クイック設置ガイド

SmartLogger1000
クイック設置ガイド
版数
08
日付
2015-09-10
HUAWEI TECHNOLOGIES CO., LTD.
Copyright © Huawei Technologies Co., Ltd. 2015. All rights reserved.
書面による Huawei の事前承諾なしに、本書のいかなる部分も、いかなる形式またはいかなる手段によっても複
製または転載することはできません。
商標および許可
およびその他の Huawei の商標は Huawei Technologies Co., Ltd.の商標です。
本書に記載されているその他すべての商標および商号は、それぞれの権利者に帰属します。
注意事項
購入された製品、サービスおよび機能は、Huawei とお客様の間で締結された契約書において定めるものとしま
す。本書に記載されている製品、サービスおよび機能の全体または一部が、購入範囲または使用範囲に含まれ
ていない場合があります。契約書による別段の合意がない限り、本書の記述、情報、および推奨事項は全て、明
示または黙示を問わず、いかなる種類の保証または表明も行うことなく、「現状のまま」提供されます。
本書の内容は、予告なく変更されることがあります。本書を作成するにあたり、内容の正確性を期するようあらゆ
る努力をしておりますが、本書の記述、情報、および推奨事項は全て、明示または黙示を問わず、いかなる種類
の保証を行うものではありません。
Huawei Technologies Co., Ltd.
所在地:
Huawei Industrial Base
Bantian, Longgang
Shenzhen 518129
People's Republic of China
ウェブサイト:
http://support.huawei.com
Issue 08 (2015-09-10)
Huawei Proprietary and Confidential
Copyright © Huawei Technologies Co., Ltd.
i
SmartLogger1000
クイック設置ガイド
本クイック設置ガイドでは、SmartLogger1000(SmartLogger)の設置、電気系統の接続、
初期化パラメータについて説明します。詳細は、関連するユーザー・マニュアルをご参照く
ださい。本書の最新版は、http://support.huawei.com からダウンロードできます。
外観

シェルの正面図

シェルの下面図
表 1-1 に SmartLogger の各ポートの機能について説明します。
表 1-1 ポートの説明
ポート
機能
説明
POWER
電源
12VDC
FE
イーサネット
PC またはルータに接続します。
RS232
RS232
外部 RS232 デバイスに接続します
(予約済み)。
AI
アナログ入力
12V 電流信号(予約済み)。
Issue 08 (2015-09-10)
Huawei Proprietary and Confidential
Copyright © Huawei Technologies Co., Ltd.
1
SmartLogger1000
クイック設置ガイド
ポート
機能
説明
DI
デジタル・パラメータ入力
無電圧接点により制御される電力
グリッドのスケジューリング信号に
接続します。
DO
デジタル・パラメータ出力
リレー出力
S0.In
パルス出力電力計に接続
予約済み
CAN
CAN
予約済み
COM1 ~
COM3
RS485
3 つの RS485 ポートをサポートし、
インバータおよび環境モニタリング
機器に接続します。
納品物の確認
SmartLogger の梱包を開けた後、納品物がすべて揃っており、破損がないことを確認しま
す。破損が見つかった場合やコンポーネントが不足している場合は、代理店に連絡してくだ
さい。
番号
数量
説明
1
1
SmartLogger
2
1
アダプタ(アダプタの種類は、注文書で指定した国によっ
て異なります。)
Issue 08 (2015-09-10)
Huawei Proprietary and Confidential
Copyright © Huawei Technologies Co., Ltd.
2
SmartLogger1000
クイック設置ガイド
番号
数量
説明
3
1
ネットワーク・ケーブル(2.2m)
4
8
端子台
5
2
膨張管
6
2
ネジ(SmartLogger を壁に固定するために使用します。)
7
1
付属文書
工具
設置と電気接続に必要な工具を準備します。
ハンマー・ドリル
ニッパー
ワイヤ・ストリッパ
ゴム・ハンマー
カッター
ケーブル・カッター
吸引式掃除機
マーカー・ペン
巻尺
下げ振り糸
保護めがね
防じんマスク
設置場所の決定
SmartLogger の設置場所を決定する際は、次の要件に従ってください。

