マニュアル - 株式会社計測技術研究所

M-0980 (1.0)
WWW.aja.com
Quick Start Guide
はじめに
このスタートアップガイドでは、Ki Pro Mini の概要と基本的な設定方法をご案内します。
「Ki Pro Mini マニュアル」の代わりとなるドキュメントではありませんので、詳細な情報につ
いては、Ki Pro Mini のマニュアルをご覧ください。
Ki Pro Mini をご使用になる前に
箱から取出して、Ki Pro Mini を初めてご使用になる場合は、このクイックスタートガイドと Ki
Pro Mini マニュアルを必ずお読みください。
まず、Ki Pro Mini がストレージとして使用する CF カードを確認してください。Ki Pro Mini で使
用可能な CF カードのリストは、Ki Pro Mini マニュアルまたは AJA ウェブサイトで紹介してい
ます。 AJA 指定以外のメディアカードの使用は避けてください。本クイックスタートガイドを
最後まで読んだ後で CF カードを挿入します。 挿入には注意が必要です、下写真を参照、Ki Pro
Mini 上部にある空きスロットに CF カードを挿入しますが、CF カードのラベルが写真の示す方
向になるように(強く押し込まないで)、取出しボタンが上がるまで軽く挿入します。
2011年1月27日
刊行
2
注意!
適切に CF カードの取付けや取外しが行われなかった場合、または
収録中に予期しない停電が起こった場合には、回復不能なデータ損
失を引き起こす可能性があります。
CF カードを取付けた後、下記の方法の中から一つを選び、Ki Pro Mini をカメラま
たはビデオソースの近くに設置します。
▪ 卓上や棚上等の安定した平面上に置く。
▪ Ki Pro Mini オプション、電源コード付きデスクスタンドを用いて縦置きする。
▪ Ki Pro Mini オプションのマウントブラケット、その他カメラ付属部品、三脚
等を用いてビデオカメラ上にマウントする。
オプションスタンドを
使用した Ki Pro Mini の
縦置き例
(4 つのネジで固定する
スタンドユニット)
縦置き例(底面)
4 つのネジで固定した
オプションスタンドと
電源ケーブルアダプタ
オプション Ki Pro Mini スタンド(付属品:ネジ 4 個、電源ケーブルアダプタ)
カメラマウント用オプション Ki Pro Mini ブラケットキット
上の写真は、ブラケットを Ki Pro Mini
本体へ取付けたところです。
カメラマウント用オプション KI Pro Mini ブラケットキット
Ki Pro クイックスタートガイド —
Ki Pro Mini へオーディオとビデオ信号の接続
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Ki Pro Mini へオーディオとビデオ信号の接続
SDI 出力付きカメラからは、Ki Pro Mini へオーディオやビデオ、場合によっては
タイムコードを単一ケーブルで接続することができます。 SDI 出力付きカメラを
使用する場合は、とても簡単な方法で接続できます。
HDMI 出力付きビデオカメラを使用する場合は、Ki Pro
Mini へタイムコードを除くオーディオやビデオを、同様の
単一ケーブルで接続できます。
オーディオソースは、エンべデッド SDI、エンべデッド
HDMI、またはアナログオーディオになります。 注意:SDI
ビデオを使用している場合には SDI オーディオを、HDMI
ビデオを使用している場合には HDMI オーディオを、それ
ぞれ選択します。 Ki Pro Mini の VU メーター下にあるオ
ーディオコントロールノブは、アナログオーディオソース
にのみ機能します。 エンべデッドオーディオレベルは、
Ki Pro Mini から変更することはできません。 ソースのデ
ジタルオーディオ信号を調整します。
Ki Pro Mini では、二つの異なるソースから次の外部タイム
コードの受け入れができます。 それらは、LTC 入力、エ
ンべデッド SDI タイムコード、RP188(但し、SDI 信号中
にあれば)です。 また、タイムコード出力機能の無いカ
メラを使用する場合には、Ki Pro Mini を使用して独自のタ
イムコードの生成を選択することができます。
Ki Pro Mini への電源供給
Ki Pro Mini は、付属 AC アダプター、またはいろいろなタイプのバッテリーから
電源を供給することができます。注意:バッテリー電源を使用する場合には、バ
ッテリー電圧が 12V~18V 範囲内であることを必ず確認してください。
