特集 中小企業金融円滑化法が終了するとどうなるのか

2012 / 2013
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合併号
INDEX
■ 新年のごあいさつ… ……………………………………………………… 1
■ 連載 「中小企業のためのIT活用シリーズ」第2回……………………… 2
■ 特集 中小企業金融円滑化法が終了するとどうなるのか … ………… 3
■ 企業ルポ 株式会社タヒラ… …………………………………………… 7
■ ここに注目 !! 地域のこの企業 ビジネスプランコンテスト採択企業……… 9
■ お知らせ 群馬県からのご案内… ………………………………………11
■ 受・発注ニュース… ………………………………………………………13
公益財団法人 群馬県産業支援機構
新 春 を迎えて
公益財団法人 群馬県産業支援機構
理 事 長 三
澤 益 巳
新年あけましておめでとうございます。
皆様には、輝かしい新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
私ども産業支援機構は、昨年4月1日に公益財団法人として、新たなスタートを切りました。今年も公益法
人として、県内中小企業の皆様に対する経営相談、販路開拓、研究開発・産学連携など様々なご支援を通じて
企業が元気になり、経済が活性化し、生活が豊かになることを目指し、役職員一同全力を挙げて業務を推進し
て参ります。皆様の一層のご指導、ご鞭撻をお願い申し上げますとともに、今年一年の商売繁盛を心からお祈
りいたします。
昨年を振り返ってみますと、少子高齢化が進む中で、長引く円高、中国や欧州経済の減速、尖閣問題による
中国との経済関係の悪化、親企業等の海外進出、内需の低迷など中小企業をめぐる環境は厳しさを増してきて
おります。
そうした中で、県をはじめ様々な取り組みの成果が表れてきております。第一に、平成24年度国の戦略的基
盤技術高度化支援事業
(サポイン事業)に県内から 10社が採択されました。全国第2位の件数であり、このう
ちの4社は、産業支援機構が事業管理機関として支援しております。第二に、平成24年上期の企業立地面積が
全国第1位
(件数で第2位)となり、今後の早い操業が期待されます。第三に、平成23年度の3次補正
「国内立
地推進事業費補助金」では、1次公募で全国第3位の 13件、2次公募で全国第1位の 18件が採択されました。
設備投資がなされ雇用の拡大も期待されます。全国トップクラスになった要因は、本県には、今後成長が期待
される企業が数多くあること、そして高速交通網など様々な立地環境が評価された結果であると考えられます。
厳しい経済環境にあっても長年技術力を培ってきた
「ものづくり産業」
を中心にこれからもさらに発展する基盤
を持っております。
そこで今年も中小企業が厳しい競争に打ち勝ち、今後も成長できるよう研究開発・産学連携を一層推進する
ため、国などの補助金の獲得とともに次世代自動車など次世代の産業の研究開発を支援するコーディネーター
を配置するなど積極的にサポートいたします。
また、このところ
「販路開拓」
の相談が多くなっております。県と連携した展
示商談会、
「関東5県ビジネスマッチング商談会」
や私どもが独自で開拓した首
都圏の発注企業と県内企業との個別商談会などを開催し、仕事の確保・拡大を
支援いたします。
なお、県の要請に基づき産業支援機構の上海事務所を今年4月開所に向け準
備を進めております。観光誘客の促進、農畜産物等の販路開拓とともに企業の
ビジネス展開を支援いたします。様々な情報を収集し、
発信して参りますので、
多くの皆様に利用していただきたいと考えております。
今年も産業支援機構は中小企業の皆様の様々な課題に全力で取り組んで参
ります。是非利用・活用していただきたいと思います。お待ちしております。
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2013 JANUARY
連 載 中 小 企 業 の た め の
I
T 活 用 シ リ ー ズ
第2回
「スマートフォン・タブレットの業務活用を考える」
~エバーノートで社内情報を蓄積しよう~
特定非営利活動法人ITC群馬 理事長 木 島 隆
男女、年齢問わずスマートフォン(スマホ)がすごい勢いで普及しています。その理由は、携帯しやすく操作が簡
単でありながら、
パソコン並みの作業ができるからでしょう。さらに画面サイズが大きいタブレットが発売され、スマー
トフォンやタブレットを仕事へ活用する期待が高まっています。
今回はスマートフォンやタブレットを仕事に活用する際に役立つアプリケーション、
「エバーノート(Evernote)」を
解説します。
「エバーノート」の主な特徴は以下のとおりです。
① iPhone、Android などのスマートフォンやタブレットだけでなく、Windows、Mac OS X などのパソコンに
も対応しており、さまざまな端末からノートの作成・編集を行えます
②文字のノートだけでなく、写真、音声を含むノートや Word、Excel、PDF などのファイルを添付したノート
の作成も可能です
③ノートには複数の“タグ ”
(分類を識別するための荷札のような役割)
を付けることができ、作成した各ノートの分類を思い通りに行えます
④無料で使い始められます。
(有料プランに比べて一部制限事項があります)
つまりエバーノートを使うことにより、いつでも、どこからでもスマートフォ
ンやタブレットでノートの作成・編集・閲覧ができるようになります。そして
社内のパソコンからもノートの有効利用ができるようになります。
企業での活用事例として、
「作業日報」、
「ファイルの管理」を考えてみま
す。
「作業日報」は、スマートフォンやタブレットの携帯性を活かして現場
での入力が期待できるため、ノウハウ等の蓄積に役立つでしょう。特にス
マートフォンでは内蔵カメラによる画像付きノートの作成や現場の状況を音
声によって記録するなど、従来のアプリケーション以上に活用の幅が広がり
ます。
「ファイルの管理」は“タグ ”機能を活用することにより、ムダのない
判りやすい管理が可能になります。
例として営業 b が取引先 A 社に関するファイルを管理するケースを考え
図1
てみます。管理したいファイルは、
「A 社見積書」
(Excel)と「市場調査」
(PDF)ファイル、さらに納品時に撮影した「納品写真」の3点です。ここ
で「納品写真」は取引先毎に、
「市場調査」は調査した営業b個人で管理
し、
「A 社見積書」は取引先と営業b個人の両方で管理したいとしましょう。
今までのファイル管理では、図1のように「A 社」フォルダと「営業b」フォ
ルダを作成し、
それぞれにファイルを格納します。この時「A 社見積書」は、
