ユビキタス社会におけるコミュニケーション能力 大学生の携帯メールによる コミュニケーション 林 抄 録 泰 子 (2) アンケート 調査の結果 パソコンの普及率を大幅にしのいで,子どもからお 年 ①メールの利用実態と,電話機能との使い分け 使い分けについて,質問内容 を表1に,男女別にグラフ 化した結果を図1に示す。 に使い分けているのか,アンケート調査の結果をもとに 表1 メール機能と電話機能の使い分け(質問紙) (Ⅳ)次のような内容について,友人との連絡にはメール と電話のどちらをおもに利用しますか? (1:メール 2:電話) ①緊急の用事があるとき ②急用ではない普通の用事があるとき ③暇なとき,くつろいでいるとき ④今の現状( 面白いこと,怖いこと等) をすぐに 伝えたいとき ⑤親しい友人と連絡をとるとき ⑥それほど親しくない友人と連絡をとるとき ⑦久しぶりに連絡をとるとき ⑧楽しいとき,テンションの高いとき ⑨悩みや問題があるとき ⑩落ち込んでいるとき,悲しいとき 検証していく。 <キーワード> 携帯メール,コミュニケーション,メール依存, 人間関係の希薄化 1 はじめに 筆者は,2002 年に高校生を対象に,携帯メールによる コミュニケーションの形態と,友人関係 に関する研究調 査を実施した。その結果,携帯メールは自宅にいる暇な ときに,ある程度限られた人との日常会話的なメール交 信が中心になっているということが 明らかになった。ま た,友人との繋がりを重視していると考えられ,友人関 係の希薄化は見られなかった 1) 。 最近の携帯電話 の進化は,GPS 機能,テレビ機能,音 楽機能等,多様な用途に応じた機能を充実させている。 それらを巧みに使いこなし,片時も手放さない大学生た ちにとって,携帯電話 は身体の一部のようなものである 。 当時の高校世代 が,現在,大学生となり ,その携帯所持 歴において,メール機能と電話機能 をどのように使い分 けているのかを把握し,コミュニケーションの変化や, メールに対する依存傾向を明らかにしていきたい 。 2 携帯メールに関するアンケート調査 基本調査において携帯電話の所有は 100%であった。そ こで,調査の内容を,友人との携帯メールの利用頻度 や 状況,想定場面 でのメールと電話の使い分け,メールに 対する依存傾向 ,の3項目に大きく分けて質問した。 (1) アンケート 調査の実施 ・調査対象:龍谷大学学生 210 名 ②普通 ①緊急 た。ここでは,大学生の携帯メールでのコミュニケーシ ョンについて,携帯のメール機能と電話機能 をどのよう 女性 0% ③暇 携帯電話を使う想定場面でのメール機能と電話機能 の 女性 ⑩落込み ⑨悩み ⑧楽しい ⑦久々 ⑥疎連絡⑤友連絡 ④現状 寄りまでが個人の携帯電話を所有するようになってき 女性 100% 男性 2% 98% 女性 8% 81% 19% 95% 男性 5% 89% 11% 54% 男性 46% 67% 女性 33% 80% 男性 20% 71% 29% 女性 99% 男性 1% 90% 10% 93% 女性 男性 7% 81% 19% 51% 女性 49% 男性 45% 55% 女性 45% 55% 男性 55% 女性 48% 男性 図1 45% 52% 62% 0% ・実施期日:2006 年 7 月 12 日,13 日 (有効回答 206 名) 92% 男性 20% 40% ①メール 38% 60% ②電話 80% 100% メール機能と電話機能の使い分け(男女別結果) HAYASHI Yasuko:頌栄人間福祉専門学校(神戸市東灘区鴨子ヶ原 3-32-20) - 17 林 泰子:大学生の携帯メールによるコミュニケーション 次に,携帯メールの利用状況についての質問内容を 表2に,男女別にグラフ化した結果を図2に示す。 表 2 友人との携帯メールの利用状況(質問紙) (Ⅲ)次のような内容について,友人との携帯メールの利用 をお聞きします。 (1)友人とは 1 週間に何日程,メールの送受信をしますか? ①ほとんどしない ②月に 1∼3 回 ③週に 1∼2 回 ④週に 3 日以上 ⑤ほぼ毎日 (2)1 日にだいたい何回程メールの送受信をしますか? ①1∼3 回 ②4∼6 回 ③7∼9 回 ④10~14 回 ⑤15∼19 回 ⑥20 回以上 (3)よくメールのやり取りをする友人の人数は,およそ何人 くらいですか? ①1∼3 人 ②4∼6 人 ③7∼9 人 ④10∼14 人 ⑤15 人以上 (4)1 日にどの程度の時間をメールに費やしますか? ①10 分未満 ②10~20 分 ③21 分∼30 分 ④31 分∼40 分 ⑤41 分∼1 時間 ⑥1 時間以上 (5)ほぼ毎日,メールのやり取りをする友人が何人程います か? ①なし ②1 人 ③2 人∼3 人 ④4 人∼5 人 ⑤6 人∼7 人 ⑥8 人以上 (6)主にどこにいるときに,メールを書きますか? ①自宅 ②自分の部屋 ③学校 ④電車やバスなどの中 ⑤特になし (7)主にどんなときに,メールアドレスを教えますか? ①友達になるためにアドレスを交換する ②初対面でも聞かれたら教える ③人を見極めてから気が合いそうだったら教える (8)よくメールのやり取りをする友人とのほうが,より親し い友人になると思いますか? ①とても思う ②思う ③どちらでもない ④思わない ⑤全く思わない 表1,図1の「携帯電話のメール機能と電話機能の使 い分け」において, 緊急時 は,ほとんど 全員が電話機能 を利用している 。「②急用ではない 普通の用事があると き」「③暇なとき・くつろいでいるとき 」「⑥それほど 親しくない友人と連絡をとるとき」「⑦久しぶりに連絡 をとるとき」では,女性の92%以上,男性は81%∼ 90%がメールを使用しており,特に⑥では女性99%, 男性90%という高い数値が出ている。反面,「④今の 現状をすぐに伝えたいとき」「⑧楽しいとき,テンショ ンの高いとき」「⑨悩みや問題があるとき」「⑩落ち込 んでいるとき」では,男女ともに電話の利用率が高くな り,メールと電話の双方の利用が50%前後と,僅差に なっている。全体的に女性のほうが メールの利用率が高 い。 また,表1①∼⑩の質問内容 で,メール を利用するの は主にどんなときなのか,利用回数 が最も多い内容を調 査した結果は表3のとおりであった 。 表 3 主にメールを利用する回数の多い内容 女 性 男 (1)1週間 女性 1% 3 %5% 15% (2)1 日 女性 (3)人数 女性 (6)場所 (5)毎日数 (4)時間 女性 5 % (7)交換 女性 (8)親密 性 女性 7 % 28% 42% 男性 7 % 29% 39% 11% 男性 27% 22% 23% 30% 男性 16% 16% 8 % 10% 男性 20% 31% 30% 18% 女性 14% 男性 23% 20% 男性 9% 8% 9 % ② 40% ③ 60% ④ 学習情報研究 2006.9 7% 49% 12% 6% 18% 1% 3% 4% 0% 0% 6% 40% 26% 2% 16% 3% 2% 3% 3% 0% さらに,メールの利用頻度の多い者(週に 3 日以上, ほぼ毎日)を高頻度者 ,利用頻度の少ない者(ほとんど しない,月1∼3回,週1∼2回)を低頻度者 として, 両者のメールと電話の使い分けを検討してみた 。利用頻 25% 18% 80% ⑤ 日の送受信回数 」「(4)1日のメール時間」「(5)毎日,メ ールを送受信する人数」では,女性のほうが活用してい 6%0% 15% 17% 日送受信する」というのが女性76%・男性55%, 「(2)1 る数値が大きかった。 