2013年12月7日(土)― 2014年3月23日(日) Ⅱ 田園讃歌 ― 仏蘭西に渡った画家たち 【これくしょん・ぎゃらりい2階】 仏蘭西(フランス)はあこがれの国。そう思う人は少なくないことでしょう。なかでも歴史と文化に彩られた華 やかな都パリは、多彩な魅力をたたえて、現在も世界中から多くの人をひきつけています。 明治以降、ヨーロッパの絵画技術を移入した日本では、さらに高度な習熟を求め、西洋美術の伝統や文 化の根幹に触れることを目指す画家たちが、芸術の先進地たるフランスに渡って研鑽を深めました。とりわ け1910∼1930年代(大正期から昭和初期)には、多くの画家たちが渡仏しています。彼らは古典や伝統を 学びつつ、同時代の美術の動向にも影響を受けながら、パリの景観や人々、郊外の風景などを描き、帰国 後も留学の成果をもとに、それぞれの絵画の道を切り開いていきました。画家たちにとってフランスは、美を 求める者の理想郷ともいえる、芸術の田園であったかもしれません。 本展では、そうした画家たちの滞仏時の制作や帰国後の秀作などに加えて、彼らと同時代のフランスで活 躍したエコール・ド・パリの画家の風景画なども紹介します。 作家名 (生没年) [渡仏年] 作品名 制作年 材質:技法 Ⅰ 仏蘭西に渡った画家たち 1 高畠達四郎 (1895∼1976) [1921-28] 丘からの眺め 1923(大正12) 油彩・キャンバス 2* 山本 鼎 (1882∼1946) [1912-16] ブルトンヌの水浴 1912(大正元) 木版・紙 3* 硲 伊之助 (1895∼1979) [1921-29] フランスの田舎娘 1928(昭和3) 木版・紙 4* 硲 伊之助 (1895∼1979) [1921-29] ふした女 1928(昭和3)頃 木版・紙 5 ** 和田 三造 (1883∼1967) [1909-15] 戦闘図 1910(明治43)頃 鉛筆・紙 6 藤田 嗣治 [1913-33, (1886∼1968) 1939-40, 1949- ] 二人の女 1918(大正7) 油彩・キャンバス 7* 藤田 嗣治 [1913-33, (1886∼1968) 1939-40, 1949- ] フランス娘 1945(昭和20)頃 木版・紙 8 ** アメデオ・ モディリアーニ (1884∼1920) フジタの肖像 1919 鉛筆・紙 9 工藤 三郎 (1888∼1932) [1920-23] 教会堂のある風景 1920-23(大正9-12) 油彩・キャンバス 10 工藤 三郎 (1888∼1932) [1920-23] 縫物する婦人像 1920-23(大正9-12) 油彩・キャンバス 11 工藤 三郎 (1888∼1932) [1920-23] 室内風景 1920-23(大正9-12) 油彩・キャンバス 12 工藤 三郎 (1888∼1932) [1920-23] ビアンクール(セーヌ河) 1920(大正9) 油彩・キャンバス 13 小柳 正 (1897∼1948) [1921-39] つたちゃんの肖像 1919(大正8) 油彩・キャンバス 14 三雲祥之助 (1902∼1982) [1924-35] サンシール・ラ・ポピー風景 1930(昭和5)頃 油彩・キャンバス 15 * 中西 利雄 (1900∼1948) [1928-34] 教会の見える風景 1930(昭和5) 水彩・紙 16 ** 中西 利雄 (1900∼1948) [1928-34] 新緑 1939(昭和14) 水彩・紙 作家名 (生没年) 17 山田 正 18 [渡仏年] 作品名 制作年 (1899∼1945) [1930-33] 裸婦 1930-33(昭和5-8)頃 油彩・キャンバス 山田 正 (1899∼1945) [1930-33] 家(A) 1930-33(昭和5-8)頃 油彩・キャンバス 19 山田 正 (1899∼1945) [1930-33] 風景C 