ルクサーソーラー モジュールの正しい 取り付け方

 ルクサーソーラー モジュールの正しい 取り付け方 目次 2|3
04-06
本使用ガイドに 関する情報 07-08
安全性に関する 注意事項 09-13
機械装置 14-16
電気装置 17-19
故障等の対応及び 保守•保全 本使用ガイドに 関する情報 1.1 目的
本使用ガイドには、下記に記載されたルクサー
ソーラー社製の太陽光発電システム部品取り付
け方及び安全な取り扱い方に関する情報が含ま
れています。
+ エコライン 72/180–190W(単結晶)
+ エコライン 60/225–235W(多結晶)
+ エコライン 60/240–250W(単結晶)
以下、システム部品を「モジュール」ならびに
ルクサーソーラー社を「ルクサー」と表記いた
します。
1.2 対象グループ
太陽光発電システムの取り付けには、高い熟練
技術と深い専門知識が求められます。本書は、こ
のような専門業者を対象に作成されました。
取り付け前には、必ず本使用ガイドを読み、内
容を理解しておいてください。ご質問等がある場
合には、弊社の販売部までお気軽にお問い合わ
せください。設置者は、モジュールを取り付ける
際、必ず本使用ガイドに従って安全性に関する予
防措置を取り、有効な自治体等の条例を遵守す
る必要があります。設置者は、太陽光発電システ
ム取り付け前に、このようなシステムの機械装置
と電気装置の仕様に精通しておきます。取り付け
後にメンテナンスや手入れを行う際の参考用、な
らびにモジュールの販売や廃棄処分を行う際の
確認用として、本使用ガイドを保管してください。
1.3 有効性
ルクサーは、モジュール又は取り付けに関する指
示に対し、事前の予告なく随時変更を行う権利
を保有します。
本書の有効性に関してご質問等がある場合は、
ルクサーまでお問い合わせください。
4|5
1.4 保証•用途
太陽光発電モジュールに関して現在ルクサーが
定めた保証ポリシーが適用されます。
の内容についての保証を明示•暗示するものでは
ありません。ルクサーは、PV製品や仕様書、製品
情報カタログ等を事前の予告なく変更する権利
を保有します。
1.5 免責事項
1.6 使用されている記号
本使用ガイドの使用を始め、取り付けの形態又
は方法、ルクサーの管理外における太陽光発電
(PV)製品の稼働や使用、保守•保全に関し、ルク
サーは一切の賠償責任を負いません。同様に、
本体のみならず、取り付けや稼働、使用から、発
生するメンテナンス、あらゆる関連した形式に起
因する損失や損害、出費に対して一切の賠償責
任がないことを明記します。ルクサーは、PV製品
の使用により発生する第三者が所有する特許又
は権利を起因とする不時の負傷に対し、一切の
賠償責任を負いません。他の形式で、特許又は
特許権によるライセンス譲渡を暗示するもので
もありません。本使用ガイドに含まれている情報
は、ルクサーの知識及び経験に基づいており、知
りうる知識をもって記載されています。このよう
な情報は、製品仕様書及びアドバイスを含め、そ
本使用ガイド内では、下記の記号が使用されて
います。
無視した場合に致命的な負傷を負う危険
に対する警告
!
無視した場合に物的損害を被る危険に
対する警告
役に立つ情報ヒント
1.7 適用規則
1.8 製品識別子
PV装置の設計や取り付け、稼働の技術に関す
る規則等をすべて遵守します。
各モジュールの裏側には、下記の情報を含むラ
ベルが貼られています。
下記にある記載は、適合規格•規定の一部です。
+ 識別ラベル:定格電力、定格電流、公称電
圧、無負荷電圧、標準テストの条件に従った
短絡電流、系統電圧を含む製品モデルに関す
る記述。同封のデータシートには、寸法や重
量、取り付け用穴の位置、他の技術仕様に関
する記載が含まれています。
+ バーコード:各モジュールには独自のシリア
ル番号が付けられ、モジュールごとにバーコ
ードが与えられます。ラミネートフィルムで
処理されたバーコードは、しっかりとモジュ
ールの内側に固定され、モジュールの外側か
ら目視で確認できます。
注意!
単数又は複数の、はがされたラベル又
は読みづらいラベルは許可されませ
ん!違反している場合にはあらゆる保
証の請求は認められません!
