第4章 情報通信 情報通信 第4章 1 東京に集積する情報通信業 東京における情報通信業の事業所数、従業者数の推移をみると、2014年には2012年と比較して、事業 所数で約4%、従業者数で約6%増加しています。中分類別にみると、ポータルサイト・サーバ運営業等 を含む「インターネット附随サービス業」が事業所数で約4割の増、従業者数で6割強の増と、他の業 種と比較して大きく増加しています。 (図1) (図1の2006年と2009年の非連続については目次ⅳページの 3参照) 情報通信業の事業所数、従業者数の全国比をみると、事業所数で34.1%、従業者数で51.1%と、ともに 「全産業計」を大きく上回っており、情報通信業が東京に集積していることがうかがえます。小分類別に みると、「ソフトウェア業」で事業所数、 従業者数とも最も多くなっており、 「音声情報制作業」 、 「出版業」 では全国比が特に高くなっています。(図2) 東京における開設時期別の事業所数構成比をみると、情報通信業は、 「全産業計」よりも新しい事業所 の占める割合が高くなっています。特に「インターネット附随サービス業」では、2010年以降に開設さ れた事業所が全体の約3割を占めています。(図3) 区市町村別の事業所数構成比をみると、港区、千代田区、中央区、渋谷区、新宿区の5区に集中して います。中分類別にみると、 「放送業」では中央区、 「インターネット附随サービス業」では渋谷区が、 それぞれ全体の約2割と高くなっています。(図4) 図1 中分類別事業所数・従業者数の推移(東京) 情報サービス業,インターネット附随サービス業内格付不能 通信業,放送業,映像・音声・文字情報制作業内格付不能 映像・音声・文字情報制作業 インターネット附随サービス業 情報サービス業 放送業 (万人) 通信業 100 事業所数 従業者数 (千所) 30 25 20 19.5 15 10 7.6 1.4 0.7 8.3 14.4 60 15.7 3.5 14.6 5.9 1.7 1.9 40 51.3 54.0 21.5 15.7 インターネット 5.8 附随サービス業 映像・音声・文字 情報制作業 [参考] 全産業計 資料 図2に同じ 25.6 33.2 28.6 21.9 19.9 20.7 27.6 18.7 31.9 1984年以前 05~09年 15.1 27.6 22.1 85~94年 10年以降 12.5 19.1 30.5 5.9 15.2 13.8 14.2 13.6 95~2004年 不詳 映像・音声・文字情報制作業 注 管理,補助的経済活動を行う事業所を除く。 全産業計、情報通信業計は全国比のみ。 資料 総務省「経済センサス-基礎調査」 図4 中分類別・区市町村別事業所数構成比 (東京、2014年) 0 10.2 映像・音声・文字 情報制作に附帯 するサービス業 広告制作業 18.3 19.4 出版業 放送業 23.6 18.0 新聞業 36.2 19.3 放送業 情報サービス業 音声情報制作業 7.9 30.7 映像情報制作・ 配給業 インターネット 附随サービス業 情報処理・提供 サービス業 通信業 15.8 (%) 100 80 有線放送業 12.7 60 ソフトウェア業 情報通信業計 情報サービス業 8.2 62 40 通信業 民間放送業 20 公共放送業 0 電気通信に附帯 するサービス業 図3 中分類別・開設時期別事業所数構成比 (東京、2014年) 移動電気通信業 2.0 2.2 1.7 0.3 0.3 0.2 6.7 6.6 5.2 0.8 0.6 0 1.1 0 2004 06 09 12 14年 2004 06 09 12 14年 資料 総務省「事業所・企業統計調査」、 「経済センサス-基礎調査」 総務省・経済産業省「経済センサス-活動調査」 固定電気通信業 20 情報通信業計 40.9 10.9 11.4 9.8 65.1 83.3 (千所) (%) 事業所数 12 90 80 10 9.0 70 59.7 全国比(目盛右) 60 8 49.2 55.4 50 38.0 6 39.6 40 34.1 32.1 30.2 30 4 24.3 20.3 2.7 29.7 17.7 12.5 2.3 1.9 2.2 25.4 1.2 1.5 20 12.3 2 10 0.4 0.4 0.3 0.1 0.3 2.7 0.2 0.1 11.8 0 0 0.0 (万人) (%) 従業者数 85.2 50 90 43.7 80 70.4 66.2 40 70 68.1 55.2 55.1 60 51.1 51.1 30 50 40.6 54.1 51.9 40 34.8 46.7 20 37.4 30 10.1 20 10 24.5 5.8 4.1 4.7 3.8 1.9 18.8 1.2 16.0 1.4 1.7 10 0.6 2.0 0.9 0.5 0.5 0 0 全産業計 5 8.1 78.7 80 21.8 22.6 図2 小分類別事業所数・従業者数、全国比 (東京、2014年) 20 40 60 新宿 情報通信業計 港 14.1 千代田 12.7 10.5 10.4 9.5 4.2 通信業 80 29.1 9.6 10.8 9.5 8.9 7.6 豊島 6.9 31.2 世田谷 3.5 放送業 中央 20.2 22.1 17.9 15.4 7.4 杉並 2.9 情報サービス業 13.2 12.6 11.0 9.0 8.2 品川 29.7 5.0 15.5 インターネット 渋谷 20.2 15.5 10.3 9.7 8.6 4.7 附随サービス業 文京 映像・音声・文字 14.7 13.4 11.5 10.3 10.0 5.9 情報制作業 大田 その他区部 [参考]全産業計 6.0 5.8 5.25.14.84.4 48.5 注 上位6区を掲載。 