100325 CommonMP説明会資料 CommonMP(水・物質循環解析ソフトウェア共通基盤) 開発プロジェクト概要及びVer1.0リリースについて 1. 2. 3. 4. CommonMP開発の目的と特徴 CommonMP開発・運営コンソーシアムの設立 CommonMP Ver1.0のリリース(3/31) CommonMP解析支援ツールのリリース予定 1 1.CommonMP開発の目的と特徴 2 水理・水文ソフトウェアを取り巻く状況(1) ①日本の河川データ及び水理・水文ソフトウェアの現状 データの一部は 河川局標準化 各社のエンジン、各社のソフト専 用の互換性のないデータがその 都度ばらばらの構造で作られ、 流 汎用化されていない 出 データの構造をソフトごとに 処理している 氾 計 不 定 析 算 ソ ソフ フ ト I/F I/F ト 水文水質DB 水利権DB 河川環境DB 濫 解 流 氾 出 河川現況DB 計 濫 解 不 算 ソ I/F フト 析 ソ フ I/F ト 氾 不 流 計 算 I/F 定 A社 ソフ ト 流 計 算 I/F B社 ソフ ト ダム諸量DB △△△ 流 ○○○ 河川基盤地図 各社・各河川事務所・地整 等事業主体が独自に整備 出 計 濫 解 析 算 ソ ソフ フ ト I/F I/F ト 定 流 計 算 I/F C社 ソフ ト 各社解析ソフトも独自に開発し、 データ構造も独自に決めているため、 同じ流域の計算をするときでもソフト の違いによって複数のデータ構造 のデータを準備しなければならない 3 水理・水文ソフトウェアを取り巻く状況(2) ②水理・水文モデルの研究開発の現状 • 他の人の開発したソフトウェアを試す機会がない。 • 他のモデルと組み合わせることができない。 • データフォーマットが統一されていないので、データの 再利用ができない。 水理・水文モデル の研究開発成果の 分散 共通に利用できる データ整備の遅れ 河川・流域データが利用しにくい。 • ③河川技術者の現状 • ユーザービリティのよい水理・水文ソフトウェアが存在 しない ④治水計画等の透明性の現状 • 計画検討に用いた解析ソフトの計算手法が明らかになっ ていない。 自ら水理・水文解 析を行う機会の減 少 治水計画等に対す るアカウンタビリ ティーの確保 4 CommonMP構築の目的 水理・水文モデルだけでなく、それをとりまく流域の物質循環の 複雑系を統合的に同期同調して解析できる共通プラットフォーム の構築する。 これにより、水政策検討のツールとなることを目指す。また、水・ 物質循環等のモデルの開発環境を提供することにより、水・物質 循環モデルの研究開発の活性化に寄与する。 “複雑系”の 分析・評価・予測 生物生態モデル 海洋モデル 物質・エネルギー循環 モデル 複雑系モデル ○○モデル 互いに 同期同調 社会経済モデル 地球物理環境 モデル 自己増殖が 可能 5 CommonMPの特徴 流出 計算 河道 計算 氾濫 計算 on M 降雨 予測 ○○ 計算 m 局所流 計算 P 河道 計算 C om 流出 計算 CommonMP •CommonMPとは、ソフトを動かすための共通プラットホームのこと •解析モデルそのものではなく、解析モデルを構築するためのシステ ム(仕組み)のこと 共通プラットフォームの仕様に基づいて、種々の要素モデルを構築 •それぞれの要素モデルを自由自在に相互接続し、複合的な物理現 象をシミュレートする全体系モデルを構築することが出来る 6 開発プロジェクトの概要 水・物質循環解析ソフトウェア共通プラットフォーム開発プロジェクト Common Modeling Platform for water-material circulation analysis 国総研が中心となり、土木学会と大学等、ユーザ等と連携し て開発 H19から3ヶ年で初版プラットフォームと主要要素モデルをリ リース 境界条件(河道断面等)となるデータも整備 直轄、県等の技術者が直営で扱えるものを目指す ODAも視野 7 2.CommonMP開発・運営コンソーシアムの設立 8 CommonMP開発・運営の基本方針 要素モデルのライセンスは開発者に帰属する。ソースコード の公開・非公開は開発者が決める 共通プラットホーム上で稼動する各社、各研究者、各技術者 が作成する 「要素モデル」の公開をウェブサイト上で支援 視覚化、操作の容易化を実現する高性能なGISエンジンを無 償提供 フォートランで開発した既存ソフトも 「ラッピング」 技術によ ってサポート 9 CommonMPの開発・運営体制について 河川部門の他に、下水道部門を加えて官学民からなるコンソー シアムを結成(2009年7月16日に協定) 流域水・物質循環解析のためのより広範囲な連携を目指す コンソーシアムの構成組織 国土交通省都市・地域整備局下水道部 国土交通省河川局 国土交通省国土技術政策総合研究所 (社)土木学会 (社)建設コンサルタンツ協会 (社)全国上下水道コンサルタント協会 10 CommonMPプロジェクト推進委員会・幹事会 3/1に、第1回推進委員会・幹事会を開催。