+ 規格DIN VDE 0100:公称電圧が1000ボルトま
での電力供給システムの設置
+ 規格VDI 6012シート2:建物内における分散
型エ ネルギー供給システム
+ 規格DIN 1055:構造フレーム計画
+ 規格VDE 0185:落雷保護
+ BGR 203:屋根職人同業者組合が定める安全
性に関する規則
+ BGV A2、A3:電気装置及び稼働方法に関する
規則
+ ドイツ屋根施工業者協会 (ZVDH) 屋根•壁面•
耐水技術に関する規則
+ 各市町村自治体の送電網管理業者(VNB)に対
する規定
+ 地方自治体が定める建築に関する規定
!
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安全に関する 注意事項 2.1 危険に関する留意点
+ 本製品の取り付けは、必ず専門業者に依頼し
てください。
+ 本装置の機械•電子部品の運搬及び取り付け
時には、子供が近づかないように気をつけて
ください。
+ 設置者は、本製品の取り付け中に発生する事
故及び負傷に関する危険性に対し、一切の責
任を負うものとします。対象には、電気ショ
ックによる負傷が含まれていますが、これに
限定しません。
+ 直流時に作業を行う際には、安全性に関する
注意事項を守ってください。
+ 太陽光の下で、モジュール1枚から30ボルト
以上の直流電圧が発生します。モジュールを
直列接続した状態では、それぞれのモジュー
ル出力を合計した値と総電圧が一致します。
モジュールを並列接続した時には、それぞれ
のモジュールのアンペア数を合計した値と総
アンペア数が一致します。既に30ボルト以上
に達した直流電圧との接触は、潜在的に危険
性があります。
+ 負荷をかけた状態で、絶対にモジュールを分
離させないでください。太陽光発電システム
で作業する前に、DC•ACインバータのスイ
ッチを入れておきます。
+ 取り付け作業を行う際には、光を通さない材
質の布等でモジュールを完全に覆って、電気
を発生させないようにします。
+ 電気施設での作業用として許可を受けた絶縁
工具類のみを使用してください。モジュール
の接続部に導電性部品を使用しないでくださ
い。
+ 雨天又は強風の中で、太陽光発電装置での作
業を実施しないでください。
+ 屋根には規格に準拠する落下防止装置を備え
付けてください。
+ ケーブルやプラグ、電圧レギュレータ、イン
バータ、蓄電池、充電式蓄電器など、本装置
で使用されている他のあらゆる部品について
の安全性に関する規則等を守ってください。
2.2 物的損害に対する警告
!
+ 正しい順序でフレームを構築する責任は、シ
ステム設計者及び設置者にあります。
+ 絶対にモジュールをショートさせないでくだ さい。
+ 装置を始め、接続部、ケーブル、フレーム は、必ずソーラー発電システムに適したタイ プのものを使用します。
+ 特定の太陽光発電システムに対応する同じモ
デルタイプのものを使用します。
+ 欠陥のあるモジュールや破損したモジュール
を使用しないでください。
+ モジュールを分解したり、既に貼られている
識別ラベルやモジュール部品を取り除こうと
したりしないでください。
+ モジュール上部の表面上に塗料や接着剤を塗
ってはいけません。
+ モジュールに太陽光を人工的に集中させるた めに、鏡や他の拡大装置を使用しないでくだ さい。
+ 背面を覆うホイルに直射日光が当たらないよ
うにします。
+ 装置の周辺や、可燃性ガスが発生したり蓄積
したりする場所では、モジュールを使用しな
いでください。
+ モジュール枠内に、追加して取り付け用穴を
開けないでください。違反すると保証の対象
外となります。
+ モジュールの表面を覆うガラス層に穴を開け
ようとしないでください。違反すると保証の
対象外となります。
+ 接続箱やリード線付近でモジュールを持ち上
げないでください。
+ モジュールの上に乗ったり、モジュールの上
を歩いたりしないでください。モジュールの
上に重たい物体を置かないでください。
+ モジュールを落としたり、乱暴にモジュール
を置いたりしないでください。モジュール上
に物体が落下するのを防止します。
+ システムを取り付ける際には、あらゆる地方
自治体の条例や国の法律に必ず従います。適
