成長していることか
ら、HP、宏碁ともに簡易機能型超低価格ノートパソコンを今年 4 月以降市場に投入しシ
ェアの確保を図ることを発表している。
【パソコン】友達、台湾初の国際グリーン電力認証取得 LED バックライトを全面採用
2008-2-21 台湾経済日報
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2008 年 2 月号
世界最大の液晶パネルメーカーとなった友達光電は 20 日、台湾液晶パネルメーカーと
しては初めて国際グリーンエナジー認証を取得し、2011 年から LED バックライトの全面
採用を行う計画を明らかにした。友達光電傘下の 1000 社以上の材料/設備メーカーも同
認証規格対応を今後求められることになる。
友達光電は、先ず 32 インチテレビパネルから LED バックライト搭載を開始し、徐々に
42 インチ、46 インチに拡大していく計画。友達光電の 32 インチテレビパネルの年産量
は 700 万枚で、この 700 万枚を徐々に LED バックライト採用に切り換えていく。今年 5
月頃に量産される 32 インチ LED バックライト型パネルの消費電力は従来の CCFL バック
ライトの約半分に削減され 56W になるという。
世界の 3 大ノートパソコンパネルメーカー、友達光電、三星、LG フィリップ(LPL)は
世界の 6 割シェアを持つが、三星と友達光電が相次いで LED バックライトの全面採用を
宣言したことで、今後数年で LED バックライト搭載ノートパソコンが市場で急拡大する
可能性が膨らんでいる。この動きと連動して、大型液晶テレビ市場でも LED バックライ
ト採用の動きが広がることが期待されている。
【パソコン】聯想、Sanmina-SCI メキシコパソコン工場を買収か 鴻海と分割買収
2008-2-21 毎日経済新聞
中国地場最大のパソコンメーカー、聯想集団(レノボ)は、米 EMS 大手の Sanmina-SCI
と同社のメキシコパソコン工場を買収することで拘束力のない覚書を 締結した。
Sanmina-SCI は先般パソコン事業からの撤退を宣言、メキシコ工場を聯想に、欧州工場
及び北米工場を 8000-9000 万米ドルで台湾鴻海(フォックスコン)に売却する方針を明
らかにしていた。聯想の Sanmina-SCI メキシコ工場の買収額は 1 億米ドルを超えると見
られている。
Sanmina-SCI の主要ユーザーには、ヒューレット・パッカード、ノキアなどが名を連ね
ている。また、聯想が IBM のパソコン事業を買収する前、Sanmina-SCI は IBM 向けにデ
スクトップパソコンを OEM 方式で供給していた経緯もある。
聯想は昨年、メキシコに新工場建設を決め、年内稼働を予定しており、デスクトップ型
を年間 500 万台生産する計画。今回の Sanmina-SCI メキシコ工場買収により北米向けパ
ソコン供給能力をさらに拡大したい考え。
尚、聯想は、欧米事業拡大のため、米ゲートウェイ及び欧州パッカード・ベルの買収に
動いていたが、どちらもライバルである台湾宏碁に敗れていた。
【パソコン】広達電脳、上海工場建設でプラスチック筐体内製率を 30%に拡大
2008-2-22 拓墣産研
世界最大のノートパソコン OEM メーカー、広達電脳(クアンタ)は、約 9 億台湾ドルを
投じて上海にプラスチック筐体(右写真)を生産する展運(上海)電
子有限公司を設立したほか、380 万米ドルを投じて同じく上海に金属
製品を生産する進達(上海)精密模具有限公司を設立した。プラスチ
ック筐体製品を生産する展運電子の月産能力は 100 万セットで、広達
60
2008 年 2 月号
電脳のプラスチック筐体の内製比率は 30%に上昇する。
世界第 2 位のノートパソコン OEM メーカー、仁宝電脳(コンパル)も 2007 年にマグネ
シウムアルミ合金メーカー、宏葉新技(HongYa)及び句容華葉新技(JuRong HuaYa)に
15 億台湾ドルを投じて 71%の株式を取得しているほか、近くプラスチック筐体メーカー
も買収する計画であることを明らかにしている。
ノートパソコンブランドメーカーからの OEM メーカーに対する値下げ圧力が高まる中、
世界の 2 大ノートパソコン OEM メーカーが筐体、キーボードなどの周辺部品の内製化比
率を引き上げることで更なるコストダウンを図っている。
宏葉新技:www.hongyatech.com.tw/