両方のフォルダに入れるためにコピーあるいはショートカットを作成する必
要があります。一方、エバーノートでのファイル管理では、図2のように「納
品写真」に“A 社”タグ、
「市場調査」に“営業b”タグを付け、
「A 社見
積書」には“A 社”と営業b”の2つのタグを付ければ解決します。
“A 社”
タグまたは“営業b”タグのどちらを選んでも「A 社見積書」を表示するこ
とができます。またファイルを格納するノート部分にそれぞれ“コメント”を
付加できますので、ファイルの整理に役立てることができます。
(詳しくは http://evernote.com/intl/jp/ を参照)
図2
次回はクラウドの利活用について解説します。ご期待ください。
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特集
中小企業金融円滑化法が終了するとどうなるのか
~円滑化法終了後の対応~
TMSコンサルオフィス 代表 戸 塚 栄 三 郎
中小企業金融円滑化法とは
平成21年12月4日に施行された「中小企業者に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律」
(以
降「中小企業金融円滑化法」という)は、資金繰りに苦しむ中小企業を救済するため、融資金の返済条件変更を
なるべく認めるようにと、金融機関に対して努力義務を課す当時の金融担当大臣であった亀井静香氏肝入り
の法律でした。
当時の中小企業を取り巻く経営環境を顧みると、平成19年には原油・原材料価格が高騰し、夏にはサブプ
ライムローンの問題が表面化しています。さらに平成20年になるとリーマン・ショックが起こり、中小企業
の経営は益々厳しさを増し、平成21年1~3月期の業況判断DIおよび資金繰り判断DIはバブル経済崩壊
後の最低水準を記録していました。
一方で金融機関側の事情は、融資金の返済条件変更を認めることは、取引企業の評価を下げることになり、
金融機関の業績の悪化に繋がります。また返済条件変更をした企業には新規の融資が出来なくなることを理
由に返済条件変更は簡単には認めません。このような状況になり、企業の資金繰りは益々厳しくなるという
スパイラルに陥っていきました。
中小企業金融円滑化法はそのような背景の中で制定され、融資金の返済条件変更を行い易くして、中小企
業の資金繰りを改善させました。そして金融機関の企業評価方法も一部変更し、不良債権とならないように
して、金融機関の業績悪化も防いだのです。
中小企業金融円滑化法の効果
中小企業金融円滑化法は貸し渋り・貸し剥がし対策として一定の効果を発揮したと言われ、中小企業の資
金繰りを助けて来ました。また企業の倒産も減っています。
一方で金融機関の隠れた不良債権は増額しているとの指摘もあります。
図Ⅰ 円滑化法の施行状況(中小企業者向け)(金融庁公表ホームページより引用)
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〈中小企業者はどの程度この法律を利用しているか〉
金融庁が平成24年11月30日に公表した「中小企業金融円滑化法に基づく貸付条件の変更等について」の中で、
円滑化法の施行状況の推移を示しています。(図Ⅰ)
これは金融機関654社を対象に調査した結果で、平成24年9月末で 3,437,155件の返済条件変更が実行された
ことになります。これは借入契約毎の数値であり、企業数ではないため正確な数値は把握できませんが、30
万社から 40万社は利用しているだろうと言われています。中小企業の約1割はこの法律を利用して返済条件
変更を行っていると考えた方がよさそうです。いずれにせよ非常に多くの企業がこの法律を利用して返済条
件変更を行っていることは事実です。
〈効果はどのくらいあったのか〉
倒産件数の推移を群馬県内に限って見てみると以下の図Ⅱのようになります。
図Ⅱ 群馬県内企業の倒産件数と
負債総額の推移
(負債総額1千万円以上の先)
(東京商工リサーチ発表資料より
著者が作成)
中小企業金融円滑化法が施行された平成21年12月より明らかに倒産件数は減少しています。平成24年も2
ケ月を残しての数値ですが、前年並みもしくは前年未満で終了しそうです。
〈金融機関にとっての影響はどうか〉
金融機関にとってみれば、不良債権の定義が緩くなったことで、不良債権額の推移は減少もしくは変化な
しということでしょうか。以下の図Ⅲを見てください。
図Ⅲ 金融再生法に基づく開示債権 ( 不良債権 ) の推移
※図Ⅲ中の比率
金融再生法開示債権÷総与信(貸付有価証券、貸出金、
外国為替、未収利息、仮払金、支払承諾見返り)
(金融庁「金融再生法開示債権等の推移」より作成)
平成23年3月期および平成24年3月期ともに大きく増加することなく推移しています。これも中小企業金
融円滑化法の効果であると判断できます。しかし、平成23年10月10日付の日本経済新聞では中小企業金融円
滑化法で不良債権の基準が緩くなったことから図Ⅲでは表示されない「不良債権予備軍」が 44兆円あると言っ
ています。
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〈中小企業金融円滑化法を利用した企業の倒産について〉
帝国データバンクでは、中小企業金融円滑化法を利用した企業の倒産件数の統計をとっており、以下の図
Ⅳに簡単に示します。
平成22年
平成23年
平成24年
(9月迄)
件数
23
194
267
負債金額
(百万円)
14,421
133,804
208,322
図Ⅳ 中小企業金融円滑化法利用後倒産の推移
(帝国データバンク「金融円滑化法利用後倒産」より作成)
平成24年は9月現在で既に前年を大きく上回っています。明らかに増加傾向を示しており企業の経営改善
が進んでいない状況が明らかになっています。
以上のように中小企業金融円滑化法は、資金繰り改善には一定の効果がありましたが、その間に企業の経
営改善は進んでいないことが浮き彫りになっています。中小企業金融円滑化法の延長の時に、改めて、金融
機関のコンサルティング機能の強化をうたってきましたが、それも効果は無かったようです。
中小企業金融円滑化法が終了するとどうなるか
一般論ですが、中小企業金融円滑化法がなくなると、金融機関は返済条件変更の申し出に対し、それを受
ける努力は必要なくなるので、断ることも出来ます。そして、企業の評価方法が緩くなっていたものが元に
戻れば、当然に金融機関の不良債権は増加します。中小企業、金融機関ともに非常に厳しい状況に置かれる
ことになります。
しかし、平成24年11月1日に金融担当大臣である中塚一宏氏は、以下の2点につき変わりは無いと発言し
ています。
1.金融機関は、貸付条件の変更等や円滑な資金供給に努めるべきということについて、円滑化法の
期限到来後においても何ら変わるものではありません。