用される建築許可の申請を行います。
8|9
機械装置 3.1 設置場所の選択
+ モジュール取り付けに適した場所を選んでく
ださい。モジュールは、地面や屋根の上、あ
るいは列車や船舶にも取り付けが可能です。
+ 緯度の高い場所ではモジュールを南向きに設
置し、反対に緯度の低い場所では北向きに設
置します。最適な傾斜角に関する詳しい情報
は、専門書を始め、経験を積んだソーラー設
置者やシステム設計者から入手可能。
+ 何かの影に入ったり一時的に影になったりす
る場所、あるいは部分的に影になる場所を避
けます。
+ モジュールは、防火C級に分類されてお
り、A級の屋根の上に設置することが可能。
* 許容応力度 L/B = +/- 3mm、H = 発注確認時のサイズ測定が重要
** 注文による場所
エコライン 60 / 245-260W
B
A
C
1000
3.2 モジュール平面図
背面図•正面図•側面図*
D
A: 4 x 排水管10*10mm
B: 8 x 通気穴 直径 = 7mm
C:8 x 取り付け用穴 直径 = 7mm**
D:2 x アース 直径 = 2mm
10 | 11
エコライン 60 / 230-250W
エコライン 72 / 185-200W
808
A
B
A
C
B
1000
1000
C
D
A: 4 x 排水管10*10mm
B: 8 x 通気穴 直径 = 7mm
C:8 x 取り付け用穴 直径 = 7mm**
D:2 x アース 直径 = 2mm
D
A: 4 x 排水管10*10mm
B: 16 x 換気口3*7mm
C:8 x 取り付け用穴14*9mm**
D:2 x アース 直径 = 2mm
a
3.3 適した設置フレームの選択
+ モジュール設置フレームは、耐食性や紫外線
への耐性のある丈夫な材質を用いたものを必
ず使用します。
+ 設置フレームは、必ず雪や風による負荷を受け
る地域に適した寸法にします。
+ 4ヶ所で固定させるモジュールは、必ず設置フ
レームにしっかりと固定させます。雪や風によ
る負荷が高くなる場所では、固定点を追加す
る必要があります。詳しい情報は、次のスケッ
チをご覧ください。負荷計算は、システム設計
者又は設置者が行います。
+ モジュールは、ネジ接合又はモジュール留め具
を用いて設置フレームに固定させます。
+ 設置フレーム製造業者が定める指示や安全性
に関する予防措置に従います。
¼a
½a
¼a
エコライン 60/240–250W: a = 1.640mm
エコライン 60/225–235W: a = 1.640mm
エコライン 72/180–190W: a = 1.580mm
3.4 取り付け方法
!
注意!物的損害の危険!
モジュールの開梱時や運送時、取り付
け時には、最大限の注意を払って行い
ます。モジュールを踏みつけたり、曲
げたりしないでください。ケーブル又
は接続箱につかまって体重をかけない
でください。
12 | 13
!
注意!物的損害の危険!
モジュール枠に既に空いている取り付
け用穴のみを使用します(立体図を参
照)。勝手にモジュールの改造を行わ
ないでください。
モジュールには、モジュールモデルにより、モジ
ュール枠に8又は16ヶ所の換気口、4ヶ所の排水
口があります。取り付け時には、このような出入
り口が塞がらないように気をつけます。加熱によ
りモジュールが多少膨張することがあるので、モ
ジュールとモジュールの間に5ミリの間隔を確保
します。
可能な場合、モジュールの自洗効果を助けるた
めに、最低15度以上の角度でモジュールを設置
します。
モジュールは、屋根置き型や屋根材一体型、自
由形式での設置法に適していますが、それ以外
でも、棒や柱を用いた取り付け方法も可能です。
自由形式での設置
特に地表付近で自由形式での設置を行う際、設
置場所が豪雪地帯にある場合、モジュールの底
部が長時間雪に覆われないように注意を払う必
要があります。さらに、モジュールが植物や建物
の影に入ったり、砂や石の混じった強風により
破損したりすることがないように、しっかりと確
認します。
モジュールの列を複数並べる場合、適切とされる
最小間隔距離を設けることで、前にあるモジュー
ルの影にならないようにする必要があります。
!
注意!不適切な設置に関する危険!