資料 図2に同じ (%) 100 23.9 26.4 9.5 10.6 11.4 7.1 7.8 市町村部 20.3 第1節 東京に集積する情報通信業/第2節 関連産業への波及効果が高い情報通信産業 情報通信業総生産の都道府県別構成比をみると、東京は全国の4割弱を占めており、 「全産業計」と比 べて東京の割合が高くなっています。(図5) 2 関連産業への波及効果が高い情報通信産業 図1 情報通信機器の世帯保有状況(全国) 図5 都道府県別情報通信業総生産構成比 (全国、2013年度) 0 20 40 60 (%) 100 80 携帯電話・PHS (スマートフォン含む) (%) 100 東京 38.9 大阪 愛知 6.5 2.8 その他 33.5 4.94.0 9.4 千葉 全産業計 487.1兆円 18.6 福岡 固定電話 神奈川 7.3 7.2 3.9 6.0 4.0 40 52.9 図2 企業のデータ流通量の推移(全国) 12,000 14,525 1,100 10,805 3,509 975 8,000 RFIDデータ (ICタグ) 4,000 8,484 60 40 20 0 2005 06 07 08 09 10 11 12 26.3 タブレット型端末 情報通信産業の全産業に対する割合 (%) 12 10 8 6 7.1 4 2 0 実質国内生産額 (兆円) 120 情報通信関連建設業 インターネット附随サービス業 101.0 13 14年 注 単位 PB (ぺタ バイト)、ペタは10の15乗。2014年は見込み。 「その他」は気象データ、動画・映像視聴ログ、アクセスログ、 電子カルテデータ、Blog、SNS等記事データ等を含む。 資料 総務省「ビッグデータの流通量の推計及びビッグデータの 活用実態に関する調査研究」 0 10.6 10.5 98.1 96.5 研究 80 センサーデータ 5,941 防犯・遠隔監視 カメラデータ 2,000 1,557 9.7 7.2 7.6 2000 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14年 その他インターネットに接続 できる家電(情報家電) 等 注 各年末の値。 資料 総務省「通信利用動向調査」 100 2,569 POSデータ (販売記録) 6,000 41.8 33.0 33.6 63.3 情報通信関連サービス業 情報通信関連製造業 映像・音声・文字情報制作業 情報サービス業 放送業 通信業 情報通信関連産業 情報通信業 10,000 9.0 2.3 3.2 64.2 図3 情報通信産業市場規模の推移(全国) (PB) 16,000 14,000 インターネットに接続 できるテレビ 78.0 75.7 (再掲) スマートフォン インターネットに接続 できる家庭用テレビゲーム機 0 注 実質:連鎖方式(平成17暦年連鎖価格)。上位6位まで掲載。 資料 内閣府「県民経済計算」 FAX 40.4 20 埼玉 その他 携帯電話 交通量・渋滞情報データ 固定電話 GPS データ 電子メール パソコン 60 50.5 北海道 94.6 90.7 80 78.5 情報通信業 30.6兆円 第4章 全国における情報通信機器の世帯保有状況に関する調査をみると、 情報通信技術(ICT)の進展に伴い、 情報通信機器を保有する世帯の割合は長期的にみて上昇傾向で推移しています。 「携帯電話・PHS(スマー トフォン含む)」の保有世帯の割合は2000年代初頭から高くなり、2003年以降は9割を超えています。特 に「スマートフォン」は、2010年以降急激に伸び、2014年には6割を超えました。また、 「タブレット型 端末」も着実な伸びを示しています。一方で、 「固定電話」 、 「FAX」の保有世帯の割合は低下傾向となっ ています。(図1) 全国における企業のデータ流通量の推移をみると、急速に増加しています。内訳をみると、 「防犯・遠 隔監視カメラデータ」 、 「センサーデータ」 、 「POSデータ」で特に増加しています。 (図2) 「情報通信業」と、それに関連する製造業やサービス業などの「情報通信関連産業」を合わせた「情報 通信産業」の市場規模の推移をみると、2013年には約98兆円であり、全産業に対する割合は約1割となっ ています。市場規模は2007年まで増加を続けた後、近年はほぼ横ばいで推移しています。 「情報通信業」 の内訳をみると、 「通信業」 、 「情報サービス業」の割合が高くなっており、 「インターネット附随サービ ス業」については、規模は小さいものの増加傾向で推移しています。また、 「情報通信業」と「情報通信 関連産業」の市場規模は、2013年にはほぼ同程度となっており、 「情報通信業」の関連産業への波及効果 が大きいことがうかがえます。(図3) 199596 97 98 992000 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 1213年 注 実質値。2005年価格評価。 インターネット附随サービス業の分類は2005年以降。 資料 総務省「ICT の経済分析に関する調査」 63 第4章 情報通信 全国の企業の研究費の内訳をみると、「情報通信産業」が全体の約3割を占め、約4兆円となっていま す。(図4) 技術の進歩や市場規模の拡大を背景に、情報通信産業に携わるIT企業や、ITのユーザー企業では、量 と質ともにIT人材に対する不足感が高まっています。