2.金融検査マニュアル等で措置されている、中小企業向け融資に当たり貸付条件の変更等を行って
も不良債権とならないための要件は恒久措置であり、円滑化法の期限到来後も不良債権の定義は
変わりません。
このような談話が出たことを考えると、企業の融資金の返済条件変更は当面は認めていくだろうと考えら
れますが、
金融機関の不良債権は益々増えることが予測されます。そうなれば当然に不良債権の削減のために、
今後が見込めない企業
(収益が出ない企業)は2~3年の間に選別され、金融取引がストップされ切り捨てら
れていくようになるでしょう。
私は、金融機関は収益が出る見込みのない企業については債権売却をしていく可能性が高いと判断してい
ます。
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平成24年4月20日公表された政策パッケージ
中小企業金融円滑化法の終了に向けて、内閣府・金融庁・中小企業庁は平成24年4月20日に「中小企業金融
円滑化法の最終延長を踏まえた中小企業の経営支援のための政策パッケージ」を公表し、国としての対策を明
確に示しています。
内容は以下の3点です。
1.金融機関によるコンサルティング機能の一層の強化
2.企業再生支援機構および中小企業再生支援協議会の機能及び連携の強化
3.その他の経営改善・事業再生支援の環境整備
1に関しては、金融機関を監督する官庁が企業の支援方法までしっかりと管理し、債権放棄等を伴う抜本
的な再生が必要な先は、判断を先送りせず、外部機関等を積極的に利用するよう求めているものです。
2に関しては、公的な再生支援機関を積極的に使うように求めています。いままでの利用しづらい部分は
改善をするということです。
3に関しては、信用保証協会を中心とした中小企業支援ネットワークを構築し、関係機関が連携して中小
企業の経営支援に取り組めるようにしています。また、地域再生ファンドの設立、資本制借入金(DDS)の
積極的な活用などが盛り込まれています。
とくに公的な再生支援機関である、中小企業再生支援協議会の活用には力を入れているようであり、中小
企業者の経営改善を進めるためには、活用するチャンスであるかもしれません。
まとめ
中小企業金融円滑化法が施行されて3年間、資金繰りの猶予だけを受けながら、自社の経営改善に努めて
こなかった企業は、もう後がないというところまで追いやられていると思った方が良いでしょう。
今回の政策パッケージの中でも、特に目玉としているのが、中小企業再生支援協議会の活用です。再生計
画を作り、それを基に資金繰りの猶予を受け経営改善に取り組もうというものです。中小企業金融円滑化法
が終了したらどうするかの答えはここにあると思います。経営改善計画を策定し、真の経営改善に自ら取り
組むということです。中小企業再生支援協議会を利用しなくても、自ら金融機関と交渉し計画を認めてもらい、
資金繰りの猶予を受ける。その間に策定した計画を真摯に実行する。これが中小企業金融円滑化法終了後の
対応策です。
計画は、資金繰りを猶予するために金融機関に提出することが本来の目的ではなく、自社の目標を明確に
定めて、
やるべきことを時系列化してやれるようにするものです。他人が作成する計画では意味がありません。
改善活動は実行すれば必ず成果は出ます。出ない場合は計画を見直す。この繰り返しで必ず成果は出ます。
一度で簡単に改善が出来れば業績が悪くなる企業はありません。努力することを避けては通れないのです。
是非、改善活動を進め成果を出していただきたいと思います。
以上、この特集をお読みいただいた企業の方々の経営改善が進む事を祈りまして、まとめとします。
【執筆者紹介】
戸 塚 栄 三 郎 (とつか えいざぶろう) TMSコンサルオフィス 代表
中小企業診断士。群馬県中小企業再生支援協議会マネージャー。地元金融機関を退職後、経
営コンサルタントとして独立。数多くの企業の経営改善を手掛ける一方で、金融関連のセミナー
も多く実施しています。特に私的・法的整理の再生支援分野では、経験が豊富です。
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企業ルポ
No.199
株式会社タヒラ
群馬県高崎市吉井町多比良3041
電話/027-387-3373
資本金/3,000万円
社員数/40人
URL/http://www.geocities.jp/tahiraken/
「不確実性」に果敢に賭ける
代表取締役社長
篠崎 健一 氏
孫引きで恐縮だが、猪木武徳氏の近著『経済学に何ができるか』
(中公新書)に、
「(前略)競争的な自由主義
企業体制のもとで、なぜ利潤が存在するのか。アメリカの経済学者フランク・ナイトは企業活動には不確実性が付
随していることに注目して、例えば投資環境の不確実性に果敢に企業家が賭けるからこそ、利潤は持続的に存在し
うると論じたのである。利潤は『不確実性』に対処した企業家への報酬であると捉えたのだ」とある。この一文に
遭遇した時、深く頷いてしまった。不確実性に賭けることが利潤の源泉と言っても、人によっては当たり前に聞こえ
るかもしれない。しかし、その当たり前がいざ実際にできるかというと、殆どの人は躊躇する。
連続する高水準の設備投資
篠崎社長の話を聞いて、利潤の源泉が不確実性に果敢に賭けることだと改め
て痛感した。
タヒラのホームページは実にシンプルである。会社概要のほかは、
「設備紹介」と「検
査設備の紹介」の2項目が主な内容で、工作機械や測定機のオンパレードだ。その
ラインアップを見て、有名企業が大型3次元測定機を借りに来ることもあるという。
この 10月には2台目の門型高精度主軸マシニングセンターを導入して、重量 25トン、
3m×高さ2mまでのものを加工できる体制を整えた。もちろん億単位の投資になる。
25トンのものまで同時5軸加工できる会社は日本全国を見渡しても少ない。取材当
日も大きなプレス金型が加工台に乗っていたが、加工は 24 時間フル稼働体制である。
ピークには年商(材料支給)の半分くらいの金額を毎年設備投資に充てていた
時期もあったと言う。最近では多くても年商の4分1に収まっており、昔みたいに
設備投資の重圧から逃れるために血眼になって仕事をするようなことはなくなった
と篠崎社長は笑うが、今の景気状態に逆行するように、依然ハイレベルの設備
大型3次元測定機
投資を続けている。まさに「不確実性」に賭ける企業の姿だ。
スカイツリー、レインボーブリッジの部材も納入
タヒラが手掛けるものは自動車、航空宇宙、船舶、半導体製造、橋梁・大型建築物、
発電関連と幅広い。今年開業した東京スカイツリーには、タヒラが製作した1つ 13
トンの建築部材(シュー)が使われている。その他にもレインボーブリッジや羽田空
港ターミナルビル、東京国際フォーラムなどの有名建築物・構築物の部材を加工した。
量産といってもそのロットは最大でも100 個程度。殆どが特注品、試作品である。
