(1) 三島病院・介護老人保健施設 楽山苑 平成28年1月 第 58 号 発行日 平成 28 年 1 月 発行元 特定医療法人 楽山会 三島病院 TEL 0258-42-2311 認知症疾患医療センター TEL 0258-42-3400 介護老人保健施設 楽山苑 TEL 0258-42-3500 題字:理事長 田中政春 三島病院基本理念 ~三島病院祭の様子~ 平成 27 年度 楽山苑 介護・看護目標 ~楽山苑・敬老会でのご様子~ 平成28年1月 三島病院・介護老人保健施設 楽山苑 (2) 天皇、皇后両陛下主催の秋の園遊会に 田中政春理事長が招待されて出席 天皇、皇后両陛下が主催する平成 27 年度秋の園遊会が 11 月 12 日 東京・赤坂御苑で催され、内閣総理大臣、三権の長始め閣僚、衆参両 院議員や各界功労者らが招待されましたが、その中に、当法人の田中 政春理事長が全国老人保健施設協会の推挙により招待され出席しまし た。園遊会は雅楽が流れるなど華やかにまた和やかに行われました。 新年のご挨拶 特定医療法人楽山会 三島病院 院長 田中 弘 あけましておめでとうございます。 年頭におきまして、まずは、ご利用者の皆様、ご家族様、関係施設の皆様に、日頃のご支援、ご理解、 温かな励ましのお言葉を頂いていますことに大変感謝申し上げます。 今後とも、安心、安全、心優しい医療・介護・福祉を継続させていただきます。 昨年は、あまりにも衝撃的で遺憾なパリの同時多発テロが起きました。国内では、アベノミクスの新三 本の矢 (1)希望を生み出す強い経済 (2)夢を紡ぐ子育て支援 (3)安心につながる社会保障―の3項目が宣言 され、首相は「長年手つかずの日本社会の構造的課題である少子高齢化の問題に真正面から挑戦したい」 という意向を示しました。また終戦70年の節目の年でもありました。そして、本誌「らくざん」も、昨 年から法人の広報誌として、前号から三島病院、楽山苑の内容を盛り込みました記事での発行に至りまし たので今後もご愛読くださいますようよろしくお願い申し上げます。 さて、今年は医療保険診療報酬改定の年度となりました。国の財源がなく、財務省は医療費を減らす方 向です。社会保障費の内訳で「大物」なのは年金、医療です。人口構成比で今ですら4分の1を占める高 齢化は今後さらに進むのが確実。年金は高齢者の命綱で、年を取るほど病気になりやすいのも自明なので 医療費もかさみます。この社会保障費の捻出のため、消費税を増税することで、高齢者、国民の負担が増 えることとなります。没後22年となった今でも根強い人気の田中角栄元総理の行っていた地方のインフ ラ整備、高度成長期の再来等、財源の潤う世の中が再来することを祈るばかりです。 このような情勢の中でも、当法人は、経済的には節約しつつ、医療、介護の水準を維持、向上を目指し ます。昨年のジャパンラグビーチームの努力が結実したように、職員一丸となり地域への貢献のため、自 己研鑽し自信をもって皆様に医療、介護、福祉を提供していけますよう今後も力を合わせていく所存です。 皆様のますますのお力添えをお願い申し上げますとともに今年が皆様にとりましてよいお年になりますこ とをお祈り申し上げます。 〈人事だより〉平成 28 年 1 月 1 日付 三島病院事務長 楽山苑事務長 飯塚宏和 → 斎藤周司 斎藤周司 → 事務長(代理) 殖栗真弓 ~ 目次~ P1 三島病院祭の様子、楽山苑敬老会でのご様子 P2 秋の園遊会について 三島病院院長挨拶 ・人事だより P3 楽山苑行事の様子 P4 楽山苑ご利用者様 1・2 月お誕生者紹介 P5 3 月お誕生者紹介・ご利用者様より学んだこと P6 三島病院のあれこれ~2病棟~ P7 〃 専門職紹介 P8 ・三島病院祭 ・楽山苑行事予定(1 月~3 月) ・全国介護老人保健施設大会に参加して ・編集後記 平成28年1月 みんなで作った力作です。 