N0.155 (2011年2月)

(財)松竹大谷図書館ニューズレター
No.155(2011年2月)
■ 新着資料案内 ■
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『 わ が 心 の 歌 舞 伎 座 』
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劇場
新橋演舞場
浅草公会堂
ル テアトル銀座
三越劇場
松竹座(大阪)
南座(京都)
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演目
『御摂勧進帳』
『妹背山婦女庭訓 三笠山御殿』
『寿曽我対面』
『寿式三番叟』
『源平布引滝 実盛物語』
『浮世柄比翼稲妻 山三浪宅・鞘当』
『三人吉三巴白浪』
『独楽』
『壺坂霊験記』
『黒手組曲輪達引』
『壇浦兜軍記 阿古屋』
『女伊達』
『日本橋』
新人公演『日本橋絵巻』
『土屋主税』
『男の花道』
『八陣守護城』
『廓文章 吉田屋』
『江戸宵闇妖鉤爪 明智小五郎と人間豹』
『通し狂言 切られお富 処女翫浮名横櫛』
受入済み
スチール写真
台本
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映 画 プ ロ グ ラ ム
『ソーシャル・ネットワーク』
『犬とあなたの物語 いぬのえいが』
『デュー・デート ∼出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断∼』
『グリーン・ホーネット』
『しあわせの雨傘』
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『白夜行』
『ザ・タウン』
『RED/レッド』
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ポスター閲覧ご希望の際は事前に御予約をお願いいたします
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他 社 公 演
あうるすぽっと
大阪新歌舞伎座
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紀伊國屋ホール
国立劇場小劇場
国立劇場大劇場
ザ・スズナリ
SPACE雑遊
博多座
博品館劇場
続き)
料
12月
12月
12月
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12月
12月
1月
12月
パルコ劇場
12月
明治座
1月
中日劇場
11月
帝国劇場
11月
東京芸術劇場小ホール2 11月
東京芸術劇場中ホール
12月
東京文化会館
11月
中野ザ・ポケット
11月
俳優座劇場
11月
博多座
12月
博品館劇場
11月
本多劇場
三越劇場(日本橋)
明治座
11月
12月
12月
『クリスマス・キャロル』プログラム
『おとうちゃんのコロッケ キッチン・ナカニシ三代目』プログラム
『五木ひろし歌・舞・奏NEW YEARスペシャル』プログラム
『YMO やっとモテたオヤジ』プログラム
『邦楽鑑賞会 長唄の会 三曲の会』プログラム
『通し狂言 四天王御江戸鏑』プログラム、台本
『イメチェン 服従するは我にあり』プログラム
『さよなら渓谷』プログラム、台本
『博多座初夢公演 藤あや子坂本冬美』プログラム、ポスター
『2010年の東京リズム劇場』プログラム
『狂詩曲Rhapsody』プログラム
『クリスマス・キャロル』プログラム
『抜け穴の会議室』プログラム
『いかんどっかんあっけらかん』プログラム、台本
『マイ・フェア・レディ』プログラム
『ミュージカル モーツァルト!』プログラム
『この雨ふりやむとき』プログラム、台本
『ホーム はじめてテレビがきた日』プログラム
『オーケストラが奏でる歌舞伎の舞』プログラム