33% 図 2 携帯メールの利用状況(男女別結果) - 18 - ⑩ 3% 1% 22% 34% 40% 20% ① 29% 12% 11% 35% 0% 15% 20% 51% ⑨ 次に携帯メールの利用状況 において,「(1)-⑤ほぼ毎 19% 20% ⑧ 8%2% 1% 11% 26% 24% ⑦ 8% 5 %1% 42% 39% ⑥ 女性18%・男性16%であった。図1の使い分けの数 値からも同様の結果がうかがえる。 18% 36% 男性 ⑤ 2%・男性26%,「 ⑤親しい友人と,連絡をとるとき 」 14% 41% 25% 女性 19% 45% 48% ④ 三番目は「③暇なとき・くつろいでいるとき」女性1 9% 41% ③ 用事があるとき 」で,女性49%・男性40%,二番目, 55% 23% ② 男女とも一番多かったのが,「②急用ではない 普通の 76% 男性 6 %2%10% ① 度の大小にかかわらず,メール利用の多い項目の結果は 同様であったが ,電話の利用率の高い項目は,図1の男 5% 8% 100% ⑥ 女別の使い分け結果と比べて顕著な特徴が見られた。 毎日のようにメールを利用する高頻度者 に比べ,日常 ではあまりメールを利用していない 低頻度者のほうが , 直面している現状や楽しいとき,および 悩みや落ち込ん だときは,電話よりもメールを優先して利用する傾向で あった。その結果を図3に示す。 高頻度 59% 19% 41% 68% 低頻度 44% 高頻度 低頻度 56% 61% 50% 高頻度 67% 低頻度 55% 高頻度 0% 32% 20% 40% ①メール 39% 50% 33% 45% 60% 80% ②電話 100% 図 3 メール機能と電話機能の使い分け(頻度別結果) また,メールの利用状況(表2)のメール利用の低頻 度と高頻度の特徴として,「(7)どんなときに,メールア ドレスを教えますか?」で,「①友達になるためにアド レスを交換する」が低頻度者 23%・高頻度者 43%, 「②初対面でも聞かれたら教える」で低頻度者 40%・ 高頻度者38%,「③人を見極めてから 気が合いそうだ ったら教える」で低頻度者37%・高頻度者19%とい う結果になり,低頻度者は慎重な反面,気軽に教えると いう矛盾した結果が出た。 ②メールの対人コミュニケーション に対する影響 携帯メールが対人コミュニケーション にどのように影 (12)優先(11)コミュニ(10)チェック (9)保持 (8)寂しい (7)本心 (6)連絡 (5)面接 (4)希薄 (3)返信 (2)暇 (1)重要話 ⑩落込み ⑨悩み ⑧楽しい ④現状 81% 低頻度 女性 0%13% 29% 男性 1% 12% 28% 女性 10% 表 4 メールの対人コミュニケーションに対する影響(質問紙) (Ⅴ)次のようなメールに関する内容について,あなたはど のくらいあてはまりますか? ①とてもあてはまる◎ ②あてはまる○ ③どちらでもない△ ④あてはまらない× ⑤全くあてはまらない×× (1)大事な話を口頭や面と向かってではなく,メールで済ませ てしまう (2)暇なとき,とにかく誰かにメールで送受信してもらいたい (3)相手からなかなか返事がこないと不安になる (4)メールのやり取りがなくなると,友人関係も薄くなってし まうように感じられる (5)会って話せばよいこともメールで済ませてしまう (6)連絡のほとんどをメールで済ませてしまう (7)メールでしか自分の本心を伝えられない (8)誰からもメールが来ないと寂しくなる (9)メールが使えないと新しく知り合った人と友人関係が保て ない (10)メールを送信した後に,気になって何度もチェックして しまう (11)メールが使えないと,普段会えない友人とのコミュニケー ションがとれなくなる (12)忙しいときでもメールの返信を優先してしまう 31% 29% 25% 25% 26% 22% 28% 男性 7 % 女性 1% 3 % 13% 18% 33% 14% 10% 26% 16% 35% 18% 31% 40% 18% 29% 10% 49% 38% 