流域水・物質循環解 析のためのより広範囲な連携方策等を議論。 推進委員会 各部会 コンソーシアム 運営評価部会 •CommonMPの運営管理 •ステータスの付与 など 技術部会 支 援 •CommonMP管理規則 •CommonMP技術規則 幹事会 要素モデル分科会 •要素モデル仕様の検討、管理 ラッピング分科会 •ラッピング方法の検討、評価 普及・参画部会 •講習会 •プロジェクト、事例紹介 •国際貢献 など 11 3.CommonMP Ver1.0のリリース(3/31) 2010.3.31 Ver1.0をリリース 12 CommonMP Ver1.0のダウンロードによる配布 ここを クリック http://framework.nilim.go.jpにアクセス CommonMPウェブサイトから返信メールが届く(ダウンロードサイトへ誘導) 13 CommonMP Ver1.0のリリース内容(1) 2010年3月末 HP一般リリースのVer1.0の内容 その1 CommonMP本体(HPからのダウンロード) 提供物 0 CommonMPインストーラ 本体(実行形式) 1 2 CommonMP 使用に関するドキュメント 備考 以下の内容がダウンロードできるインストーラ インストール手順書 β版における指摘等を踏まえた修正・機能拡充版 (ヘルプ機能の拡充を含む) クイックチュートリアル(上述のプロジェクト実行を含む) 使用に関する手順書、クラス構成説明書 など 要素モデル開発用ソースコード 入力データのサンプルの拡充を含む 4 要素モデル開発に関するドキュ メント クイックチュートリアル モデル開発手順書 など 5 GISエンジン β版における指摘等を踏まえた修正・機能拡充版 GISのサンプルデータ NASA簡略衛星画像 サンプルのポイントデータ、ラインデータ、ポリゴンデータ メッシュデータ など GISの使用に関するドキュメント β版からの追加・変更点 クイックチュートリアル 使用に関する手順書 など 3 6 7 CommonMP -GIS 14 CommonMP Ver1.0のリリース内容(2) 2010年3月末 HP一般リリースのVer1.0の内容 その2 CommonMPプログラミング環境支援ツール(HPからのダウンロード) 提供物 1 備考 CommonMPプログラミング環境支援ツール Visual Studioを用いたプログラム開発者用支援ツール CommonMP GIS背景画像データ(HPからのダウンロード) 提供物 備考 1 NASA簡略衛星画像+標準衛星画像 (公開済み) 2 数値地図25000画像 (公開済み) 要素モデル(HP要素モデルライブラリ等からのダウンロード) 提供物 1 備考 Fortranラッピング用要素モデル(実行形式+ ソースコード) β版における指摘等を踏まえた修正・機能拡充版 クイックチュートリアル 使用に関する手順書など 15 CommonMP Ver1.0のリリース内容(3) 2010年3月末 HP一般リリースのVer1.0の内容 その3 CommonMP例題プログラム集 提供物 1 2 3 4 CommonMP 例題プログラ ム集 備考 サンプル流域の流出計 算プロジェクト 仮想流域における計算実行を制御するプロジェクト(ファイル)一式 サンプル要素モデル 上述プロジェクトを計算するために必要となる要素モデル サンプルデータ 上述要素モデルと連動する入力データ 作成要素モデル集 作成した入出力用要素モデル、演算用要素モデルに関する仕様、解説、 利用例 16 4.CommonMP解析支援ツールのリリース予定 2010.6.30 全ツールをリリース予定 リリースツール(要素モデル+GISエクステンション) • 流域モデル構築支援ツール • 河道水理解析ツール • 氾濫解析ツール 17 流域モデル構築支援ツール(1) 18 流域モデル構築支援ツール(2) 落水線図の作成 上流解析 19 河道水理解析ツール(1) 20 河道水理解析ツール(2) 21 河道水理解析ツール(3) 22 河道水理解析ツール(4) 23 氾濫解析ツール(1) 24 氾濫解析ツール(2) 25
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