注意:収録中に突然停電になった場合には、メディアへの書き込みが正しく行わ
れません。 バッテリー電源を使用している場合には、「Low Battery」電圧低下警
告が表示されます。 直ぐに収録を停止してください。 Ki Pro Mini は、バッテリ
ーが十分なパワーを供給できなくなる前に、収録中のファイルを閉じてしまう管
理機能がありますが、バッテリー特性や収録の長さ等によって、必ずしも常に機
能するものではありません。 このような理由から、バッテリー電圧を常にチェッ
クするように心がけてください。 また、長時間の収録には、バッテリー電源では
なく、付属の AC アダプター電源の使用をお勧めします。
メディアのフォーマット
新しい CF カードを挿入した Ki Pro Mini を起動した場合に、次のような警告
「Warning Media Unformatted」が現れることがあります。 このような場合には
新しい CF カードのフォーマット(初期化)が必要になります。 フォーマットを
実行するには、MEDIA ボタンを押します。 MEDIA ボタンを押すと Ki Pro Mini
は、メディア設定用メニュー パラメータを表示するので、SELECT アップ/ダウ
ンボタンを用いて選択し、ADJUST アップ/ダウンボタンで設定値を変更します。
まず、SELECT アップ/ダウンボタンで MEDIA メニュー パラメータ 16.1 メディ
アのフォーマットへ進んだ後、ADJUST アップ/ダウンボタンで FORMAT を選択
します。ここで、ADJUST アップボタンをもう一度押すと、Ki Pro Mini は ADJUST
アップボタンを 2 秒間押し続けるよう指示します。 指示に従って、2 秒間以上押
し続けるとフォーマットを開始します。 フォーマット終了後には、終了した旨を
プロンプト表示します。停止ボタンを押して、通常のオペレーションに戻ってく
ださい。
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収録に先立つ選択枝
カメラと Ki Pro Mini へ電源投入した後、収録をするためにメニューを選択します。
収録や設定を開始する前に、メニューの中で次に掲げた基本的事項を整理してお
くことをお勧めします。
▪ オーディオやビデオのタイプ、 Ki Pro Mini へのタイムコード接続は済んで
いるか?
▪ どの Apple ProRes タイプ(422、422LT、422Proxy、または 422HQ)で収録
するか?
上記事項が整理されていれば、Ki Pro Mini のメニュー選択をスムースに進めるこ
とができます。 選択は二つのメニュー、CONFIG および MEDIA メニューの中で
行います。 設定にアクセスするには、そのメニューに入るために CONFIG ボタ
ンを押します。 SELECT アップ/ダウンボタンを用いて、メニュー パラメータへ
進みます。 ADJUST アップ/ダウンを用いて、様々なパラメータ値の中から目的
の値を選び出します。
CONFIG メニュー
パラメータの概要
1.1 Record Type
通常は、「Normal」のデフォルト選択は変更しないでこのままにしておきます。
但し、23.98PsF のようなセグメント化されたフレームフォーマットを徐々に送る
場合には、メニューを「PsF」に変更する必要があります。
1.3 1080p Playback
保存されている 1080p メディアが再生される時に適用するフォーマットを指定し
ます。
2.1 Video Input
接続が可能なビデオ入力からビデオ入力ソースを選択します。 ここで選択したビ
デオ信号は収録しながら出力、またはそのまま出力されます。 選択したビデオソ
ースは選択したオーディオソースと一緒に使用することはできません。 使用した
場合には、「A/V Mismatch」警告が表示されます。 詳細については次項 「Audio
Input」を参照してください。
2.2 Audio Input
接続が可能なオーディオ入力からオーディオ入力ソースを選択します。 これには
SDI ビデオソースや HDMI オーディオを必要とするエンベデッド SDI オーディオ
と HDMI ビデオソースが含まれます。 アナログオーディオは、任意のビデオソー
ストから使用することができます。
2.3 Audio Channel
SDI エンベデッドオーディオを経由して、オーディオの 2 または 8 チャンネルか
らどちらか一方を指定します。
4.1 Analog Audio
入力用アナログオーディオ信号レベルを設定します。 プロフェショナル向けオー
ディオ機器は、一般向け機器に比べより高いレベルを有しています:0 VU の読み