【液晶パネル】EPSON、長野 2.5 世代液晶パネル工場売却 台湾、中国メーカー有力
2008-2-21 中華液晶網
日本の EPSON は三洋との合弁である長野県の携帯電話用 2.5 世代液晶パネル及びタッチ
パ ネル OEM 工場を売却することを決めた。同工場の設備は日本の機械商社マツボー
(MATSUBO)が落札し、現在恵楽商事株式会社(深圳市惠楽光電有限公司)がマツボー
の委託を受け売却先を探している。台湾、中国内地の幾つかのメーカーが名乗りを上げ
ており、買収に向けて詰めの交渉を行っているという。
マツボー:www.matsubo.co.jp/
【PCB】瀚宇博徳、ベトナム投資計画を凍結 台湾、中国内地での拡張を優先
2008-2-22 PCBCITY
ユーザーである仁宝電脳がベトナムでの工場建設を既に開始しているものの、世界最大
のノートパソコン用 PCB メーカーである瀚宇博徳(Hannstar)はベトナム現地のインフ
ラが未整備であることを理由にベトナム投資を一時凍結することを決めた模様。
瀚宇博徳は中国内地での拡張を優先する計画で、現在沿海部に比べコストが低い場所を
探しており、無錫周辺が第一候補になるとしている。
【太陽電池】山東孚日光伏科技、アジア初の CIGSSe 薄膜技術をドイツから導入
中国電子部品産業協会 2008-2-25
山東孚日集団傘下の孚日光伏科技有限公司は、アジアでは初めてとなる CIGSSe(2 セレ
ン・イオウ化銅インジウム・ガリウム)薄膜太陽電池モジュール生産技術を独 Johanna
Solar Technology GmbH(JST)から導入することを決めた。発電効率は従来型太陽電池
比 20%以上高いという。山東省高密市孚日城北新区に工場を建設する。総投資額は 60 億
元で、年産能力は 240MW。第 1 期の投資額は 18.6 億元、年産能力は 60MW で、2009 年 7-9
月に稼働予定。
また、孚日集団は独 ALEO SOLAR AG ALEO(右写真)と合弁でシリコ
ン太陽電池モジュール生産企業を設立した。
Johanna Solar 社:www.johanna-solar.com/
ALEO SOLAR AG ALEO 社:www.aleo-solar.de/
61
2008 年 2 月号
【キャパシタ】寧国源光電器、HID 電灯用キャパシタ輸出が国家重要プロジェクトに
中国電子部品産業協会 2008-2-22
中国国家科技省は安徽省寧国市の源光電器の高輝度(HID)電灯用キャパシタ輸出を 2007
年度重点発展プロジェクトとすることを決めた。
源光電器:www.jkdq.com/
【半導体】上海復控華龍微系統技術、衛星ナビゲーションチップを独自に開発
2008-2-22 中国証券報
上海市経済委員会は 21 日、中国の上海復控華龍微系統技術が衛星ナビゲーションシス
テム「北斗」の中核チップを独自に開発することに成功したと発表。GPS 中核チップの
独自開発は中国では初めて。
255 号 2 月 29 日
【パソコン】超低価格ノートパソコン市場 1300 万台に急拡大 HP も 3 月から参入
Digitimes2008-2-26
台湾の大手パソコンメーカー、華碩(ASUS)の Eee PC をきっかけに世界的に超低価格
簡易型小型ノートパソコン市場が急拡大しており、今年その市場規模は 1300 万台に達す
ると見られている。この急成長製品(Emerging Products)市場を巡る世界のノートパソ
コンブランドメーカーの激しい角逐が高まっている。世界最大のノートパソコンブラン
ドメーカーであるヒューレット・パッカード(HP)が 3 月から Eee PC 類似機種を市場
に投入することを決めたほか、世界第 2 位のノートパソコンブランドメーカーである宏
碁(ACER)
、台湾の大手パソコンブランドメーカー、大衆(First International)も既
に近く超低価格簡易型小型ノートパソコンを市場に投入することを発表している。
同市場を牽引する華碩は今年 500 万台の売上を計画しているが、大手ブランドメーカー
の相次ぐ同市場参入で華碩が同売上計画を達成できるかどうか危ぶむ声も出ている。一
方、同市場の急拡大が、台湾のノートパソコン OEM メーカーの今年及び来年の売上に大
きな影響を与えることが予想され、1300 万台市場を巡る駆け引きが既に水面下で始まっ
ている模様。
2008 年のノートパソコン市場は 1 億台突破が予想されているが、超低価格簡易型小型ノ
ートパソコン市場はその 10-15%を占める市場になっており、ノートパソコン部品産業界