記念にハイポーズ !! ご当地キャラの “みしまる太クン” も応援に かけつけました! 一休みしながら 記念にパチリ♪ 9月〈すこやか・ともしびまつり〉 介護老人保健施設 楽山苑 懐かしい射的 !! 的めがけて エイッ !! みんなで輪になって 楽しく踊りました。 11 月〈大運動会〉 はりきって応援するぞ !! エイ エイ オー !! みんなで…せーの “おめでとうございます” いつまでも素敵な 笑顔でいて下さいね。 頑張った記念に… ハイチーズ♪ 歌あり !! 踊りあり !! 皆さん、見入っています。 歌い手さんと記念の握手♪ 9月〈敬老会〉 今度はどこ行く? なんて会話をしてるのかな~ みんなで力を合わせて 白組の勝ち !! 8月〈みしま園まつり〉 (3) 平成28年1月 介護老人保健施設 楽山苑 (4) 1月 2月 (5) 介護老人保健施設 楽山苑 平成28年1月 3月 平成28年1月 (6) 三島病院 三島病院のあれこれ ~ 2病棟 ~ 当病棟は、昭和54年に三島病院が開設された時の最初の病棟です。 現在、病床数は50床、そのうち2床の個室を完備しています。建物も廊下も開設当時の基準 のため狭くなっていますが、そこで働く職員の心は広く、明るく、元気よく皆様の御世話をさせ て頂いています。認知症患者様が合併症を併発された際の入院治療の場として、人生の最後の看 取りの場として、一貫したサービスの提供に努めています。 認知症高齢者は、人生の終焉が近いという事実があり、合併症を併発した際には治療が消極的 になりやすい側面がありますが、看護・介護は最後まで積極的に提供できると考えています。常 にその人らしさ、全体像を見失わない全人的アプローチの提供に努めています。 現在、当病棟で勤務する看護師は12名、准看護師は7名、看護補助者10名と共に、分け隔 てのないケア、患者様とご家族に寄り添ったケアに努めています。 寝たきりの患者様の痒いところに手が届くような、医療・看護・介護の提供を心掛けています。 平成27年度2病棟の目標は、毎日が「さ・し・す・せ・そ」です。 三島病院の患者様と接する時の心構えとして「さげすまない・叱らない・すごまない・せかせな い・そっけなくしない」を基本とした「さ・し・す・せ・そ」の精神を掲げています。常にこの 精神を忘れず、患者様の療養の御世話をさせて頂きたいと思い、この目標を掲げ日々奮闘してい ます。奮闘していない職員を見かけたら、遠慮なく注意して下さい。皆様の評価が、私達のモチ ベーションアップに繋がります。厳しい目で私達を育てて下さい。 ま た 職 種 間 の 溝 を な く し 、職 場 環 境 の 改 善 に 繋 が る こ と を 目 的 に 、病 棟 内 研 修 を 定 期 的 に 開 催 し 、 自己研磨と認知症の理解に努めています。 共に学ぶことにより、職員の心をより一つに繋げようと活動しています。 三島病院 2病棟看護師長 斎藤恵津子 平 成 2 7 年 2 病 棟 New Face 登 場 10月 より2病 棟 で働 かせていただいております。 早 く慣 れ、患 者 様 の役 に立 てるよう頑 張 ります。 左 / 阿 部 麗 (看 護 師 ) 昨 年 青 森 県 から引 っ越 して来 ました。地 域 に染 ま れるよう頑 張 りますのでよろしくお願 いいたします。 中 央 / 結 城 由 美 香 (看 護 師 ) 患 者 様 の気 持 ちに寄 り添 って看 護 を提 供 してい きたいと思 います。若 さを武 器 に頑 張 ります! 