込みは、+4dBu に相当します。 プロ用+4dBu デバイスから一般向けオーディオ入
力-10dBV(-7.8sBu)への接続では、オーバーロードになります。 一般向けデバイ
スの出力は、プロ向けオーディオ入力を駆動させるのに十分なパワーが有りませ
ん。 Ki Pro Mini へ接続中の機器のタイプに適したオーディオ設定を選択します。
6.1 Genlock
自動的または系統的のどちらかでゲンロックまで使用するリファレンスビデオの
ソースを選択します。 収録中の Ki Pro Mini は、常に選択したビデオ入力に同期し
ます。 ゲンロック設定は、再生に対して考慮しています。
INPUT(デフォルト)は、ゲンロックソースとして現在選択中の入力を使
用します。
FREERUN モード:Ki Pro Mini は、自らのタイムベースに同期しますが外
部のソースにはロックしません。
Ki Pro クイックスタートガイド —
CONFIG メニュー
パラメータの概要
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8.0 TC in
利用可能な中からタイムコードのソースを選択します。 多くの場合は、カメラか
らのタイムコード値をそのまま利用しますが、そのままタイムコードを使用した
くない場合には、TC 値を設定するか 収録用にタイムコードを生成する Ki Pro
Mini 内部クロックを使用します。
8.1 TC Value
タイムコードスタート用の時刻を選択します。 最初にこの値をセットして収録す
ると、値はリセットするまで増加します。 例えば、01:00:00:00 で収録開始し、
01:00:14:11 で終了した後、次の収録は 01:00:14:12 で開始します。
8.2 TC Type
ドロップフレーム、またはノンドロップフレームのタイムコードを選択します。
本クイックスタートガイドでは、Ki Pro Mini の基本事項の理解と設定を主目的に
していますので、イーサネットおよびワイヤレスパラメータの設定に関する説明
は省略します。 これら設定の詳細は、別冊 Ki Pro Mini マニュアルを参照してくだ
さい。
8.3 Arm Recording
どの様に収録を開始するかを選択します:収録ボタンを押す(また、ウェブの
「Record」ボタン)、またはタイムコード経由のどれかを選択します。
41.1 Video SG Frmt
(マニュアル P 37 参照)
41.2 Video SG
(マニュアル P 38 参照)
41.3 Audio SG
(マニュアル P 38 参照)
50.1 IP Config
Ki Pro Mini によるネットワーク設定に使用する TCP/IP タイプを指定します。
50.2 IP Address
TCP/IP ネットワーク用に Ki Pro Mini が使用する固定 IP アドレスを指定します。
50.3 Subnet Mask
TCP/IP ネットワーク用に Ki Pro Mini が使用するサブネットマスクを指定します。
50.4 Static Gateway
TCP/IP ネットワーク用 LAN 上で Ki Pro Mini が使用するゲートウエイ、またはル
ーターを指定します。
50.5 System Name
Ki Pro Mini を独自の識別名で定義します。 ここで定義した Ki Pro Mini 名は、ウ
ェブインターフェイス経由してシステム表示する時にも使用されます。
50.6 Mac Address
本欄で、Ki Pro Mini イーサネットアダプタの MAC アドレス情報を表します。
56.1 Data Set
Ki Pro Mini 内部クロックのカレンダー日時をマニュアルでセットします。 形式は、
YYYY/MM/DD (西暦年/月/日)で設定します。 セットは SELECT ボタンを用いて、
カレンダー日時を入力します。
ADJUST ボタンで選択枝(年/月/日)をスクロールして、SELECT ボタンで次の文
字へ進めます。 文字選択中は、その文字が点滅し、その位置が示されます。 終
了後、SELECT アップボタンを押すと、選択した全ての値(年)が点滅します。 こ
こで確認のためもう一度 SELECT アップボタンをクリックすると、次メニュー(月)
へ進みます。
56.2 Time Set
Ki Pro Mini 内部クロックのカレンダー日時をマニュアルでセットします。 ここで
セットする時間は GMT(グリニッジ標準時)をベースにしているので、他のタイム
ゾーンにいる場合、ローカル時間に従い時刻を合わせてセットします。 また本時
計表示は、12 時間表示ではなく 24 時間表示です。
