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目録 棟方志功展示作品(H28.3.23~)

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に ぼ さ つ しゃかじゅうだい で
し
二菩薩釈迦十大弟子
1939 年(昭和 14 年)
木版画
六曲一双屏風
各 105.0×41.5cm
当時、仏教に関心を深めていた棟方が、東京上野の国立博物館で展示されていた奈
す ぼ だ い
良興福寺の須菩提の乾漆像を見て構想を得た作品。1939 年に日本民藝館で開催され
た「棟方志功展」に出品し、翌年の第 15 回国画展にて佐分賞を受賞した。棟方とと
もに十大弟子の板木は東京から富山県福光に疎開したが、送り遅れた普賢・文殊菩
薩の2面の板木は5月の東京空襲で灰燼に帰してしまい、その後、福光滞在中の 1948
年(昭和 23 年)に二菩薩図を改めて彫りなおした。当屏風の二菩薩は改刻されたも
のである。1955 年(昭和 30 年)のサンパウロ・ビエンナーレでは版画部門最高賞、
翌年のヴェネツィア・ビエンナーレではグランプリの国際版画大賞を受賞するなど、
棟方志功を「世界のムナカタ」に導いた代表作である。
もんじゅぼさつ
ふげんぼさつ
文殊菩薩の柵
普賢菩薩の柵
1939 年(昭和 14 年)
木版画
額装
各 100.0×51.0cm
前述の 1939 年(昭和 14 年)に制作された二菩薩。板木は 1945 年(昭和 20 年)5 月の
東京空襲で消失した。改刻された二菩薩と比較すると線の処理が素朴であり、柳宗
悦が好んだ古版画の趣が感じられる。
しょう
鐘
けい
溪
しょう
頌
さい は
1945 年(昭和 20 年) 木版画
祭巴の柵
やまとざくら
倭 桜 の柵
ぼたん
牡丹の柵
ふうもん
風聞の柵
額装 各 70.8∼72.8×57.8∼59.8cm
あさぎく
朝菊の柵
富山県福光(現南砺市)に疎開し、戦後初めて手がけた大作シリーズ。民藝の巨匠 河
井寬次郎の京都五条坂の鐘溪窯の名をいただき、河井の仕事を讃仰する気持ちから
制作された作品。
『此岸の柵』にはじまり『彼岸の柵』に終わる 24 枚のシリーズは、
仏に累座する仏者、羅漢、菩薩を表現している。それまでの白と黒の対比だけを強
調したものから、陰刻でより鮮明に身体を打ち出し、装飾的で明確な表現を遂げた
作品群は、その後の棟方志功作品のスタイルを決定づけるものとなった。
ねこ
ず
猫 の 図
1947 年頃(昭和 22 年頃) 倭画
軸装
116.7×52.6cm
富山県福光(現南砺市)時代の棟方家の飼い猫「五郎」を描いたもの。五郎は雌猫で
度々棟方の作品に登場している。棟方のアトリエ「鯉雨画斎」の板戸には大小二つ
の猫窓が作られており、通常は小さい穴、身重の時には大きな穴より出入りできる
ように配慮したものであった。画面いっぱいに猫の体をずんぐりと描き、顔は小さ
いながらも愛嬌のあるものとなっている。旧福光小学校生のために描いた作品。
たてやまれんぽう
のぞ
かいがんふうけい
立山連峰を望む海岸風景
1950 年(昭和 25 年)
油画
額装
70.5×88.3cm
1950 年(昭和 25 年)10 月 28 日、棟方志功は富山県魚津市の金光氏宅で開催された
句会に参座し、同席した網元の誘いで、30 日未明、船で魚津港沖合いの鰤大敷網を
見学している。この絵は、その時、富山湾の海上から見上げた初冬の立山連峰の荘
厳なまでの美しさに感激し、福光に帰ってから 3 日間で仕上げたという油絵。好ん
で描いた油絵の中でも、その深みのある色彩と表現の豊かさにおいて群を抜いて優
れており、棟方の深い感動がうかがわれる作品である。 <NHK 富山放送局寄託作品>
ら
ふ りつぞう ず
裸婦立像図
1950 年(昭和 25 年)頃
油画
額装
91.3×61.1cm
ゴッホに憧れ、もともと洋画家をめざしていた棟方志功は、油絵が一番楽しめると
して、晩年に至るまで多くの油絵を制作している。板画や倭画の作品のモチーフ(画
題)が、多くは想像上のものであるのに対して、油絵は実体を描いた「写生」的な
ものがほとんどである。
この作品は板に直接描かれたもので、若い女性の透きとおるような豊満な肢体を
清々しく描いている。
ご か や ま の
ず
五ヶ山之図
1950 年(昭和 25 年)
倭画
軸装
220.0×61.3cm
やまとが
棟方志功は、板画作品と表裏一体をなす水墨画や着彩画、いわゆる肉筆画を倭画と
称し、多くの作品を残している。板を介した間接表現である板画とは異なり、棟方
の倭画は霊感により湧き上がるものを追うように、自由自在に躍動し、ほとばしり、
走り回るような筆遣いによって描かれている。
山間の合掌造り集落と山村に暮らす人々ののどかな風景を描いた作品。棟方は何度
か五箇山を訪れており、板画や倭画・油絵の題材としている。