SmartLogger は保護等級が IP20 であるため、屋外には設置しないでください。

水分から保護するため、SmartLogger は乾燥した環境に設置してください。

周囲温度は-20°C ~ +60°C の範囲とします。
Issue 08 (2015-09-10)
Huawei Proprietary and Confidential
Copyright © Huawei Technologies Co., Ltd.
3
SmartLogger1000
クイック設置ガイド

RS485 ポートの通信距離は 1,000m 未満、イーサネットの通信距離は 100m 未満とし
ます。

SmartLogger は、ユーザーがモニタリング・パネルで容易に確認および操作を行える
よう、適切な高さに設置してください。

SmartLogger は上下逆に配置しないでください。放熱孔を上に向け、SmartLogger に
ほこりが入ることで耐用年数を縮めないようにしてください。

SmartLogger を壁やガイド・レールに設置する場合は、ケーブルを接続する面が下側
となるよう配置してください。

SmartLogger と隣接物との距離は、上下左右それぞれ 100mm 以上確保してくださ
い。
SmartLogger の机上への設置
1.
SmartLogger をパッケージから取り出します。
2.
SmartLogger を水平な机に配置します。
SmartLogger の壁への設置
1.
Issue 08 (2015-09-10)
次の図に、設置穴の位置を示します。下げ振り糸を使用して、穴の中心線が必ず地面
と垂直になっていることを確認してください。
Huawei Proprietary and Confidential
Copyright © Huawei Technologies Co., Ltd.
4
SmartLogger1000
クイック設置ガイド
2.
ハンマー・ドリルで穴を開け、膨張管とネジを設置します。
表 1-2 で上の図の操作について説明します。
表 1-2 穴開けおよび膨張管とネジの設置
ステップ
作業
1
Ф6 のドリル・ビットを付けたハンマー・ドリルを、壁のマークを付けた穴の位
置に垂直に合わせて、24 ~ 25mm の深さの穴を開けます。
2
穴に膨張ボルトを垂直に差し込み、ゴム・ハンマーで穴の奥まで膨張ボルト
を打ち込みます。
3
ネジ頭と壁の距離が 7.5 ~ 8mm になるまで、膨張管にネジを挿入します。
3.
Issue 08 (2015-09-10)
SmartLogger 背面にある取り付け穴を使って、SmartLogger を固定されたネジに吊り
下げます。
Huawei Proprietary and Confidential
Copyright © Huawei Technologies Co., Ltd.
5
SmartLogger1000
クイック設置ガイド
膨張管とネジの設置
ガイド・レールは SmartLogger に同梱されていません。ガイド・レールに SmartLogger を装
着する必要がある場合は、35mm 幅のガイド・レールを用意してください。
1.
SmartLogger の両側を持ち、ガイド・レールと平行にしてから、これを少し傾け、上部
のフックをガイド・レールに挿入します。
2.
SmartLogger の下側の 2 つの角を持ち、適度にこれを下に引っ張ってから、ガイド・
レールに押し込みます。カチッという音が聞こえたら、SmartLogger が正常にガイド・
レールに装着されています。
Issue 08 (2015-09-10)
Huawei Proprietary and Confidential
Copyright © Huawei Technologies Co., Ltd.
6
SmartLogger1000
クイック設置ガイド
電気接続