今後人材の拡大を行う上で重視する知識・スキルを 尋ねた調査では、IT企業、ユーザー企業ともに「顧客(業務)分析力、企画力」との回答が最も高くなっ ています。また、 「情報セキュリティ技術」との回答は、IT企業よりもユーザー企業の割合が高くなって います。(図5) 国内の情報セキュリティ市場の推移をみると、長期的に拡大傾向にあります。市場分類別の構成比を みると、ウィルス、不正プログラム対策ソフトウェアなどの「コンテンツセキュリティ対策製品」 、セキュ リティシステム設計、導入等を支援する「セキュアシステム構築サービス」の割合が高くなっています。 (図6) 企業のセキュリティ対策の実施状況に関する調査では、約97%が対応済みと回答しており、端末やサー バにウィルス対策プログラムを導入すると回答した企業が6割以上となっています。 (図7) 3 携帯機器の普及に伴い通信量が増大する通信業 全国における電気通信業の売上高の推移をみると、2008年度から減少傾向で推移していましたが、 2013年度から増加に転じ、2014年度には約13兆7千億円となりました。 (図1) 図4 企業の研究費の割合(全国、2014年度) 通信業 2.8 企業研究費 総額 13兆5,864億円 その他の製造業計 61.8 29.8 電子部品・デバイス・ 電子回路製造業 4.5 0 情報通信産業 その他の 産業計 8.4 図5 IT企業のIT人材に対する過不足感 (全国、2014年度) 情報サービス業 2.2 (%) インターネット附随・ その他の情報通信業 0.1 放送業 0.0 情報通信機械器具 製造業 12.0 電気機械器具製造業 8.2 図6 国内情報セキュリティ市場の推移(全国) 市場分類別構成比(2014年度) 14.9 (%) 7.3 9.2 12,000 8.5 5.8 7.9 サービス 20.3 (億円) サービス2014年度 46.7 実績推定値ツール 14,000 8,428億円 53.3 18.6 ツール 3.6 統合型アプライアンス ネットワーク脅威対策製品 コンテンツセキュリティ対策製品 アイデンティティ・アクセス管理製品 システムセキュリティ管理製品 暗号化製品 情報セキュリティコンサルテーション セキュアシステム構築サービス セキュリティ運用・管理サービス 情報セキュリティ教育 情報セキュリティ保険 10,000 9,202 7,770 8,000 6,000 5,139 3,628 8,428 3,939 4,333 情報セキュリティサービス 4,000 2,752 2,000 2,387 0 情報セキュリティツール 4,141 4,489 4,869 2005 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15年度 注 2014年度までは実績推定値、2015年度は見込推定値。 「統合型アプライアンス」は複数の機能を1台で提供するアプ ライアンス製品、 「ネットワーク脅威対策製品」は通信の制御と 管理を行う製品、 「アイデンティティ・アクセス管理製品」 は本人 特定 (アイデンティファイ) と認証、 アクセス権限の付与等の機能 を提供する製品群。 資料 NPO日本ネットワークセキュリティ協会「情報セキュリティ 市場調査報告書」 64 40 60 80 (%) 100 10.8 「量」に 22.7 IT企業 やや不足している 64.7 対する 16.2 ユーザー企業 59.3 22.7 過不足感 特に過不足はない 大幅に不足している やや過剰である(削減や職種転換等が必要) 無回答 (%) 0 20 40 60 80 100 「質」に 29.0 IT企業 やや不足している 61.8 9.1 対する 30.3 54.5 14.8 不足感 ユーザー企業 大幅に不足している 特に不足はない 無回答 重視する知識・スキル 資料 総務省「科学技術研究調査」 20 0 20 顧客 (業務) 分析力、 企画力 アプリケーション技術 PM (プロジェクトマネジメント) 手法 システム基盤技術 ウェブ技術 ネットワーク技術 情報セキュリティ技術 データベース技術 40 (%) 80 60 49.2 69.4 67.8 23.0 30.4 27.4 23.2 IT企業 28.4 21.9 ユーザー企業 8.9 18.8 23.7 15.4 42.1 12.7 13.6 注 「重視する知識・スキル」は、今後人材の拡大を行う上で、 IT人材に求められる「能力」として重視するもの。 最大3つまでの複数回答。上位8位の項目を掲載。 資料 (独)情報処理推進機構「IT人材白書」 図7 企業のセキュリティ対策の実施状況 (全国、2014年) (%) 0 20 40 60 80 100 97.2 対応している パソコンなど端末にウィルス対策プログラムを導入 サーバにウィルス対策プログラムを導入 ID、パスワードによるアクセス制御 ファイアウォールの設置・導入 OSへのセキュリティパッチの導入 社員教育 セキュリティポリシーの策定 アクセスログの記録 外部接続の際にウィルスウォールを構築 プロキシ (代理サーバ)等の利用 データやネットワークの暗号化 セキュリティ監査 認証技術の導入による利用者確認 不正侵入検知システム・防御システムの設置・導入 回線監視 セキュリティ管理のアウトソーシング 65.6 54.2 43.0 39.2 38.9 33.2 30.0 21.0 20.2 16.2 14.5 11.3 10.9 10.7 10.0 注 複数回答。割合が10%以上の項目を掲載。 