ADJUST ボタンを用いて、Ki Pro Mini の時計用時間を入力します。 桁(時間/分)
毎に ADJUST と SELECT ボタンで入力しますが、ADJUST ボタンで選択(時間/
分)をスクロールして、SELECT ボタンで入力する数字を選択します。
数字選択中は、その数字が点滅し、入力中の位置でその数字が点滅します。
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時間の入力終了後、SELECT アップボタンを押すと、選択した全桁(時間)が点
滅します。ここで確認のためもう一度 SELECT アップボタンをクリックすると、
次の桁(分)へ進みます。
70.2 Display Intensity
フロントパネル上の英数字 LCD ディスプレイおよびバックライトボタンの輝度レ
ベルを指定します。
70.3 Fan Speed
Ki Pro Mini 内部冷却用ファンの回転スピードを指定します。 Ki Pro Mini の近くで
オーディオ収録中では、ファン回転ノイズが邪魔になる場合があります。 このよ
うな場合には、「QUIET RECORD」にセットします。
CONFIG パラメータ内で上記のような設定が終了した後、このパラメータ メニュ
ーから抜け出るには、CONFIG または STOP ボタンのどちらかをクリックします。
これで、オーディオ、ビデオ、タイムコード、およびデバイスの基本操作に関す
る選択の全てが終了したことになります。 次は MEDIA メニュー内で、どの様な
圧縮収録するか、どの様なクリップ名にするかを指定します。
80.5 Serial Number
Ki Pro Mini のシリアル番号を表示します。
80.2 SW Version
Ki Pro Mini のソフトウェア バージョン番号を表示します。
99.0 Factory Reset
本パラメータを選択した後、ADJUST アップボタンを 2 秒間押すと、出荷時のデ
フォルト設定へ戻すことができます。
MEDIA メニュー
パラメータの概要
14.1 Encode Type
Apple ProRes エンコード方式を指定します:Apple ProRes422、Apple ProRes422
(LT)、Apple ProRes422(Proxy)、Apple ProRes 422(HQ)、の中から選択します。
15.1 Play Media
再生中の動作(停止、早送り、逆再生、等)を指定します。
15.2 Loop Play
クリップのループ再生のオン/オフの切り替えを行います。
16.1 Format Media
現在選択中の CF カードをフォーマットします。 フォーマットする前に、希望す
るリール名パラメータにセットすることもできます。
16.2 Delete Clip
メディアにある全クリップを消去します。 UI 上の専用 「DELETE CLIP」ボタン
を用いて、1 クリップずつ消去することもできます。
17.0 Reel Name
この設定を用いて、全クリップ生成に関連するリール名を指定します。
リール名は、001~999 間の番号で指定します。 フィルムやテープベースのメデ
ィアで従来使用されてきた名称に対応します。 リール名は、EDL で動作する増加
式の 3 桁数値で表します。 従って、このパラメータでは「NONE」(なし)を選
択することはできません。 全てのクリップがリール名に関連するからです。 こ
のリール名パラメータは、CF カードが Mac OSX デスクトップへマウントした時
にも現れます。 これは、Ki Pro Mini media をフォーマットする前に、名前の確認
が必要な場合のためにです。
17.2 Clip Name
この設定を用いて、全クリップ生成に関連するクリップ名を指定します。
クリップ名は、「Clip」 または 「SC」のどちらかになります。 ラインスクリプ
トまたはシーン番号別の撮影リストで作業している場合には、「SC」名が有効に
なります。
17.3 Clip Number
この設定を用いて、クリップ番号を 1~999 間の数値で指定します。 この番号は、
CLIP NAME を続けて行って生成した全クリップに関連します。 言い換えると、1
にセットして、いくつかの撮影ショットを収録する場合には、これらの番号は、
変更するまで 1 に関連する番号になります。
Ki Pro クイックスタートガイド —
MEDIA メニュー
パラメータの概要
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17.4 Clip Append
CLIP NUMBER の後に、テキストを付加するか否かを、パラメータ 17.5 ALPHA