『男の一生』プログラム
『真砂女』プログラム、台本
『博多座文楽公演』プログラム、床本
『夜想曲(ノクターン)…GOLD』プログラム
『ドラキュラ』プログラム
『母を逃がす』プログラム
『十二月 下宿屋「四丁目ハウス」
』プログラム、台本
『細川たかし・香西かおり特別公演』プログラム、台本
書
籍
『映画館のある風景 昭和30年代盛り場風土記・関東篇』
キネマ旬報社
『宝塚歌劇の写真展 春日野八千代を中心に』
阪急学園池田文庫
『忠臣蔵 松田完一コレクション』
松田完一(著)
ワイズ出版
『二世市川左團次展 生誕一三〇年・没後七〇年によせて』
早稲田大学演劇博物館
『文京ゆかりの名優 花柳章太郎 その人と芸』
文京ふるさと歴史館
『溝口健二・全作品解説 8』
佐相勉(著)
近代文芸社
『三津五郎城めぐり』
坂東三津五郎‐10世(著) 三月書房
『歌舞伎の中の日本』
松井今朝子(著)
日本放送出版協会
『図解雑学 よくわかる歌舞伎』
石橋健一郎(編著)
ナツメ社
『天保水滸伝の世界』
大利根博物館(編)
千葉県立大利根博物館
『東映アニメーション50年史』
東映アニメーション
『坂東三津五郎 踊りの愉しみ』
坂東三津五郎‐10世(著)、長谷部浩(編) 岩波書店
『水木洋子市民サポーター活動の記録9』
水木洋子市民サポーターの会
『浄瑠璃・歌舞伎の舞台と上演』
鎌倉惠子(著)
森話社
『トーチソングトリロジー』
ハーヴィ・ファイアスティーン(作) 劇書房
『「アーツプラン21」の効果に関する調査研究報告書』
三和総合研究所
『芸術の息づく社会に向けて 21世紀の文化政策に関する提言II』
芸術家会議
『ミュージカルワンダーランド』シアターガイド(企画+編集)
ぴあ
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続き)
演
劇
雑
誌
『AAC』2011年No.67
『aaf通信』2011年2月
『あぜくら』平成23年1月号
『舞踊芸術』2011年1月−2月号
『近松研究所紀要』2010年12月(21号)
〔《特集》秋成の晩年と浄瑠璃―『胆大小心録』
・『春雨物語』を中心に―飯倉洋一/加納克己氏ご寄贈資料
について 乾安代/書評 園田学園女子大学近松研究所編『役者評判記の世界』廣瀬千沙子〕
『Confetti』2011年FEBRUARY Vol.74、2011年MARCH Vol.75
『伝統文化新聞』2011年(56号)
『銅鑼ニュース』84∼89号
『演劇ぶっく』2011年2月号No.149
〔《特集》表紙のヒト 妻夫木聡 蒼井優/劇団☆新感線『鋼鉄番長』/大人計画『母を逃がす』/小林賢
太郎演劇作品『ロールシャッハ』/演劇集団キャラメルボックス『サンタクロースが歌ってくれた』〕
『演劇界』2011年2月号
〔《特集》平成中村座 十年の軌跡/渡辺保 私の歌舞伎遍歴 井上八千代/小山三ひとり語り 四歳の歌
舞伎役者/師走の舞台〕
『演劇界』2011年3月号
〔《特集》初芝居―東西五座の賑わい/渡辺保 ―私の歌舞伎遍歴 歌右衛門復活/小山三ひとり語り 浅
草の落第生/追悼 五代目中村富十郎 《インタビュー》市川團蔵〕
『極上の休日』2011 January
『悲劇喜劇』2011年2月号
〔《特集》舞台芸術と音楽 《掲載戯曲》『黴菌』ケラリーノ・サンドロヴィッチ〕
『悲劇喜劇』2011年3月号
〔《特集》2010年演劇界の収穫/追悼・戌井市郎 《掲載戯曲》『国民傘』岩松了〕
『ひろば』2011年116号
『邦楽の友』平成23年2月号
『ほうおう』2011年3月号
〔《インタビュー》中村魁春 《特集》新派四季暦 新派喜劇公演『喜劇三婆』のご案内〕
『ジ・アトレ』2011年1月
『ジョイン』2010 Nov. No.70
〔《インタビュー》本谷有希子 《特集》検証座談会 僕らが考える演劇の現在・未来〕
『ジョイン』別冊2009加盟団体上演記録(2009年1月−2010年12月)
