化粧品効能の範囲の一部改正に伴う粧工連の自主基準事項(案) 1

化粧品効能の範囲の一部改正に伴う粧工連の自主基準事項(案)
1.「皮膚にうるおいを与え、乾燥によるシワを目立たなくする。」について
(1)本効果の標榜にあたっては、加齢によるシワ等を含め、全てのシワに効果があるも
のと誤認される表現をしてはならない。
また、しわ取り効果を標榜する化粧品の広告等の注意点(厚生省 62.11.25)は従前ど
おり有効であり、本自主基準により緩和されるものではない。
ただし、医薬部外品等で個別承認を取得した効能については、本ガイドラインに拘わ
らず、承認された効能の範囲でシワに関する標榜ができる。
なお、メーキャップ効果におけるシワを目立たなくみせる表現については、確実であ
るような保証をする表現又は事実に反する表現を除き、従前どおり認められる。
(2)「皮膚にうるおいを与え、乾燥によるシワを目立たなくする。」表現
①
認められる表現の範囲
・うるおいにより乾燥によるシワを目立たなくする効果
②
認められない表現の範囲
・シワを解消する効果
・シワを予防する効果
・素肌の若返り効果・老化防止効果
なお、「シワ」の字句のみを強調する等、認められる表現の範囲を逸脱してはなら
ない。
(3)「皮膚にうるおいを与え、乾燥によるシワを目立たなくする。」表現の具体例
①
認められる表現の範囲
・皮膚の乾燥を防いでシワを目立たなくします
・うるおい効果がシワを目立たなくします
・キメを整えて乾燥によるシワを目立たなくします
②
認められない表現の範囲
・○○○がシワの悩みを解消します
・シワを防いで美しい素肌を育てます
・乾燥によるシワを防いで、お肌の老化防止を…
・シワ*を目立たなくします。(注釈)*)乾燥によるもの
(4)注意事項
本表現の使用にあたっては、日本香粧品学会の「化粧品機能評価法ガイドライン」
等に基づき試験を行い、効果を確認した製品のみに標榜できる。
[参考資料]
・化粧品機能評価法ガイドライン(平成 18 年 12 月日本香粧品学会作成)
・しわ取り効果等を標ぼうする化粧品の広告等の注意点(チェックポイント)
(昭和 62 年
11 月 25 日厚生省薬務課監視指導課広告専門官から日本化粧品工業連合会あて)
2.「紫外線(日やけ)によるシワを防ぐ。」について
(1)本効果の標榜にあたっては、紫外線を防ぐ効果を有することが前提であり、加齢に
よる老化を防ぐと誤認を与える表現をしてはならない。
なお、本自主基準に該当しない「加齢によるシワ」については、「しわ取り効果等を
標ぼうする化粧品の広告等の注意点(チェックポイント)
(厚生省 62.11.25)」が適用さ
れる。
(2)「紫外線(日やけ)によるシワを防ぐ。」表現
①
認められる表現の範囲
・紫外線を防ぐことによりシワを防ぐ表現
②
認められない表現の範囲
・加齢によるシミ、ソバカス、シワを解消或いは防ぐ旨の表現
・素肌の若返り効果を標榜する表現
・素肌の老化防止効果を標榜する表現
(3)「紫外線(日やけ)によるシワを防ぐ。」表現の具体例
①
認められる表現の範囲
・紫外線を遮断して、シワを防ぎます
・紫外線によるシワを防ぎます
・紫外線はシミ、ソバカス、シワの原因のひとつ…。紫外線対策のための○○
②
認められない表現の範囲
・紫外線を防ぎ、アンチエイジング
・シワを防ぎ、素肌の美しさを保ちます(“紫外線による”の表現がない)
・紫外線によるシワを改善し、若々しい素肌に…
(4)注意事項
①
本表現の使用にあたっては、日本香粧品学会の「化粧品機能評価法ガイドライン」
の提唱に基づき[SPF15以上、PA+(PFA2以上)以上]を試験により確
認し、SPF、PAを表示した製品にのみ標榜できる。
②
本表現が使用できる製品は、十分な量を塗布することができる製品で、
「紫外線防
止効果を発揮するためには、十分な量を使うこと、こまめに塗りなおすこと、落ち
てしまった際はつけなおすことが重要であること。」との主旨を、注意表示として
記載しなければならない。
[参考資料]
・化粧品機能評価法ガイドライン(平成 18 年 12 月日本香粧品学会作成)
・しわ取り効果等を標ぼうする化粧品の広告等の注意点(チェックポイント)
(昭和 62 年
11 月 25 日厚生省薬務課監視指導課広告専門官から日本化粧品工業連合会あて)