ここでは SUN2000、SUN8000、EMI などのデバイスを SmartLogger の COM ポート
に接続する方法について説明します。

他のデバイスとは、電力計、AC コンバイナー・ボックス、PLC、PID、または他社製デバ
イスなどです。

前記の図は SUN2000、SUN8000、EMI、電力計など、SmartLogger の COM ポートに
接続する必要のあるデバイスのみを示しています。デバイスの接続順序は図とは異な
る場合があります。
Issue 08 (2015-09-10)
−
SUN2000 の RS485 通信ポートは RJ45 ポートで、透明プラグにより接続されま
す。
−
次の図に SUN8000 の RS485 配線端子を示します。
Huawei Proprietary and Confidential
Copyright © Huawei Technologies Co., Ltd.
7
SmartLogger1000
クイック設置ガイド
−
ファーウェイ製 AC コンバイナー・ボックスの RS485 端末を次の図に示します。
−
PLC の RS485 通信ポートは RJ45 ポートで、透明プラグにより接続されます。
−
SmartLogger の RS485 通信用には、COM1、COM2、COM3 の 3 つの COM ポー
トがあります。
表 1-3 に COM ポートの定義を説明します。
表 1-3 COM ポートの説明
ポート
識別子
機能
無接続
無接続:予約済み
無接続
無接続:予約済み
-
-: RS485 差動信号-
+
+: RS485 差動信号+
-
-: RS485 差動信号-
+
+: RS485 差動信号+
COM1 ポート
COM2 ポート
Issue 08 (2015-09-10)
Huawei Proprietary and Confidential
Copyright © Huawei Technologies Co., Ltd.
8
SmartLogger1000
クイック設置ガイド
ポート
識別子
機能
-
-: RS485 差動信号-
+
+: RS485 差動信号+
COM3 ポート

SmartLogger を複数のインバータにデイジー・チェーンで接続します。すなわち、まず
1 つのインバータの RS485 OUT ポートを別のインバータの RS485 IN ポートに接続し、
さらに最初のインバータの RS485 ポートを SmartLogger の COM ポートに接続しま
す。

1 台の SmartLogger に最大 80 のデバイスを接続することができます。環境モニタリング機器を接
続する場合はチェーンの最後に接続します。環境モニタリング機器のアドレスは 1 に設定します。

[通信パラメータ]で、デイジー・チェーンの最後にある各インバータの[整合抵抗]を、[接続]に設
定します。この詳細については、『SUN2000 (8KTL-28KTL)ユーザーマニュアル』を参照してくだ
さい。

デイジー・チェーン内のすべてのデバイスのアドレスは、SmartLogger で設定した検索範囲内とし、
それぞれ異なるアドレスとする必要があります。このようにしないと、デバイスと SmartLogger 間
の通信に失敗する場合があります。

デイジー・チェーン内のすべてのデバイスのボー・レートは、SmartLogger のボー・レートと一致す
るようにしてください。
SmartLogger のリップル制御レシーバへの接続
ドイツおよびヨーロッパの一部の地域では、無電圧接点が必要となるため、リップル制御レ
シーバを使用して、電力グリッドのスケジューリング信号を無電圧接点信号に変換します。
次の図に SmartLogger の DI ポートを示します。
Issue 08 (2015-09-10)
Huawei Proprietary and Confidential
Copyright © Huawei Technologies Co., Ltd.
9
SmartLogger1000
クイック設置ガイド
表 1-4 に DI ポートの定義を説明します。
表 1-4 DI ポートの説明
ポート
機能
GND1
有効電力低減
1
DI_1
2
DI_2
3
DI_3
4
DI_4
GND2
無効電力補正
次の図に、SmartLogger をリップル制御レシーバに接続する方法を示します。
有効電力リモート制御と無効電力リモート制御がサポートされている場合、各リップル制御
レシーバの 4 つの出力のうち 1 つのみを閉じることができます。
Issue 08 (2015-09-10)
Huawei Proprietary and Confidential
Copyright © Huawei Technologies Co., Ltd.
10
SmartLogger1000
クイック設置ガイド
電源投入手順
インバータ、SmartLogger、モニタリング端末の順序でデバイスの電源を投入します。
モニタリング端末とは、NetEco1000 がインストールされている PC です。
ステップ
作業
1
SmartLogger の電源を投入する前に、すべてのケーブルが正しくしっか
りと接続されていることを確認します。
2
インバータを起動し、モニタリング・パネルの通信パラメータ([アドレス]、
[ボーレート]を含む)を正しく設定します。
通信パラメータの設定方法の詳細は、『SUN2000 (8KTL-28KTL)ユー
ザー・マニュアル』および『SUN8000-500KTL ユーザー・マニュアル』の
「通信パラメーターの設定」を参照してください。
注意事項
インバータの RS485 アドレスは工場出荷値と同じに設定されています。
SmartLogger は自動で新しいアドレスをインバータに割り当てることがで
きるため、ローカルでの操作は必要ありません。詳細は
『SmartLogger1000 ユーザー・マニュアル』を参照してください。
3
SmartLogger の電源アダプタの出力端子を電源ポート電源に接続し、入
力端子を AC ソケットに接続します。
4
SmartLogger のモニタリング・パネルで、RS485 ポートの検索アドレス・
セグメントとボー・レートを設定します。
初めて SmartLogger の電源を投入した場合は、RS485 ポートの検索ア
ドレス・セグメントとボー・レートをウィザードで設定します。電源投入が初
めてではない場合、パラメータは、[設定]の下の[通信パラメータ]で設定
します。
5
SmartLogger がインバータを検索するのを待機します。検索が完了する
と、SmartLogger は自動的にすべてのインバータに接続されます。
あるいは、この操作をスキップし、フォローアップ操作で手動でインバータ
を検索、追加または削除することもできます。
6
(オプション)EMI、電力計、PLC、または他社製デバイスを手動で追加し
ます。
注意事項
EMI または電力計を追加する前に WebUI にログインし、関連するパラメータを正しく
設定します。他社製デバイスを追加する前に、正しい設定ファイルをインポートしてく
ださい。詳細は『SmartLogger1000 ユーザー・マニュアル』を参照してください。
7
Issue 08 (2015-09-10)
(オプション)モニタリング端末を起動し、SmartLogger でイーサネットと
NetEco のパラメータを設定します。
Huawei Proprietary and Confidential
Copyright © Huawei Technologies Co., Ltd.
11
SmartLogger1000
クイック設置ガイド