「精
密加工が必要な大物で異形状のもの」を得意分野としている。工場内は恒温状態(22
± 0.5 度)を保っており、大型部品も膨張の影響なく精度高く加工できる。
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大型かつ高精度な加工品
「創意工夫」と「なんとかしましょう」
1974 年に父親が設立した会社が、家内工業的な業容から飛躍して会社としての基盤を築けたのは、健一氏が 26
歳のとき 2,100 万円の NC 旋盤を 36 回の月賦で買ってからのこと。平均大卒初任給が9万円だった頃である。翌
1976 年には自ら代表取締役に就任し、半年後には NC 旋盤を2台目、翌年には3台目と増やしていく。
「誰に教わったということもないけれど、作業や工程を見ていると、ここをちょっと直すともっと早くできるのではな
いか、と思うことがよくあった」と篠崎社長は話す。
「当時、他社が 10 分かかったリングギアの加工を6分にできた」
という。ほぼ半分の時間だ。早く、正確に加工する方法を考えるのが趣味みたいなものだったと話す。
トラック用部品や治具などを手掛けることで成長してきたタヒラだが、その後ジェットエンジン部品(スペーサー)、
F1カーのエンジン部品、石油掘削用具のロール加工など様々な
ものに挑戦してきた。お客様が要望するものは何とかする。注文
は断らない。
「なんとかしましょう。難しいけどやってみましょう」
の精神だという。
「何でもやってみなければ単品仕事はこなせない」
との思いからだ。そんな中、1994 年には特殊鋼メーカーから鍛造
品の大物加工を依頼される。これを手掛けたことが、
「精密加工
が必要な大物で異形状なもの」の受注に勢いがつくことになる。
本社社屋と第二工場
熟練者が指導で多能工に
機械設備への積極投資を展開しているが、それだけではない。
「うちでは一人の人間が何でもこなす。段取りし
て加工して検査して、出荷までの工程を全部やれる人間が多い」と篠崎社長は胸を張る。それを実現しているの
が熟練者をリーダーとした技術力アップ制度。3カ月毎の目標と達成度のチェックを怠らない。
「ボタンを押すだけ
のオペレーターでは駄目。多能工になって欲しい」と篠崎社長は言う。前述の門型高精度主軸マシニングセンター
を含めた3台の機械を4人で 24 時間稼働させられるのは、こうした技術陣の地道な積み重ねがある。熟練になると、
仕事が楽しくなるのだという。
続く、不確実性への挑戦
篠崎社長は「長年金属加工に専念してきたので、今後どんな加工が必要になるか、ニュースを聞いて閃くものがある。
機械を買うときは、どんな仕事をしようか、3~4年後には何をやっていけばよいかを考えて、先手先手を打っていく。
発注を受けて機械を準備するなどということはできない。」と話す。そして、
「ものづくりは発想の転換で何でもできる。
応用が大事。他社を見て自分を磨く。教えてもらったことの繰り返しでは成長の限界がある」と付け加える。
他社にない加工を身に付けたことで、仕事は自然と入ってきた。営業も篠崎社長が月に1回出かける程度と、こ
れまでは宣伝なし営業なしでやってきた。だが、これ
からは積極的に自社の情報を発信していこうと営業部
を設置している。不確実性に賭けることで「精密加工
が必要な大物で異形状のもの」にアイデンティティを
見出したタヒラだが、これからのグローバル競争が必
至な不確実な時代にこそ沃野が広がっていると睨んで
いるようだ。篠崎社長は「今後はお客様からの仕事を
受けるだけでなく、さらに一歩踏み込んだ提案を自ら
実施し、獲得していきたい。国際競争が当たり前な時
代、世界各国が競争相手。そのためには『より良いも
のをより早く、より安く!』を実行すべく日々改善・改
良していく」と話す。タヒラの不確実性への挑戦は続く。
最新鋭の大型門型マシニングセンター
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ここに注目!
! 地域のこの企業
—— 「ビジネスプランコンテスト採択企業」のご紹介 ——
最優秀プラン
企業概要
事業者:蔵前産業株式会社(代表取締役 橋本 勝)
従業員:25人
連絡先:群馬県前橋市上大島町 176-44 TEL 027-261-3552
テーマ:「絞り紙容器」の先端的利用技術サービスの提供
■ビジネスプランの概要
当社は、紙容器の金型を 20 年間にわたり設計・製作してきました。1枚の板紙を金型で絞り込み、立体形状にした環境
にやさしい紙容器を提供しています。
近年、環境意識の高まりを受け、容器包装を樹脂から紙製に切り替える一方、商品サイクルの短縮化に伴い、容器包装
に対して短納期・低コストでの試作品供給が求められています。
そこで、部品の共通化と高精度化を両立させた低コストの簡易金型と国産紙容器成形機で製作した新たな紙容器をタイム
リーに医療業界及び食品業界等へ供給するとともに、紙容器に関する“ワンストップサービス”を目指すことにしました。
優秀プラン(五十音順)
企業概要
事業者:株式会社SUN(代表取締役 宮沢 亮)
従業員:1 人
連絡先:群馬県高崎市貝沢町 1289-1 TEL 027-370-0015
テーマ:抗がん剤治療中の美容ケア
(ウィッグ・ネイル・メイクなど)の紹介や販売
■ビジネスプランの概要
日本でのがん患者数は約 152 万人で、そのうち群馬県内には約2万人いると言われています。抗がん剤治療では、
髪の脱毛や爪の損傷、肌のくすみといった外見や容姿を大きく変化させる副作用が起こります。このような外的変化
に加え、人目が気になり外出を控えたり友人と会わなくなったりするなど、心の変化にも大きく作用します。
そこで、抗がん剤治療中の患者を取り巻く外面的・内面的ストレスを軽減していくために、ウィッグ、ネイルケア、
メイク等の美容ケアの紹介及び販売を行うことにしました。
美容師・ネイリスト等の美容関係者と連携しながら、抗がん剤の副作用によるがん患者の外見・容姿・心の不安
を美容面からサポートしていくソーシャルビジネスプランとなっています。
企業概要
事業者:ジャパンケミカル株式会社(代表取締役 深澤 貞行)
従業員:35人
連絡先:群馬県伊勢崎市田部井町 1-1600 TEL 0270-62-8686
テーマ:未利用間伐材の低温炭素材化による医療関係機関等への新たな環境改善事業
■ビジネスプランの概要
社会問題である森林の再生は、間伐材の有効利用が決め手となっています。そこで、間伐材を当社の新技術によ
り低温炭素化し、その木質が持つそれぞれの特性を生かした環境改善事業を行います。
医療機関、特に総合病院の病理検査室、解剖室、標本保管室等ではホルマリンを多量に使用しています。低温
炭素には、発ガン物質や、アレルギー源である有害化学物質や毒素、放射性物質等を吸着し除去する効果があり、
