六和基金 ハナ ラビリンス スピリチュアル・ウェルネスへの歩み 1. 歴史的な意味 有史以前のラビリンスは悪霊を閉じ込めるために幾何学模様を組み合わせたものとして人々に使用さ れてきました。また儀式ダンスにも使われていたと言われています。有名なギリシャ神話では、ラビ リンスはクレタ島のミノア王のためにダイダロスによって設計、建造されたものです。その目的は、 アリアドネの協力を得たアテネの英雄テセウスに最後に殺されるまで、人間の生贄を周期的に供出さ せていた半人半牛の怪物ミノタウロスを閉じ込め幽閉するためでした。テセウスがミノタウロスを倒 した後に入り口まで戻れるように、入り口からミノタウロスのところまで糸をほどいていくことでラ ビリンスから脱出できることを考えたのはアリアドネでした。最近では、入り込む者達を閉じ込める ために出口への方向を混乱させるよう設計されたラビリンスに「迷路」という言葉が使われるように なっています。 2. 考古学的記録 儀式などの神聖でスピリチュアルな目的で利用された有史以前のラビリンスの跡は、エジプトやペル ー、インドなど、地理的に遠く離れた地域でも発見されています。ラビリンスについての歴史的な記 録は、古代ギリシャの歴史家ヘロドトス(エジブト及びギリシャのラビリンス)、そして古代ローマ の歴史家プリニー(イタリア、エトルリアのラビリンス)にまで遡ります。 それらの墓地との関連からもラビリンスには儀式と迷路の両方の目的があったことが解ります。 3. 霊的意味 中世期においては、異教徒やキリスト教徒文化が祈りを目的とした一筆描きのラビリンスを採り入れ ました。ヨーロッパ中に現存する多くの教会では有名なラビリンス画が多数残っています。(フラン スのシャルトル大聖堂やアミアン大聖堂、イタリアのシエナ大聖堂) それらのラビリンスは祈りに よって得られる霊的な道を通じて交神するための手段として使われました。ラビリンスの入り口は生 の誕生を、経路は事の成り行き、つまり曲がりくねった直線ではない人生を、そして出口は神のもと に戻る死を象徴しています。ラビリンスを歩くことは巡礼の代替行為でもあり、霊魂の救済、または 悟りへの道を象徴して「エルサレムへの道」とも言われています。中世期のキリスト教への信仰熱が 冷めた後、ラビリンスは近代のスピリチュアル面の思想復活が起こるまでの間は単に好奇心や娯楽対 象としてのみ取り扱われていましたが、その後の考古学的、歴史学的な新しい発見により、過去の 様々な時代や場所、文化や文明を通してラビリンスが驚くべき霊的普遍性を持って存在してきたもの であった事を今日証明するに至っています。 4. ラビリンスの意味 今日、多くの新しいラビリンスが存在しています。それらは特定のエネルギーの波動で人体にみなぎ り、魂が「母なる大地」を含む全ての生き物と交わる微妙なエネルギー(電磁波)をシンクロナイズ (共振)させる心の状態を促し、インスピレーション的で神秘的な、そして瞑想的なレベルに到達す べく広く利用されています。象徴的な経路を携えたラビリンスは、スピリチュアルな交流のしやすい 範囲や場所と強く係わっています。そこでは人それぞれが持つ独自の信仰の枠を超え、まったく新し いパラダイムを享受することにより、宇宙に現存するスピリッツとシンクロできる神聖な体験を持つ 事ができるのです。 5. ハナ ラビリンス ハナ トロピカル ファーム にはアジア人労働者が培ってきた耕作技術(サトウキビ)の歴史があ ります。高い霊感をもつ労働者たちの中には風変わりな模様の表面をした岩がある農場区域で強い霊 的波長を実感してきました。これらの岩の一つは、自然の状態でも間違いなく仏教の「観音」の外観 を挺しており、その岩は神聖なる像として長い間あがめられてきました。その後、農場所有権や事業 の変遷を通じて、その「観音」が見つめていると思われる側の岩と「観音」は動かすべきではない、 という強いメッセージが言い伝えられてきました。マウイ、特にハナの自然のままの神秘的で魂を癒 す環境は、魂の探求や霊感を与えるリトリート(静修の場)に理想的な地理的位置にあると言えます。 ハナ トロピカル ファーム の「神聖な」場所には、霊感のあるアジア人労働者たちが残した伝承 と共に、この場所においてラビリンスを建築するという考えが徐々に具体化してきたのです。カリフ ォルニア州、ソノマ郡から迎えたラビリンスの専門学者たちの協力とマーシャ.ノザワ女史(NPO 野沢六和ファウンデーション 設立者)によって設立されたウェルネス・イニシアチブからの投 資を得て、ハナ トロピカルの経営者であるバランタイン夫妻は神聖な地であると信仰されてきたこ の地にラビリンスを設置することに心よく賛同いたしました。専門家たちによって、地中に埋まった 巨大な丸石の先端が氷山の一角のように突き出ている位置が探求され、ついにその特定に成功したの です。丸石「観音」の地質学的起源と地質学上的に両者には非常に厳格な関係が存在することがわか り、さらには専門家の使用するダウジング装置によって、この地が地球エネルギーの流れにおいても 特別な場所であることが特徴付けられたのです。岩の先端がラビリンスの中心になるように選定され ました。そしてラビリンスは、現在見られるようにその回りに建造され、瞑想や祈り、チャネリング や自己探求、そして精神的向上など、精神再起の目的に使わています。「観音」はこれまでと同様、 今もその場所に健在しながら、スピリチュアル・ウェルネスの体験をする礎の場所として、そのラビ リンスの存在価値を祝福し、見守り続けているのです。
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