では、ノートパソコン市場全体に占める低価格品の比率が拡大すれば、ブランドメーカ
ーから部品ベンダーへの値下げ圧力が強まることを懸念する声も出ている。
ノートパソコン OEM 産業界は、超低価格簡易型小型市場の急成長により先に恩恵をうけ
るのは、広達(Quanta)、緯創(Wistron)と見られている。緯創は既に昨年 10-12 月に
宏碁から 100 万台、先月 HP から 200 万台を受注しているほか、広達も数量は明らかに
していないが、既に宏碁及び HP から受注を獲得している模様。
今回超低価格小型ノートパソコン市場への参入を発表した HP は、商用で Mobile Thin
Client(MTC)シリーズ、一般家庭用で Mini-ノートパソコンシリーズを投入する計画で、
62
2008 年 2 月号
そのコンセプトは華碩、大衆、宏碁の超低価格小型ノートパソコンとほぼ同じ。HP は 3
月中旬に台湾で商用 MTC シリーズの発表会を行い、先ず商用市場を攻める計画。3 月に 1
機種、5 月に 1 機種を投入し、銀行、保険会社、証券会社等向けで従来型商用パソコン
からの切り替え需要を喚起する計画。
また、4 月からは Mini-ノートパソコンを正式に市場に投入する計画。宏碁の同類ノー
トパソコン同様、需給が余り逼迫していない 8.9 インチパネルを採用している。
超低価格簡易型小型ノートパソコン市場参入者及び製品ポジショニング、価格設定
HP
宏碁
華碩
ポジショニング
商用、家庭用両方
未定
家庭用
パネルサイズ
8.9 インチ
8.9 インチ
7 インチ
価格設定
5 万円後半から
5 万円後半から
4 万円から
記憶媒体
従来型
従来型及び SSD
SSD
主要 OEM 先
緯創(Wistron)
広達(Quanta)、
緯創(Wistron)
和碩(Pegatron)
投入時期
3-5 月
4月
第 2 世代を 5 月
【パソコン】HP、タッチパネル・キーボード両用ノートパソコン投入 OEM は広達に発注
2008-2-26 中華液晶網
デルを抜いて世界最大シェアを持つに至ったヒューレット・パッ
カード(HP)が製品開発速度を加速している。インテル(Intel)
Penryn 45 ナノプロセッサ T8300 搭載機種を発売したほか、AMD プ
ロセッサを搭載した世界初のタッチパネル・キーボード両用ノー
トパソコン Pavilion II Smart(右写真)を市場に投入した。台湾
市場では、一般家庭向けでタッチパネル型ノートパソコンの売上が伸張しており、HP の
台湾でのノートパソコン売上全体の 2 割をタッチパネル型が占めるまでに成長している。
HP のタッチパネル型ノートパソコン価格は 4 万台湾ドル以下に低下、他社の同類機種価
格 5 万台湾ドル以上に比べ 1 万台湾ドル前後低く、一般家庭でも受け入れられる価格に
なっている。
尚、タッチパネル型ノートパソコン製品の OEM は、Pavilion II Smart シリーズは何れ
も世界最大のノートパソコン OEM メーカー、広達(Quanta)が行っており、広達とヒュ
ーレット・パッカード(HP)が依然緊密なパートナー関係にあることがう
かがえる。
また、HP は同時に新型ビジネス用 PDA 機種 iPAQ 212(右写真)も発売して
おり、4 インチの大型タッチパネル、Marvell PXA310 (624 MHz)プロセッ
サ、マイクロソフトと Windows Mobile 6 を搭載、販売価格は 1.69 万台湾
ドルに設定されている。iPAQ 212 の OEM は世界最大の EMS メーカー、台湾
の鴻海(Foxconn)が行っている。
【液晶モニタ】光宝科技の東莞石碣工場火災で液晶モニタ価格下落速度が減速
63
2008 年 2 月号
2008-2-25 Digitimes
世界第 5 位の液晶モニターメーカーである光宝科技(Lite-On ライトン)の東莞石碣工
場火災で同工場の生産ラインの 4 分の 3 が生産停止になったことは、同社の液晶モニタ
事業には非常に大きなダメージを与えユーザーへの期日納入が危ぶまれているものの、
過剰在庫を抱える液晶モニター他メーカーには大きな助けになっており、米経済が減速
する中、予期せぬ液晶モニタの価格下落緩和効果が出ている。
今回の火災では、液晶モニターを生産する第 1 棟(Building 1)の殆どが影響を受けた
ものの、液晶テレビを生産する第 2 棟(Bui 1 ding 2)はごく一部で小火が出た程度、ま