その高い性質を利用した「ホルムアルデヒド等のVOC除去機」を医療機関等に向けて製造・販売します。
これにより、医療商品としてのブランド力を高め、その後介護業界や環境機器業界に提供し、低炭素社会の技術として貢献します。
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群馬県では、新しい事業展開などによりステップアップを目指す中小企業者や創業者を支援するため、
ビジネスプランコンテストを実施し、6社のプランを選定しました。これら選定プランの発表会を
2 月 27 日(水)に開催します。詳しくは、裏表紙をご覧ください。
企業概要
事業者:株式会社シェモワ(代表取締役 湯本 則夫)
従業員:19人
連絡先:群馬県利根郡片品村花咲 2797-8 TEL 0278-58-2946
テーマ:群馬の虹鱒ギンヒカリを使用した新メニュー開発・販路開拓
■ビジネスプランの概要
当社は食肉加工・総菜製造を行い、県内外のホテルを中心として業務用販売を展開しています。
近年、県内のホテル等の顧客から「群馬県でしか味わえない差別化された新商品提案」の要望が増加しています。食事
のメニューは群馬県産の牛肉・豚肉・野菜・山菜を調理・提供していますが、核となる特産品が不十分なため、顧客からは「温
泉は素晴らしいが、これといった名産品が少ない」という声が存在しています。
そこで、群馬県産の高品質なニジマス「ギンヒカリ」を使用した生ハムや刺身、加工品など新メニューの開発・販路開拓
に取り組むことにしました。
企業概要
事業者:日東電化工業株式会社(代表取締役 茂田 薫)
従業員:54人
連絡先:群馬県高崎市飯塚町 1733-1 TEL 027-361-5628
テーマ:界面活性剤&紫外線吸収剤フリーのUVケア商品の
投入によるブランド強化
■ビジネスプランの概要
当社は平成 16 年に化粧品事業へ参入し、温泉のミネラル成分を配合した化粧水・保湿ゲルを開発しました。
このたび、化粧品事業のブランド化を進めるため、業界でも競争優位性の高い「界面活性剤フリー&紫外線吸収
剤フリー」を実現したUVケア商品(日焼け止めゲル)を市場へ投入します。
UV市場は今後成長が期待されており、肌に優しい日焼け止めゲルは、女性だけでなく子どもの肌を紫外線から守
る安心・安全の商品として、UV市場を牽引できると考えています。 これにより、化粧品事業を経営の第二の柱として確立させていきます。
企業概要
事業者:株式会社フューチャーアンドスペース(代表取締役 田村 明美)
従業員:9人
連絡先:群馬県桐生市広沢町 5-5005-3 TEL 0277-53-1821
テーマ:自らの安全は自らが守り わがまちはわが手で守る
自主防災住宅の開発・販売
■ビジネスプランの概要
大手メーカーとの受注合戦の激化に加え、今後、建設事業は少子高齢化や公共事業の縮小により、業界全体のマー
ケット縮小が予想されています。こうした中、建設の受注のみに頼らない、安定した収益で経営ができる知的財産等
の技術を活用し、高収益な会社を目指すことにしました。
そこで、東日本大震災を受けて防災意識が高まっているこの機会を捉え、
自社開発の ①「緊急用貯水装置」 ②「リ
ン酸鉄リチウムイオン蓄電池システム」 ③「多目的地下居室」をパッケージとした「自主防災住宅」を個人向けに販
売していくとともに、市場ニーズに合わせた新たな追加開発も行い、個々での販売も進めていきます。
2013 JANUARY
10
同時
開催
ものづくり技術展示商談会 in ぐんま 2013
次世代産業研究シーズカンファレンス
2 7
8
平成25年 月 日
(木)
・ 日
(金)
10:00 ~ 16:30(8日は 16:00 まで)
会場:群馬産業技術センター(群馬県前橋市亀里町884-1)
ものづくり技術展示商談会
場無 料
入
in ぐんま 2013
群馬県内の製造業者の技術・製品を一堂に集めた「ものづくり技術展示商談会 in ぐんま 2013」を開催
します。独自の優れた技術を持つ県内企業約70社が出展し、 品質や生産性向上等につながる技術や製品
を紹介します。展示商談会のほか、次世代産業に関する講演会・展示等も行いますので、この機会に是
非ご来場ください。
出展企業展示
10:00 ~ 16:30(8日は 16:00 まで)
【多目的ホール】
出展企業約70社による製品・技術展示
■出展分野: 節電・省エネ、電子・電気、設備装置、金属加工、金型、
プレス板金、溶接、樹脂・ゴム、表面処理等
※特別企画 「節電・省エネ製品出展ゾーン」
電気料金値上げへの対応として、節電・省エネを実現する技術や製品をご提案します。
出展企業プレゼンテーション
11:00 ~ 12:00(2間日)※予定
出展企業の独自技術などをプレゼンテーション形式で紹介・説明します。
【発表予定企業】 (有)北メン、
グンダイ(株)、
(株)コイズミ、サンエイ(株)、
(有)ザ型屋ドットコム、(有)林造園、(株)プラテック、
(株)町田ギヤー製作所、ヨシモトポール(株)、(株)ワークジョイ
詳しい情報はこちらをご覧ください!!
in ぐんま2013
検索
シーズカンファレンス
【主催】
群馬県
検索
▶ http://www.pref.gunma.jp/06/g1600290.html
【お問い合わせ先】
〒371-8570 群馬県前橋市大手町1-1-1
群馬県産業経済部工業振興課販路支援係
TEL:027-226-3359
11 2013 JANUARY
【共催】
公益財団法人 群馬県産業支援機構
特定非営利活動法人 北関東産官学研究会
【後援】
関東経済産業局、
(社)群馬県商工会議所連合会、
群馬県商工会連
合会、群馬県中小企業団体中央会、(株)上毛新聞社、(株)日本経済
新聞前橋支局、(株)日刊工業新聞社、(株)群馬経済新聞社、NHK前
橋放送局、
群馬テレビ(株)、
(株)エフエム群馬 【群馬県次世代産業振興戦略会議】
料
参加無
次世代産業研究シーズカンファレンス
次世代産業分野 ( 次世代自動車、ロボット、健康科学、環境・新エネルギー ) における大学や試験研
究機関、大手メーカー等の研究開発シーズを本県ものづくり企業に発信することにより、産学官金プロ
ジェクトの
「芽」
を創出し、事業化や製品化のきっかけを作ります。
内 容
【基調講演】
(第1研修室、第2研修室)
●富士重工業(株)および(株)ヤマダ電機による次世代産業分野に関する講演
【研究開発シーズ発表】
(第1研修室)
●群馬大学、前橋工科大学、群馬工業高等専門学校、
( 独 ) 日本原子力研究開発機構高崎量子応用研究所、
群馬産業技術センター、繊維工業試験場
【お問い合わせ先】
〒371-8570 群馬県前橋市大手町1-1-1
群馬県産業経済部工業振興課次世代産業振興係
TEL:027-226-3354
詳しい情報はこちらを
in ぐんま2013
検索
ご覧ください!!
