組み立て 4-4. CPUを取り付ける ここでは、Core2 Duo、Athlon64の各CPUの取り付け方法をご説明します。 重要:はじめにお読みください CPUの透明パッケージを開封する際にピンを破損してしまう場合がございますので十分ご注意ください。また、この透明パッケージを開封する前 にCPUの「ピン折れ」または「ピン曲がり」がないことをご確認ください。透明パッケージ開封後の「ピン折れ」 、 「ピン曲がり」に関する返金・ 交換等につきましては弊社では対応いたしかねます。予めご了承願います。 ※CPUは非常に精密な部品です。慎重に作業をおこなわないと破損する恐れがあります。 取り扱うときは、特に以下のことにご注意ください。 ●CPU下面のピンに手を触れない ●CPUの向きを間違えない ●固定時(固定用レバーを使用)にCPUを浮かせない ▼Intel製 CPUの取り付け(Core2 Duo、Pentium4/D、Celeron等【LGA775】) 1 ソケットの横にある固定レバーを起こす 固定レバーをCPUソケットとは逆向きに少し押し広げるようにしてフックを外し、垂直になるまで完全に引き起こします。 2. プレートを開け、保護カバーを外す CPUを固定するプレートを開き、プレートに装着されている保護カバーを取り外します。 (保護カバーを紛失するとマザーボードの保証が受けられなくなります。取り外した後、保管してください。) 3. CPUをCPUソケットに差し込む 4. プレートを閉じ、レバーを戻して固定する。 CPUの切り欠きと、スロットの突起部分をあわせてはめこみます。 レバーを戻す時にCPUが浮いてしまわないよう、CPUを指で軽く押さえながらレバーを戻してCPUを固定します。 保護カバー プレート 切り込みと 突起を あわせる プレートを閉じ 固定レバーを 元の位置に 戻します ▼AMD製 CPUの取り付け(Athlon64、Sempron等【Socket AM2】) 1 ソケットの横にある固定レバーを起こす 固定レバーをCPUソケットとは逆向きに少し押し広げるようにしてフックを外し、垂直になるまで完全に引き起こします。 2. CPUソケットとCPUの向きを合わせる CPUとソケットのそれぞれ一角に、▼のマークがあり、重なるようにすることで差し込み位置があうようになっています。 3. CPUをCPUソケットに差し込む CPUのピンが曲がらないよう、慎重に作業を進めます。お互いの向きを確認したら、ソケットにCPUをかぶせるようにして差し 込みます。 ※うまくかぶせられない時は、CPUとCPUソケットの向きが合っていない可能性があります。ピンが折れてしまいますので、 無理に力を加えないでください。このようなときはもう一度お互いの向きを確認してください。 4. レバーを戻して固定する。 レバーを戻す時にCPUが浮いてしまわないよう、CPUを指で軽く押さえながらレバーを戻してCPUを固定します。 固定レバーを起こす CPUとソケットにある 印を合わせて、差し込みます。 レバーを戻してCPUを ソケットに固定する Page.11 組み立て 4-5. CPUクーラーを取り付ける はじめに:CPUクーラーの構造について 上から、CPUクーラー固定用レバー(Pentium4用 CPUクーラーに付属)、CPU冷却ファン、ヒートシンク(多数の放熱フ ィンを持つ金属)になっています。 注意:必ずお読みください 熱伝導シートとシリコングリスについて CPUに同梱されている純正CPUクーラーなどのヒートシンクには通常、熱伝導シート(黒/グレー/白 など)が貼り付けてあります。ビニールの保護カバーが貼り付けてありますので、これを剥がします(剥 がさないで装着すると排熱ができずCPUが破損する場合があります)。一方で、市販のCPUクーラーな ど、ヒートシンクに熱伝導シートが張られていないものもあります。 このときはCPUとCPUクーラーのヒートシンクの「隙間」をなくすためにシリコングリスというクリー ムのようなものを塗ります。「CPUとヒートシンクの隙間をなく密着させること」が目的ですので、適量 を満遍なく薄く塗ります。塗る量は「多すぎず少なすぎず」が肝心です。 ※熱伝導シートが貼られている場合は絶対にシリコングリスを塗らないでください。 また、シートが剥離するおそれがありますので、シートを下側にして置いたり、 触ったりしないようにしてください。 また、中古品のCPUクーラーを使用する場合、熱伝導シートが貼られていてもはがれている部分がある ことがあります。