資料 図1に同じ 88.6 第2節 関連産業への波及効果が高い情報通信産業/第3節 携帯機器の普及に伴い通信量が増大する通信業 図1 電気通信業の売上高の推移(全国) 第4章 東京における電気通信サービスの契約数の推移をみると、 「携帯電話等」では伸びており、2014年度に は2005年度と比較して約2.6倍になりました。また、 「ブロードバンド」は、BWA(広帯域移動無線アク セスシステム)や3.9世代携帯電話の登場により、近年契約数が大幅に伸びています。 (図2) いわゆる「低価格スマートフォン」登場の背景に、MVNOサービスがあります。MVNOは、周波数の 割当てを受けず、既存の第一種電気通信事業者(MNO)のネットワークを利用して移動通信サービスを 提供する電気通信事業者で、小売業など異業種の参入もみられます。全国におけるMVNOサービスの契 約数の推移をみると、年々増加しており、携帯電話等の移動系通信の契約数に占める割合も上昇傾向に あります。MVNOを利用する理由を尋ねた調査では、 「月額利用料金が安いから」と回答する割合が最 も高くなっています。(図3) スマートフォン、タブレットなど移動通信機器の普及に伴い、インターネット上を流通するトラヒッ ク(情報通信量)は近年飛躍的に増加しており、その推移をみると、総ダウンロードトラヒックは2015 年には2005年の約14倍となりました。(図4) トラヒック急増の影響を受け、移動通信網は逼迫した状態が続いており、その緩和策の一つとして公 衆無線LANの需要が高まっています。また、外国人観光客等の誘致や集客力の向上を図る取組、災害時 等の有効な情報伝達手段としても注目されています。2015年の公衆無線LANの契約数は、約8千百万件 となっています。(図5) 図2 電気通信サービスの契約数の推移(東京) (万契約数) 4,000 14.6 3,560 13.6 13.7 3,500 14 3,030 3,000 12 2,500 2,386 携帯電話等 10 1,629 2,000 8 1,500 1,393 ブロードバンド 6 1,000 588 一般加入電話 259 240 500 370 4 122 ISDN 51 46 0 2 2005 06 07 08 09 10 11 12 13 14年度 注 携帯電話等には、 PHS及びスマートフォンを含む。ブロードバンド 0 2005 06 07 08 09 10 11 12 13 14年度 契約数は、FTTH、DSL、CATV、 FWA、 BWA、3.9世代の合計で、 注 売上高は全回答事業者の積上げ。各年度の回答事業者は異なる。 2014年度よりグループ内取引調整後の数値。 資料 総務省・経済産業省「情報通信業基本調査」、 資料 東京都「東京都統計年鑑」、総務省「電気通信サービスの契約数及 総務省「通信・放送産業基本調査」 びシェアに関する四半期データの公表」 (兆円) 16 図3 MVNOサービスの契約数の推移(全国)、 MVNOサービスを利用する理由、しない 理由(全国、2014年) 図4 インターネット上を流通するトラヒックの (%) (万契約) 移動系通信(携帯電話、PHS、BWA)の契約数に 占めるMVNOサービスの契約数比率(目盛右) 7.2 8 1,500 7 1,200 6 4.2 900 1,155 5 4 600 3 MVNOサービスの契約数 611 2 300 1 0 0 9月 12月 3月 6月 9月 12月 3月 6月 9月 12月 →2013年 →2014年 →2015年 MVNOを利用する理由 (%) 0 20 40 60 MVNOを利用しない理由 (%) 0 20 40 60 月額利用料金が 安いから MVNOサービスの 内容をよく 56.6 知らないから 初期費用が安いから MVNO事業者について よく知らないから 30.3 量販店やWebで 手軽に購入・ 契約できるから 都合の良い料金 体系があるから 設定が簡単だから 27.0 18.4 9.3 通信品質に 不安があるから 51.3 26.3 13.5 サポートに 不安があるから 13.4 MVNOで利用可能な端末を 持っていない、もしくは 端末に魅力を感じないから 12.1 注 各月末の値。契約数はMNOであるMVNOを除く。 「利用する理由」、 「利用しない理由」は2014年の調査。複数回答。 上位5位の項目を記載。 資料 総務省「MVNOサービスの利用動向等に関するデータ」 (Gbps) 推移(全国) 6,000 5,423 5,000 ブロードバンド契約者の 総アップロードトラヒック 3,549 4,000 ブロードバンド契約者の 総ダウンロードトラヒック 3,000 2,000 929 1,051 1,000 390 0 295 2005 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15年 注 各年11月の値。 2010年まで携帯電話網との間の移動通信トラヒックを一部含む。 資料 総務省 「我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計・試算」 図5 公衆無線LANアクセスサービスの契約数の 推移(全国) (百万契約) 100 81.4 80 67.6 60 40 20 0 30.1 6.9 7.4 8.4 9.5 15.6 2008 09 10 11 12 13 14 15年 注 各年3月末の値。無線LANサービス単体での契約以外に、 他アクセスサービスのオプションとして使える状態にある もの等も含む。 2014年3月末より対象となるアクセスポイント及び接続する 端末の範囲を拡大。 