『ジョイン』別冊2009年度学校公演上演記録(2009年4月−2010年3月)
『歌舞伎美人だより』2011年2月号
『喝采』2011年4月〔《特集》博多座四月特別公演:藤山直美の魅力/前川清の魅力〕
『幕があがる。』2010年11月18号
『みんなとプーク』No.228∼234
『ミュージカル』2011年1月−2月号
〔《特集》帝国劇場開場100周年/『新春滝沢革命』/『ゾロ ザ・ミュージカル』〕
『長唄』107号
『NBF Information』2010年Summer No.38
『日本芸術文化振興会ニュース』平成23年2月号
『日本照明家協会雑誌』2011年1月号
〔《インタビュー》阿部敦子さんに聞く 《特集》第29回全国テレビ照明技術者会議報告/英国演劇に見
る「芸術監督」〕
『日本舞踊』63巻2月号
〔《特集》秘曲・新曲サロン 長唄 一人椀久/舞踊写真教室 新内 初日の松(2)〕
『人間座』32号
『人形劇のひろば』100∼104号
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演劇雑誌
続き)
『大向う』平成23年2月号
『季刊PRE』2011 JANUARY Vol.5
『ラ・アルプ』2011年1月号
〔《特集》北海道四季劇場開場 「北海道四季劇場」開場記念芸術祭『エビータ』
『赤毛のアン』/『マンマ・
ミーア!』東京公演開幕!〕
『ラ・アルプ』2011年2月号
〔《特集》『サウンド・オブ・ミュージック』涙と笑いの卒業式/北海道四季劇場開場!〕
『埼玉アーツシアター通信』2010年5月−6月号
『SAKURA TIMES』Vol.6
『SePT倶楽部 information』2011年1月号(94号)
『三味線音楽普及の会だより』2010年9月No.10
『シアターX批評通信Part 2』2011.1.24
『シアターアーツ』2010年冬(45号)
〔《特集》世界演劇のただ中へ 《掲載戯曲》
『図書館的人生 Vol.3 食べもの連鎖』前川知大/『乱
歩の恋文』長田育恵〕
『シアターガイド』2011年3月号
〔《特集》
「ミシマダブル」東山紀之×生田斗真 蜷川幸雄 平幹二朗×木場勝己ほか/「ザ・シェイプ・オ
ブ・シングス∼モノノカタチ∼」向井理×美波 三浦大輔/NODA・MAP「南へ」妻夫木聡・蒼井優/
「二月花形歌舞伎」市川染五郎・市川亀治郎〕
『匠の技 歌舞伎座をつくる』3号
〔《特集》新しき歌舞伎座 芽吹く/「私と歌舞伎座」桂歌丸/歌舞伎座建築学 《インタビュー》大内政
男/隈研吾〕
『たまごとひよこ』37号
『テアトロ』2011年2月号
〔《特集》総括座談会[どうなる!?日本演劇]2010年の日本演劇界 《掲載戯曲》「ダーウィンの城」
鐘下辰男〕
『Theatre Communications Korea‐Japan』2010年No.30
『the座』2011年67号〔《特集》化粧〕
『つどい』32∼34号
『座・高円寺』No.3、4
映
画
雑
誌
『文化通信ジャーナル』2011年2月号
〔《インタビュー》小池一彦 ユニバーサル ミュージック合同会社CEO兼社長/三木明博(社)日本民
間放送連盟ラジオ委員長題の焦点〕
『ドラマ』2011年2月号
〔《特集》第35回創作テレビドラマ大賞受賞作発表 《掲載シナリオ》『相棒 season 9』「最後
のアトリエ」太田愛/「暴発」櫻井武晴/「聖戦」古沢良太〕
『映画テレビ技術』2011年2月号
〔《特集》映画『世界のどこにでもある、場所』大森一樹監督インタビュー/大河ドラマ「龍馬伝」の照明
/映画「ジーン・ワルツ」撮影=青木正氏に聞く/「映像学」への誘い∼モーション・パララックスの活用〕
『映画学』2010年24号
〔《特集》渡邉大輔 形成期映画教育運動の実践と言説の一側面―児童観客の動向を中心に/羽鳥隆英《七
人組》事件再考―トーキー移行期におけるスタジオ・システムについての覚書〕
『映画芸術』2011年冬号