平らな屋根で自由形式での設置を行う
場合、DIN 1055第4部が定める角からの
距離を守る義務があります。
屋根上の並行設置
モジュールを屋根上に並行設置する場合、モジュ
ールの裏で十分な換気を確保する必要がありま
す(最低100ミリの空間をモジュールから設置台
表面の間に設けます)。
屋根を貫通させる必要のあるモジュール設置作
業を行う時は、屋根の水漏れを防ぐために、必ず
適切なシーリング作業を行います。
電気装置 4.1 設計
電気定格は、使用する測定器の許容応力につい
て、標準テスト条件下(照射密度:1000W/m²、 AM: 1.5スペクトル、セル温度:25度)において、 Isc、Uoc、Pmaxの値が±3%以内の電圧とします。それ
以外の、通常の条件下での使用時には、モジュー
ルから発生する電流と電圧は、データシートに記
載された値と異なります。
データシートの値は、標準テスト条件下で達し
た値です。システム設計時に、短絡電流及び無負
荷電圧の値をそれぞれ1.25倍することで、部品の
電圧や導線の許容電流、ヒューズの容量、モジュ
ール又はシステム システム出力に接続されたコ
ントローラの容量を、十分に測定すること可能に
なります。
太陽光発電システムの無負荷電圧は、使用する
インバータの最大許容入力電圧と最大システム
電圧について、モジュールデータシート(1000V)
にある値を超えることを禁じます。同様に、その
他システム部品の最大システムにも注意します。
システム内の設定に相違がある状態でモジュー
ルを使用しないでください。
モジュール最大数(N) = Umaxシステム /[Uoc (STC)]
ケーブルとコネクション容量の横断面積は、必ず
システムの最大短絡電流(ケーブルの推奨横断
面積はモジュール1枚につき4平方ミリ、接続部定
格電流 > 10 A)と一致させます。そうしないと、
電流が強くなると、ケーブルと接続部が過熱状態
になります。
モジュールは、適用等級A(IEC 61730)、安全保護
クラスIIの仕様を満たします。
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太陽光発電により生じる直流は、交流に変換し
て送電網に供給することが可能です。各地を結
ぶ送電網管理業者は、再生可能エネルギーシス
テム接続について異なる送電条件を設けている
ので、所轄の業者に前もって連絡して確認しま
す。通常、このようなシステムの設置には許可
が必要です(送電網への接続申請)。原則とし
て、許可を受けた電気技術者以外の者が、送電
網への接続を行うことが許されていません。
!
注意!物的損害の危険!
ボルトやネジ、他のアース接続は、設
置フレームのモジュール固定具には使
用しないでください。
モジュールの裏側にある2箇所のドリル穴(2ミ
リ)を使って、モジュール枠に等電位ボンディ
ングを固定します。
4.3 ケーブル配線
モジュールに関する詳しい情報は、正
規のモジュールデータシートをご覧く
ださい。モジュールの電気特性は、モ
ジュールモデルラベルに記載されてい
ます。
4.2 アース
!
注意!物的損害の危険!
アースに関する市町村の条例や規則等
に従います。
注意!電気ショックの危険!
直流時に作業を行う際には、安全性に
関する注意事項を守ってください。
意!電気ショック•火傷の危険!
注
負荷がかかった状態でモジュール接続
を分解しないでください。アーク放電
が起きなくなります。
モジュールは、しっかりとしたケーブルとMC4コネ クタープラグで事前に調整します。配線には、適
合する同じ等級のコネクタープラグを使用します。
専用の紫外線耐性ソーラー用ケーブルと適したプ
ラグのみを使用します。ケーブルを折らないよう
注意して決められた最小半径を守り、ケーブルを
紛失したり鋭利な物体や桟瓦と擦れたりしないよ
う注意します。紫外線耐性のあるケーブルタイな
どを使って固定させます。取り付け装置の一部に
は、専用のケーブル固定具が添えられています。
引張応力のある状態でケーブルを設置しないよう
に注意します。破損したケーブルは交換します。
短いケーブルが必要な可能性を考慮し、余分なロ
スを最小限に抑えます。
取り付けたコード類について、ひとつずつ無負荷
電圧と短絡電流の確認を行います(第4.4章も 参照)
。
4.4 テスト
使用前には、電気系統とシステムを構成する電子
部品のテストを行います。本使用ガイドの指示に
従って、部品や装置の準備を終えてから、
システムの接続部に無負荷電圧と短絡電流のテ
ストを実施します。
無負荷電圧
使用されているコード類を一本ずつ、デジタルマル チメータを用いて検査します。合計した数値が、ひ
とつのモジュールに関する無負荷電圧の値になり
ます。公称電圧は、使用しているモジュールのデー タシートに記載されています。期待されている値と 比べて測定値が明らかに低い場合、
「電圧が低い時 の問題解決方法」の章に従って進んでください。
短絡電流
直列回路に短絡電流のテストを行います。直接デ
ジタルマルチメータを用いて測定します。直列回
路に2枚ある端子板又はモジュールに接続する方
法、又はPV照明など任意の負荷に接続して概数値
を測定する方法があります。その際の注意点は、
アンプメーターの定格目盛り又は負荷の定格電
流は、直列モジュールの定格短絡電流の値を1.25
倍する必要があることです。交渉電圧は、使用して
いるモジュールのデータシートに記載されていま
す。測定値は、天気や測定時間、場合によっては影
の強さにより左右されます。
* 対象となるのは、一回測定が行われた電気定格が割り当てら
れた固有のシリアル番号。
16 | 17
故障等の対応及び 保守・保全 5.1 逆流防止ダイオード及びバイパスダイオード
注意!電気ショックの危険!