APPEND を使用して、指定します。
17.5 Alpha Append
CLIP NUMBER の後に、テキストを付加するために、パラメータ 17.4 ALPHA
APPEND を使用して、指定します。
17.8 Take
ALPHA APPEND(選択していれば)によって、CLIP NAME や CLIP NUMBER に
続く TAKE 番号を 1~999 間の番号で指定します。 TAKE 番号は自動的に増えて
いくパラメータです。 従って、他のパラメータに変更しようとしても、これらの
値は変わりません。 収録ごとに、TAKE 番号が次の例の様に大きくなります。
例、「SC1BTK1」、「SC1BTK2」、「SC1BTK3」。
クリップの命名規則をさらに理解するには、次の設定が何を生成するか参照して
ください。
REEL NAME 002
CLIP NAME SC
CLIP NUMBER 12
CLIP APPEND ALPHA
ALPHA APPEND B
TAKE 1
上のように設定すると、クリップの命名は、「SC12BTK1」になります。 メディ
アがこのリール番号でフォーマットされた場合には、メディアは、「002」と名付
けられて、Mac OSX デスクトップへマウントした時に、ボリューム名付きメディ
アとして表示されます。
19.1 Custom Clip
メニュー パラメータ 19.1、19.2、19.3、および 19.4 経由、または、ウェブ UI 経
由で使用可能なカスタムクリップ名を有効/無効にします。
19.2 Custom Name
カスタムクリップ名をフロントパネル上の SELECT および ADJUST アップ/ダウ
ンボタンで指定します。
19.3 Custom Clip Take
カスタムクリップ名の使用を有効/無効に指定します。 有効に指定した場合には、
最初に選択した値から連続して増加します。
19.4 Custom Take
カスタム TAKE をフロントパネル上の SELECT および ADJUST アップ/ダウンボ
タン経由で指定します。
22.1 Gang Clip Name
本パラメータを使用することで、複数台の Ki Pro または Ki Pro Mini を経由しての
複数台収録が可能になります。
上記パラメータの設定終了後、MEDIA ボタンをもう一度押す、または STOP ボタ
ンを押すと、MEDIA メニューから抜け出します。
これまでに、クリップの命名、および MEDIA 設定の方法を説明しました。
全パラメータを適切に設定できたら、次の STATUS メニューに進みます。
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STATUS メニューの概要
STATUS メニューでは、CONFIG や MEDIA メニューの様に、
Ki Pro Mini を停止させている必要はありません。 システム
設定内容の概要を一瞥できるように表示します。 STATUS
を押すと、Ki Pro Mini が自動検出したビデオ、オーディオ入
力、入力ビデオフォーマット用に設定した入力値を見られま
す。 有効なビデオ信号が Ki Pro Mini へ送られていない場合
は、STATUS メニューは、「No Input」を表示します;この
表示が現れた場合は、カメラと Ki Pro Mini 間のケーブル接続
が適切か確かめ、併せてビデオ、オーディオ入力用のメニュ
ー選択が適切かも確かめてください。 適切にセットアップ
されている場合には、入力ビデオ信号(右例のように、
1080i29.97)が表示されます。
右上表示例参照、一行目はビデオ入力、ニ行目は選択したオーディオ入力を表示
しています。 SELECT アップボタンを用いて、システムがアラームを発している
か、または 予定通り動作 (この場合は、「SYSTEM NORMAL」を表示)している
か判断することができます。 CONFIG や MEDIA ボタンの時と同様に、STATUS
ボタンをもう一度クリック、または停止ボタンをクリックすると、STATUS メニ
ューから抜け出せます。
収録および収録データの再生
ここまでで、全ての設定が終了、収録準備完了です。 収録ボタンをクリックすれ
ば、何時でも収録を開始できます。 収録しない時は停止ボタンをクリックします。
最初の収録の終了後には、画面左上に「N/A」(メディアが空)表示に代わり、クリ
ップ名を表示します。 他の Take を収録したい場合は、収録ボタンをもう一度ク
リック、終了したい時は、停止ボタンをクリックします。 前にも述べましたが、
Ki Pro Mini は、クリップ名パラメータを変更するまで Take 番号を増やし続けます。