シーズカンファレンス
検索
▶申込み方法
【展示・デモンストレーション】
(玄関ホール)
●次世代ロボットの展示、デモンストレーション
●電気バス試乗会、マイクロEV展示
【主催】群馬県
産学官金の
交流の場
県 HP などから参加申込書をダウンロードし
FAX にて 1 / 31 までにお申込みください
【共催】
群馬大学、
前橋工科大学、群馬工業高等専門学校、(株)群馬
銀行、(独)日本原子力研究開発機構高崎量子応用研究所、
(公財)群馬県産業支援機構
【後援】
関東経済産業局、(社)群馬県商工会議所連合会、群馬県商工会
連合会、群馬県中小企業団体中央会、特定非営利活動法人北関
東産官学研究会、(株)上毛新聞社、(株)群馬経済新聞社、(株)日
刊工業新聞社、群馬テレビ(株)、(株)エフエム群馬
「グッドデザインぐんま商品展示会」のご案内
群馬県では、優れたデザインの工業製品やクラフト製品、商品パッケージを「グッドデザイン
ぐんま商品」として選定し、広く奨励するため商品展示会を開催します。今回、平成24年度選定
商品を展示します。
1 25
28
●会 期:平成25年
月
日(金)~
日
(月)
●時 間:午前10時~午後6時 ※28日は午後5時まで
●会 場:けやきウォーク前橋(前橋市文京町)
●観 覧 料:無料
●問合せ先:群馬県産業経済部工業振興課技術開発係
TEL:027-226-3352
FAX:027-221-3191
2013 JANUARY
12
419
(公財)群馬県産業支援機構
●協力企業や発注元をさがしている。
●部品加工、機械製作等で外注先をさがしている。
●遊休機械を有効活用したい。
あっせんに関する相談は、お気軽にお問合せください。
工 業 支 援 課
TEL.027-255-6501
受注したい
番号
切 削
プレス板金
組立
13 2013 JANUARY
(平成24 年 12 月17 日現在)
地区・従業員(人)
企業特徴等
経験年数
主要設備
1
高 崎・3
・自動旋盤Φ 5 ~ 25
・両端加工機パイプΦ 6 ~ 12 巾 20
・二次加工機Φ 4 ~ 6・NC 旋盤Φ 35 長さ 60
材質 鉄 SS SCM 45C
50 ・両端加工機 NP57 1台
・ミヤノ自動旋盤34型 2台
・卓上旋盤 1台
・ボール盤 2台
2
前 橋・4
切削加工全般。試作品・多種少量から量産ま
で対応します。各種金属(鉄、ステンレス、非
鉄)
、プラスチック材に対応します。
39
CNC 旋盤(8 インチ油圧チャック・心押台有、ガントリーローダ付)、立型マ
シニングセンター(630×410×460)、CNC 普通旋盤10 インチスクロール
チャック(510×1000)、汎用万能形フライス盤、工具研削盤
3
富 岡・9
汎用機から複合同時加工まで承ります。形状測
定機・三次元測定機による品質保証。非鉄か
ら難削材・薄肉加工まで対応致します。
50
NC 旋盤
(Mazak NEXUS 250M,10 インチ , 準複合機)他6台、マシニン
グセンター(Mazak NEXUS 510C- Ⅱ ,X 軸1050 Y 軸510)他5台、特
殊パイプベンダー(ボールネジリターンチューブ)
、三次元測定器
(東京精密)
、
形状測定器
(東京精密)
、投影機
(ミツトヨ)
、CAD/CAM(Feature CAM)
4
富 岡・3
φ 250 までの切削加工が得意です。また、複
合旋盤によるミールリング同時加工で高精度部
品加工が出来ます。
20
SL-25A、SL-25B、NL2500Y、MVJr( マシ ニン グ)
、汎 用旋 盤、
汎用フライス、測定具、投影機、アラサ測定機、etc、
5
邑楽郡・5
小物精密切削加工φ 4 ~ 20 長尺物、複合加工
穴の裏側面取り工具製造
48
スイス型 CNC 自動盤5台
(φ4 ~ 20)
、スイス型 NC 自動盤2台
その他、二次加工機等
6
高 崎・40
お客様がお困りの案件を何でも承ります。
17
NC2SP 旋盤8吋 ( ガントリーロボ付 )4台、NC1SP 旋盤8吋 ( ガン
トリーロボ付 )2台、NC2SP 複合旋盤8吋 ( ガントリーロボ付 )3台、
NC 旋盤8吋1台、NC 旋盤10吋1台、縦型40 マシニングセンター
9台、横型50 マシニングセンター 500×500(PLL 付 )1台、横型
40 マシニングセンター 400×400(PLL 付 )1台、ギアシェーパー
3台、ワイヤー放電加工機1台、平面研削盤1台、3次元測定機2台、
輪郭形状測定機2台、粗さ測定機1台、3次元 CAD・CAM ほか多数
7
富 岡・5
精密部品加工(光学、医用機器部品、治具設計、 30
製作、組立)
取扱材質(アルミ・ステンレス・鋼・その他材
質可)
立型マシニングセンタ 7台
(最大加工範囲 X1626 Y813 Z762)
NC 旋盤1台
(最大加工範囲φ200 Z363)
CAD/CAM(Feature CAM 3D)
CAD(CADCEUS 3D)
8
邑楽郡・3
異形物の切削加工得意です。丸最大φ 800、 30
単品、量産対応可能。納期厳守。
NC 旋盤φ770×1500、φ650×900、複合機φ460×750(回
転工具付)
、ラジアルボール盤1500、1300、各々 1台
9
邑楽郡・18
NC 旋盤 , マシニング加工全般。試作、多品種
少量~量産対応可能。
ISO9001:2008,14001:2004 認証取得済
48
NC 旋盤7台
(回転工具付3台含)
、ローター付平行2軸 NC 旋盤10
台
( 回 転 工 具 付2台 含)
、 回 転 工 具 付 対 向2軸 NC 旋 盤2台、 立 型
MC8台
(2APC 付6台含)
、横型 MC10台
(2APC 付4台 ,8APC 付1
台 ,9APC 付3台 ,10APC 付1台 ,11APC 付1台)
10
甘楽郡・13
当社はコネクター部品メーカーとして認められ
ております。コネクター部品の切削からケーブ
ル Assy まで一貫として、お客様の要望にお応
えします。
50
自動旋盤
(富士、ミヤノ)25台、NC 自動旋盤