女性 8 % 14% 33% 41% 男性 5 % 28% 32% 39% 男性 0% 4% 25% 25% 19% 女性 4% 12% 11% 29% 28% 男性 3% 10% 42% 男性 1% 19% 女性 1% 26% 24% 47% 女性 0%7 % 17% 16% 35% 男性 6 % 25% 21% 24% 女性 7 % 21% 34% 22% 男性 5 % 22% 28% 14% 16% 28% 女性 0%10% 14% 49% 28% 男性 1%8 % 42% 30% 女性 3% 19% 25% 男性 5 % 25% 24% 女性 4 % 27% 女性 0% 4 % 11% 0% ①◎ 20% ②○ 21% 31% 10% 24% 46% 20% 14% 24% 13% 25% 男性 2%11% 32% 26% 42% 男性 4% 響しているのか,吉田(2005)の携帯メール依存尺度 の 中から抜粋・参考にして質問した 2) 3) 。その内容を表4 に,男女別にグラフ化した結果を図4に示す。 38% 20% 38% 38% 29% 40% 60% 80% 100% ③△ ④× ⑤×× 図 4 メールの対人コミュニケーションに対する影響(男女別結果) 質問内容は2つの要素から成り立っている。第1に 「情動的 な反応」で(2)(3)(4)(8)(10)が該当する。第2に 「脱対人コミュニケーション 」で(1)(5)(6)(7)(9)(11)(12) である。 該当する・どちらでもない ・該当しないの3点から考 察して,メールに対する情動的な反応に該当したのは 「(3)相手からなかなか返事がこないと不安になる」女性 42%・男性53%,「(8)誰からもメールが来なくなる と寂しくなる」女性39%・男性34%であった 。 また,脱対人コミュニケーションの観点からは「(5) 会って話せばよいことでもメールで済ませてしまう」が 女性43%・男性48%,「(11)メール が使えないと , 普段会えない友人とのコミュニケーションがとれなくな る」が女性46%・男性29%であった 。メールのやり 取りがなくなると,友人関係 の希薄化を感じるであろう と考えていたが ,結果からはうかがえなかった。 特徴のあった(3)(8)(6)(11)を,メールの利用頻度別に検 討してみた。その結果を図5に示す。 - 19 林 泰子:大学生の携帯メールによるコミュニケーション (3)返信 (11)コミュニ (8)寂 しい (6)連絡 ケーションに,都合のよいバリアの役割をしているから 低頻度 低頻度 3% 14% 高頻度 5% 高頻度 6% 低頻度 0% 高頻度 5% 0% 41% 45% 22% 31% 高頻度 6% 低頻度 7% 28% 7% 10% 18% 41% 42% 21% 27% 10% 31% 31% 31% 3% 10% 8% であると考えられる。その意味で,学生たちにとってメ ールでの交信は気楽さがあり ,そのときの感情等も一方 的にメール発信して発散することも ,即答型の双方向性 コミュニケーションでないゆえに,可能であるのだと推 察される。 41% 20% 20% 24% 24% 21% 17% 21% 23% 10% 34% 27% 20% 40% 60% ①◎ ②○ ③△ ④× 14% 80% 100% ⑤×× 図 5 メールの対人コミュニケーションに対する影響(頻度別結果) 4 まとめ 携帯メールは,受信者を束縛しない非同期型のコミュ ニケーションツールであるために,送受信者双方が気軽 にメールのやり取りをしている。今回はメールに対する 依存では,全ての質問において「とてもあてはまる」とい う回答は非常に少なく,友人関係についても希薄化は感 じていなかった。しかし,家庭における 家族間の希薄化 4つの質問項目の全てにおいて,高頻度者のほうが 数 はないのであろうかという懸念を持った。