〔《特集》2010年日本映画ベストテン&ワーストテン/アジアの境界が消えるとき/『トスカーナの贋
作』アッバス・キアロスタミ/追悼 武井昭夫/「第二回映画芸術評論賞」審査結果発表〕
『映画時報』2011年1月号
〔《インタビュー》東映(株)事業推進部 石川芳彰取締役相談役 堀田耕二執行役員事業推進部長 《特
集》ワーナー映画、2011年ラインナップ/東宝2011年ラインナップ〕
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映画雑誌
続き)
『映画秘宝』2011年3月号
〔《特集》映画秘宝ベスト&トホホ10!/映画ジャンキーたちのアンケート大発表!/映画会社の隠し玉〕
『衛星劇場プログラムガイド』2011年2月号Vol.154
『藝術学研究』2010年June 20号
〔《特集》翻訳 日帝強占期の映画のスタイル研究についての試論 鄭琮樺(訳)門間貴志/『カトリック
教会のナイチンゲール』より ピエル・パオロ・パゾリーニ(訳)四方田犬彦〕
『歌舞伎チャンネル(番組表)』2011年2・3月号
『歌舞伎チャンネル友の会』2011年2月
『活狂』No.137∼143
『キネマ旬報』2011年2月上旬号
〔《特集》
「ウォール・ストリート」アメリカ!アメリカ?対談:オリヴァー・ストーン×田原総一朗/アメ
リカ映画1980年代 保存版 改めて見ておきたい80年代の102本〕
『キネマ旬報』2011年2月下旬決算特別号
〔《特集》2010年第84回キネマ旬報ベスト・テン&個人賞発表/2010年の映画と映画界大総括!〕
『日経エンタテインメント!』2011年2月号
〔《特集》2011年ヒット完全予測/向井理/対談 二宮和也 松山ケンイチ/小説&マンガ原作 映画
カレンダー70〕
『日本アカデミー賞協会会報』66∼68号
『ぴあ』2011年1/20号、2/3号、2/17号
『ロケーションジャパン』2011年2月号
〔《特集》伊勢谷友介『あしたのジョー』/森山未來『その街のこども 劇場版』/第1回ロケーションジ
ャパン大賞〕
『SCREEN』2011年3月号
〔《特集》『ツーリスト』のジョニー&アンジェリーナ最新インタビュー/2010外国映画ベスト10発
表!!/『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』〕
『シナリオ』2011年3月号
〔《掲載シナリオ》
『毎日かあさん』真辺克彦/函館港イルミナシオン映画祭2010第14回シナリオ大賞
函館市長賞(グランプリ)受賞作『わたしは尿道』渡邊由香〕
『シナリオ教室』2011年2月号
〔《掲載シナリオ》第35回「創作テレビドラマ大賞」受賞作:大賞『夜明けのララバイ』/佳作『乳房』
仙道玉青/佳作『餞幟』喜多田悠里〕
『松竹(社報)』2011年(161号)
『友 Iwanami Hall』2011年冬号No.368
〔《特集》観客を育て,観客に育てられる 土屋好生/岩波ホール創立43周年を迎えて 高野悦子・岩波
律子〕
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専門図書館協議会関東地区協議会
研修会
「ストックとフロー」(第4回)レポート
2011年1月17日 14:00∼17:00
東京商工会議所401号室
講師:松岡資明氏(日本経済新聞社文化部 編集委員)
出席者:飯塚美砂
忘れさられた事実でも、記録さえ残っていれば手繰り寄せる手だてはある。それを最も効率よく可能にする
のがアーカイブズである。たとえその資料が「負の遺産」であり、隠し葬りたい過去であっても、年代がたっ
て別の視野から見れば得がたい財産となることもある。いままで機関ごとで各自に判断されていた“記録を公
文書として残す”作業が、2009年6月に「公文書等の管理に関する法律」
(通称:公文書管理法)として法
令化され、今年4月から施行されることになった。