1930-33(昭和5-8)頃 油彩・キャンバス 20 山田 正 (1899∼1945) [1930-33] 南仏サブレ 1930(昭和5) 油彩・キャンバス 21 山田 正 (1899∼1945) [1930-33] 南仏風景 1930(昭和5)頃 油彩・キャンバス 22 山田 正 (1899∼1945) [1930-33] 村の道 1930-33(昭和5-8)頃 油彩・キャンバス 23 山田 正 (1899∼1945) [1930-33] 松の風景 1930-33(昭和5-8)頃 油彩・キャンバス 24 岩船 修三 (1908∼1989) [1936-40] フランス小町一隅(城門) 1937(昭和12) 油彩・キャンバス レザン棚下 1930(昭和5) 油彩・キャンバス 水辺 1929(昭和4) 油彩・キャンバス [1925-26, (1898∼1987) 1928-29] [1922-23, (1887∼1977) 1927-28] 材質:技法 25 斎藤 廣胖 26 小寺 健吉 27 大久保作次郎 (1890∼1973) [1923-27] 草上を歩む 1932(昭和7) 油彩・キャンバス 28 岡田 謙三 (1902∼1982) [1924-27] 野外習作 1935(昭和10) 油彩・キャンバス 29 長谷川 昇 [1911-15, 1921-22, (1886∼1973) 1928-29, 1931-32] 婦人像 1953(昭和28)頃 油彩・キャンバス 30 上野 春香 (1896∼1978) [1928-30] モンマルトル 1950(昭和25) 油彩・キャンバス 31 久保 守 (1905∼1992) [1930-31] 木馬のある風景 1958(昭和33) 油彩・キャンバス Ⅱ 仏蘭西憧憬 ∼エコール・ド・パリの風景∼ 32 33 * 34 * 35 ** 36 ** 37 * 38 * 39 * 40 ** 41 ** 42 ** エルミーヌ・ ダヴィッド エルミーヌ・ ダヴィッド エルミーヌ・ ダヴィッド エルミーヌ・ ダヴィッド エルミーヌ・ ダヴィッド ジャン=エミール・ラ ブルール ジャン=エミール・ラ ブルール ジャン=エミール・ラ ブルール ジャン=エミール・ラ ブルール ジャン=エミール・ラ ブルール ジャン=エミール・ラ ブルール (1886∼1970) 森の散歩道 1922頃 油彩・キャンバス (1886∼1970) ロワールの農耕 1932 エッチング・紙 (1886∼1970) オーヴィシー湖 1932 エッチング・紙 (1886∼1970) 闘牛 1926 エッチング・紙 (1886∼1970) シャンティイ森の鹿 1932 エッチング・紙 (1877∼1943) 庭園にて 1926 エングレーヴィング、エッチング・紙 (1877∼1943) 小さな駅 1927 エングレーヴィング・紙 (1877∼1943) 雨の日のドライブ 1931 エッチング・紙 (1877∼1943) 樹下の小川 1927 エングレーヴィング・紙 (1877∼1943) 水辺の恋人たち 1925 エングレーヴィング、エッチング・紙 (1877∼1943) 村の新兵 1924 エングレーヴィング・紙 43 キスリング (1891∼1953) サン=ジェルマン風景 1914 油彩・キャンバス 44 アンドレ・ドラン (1880∼1954) マルティグ風景 1908 油彩・キャンバス 45 アンドレ・ロート (1885∼1962) 水浴 1918 油彩・キャンバス 46 モーリス・ユトリロ (1883∼1955) シセイ・アン・モルヴァン 1914頃 油彩・ボード 47 モーリス・ド・ ヴラマンク 風景 1920 油彩・キャンバス (1876∼1958) *は前期(12月7日[土]∼1月31日[金])、**は後期(2月1日[土]∼3月23日[日])展示予定
© Copyright 2024 Paperzz