資料 総務省資料 65 第4章 情報通信 4 海外市場や新たな事業への展開を図る放送産業 全国における放送産業の市場規模の推移をみると、ほぼ横ばいで推移しており、その内訳をみると、 売上高の半分以上を占めている「地上系基幹放送事業者」は、2013年度には2003年度と比較して約1割 減少しています。一方、「衛星系放送事業者」 、 「ケーブルテレビ事業者」は、2013年度には2003年度と比 較して、それぞれ約5割増加しています。(図1) 放送コンテンツの海外輸出額の推移をみると、2011年度以降は4年連続で増加しています。2014年度 の種類別構成比をみると、「番組放送権」が5割弱を占めており、次いで「インターネット配信権」の割 合が高くなっています。輸出先別にみると、アジアが6割弱、北米が2割強となっています。 (図2) テレビ放送のデジタル化、インターネットでの動画配信の拡大等、放送業を取り巻く環境は大きく変 化しています。新たに展開したい事業を放送事業者に尋ねた調査では、民間放送事業者の約3割、有線 テレビジョン放送事業者の約6割が、「新たに展開したい事業がある」と回答しており、民間放送事業者 では「ウェブコンテンツ配信」 、 「インターネット広告業」などの割合が高くなっている一方、有線テレ ビジョン放送事業者では「FTTHサービス1」 、 「無線インターネットアクセス(公衆無線LAN) 」などの 通信インフラの割合も高くなっています。(図3) 5 ICTインフラを支える情報サービス業、インターネット附随サービス業 (1) 売上金額の全国比が高い「情報サービス業」 、 「インターネット附随サービス業」 「情報サービス業」の売上(収入)金額を都道府県別構成比でみると、東京は全国の約6割を占めてお り、同じく「インターネット附随サービス業」をみると、全国の8割超を占めています。 (図1) 図1 放送産業の市場規模の推移(全国) 図2 放送コンテンツ海外輸出額の推移(全国) (兆円) 5 4 3 構成比(2014年度) 3.8 0.7 0.3 0.3 3.9 0.7 0.5 0.4 3.9 0.7 0.5 0.5 NHK ケーブルテレビ事業者 衛星系放送事業者 商品化権 21.3 フォーマット・ リメイク 5.9 2 1 地上系基幹放送事業者 2.5 その他 1.6 番組放送権 種類別 47.2 北米 輸出先別 アジア 24.2 58.5 2.3 2.3 ビデオ・DVD 化権 5.0 0 2003 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13年度 注 衛星系放送事業者は、衛星放送事業に係る営業収益を対象に集計。 ケーブルテレビ事業者は、ケーブルテレビ事業を主たる事業とす (億円) る営業法人で、自主放送を行う登録一般放送事業者。NHKの値は 200 経常事業収入。 資料 総務省「情報通信白書」 民間放送事業 0 (%) 40 60 29.8 26.3 ウェブコンテンツ配信 うちIPTVサービス (インターネット映像配信) 7.4 その他のインターネット 附随サービス業 0 137.8 100 83.0 20 (%) 40 60 新たに展開したい 事業がある 75.0 14.7 無線インターネットアクセス (公衆無線LAN) インターネット通販 9.5 地上放送 8.4 ウェブ以外のデジタル コンテンツ制作 7.4 その他のインターネット 附随サービス業 ウェブ以外のデジタル コンテンツ提供 7.4 情報ネットワーク・ セキュリティ・サービス ケーブルインターネット うちIPTVサービス (インターネット映像配信) 50 0 32.6 FTTHサービス うちIPTVサービス (インターネット映像配信) 66.3 59.0 20.0 ウェブコンテンツ配信 17.9 インターネット広告業 182.5 有線テレビジョン放送事業 20 新たに展開したい 事業がある インターネット配信権 19.0 150 図3 放送事業者が新たに展開したい事業 (全国、2014年度) 13.7 2005 06 07 08 09 10 11 12 13 14年度 注 2009年度までは番組放送権のみの輸出額。 資料 総務省「放送コンテンツの海外展開に関する現状分析」 図1 都道府県別売上(収入)金額構成比 (全国、2014年) 14.7 0 20 40 60 80 (%) 100 14.7 13.7 10.5 7.4 注 今後1年以内に新たに展開したい事業があると回答した企業数 (事業ベース)に対する割合。上位6位。複数回答。 資料 総務省・経済産業省「情報通信業基本調査」 情報サービス業 18.2兆円 インターネット 附随サービス業 1.5兆円 東京 60.8 82.3 神奈川 4.2 その他 8.6 大阪 15.8 8.4 愛知 福岡 4.2 8.1 宮城 新潟 注 必要な事項の数値が得られた事業所を対象として集計。 資料 総務省「経済センサス-基礎調査」 注1 プロバイダと各家庭までを光ファイバー・ケーブルで接続するサービス。Fiber to the Homeの略。 