資料(ストック)と情報(フロー)の望ましい共存関係を探る研修会「ストックとフロー」の4回目は、日
本経済新聞社の松岡資明氏を招き、公文書管理法について、取材を通じて感じられた問題点などを中心に話は
すすめられた。
松岡氏は、このストックとフローを「ストック=記録、アーカイブズ」、
「フロー=公文書管理法」ととらえ
た。過去の記録を、国民の共有の知的資源と考え、しまいこまれている公文書を掘り起こし収集するものの基
準を定め、その散逸隠蔽を防ぐこと、特に“都合の悪い文書は外部へは見せない、破棄してしまう”ことのな
いよう監視し、収集整理して後世にまで伝える(=アーカイブとする)指針を示す(=フロー)のが公文書管
理法の役割であるとする。
公文書とは行政法人、独立行政法人機関が職務上作成した文書で、ある期間経過したものを国立公文書館な
ど定められた公文書館へ移管されたものをいう。
公文書管理法のポイントとしては
・中央官庁が従来個別に管理していた公文書を、国立の公文書館で統一管理する。
・公文書館への公文書の移管は、従来各省庁の裁量に任されていたがこれを統一する。
・公文書の管理簿をつけることを義務付ける。
・国民は利用請求権を持つ
などがあげられている。
資料を保存させるため(捨てさせないため)の公文書管理法という制度はできても、果たして円滑に利用で
きるアーカイブズという形で保存することができるのか。保管してあるだけの資料を「アーカイブズ」へ移行
するにはいくつもの関門がある。捨てずに残してはあっても管理できていない、簿冊名だけの管理にとどまり、
内容を把握し件名目録を作るまでには至っていないというものを、整理し利用できる「公文書」という形にす
るには、それだけ重要性を認識できる知識のある人材が必要である。だが日本においては文書管理における専
門家レコードマネージャー(記録管理者)、アーキビスト(旧録管理者=記録管理学会による訳)が絶対的に
不足している。国立公文書館の職員は現在わずかに42人、アーキビスト養成機関もようやく2,3の大学院
で専攻課程を設けたばかりという段階である。
(ちなみにアメリカの国立公文書館NARAは職員数2500
人、イギリスのTNAは580人、韓国においても300人だそうである。)
地方自治体においても、公文書館を建設し、条例を設置してその地方の記録を保存しようとする意識が芽生
えつつある。が、ここでも資料の種類、評価選別、作業手順は手探り状態のところが多い。記録資料の散逸を
防ぎ集中して保管する「中間倉庫」という存在も必要かと思われる。まずは公文書管理法の施行によって文書
の保存に関して国民の意識を高め、教育によって資料の大切さを教え込み、人材を育成していくことが当面の
課題であろう。
6
松竹大谷図書館
松竹大谷図書館
所蔵資料展示
通信
第9回「五代目中村富十郎」関連資料
於:松竹大谷図書館閲覧室
︵
右︶
アヅマカブキ欧米公演の帰朝公演
プログラム
1月は、映画『わが心の歌舞伎座』公開にちなみ、歌舞伎座さよなら公演及
び閉場式に関連した資料を展示いたしましたが、好評につき2月10日まで展
示を延長しております。
この映画『わが心の歌舞伎座』にも出演された歌舞伎俳優・五代目中村富十
郎丈が1月3日に逝去されました。富十郎丈には平成7年より当館の評議員に
ご就任いただき、当館の活動に深いご理解とご協力をいただきました。また、
ご自身で来館されての調査や、お電話で調査依頼をい
ただくなど、当館の常連利用者でもありました。ご来
館の折は職員にも親しくお声を掛けてくださり、常に
精力的に活躍するお姿を間近で拝見しておりましたの
で、年が明けての悲しい知らせに、職員一同いまだに信じられない気持ちでおり
ます。
2月14日より哀悼の気持ちを込め、当館所蔵の関連資料を展示いたします。
(右)富十郎丈傘寿の記念に催された第九
回矢車会公演プログラム。 『勧進帳』
『連獅子』にて鷹之資丈と親子共演.