(スター 3台、ミヤノ
2台、江黒1台)
、卓上旋盤7台、フライス 5台、二次加工機15台、コー
ド自動加工機
(小寺)1台、コード加工機
(シュロニガー)2台、卓上
プレス 6台、自動コード試験機
(三和)2台、フットプレス 5台
1
みどり・8
45
2
伊勢崎・15
1.0t ~ 3.2t までの順送加工や単発加工の絞り
加工等また、金型製作など量産加工・試作加
工にも対応できます。
アルミ加工、溶接加工得意。
3
太 田・5
4
太 田・5
アイダ製 順送プレス 150t 1台、アイダ製 順送プレス 110t 3台、アイダ製
単発プレス 80t 1台、アイダ製 単発プレス 60t 1台、オートメ単発プレス
60t 2台、オートメ 単発プレス 45t 1台、オリイ製 送り装置03KR 4台
パイプベンダー、折り曲げベンダー、シャーリング、半自動溶接機・
12、アルミ溶接機・5、ステンレス溶接機・3
順送プレス ( ダブルクランク 200t)1台、順送プレス ( シングル 150t)1台、
順送プレス ( シングル 80t)1台、順送プレス ( シングル 60t)1台、単発プレ
ス (C 型シングルプレス 110t)2台、単発プレス (C 型シングルプレス 80t)3
台、単発プレス (C 型シングルプレス 35t)1台、シャーリング 1台、旋盤1台
300巾レベラー、110t プレスのプログレ、80t2台、45t2台、シャー
リング、φ14 パイスピン、多軸タップ等
5
桐 生・3
6
桐 生・23
1
邑楽郡・1
半導体テスト基板の組立て、PCB設計。
アナログデジタル回路設計と高周波シミュレー
ション。
9
2
桐 生・4
モータ部品加工、成形品の組付などを得意として
います。ローレット転造(3 φ~ 12 φ)は試作~
量産まで対応可能。ダイカスト品のバリ取りなど。
30
42
・NP46-R 2台
・大和二次加工機 3台
・プロコン 1台
・ミヤノ小型 NC 旋盤 1台
金型製作から試作・量産まで対応可能。鉄・ 50
ステン・アルミ・銅などの材料調達から加工・
納品まで一貫体制にて対応。ヘラ絞り加工につ
いてもご相談ください。
複写機などの精密部品、金型設計製作、プレス・ 35
バレル、スポット、ハイスピンカシメ、表面処
理等一貫生産。小回りのきく生産をめざします。
0.8mm 深絞り加工から 5mm コンパンドブラ 18 プレス機
(オートメ 150t(ダイクッション付・DH400 ~ 300mm)、
ンク加工まで対応しています。小物部品が得意
ワシノ 110t(ダイクッション付・DH390 ~ 290mm)
、ワシノ 45t
です。
( ダイクッション 付・DH290 ~ 230mm)
、 ワ シノ 45t(DH290
~ 230mm)
、ピンクラッチ・2台 )
(19台)
、金型加工設備一式、組立用具一式
プレス加工、プレス金型・樹脂金型・組立加工 47 プレス 22t~ 200t
金型作成から組立まで一貫生産 I
SO9001
デジタルアナログオシロスコープ(500MHz)各1台、スペアナ(26.5GHz)アド
バン1台、SG100K ~ 3GHz アンリツ 2台、サーボアナライザ アドバン 1台、
VOLTAGE / CurrentGenerator アドバン 4台、シミュレーション解析用サー
バ 1台、シミュレーションソフト Ansys 14 HFSS13 その他(Ansys)
ローレット転造機、ハイオスドライバー・5本、バフ、サンダー、
マイクロメーター、工具各種
番号
地区・従業員(人)
そ の 他
企業特徴等
経験年数
主要設備
スポット溶接の試作・量産治具の製作、材料の調達 - 製造・
出荷まで一貫した受注に対応します。スポット溶接をキー
とした開発課題にフレキシブルにお応えします。
19
コンデンサ型スポット溶接機 10 台、インバーター溶接機 1 台、NC
旋盤 8 台【その他】ISO:9001 認証取得(2008 更新済)
【産業機器、合理化装置】ショットブラスト ( 特許第 4742162 43
号 ) 硬質研削対応定量供給ロータリーバルブ
【環境・省エネルギー】コンプレッサー代用ブロアー装置、農
業用ハウス加温装置、冷却水装置、脱気装置付超音波洗浄機、
高圧洗浄機 ( 実験機有り )
【医療・福祉】花粉症対策ブース、移動式トイレットペーパーロー
ルホルダー、局所排気設備、プラント設備 ( 組付最大寸法 15m)
油圧ベンダー 2 台、シャーリング 1 台、コーナーシャー 1 台、プレ
ス 2 台、電熔器 7 台、メタルソー 2 台、プラズマ切断機 1 台、アロー
スポット 1 台、横型フライス 1 台、タレパン 1 台、クレーン設備 2
台
45
ダイヘン溶接ロボット 3 台、パナターン円周溶接機 4 台、ナショナ
ル直線 W トーチ 400m/m1 台、35t・30t プレス機、シャーリング
4.5t × 1200m/m、スポット 35kw、その他
1
桐 生・14
2
みどり・7
3
伊勢崎・5
自動車重要保安部品等、CO2 溶接加工、ロボッ
トによる溶接加工、円周溶接機による加工
4
渋 川・32
当社は電子機器の EMS を中心としたメーカー 22
です。デザイン、設計(医療機器、通信、画像
処理等)
、製造、資材を備えています。※許認
可 :ISO13485、第二種医療機器製造販売業、
医療機器製造業、医療機器修理業
自動はんだ付装置、リードカッター、コンプレッサー、恒温槽、フラ
イス盤、自動旋盤、オシロスコープ、耐電圧 / 絶縁抵抗試験器、高
電圧デジタル電圧計、デジタルマルチメーター、電圧計、電力計、
電流計、ノギス、マイクロメーター、流量計、その他 SMD0603 対
応可能
5
渋 川・9
真空アルミ蒸着、ダイクロ蒸着(レインボー)
各種塗装
34
真空蒸着装置
(BMC-1200AL)1台、真空蒸着装置
(RMC-1400)
1台、自動塗装機1台、熱乾燥機4台
6
藤 岡・3
スポンジの様な軟質から、ABS,PP の様な硬
質なウレタンで成形可能
33