66 中南米 2.8 その他 1.2 (%) ヨーロッパ 13.3 (%) 第4節 海外市場や新たな事業への展開を図る放送産業/ 第5節 ICTインフラを支える情報サービス業、インターネット附随サービス業 図2 業務種類別情報サービス業務 年間売上高、全国比(東京、2014年) (千億円) 60 50 45.0 40 59.2 30 54.0 20 10 0 91.7 図3 情報サービス業の外部委託の状況(全国) 57.6 5.8 その他 2.1 各種調査 1.5 データベース サービス システム等 管理運営委託 情報処理サービス コンピューター 等基本ソフト 4.6 ゲームソフト 業務用 パッケージ 受注ソフト ウェア開発 情報サービス業務計 (%) 100 80 60 56.5 40 20 2.2 0 全国比(目盛右) 82.0 73.1 72.3 58.5 40.2 10.9 14.2 1.0 情報処理・提供サービス業務 2012年度 2013年度 2014年度 70.6 45.7 35.0 16.2 29.7 33.3 26.7 5.4 10.6 3 2.4 40 0 2010 12 国内 85.6 2014 年度 82.8 0 14年度 海外への国別外部委託 金額構成比(2014年度) その他 (%) 100 (無回答を含む) (%) 無回答 17.3 12.1 中国 その他アジア 2.4 13.3 44.9 インド 2.2 米国 13.2 15.8 フィリピン 海外 3.0 ベトナム3.5 4.0 資料 総務省・経済産業省「情報通信業基本調査」 図6 企業におけるソーシャルメディアサービス の活用状況(全国) 2013年 2014年 (%) 産業別 19.7 9.2 10.9 9.0 10.6 活用目的・用途(全体) 59.2 34.4 32.3 40 30.8 29.6 20 19.9 13.4 消費者の評価・ 意見の収集 マーケティ ング 0 23.4 21.5 サービス業・ その他 50.5 18.8 卸売・ 小売業 65.7 63.3 26.1 23.0 金融・ 保険業 30 25 20 15.818.0 14.2 15 11.4 10 5 0 会社案内、 人材募集 法人 62.9% 個人 37.1% 注 主業の年間売上高。事業従業者5人以上。 資料 図2に同じ 80 20 13 運輸業 利用料 その他 広告収入 32.6 4.8利用料 その他 収入 16.0 9.4 収入 25.2 11.2 手数料収入 手数料収入 60 製造業 100 40 定期的な 情報の提供 80 20 建設業 60 11 2010 年度 60 40 60 外部委託金額 1 商品や催物の 紹介、宣伝 20 80 2.8 2 (%) 80 図5 収入種類別インターネット附随サービス業 売上高構成比(東京、2014年) (%) 76.0 2.8 2.7 2.4 全体 その他のインターネット 附随サービス 5.0 サーバ管理受託業 課金・決済代行業 情報ネットワーク・ セキュリティ・サービス業 5.8 電子認証業 クラウドコンピューティングサービス ウェブコンテンツ 配信業 電子掲示板・ブログサービス・ SNS運営業 インターネット・ショッピング・ サイト運営業及びインターネット・ オークション・サイト運営業 ウェブ情報検索サービス業 インターネット 附随サービス業計 資料 図3に同じ 年間 売上高 1.2兆円 73.8 0 図4 インターネット附随サービス業 業種別1企業当たり売上高の推移(全国) (億円) 0 4 (%) 100 外部委託実施企業比率(目盛右) 77.5 76.3 74.3 国内・海外別外部委託金額構成比 注 主業の年間売上高。事業従事者5人以上。情報サービス業務は 「ソフトウェア業務」と、 「情報処理・提供サービス業務」の合計。 資料 経済産業省「特定サービス産業実態調査」 80 60 40 20 0 (兆円) 5 ソフトウェア・プロダクツ ソフトウェア業務 第4章 (2) 「受注ソフトウェア開発」の売上高が大きい情報サービス業 東 京 に お け る 情 報 サ ー ビ ス 業 の 年 間 売 上 高 を 業 種 別 に み る と、 「受注ソフトウェア開発」が約 4兆5千億円で最も多くなっています。全国比をみても全体的に高くなっており、特に「ゲームソフト」、 シンクタンクやコンサルティングなどの業務が含まれる「各種調査」で高くなっています。 (図2) 全国の情報サービス業における外部委託の状況に関する調査では、外部委託を実施している企業の比 率は70%を超えています。国内・海外別の外部委託金額構成比をみると、外部委託先の8割超が国内です が、海外の割合は2014年度には4.0%と2010年度に比べ上昇しました。また、海外への国別外部委託金額 構成比をみると、中国が約45%を占め、次いで米国が約16%となっています。 (図3) (3) 様々なサービスが定着しつつあるインターネット附随サービス業 全国におけるインターネット附随サービス業の1企業当たりの売上高は、2014年度には前年度と比較 して微増となりました。業種別にみると、 「電子掲示板・ブログサービス・SNS運営業」が最も多くなって おり、2013年度からの増加割合では「ウェブコンテンツ配信業」が最も高くなっています。 (図4) 東京におけるインターネット附随サービス業の売上高構成比をみると、法人からの収入が約6割を占 めており、収入種類別にみると「広告収入」の割合が最も高くなっています。一方、個人からの収入では、 「利用料収入」の割合が最も高くなっています。(図5) 企業におけるソーシャルメディアサービスの活用状況に関する調査では、2014年には活用している企 業が18.0%で、前年から2.2ポイント上昇しました。産業別にみると、 「金融・保険業」 が最も高く、 活用目的・ 用途別にみると、 「商品や催物の紹介、宣伝」と回答した割合が最も高くなっています。 (図6) 注 各年末の値。「活用目的・用途」は複数回答。 資料 総務省「通信利用動向調査」 67 第4章 情報通信 企業のクラウドサービスの利用状況に関する調査では、年々「利用している」と回答する企業の割合 が高くなっており、2014年には4割弱となっています。