■「五代目中村富十郎」関連資料一覧■
1、 『宮本武蔵 水の巻』 演劇スチール(昭和24年〔1949〕7月東京劇場上演)
お通(四代目坂東鶴之助=五代目中村富十郎)
2、 『助六曲輪菊』 演劇スチール(昭和42年〔1967〕5月歌舞伎座上演)
福山のかつぎ富吉(六代目坂東竹之丞=五代目中村富十郎)
3、 『歌舞伎十八番の内 暫』 演劇スチール(昭和35年〔1960〕6月歌舞伎座上演)
那須九郎妹輝葉(四代目坂東鶴之助=五代目中村富十郎)
4、 『歌舞伎十八番の内 船弁慶』 演劇スチール(平成15年〔2003〕11月歌舞伎座上演)
平知盛の霊(五代目中村富十郎)
5、 『鐘の岬』 演劇スチール(平成11年〔1999〕6月歌舞伎座上演)
清姫(五代目中村富十郎)
6、 『盲長屋梅加賀鳶』 演劇スチール(平成11年〔1999〕9月歌舞伎座上演)
財団法人 松竹大谷図書館
加賀鳶天神町梅吉(五代目中村富十郎)
〒104-0045 東京都中央区築地 1-13-1 ADK松竹スクエア3階
℡ 03-5550-1694
http://www.shochiku.co.jp/shochiku-otani-toshokan/
7、 『月夜桜』 映画スチール(昭和29年〔1954〕新東宝、冬島泰三監督作品) *個人蔵
吉三郎(四代目坂東鶴之助=五代目中村富十郎)・和泉屋次郎吉(中山昭二)
8、 『学校Ⅱ』 映画スチール(平成8年〔1996〕松竹、山田洋次監督作品)
小宮山勇吉(五代目中村富十郎)・北川玲子(いしだあゆみ)
9、 アヅマカブキ舞踊団帰朝歓迎公演プログラム(昭和31年〔1956〕7月1日歌舞伎座)
アヅマカブキ欧米公演に参加し初めて演じた『二人椀久』の椀久を、この帰朝公演でも演じた
10、海外公演(エジプト)プログラム(昭和63年〔1988〕10月)
アフリカでの初の歌舞伎公演で、カイロ教育文化センター杮落し公演として行われた
表紙:『俊寛』俊寛僧都、『藤娘』藤の精(二代目澤村藤十郎)、『棒しばり』次郎冠者(五代目中村富十郎)
11、海外公演(フランス)パリ・シャトレ劇場プログラム(平成9年〔1997〕12月)
表紙:『二人椀久』椀屋久兵衛(五代目中村富十郎)・松山太夫(四代目中村雀右衛門)
12、五代目中村富十郎傘寿記念第九回矢車會公演プログラム(平成21年〔2009〕5月27日歌舞伎座)
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春期特別整理休館のお知らせ
平成23年3月12日(土)より3月27日(日)まで
資料整理のため休館いたします
3月28日(月)より 通常どおり開館いたします
財団法人 松竹大谷図書館
〒104-0045 東京都中央区築地 1-13-1 ADK松竹スクエア3階
℡ 03-5550-1694
http://www.shochiku.co.jp/shochiku-otani-toshokan/
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