こ
ず かた は ん が さく
不来方板画柵
1952 年(昭和 27 年)
木版画
額装
各 54.5×113.5cm
宮沢賢治の詩「雨ニモマケズ」をテーマとした作品。棟方は、幾度もこの詩を板画
や倭画の作品に登場させている。
不来方とは、宮沢賢治ゆかりの岩手県盛岡城付近の古い地名。直接の交流はないが、
同じ東北人として宮沢賢治に深い思いをもっており、1936 年(昭和 11 年)にも宮沢
の童話「なめとこ山の熊」をもとに、「なめとこ山の熊版画」を制作している。
棟方は、
「この詩を彫ると、どこか間違うか、忘れるか、字が一つ欠けるか・・・」
と言い、この作品も「ソシテワスレズ」の一節が抜け落ちている。
りゅう り しょう は ん が さく
流 離 抄 板画柵
1953 年(昭和 28 年) 木版画
し し く つ
獅子窟の柵
あいしょく
哀 色 の柵
額装
各 60.5×54.5cm
ひろはだ
広鰭の柵
た ん び は
耽美派の歌人として一世を風靡した吉井勇の短歌そのものを彫り込み、装飾文様化
して創作した全 31 点からなる版画作品群。吉井勇は、棟方志功と同じく 1945 年(昭
和 20 年)に富山県八尾に戦争疎開し、落莫の想いを歌集『流離抄』に詠った。
吉井の歌を特に好んだ棟方は、このタイトルをもとに、豊かな墨の線と華やかな原
色の裏彩色の作品群『流離抄板画柵』を制作。詩歌と絵画が一体となったスタイル
を代表する作品となっており、棟方自身も「わたしの版画の決定という形」(『版画
への道』)と言っている。
かん
き
歓 喜
しょう
頌
1953 年(昭和 28 年) 木版画
額装
120.0×316.0cm
「音楽というものと美術との関係は、わたくしはきりはなせない、お互いむすび合
う世界だとおもっていますが、特にわたくしにとって、音楽はベートーベンという
くらい、ベートーベンが好きです。
」(『板画の道』
)ベートーベンの第九交響曲の第
四楽章「歓喜」の世界を表わした作品を構想し、彫刻刀の丸刀一本で、全画面を装
飾的な文様で埋め尽くした画中に、さまざまなポーズをとった裸婦を大画面にして
彫りだし表現した。本来は 2 図からなる作品だが、本館では 1 図のみ所蔵している。
はな
かり
華 狩
しょう
頌
1954 年(昭和 29 年)
木版画
額装
132.0×158.0cm
中国通溝の高句麗時代の古墳に描かれた狩猟図壁画の写真と、アイヌの祭りで使わ
れる「けずり花」と呼ばれる矢を東西南北に向けて射る儀式にヒントを得て制作し
た。「けものを狩るには、弓とか鉄砲とかを使うけれども、花だと、心で花を狩る。
きれいな心の世界で美を射、心を射止めること、人間でも何でも同じでしょうが、
心を射止める仕事、そういうものをいいなあと思い、弓を持たせない鉄砲を持たせ
ない、心で花を狩るという構図で仕事をした。(
『板極道』)
」と棟方はいっている。
ふくみつふうこう
げんげん
福光風光の源玄
1957 年(昭和 32 年)
倭画
額装
91.0×104.0cm
医王山、桑山に抱かれた農村の風景を、すばやいタッチで描いた倭画(やまとが)。
棟方にとって、板画は公式な仕事であったが、倭画は湧き上がった想いを素早く表
現できる私的な楽しみであったため数多く描かれている。
この作品は、夕暮れ時の福光の美しい風景を思い入れ深く描いたもの。
からくさもん き もの
唐草紋着物
1958 年(昭和 33 年)
倭画
着物
棟方志功は紙だけでなく、陶器や着物などにも図を描いた。この着物には唐草紋と
幾何学紋が描かれ、その紋様は朱と墨のみで描かれているが、裾や袖にバランスよ
く配置することで控えめながらも見事に華やかさを演出している。
おもだか ひ
沢瀉妃の柵
1971 年(昭和 46 年) 木版画
額装
27.0×24.5cm
オモダカ(沢瀉)は、棟方志功が画家を志すきっかけとなった花。浮世絵の写楽や歌
麿の役者絵・美人絵に見られる顔の一表情を捉えて胸より上の部分を大きく描く「大
首絵」の構図をとっている。文化勲章を受章した 1970 年(昭和 45 年)以降ふくよか
で白い頬、大きく見張った銀杏形の目、小さく慎ましやかな唇をもった女人画は人
気が高く、多数制作され、棟方作品というと大首絵が広く認識されるようになった。
む
無
制作年不明
書
額装
85.0×151.0cm
おお さわがき ゅう
棟方志功は、福光疎開時代に前衛書家 大澤雅休をはじめとする多くの書家と交流し、
みち
中学生や高校生たちと「書の徑の会」を結成して、書の研究に努めた。
この作品は、棟方独特の勢いのある書であるが、画面左に大きく空間をとっており、
その構図から「無」を連想させるような面白いものとなっている。
南砺市立福光美術館
常設展示室1
MUNAKATA SHIKO
棟方志功
展示作品目録
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