Cyprus Sunshine Cup 2014 第 2 戦(Voroklini)レースレポート BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM 斉藤 亮 大会名:Cyprus Sunshine Cup 2014 第 2 戦(Voroklini) 期日:2014 年 3 月 9 日(日) 会場:キプロス / Voroklini 天気/気温:雨/曇・25℃ 競 技 種 目 : XCO 男 子 エ リ ー ト (StartLoop1Lap+6Lap) 参加数:85 名 Web:http://www.cyclingcy.com/index.php ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 先週末のサンシャインカップ第 1 戦のステージレース(全 4 戦)から 1 週間。一息つく間もなく 1 週 間が過ぎ去った。休養とリカバリーを組み合わせながらも、水曜と木曜には 2 回インターバルで刺激を 入れてレースモードを作り上げていく。レースをこなす中で課題や欠点なども浮き彫りとなってきてい るが、まずは万全の体調でレースに臨むことが今は必要と考えていた。そして心身ともに充実した気持 ちでレースを迎える。宿泊先のホテルからレース会場までは 15 分程とアクセスも良い。毎日晴天が続 いていたキプロスもレース当日の日に限って雨予報・・・。不安要素は募るが、気持ちを切り替えどん な状況下でも対応できる準備を進めた。 会場到着時には予報通りの本降りの雨。しかもスコール的な激しさ。一瞬にしてあたり一面水浸しで マッド状態へと変化していく。しかし 30 分程降り続いた雨も次第に上がり始め曇り空へと変化。もう 降らないでくれと思いながらアップを開始。気温が高いせいもあり、コース状況は次第に回復傾向に。 コースはテクニカルな岩場やロックセクション、激しいドロップオフやキャンバーなど、下りでのテク ニックがとても必要とされる難コース。登り下りともに、シングルトラックが多いのが特徴で、日本で は経験したことのないような激しいセクションが多数存在する。 コース試走では思いの外よいイメージで走ることが出来ずにライン取りに最後まで悩んでいる自分が いた。男子エリートのスタートは定刻通りの 12 時。スタートループ 1 周+6 周回。UCI ポイント順に スタートコールされ 27 番コールでスタートラインに並ぶ。3 列目の絶好のスタートポジション。号砲一 発、スタートダッシュから物凄い勢いでレースが開始。狭い路地、タイトなコーナー、登り返しなど、 激しいポジション取りで落車も発生する。巻き込まれないように細心の注意をしながらも、あたふたし ている間に集団後方に押しやられてしまう・・・。このスタート時の格闘技みたいなポジション争いに 1 自分から加わらなければいつになっても後方から のレース展開になってしまうと感じた瞬間。ストッ プ&ゴーをひたすら繰り返し、乗車できる区間にな っても前の選手が遅くてなかなかパスも出来ずに 苦戦。下りが苦手な選手でも、ダブルトラックに出 てコースを譲ってくれることなんてまずあり得な い。むしろそういう選手に限ってダブルトラックの 登りがむちゃくちゃ速かったりする訳で・・・。コ ース幅が広くなる瞬間に全力でもがいて少しずつ 前へとジャンプアップ。1 周目のスタートループを 終えてトップと 1 分差。まだ自分のいる後続の集団 ではストップ&ゴーを繰り返していてペースが落 ち着かない。トップ集団から 3 分弱の後れで 2 周目 のループを終了。早く自分のリズムを掴みたいけど、 一瞬でも気を抜いたらどんどんスペースに入られ パスされてしまう。集団にいると、思ったようなラ インで走ることが出来ずに焦り、ミスを連発する負 の連鎖・・・。冷静にかつ攻撃的な走りを心掛ける が、試走で出来たことがレースでは中々出来ない。 我慢のレースが続くが前へ前への気持ちで追い込み自分と向き合う。1 人、また 1 人と集団から遅れ始 めた選手をパスしていき順位を上げていく。後半になるにつれ身体の動きも良くなり、トルクも掛けら れるようになってくる。牽制している集団も一気に抜き去り更に前を追う。2 本のボトルを飲み切って しまい給水が足りなく苦しい場面が続いたが、無我夢中にラスト 1 周を追い込み続け更に 3 名の選手を パスして 36 位でのゴール。 悔しさと歯痒さ。しかし今の力は出し尽くした。やはり世界で戦い、上位に食い込むには、まだまだ やらなければいけないことが沢山ある。そしてある程度の時間も必要だ。この差を少しでも縮めていく にはどうしたらいいのか。貪欲に考え行動していくしかない。それが今の素直な気持ち。このレースで 感じたこと、今遠征の経験をしっかりと生かし、次のステップへと繋げていく。見るもの、聞いたもの、 感じたもの、本当に毎日が刺激的で充実した日々を過ごせた。今遠征はこのレースをもって一区切り。 また世界のトップライダー達と一緒に走れることが今から楽しみで仕方ない。 たくさんの応援、サポート本当にありがとうございました。次戦も熱い走りができるように頑張りま すので 2014 年シーズンもご支援、ご指導よろしくお願いします。 2 【リザルト】 1. ONDREJ CINK(CZE) MULTIVAN MERIDA / 1:39:49.982 2. JAN SKARNITTZL(CZE) SRAM RUBENA TREK / 1:40:07.463 ∔17.481 3. THOMAS LITSCHER(SUI) MULTIVAN MERIDA / 1:40:25.490 ∔35.508 4. RUDI VAN HOUTS(NED) MULTIVAN MERIDA / 1:40:49.533 ∔59.551 5. WOLFRAM KURSCHAT(GER) TOPEAK ERGON / 1:41:31.665 ∔1:41.683 6. MICHIEL VAN DER HEIJDEN(NED) GIANT TEAM / 1:42:21.418 ∔2:31.436 36.斉藤 亮(JPN) BRIDGESTONE ANCHOR / 1:49:44.842 +9:54.860 59.平野星矢(JPN) BRIDGESTONE ANCHOR / 1:55:47.517 +15:57.535 【使用機材】 バイク:ANCHOR / XR9 コンポーネンツ:SHIMANO / XTR FC-M985 ホイール:SHIMANO / XT WH-M785 シューズ:SHIMANO / SH-XC90 ペダル:SHIMANO / PD-M980 ハンドル:SHIMANO PRO / XCR ステム:SHIMANO PRO / XCR シートポスト:SHIMANO PRO / XCR フロントフォーク:SR SUNTOUR / AXON-WERX-RC-RL-RC AH CTS 27.5/100MM タイヤ:BRIGESTONE / EXTENZA XC(27.5×2.1) サドル:Prologo / X ゼロ TiroX ヘルメット:KOOFU / WG-1 サングラス:adidas eye wear / evil eye halfrim pro /クリスタル S グラデーション ケミカル:HOLMENKOL 時計メーター:SUUNTO / AMBIT2S ネックレス:SEV ドリンク:SAVAS(株式会社明治) サプリメント:SAVAS(株式会社明治) レースウェア:WAVE ONE レースグローブ:KABUTO / PRG-3 アンダーウェア:CRAFT インソール:SUPER feet / Black アパレルウェア:Columbia ザック:deuter テーピング:New-HALE 3
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