Ki Pro のビデオ出力のクリップをモニターに表示して確認する場合は、再生ボタ
ンを押します。 また再生中のクリップを一時停止したい場合は、停止ボタンを押
します。 停止中、ボタンは点滅して一時停止状態であることを示します。 再度
停止ボタンを押すと、Ki Pro は EE モードに戻るか、設定されている入力をそのま
ま出力します。 異なるクリップを再生する場合には、SELECT アップ/ダウンボ
タンを押して、希望のクリップを探します。
ヒント:再生中に SELECT ダウンボタンを押すと、クリップの始まりへジャンプ
します。 1 フレームごとに動かしたい場合は、一時停止状態で ADJUST アップ/
ダウンボタンを使用します。 クリップの巻き戻しと早送りボタンは、通常の使用
方法以外にも、複数回押すことで早送りの速度を高めることができます。
DELETE CLIP ボタンを用いて
通常、Ki Pro Mini で収録した全てを残しておきたいものですが、削除したいクリ
ップがある場合に、この専用 DELETE CLIP を使います。 削除したいクリップ名
が画面に表示されている状態で専用の DELETE CLIP ボタンをクリックします。
削除の確認を求められるので、YES ならば ADJUST アップボタンをクリックしま
す。 NO であれば ADJUST ダウンボタン、またはその他のボタンをクリックして
ください。
Ki Pro クイックスタートガイド —
SLOT ボタン使用で CF カードの挿入と取出し
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SLOT ボタン使用で CF カードの挿入と取出し
Ki Pro Mini に電源が投入されると、使用可能なメディアを探し装着させます。 表
示画面左上コーナーに 「MEDIA MOUNTING」が表示されます。 また、すでに
CF カードが挿入されているとスロットの LED が緑色に点灯します。 CF カード
の取出しにも SLOT ボタンを使います。 CF カードが正しく挿入されているかを
UI 画面で確認することもできます。 UI 画面の左下にリール番号、右上にメディ
アの残り容量パーセンテージが表示されれば、メディアは正しく挿入されていま
す。 同じく、メディア選択表示用 LED が緑に点灯していれば、CF カードは適切
に挿入されています。
CF カードの取外しも、必ず SLOT ボタンを押してください。 UI 画面左上コーナ
ーにクリップ名とリールに「N/A」(メディア内に空き有り)表示があることを確
認してください。 CF カードマウント中のスロットの隣にある LED をご覧くださ
い。 緑に点灯していなければ、CF カードを安全に取出せる状態です。 CF カー
ドメディアを取出すには、取出しスロットの隣にある CF メディアリリースボタン
を押しながら、CF カードをスロットから引き抜きます。
取出した CF カードをコンピュータ接続して、メディアコンテンツの編集を開始す
ることができますが、開始する前には、必ずメディアのバックアップをとってく
ださい。
Ki Pro Mini へ CF カードを元通りに挿入するには、ユニット上部スロットに CF カ
ードを軽く挿入します。(強く押し込まないこと、軽く挿入できない場合は、CF
カードを逆にして、挿入し直してください)CF カードメディアが正しく挿入され
ると、クリップ名、メディアの利用可能空き容量やリール番号等を確認すること
ができます。 また LED も緑に点灯します。
警告について
Ki Pro Mini は、設定方法や信号に問題が有る場合等に、ユニットの状態を把握す
る上で有用な様々な警告を発します。警告内容の詳細は下記を参照してください。
「WARNING Input Format Changed」 収録中に入力信号が途絶、また
は変化したことを示し、Ki Pro Mini は収録を停止します。
「WARNING Record Format」 ビデオ信号が入力されていません。この
状態での収録はできません。
「WARNING A/V Mismatch」ビデオ入力を SDI、オーディオ入力を HDMI、
またはその逆の組み合わせに設定した場合に表示されます。 エンベデッ
ドオーディオ、SDI また HDMI 経由は、必ずビデオソースと一致してなく
てはなりません。 アナログオーディオは、全てのビデオ入力と組み合わ
せて使用できます。
「WARNING Dropped Frames」 使用中のメディアのパフォーマンスが
低下し、収録/再生を実行するデータ転送レートを満たすことができなく
なった場合に表示されます。 収録中にこの警告が表示される場合は、メ