右 / 石 原 杏 奈 (准 看 護 師 ) (7) 三島病院 平成28年1月 専門職紹介 言語聴覚士 (S T :Speech-Language-Hearing Therapy) 当法人には現在 4 名の言語聴覚士が勤務しております。 左 :丸山 志織 中央上 :西野 陵輔 中央下 :須田 瑛理 右 :齋藤 和幸 安全に食事ができるよう援助いたします! 人は『ことば』によってお互いの気持ちや考えを伝え合い、経験や知識を共有して生活をして い ま す 。言 語 聴 覚 士 は こ と ば に よ る コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン に 問 題 が あ る 方 に 専 門 的 サ ー ビ ス を 提 供 し、自分らしい生活を構築できるよう支援する専門職です。ことばによるコミュニケーションに は言語、聴覚、発声・発音、認知などの各機能が関係していますが、病気や交通事故、発達上の 問題などでこのような機能が損なわれることがあります。脳卒中後の失語症、聴覚障害、ことば の発達の遅れ、声や発音の障害など多岐に渡り、小児から高齢者まで幅広く現れます。言語聴覚 士はこのような問題の本質や発現メカニズムを明らかにし、対処法を見出すために検査・評価を 実 施 し 、必 要 に 応 じ て 訓 練 、指 導 、助 言 、そ の 他 の 支 援 を 行 い ま す 。ま た 摂 食・嚥 下( 飲 み 込 み ) の問題にも専門的に対応しています。 私たちは、医療機関、保健・福祉機関、教育機関など幅広い領域で活動し、コミュニケーショ ンの面から豊かな生活が送れるよう、ことばや聴こえに問題を持つ方と家族を支援します。当院 では特に言語や認知機能の評価・訓練、摂食・嚥下に対する評価・訓練を主に行っています。ま た 、言 語 や 認 知 機 能 の 評 価・訓 練 だ け に 留 ま ら ず 、そ の 方 の 生 活 全 般 に 目 を 向 け て ADL( 日 常 生 活 動 作 ) や QOL( 生 活 の 質 ) 向 上 に も 積 極 的 に 関 わ っ て い ま す 。 まだまだ認知度が高いとはいえない職種ではありますが、私たち言語聴覚士は医師・歯科医 師・看護師・理学療法士・作業療法士などのその他医療専門職、ケースワーカー・介護福祉士・ 介護支援専門員などの保健・福祉専門職、心理専門職などと連携し、チームの一員として日々活 動しております。 三島病院 言語聴覚士 齋藤和幸 標準失語症検査キット 失語症の代表的な検査です。 「聴く」 「話す」 「読む」 「書く」 「計算」について評価します。 患者様の機能評価や訓練プロ グラムについて ST 同士で検討 することもあります。 平成28年1月 三島病院・介護老人保健施設 楽山苑 (8) 三島病院祭 平成27年10月24日(土)三島病院祭が行われました。 今年は職員と来場者が一緒に盛り上がれる「祭り」をテーマにお神輿や民謡 流し、カラオケ大会など、昨年までとは違った取り組みをしました。その他に も芸能発表や各種ゲーム、飲食物の提供、作業療法参加者や三島病院保育園児 による作品展示、身体機能や認知機能などの問題で会場に来られない患者様の ために病棟での出し物などを行いました。患者様、楽山苑ご利用者様、その他 ご 家 族 様 な ど 合 計 333 名 が 来 場 さ れ 、 楽 し ん で 頂 け た よ う に 思 い ま す 。 職 員 の 間 で も 「 来 場 者 の 楽 し そ う な 様 子 が 見 ら れ 、 一 緒 に 楽 し め た 」「 大 変 盛 り 上がった」などの感想が多くあり、来年度以降もより充実した内容となるよう 嗜好を凝らして取り組んでいきたいと思います。 