た第 3 棟は影響が受けなかったため、現在第 3 棟の生産ラインを液晶モニター生産に割
り当てて対応している。ただ、既受注分を納期通りに出荷するのは到底不可能という。
光宝(ライトン)の昨年の液晶モニター出荷量は 1200 万台、今年は 2000 万台を目標と
していた。しかし、今回の火災で失った宏碁、デル、HP、聯想、NEC などから再び信頼
を取り戻すには相当の時間と労力がかかる見通しで、さらに米経済の減速要因も考える
と、同社が今年の出荷目標を達成できるかは不透明になったといわざるを得ない。
【液晶パネル】TCL 液晶モジュール事業、恵州市政府と三星の支援下恵州で建設か
2008-2-26 21 世紀経済報道
中国広東省恵州市液晶工業園の発表によると、中国の大手液晶テレビメーカー、TCL 集
団が、恵州市政府及び三星電子からの支援を受けて恵州市で液晶モジュール工場を建設
する方向で調整している。同社はこれまで広東省仏山市南海での液晶モジュール工場建
設に向けて資金調達を行っていたが、社債発行が難航し大幅に遅延していた。
発表によると、TCL 集団は三星電子と合弁で 12 億元を投じて年産能力 800 万枚の液晶モ
ジュール工場を建設する計画で、今年 3 月から恵州仲愷工業園で建設が正式に開始され
る予定。TCL の恵州液晶モジュール工場は 3 期に分けて建設される計画で、
第 1 期は生産ライン 2 本を輸入、年産能力は 200 万枚、2008 年 10 月完成稼働予定、
第 2 期は生産ライン 2 本を輸入、年産能力は計 400 万枚、2009 年 10 月完成稼働予定、
第 3 期は生産ライン 4 本を輸入、年産能力は計 800 万枚、2010 年 10 月の完成稼動
を予定している。工場建設が進展するに伴い、今年は TCL の液晶テレビ用モジュールの
50%、2010 年には TCL の液晶テレビ用モジュールの 100%を賄うことが可能になるという。
こうした状況から、上記の年産能力 210 万枚の仏山南海の液晶モジュール工場建設計画
が今後どうなるかに注目が集まっている。恵州での三星電子との合弁液晶モジュール工
場建設には恵州市政府が不可欠の役割を果たしていることから、隣接する仏山南海で同
様の事業を同時に進めるのは難しいと見られている。また、先般伝えられた三星との合
弁による蘇州での液晶モジュール工場建設も凍結される可能性が高まった。
【携帯電話】LG 電子、Chocolate/Prada シリーズに資源集中 世界シェア拡大
2008-2-26 中華液晶網
世界第 5 位の携帯電話ブランドメーカー、LG 電子は、モトローラが経営不振からシェア
を落とす中、欧米で販売好調な Chocolate/Prada シリーズに経営資源を集中し世界シェ
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ア拡大を狙いたい考え。
LG 電子 CEO の Nam Yong 氏は、モトローラの業績低迷が LG 電子にとってはシェアを拡大
する千載一遇のチャンスになっている、LG 電子はこの機を逃さず販売好調機種に経営資
源を集中することで短期間でシェア拡大を図りたい、昨年末時点の世界シェアは 7.2%だ
が、今年は 1 ポイント以上 UP の 8.3%を目指すとしている。
一方、モトローラは一時は一世を風靡した Razr シリーズ以降、ヒット製品を開発でき
ておらず、先月携帯電話部門の売却計画を明らかにしている。
【デジタル TV】モトローラ、大華数字科技等を買収 中国国内 STB シェア拡大狙う
2008-2-26 第一財経日報
米モトローラは、中国民営のデジタルテレビ用 STB メーカー、浙江大華数字科技有限公
司(本社:杭州)
(製品:右上写真)、及び同じく中国民営の STB 用低価格チップメーカ
ー、杭州晶図微芯技術有限公司傘下のデジタル有線テレビ STB 用デ
コーディングチップ製品関連資産(製品:右下写真)を買収した。
中国の両民営企業は、この買収によりモトローラのブロードバンド
及び移動通信ネットワーク事業部に吸収合併されることになる。
モトローラは、大華数字の杭州マザー工場を通じて中国でのデジタ
ルテレビ用 STB 製品の販売を強化し中国国内シェアを拡大する考え。
大華数字は、低価格 STB、標準型 STB、双方向型 STB 及びハイエン
ドのメディアセンター製品全てを生産販売しており、中国国内でも
品揃え有数の STB メーカー。また、中国の有線テレビキャリアとも