直流時に作業を行う際には、安全性に関
する注意事項を守ってください。
注意!電気ショックの危険!
負荷をかけた状態で、絶対にモジュール
を分離させないでください。太陽光発電
システムで作業する前に、DC•ACインバー
タのスイッチを入れておきます。取り付け
作業を行う際には、光を通さない材質の
布等でモジュールを完全に覆って、電気
を発生させないようにします。
2枚以上のモジュールを直列接続したシステムの
場合、モジュールの片方が影になり、もう片方に太
陽が照射している時、影になったソーラーセル内
で高い逆流が発生することがあります。逆流が発
生したセルが過熱して、モジュールの破損につなが
ることがあります。このような逆流からモジュール
を保護するために、モジュール内でバイパスダイオ
ードが使用されます。本製造シリーズのモジュー
ルにはすべて、接続箱内にバイパスダイオードが
備え付けられています。万が一ダイオードが作用し
ない場合には、新しいダイオードと交換します。
交換に必要なダイオードの種類について
は、ルクサーにお問い合わせください。
その際には、モジュールモデルの名称と
シリアル番号をお伝えください。
5.2 電圧が低い時の問題解決方法
最初に、通常の低電圧か過度の低電圧か確認し
ます。
通常の低電圧の場合、モジュール内で無負荷電圧
の降下が見られますが、その原因は、ソーラーセ
ル温度の上昇や照射密度の低下にあります。
過度の低電圧は、通常、接続部の留め具に接続
の不備がある時、あるいはバイパスダイオードが
不足している時に発生します。
+
最初にケーブル接続部を全部検査し、回線が
途切れたり接続部が外れたりしていないことを
確認します。
+
各モジュールの無負荷電圧の検査を行います。
+
モジュールを覆っている光を通さない材質のカ
バーを取り外します。
+
両方のモジュール接続部の連結を分離します。
+
光を通さない材質のカバーをテストモジュー
ルから取り除き、接続部の無負荷電圧を測定
します。
+
電圧の測定値を足しても定格の半分しか達しな い場合、バイパスダイオードが破損していると 考えられます。詳細は、
「逆流防止ダイオード 及びバイパスダイオード」の章をご覧ください。
+
照射密度が極端に低くない状態で、接続部の
留め具同士で測定した電圧の値に5%以上の差
が見られる場合には、緩んでいる方の接続部を
しっかりと締めます。
5.3 保守•保全
注意!電気ショックの危険!
保守保全やメンテナンス作業中に、モジ
ュールのアースを切ったり壊したりしては
いけません。
注意!モジュール破損の危険!
ガラス層の表面に引っかき傷など傷がつ
かないよう注意します。強力で研磨作用
があり、刺激の強すぎる洗剤の使用を避
けます。
!
ルクサーは、最適なモジュール性能を保つため
に、以下の保守•保全を推奨します。
+ 必要に応じてモジュール表面のガラス層を洗
浄します。清掃する際には、必ず水と柔らかい
スポンジあるいは布を使います。頑固な汚れ
には、マイルドで研磨剤を含まない洗浄剤をご
使用になることをお勧めします。
18 | 19
+
半年に一度、電気装置や機械装置の接続部を点検し、清潔
で固定されていて、破損等がないことを確認します。
+ 問題等が起きた場合には、専門業者にご相談ください。重
要:フレームを始め、電圧レギュレータやインバータ、蓄電
池等を含む、システムを構成する部品全体の完全なメンテ
ナンス方法を次の章でご紹介します。
Luxor Solar GmbH
Königstraße 26 | 70173 Stuttgart | Germany
T +49.711.88 888-999 | F +49.711.88 888-911
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環境に配慮し
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