三島病院祭実行委員 西野陵輔 楽山苑の行事予定 1 月 新 春 お 楽 し み 会 平 成 28 年 1 月 16 日 (金 ) 今年も利用者の皆様に楽しんで頂けるよう な 催 し 物 で す 。 乞 う ご 期 待 !! 2月 豆まき会 迫 力 あ る 鬼 が 登 場 し 、ご 利 用 者 様 が 一 斉 に 豆 を投げて鬼退治をします。 3月 ひなまつり会 恒 例 の 甘 酒 も 好 評 で 、毎 年 ご 利 用 者 様 か ら 笑 顔がこぼれます。 皆 様 の御 参 加 をお待 ちしております。 編集後記 明けましておめでとうございます。 雪 国 で あ る 新 潟 県 で は 、雪 下 ろ し や 路 面 凍 結 に よ る 怪 我 が 多 く な る 季 節 で す の で 、く れ ぐ れもご自愛下さいますようお願い致します。 前 回 、 平 成 27 年 9 月 発 行 の 第 57 号 よ り 、 「 ら く ざ ん 」は 三 島 病 院・楽 山 苑 の 法 人 誌 と な り ま し た 。職 員 が“ 現 場 の 生 の 声 を 伝 え た い ”一 心 で 制 作 し て い ま す 。今 後 も 皆 様 の お 役に立てる法人ならではの情報をお伝えで きればと思っています。 今 年 も 皆 様 に と っ て 健 や か で 、よ り よ い 一 年 でありますことをお祈り申し上げます。 〔広報委員 楽山苑 谷内田篤〕 全国介護老人保健施設大会 に 参 加して 楽山苑 介護福祉士 佐藤正浩 平 成 27 年 9 月 2~4 日 神 奈 川 県 のパシフィコ横 浜 に おいて開 催 された全 国 介 護 老 人 保 健 施 設 大 会 につい て、参 加 報 告 します。 1 日 目 の認 知 症 研 修 「認 知 症 の人 のためにできるこ と」。認 知 症 の方 が幸 福 に過 ごすためには、社 会 のサポ ートが必 要 な事 、BPSD(周 辺 症 状 )は介 護 のほんのち ょっと し た対 応 で 減 らせ る事 な どの 講 義 を 受 け 、 後 半 は グループワークにて他 施 設 と意 見 交 換 が行 われました。 2 日 目 は、セミナー「胃 ろうは“口 から食 べること”を支 え る!知 れば得 する胃 ろうケア~」において、胃 ろうを作 る 事 は決 して口 から食 べる事 をあきらめる事 ではなく、口 から食 べる事 への復 帰 ができるという内 容 でした。 そのセミナー後 、私 達 の研 究 である、日 中 ステーション で行 っていた業 務 を食 堂 ホールで 行 う事 により 、ご利 用 者 様 の情 緒 の安 定 と事 故 防 止 を目 的 とした「ステーショ ンを引 っ越 してバリアフリー~日 中 利 用 者 ホールにサー ビスステーションを設 置 して~」を発 表 しました。心 配 し ていた物 品 の紛 失 や事 務 机 ・スチール棚 を設 置 した事 によ る 事 故 もなく 、 今 ま での よ う に 夕 方 になる と ス テ ー シ ョンカウンターに多 数 のご利 用 者 様 が並 んで不 安 を訴 える事 がなくなり、事 故 を未 然 に防 ぐことができました。 3 日 目 も研 究 発 表 があり、各 施 設 で抱 えている心 や身 体 、生 活 環 境 等 様 々な課 題 にしっかり向 き合 い、克 服 し ていくための独 自 の研 究 が発 表 されていました。 3 日 間 にわ た る大 会 に参 加 出 来 た 事 はとて も良 い 経 験 でした。今 後 の業 務 に活 かしていきたいと思 います。 ※紙 面 の写 真 については同 意 を得 て掲 載 しています。
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