利用したサービスの内容を尋ねたところ、「ファ イル保管・データ共有」 、 「電子メール」 、 「サーバー利用」などの回答の割合が高くなっています。 (図7) 6 新聞、出版、広告の売上高の割合が大きい映像・音声・文字情報制作業 全国における映像・音声・文字情報制作業の売上高の推移をみると、2012年度以降横ばいとなっていま す。内訳をみると、「新聞企業」、「出版企業」 、 「広告制作企業」の3業種で全体の売上高の約8割を占め ています。また、1企業当たりの売上高は、2014年度には約40億円となっています。 (図1) 映像・音声・文字情報制作事業者が取り組んでいる事業を尋ねた調査では、 「出版(雑誌、新聞、電子出 版など)」と回答する割合が最も高くなっています。また、2014年度は、 「舞台化(コンサート、ミュー ジカルを含む)」、 「ラジオ番組制作・放送」 、 「イベント・展覧会関係」 、 「テレビ番組(アニメを含む)制作」、 「インターネットを通じた配信」などの割合が、前年度と比べてやや上昇しました。 (図2) 今後の事業に影響を与える可能性があると考える環境変化について尋ねた調査では、多くの事業分野 で「デジタル技術の進展」 、 「インターネット配信技術の進展」と回答する割合が高くなっています。事 業分野別にみると、「音楽」、「広告」、「出版」では「インターネット上での消費行動の拡大」 、 「アニメ」 では「ソーシャルメディアの普及・進展」 、 「映画・ビデオ・写真」では「消費者による制作・生産(動画制作・ 共有など)」と回答する割合が高くなっています。(図3) 図7 企業のクラウドサービス利用状況(全国) 利用状況 0 20 2012年 13.6 2013年 15.0 2014年 40 14.7 全社的に利用している 一部の事業所又は部門で利用している 利用していないが、今後利用する予定がある 利用していないし、今後も利用する予定もない クラウドサービスについてよく分からない 利用している 利用したサービス (2014年) 0 10 ファイル保管・データ共有 電子メール サーバー利用 社内情報共有・ポータル スケジュール共有 データバックアップ 給与、財務会計、人事 営業支援 20 (%) 50 46.3 44.4 39.9 30 40 38.7 40 33.4 30 29.4 27.3 20 22.8 17.4 14.8 0.5 0.4 出版企業 0.8 0.8 新聞企業 1.1 1.1 20 0.8 0.7 0 30 10 2010 11 12 13 14年度 映画・ビデオ制作企業 アニメーション制作企業 映像・音声・文字情報制作に附帯するサービス企業 映画・ビデオ・テレビジョン番組配給企業 レコード制作企業 0 図3 今後の事業に影響を与える可能性があると 考える環境変化(東京、2014年) 9.2 7.8 5.8 5.4 77.5 音楽 映画・ビデオ・写真 アニメ 広告 出版 (事業分野) 59.2 42.3 39.2 32.5 海外市場での ニーズの高まり 感性を重視した 消費行動の拡大 消費者による制作・生産 (動画制作・共有など) 消費者コミュニティの 形成・拡大 ソーシャルメディアの 普及・進展 インターネット上での 消費行動の拡大 モバイル化の進展 インターネット配信 技術の進展 (%) 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 デジタル技術の進展 舞台化 (コンサート、 ミュージカルを含む) ラジオ番組制作・放送 ゲーム、 パチンコ、 カラオケなどとの連携 映画 (アニメを含む) 制作 テレビ放送 (再放送を含む) 海外への販売 他のコンテンツの素材、 フォーマット等としての提供 グッズなどの商品化 (マーチャンダイズ) CD化 テレビ番組 (アニメを含む) 制作 携帯デバイス (携帯電話、 携帯AV機器など) への配信 映像ソフト (ビデオ、 DVDなど) 化 68 イベント・展覧会関係 インターネットを通じた配信 CM制作、 広告制作 出版 (雑誌、 新聞、 電子出版など) 注 複数回答。 資料 図1に同じ 13.3 11.7 11.0 10.0 広告制作企業 40 注 主業格付けベース。 資料 総務省・経済産業省「情報通信業基本調査」 2012年度 2013年度 2014年度 10 0 1 12.5 図2 映像・音声・文字情報制作事業者が 取り組んでいる事業 (全国) (%) 50 0.4 21.8 19.6 56.6 40.0 2.9 2.2 2 31.8 29.8 注 各年末の状況。「利用したサービス」は、利用している企業に 占める割合で複数回答。割合が10%以上の項目を掲載。 資料 図6に同じ 60 2.9 3 13.1 (億円) 50 1企業当たり売上高 (目盛右) 41.6 46.5 15.0 32.2 15.9 (兆円) 4 16.9 34.4 17.5 18.0 (%) 100 80 34.6 20.3 18.0 20.7 60 図1 映像・音声・文字情報制作業売上高の推移 (全国) 注 事業所に対する調査で複数回答。「広告」は広告制作業のほかに 広告代理業を含む。 