こうなりますと「密着」できなくなりますので、熱伝導シートをきれいに剥がし、シリ コングリスを塗ってください。 熱伝導シート CPUクーラーの取り付け方法の違い CPUクーラーは、CPUの種類により、取り付け方法が異なります。 この組み立てマニュアルではCore2 Duo、Pentium4、Sempron、Athlon 64のCPUクーラーの取り付け方法につい てそれぞれ説明します。 ●Core2 Duo、Pentium4(LGA775)編 CPUクーラーの取り付け方法 CPUクーラーの4つある止め具の矢印の向きが外になるようにセッティングし、マザーボード上 のCPUソケット周りにある4つの穴に取り付けます。 (開封直後は外向きになっていますのでセッティングの必要はありません。) CPUクーラーを取り付ける向きはCPUクーラーの電源を接続しやすい方向にして取り付けます。 CPUクーラーの各止め具を上から「カチッ」と音がするまで強く押して固定します。決して回さ ないでください。 取り付けミスなどによりCPUクーラーを外す場合は、各止め具をマイナスドライバで矢印の向き が内側になるように回し、マザーボードから引き抜いてください。 ●Athlon 64、Sempron編 CPUクーラーの取り付け方法 マザーボード上のCPUを取り囲んでいるリテンションキット(CPUクーラーを支えるプラスチッ ク製の枠)にCPUクーラーを取り付けます。CPUクーラーを取り付ける向きはCPUクーラーの 電源を接続しやすい方向にして取り付けます。 CPUクーラーの一端をリテンションキットにあるツメを合わせ、もう一端をリテンションキット に一直線に揃えます。 「カチッ」と音がしますので、正しい位置に取り付けられたことがわかります。 最後に、CPUクーラー片方にある固定用レバーを押し下げ完全に固定します。 固定レバーが倒れない場合、CPUクーラーが正しくセットされていない可能性があります。ツメ が破損しないよう注意しながら、CPUクーラーを持ち上げて、設置しなおしてください。 Page.12 組み立て 4-6. メモリを取り付ける 現在使用されているメモリの種類には、DDR2 SDRAM とDDR SDRAMがあります。この両者に互換性はなく、使用す るマザーボードに対応した種類のメモリを使用します。 現在の主流はDDR2 SDRAMメモリですが、DDR SDRAMも使用されています。 メモリにはメモリスロット(マザーボード上のメモリ取り付け部分)への接続部に切れ込みが入れてありますが、 DDR SDRAMと、DDR2では切れ込みの形が異なるため、間違えて挿してしまうことはありません。 ●メモリの取り付け方 3 1 メモリコネクタの両側にあるレバーを開いておきます。 2 メモリの切り欠きとメモリコネクタの突起の向きを確認し、両端をつまむように 持ってコネクタの溝へ差し込み、真上から親指でメモリを押し込むようにして取り付けます。 2 1 3 クリップをメモリの両側へ、はめ込みます。 このとき無理に力を加えないでください。破損の原因となります。 3 1 ●メモリの取り外し方 1 メモリコネクタの両側にあるクリップを外側へ押し開きます。 2 メモリが上に持ち上がってきますので、両端を持ち慎重に引き出します。 このとき無理に力を加えないでください。破損の原因となります。 デュアル・チャネル・DDR デュアル・チャネル・DDRは、同じ容量同じ規格のDDRを使用し、2枚一組でその性能を発揮します。但し、同じ容量同じ規格のDDRであっても、搭載されている メモリチップが違う場合は、動作致しません。必ずご購入の際は、2枚一組でご購入下さい。 マザーボードによっては、ご購入のメモリでデュアル・チャネルでの動作をしない場合がありますが、これはマザーボードとメモリの組合せによる相性が考えられます。 デュアルチャネルの設定方法 メモリスロットが色分けされている場合: デュアルチャンネルに対応したマザーボードのメモリスロットを見ると、スロットは交互に色分けされています。 同じ色のスロットにメモリを差し込みます。基本的にはCPUに一番近いスロットからメモリを装着します。 メモリスロットが色分けされていない場合: マザーボードの表示または説明書でスロットに割り当てられた番号(1∼4)を確認し、 1番と3番、または2番と4番の組み合わせでメモリを差し込みます。 ※メーカーにより異なる場合がありますので必ずマザーボードの説明書をお読みください。 Page.13
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