SmartLogger を起動する場合は、シェルに同梱されている 12V 電源アダプタのみを使
用してください。他のモデルのアダプタを使用した場合、SmartLogger が破損するおそ
れがあります。

モニタリング・パネルで SmartLogger にログインします。[設定]ページまたは[保守]ペー
ジにログインする場合、ID 認証が必要です。パスワードの初期値は「000001」です。
ユーザー・アカウントのセキュリティを確保するため、パスワードはできるだけ早く変更し
てください。パスワードの変更方法の詳細は『SmartLogger1000 ユーザーマニュアル』
をご参照ください。
SmartLogger の初期化パラメータの設定
次の図に SmartLogger の初期化パラメータの設定方法を示します。
Issue 08 (2015-09-10)
Huawei Proprietary and Confidential
Copyright © Huawei Technologies Co., Ltd.
12
SmartLogger1000
クイック設置ガイド
他のデバイスとの不一致を避けるため、SmartLogger の IP アドレスを動力装置と同じルールに基づ
いて設定してください。
Issue 08 (2015-09-10)
Huawei Proprietary and Confidential
Copyright © Huawei Technologies Co., Ltd.
13
SmartLogger1000
クイック設置ガイド
PC の SmartLogger への接続
ネットワーク・ケーブル、またはハブやルータなどのネットワーク・デバイスを介して、PC を
SmartLogger に接続することができます。
1.
インターネット・プロトコルの設定時、PC と SmartLogger の IP アドレスは同じネット
ワーク・セグメントに設定します。
たとえば、SmartLogger の IP アドレスが 192.168.0.10 の場合、PC の IP アドレスは
192.168.0.11 のようにできます。PC のサブネット・マスクとゲートウェイは、
SmartLogger と一致させるようにしてください。
Issue 08 (2015-09-10)
Huawei Proprietary and Confidential
Copyright © Huawei Technologies Co., Ltd.
14
SmartLogger1000
クイック設置ガイド
2.
Internet Explorer または Firefox を開き https://XX.XX.XX.XX を入力後、[Enter]を
押下して埋め込み WebUI にログインします。
XX.XX.XX.XX は SmartLogger の IP ア ド レ ス を 示 し ま す 。 例 え ば 、
https://192.168.0.10 などを入力します。
Issue 08 (2015-09-10)
Huawei Proprietary and Confidential
Copyright © Huawei Technologies Co., Ltd.
15