高圧シリンダー型 2 成分注入機
7
前 橋・3
・多機種にわたって計画から部品図まで経験あ
り。
・リサイクラー(ポリプロピレン等)
、電子部品
乾燥装置、治具、配管、キルン型焼却炉
38
CAD ソフト(ANDES Prowin,One Space D D(ME-10),Ideas,
MICRO CADAM Helix,Auto CAD LT、I-CAD(3D)、Pro/
ENGINEER(3D)
8
伊勢崎・43
一般金属塗装(カチオン電着、静電、粉体)全
て可能。ISO9001:2008 取得。カチオン最大
被塗物 L=2.2m、H=1.5m、W=0.6m。
43
自動静電塗装機 1 基、手吹静電塗装機 4 基、手吹粉体塗装機 4 基、
カチオン電着塗装自動ライン 1 式
9
利根郡・2
プラスチック加工、真空成型
13
真空成型機(1200 × 1600)、NC ルーター加工機(X1300、Y2000、Z450)
前 橋・22
銑鉄鋳物製造 FC150~280、ロット5個~3万個/月、
単重0.05~5.0kg、納期5~10日(シェル使用は10日)
47
キュポラ・2、AMF Ⅱ型(枠サイズ 450 × 550mm)
、AMF Ⅳ型
10
売 り ま す
①三次元測定器(㈱ミツトヨB231、測定範囲X700・Y600・Z450mm、最小表示量
0.001mm、テーブル有効寸法800×1100mm、機械の大きさ幅1300奥行1100高
さ1665mm、質量1150kg、1985年製)付属部品(表示器MICROPACK10、心出
し顕微鏡20X、プローグRENISHAW TP 1)
②組付けネジ止め器(ハイオス電動ドライバーα-4500・3本、ハイオスネジ自動供給器
HSⅢ-30)2連2台【付属部品一式有り、1ヶ月使用新品同様】
買 い ま す
①基盤実装設備【メーカー:JUKI、Panasonic、ヤマハ等国産メー
カー】、
【能力:ローダ、印刷機、マウンタ、リフロー、アンロー
ダー】※ 5 年以内の中古品を希望
②NC旋盤
(オークマLB15~20、2000年以降製、付属部品)
③NC旋盤(ファナック ロクテイ以上 チャック10~12以上)
受・発注ニュース(速報版)
(公財)群馬県産業支援機構では、情報誌『企業サポートぐんま』発行後に掲載申し込みがあった受発注案件に
ついてメールマガジン「G-BOSS ネット」内に「受・発注ニュース(速報版)」として概要をご紹介していますので、
併せてご活用ください。
http://www.g-inf.or.jp/mailmagazine/index.html (メルマガ登録はこちらをご覧下さい。)
BIZ MATCH STATION(ビジネス・マッチング・ステーション)をご利用ください!!
(財)全国中小企業取引振興協会では、中小企業の皆様方の取引拡大やビジネスパートナー探しをお手伝
いするサイトを運営しています。全国の企業から寄せられた、受発注情報をはじめとした様々な情報が掲
載されておりますので、是非ご利用ください。
http://biz-match-station.zenkyo.or.jp/(詳しくはホームページをご覧下さい。)
平成 24年工業統計調査を実施します
工業統計調査は我が国の工業の実態を明らかにすることを目的とした
統計法に基づく報告義務がある重要な統計です。
調査結果は中小企業施策や地域振興などの基礎資料として利活用されます。
調査時点は 24 年 12 月 31 日です。調査票へのご回答をお願いいたします。
経 済 産 業 省・都 道 府 県・市 区 町 村
2013 JANUARY
14
優秀ビジネスプラン発表会
県では、新しい事業展開などによりステップアップを目指す中
小企業者や創業者からビジネスプランを募集し、審査の結果、次
の6企業のプランを新規性・独創性に富み実現可能性の高いビジ
を開催します
ネスプランとして選定しました。
そこで、これらのプランをご紹介する「優秀ビジネスプラン発
表会」を開催し、併せて発表企業と商談などをしていただく
「展示
交流会」も行います。
金融機関やベンチャーキャピタル、商社や関係企業の方など、
多くの皆さまのご来場をお待ちしています!
昨年の発表会の様子
2 月27日(水)13:00 ~ 17:00
日 時
平成25年
会 場
群馬県公社総合ビル(前橋市大渡町1-10-7)
発表企業
蔵前産業株式会社、株式会社SUN、ジャパンケミカル株式会社、
株式会社シェモワ、日東電化工業株式会社、
株式会社フューチャーアンドスペース(五十音順)
※企業とプランの概要は、本誌9~ 10 ページをご覧ください。
内 容
開 会 ▶ 13:00
発 表 会 ▶ 13:10 〜 16:10
13:10 ~ 株式会社フューチャーアンドスペース
13:40 ~ 株式会社SUN
14:10 ~ ジャパンケミカル株式会社
14:40 ~ 日東電化工業株式会社
~ 休 憩 ~
15:15 ~ 蔵前産業株式会社
15:45 ~ 株式会社シェモワ
※発表順は変更になる可能性があります。
展示交流会 ▶ 16:15 〜 17:00
閉 会 ▶ 17:00
昨年の展示交流会の様子
関係機関等へは、招待状をお送りします。招待状をご希望の方は、
下記へご連絡ください。
なお、招待状がなくてもご入場いただけます。
お問合せ先
群馬県産業経済部商政課 経営支援係
〒371-8570 群馬県前橋市大手町1-1-1
TEL:027-226-3336 FAX:027-223-7875
Mail:[email protected]
詳しくは、群馬県ホームページをご覧ください。 URL:http://www.pref.gunma.jp
第 31 巻第 5 号 平成 25 年 1 月 1 日
発行所/
(公財)
群馬県産業支援機構 〒 371 − 0854 群馬県前橋市大渡町 1− 10− 7 群馬県公社総合ビル2階
TEL.027 − 255 − 6500 URL. http://www.g-inf.or.jp/
印刷所/上毎印刷工業株式会社 TEL.027 − 224 − 6245