良好な関係を保持しており、デジタル有線テレビのエンドユーザーに対しても直接メン
テナンスサービスを提供している。
モトローラの STB 事業は、世界出荷量が 5000 万台を超えており、モトローラの売上全
体の 27%を占める主力事業となっており、モトローラブロードバンド・移動通信ネット
ワーク事業部総裁の Dan Moloney 氏は、モトローラは現在中国 STB 市場シェア拡大を注
力事業としており、大華数字の生産能力及び中国国内ネットワークを利用することで中
国事業を短期間で拡張することが可能としている。
現在中国国内には 50 社余りの STB メーカーが犇いており、中国国内で使用されているデ
ジタルテレビ STB の殆どは中国地場メーカー製品で、海外及び香港、台湾メーカー製品
のシェアは 10%前後という。長虹、天柏、九洲、創維、銀河が中国地場の 5 大ブランド
メーカーで、中国 STB 市場で 60%シェアを保有、続く同洲、大顕、清華同方、大華数字、
華為 5 社が 28%の STB 市場シェアを保有しており、残り 12%シェアを海外及び香港・台
湾メーカーが保有している。
格蘭研究调查公司によると、2007 年の中国のデジタルテレビ STB の生産量は 6500 万台
で前年比 41.3%増。2007 年末現在の中国の有線テレビ STB 保有量は前年末比 60%増の 2500
万台に達している。
大華数字科技:www.dahuadigital.com/
杭州晶図微芯技術:www.imagesilicon.com/
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【半導体】HP の 2007 半導体チップ調達額、世界最大の 250 億米ドルに達する
2008-2-26 賽迪網
Gartner によると、ヒューレット・パッカード(HP)の 2007 年の半導体チップ調達額は
世界最大の 250 億米ドルに達した。世界の 10 大半導体チップ調達企業の 2007 年の半導
体チップ調達額は合計 910 億米ドルで、2006 年比 1%増にとどまった。
Gartner 調べによると、2007 年に世界で生産された半導体チップのうち、38%はパソコン
などのデータ処理機器、35%は携帯電話などの通信機器、20%はゲーム機、デジカメなど
のコンシューマ電子機器、5%は産業設備、2%は車載電子機器に利用された。
尚、DS、Wii で売上を大幅に伸ばした任天堂の 2007 年の半導体チップ調達額は前年比 2
倍の 36 億米ドルに達した。
【通信】中国通信キャリア再編、台湾 CDMA 端末機、光通信機器メーカーの商機拡大
Digitimes 2008-2-26
中国政府が、中国内地通信キャリアを 6 社から中国電信、新聯通(網通と聯通を合併)、
中国移動の 3 社に統合される計画を策定している模様で、実現すれば、海外及び台湾の
通信機器メーカーにとっては、通信ネットワーク機器の需要が大幅に拡大する可能性が
ある。現在、中国の通信キャリアの通信ネットワーク機器調達は年平
均約 80 億米ドルだが、再編が実現すれば、この調達が年平均 100 億
米ドル以上に拡大すると見られている。特に CDMA、光通信、NGN 等向
け通信ネットワーク機器を生産する台湾メーカーは、需要拡大を期待
している。CDMA 携帯電話を生産する英華達(Inventec)、宏碁傘下の
啓碁科技(Wistron NeWeb)、ネットワーク通信機器メーカーである智
邦科技(Accton)(スイッチ製品:右写真)、合勤科技(Zyxel)、明泰科技(Alpha)な
どが、中国通信キャリア再編の恩恵を受けると見られている。
中国通信キャリアにとっては、再編は、中国電信が中国聯通から CDMA 移動通信事業を
吸収し初めて移動通信領域に参入できるほか、中国聯通と中国網通が合併し新聯通にな
ることで GSM 移動通信事業と固定通信ネットワーク事業を連携して行うことが可能にな
る。また、ユーザー数が世界最大の移動通信キャリアとなった中国移動は、固定通信ネ
ットワーク事業を持つ中国鉄通を吸収できる。
智邦科技:www.accton.com.tw/
合勤科技:www.zyxel.com.tw/
明泰科技:www.alphanetworks.com/
【投資環境】昆山台湾企業協会会長、中国事業を拡張する長期戦略に変更なし
中国商務省 2008-02-26
江蘇省昆山市台湾企業協会会長の蘇来得氏は、世界第 2 のノートパソコン OEM メーカー、