ディアをバックアップして、メディアの再フォーマットを行う必要がある
場合があります。 再生中は、再度再生を試してみてください。
「WARNING Media Low」 メディアの残り容量が 15%未満になった場合
に表示されます。 残り容量が 10%になるまでに、メディアを交換しなけ
ればなりません。 残り容量が 10%未満になると「WARNING Media Full」
と表示されます。
「WARNING Media in Use」 メディアの使用中に SLOT ボタンを押して
メディアを取外そうとした場合に表示されます。メディアの動作が終わる
まで待って、再度 SLOT ボタンを押し取外してください。
「WARNING Media Not Present」 メディアが取付けられていない状態
で SLOT ボタンを押した場合に表示されます。
「WARNING Media Unformatted」 Ki Pro Mini が、CF カード内のファ
イルシステムを認識しない場合、または CF カードがフォーマットされて
いない場合に表示されます。
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「WARNING Storage Removed」 SLOT ボタンを押さずにメディアを取
外した場合に表示されます。 この場合、慌てて取外したメディアを Ki Pro
Mini に取付けても 「N/A」と表示され、クリップの表示や以後の収録は
できません。 この問題を解決するためには、Mac OS X で稼働するコン
ピュータにメディアを接続し、クリップをバックアップした後、Ki Pro
Mini に再度メディアを取付けてください。 それでも、ファイルが読めな
い場合は、メディアを再フォーマットする必要があります。
「WARNING Backup and Reformat」 Ki Pro Mini にマウント中のメディ
アに問題がある場合に表示されます。 メディアを他のドライブ、または
ディスクアレイ等にコピーバックアップした後、メディアをフォーマット
することが最良の解決策です。 その他、メディアがリードオンリー(読
み取り専用)状態:メディア収録したのに UI 上「N/A」クリップ表示した
り、UI 上に 「Loading」と表示しながらクリップのロードができなくな
ったりすることがあります。 また正しく設定されているにも関わらず、
収録ボタンを押しても Ki Pro Mini が収録を開始しないこともあります。
「WARNING Name in use」 指定したクリップ名が CF カード内に既に
存在している場合に表示されます。 また Take999 に達してしまい、これ
以上の番号指定ができなくなった場合にも表示されます。 Ki Pro Mini は、
クリップ名の上書きはしないので、同一名クリップは消去、または新しく
命名する必要はあります。
「WARNING Non VFR Format」 1.1 収録タイプに VFR を選択したにも
関わらず、ビデオ入力上に VFR データが検出されない場合に表示されま
す。
「WARNING No Clip Name」 存在しないクリップ名を使用して収録しよ
うとした場合に表示されます。
「WARNING No Video Input」 収録を開始したがビデオ入力上にビデオ
信号がない場合に表示されます。
「WARNING Genlock Missing」 6.1 ゲンロックに「Input」を選択して
クリップの再生を開始したが選択した入力上にゲンロックがない場合に
表示されます。
まとめ
本クイックスタートガイドでの説明は、最新版リリースノ―トや Ki Pro Mini マニ
ュアルにある詳細説明に代わるものではありません。 あくまで Ki Pro Mini の基本
オペレーションを簡潔にまとめたもので、 主に初心者を対象にしたものです。 従
って、詳細説明、情報については、Ki Pro Mini のリリースノ―トおよび Ki Pro Mini
マニュアルを参照してください。
連絡先
購入後のお問い合わせは、下記連絡先へお願い致します。
サポートの目的で下記へ電話連絡をしていただく場合には、予め当該製品に関す
る全ての情報(シリアル番号、接続環境、接続機器等)を用意した上でお電話く
ださい。
日本正規代理店
(株)計測技術研究所
〒224-0037 横浜市都筑区茅ヶ崎南 2-12-2
ビジュアルウエア事業部
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FAX:045-948-0225
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