いやでも対面 値が高く,「(3)返信に対する不安」では50%,「 (6) 連絡のほとんどをメールで済ませる」は48%であるが , その他は低頻度者とあまり差異はなかった。 コミュニケーションを必要とする家庭内 で,長時間黙 々 とメールの返信に興じている 姿を思い浮かべてしまうこ とがある。また,個人に直接アクセスすることができる ため,子どもや家族の友人関係や連絡先等,日頃のコミ 3 考 察 ュニケーションがなくてはお互いに把握することができ ないのは問題である。 今回のアンケート調査の質問内容 は,2002 年に筆者が 文字だけでは,メールを発信した時点で,どのような 高校生を対象に調査実施した質問紙をもとに作成した。 場所や環境にいるか,本人はどのような 状態かを察知す その結果,メールの主な利用は,数名の友人との暇つぶ ることは難しい。一見繋がっているようでも,文字とい しや連絡,普通の用件の連絡であった。特に友人関係 の 希薄や親密感を意識しておらず,反対に友人と繋がるた うバリアで真実を読み取れない場合もある。メールの利 便性は友人との繋がりを拡大できるが,一方では,メー めのコミュニケーション手段の主要なツールとして活用 ル依存症,犯罪,友人関係に留まらず家族関係 での希薄 しており,当時の調査結果と同様であった。そこで,ど 化等,利用する本人が気づかないうちに ,影の部分に踏 のように電話とメールの機能を使い分けているのかを 詳 み入っている場合がある。学生とのディスカッション で 細に検討するため,結果から生じた疑問点について,学 は,情意的な質問に対して,メールと電話,もしくは 直 生とディスカッション を行った。 接会いに行くという方法を,うまく組み合わせて取り入 まず,メールを主に利用する第一の理由は,料金であ った。そのために極力,電話は利用しないというのが 大 れているようにうかがえた。今後もその 点を留意しなが らコミュニケーション を取ることが 大切である。 半であった。それでは ,すぐに返信が返ってこないと気 にならないのかという質問では,メール は文字として残 すので,後で返信がくればよいという,どこかに気持ち 【引用・参考文献】 の余裕があるという。また,すぐに連絡が欲しければ 電 1) 林泰子(2004),『高校生を対象とした携帯メールと友人 話をするということであった 。メールで相手の状況を把 関係に関する調査研究』,山口大学教育学部附属教育実践セ 握してから電話をするという2段構造のコミュニケーシ ョン形態,相手に気を遣うコミュニケーション 形態でも ある。すなわち ,携帯電話という個人所有のコミュニケ ーションツールは,個人のプライベート 空間に直接アク セスできるため,受信した本人主体 で,その情報の処理 を判断しなければならない。そこからくるお互いの気遣 ンター研究紀要第 17 号, pp.191-201 2) 吉田俊和・高井次郎・元吉忠寛・五十嵐祐(2005),『携 帯メール依存に関する研究―携帯メール依存尺度の作成―』, 日本グループ・ダイナミックス学会第 52 回大会発表論文集, pp.126-127 3)吉田俊和・高井次郎・元吉忠寛・五十嵐祐(2005),『イ ンターネット依存および携帯メール依存のメカニズム―認知− いというものが生まれるのであろうかと感じさせられた。 行動モデルの観点から―』,http://www.taf.or.jp/publication/ 疎遠な友人等には,メールで連絡するという項目に高い kjosei_20/pdf/p176.pdf#search=’%EF%BE%92%EF%BD%B0 数値で顕著に表れていたのは,文字がお互いのコミュニ %EF%BE%99%E4%BE%9D%E5%aD%98’ - 20 学習情報研究 2006.9
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