資料 東京都産業労働局調べ 第6節 新聞、出版、広告の売上高の割合が大きい映像・音声・文字情報制作業/ 第7節 スマートフォン普及の影響で変化がみられるコンテンツ産業 7 スマートフォン普及の影響で変化がみられるコンテンツ産業 図1 コンテンツ産業市場規模の 推移(全国) 10 1.1 11.9 12.1 1.3 1.3 1.5 1.6 音楽・音声 ゲーム 4.5 4.5 4 0 40 静止画・テキスト 4.6 4.6 2004 05 06 07 08 09 10 11 12 1314年 資料 (一財)デジタルコンテンツ協会 「デジタルコンテンツ白書」 0 (%) 100 5.0 16.3 書籍販売 19.2 雑誌収入 34.5 23.8 32.9 新聞社 総売上 22.0 40.9 5.4 5.4 17.8 22.0 2014年 2004年 4.6兆円 4.9兆円 ゲーム 動画 (%) 100 フリーペーパー・ フリーマガジン 80 インターネット 配信売上 (電子書籍、 電子雑誌) フィーチャー フォン配信売上 (電子書籍、 待受画面・ ニュース他) インターネット 広告、モバイル 広告 15.7 60 76.2 40 20 0 18.2 2004年 4.6兆円 (%) 100 0.4 96.5 10.2 テレビ 放送・ 関連サ ービス 収入 79.1 2.8 ステージ入場 料収入 映画興行収入 パッケージソフト 売上 フィーチャーフォン 配信売上 ネットワーク 配信売上 2014年 4.5兆円 音楽・音声 ネットコンテンツの割合 動画 4.6 4.9 60 20 6 2 80 静止画・テキスト ネットコンテンツの割合 8 (%) 100 ネットコンテンツの割合 (兆円) 14 12.3 12 1.7 図2 コンテンツ別市場規模の区分別構成比とデジタル化率、 ネット化率(全国、2004・2014年) ネットコンテンツの割合 デジタル化率・ネット化率 (%) 80 デジタルコンテンツ割合 65.3 60 64.2 40 20 28.7 17.6 15.9 0 ネットコンテンツ割合 4.1 第4章 全国におけるコンテンツ産業の市場規模の推移をみると、2009年以降ほぼ横ばいとなっており、2014 年には約12兆円となっています。内訳をみると、 「静止画・テキスト」、 「動画」が多く、ともに4兆円台 半ばの市場規模となっています。「静止画・テキスト」の市場規模は2008年以降縮小しており、 「ゲーム」 の市場規模は2010年以降拡大しています。また、コンテンツのデジタル化、ネット化が年々進展しており、 2014年にはデジタルコンテンツの割合が65.3%、 ネットコンテンツの割合が17.6%となっています。 (図1) 市場規模の区分別構成比、デジタル化率、ネット化率をコンテンツ別にみると、2014年には2004年と 比べて、「静止画・テキスト」では、「新聞社総売上」と「雑誌収入」の割合が大幅に低下した一方、イン ターネット広告や電子書籍等の普及により、ネットコンテンツの割合が約2割まで上昇しました。 「動画」 では、 「テレビ放送・関連サービス収入」が全体の約8割を占めており、テレビ放送のデジタル化により、 デジタルコンテンツの割合は約97%まで高まりましたが、ネットコンテンツの割合は3%未満となって います。「ゲーム」については、市場規模が唯一拡大しており、ネットコンテンツの割合も全体の6割弱 まで拡大しています。 「音楽・音声」では、 「コンサート入場料収入」の割合が上昇しています。 (図2) スマートフォン等の普及に伴い、モバイルコンテンツの市場規模は拡大しています。全国におけるス マートフォン等の市場規模の推移をみると、2014年には前年と比較して5割超拡大しました。その内容 別構成比をみると、ゲーム関連市場の割合が高くなっています。 (図3) ラジオ放送・ 10.4 12.4 関連サービス収入 8.1 20.5 80 80 78.6 フィーチャーフォン コンサート カラオケ 69.1 向けゲーム売上 入場料収入 売上 60 60 33.6 35.2 インターネット オンラインゲーム 40 40 パッケージ 配信売上 運営サービス売上 ソフト 売上 20 27.1 20 フィーチャーフォン 37.6 配信売上 6.8 8.1 8.2 57.0 0 0 2014年 2004年 1.3兆円 1.7兆円 注 ●内の数字はデジタルコンテンツの割合。□内はネットコンテンツ。ゲームはデジタル ゲームとしているため、デジタルコンテンツの割合は100%。 フィーチャーフォンは、スマートフォン以外の従来の携帯電話。 資料 図1に同じ 14.9 パッケージ ソフト売上 34.1 28.1 アーケード ゲーム オペレー 53.9 ション売上 58.8 7.1 2014年 2004年 1.6兆円 1.1兆円 図3 モバイルコンテンツ市場規模の推移(全国) (億円) 16,000 14,000 12,000 10,000 8,000 6,000 4,000 2,000 0 スマートフォン等 6,465 6,539 スマートフォン等市場の内容別構成比 (2014年) その他 6.5 音楽コンテンツ 5.3 10,783 フィーチャーフォン 7,345 806 14,566 (%) 電子書籍 9.5 8,510 13,026 3,717 4,793 8,336 2,447 動画・映像配信 10.1 ゲーム・ソーシャル ゲーム等 68.6 1,540 2010 11 12 13 14年 注 モバイルコンテンツ市場とは、ゲーム系、音楽系をはじめとしたデジタルコンテンツを有料配信する市場のこと。 2011年に対象をスマートフォン等まで拡大。スマートフォン等(タブレットも含む)には、インターネット接続は可能であるが、 ゲームタイトルのみをダウンロードするゲーム専用端末やノートPCは含まない。スマートフォン市場の内容別構成比は、 資料を元に算出。 資料 (一社)モバイル・コンテンツ・フォーラム資料 69
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