仁宝電脳(Compal)が昆山工場の一部生産能力をベトナムにシフトし始めたことについ
て、中国内地市場が台湾企業にとって主な収益源であることに変わりはなく、中国内地
事業を拡張するという長期戦略にも変更がないことを強調した。同時に、仁宝電脳のベ
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トナムシフトに対しては、主目的はリスク分散にあり、中国昆山工場を閉鎖するような
ことは決してない、今年末には仁宝昆山工場の生産能力は 3000 万台に拡大されるとして
いる。
ただその一方で、蘇来得氏は、11 年前に昆山市に唯君電子有限公司を設立した当時に比
べると、中国内地の生産コストは大幅に上昇、既に実施された新労働契約法及び台湾企
業の税優遇縮小により特に OEM 専門メーカーの収益は大幅に悪化していることは事実だ
という。
昆山市政府は、この環境の変化を受けて、同時に R&D センターに対する税優遇措置を打
ち出することで産業構造の高度化を図ろうとしており、ここ 1-2 年 R&D センターを設置
する台湾企業が急増しているという。
【自動車】デンソー、揚州傑信車用空調と合弁でバス用空調事業企業を設立
江都新聞 2008 年 2 月 26 日
日本のデンソーが、中国地場最大のバス用空調コンプレッサーメ
ーカー、揚州傑信車用空調(製品:右写真)と合弁で揚州傑信デ
ンソー空調有限公司を設立した。バス用空調システムを共同で生
産する。
揚州傑信車用空調:www.jiexin.net/
【自動車】温州成功集団、100 億元を投じて重慶に自動車部品生産基地を建設
新華社 2008 年 2 月 26 日
中国浙江省温州市に本社を置く自動車・オートバイ販売企業、成功集団(Success)は、
重慶市合川工業園区と同区に 100 億元を投じて西部地区最大の自動車・オートバイ部品
生産基地を建設することで合意、契約を締結した。今後、数十社の自動車・オートバイ
部品加工企業を誘致するとともに、区内に自動車・オートバイ部品開発センター、自動
車・オートバイ検査測定センター、部品交易市場等を建設する計画。3 年以内に第 1 期
を完成、6 年以内に全ての事業を完成させる計画。完成後の売上高は 150 億元を見込ん
でいる。
温州市は、中国の 4 大自動車・オートバイ部品生産基地の 1 つ、2000 社以上の自動車・
オートバイ部品メーカーが犇いている。
重慶市経済委員会は、重慶の労働コストは沿海部の 3 分の 1 前後、今後も沿海部の大型
企業が生産拠点を移転するケースは増えるとしている。
温州成功集団:www.success.com.cn/
【自動車】中国敏実集団、タイに進出 Aapico 社と合弁で外装部品を生産
Plastics News 2008 年 2 月 26 日
中国地場最大の乗用車用ボディフレームメーカー、浙江敏
実集団有限公司(Minth Group ミンス・グループ)は、タ
イの自動車外装部品大手の Aapico Hitech plc 社(製品:
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右写真)と合弁で 1.78 億タイバーツ(約 3930 万元)を出資しタイに自動車用金属及び
プラスチックボディ部品生産企業を設立した。再成長しているアセアンの自動車市場向
けに部品を生産する。タイの昨年の乗用車生産量は 120 万台に達しており、東南アジア
のデトロイトといわれている。
敏実集団、Aapico はともにフォードのサプライヤーで、フォードマツダがタイで建設を
計画している乗用車工場向けに外装部品を供給すると見られている。合弁企業は 2009
年 3 月稼働予定で、企業名は Minth Aapico (Thailand) Co.,Ltd.となる。敏実集団が合
弁企業の 60%を出資し経営支配権を掌握する。合弁企業は、タイのラヨーン県 Amata City
工業区内に敷地面積 7000 平米の工場を建設する。
尚、浙江寧波に本社を置く敏実集団は現在積極的に海外進出を進めており、昨年日本の
双日と共同で米自動車外装部品メーカー、Plastic Trim LLC を買収している。
敏実集団:www.minth.com.cn/
Aapico 社:www.aapico.com/
Plastic Trim LLC:www.ptrim.com/
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